宇宙海賊バルバン

登録日:2016/10/04 Tue 09:55:23
更新日:2024/03/15 Fri 09:50:39
所要時間:約 19 分で読めます









野郎共、静かにしろ!!

やっと俺達にも運が向いてきた!三千年の憂さ晴らし...どいつもこいつも遠慮はいらねェ!!好きなだけ暴れ回ってこい!!


ぶっ飛ばすぜぇぇ!! さぁ行くよ! 出陣! 出ゲェェキ!!!


宇宙海賊バルバンとはスーパー戦隊シリーズ第22作『星獣戦隊ギンガマン』に登場する敵組織の名称。


- 目次


【概要】

城と魔獣を組み合わせた要塞、魔獣要塞ダイタニックを拠点に、宇宙中を渡り歩いて星々を荒らし回って来た魔人達で構成されている宇宙海賊。
船長を務めるゼイハブと共に様々な星で略奪と殺戮を続けてはいるが、その星の侵略や征服の類は目的としておらず、略奪を終えた後にその星を魔獣ダイタニクスに喰わせて星の命を宝石に変え、ゼイハブの悪趣味極まりないコレクションにする事が目的。
収集欲を満たす目的で散々に荒らしまわった挙句星ごと無くしてしまう点においては、前々作『カーレンジャー』のボーゾックに通じるものがある組織である。

3000年前、上等な宝石になると睨んで自身のコレクションに加えるべく地球に降り立ったものの、当時のギンガマン達の活躍により敗退。
海底の奥底で封印されていたが、第一章にて海底地震の影響により封印が解けてしまい、再び活動を再開することとなった。
だが船の操舵にも影響する魔獣ダイタニクスだけは力が不足している点から復活しなかったため、
以降は各幹部が繰り出す魔人と共にダイタニクス復活を目指しつつ、現代のギンガマンと星獣達に戦いを挑んでいくこととなる。


登場人物の名前は海に関連する単語から取られている。


【構成員】

船長


手応えのねぇ…。おめぇたちの先祖はもっと手強かったぜ?

ガレオン船を模した胴体に眼帯、大砲を内蔵した左手のフック、武器のカットラスに海賊帽着用と、海賊のイメージを寄せ集めたような風貌をしているバルバンのトップ。 口から赤い光線を吐く。
3000年前の星獣との戦いで重傷を負い、左手はフックに改造、そしてブクラテスの手で右胸に、不死身のパワーをもたらす星の命という宝石を埋め込まれた。

収集欲を満たす為に星という星で略奪と破壊を繰り返し、邪魔する者は女子供でも容赦なく斬り殺すなどその性格は残虐にして残忍。
しかし船長としての責任感は強く、軍団長の作戦失敗に厳しい言葉を投げつつも、高い実力と畏怖、寛容な度量、カリスマ性、知略で癖が強すぎる配下の魔人達を従え、多くの配下から慕われているなど、少なくとも悪役の組織の長としては極めて有能な人物である(実際にあのイリエスですらゼイハブに逆らおうとは考えていなかった)。下記するバラバラな軍団長達を抱えながら一つの組織として束ね上げ、最後まで内部崩壊させずに維持できたのはひとえに彼のトップとしての手腕に他ならない。
加えて部下が命を落とす度に湧き上がる悲しみを、船長という責任ある立場から抑え込む等の仲間想いな面もあり、自分が行動隊長に選ばれるためにブドーを陥れたイリエスとブクラテスを、最終的には「俺は大抵のことには目を瞑る...だが今度だけは別だ!」として、イリエスを殺してブクラテスを海に沈める容赦ない行動を見せた。

しかし、その一方で仲間の命よりも自分や組織の利益を最優先する策略家の面もあり、実は上記したイリエス達の陰謀も最初から見抜いていたにもかかわらず、ダイタニクスの身体の腐敗を防ぐために利用するべくあえて泳がせていた。これによって自分に忠誠心を持っていたブドーのことも実質見捨てている*1
実際に、ブクラテスを攻撃した際に彼が2人に対して怒っていたのも、あくまで自分が定めた行動隊長の掟すら無視して行動したことに対してであり、ブドーを嵌めたこと自体は特に咎めていない。

終盤では魔人が全滅して地球魔獣も手に入らず、宇宙海賊なのに船を持たない現状に痺れを切らしてバットバスを焚きつけ、最終的に地球魔獣を成長させることができたが、同時に生き残った船員であるバットバスとシェリンダまでも失って嘆き悲み、2人の弔い合戦として地球魔獣を手に入れる為に動き出す*2

名前の由来は、ハーマン・メルヴィル著の長編小説『白鯨』のエイハブ船長から。


幹部

  • 操舵手シェリンダ 演:水谷ケイ

さっさとダイタニクスを復活させに行け!

許さん…お前のような奴は絶対に許さない!

船の操舵を担当するバルバンのNo.2に当たる女海賊。名前の由来は貝(Shell)&舵輪から。
際どいビキニアーマーが特徴の、この時期のスーパー戦隊にありがちなセクシー担当の女幹部。
勝気且つせっかちな性格で軍団長や魔人達に対しては急かす発言が目立つ。
戦闘時にはを使い、左腕から光線を発射する。

ただし、戦闘能力は下記するNo.3の4大軍団長達よりも下であり、懸賞金額も軍団長達よりは低い。実際に1人でギンガマン5人全員を相手にするのはかなり苦戦している。その為か軍団長達も彼女を敬っている様子はない。

第二章ではダイタニクス復活にはエネルギーが必要であると判明し、自らヤートットを率いてギンガの森に出陣。
エネルギーを吸い取る宇宙生物を使ってギンガの森のエネルギーを奪おうとしたが、長老オーギの捨て身の行動により森と住民全員が石化。作戦は失敗となった。

好戦的で嫉妬深くもあり、特に胸に傷を負わせたギンガグリーン/ハヤテに対しては敵意を向いている。
何度か彼に交戦を仕掛けるも自分の仲間を優先するハヤテは彼女を気にも留めず、戦闘意欲を見せない点に腹を立てつつも、第四十六章にてハヤテが落としたお守りを元に、彼の恋人であるミハルの幻影を差し向ける形でようやく敵意を向ける事を実現させた。

第四十九章でハヤテに一騎打ちを挑んだが疾風一陣の一撃で致命傷を受け、最後の力を振り絞って彼にを振り下ろすも、力尽きた。


軍団長

No.3以降の幹部達。
それぞれが個人の配下を擁している……が、各軍団の毛色が違いすぎるのか軍団間の仲は最悪
船長であるゼイハブのことは慕っているのだが、功績を挙げるとバルバン金貨が一掴み分手に入るという褒美が定められていることもあり、褒美欲しさから軍団同士のいがみ合いは日常茶飯事。
顔を合わせればすぐに喧嘩が始まり、時には他の軍団を謀略で陥れる事も平然と行われる。

そもそも3000年前に当時のギンガマンに敗退して封印されるきっかけを生んだのも、彼等各軍団の仲の悪さが裏目に出てしまったことが原因であり、第二章ではゼイハブがトランプを投げて絵柄がジョーカーだった者、この場合はサンバッシュが指揮官となり、エネルギーの類を集める作戦に打って出た。
しかし、第三章ではサンバッシュがブドーから手を引くよう言われたことに端を発して、早々に再び争いとなり、船長命令でサンバッシュが正式に「行動隊長」に任命された。

以後ゼイハブの意向により行動隊長制が厳格に定められ、地球でのダイタニクス復活のための活動は行動隊長に任命された軍団長と配下が全権を担い、それ以外の者は任命された軍団の方針に手も口も出さず、戦果を上げた行動隊長には褒美や金貨を与える方針となった。

俺に一発命令してくださいよぉ!すぐに奴等をGO TO HELL!!

暴走族みたいな見た目の『サンバッシュ魔人団を率いる軍団長。
名前の由来は「桟橋」と銃の「バシュッ」という効果音から。
軍団員は甲殻類や昆虫、名前は語尾に長音が付いており、彼等からは「リーダー」と呼ばれている。

短気で荒々しく、バイクを乗り回してはリボルバー式の拳銃を乱射する派手な行動が目立つチンピラ。「おれの名をいってみろ」とは云わない。
ブクラテスのことは普段は「(樽)じじい」呼ばわりするが、おだてる時は「大先生」に呼び方を変える。また、組織内で自分の立場が危うくなると、作戦がもたついていたタグレドーや戦闘員達を蹴り飛ばして叱責する等、保身に走ろうとする面もある。

ブクラテスの助言によりエネルギーの類を集める作戦を担当し、中には効果的な作戦もあったものの基本的にはその場のノリと思いつきで決める為に場当たり的な作戦が目立つ。
ブクラテスの助言が無い場合は「そうだ、○○だ!」といった具合に決定され、革ジャンを着た暴走族風の荒くれ者で構成される魔人を地上に差し向ける。
しかし単なる行き当たりばったりの馬鹿という訳では無く、寧ろ知恵と頭はバルバンの中でも非常に回る方に入る。部下が基本馬鹿か頼りない面子が多い所為で、軍団長として無理矢理にでも知恵を絞らないといけない立ち位置なのだろう。もっと言えばこいつが頭が良い方な時点で、バルバンの知能レベルはお察しと言える。

彼の指揮の元ではガソリンや熱、電気などのエネルギーの収集、555個の武器を集めて宇宙暗黒剣を復元、食べ物の匂いを嗅がせて起こすといった作戦が執られた。
詳しくは個別項目を参照。


  • 剣将ブドー CV:林一夫
船長、このブドーをお疑いとは情けのう御座る。
拙者、船長の御為、全身全霊を捧げてギンガの光を探す所存……

ブドー魔人衆を率いる、羽織袴と「妖刀ギラサメ」を携えた二番目の軍団長。
名前の由来は「埠頭」と武道から。
軍団員は水棲生物モチーフの外見と和風の名称が特徴で、彼等からは「御大将」と呼ばれて敬われている。

サンバッシュとは対称的な性格で、クールで組織やゼイハブへの忠誠心が最も高い。ブクラテスの事は「御老体」と呼ぶ。
一見古風な武人らしい礼節を重んじる礼儀正しい性格ではあるが、本性は殺戮や戦いに喜びを見い出す戦闘狂で、必死に足掻くギンガマンを高らかに嘲笑ったり、一般市民も平気で切り殺す残忍で外道な性格でもある(この辺はアースの才能がないと思われたリョウマを、弄んで侮辱したゼイハブと同類である)。
……というか真に武人気質の持ち主なら砂爆盗みたいな下種を、四将軍に任命したりはしないだろう。

一方で、下記する通り意外にも部下達への情は厚く、自分の軍団の部下達からは慕われている。ゼイハブからも「何を考えてるか分からない」とは言われつつも、その忠誠心などから何だかんだで信頼はされている。ただし、戦いのみを求めるその気質と、古風で丁寧な性格が逆に慇懃無礼に見えるのか、荒くれの極悪人揃いの他の軍団では彼を疎む者も少なくない。

予てから魔人・虚無八に収集させていた「ギンガの光」の情報を元に行動隊長を志願したことで第十三章以降の行動隊長に任命。
ギンガの光はその特性上様々な物の中に潜んでおり、その場所を何種類かに特定した彼は場所を記した巻物を元に、場所を一つ一つ当たる作戦を遂行する事となった。
作戦を発表する際には墨を磨って川柳をしたため、配下の魔人が戦死した際には巻物に線を引いて「○○、お努め御苦労であった…」と敬意の念を示していた。
詳しくは個別項目を参照。


  • 妖帝イリエス CV:高島雅羅
バーカねぇ、叔父様。いきなりそんなことしたらブドーにバレバレじゃないの
まず、ブドーを行動隊長の座から引きずり落としてやるわ。『ギンガの光』を頂くのはその後よ……

ブクラテスの姪でもある、イリエス魔人族を率いる三番目の女性軍団長。エジプト風の妖術師をモチーフとした外見が特徴。
名前の由来は「入江」から。
軍団員は神話や伝承に登場する怪物がモチーフとなっており、名前はデスフィアス以外はメドウメドウ等、同じ三文字の単語の繰り返し。彼等からは「マザー」と呼ばれ崇められている。

自身以下軍団員の魔人は、妖術や呪術の類の使い手(しかしその中で唯一、バルキバルキは力押しの魔人である)であり、イリエス自身は卑怯で狡猾な言動が目立つ。
その上、ゼイハブでさえ「始末に終えない」と溜息混じりに呟く程の筋金入りの守銭奴*3であり、強欲且つ陰湿な性格で、叔父のブクラテスすら邪険に扱うが、反面弟のデスフィアスのことは溺愛している。その性格から軍団長の中でも最もゼイハブからの信頼度は低い。
部下同様強大な妖術を自在に操る呪術師だが、実は己の魂をダイタニクス内の居室に隠した宝石に移し替えている為、例え肉体が滅ぼされても魂を封じた宝石さえ無事なら何度でも再生・復活できる不死の魔女である。

ギンガの光の作戦が頓挫した後、第二十五章にて配下の魔人・ワンガワンガによる石化解除の術を見せた事に感銘したゼイハブにより行動隊長に任命。
以降は捕えた人間による生贄、女性の若さを吸い取って作られた秘薬、天使の矢で吸い取った人間の心などの魔術的な作戦を遂行していった。
詳しくは個別項目を参照。


  • 破王バットバス CV:渡部猛
オラァ!うるせぇぞサンバッシュ!!ブッ潰されてェか!?

全身に生えたトゲが特徴のバットバス魔人部隊/バットバス特殊部隊を率いる四番目の行動隊長。
名前の由来は「波止場」とぶっ飛ばすから。
配下は名前の末尾に「ス」が付き、デザインモチーフは無機物(ハンマー、チェスの騎士等)や兵器の類。他の3人とは違い、部下からどう呼ばれているかは判明しなかった。
配下はサンバッシュ魔人団と同様の荒くれ者の集まりだが、ヤートットらも含めてより軍隊のように統制がとれているのが特徴。

船長のゼイハブとの付き合いは他の3人よりも長く、ゼイハブからも「俺の片腕」と呼ばれる程の信頼を置かれている。ブクラテスのことは「爺さん」と呼んでいる。
豪胆且つ大雑把な性格の荒くれ者で、自ら「宇宙最強」と豪語する大斧を武器としたパワーファイトが得意。見かけ通り力押しの戦法を好み、作戦が失敗しても直ぐに立ち直る前向きさを持つ。シェリンダに指摘されても「そこが俺達のいい所だろうがよ」と返して気にしていない。

加えて、普段は面倒見の良い親分肌の性質もあるが、いざとなったら部下を捨て駒にすることも厭わない二面性も持っており、部下のデギウスを犠牲前提の作戦に指名した時は、最初は嘘でも激励こそしていたのだが、途中で「早いとこダイタニクスを復活させてくたばっちまえ!」と激昂して口走り、デギウスから「もう少し嘘を突き通す気はなかったのか」と落胆されている。
また、一見行き当たりばったりに見えて実は狡猾な作戦を展開していたサンバッシュとは違って、脳筋っぽい見た目通りに知略に長けた作戦は苦手とし、ブクラテスにもその点を指摘される程である。後に、自身が行動隊長になった際は、軍団に引き入れたビズネラに作戦参謀を任せることでその点を補っている。

劇中では第三十五章から行動隊長に任命され、解けかけたダイタニクスの封印の解除を促進させるべく、様々な手段でダイタニクスの生命力を高める作戦を展開していたが、イリエスの宝石の欠片を防腐剤としてダイタニクスに与えた結果として心臓に影響を与えたため、「心臓の活性化」を目的とした作戦にシフト。
主にビズネラが提案した作戦に対してヤートットと交えた大人数による行動を取っていたがその内容は割ったガラスを集めてポンプを作る作戦、動けないゴウタウラスを捕獲してその心臓を移植、巨大化人間による心臓マッサージといった、回りくどくも確実性の高い地道な作戦に主眼を置いている。
詳しくは個別項目を参照。


その他の構成員

勘違いするな。ゼイハブを倒すまではお前はわしの大事な道具じゃからな

イリエスとデスフィアスの伯父でもあるバルバンの知恵袋担当。
名前の由来はbookとソクラテスを合わせた造語から。樽と学者の組み合わせはソクラテスと同じ古代ギリシアの哲学者ディオゲネスがモチーフか。

作品序盤ではエネルギーの類でダイタニクスの復活を提案し、電気や熱を集める事をサンバッシュに勧めていた。
作戦参謀的なポジションで毒消しスプレーや電気を貯めこむ樽、星獣を閉じ込める樽などの便利な道具を多数所持しているが
ダイタニクス復活にはあまり役に立っていないため組織内ではぞんざいな扱いとなっている*4

イリエスには甘く彼女に泣き付かれてブドーを陥れる作戦にも加担したが、それが仇となってゼイハブの怒りを買い、後に制裁として後ろから斬りつけられ、鎖で捕縛された上で船の外に投げ込まれ、海の底へと沈んでいった。しかし、彼は生き延びており、第三十七章にて海辺に流れ着きゼイハブへの復讐を果たすべく、ゴウタウラスを樽の中に閉じ込めてそれを餌にヒュウガを自分の手足として使役し、ゼイハブ打倒に向けて動き出した。

「寝首をかかれては困る」と作戦の概要は明かされず、ヒュウガにはアースを使えなくなる禁断の薬草、沈み草を煎じた液体を飲んでアースを捨てさせ、第三十九~四十章では金色の戦斧・ナイトアックスを作らせて特訓を試み、ゼイハブ打倒の足掛かりとした。

ゼイハブに早々に発見されるなどの、アクシデントに見舞われつつも独自の作戦を進めてはいたが、第四十八章でシェリンダに剣で串刺しにされ瀕死の重傷を負った。
そして、第四十九章にてヒュウガにゼイハブの弱点を教え、彼にゴウラウラスを返して自身は爆弾でヤートットの群れに対して自爆特攻を仕掛けて運命を共にした。


ギンガマン、特別に一番最初に見せてあげますよ。私の最高傑作をね。

武器を売りながら宇宙を旅して回る闇の商人。そのためか唯一名前が海の単語から取られていない構成員でもある。
狡猾な性格だが商人ということもあり、敵味方問わず敬語で接する。商人のプライドも高く、商品完成のためなら己の身体も張るなど度胸も充分ある。
武器は右腕に仕込んだ光線弾。
デザインモチーフはピエロと猛獣使い。

第二十九章で初登場。バットバスとは古い付き合いで、ゼイハブに是非買って欲しい物があると、地球を訪れる。
彼の仕入れる兵器はバルバンが滅ぼした星から集めた物であり、シェリンダからはハイエナ呼ばわりされていたが、彼がバルバンに販売した兵器は、3体の星獣を改造して造った鋼星獣であり、金貨五箱での商談を成立させた。

だが、第三十章にて、鋼星獣がギンガマン側に就いてしまい、その責任を取らされる形で全財産をゼイハブに没収される。
大損をこいたビズネラだったが、バットバスの提案により、魔人団の作戦参謀として引き入れられた。

第四十七章では、ゼイハブから自らの出撃を言い渡され、地球魔獣の動きに似せて作った爆弾とそのコントロール装置をギンガマン達に奪わせ、地球魔獣を狙おうとするギンガマンの作戦を逆手に取った戦法を執ったが、地球魔獣用に設置した急成長エキスのプールに落ちてしまい、異形の姿と化してしまった。
戦闘力は向上したが閃光獣撃弾の前に敗れ去り、バットバスに救援を申し入れたが彼からはバルバエキスの注射器を打ちこまれ、巨大化。
最期は超装光ギンガイオーと鋼星獣達の一斉攻撃を受けて敗退した。


【戦力】

魔人

効くぜぇ~!

せめて最後の御奉公!

イリエス魔人族はしぶといのだ!

作戦変更!

本作での怪人の役割となる、四つの星系から集まった銀河の荒くれ者の集まり。所属する軍団によって特徴や体に刻まれた紋章、巨大化時の口上が違う。
等身大の姿でギンガマン達に敗退した後は、バルバエキスと呼ばれる液体を飲み干して上記の口上を叫びながら巨大化する。
ブドー四将軍の怒涛武者は飲む直前に力尽きてしまったため、唯一の巨大化失敗の例となった。

なお、バルバエキスは人間を巨大化させる効果もあり、単体での服用では刺激が強すぎて巨大化前に死んでしまうものの、エキスの中和剤を同時に与えると普通に巨大化することが可能である。


賊兵ヤートット
本作の戦闘員ポジション。バルバンの水夫達である。
柄頭の部分に銃を仕込んだサーベルを装備している。口の模様は髭らしい。

口癖は「ヤートットヤートット!」だが普通に会話する事も出来、その際は語尾に「~ッス」が付く。
これでも各軍団で指導されている水夫達であり、様々な作戦に従事できるなど知能はそれなりに高い模様。
名前の由来は「えんやーとっと」から。


魔獣ダイタニクス
ゼイハブと同じ星で生まれた、本能のままに星を滅ぼさんとする二本角の怪獣のような生命体。
星の命を食べて宝石とする能力があり、バルバン達の居城である「荒くれ無敵城」を背中に接続され、彼らの活動の要となっている。

バルバン達が第一章で復活を遂げてもダイタニクスだけは復活せず、試行錯誤を繰り返しつつも第四十二章にて復活を遂げ
城部分を切り離されて以降は本能のまま地上で暴れ回ったが、腐食した跡が残っている背中が弱点となっており、野牛烈断、鋼星獣の回転攻撃、銀河獣王無尽斬りの前に敗れ去った。
だが…。


地球魔獣
倒されたダイタニクスの破片が地球に浸透し、地球の奥深くで誕生した新たな魔獣。
魔獣の特性はその戦闘力だけではなく、その破片が星を汚染して新たな魔獣を生み出す形で新たな災厄をもたらす点にある。
ギンガマン達がダイタニクスを討伐した結果、それは地球で誕生した更なる魔獣、地球魔獣となった。

第四十四章にて誕生して以来、地中を掘り進む形で移動を始めて地球の環境を汚しながら成長を進めていく性質を持つ。
成長を繰り返すうちに車一台を溶かすほどの強力な酸を吐き、更にはアースの稼働、ギンガマン達の転生にすら影響を与えた。
単に倒しても、その破片から新たな魔獣を生み出す危険性がある為、全身を焼き尽くして倒す以外に完全勝利の方法はない。






【Vシネマでの活躍】

星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー」では、ゼイハブと義兄弟の杯を交わした宇宙海賊グレゴリ艦長の儀式により
ゼイハブ、シェリンダ、四人の軍団長とその配下の魔人が5名ずつ復活する事態と化したが、歯が立たずにギンガマンとメガレンジャー達により倒された。
テレビ本編で特に仲が悪いイリエスとブドーとが一緒の場所にいたが何も起こらなかったのだろうか。



【パワーレンジャーでの活躍】

ギンガマンをローカライズした作品『パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』では、宇宙昆虫軍団というオリジナルの敵組織がメインの対立相手であり、
ゼイハブに相当するキャラであるキャンプテン・バウンティも途中から登場する第3勢力的な悪役である。
ブドーもブクラテスも昆虫軍団の所属であり、ビズネラに至っては軍団の組織を掌握しようとする獅子身中の虫である。
なぜかそのなかにDr.ヒネラーが混じっていたりするが…まあ、パワーレンジャーではよくあること。

その中でサンバッシュは騎士道精神溢れる流れ者の傭兵にキャラを改変され、昆虫軍団に協力している。
作中屈指の漢キャラであり、非常に印象に残る悪役となっている。
パワレンもとい、アメリカの子供番組では放送コードの関係から、敵は気兼ねなく倒せるアホor外道が多いのだが、
最終作の予定で制作された前作『パワーレンジャー・インスペース』に登場したパワレン初の武人系悪役であるエクリプター(ユガンデ)が想像以上に人気が出た為、2匹目のドジョウを得るべく、このようなキャラになったと言われている。



てめぇらもつくづく馬鹿な野郎達だぜ。荒らして全消ししてこそのWikiじゃねぇか。

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最終更新:2024年03月15日 09:50

*1 ただし、濡れ衣を着せられたブドーをすぐに処刑せずにあえて切腹を命じて投獄したので、最初から処刑する気はなく闇丸・鬼丸兄弟による脱獄をわざと見逃す形で彼を逃がした可能性もある

*2 ただし、バットバスについては度重なる失敗に加えて、上記の「船を持たない海賊」の例えに対して無神経な返事をされたことなどもあって、シェリンダを喪ったこと程は悲しんではいない

*3 その具合は不仲とは言え、手柄と褒美の金貨が惜しくなり配下のメドウメドウをけしかけて、ブドーに裏切り者の汚名を着せた程である

*4 第十二章でサンバッシュの処刑方法を提案する時などはゼイハブとシェリンダと仲良しに見える。