スクリュー・キッド/ケンダマン

登録日:2016/09/25 Sun 21:50:54
更新日:2024/04/17 Wed 15:40:29
所要時間:約 8 分で読めます






戦いに正義・憎しみ・友情など無用だ。
戦いとは鍛えた体と鍛えた体のぶつかりあいだ!
だから少しでも相手より鍛え方が上回った者が勝つ!


アリンコに噴き出すような燃える感情があろうとも、
しょせんはアリンコ!
巨大なゾウにはかなわん!!


スクリュー・キッドとケンダマンは、漫画キン肉マン』の登場人物である。


●プロフィール

スクリュー・キッド
CV塩沢兼人(アニメ、テーマソング)、太田真一郎(ゲーム)
所属:完璧超人
出身:アメリカ合衆国・ネバダ州
身長:215cm
体重:105kg
年齢:24歳
超人強度:1300万パワー
好きな食べ物:ワニの蒲焼き

テーマソング
「恐怖の回転ドリル」(歌:宮内タカユキ)

ネジに鼻と口が付いた頭部とドリル状に変形できる金属製の四肢を持つ完璧超人。
頭部のネジ穴はケンダマンと合体してのツープラトン技に使用されるもの。
また、背中にも同様の役割を持つネジ穴を出現させることができる。

細身の体格ながら、完璧超人だけあって1000万パワーを超える超人強度を誇る。
ただ単独でもバッファローマンや時間超人相手に見せ場のあった相棒に比べると印象が薄いか。


ケンダマン
CV:広瀬正志(アニメ、テーマソング)、竹本英史(ゲーム)
所属:完璧超人
出身:デンマーク
身長:248cm
体重:213kg
年齢:24歳
超人強度:1500万パワー
好きな食べ物:たい焼き

テーマソング
「キケンだキケンだケンダマン」(歌:荒川務)

左手とチェーンで繋がれた鉄球の頭部と円錐状の首を持つ、その名の通りけん玉型の完璧超人。
作者の近影コメントによると当時のけん玉ブームにあやかり登場させたらしい。フラッシャーバルーンではない。
目は鉄球の側に付いているため、首から離した状態だと目が見えない首無し超人のようにも見える。
一方で口は首元に付いているため、頭部を失っても喋ることは可能。

この鉄球は武器として使う以外に重りとしての役割も果たす。
空中に吹き飛ばされた際も頭部を地面に落とすことで即座に着地できる。

悪魔将軍と同等の超人強度1500万パワーと超人硬度10(ダイヤモンド)を誇り、攻撃も防御も隙がない。
実際は将軍とはランク・経験・実力の全てにおいて圧倒的な差があるが


戦績
vsモースト・デンジャラスコンビ○(地獄のネジ回し)
vs2000万パワーズ●(ロングホーン・トレイン


●概要

超人の派閥の一つであり、「神に最も近い存在」と言われる『完璧超人』のメンバー。
完璧超人に共通の特徴として他の属性の超人を「下等超人」と見下すエリート意識と、闘いに友情や憎しみ等の感情は不要という信念、
そして「下等超人に敗北した者は自害せねばならない」「凶器を使ってはならない」「敵に背を向けてはならない」等の厳しい掟がある。
また、スクリュー・キッド達の場合は「下等超人」以外に「アリンコ」という蔑称を使うことも。

【宇宙超人タッグトーナメント編】にて『モースト・デンジャラスコンビ』vs『2000万パワーズ』の試合に突如乱入。
作中で初めて正義超人軍と対決した完璧超人であり、その理念と実力を知らしめた。
悪魔将軍「私はもはや完璧超人などではない」

正式にエントリーしたタッグチームではないため、本編では単に『乱入コンビ』としか呼ばれず、本来のチーム名は不明だった。
後にPSPのゲーム『キン肉マン マッスルジェネレーションズ』で『殺人遊戯コンビ』というチーム名が付けられている。


●活躍

ケンダマン一人でブロッケンJr.ウルフマンを圧倒し、スクリュー・キッドとのツープラトン技「地獄のネジ回し」で二人まとめてKOしてしまう。
技が直撃したブロッケンが意識を保ち、その後ろで衝撃の余波を受けたウルフマンが失神してしまったことは良くネタにされる。
ブロッケンはケジメとしてバッファローマンにフォールされ、正式にチームの敗退が決定。
そして2000万パワーズと殺人遊戯コンビ、勝った方が次戦に進出できることに。

ケンダマンは1000万パワーを超える超人強度と完璧超人らしい冷静な判断力でバッファローマンを圧倒。正面からバッファローマンに力で押し勝っているのは地味に凄い事である。
(準決勝のバッファローマンは2800万パワーの相手と力比べで優勢だったりもしたが)
必殺の「ハリケーン・ミキサー」もチェーンで繋がれた鉄球の重さのためにケンダマンを十分吹き飛ばすことができず不発に。
追い詰められたバッファローマンはガラスの破片で凶器攻撃を仕掛けようとするが、自分が悪魔超人から正義超人に転身したことを思い出し踏み留まる。
凶器攻撃をするのはむしろ悪魔超人以外が多かったり、そもそもガラスの破片よりロングホーンで攻撃した方が強いのではないかというツッコミ所もあるが。
だが、再覚醒した彼の反撃もケンダマンには通じず、「地獄のネジ回し」でトドメを刺される寸前、モンゴルマンのネコジャラシによって救われる。
さらに今度はモンゴルマンの力を加えたバッファローマンの「ハリケーン・ミキサー」でケンダマンのチェーンと頭部が破壊され、形勢は逆転。
普段は冷静さを保っている彼らも、技を破られた時の動揺は他の超人達よりも大きいという心理的弱点をも見抜かれてしまう。

そして突如、会場のどこかにいる完璧超人の首領から「試合に負ければ制裁を加える」という警告が伝えられる。
追い詰められた彼らはガラスの破片で凶器攻撃を仕掛けるが、モンゴルマンに完璧さを失い血に飢えた悪魔に成り下がったことを指摘され動揺。
モンゴルマンの中の人は後付けだがかつて完璧超人になろうとしていただけに実にうまい煽りになっている。
再び「地獄のネジ回し」で攻撃するが、2000万パワーズのツープラトン「ロングホーン・トレイン」の前に敗れる。

試合後、謎の覆面タッグチーム『ヘル・ミッショネルズ』の正体が完璧超人の首領ネプチューンマンとその相棒ビッグ・ザ・武道と判明。
(警告が発せられたシーンでは、ミスリードのためかアシュラマンサンシャインも描かれていた。意味が無い気もするが。
彼らから処刑を宣告される。
実際は彼らのリーダーはビッグ・ザ・武道ことネプチューン・キングであり、また完璧超人の真の首領は他にいるのだが

この試合での彼らは「敵に背中を見せる」「凶器を使う」「下等超人に敗北する」という三重の掟破りであり、もはや言い逃れ出来ない状況。
「背中を見せた」ことについてはケンダマンが空中に吹っ飛ばされた状態でバッファローマンが下を通っただけなので、理不尽な気もするが。
しかし、ヘル・ミッショネルズは最後のチャンスとして「自分達に勝てば自由の身にしてやる」という条件を提示(アニメ版ではスクリュー・キッドが自ら抵抗)。
同じ完璧超人でも遥か格上の相手、しかも自分達は満身創痍という絶望的状況だが、一縷の望みをかけて「地獄のネジ回し」を敢行。
しかし、彼らの攻撃は武道のオーバーボディを破壊したのみで、スクリュー・キッドは彼に掴まれただけで全身を粉砕されてしまう。
採用されたと思って喜んでいたら即デザイン変更されてしまったマイルドマンの投稿者は泣いていい。
この惨状を見てケンダマンは逃走しようとするが、彼もまたネプチューンマンの「喧嘩スペシャル」で真っ二つ(アニメ版では全身が粉々)にされてしまった。

最終的にヘル・ミッショネルズの引き立て役に終わった彼らだが、「地獄のネジ回し」を失敗するまでは「完璧超人」の強さを印象付け、ケンダマンは1対1ではバッファローマンやモンゴルマンを寄せ付けなかった。(ぶっちゃけパワハラ上司が余計な事言ったせいでメンタルを崩したという見方もできる)
モンゴルマンも「強い相手だった」「あのまま奴らが完璧さを保っていたら、我々はこうして勝ち名乗りは受けられなかっただろう」と評した。
完璧・無量大数軍に入れなかったのはネプチューン・キングらにスカウトされた経緯のためか、それとも精神の脆さを見抜かれていたのか。ただ単にその存在を知らなかったのかも知れないが

なお、準決勝ではヘル・ミッショネルズが2000万パワーズを破った際にビッグ・ザ・武道が「スクリュー・キッド達の仇が討てました」と発言している。
「自分達で処刑しておいて何を」とも思えるが、「下等超人に敗北した者は自害」というのは元々定められていた掟なので、その意味では仇と言えなくもない。
尤も作中の言動を見る限り、彼らに殺人遊戯コンビに対する情があったかどうかは怪しい所ではあるが。


【キン肉星王位争奪編】では、スクリュー・キッドは超人墓場からの脱走を企てるも、オメガマンにハントされてしまう。
その後はオメガマンの指の一本として登場。
ジェロニモやネプチューンマンに噛み付いたが、キン肉マンとネプチューンマンのクロス・ボンバーで首を吹っ飛ばされた。

そして時を経て、二人は超人閻魔(ザ・マン)の配下として完璧・無量大数軍に昇格。スクリューキッドは『完抉』、ケンダマンは『完球』の称号を与えられた。
ザ・マンからある任務を受けて「スクリュー・キッド調査団」を結成し、ある地点を調査していたが、そこで何者かと交戦状態となり、ケンダマンはチェーンを切られ倒されスクリューキッドも瀕死の重傷を負って帰還し、ザ・マンに偵察の結果を報告後に意識を失う。
ザ・マンに完璧な結果を出せなかった事を謝罪するが、ザ・マンも犠牲は覚悟の上で彼らを任務に送り出しており、偵察の結果を報告したスクリューキッドを労わるために、その場に居合わせたネメシスにスクリューキッドへ『温かいオイルのスープ』を出すよう言った。
その後、ケンダマンはレバノンの地で敵の正体である刻の神が創造した時間超人・疾風の刻「エル・カイト」、怒濤の刻「ドミネーター」と対決する。
ビッグボンバーズにされるんだろうなぁという読者の予想に反して未知の強敵を相手に善戦し新技「カップ・アンド・キャノン」でダメージを与え「シングルマッチなら足元を掬われていた」と相手から賞賛されるも2対1の戦いで苦戦するが、そこに邪悪の神からの情報を得たキン肉マン ゼブラキン肉マン マリポーサが参戦する。その後はマリポーサの後ろで無言で試合を観戦したり、超回復に対して思い出したように「俺がつけた傷が治ってやがる!」と急に喋り出したり、事の次第を超人閻魔に報告するために一人撤退する事の後ろめたさを吐露した際マリポーサに「地球全体の危機に完璧超人も何も区別はない。私たちは同じ地球人だ」(地球のために戦っているのは同じだから気にするな)同じ地球人だ気にするな」と重槍の言葉をかけられた時には首なしの状態で串の先端に明るいエフェクトで喜びや嬉しさを表現して好感度の上がったようなリアクションをしたりシュールでかわいらしいリアクションで読者の心を鷲掴みにしている(首なしなのにあの輝く顔が表現できる中井先生の画力に驚嘆である)そしてマリポーサ達と再会の約束を交わし離脱。
その後ザ・マンの元へ無事帰還し、五大刻の出現、その1人が始祖のサイコマンと同じ姿だった事などこれまでの出来事を報告した。

このスクリュー・キッド調査団、構成員が誰もわからない内にいきなり1人の半壊状態になっている事や、そもそも名前がパワーワードすぎる事から読者の間で話題となり、スクリューキッドが一時トレンド入りまでする勢いを見せた。
やはり腐っても完璧超人というべきカリスマであろうか。


●必殺技

  • 四点スクリュー責め
スクリュー・キッドの手と膝をドリル状に変形させ、相手の四肢を刺し貫く技。
この時にスクリュー・キッドが背中にネジ山を出現させ、
ケンダマンが脚からマイナスドライバー状の突起を出して合体することで威力が増す。
というか、ケンダマンと合体せずに使ったのはアニメ版のみ。
本編では技名は明らかにされず、後にJCS版の単行本における超人紹介に記載された。

  • ケンダマヘッドバッド
ケンダマンの鉄球の頭部による強烈な頭突き。そのまんま。
テーマソングには技名が登場するにも関わらず、アニメ版では使用せず。

これだけ実在のレスリング技。別名スコーピオン・デスロック。
ケンダマンがバッファローマンが痛めた腰に追い討ちを掛けるために使用。
倒れた相手の両脚の間に片脚を差し入れて相手の脇腹の横に踏み込み、片脚を軸に相手の両脚をクロス。
相手の片脚を片腕で抑え、その脚を軸にステップオーバーし腰を落とすことで膝から腰、足首を極める。
素人が下手に使うと危険な技であり、死亡事故も起きているので注意。ケンダマンは片手が鎖(と鉄球)に直結していて手首から先が無い状態で使いなこなすなど中々の技巧派である。
これの派生技の一つが「テキサスクローバーホールド」である。

  • カップアンドキャノン
時間超人戦で使用。アルゼンチンバックブリーカーの体勢から円錐状の首を相手に突き刺し、その上から首めがけて頭部を落下させる。

  • 地獄のネジ回し
殺人遊戯コンビのツープラトン技であり、彼らの最強の必殺技。
スクリュー・キッドが両脚をドリル状に変形させた状態でドロップキック(ケンダマンがキッドを投げる場合も)、
続いてケンダマンもジャンプし、脚からマイナスドライバー状の突起を出して空中でキッドの頭部のネジ穴と合体。
この状態で高速回転し、キッドの両脚のドリルで相手を貫く。

後にオメガ・グロリアスがこれとよく似た技を使い、ブロッケンが過去を乗り越えるための壁となった。
この時は自慢の握力で強引に回転を止めている。



編集に正義・憎しみ・友情など無用だ。
編集とは鍛えた知識と鍛えた知識のぶつかりあいだ!
だから少しでも相手より知識が上回った者が勝つ!


アニヲタに噴き出すような燃える感情があろうとも、
しょせんはアニヲタ!
巨大な冥殿にはかなわん!!


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最終更新:2024年04月17日 15:40