こちら葛飾区亀有公園前派出所

登録日:2016/09/20 Tue 03:55:41
更新日:2023/11/26 Sun 17:31:33
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『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とは週刊少年ジャンプで連載していた少年漫画。作者は秋本治。略称は「こち亀」。

単行本の巻数は200巻にも登り、 「単一作品における世界で一番巻数の多い漫画作品」 としてギネス世界記録に認定された。
その後2021年4月にゴルゴ13が並び、同年7月に更新された。とはいえ、話数は本作の方が圧倒的に多い。

2021年10月には5年ぶりの単行本201巻が発売された。
また本編以外にも、2011年に集英社の他雑誌に一斉掲載したSP短編を収録した特別編「999巻」がある。



概要

一言で言うと、 「警察官・両津勘吉を主人公に据えたなんでもありの漫画」 である。
警視庁葛飾署管内にある亀有公園前派出所(もちろん架空)が舞台で、ギャグあり笑いあり爆笑ありシリアスあり涙ありの基本1話完結型のストーリーが描かれる。
40年もの間、時代の変化に合わせて画風も話の内容も大きく変化しているのが特徴。
「ハワイと錦鯉とバラとGIジョーとおばけ煙突とダイエットと『男はつらいよ』と『ポケモン』と『艦これ』」が全部登場する漫画は世界広しといえどこち亀しかないだろう。
長期連載ゆえの賜物か、ベイブレードやエキナカブームなど未来を予言するような話もいくつかある。
両津・部長・中川・麗子のレギュラーは固定だが、準レギュラーは目まぐるしく変化している。

初期は劇画風のタッチで絵が描かれており、今では好青年として知られる中川はなにかと銃を撃ちたがり、部長は超堅物な一方スケベだった。
差別的や不謹慎な表現も目立ち、最新の版ではそのほとんどが修正されている。
ただ初期の頃はその手の表現の規制が緩かった…というか無いに等しいくらいだったせいでもあるが。

しばらくすると画が丸くなり、現在の多くの人が知る両さんの原型ができあがった。
両津の超人な能力に徐々にスポットライトが当てられていった。
話も時代の流行を取り入れたデジタルやサブカルのネタが増えてきて、この漫画でサブカル知識を深めていったアニヲタ諸兄も多かっただろう。
両津がなにかで金稼ぎをしようとして失敗する黄金パターンも完成していった。
昭和30年代の東京を舞台に両津勘吉の少年時代を描くエピソードも時々あり、中盤にギャグを織り込みつつストーリーは人情物で、締めもギャグオチにならないことが多い。
特に2000年代以降の作品では、実写版「三丁目の夕日」に端を発する昭和ノスタルジーブームに否定的な見解を示す描写もちらほら。

町内に謎の技術を持った科学者がいたり、ロボットバトル(日本テレビ)の数年前にそれを上回る技術のロボット相撲大会が開かれていたり、警察に人工知能ロボットが普通に登場したりとオーバーテクノロジーの描写も多い。

100巻以降は超神田寿司や磯鷲家絡み、通天閣署など続々と新レギュラーが登場(それも女性キャラが多め)。
それに加えて、アシスタントの描く背景や人物画が大きく作画に取り入れられるようになり、120巻頃までお色気描写が増え、賛否が分かれている。
ただ「こち亀は100巻まで」という風潮は、木多康昭のネタや単純にジャンプの読者層が大きかった時期とぶつかっているという面も影響している。
読む人によってはっきりと感想が分かれてしまうのは長期連載ゆえ致し方のないことである。

長期連載作品かつギャグ漫画であるためか、キャラの設定などもコロコロと変化して矛盾することも多い。
両津は初期は野球も知らないキャラだったが、いつの間にかプロ並みの実力を持っていることになったなど。
主要キャラ(部長だけども)の誕生日設定ですら物語の都合上変更されたりする。
設定の矛盾や変更などは作中でも自虐ネタになったりすることも多いが、これはこれで仕方ないか。

また、サザエさん時空で主要キャラは年齢を重ねない事も作中でもネタとして扱われる。
当該項目を参照してのとおり、長期連載を想定していなかった初期~中期途中までは緩やかに時間経過をしている描写があり、
一部のキャラはサザエ時空が解除されていたこともある。

連載期間は1976年~2016年の40年間で、週刊連載にも関わらず 一度も休載はしていない。
普通に考えなくても当たり前だが、これを実現することはまず容易でない。
現在ジャンプでもっとも長く連載している『ONE PIECE』ですら約半分の24年*1の連載でたびたび休載があるのだからこの数字は伊達ではない。
作者の秋本治先生は90年代にアトリエびーだまを設立して安定した編集体制を確立しており、何週分も原稿のストックを用意していた。
これにより取材を行っても休載する必要がないどころか、ときには休暇も取れていたらしい。
ただし、連載末期の40周年記念の際は企画を増やしすぎたため原稿のストックが尽き、夏休みも取れない状況だったらしい。

その代わり最終回自体は堂々たるもので、表紙メイン&巻頭カラーは破格の待遇である。
過去に最終回掲載号で表紙メイン&巻頭カラーを両方獲得したのはアンケートトップで最終回を迎えた『SLAM DUNK』しかない。
更に最終回の次に記念すべき第1話をオールカラーで本誌再掲載(ただし台詞は自主規制で差し替え済み)している。
40年前に連載を開始した漫画で、第1話を知らないor覚えてない人も多いために価値がある企画である。

更に各作者&編集部全員の巻末コメントが全て秋本治への労いの言葉と言うのもそうそうたるものである。
斉木楠雄のΨ難』に至ってはこち亀最終回と同時掲載のエピソードで連載終了に触れ、敢えてこち亀の雑パロを行い、その雑さを逆手に取ってギャグにするリスペクトっぷり。
ついでに扉絵と最終ページの煽りコメントでもこち亀の連載終了を惜しんでいる。
そしてこち亀側も斉木に対しては一度本誌で復活した際に「次はお前が並べ!あと35年頑張れ!やればできる!」と鬼フリ恐ろしいエールを送った。
やったらできた人が言うんだから間違いないね。
しかし、その後2018年で最終回を迎えたため残念ながら並ぶことはできなかった。

現在も不定期に読切版が掲載される。


誕生の経緯

元々秋本治は、ニューヨーク市警の警官を主人公とした警察アクション物の漫画を構想していた。このとき主人公は中川の風貌だった。
ところが、1975年当時NY市警の資料が無く、市警の内部事情や制服の違いなど「どうでもいいような細かい点」が分からず、暗礁に乗り上げた。
迷っていたところ、日本の警察ならよく知っていることに気付き、また人物の構想中に日系のキャラクターを描いたのが気に入り、日本を舞台にした方が良いのではと思った。
ところが日本国内を舞台にした警察アクションは無理がある(漫画だから「非現実的でも気にしなくていい」という考えは無かった様子)。
そのため完全なギャグ作品として描かれた。

第1話のネームは一晩で完成したものの、制服や銃、派出所内部などの細かな点の固執からペン入れに数か月かかり、描き上がった後に自信を無くして数か月置いたりした。
その後思い切って応募したところ新人賞に入選し、さらにそれが好評だったため連載となり、以後40年続くこととなった。
この長大なタイトルはとにかく目につくようにしたためらしく、ペンネームも「岩森章太郎改め山止たつひこ」と有名漫画家を勝手にもじっていた。

なお、ペンネームについて、編集部からは「この作品では「山止たつひこ」の名で、終わったら本名にしてよい」と言われ、
本人も短期間で終了すると思っていたが、予想外に連載が続き、更に元ネタの山上たつひこからクレームが入ったこともあり、
100話目を機に本名の秋本治名義に直した。コミックスは1~6巻のごく初期の版のみ「山止たつひこ」名義のものが存在する。


登場人物

40年も連載が続き、単行本が200巻もあるのでものすごく登場人物が多い作品なので、下記で紹介するものはこれでもその一部である。
CVはテレビアニメ版/1985年版の順。

亀有公園前派出所勤務の面子


「ふん!新潟で米でも作ってろ!」
CV:ラサール石井/内海賢二
言わずと知れた主人公。亀有公園前派出所の破天荒な警察官。通称「始末書の両さん」。
剛毛で太い眉毛は左右が繋がっており、角刈り頭が特徴的な人物。
制服姿のときは袖をまくり、いつもサンダルを履いている。

両さんの愛称で同僚や近隣住人から親しまれているが、連載初期は非常に荒っぽい短気なキャラクターだった。
1話にあった上のセリフも新潟で~→まったくもう!と変更されているあたりからうかがえる。
次第に極端な荒っぽさが消えて人情味が増えたり、サブカルチャーへの造詣が深くなっていったが、やはり怒ると怖く、どこか怠惰な性分は初期から一貫している。
お金絡みの時以外はまったく機能しない知能と超人じみた体力が特徴で、もはや類人猿。
主人公とだけあって両津が金儲けを企んだりなにかに参加するのが話のベースになることが多い。
詳細は項目参照。

アニメ版の声優は当時高学歴タレントとして人気を博していたラサール石井。当初は批判されたが、今では両津と言えばラサール石井という声が多い。
氏は舞台版こち亀全作でも両津を担当しており、まさに現実に生きる両津勘吉と言える。実写ドラマ版では大人の事情で父親役になったが。
また、ラサール石井の声優活動は一貫して両津のみで、「あしたのジョー」のメイン二人(あおい輝彦・藤岡重慶)のような境遇となっている。

名前の由来は作者が入院したとき世話になった看護師が佐渡の両津市(現・佐渡市)出身だったことから。
カメダスの調査では苗字としての「両津」は実在しないという結果が出た

「両津の大ばか野郎はどこにいる!?ででこい!!!」
CV:菱谷紘二(15話まで)→佐山陽規/北村弘一
亀有公園前派出所の巡査部長で、両津の直属の上司。
両津が警察官になってからの付き合いがあり、その頃から先輩として指導をしている(彼が刑事課や銀座署などに異動していた時期は除く)。警察官として以前に社会人としてだらしのない彼を毎日のように怒鳴りつけたり時には理不尽な処分をすることもしばしば。両津にとっては頭が上がらない最大の天敵である一方、その仕事ぶりを尊敬する先輩でもある。
柔剣道の達人で正統な戦い方なら実力は両津をかなり上回る。
初期は大正生まれの元日本陸軍軍人で、警官へ転じた設定があったが、連載後期では昭和初期生まれとされていた。
両津へ頼み事をしてはその両津の雑な仕事でエラい目に遭わされ、話のオチで「両津のバカはどこだ!」と叫びながら暴れまわるか、
両津が大暴走した結果、僻地へと飛ばされてしまったことを部下達と読者に背を向けて語るのはお約束。

ステレオタイプな日本人で頭が固い。でも、意外にけっこうスケベ。
正義感の強い常識人のイメージがあるが、両津の正当な収入を意味不明な理屈で邪魔したり貯金を横領したり悪行も目立つ。
若かりし頃は奥さんにベタ惚れであったが、近年は磯鷲早矢にときめいてしまっている。
趣味は盆栽・囲碁・城など和風に偏っているが、両津に負けず劣らずの多彩でもある。自分の趣味への知識は深い。
貰い受けたゴルフ場を1人で改造するなど両津並の行動力を見せることもある。
しかしながら、連載末期は両津に及ばないジャンルが生じたりするなどの受難に見舞われた。
一方でデジタル機器にはとんと弱い。96年頃のポケモンブーム全盛期にはポケモンをプレイしたこともあった。また、「時空P」という名前でボカロをやったこともある。

両津との関係は大体上記の通りであり、彼や中川、麗子、寺井などの後輩たちには厳しく接しつつも我が子のように気遣い、彼らや住民たちにもその人となりを尊敬されている。
体力や機械に関する仕事や自分でもどうにもならないことは金や解雇を匂わせて手伝わせたりすることも多い。
一方、両津から預かった金を使いこむなどゲスい行動をすることもある。
…というか、連載中期からは権力をかさにきた暴言や悪行がやたらと増えてきており、最低のクズ野郎に成り下がっている事も多い。
その一方で娘とのエピソードの際は両津を誘って飲みに行ってたり、後期でもプライベートで仲良くドバイに行ったりと
裏表なく無茶苦茶両津と仲が良い回もありと割とその関係は変動制。

住所はころころ変わるが、基本的に千葉県内の田舎or未踏の地から遠距離通勤している。
ついでに誕生日が毎年変わる(部長の誕生日回の度に説明される)。
数度ほど愛車に纏わる話もあり、若き日に乗れなかった反動か、50年代から60年代の車種を好む。
日野やトヨタの初期の車種に乗っていたりしたが、80年代からは2000GTに乗っていた。
近年、その2000GTをエンジンの老朽化でやむなく手放し、買い換える際には両津達を振り回した。


「卍!」
CV:宮本充/神谷明
第1話からの両津の相棒的存在で「先輩」と呼んでいる。明治期から名を馳せる世界的大企業の御曹司で、彼の一挙一動が世界経済を動かす。
特注の黄色い制服が何よりも特徴的。
初期は美形ながらも濃い顔だった。両津とともにトラブルメーカーとされていた他、
ダーティハリーにかぶれており、44マグナムを装備する理由とされていた。
が、最近は初期のキャラ性を黒歴史としているようで、第一話でのある行為を、若気の至りと言い訳した事もある。
警官になった動機が「自由に拳銃が撃てるから」だというのも今となっては隠したいだろう。
派出所自慢の巻での「天皇陛下万歳」の台詞は同作が未収録になる原因にもなった。
そんなだったせいか、自身の警官としての在り方に思い悩む回もあったりする。
一時期服装と髪型を変えた事もあったが、すぐに何事も無かったかのように元に戻した。意外と黒歴史の多い男である。

中川財閥の設定が登場してからは警官と副業で社長業もやっているような描写が増え始める。もはや公務員の方が副業
同時に次第に立場を活かして両津に利用されることが多くなり、彼の親戚が両津の弟と結婚して遠縁の関係になってからは加速していく。
両津に大損害を負わされる事が多いが両津が報いを受けることは無い。
そして基本は美形で秀才と爽やかでかなりの常識人、婦警たちのアイドルというキャラクター性が定着していく。
しかし、田舎のわけのわからない郷土料理を食べさせられまくる、生活レベルを両津並に落とすなど両津から嫌がらせを受けることも多い。
金持ちキャラゆえに非常識な行動をとることも珍しくなくなり、
連載末期は麗子とともに「宇宙で元旦を迎える」「100円ショップの代わりに1万円ショップ」などを「ふつー」と言うシーンも見受けられた。
なお、読者投票で選ばれたキャラクターを表す一文字は両さんと同じく「
しかも同じ金持ちの麗子にはまったく「金」と投票されていなかったということでショックを受けていた。

酒には強いが、一般人が飲むような酒には耐性がなく、いざ酔っ払うと普段の反動で両津ですら歯止めをかけられないほど、暴走してしまう面もある。
酒に酔って暴走した場合、素面に戻っても暴走したときの記憶がない。
マジギレした場合もひどい暴走を見せ付け、誰も手が付けられなくなるが、この場合は一通り暴走して抜け殻になるのがオチ。
愛車は初期はランボルギーニ・カウンタック、中期以降はフェラーリに鞍替えし、今ではそちらのイメージが定着した。
父は「72時間働けますか」を地で行く人で中川自身もほとんど対面したことがない。
アニメ版では書くのが大変なのか、制服の縦縞が無くなり帽子も常に被っていない。

苗字の由来は前述の両津市出身の看護師(美人)の苗字から。名前の由来は夭折した俳優・赤木圭一郎より。

「いきそびれたら両ちゃんのところにでもいこうかしら」
CV:森尾由美/土井美加
本作のヒロイン。 こちらも世界的企業の社長令嬢。
登場は11巻の記念すべき第100話からと中川や部長より少し遅れての登場。
…11巻100話からの登場が「少し遅れて」で済む当たりがこち亀の恐ろしいところである。
元々は、おたふく風邪で休んだ寺井の補欠として臨時で配属されていたが、いつしかずっと公園前派出所に居続けることに。
実は登場初期は未成人かつ高卒だとされ、現在の大卒と設定されたのは中期以降の話。

フランス人とのハーフによる金髪とピンクの制服、グラマーなスタイルが特徴的。
初期のキャラ付けの名残りか、現在でも両津を『両ちゃん』、中川を『圭ちゃん』と呼ぶ。
現在はスーパーガールだが、初期は運転が下手で、派出所に突っ込んできての初登場だったりする(ドラマ版でも再現された)。
中川がフェラーリに乗り出した時期から、ポルシェを愛用するようになり、スピード狂であるという設定が付加された。
男から絶大な人気を誇るために両津からはエロ方面で利用されることが多いが、復讐はキッチリする。
気が強く、同僚の中では大原と纏に次いで両津を黙らせることの多いほどの気の強さと行動力を発揮するエピソードもある。
豪華な下着を付けており、レースの書き込みは必見。
また、現在のヒロインキャラでは最も長く両津と付き合っているせいか、自由人である両津に恋心を抱いている節が散見され、
80年代頃から度々示唆されていた。そのためか、中川が不在の時の両津の相棒ポジションを担うこともあった。

なお、両津・中川・麗子は長年行動を共にしているせいかその気になると完全に相手になり切ることができる。
両津が中川や麗子と「中身が入れ替わった」という名目で意識を失っている相手になり切った事が数回あり、
中川と麗子はその仕返しとして両津になり切って両津当人をドン引きさせている。

苗字の由来は作者がペンネームを変えたことを周知するため同じにしたとのこと。

アニメ版の中の人は同じ日曜に放送される『はやく(おそく)起きた朝は…』のレギュラーで、フジテレビでは一日二度も見ることができた。また、同枠で過去に放送されていた『陽あたり良好!』以来となる久々の声優業となった。


「通勤時間3時間30分は近ごろつらくてね」
CV:茶風林 → 林家こぶ平(現:9代目林家正蔵)
170巻で改名させられた冴えない警官。人生送りバント。第2話から登場。
家族4人暮らしだが非常に質素な暮らしをしていて、生活費は1ヶ月1万円未満。
部長並に辺鄙な所に住んでいて、彼の一家の家探しが話のネタになることも多かった。
中川や麗子ほど語られないが、この寺井も最初期は勤務中に居眠りしたり酒を飲もうとしたりで結構な不良警官だった。
特にこれといった長所もないような地味なキャラクターなのだが、アニメ版では出番が激増してレギュラーキャラとなっている。
それに伴ってか、アニメ放送中は原作漫画でも出番が多かった。

2009年には同じく改名させられた法条正義改め凄苦残念と共に『週刊少年ジャンプ』の表紙を飾っていた。
コミックス168巻の巻頭では、改名を機に運勢が良くなったことを理由に今後は“丸井ヤング館”の名前で通すことが正式に語られている。
改名後に出番が増えた法条とは対照的に、丸井ヤング館に改名後は出番が激減。
連載末期では滅多に登場しないキャラクターとなり、最終回にも登場しなかった。
ちなみに連載終了から間もなく、改名後の名前の元ネタである新宿東口ビルが売却された。


「両津さん…ね。すてきな方!」
CV:麻生かほ里
両津にベタ惚れの 婦警(男)。
名前は「あさと あい」と読むが、基本的に当て読みで「マリア」と呼ばれる。
かつてはかなりの実力を持つキックボクサーだったが、女顔に女声のせいで周囲の女性の自信を損なうこともあった。
そんなときに出会った岩徹コーチに「きみが女だったら惚れていたかもしれない」と言われたことでニューハーフの道を選ぶ。
コーチが海外に行ってしまったことでフラれた形になったところ、コーチそっくりの両津に出会って一目惚れしてしまった。
初登場から50巻近くをニューハーフで通してきたが、両津が早矢に夢中で自分に振り向いてくれない原因が「男だから」と断言されてしまったため、
1度自分を本当の女性にした天国警察の花山理香に頼んで完全に女性にしてもらった
だがそれ故に個性が薄まったためか以降はやや出番が減る。
作者いわく本当の女性になった理由としては、作中に水着シーンが増えてきたけどマリアは男だから描きにくいことによるらしい。

家事もできるし胸もある理想の嫁だが、元格闘家なのでパワーは作中最強クラス。
そのためか、両津は煮え切らない態度を取る。
壁を破壊するわ、両津のためにヘリを撃墜するなどの行為を度々見せ、その愛は女性に転身して加速した。
両津が擬宝珠纏と結婚話が持ち上がった際にはショックで壁を盛大に破壊し、早矢には決闘を挑んだ。
しかし、連載末期には他多くの女性陣とともに両津への明確な好意はあまり描かれなくなった。
父は翻堕羅拳の総師範、母は料理研究家(ただし夫より強い)。香港映画スターの稟(麻里稟の当て字で通称「マリリン」)という瓜二つの双子の妹がいる。
アニメ版では交通課勤務の警察官となっている。また、早矢が出なかったせいか最後まで女性化しなかったという原作との大きな違いが存在する。


  • 戸塚金次
「『かわいい』か『かわいくない』か。物事すべてこのふたつだけだぞ女ってのは!」
CV:竹本英史
初期のレギュラー。第2話より登場。片目に傷が刻まれており、背中全面に入れ墨が入っていて強面という、ヤクザにしか見えない風貌だがこれでも警官。
破天荒な性格で両津とウマが合ったが、作者いわく「両津とキャラがかぶった」のが理由で次第に出番が少なくなる。
一応、両津よりかはまだ常識を持っているという点で差別化はしている。両津と共に部長におしおきされた事もあるが、数は段違いに少ない。
カメダスなどに掲載された設定によれば、さいはて署に飛ばされたとか。
復活を望む読者は多数で、末期にも数度登場した。初期の彼とのやり取りは本作の変遷の象徴。
アニメでは原作から設定がやや変更されての1回だけの登場だったが、2016年のTVSPのOP映像で両津やボルボと絡む姿が描かれた。


葛飾署の警官たち

「どうしてぼくだけ1/2ページなんです!」
CV:家中宏
原作初期から末期に至るまで、準レギュラーの地位を保持した数少ないキャラ。
白バイ隊員で普段はかなり気の弱い警官だが、ハンドルを握ると性格が豹変する二重人格持ち。
アニメ版も含めれば自動車、スクラップになったバイクのハンドル、ジェットコースター、はてはクロヒョウなど豹変のきっかけになるものは様々ある。
元は暴走族の総長で伝説となるほどに大暴れしているが、現在は両さんの弟分でよく慕っている。

両津に足として利用されることは多いが、元の人格に戻るとその気の弱さのために悲惨な目に遭うことも多い。
同時に両さんの儲け話にもよく付き合わされるが生来のドジで失敗してぶち壊しにする(両さんが欲張って自爆するのと半々くらい)。
妹を溺愛している他、恋に恋することが多い。あとアニメ・漫画オタク。

連載末期はバイクでの人格は申し訳程度にしか出ず、オタクな面が強調されていた。
あまり知られていないが、彼を主役としたスピンオフの読み切り漫画(こち亀キャラは未登場)が存在する。
ちなみに中の人の所属劇団の先輩は「某ドラマ」で警視総監になっていたり(中川のリアル大先輩が湾岸署長)。


  • 保可炉衣土
末期の189巻から出てきた準レギュラーで階級は巡査。普段からボカロ声で話し、高速歌唱も可能な通称「人間ボカロ」。表情の変化が全くない。


  • 雛野姫香
女子寮に住む婦警で両津や本田と仲が良い。コスプレやゲームが趣味で、メイド喫茶で働いていたりもする。大量の衣装を持ち、様々なイベントに参加するなどベテランのコスプレイヤー。


「いつも目が覚めるとオリンピックをやっているものな」
CV:牛山茂→今井敦
4年に1度、夏のオリンピックの年にしか起きない警官。本作の長期連載の象徴。
未来予知・念写・念力・千里眼・瞬間移動などの超能力の使い手でいざ目を覚ませば捜査の腕は抜群。
しかし、日暮を起こしたり見つけるまでにトラブルが起きることも相当数。
初登場は1980年のモスクワオリンピックで、76年のモントリオールは連載が始まっていなかったが起きていたらしい。
そして特別増刊号で描かれた2016年のリオオリンピックまで登場した。
この他、無理矢理起こされたエピソードが1回と、最終話は寝ている状態で顔出しのために引っ張り出された。
登場回数は後述の特別編も含めて13回しかないが、たったそれだけしか出ていないのに有名なのが恐ろしいところである。

両津が言うには、かつては寝るペースはそれほどでは無かったが、だんだんペースが増してきて、遂に4年に1度になってしまったとのこと。
起きた直後の体重は48㎏だが、本来はかなりの肥満体で大食い。4年寝ている間に痩せてしまうようである。
寝る前には大量の店屋物でエネルギーを充電するが、空想科学読本の考察によると寝てる間に餓死してしまうらしい。
また別の特別編では4年に1度しか寝ない超能力者の起男という弟が出てきて暴走する日暮を止めたが、
後に日暮が暴れた時は「あれは特別編だったから」という理由で登場しない。
他の家族として父・母・兄が確認されているが、やはり寝てばかりいるようで、電話に出た兄も途中で寝てしまった。


「『オメガ』を倒すには魔法剣士の乱れ打ちが有効らしい。そしてその時かける魔法はサンダガだ!」
CV:江角英明 → 西村仁
気の弱いアフロヘアーの新葛飾署署長。ただの姓名判断で名前を変えた。女性には弱い。
大原よりは両津に理解があるが、末期は大原とコンビ扱いされていた。
孫が沢山いる。柴又に在住。


「非武装で町中を歩くなんて!自殺行為ですよ」
CV:岸祐二
元グリーンベレー隊員で、数々の戦場を渡り歩いてきた戦争のプロ……なのだが、実際は臆病な性格。
武器がなくなると何もできなくなるほか、男ばかりの傭兵生活が長かった所為で女には非常に弱く鼻血を噴きだしがち。
一方でマリアを男と知らずに一目惚れしてしたり、ジョディーとマリリンに好意を寄せられて争奪戦が発生した事も。
登場初期は物音に敏感で、銃に似た金属音を聞いただけで隠し持った銃を乱射するなどしたが、次第にその点は無くなった。
実は忍者の家系で、祖父の小金丸は現役の忍者。
キャラが似ているせいか、近年は左近寺と作画を間違えられた事がある。
なお、中の人はこち亀以前には、特撮の激走戦隊カーレンジャーレッドレーサーの外の人だった。舞台版でもボルボを演じた事がある。
名前からしてゴルゴ13モチーフのキャラだが、この作品にはゴルゴモチーフのキャラがもう一人いる。しかもボルボと共演したこともある。


「き…効くぜ…こいつは…」
CV:岩崎征実
格闘技に精通した戦いのプロ。特に柔道を得意としている。
格闘ゲームもやっているが、ふとした偶然で「どきどきメモリアル」の沙織にベタ惚れして以来「どきメモ」オタクになってしまう。
両津やボルボと3人で肉体を活かした話の主役になることも多い。
また、アニメでは両津・ボルボ・本田らとともに両津一派として活動する回数が増えている。
ゲームに興味の無い弟がおり、両津とも面識があるのだが、台詞で存在が一回だけ示唆されただけで、作中では一度も登場しなかった。
ボルボ同様、岩崎氏は舞台版でも左近寺を演じていた。


CV:土居裕子
実家は超神田寿司という老舗の婦警。
さっぱりとした男勝りな性格。ソフトボールの腕も立つほか、ベーゴマなどの遊びは両津以上の実力を持つ。
「両津が家族を持ったらどうなるか」という試みで描かれたキャラクター。
纏は両津のことを真剣に想うようになり、両津も寿司修行を始めたことで金抜きに纏との愛をとろうとするが、
両津の祖父と纏の祖母が兄妹だった(つまりはとこ)ために意思と関係なく破談となる。
しかし、両津が擬宝珠家に眠る骨董品を漁ったせいで本当に幻滅してしまった。
とはいえ何だかんだでたびたび住み込みで超神田寿司で働く両津と家族同然の関係となっており、
派出所の代わりに超神田寿司がメインとなる回も増え、すっかりレギュラー格として定着した。


京都出身の大和撫子。120巻あたりでは超神田寿司とともに出番が多かった。
作者が弓道に凝りだしたことで生まれたキャラクターらしい。
弓道やなぎなたの腕は非常にすぐれており、最新兵器やマリアの腕力にも勝る。
両津のことは父に声が似ているということで惚れてしまった。
しかし、両津が纏に本当にフラれた原因のせいで彼女も幻滅したようで、和風趣味同士ということで部長に好かれてしまう話が多くなる。
立派な準レギュラーの一角だが、なぜかアニメ版では最後まで未登場に終わっている。


  • 早乙女リカ
CV:杉本ゆう
気が強い交通課の婦警。90年代に現れ、両津と対立することが非常に多い。
しかし、
「両津が掘りごたつの器具のねじ止めをしてたら入ってきて、両津がいることに気づくとわけも聞かずに消火器やバルサンをぶちまける」とか、
「両津から借りたプリクラを料金を払わないで撮ったり、盗まれないように筐体を鎖でつないでたら切断して持っていく」、
「署の旅行費用400万円を、男子警官と分割せず、女子警官だけの分で使い切る」
など外道すぎる行動も多い。
悪い事をしても殆ど痛い目を見る事がなく、読者からかなり嫌われている。
(特に最初のものは麗子が仲裁するどころか婦警の味方につく始末である)
そんな関係だが、両津はそこまで悪い印象を持っておらず、単にこちらが一方的に敵視しているだけらしい。
中川に惚れている一方で彼氏はいるのだが、料理の腕が絶望的なせいで関係はあまり長続きしない様子。
近年は悲惨な事にあったり、早矢に諭されたおかげで両津と和解したらしき面も見受けられた。
アニメ版ではオリジナルキャラの小野小町と清正奈緒子がポジションを担っており、本人はモブキャラとして登場している。気が強いという性格は原作通りだが、配属は少年課となっている。
なお、中の人はサンデーの某推理漫画でも婦警を演じている。


CV:鈴木真仁
交通課の白バイ隊に所属する婦警。本田の元恋人。
「愛野神女」のペンネームで少女漫画を連載する漫画家でもある。ただし、公務員は副業禁止であるため公には秘密にしている。当の主役陣3人が堂々と副業してることは気にしてはいけない
代表作は純愛ラブストーリー漫画の『メヌエット」で、アニメ化もされたが、金儲けをたくらんだ両津にアニメ版を滅茶苦茶にされた挙句、後番組を両津に取られた
その他にも裸の男が抱き合ったり電気ショックで悶絶するシーンがある漫画を描いているらしい。
体重35kgという極めてスレンダーな体型で、「オリーブ」と呼ばれる。そのわりに回転寿司は30枚食べられる。
中の人は某無双ゲームにおいて、乙姫ではなく熊姫を演じている。


  • 有栖川京華
2014年、195巻で登場した新人婦警。
有名大学に所属したことのある美人だが、その正体は暴力団「印手理(インテリ)組」の組長の妻で、夫から潜入スパイとして警察官になり、新葛飾署に配属される。
しかし配属早々に危険ドラッグ(脱法ハーブ)所持者を逮捕した事で、夫の組が経営する闇金への潜入スパイを任命されてしまい、二重スパイ生活をする羽目になる。
組長の妻という事だけあって、ヤクザを数人を倒す程の腕っぷしの強さを持ち、拳銃の扱いがうまい。
背中に不動明王の入れ墨を入れているが、周囲はシールだと思っている。連載終盤で両津にのみそれらの事情を打ち明けた。

父の慧二郎は大学教授だが、実はかなりの遊び人。
ジョニーという名前を使って両津たちと遊びに出ることが多い。


  • 法条正義 → 凄苦残念
CV:深貝大輔
すごく顔が怖い東大卒のインテリ。臆病だが、腕っ節はヤクザも逃げ出すほど。こちらも寺井と同じく改名させられた。
あえて国家公務員試験を受けずに警視庁に入ったため階級は巡査。三重県松阪市出身。
40巻で初登場した古株キャラだが、142巻あたりから唐突に再登場をしだして両津と読者向けの解説役を担う準レギュラーとして定着。
それ以降両津からはインテリ絡みの悪事で振り回されがち。
元々は亀有公園前派出所勤務だったが後に葛飾署勤務になる。


  • 雑学
2011年の176巻で登場。「ざつ まなぶ」という名前の新人巡査。
幅広い雑学を皆にひけらかすのが楽しみにしてるが、一部の分野での知識の広さは残念、両津、中川などに劣ってしまう。
また手先が器用で、特に鉛筆の芯アートを数十分で完成させる等の両津以上の技術力を持っているが、本人はそれが凄いことには気づいてない。
ゴルフの腕も未経験なのにプロ級だったが、自分がそれに気づいてしまったせいでダメダメになってしまった。
本来ならすぐに出番が消える予定だったが前述した才能の為、一時期は準メンバーとして定着していたが、逆に本田たちのキャラの出番が減ってしまった。(最終話談)


  • 丸出ダメ太郎
CV:植本潤
丸々としたロボット警官。両津のことを神様と呼ぶように言われている。
気の弱い性格だが、充電量に応じて知能がアップするために両津にこれまた利用される。
度怒り炎の介というロボット警官とともに派出所の隣のロボット派出所に勤務したこともあった。
後に、本庁の捜査八課に異動し、警部に昇進した。
アニメ版では電圧を上げると凶暴な性格になり、下げると女性のような性格になるという設定がある。

  • 小野小町・清正奈緒子
CV:岡本麻弥→三浦理恵子(93話-)・三橋加奈子
アニメオリジナルキャラクターの婦警コンビ。準レギュラー格。
藍色の髪の小町はメイン回もあるが、茶髪ポニテの奈緒子はそういったものがほとんどない。
機関紙「青信号」の編集をおこなっている。
なお第6話まではキャラクターデザインが逆だった。

前述したように小町は原作の早乙女リカに相当するキャラクターだが、
両津を一方的に毛嫌いしているリカと違って、こちらはケンカするほど仲がいいと言えるような関係。両津を信頼しているようなシーンもある。二人とも負けず嫌いで(特に小野小町)よく両津に対抗意識を燃やし、張り合ってる。
小野小町の実家に住む両親は早く結婚することを望んでおり、両津と両想いだと勝手に勘違いしたことから結婚騒動に発展したこともある。
カン蹴りやターザンごっこなど野性味ある遊びも経験しており、その体力や実力は両津に匹敵する。事件現場に取り残された子供を助けるためにマンションから宙吊りになって救出する等勇気もあるが、奈緒子の方は割と臆病。
だが、美人度は45点ほど。奈緒子は70点。小野小町は料理が得意だが、清正奈緒子は料理が下手で、見栄を張るために料亭の弁当を移し替えて持ってきたりした。(檸檬に見破られた)
アニメが終了してからは音沙汰がないが、矢吹健太朗が特別増刊号で描いた読み切りではそれらしいキャラが登場している。
余談だが、2代目小町を演じた三浦理恵子は2006年に放送された日本テレビのドラマ『ギャルサー』で奇しくも同名の役*2を演じていた。


警視庁

CV:下元史朗
「ほし とうでん」と読む。「ほしにげた」ではない。「ほしぬげた」でもない。「ほしハゲた」でもない。
警視庁の敏腕刑事でハードボイルドさが持ち味で漫画自体を劇画にする能力?を持つ。
ハゲたり特殊刑事になったりと悲惨な役回りが多い。カルティエのライターは見つかったようで。
色々な意味で出オチなキャラだが、人気は高い。
アニメ版では最初から特殊刑事課として登場。
登場回は高松監督のメタ演出と相まってカオス回となった。


CV:荒川亮
赤いネクタイと黒い海パン一丁で動く特殊刑事課会員番号1番。
こち亀を語る上では欠かせない存在。詳細は項目があるのでそちらを参照されたし。

その他の特殊刑事課メンバーは、「特殊刑事課(こち亀)」を参照。


通天閣署

  • 御堂春
CV:白石涼子(ゲーム版)
大阪・通天閣署の婦警。東京に対抗意識を持つ生粋の大阪人。
家は串カツ屋で好きな球団はもちろん阪神。
トーキョーモンの両津と張り合うことが多いが、イケメンの中川にはベタボレ。
非常に喧嘩っ早くかつ現金な性格、早乙女リカ同様両津に理不尽に迷惑をかける事が多いが報いを受けない扱いから読者からは嫌われがち。もっとも早乙女リカほど両津を嫌っているわけではなく、仲良くやっている場面も多い。
春をメインに据えた大阪編は途中編集からストップが入った伝説を持つ。
拳銃の腕は金メダル級。
末期の準レギュラー。と言っても全体の4分の1以上、年数にして約12年、巻数にして約60巻にわたるが……
初登場がアニメの終了後のためアニメ版では登場しなかったが、DSにおけるゲーム版ではアニメ作画で描かれた上にCVも用意され、2016年のTVSPではOP映像で出演を果たした。


両津を取り巻く人々

  • 道に迷うおじさん
両津よりも早く1話の1コマ目から登場していたモブキャラ。
新潟(台詞改訂後は単に「田舎」)から友倒れ工業株式小会社を探しにきて、派出所を訪ねるたびに両津に追い返される。
アニメ版でも劇場版2作目に登場しており派出所の代行をしていたボルボ、左近寺の風貌の悪さにビビり逃げていった。


CV:竹本英史
初期の名レギュラー。アニメ版では外見がまったく異なる。かなり長い間出ていたのだが、最後まで名前がなかった。
最初は派出所に連れてこられた野犬だったが、初登場回で大金の入ったバッグを拾って持ち主から200万円お礼に貰うという経緯を経ていつの間にか飼われていることになったらしい。
行動は色々とフリーダムで、拳銃を握ったり、インベーダーゲームをしたり、フォークとナイフで食事(両津の昼食を横取り)をしたりなど多才。
麗子と入れ替わるように出番が少なくなった…それでもまともな出番が29巻まではあったりするのだが。むしろ、レギュラーキャラだろうと突然出番がなくなる事があるのもこち亀の恐ろしいところかもしれない。
その後もごく稀に何度か登場し、30周年記念回のオチも務めたので死んだわけではないはずだが、どこで生活しているのかは不明。
なお、麗子は初期の頃は犬だけは苦手だったので、彼は麗子の天敵だった(が、犬が麗子を助けたことで打ち解けて克服した)。
後の麗子の回想シーンで幼いころに実家で犬を飼っていたことが判明したので犬が苦手という設定に無理が出たがまぁ後付けと言う奴である。


  • 佐々木洋子
CV:並木のり子
両津の行きつけのタバコ屋の娘。両津と誕生日が同じ。初期にはよく登場し、初代ヒロインキャラであった。
初登場時は中学3年生で、婦警になることを志している。性格もよく、わりと両津想い。
新しいヒロインとして麗子が登場した上に両津が禁煙したこともあり、念願の婦警になったらなったで出番はほとんどなくなってしまった。
なお、彼女の祖母は2006年になっても健在で、両津を驚かした。まぁ、こち亀の老人は寿命で死なないから…
アニメ版では1回だけ登場し、原作とは違い婦警ではなく山の手の奥さんとなっており、双子の息子・健治と康治を授かっている(2人合わせて「健康児」となる)。


  • 村瀬賢治
CV:流山児祥・高乃麗(幼少期)
57巻「浅草物語」に登場。両津の旧友。
裕福な家庭に生まれた優等生で、両津とは「悪人になったら弁護士になった自分が助けてあげる」と言うような仲だったが、
引っ越してからは不運に見舞われ続けて道を踏み外し、自分がヤクザになってしまう。
警察への護送中にパトカーから抜けだして組に復讐しようとするも、両津に追われ……
125巻にも登場している。その時には刑務所を出所し、金融業を営んでいる。そこで得た利益はアジアの子供に義捐金として送金しており、浅草に孤児院を作る計画も立てている。


  • 麻里晩
CV:宮澤正
マリアこと麻里愛の父親で植木流翻堕羅拳の総帥。通称「ホンダラおやじ」。
拳法の腕前は確かで両津と互角かそれ以上に戦えるほどだが、翻堕羅拳の技は子供じみて情けないものばかりだが、門下生は多い。
翻堕羅拳の継承者にするために愛にキックボクシングを始めさせるが、愛はオカマになってしまった。力強い両津を勝手に自分の弟子にしている。
おかっぱ頭とちょび髭がトレードマークで、髭を剃ると不幸なことが連発で起きる。また、ヒゲを剃って出っ歯を付けると『おそ松くん』のイヤミに似ている。
妻の今日子とは年甲斐もなく今でもラブラブであるが、恐妻家でもあり、護身のために格闘技を教えたら自分より強くなってしまったとのこと。浮気を疑われるとボコボコにされてしまう。
一時期は両津のライバルキャラとして準レギュラーだったが、早乙女リカら婦警達にライバルのポジションが奪われ登場数が減る。しかしアニメ版では中期頃から最終回まで長年登場した。
ちなみに両津が女性になった麻里愛の愛を受け入れようとしないのはホンダラ親父の息子になりたくないからと言われたことがある。


  • 電極スパーク
CV:楠大典
スーパー電子工機の社長。珍妙な新製品を開発することが多い。
何から何までデジタル任せのデジタル人間。
中期から登場し、両津と絡むことも多い。特にテクノロジーの進歩がめざましい末期は解説役として活躍した。
子供を新製品の実験体にしているが、妻からはそれをたびたび叱責される。
長男は下記の+(プラス)、次男の名前は-(マイナス)で三男はP(パルス)。ピピンアットマークとかドットコムではない。


  • 電極+(プラス)
CV:竹内順子
電極家の長男。ハイテク小学生で友人とゲーム会社を設立している。
90年代から登場し、人間味のない性格をしているが、意外にも檸檬に一目惚れしていて思いきった行動をすることもある。
兄弟そろって父の実験台にされることも多い。


CV:小村哲生
アメリカ陸軍大佐。軍人版梅宮辰夫で、なんでもチャンピオンになる一家の大黒柱。
非常に恐ろしい人物で全身キズだらけだが、うち一か所は妻に引っかかれたもの。
両津に本当の戦車をプレゼントしたことも。
子供は3男1女で、長男は海軍潜水艦乗員兼プロアイスホッケー選手、次男は空軍パイロット、三男はNASA職員兼プロバスケットボール選手。
娘が下記のジョディーである。


CV:斉藤レイ
アメリカ海軍所属。巨乳でブロンドの美女。男所帯で育ったためかオープンな性格。
戦闘から料理までその技術は非常に優れている。ボルボと交際中。
空母カール・ヴィンソンに所属し、発艦士官(カタパルトオフィサー)を務める。
中の人は舞台版では麻里愛を演じていた。


CV:松山鷹志
謎の大学教授。目が透き通らないメガネをかけた老人で、両津を原作では「Mr.両津」、アニメ版では「ゴリラくん」と呼ぶ。
ケンブリッジ大学・ソルボンヌ大学・マサチューセッツ工科大学など勤務する大学が時々変わり、「スイッチ先生」の通称を持つ。
自動車開発、催眠術の使い手、漫画オタク、ビール注ぎの名人など多趣味。
運転がド下手。スキーやハンティングなども上手なフリをしているが実際はやはりド下手である。
アニメ版ではもはやマッドサイエンティストと化した。


CV:堺雅人→和田智(現:和田サトシ)
自称「スーパー金持ち」。麗子に一方的な愛を伝えている。
しかし、実家の会社は麗子の企業の下請けとスケールがやや小さい。
愛車を傷つけられたり両津に悲惨な目に遭わされた後、麗子に失礼な事をしたとブチギレた父親に勘当されたり会社が倒産して無一文になるのがパターン。
連載漫画ではバブル期に登場していた。


  • 御所河原大五郎→御所河原金五郎之助佐ヱ門太郎
CV:石井康嗣
御所河原組の親分。名前は途中で変更。
ヤクザでありながらアニメ好きでハイジや魔法使いサリー、ゲゲゲの鬼太郎などの入れ墨をしている。
謎の詩や俳句を読んだり、ヤクザをサラリーマン的恰好にしようとしたりするなど珍奇な行動を平然とおこなう。
両津の極道の友達の説明例として引き合いに出された事もある。
アニメ版では大人の事情で「御所川原グループ」という巨大企業の社長に変更されたが、やってる事は同じ。
ドラマ版では原作通りヤクザのまま。


  • 竜千士氷
CV:木内秀信
少女漫画雑誌のイケメン編集者。
本田の恋人である乙姫や両津・パトリシア・勘子の担当者。
編集者として漫画家のことをよく考えている一方、両津をあしらえる貴重な人物。
担当する漫画家に合わせて自身の服装を変える。ツッパリ漫画の担当の時には暴走族風の格好、
エロ漫画の担当の時にはパンツを頭にかぶって蝋燭を差し、上半身裸で縄を巻いた格好だった。
なお、原作では「竜千士氷」は本名だが、アニメ版では編集者用のペンネームで、担当雑誌ごとに名前も変えていた。
原作では名前のように冷たい性格で両津を手玉に取っている印象だが、アニメ版では逆にどこか軽薄で両津に対しては下手に出ることが多くなっていて、常に敬語で接している。またネズミが大の苦手で見ると悲鳴を上げるほどである。


  • 閻魔大王
CV:小村哲生
悪人を裁く極悪人だが、両津に地獄を乗っ取られてしまったことがあった。
天国進攻を手伝わされたりするなど両津には頭が上がらない。
大原部長は閻魔大王より偉いらしい。


CV:滝口順平
全身金ぴかの大仏姿。
おそらくこち亀最強キャラ……のはずが、両津にはガリバー旅行記的戦法により敗北し、ヅラを着けているという弱みを握られてしまった。そして両津に勝てる人物として部長が呼び出された。
以来、町内会の大仏作り騒動などに駆り出されたりしている。
大仏の時はその後両津の邪心を具現化させ改心させようとしたが、大バトルの末金で釣って地球から追放するのがやっとだった(しかも飛ばした星でも強盗をしていた。)。
アニメ版ではSP回の登場一回だけだったが、登場回全部乗せられたためかラストで怪獣映画の如き大バトルを繰り広げた(大仏事件がカットされたため両津邪心とのバトル理由が「口封じ」じみたものになっていたが)。


  • 擬宝珠夏春都(ぎぼし げぱると)
CV:小宮孝泰
超神田寿司の経営者。105歳(初登場時は99歳)で、両津の祖父である両津勘兵衛の妹。よって両津の大叔母にあたる。
両津の父的存在にある部長とは異なる、母的存在として両津を叱る立場。
兄の勘兵衛との確執から、両津家の人間は信用していないが、両津が纏のせいで浅草一郎という名前で店に弟子入りしたせいで気づかなかった。
古風な人物かと思いきや案外ハイテクで、両津の新しくも無謀な試みに賛成することが多い。スマホはソニエリのものを愛用。
原作では両津を信頼しているシーンが時々見られ、最終話一話前の200-20では彼女のために遠出した両津に、初めてかつ本気で彼に感謝したシーンが見られたが、
アニメ版では性格がアグレッシブとなっており両津に対して嫌っている描写がよく見られた。
なお、35年後の世界では140歳にして健在であることが判明している。

アニメ版はコント赤信号のメンバーで、両津役のラサール石井の相方のひとりである小宮孝泰が演じており、リーダーの渡辺正行も劇場版アニメ2作目『UFO襲来!トルネード大作戦!!』にゲスト出演している。


CV:齋藤彩夏
纏の妹で幼稚園児。両津のことを慕っており、原作では「イチロー」*3・アニメ版では「勘吉」と呼んでいる。
神の舌とも言われる味覚を有しており、物を一口食べるだけで素材から料理人の状態までを完璧に知ることができる。しかし、コマ数をとる。
将棋の腕は十枚落ちかつ持ち駒不使用で両津に勝てるほど。時代劇ファン。
感情をほとんど見せないクール幼女だが、年齢相応に嘘をつくことがヘタだし、泣くときは泣く。


  • 尾崎網彦
CV:高瀬右光、岡山はじめ(現:おかやまはじめ、46話のみ)
亀有商店街で模型店を経営している男性で、商店街のリーダー格。
借金返済のために、ありとあらゆる手を使って両津からボーナスを巻き上げようとするが大体失敗する。
彼が毎回出演する「ボーナス争奪戦」はアニメ版における冬の風物詩である。


  • 両津銀次
CV:渡辺哲
両津の父。浅草で佃煮屋「よろずや」を経営する。
職人気質溢れる面もある江戸っ子気質の短気な性格で両津同様の遊び人。
背中に龍の刺青があると自慢をする事も多いが、実際は痛くて逃げ出したため龍の目玉だけしか入れていない。
初登場時は両津と絶縁状態にある設定だった(それ以前に一度だけある理由で両親の事が気になった両津が実家に電話した際に彼が出ている)が、中川と麗子の横やりで再会する事になり、なんやかんやで関係が修復した模様。
両津が突然実家に乗り込んだ際は大体エロビデオを見ている。
ドラマ版ではアニメ版両津役のラサール石井が役を担当する他、御所河原と幼馴染という設定に。


  • 両津よね
CV:尾小平志津香
両津の母。いかにもな肝っ玉母さんであり、両津親子の喧嘩を止める事が出来る唯一の存在。
古いものを大切にし何でも押し入れや戸棚に淹れる癖があるが、それ故にヴィンテージもののアロハシャツをただの古着と思って雑巾にしてしまった事も。
ドラマ版では、アニメ版のエンディング曲である所ジョージの楽曲「ブウェーのビヤビヤ」でコーラスとして参加していた柴田理恵が役を担当している。


  • 両津金次郎
CV:今井敦・岩坪理江、鈴木裕美子、鈴木真仁(小学生時代)
両津の弟で弁護士。両津家の人間では珍しい真人間で運動音痴だが勉強が得意と兄や父とは正反対な人物。
実際、その生真面目な性格によりエリート一族の令嬢で中川の親戚でもある霧ヶ谷景子と結婚し、一子も儲けた。
これにより、両津と中川が親戚になってしまい、中川が両津に親戚という名目で利用されることが多くなってしまった。
他、両津の事を反面教師だと語っているが、同時に助けられた話も多く「頼もしい兄」とも発言しているなど何だかんだで仲は良い。
大人になってからは顔立ちは非常に兄に似ているが眼鏡をかけている。趣味はアマチュア無線。


  • 両津勘兵衛
CV:北村弘一 → 外波山文明(2016年TVSP)
両津の祖父。年齢は初登場時98歳で、後に105歳となり、現在では経歴の面から不明扱いになった模様。
戦前は海軍の整備兵で、日露戦争や真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦などに従軍したという。飛龍の妖精さん
中央区の佃島在住。かつては佃煮屋の支店を経営していたが道楽経営により潰れ、年金生活をしていたが、
その後PCゲームコンテストで入賞し、その賞金をもとに「R・G・C」(リョウツ・ゲーム・カンパニー)というゲーム会社を設立し大成功。
後にゲーム会社を売却し、様々な事業を立ち上げている。



メディア展開


  • アニメ版
テレビアニメが1996年から2004年までフジテレビ系列で放送された。アニメはスタジオぎゃろっぷ制作。
2004年12月19日の「アニメ大忘年会祭り!! こち亀最終回! サザエまる子ルフィで両さん8年間ありがとうスペシャル」枠内で放送された最終話「さよなら両さん大作戦」は両津が派出所から去ろうとするが、結局そのまま残り「これからも話は続く」というギャグ作品らしいオチの話だった。
劇場版も2作あるほか、特別編が2008年まで不定期で放送された。また、2016年9月の連載終了翌日には「THE FINAL 両津勘吉 最後の日」と題した8年ぶりのスペシャルを放送した。

前番組『キテレツ大百科』と同じく、特番やプロ野球中継のため放送休止になることがたびたびあり、時にはひと月に一回しか放送しない時期もあった。
葛飾ラプソディー」「おいでよ亀有」といった主題歌の評価が高い。BGM万能説もある。
なお、内容はファミリー層に向けてか原作から話を改変(複数の原作エピソードの合体も)したり下ネタや非道なネタを削っている事が多く、原作準拠の話はやや少なめである*4
その為、原作を好む層とアニメを好む層には若干の乖離がある。

小町・奈緒子というアニメオリジナルキャラがレギュラーで設定された一方、早矢など一部のキャラが登場していない。
また、武装おしおきや非道なネタが削られた結果、最後に両津が悲惨な目に逢う事が多く、「もう×××はこりごりだぁ~!」「×××なんて大っ嫌いだぁ~!!」という両津の叫びで話を締めるオチも多い。
また著作権等の都合からか原作で引用されていた実在商品・キャラ等の話題や、具体的名詞が出る時事ネタ話も殆ど取り上げられていない(部長等一般警官の制服が旧バージョンのまま等)。

声優陣は舞台俳優を中心としたキャストとなっており、前期にはブレイク前の八嶋智人が様々な役の準レギュラーとして頻繁に登場していた。
また、後年上演された舞台版とキャストが共通している事が多い。また、放送途中でレギュラー陣の声優交代も頻繁に実施されている。

ちなみに、テレビアニメ化前の1985年にはイベントでタツノコプロ制作でスペシャルアニメが上映された事もあったが、1988年にジャンプ読者への懸賞で非売品のVHSが配布されたのみのため*5、ソフト化は事実上されていない。
監督は笹川ひろし、脚本は小山高男(小山高生)、音楽は山本正之とタイムボカンシリーズとスタッフが共通する部分が多い。
イメージソングが4曲作られているが、こちらはカセットテープとLPが一般発売されている。

  • 実写版
1977年にせんだみつお演じる映画版が公開された。

2009年にはTBS系列で実写ドラマ版が放送された。
両津役がSMAPの香取慎吾で、良くも悪くも有名な作品。映画版も制作された。ほげええええええええ
映画版の宣伝では、両津役として史上初の吉本新喜劇出演も果たした。

変わったところで映画『宇宙怪獣ガメラ』内に漫画が登場し、映画内には「亀有公園前派出所」が実在し、勤務している角刈りのお巡りさんが漫画を見てやってきた主人公の少年に迷惑している旨を述べていた。

  • ゲーム版
プレイステーション、セガサターンニンテンドーDSでそれぞれ発売されている。
また、ジャンプに絡んだゲームは多くあるが、連載の長さゆえかうち5本に両津が登場。
『ファミコンジャンプ2』では最強キャラで(ゲーム自体を作中で非難していたが)、『JUS』『ジェイスターズ』では強キャラなど優遇気味?
両津はゲームにも造詣が深いので、ゲーム内の環境に適応するのもお手の物なのかもしれない。




有名なセリフ・ネタ

長期連載故かコラ素材にされるネタ(特にサブカル系の話題)が多い。

  • 「けっきょくロシアンルーレットであそんでいて 即死 してしまったが…じつにおもしろい野郎だった アハハハ」(1巻「始末書の両さんの巻」/後に改訂され削除)
  • 天皇陛下バンザーイ 」「おお みごとにもえてる!」(4巻「派出所自慢の巻」/後に封印作品化)
  • 「30過ぎた男がオモチャに夢中になっている姿のどこが魅力的だと思うのかね?」(22巻「心のこり…の巻」)
  • 「月は遠くでみるからきれいなんだよ…わしなぞなん度アポロになったか数えきれん」(29巻「ハローグッバイ!の巻 後編」)
  • 「おとなしくでてこないと このキュウリを塩もみにしちまうぜ! 」(31巻「ホップ!ステップ!ジャンプ!!の巻」)
  • 「ゴルゴ31はよく10年以上も続いてるな おそろしくなるよ…作者自身ゴルゴ31のように機械化してるのかもしれんなァ」(33巻「漫画家残酷物語の巻」)
  • 「紹介しますよ 僕の嫁さんの妖怪田ブタ子さんです」「 ぐっぱがぼぼんぶびびっ 」(33巻「漫画家残酷物語の巻」)
  • 「この際誌上をかりて喫煙者にいいたい!今日からやめなさい 両さんも今回からやめた 今後この漫画にたばこを一切ださない!」(34巻「煙はEなもの!?の巻」/後に削除)
  • 「地味で真面目なやつが芸能界に入るかよ!目立ちたがりで自尊心が強いから芸能界でやっていけるんだろ」(36巻「マナ板のゴキブリの巻」)
  • 「いやあお互い気があいますな!カス大阪!」「まったくでんがなクサレ東京!」(36巻「両さんの長崎旅行2の巻」)
  • 「えらいやつってのは始めからワルなんかにならねえの!正直で正しい人間がえらいにきまってるだろ!」(42巻「仕事さがし!の巻」)
  • 「だめですよ部長!そんないっぺんに覚えこませたらチンパンジーに因数分解やらせるのと同じですよ」(42巻「人生は夢のごとく…の巻」)
  • 「あいにく細かいのしかなくてね! 全部一円玉だけど数えてくれる? 」(47巻「江戸っ子すし講座の巻」)

  • 「まずコロッケをはしでつぶし約1.5倍ほどにのばす!つぎにソースをつかるほど目いっぱいかける。それをもんじゃ焼のように少しずつとって食べる」(50巻「下町グルメの巻」)
  • 「ハイ! トウガラシ入りの水! 」(50巻「下町グルメの巻」)
  • フュラーリテスタオッサンドナイシテマンネン(56巻「ニセ車販売業(ディーラー)を探せ!の巻」)
  • 「こりゃ脱穀機とあらそうな!」(56巻「ニセ車販売業(ディーラー)を探せ!の巻」)
  • 「何がお前を変えたのか知らんが…人生を投げた時点でお前の負けだ!」(57巻「浅草物語の巻」)
  • フリーザ「なんだ!?このキャラクターは?」(69巻「新たなる旅立ちの巻」)
  • 「ぷっ、980円になった! 大根4本買っておしまいだ!」(78巻「ネオ・ボーナス争奪戦!!の巻」)
  • バカ→トモダチ (80巻「野生に帰れの巻」)
  • 青い空がステキ 白い雲がステキ 好物はステーキ 焼肉屋でカクテキ(82巻「スーパーエディター両津!の巻」)
  • 「お前シンデレラに夢があると思うのか?」(85巻「新説桃太郎!の巻」)
  • 「こちらの兵力は?」「 猿一匹犬一匹鳥一匹 」(85巻「新説桃太郎!の巻」)
  • 『地面にビールを撒く会』 の会長してるから義務だと!」(94巻「日本酒密造計画!!の巻」)
  • 「きさま! 密造酒販売をしていたな! 『ハイ』と言え! 」(94巻「日本酒密造計画!!の巻」)
  • 「悩んだらまず『生きる』モードに切り替えてからスタートだ! そこからどう生きるかを探せばいい!」(98巻「狙え!!賞金首の巻」)

  • HD4GB!!メモリー512Mのモンスターマシンだ!! 」(109巻「シルバーインターネットの巻」)
  • 「親も教師も見はなしたこいつらをだれが目を覚まさせるんだ!」(123巻「檸檬が泣いた日…の巻」)
  • 「人間! つまずくのは恥ずかしいことじゃない! 立ち上がらないことが…恥ずかしいんだぞ!」(136巻「熱球の友情の巻」)
  • 「メロンサッカーだ!」(136巻「恐怖のイチゴ狩り!!の巻」)
  • 「ちがいますよーっ」「これだからしろうとはダメだ!」(141巻「あこがれライダーの巻」)
  • 「パンおいしいねん!」(143巻「大阪の一番熱い日!!の巻」)
  • 「よくファンの人が全巻持ってると軽く言うけど… 80%はウソよね 」「『ゴルゴ13』を全巻持ってるケースなど…何巻まで発売されているか知っているんですかね?」(152巻「ある漫画家の話の巻」)
  • 「フォーマットを変えないのが正しい消費者の為だぞ!」(162巻「次世代開発戦争の巻」)
  • 「アオいいよね」「いい…」 (166巻「がんばれ麗子の巻」)
  • 「どこにいるんだよ!角刈り!!」(193巻「今日はわたしのバースディの巻」)
  • 「勤勉すぎるぞ都会人 なぜそこまで一生懸命に働くのだ わしには理解できん」(196巻「QRスタンプラリーの巻」)
  • 「未来は明るいぜ 新世代にがんばってもらおう」(200巻「新世代の巻」)

  • 「こういう時だけ「最近読んでないけど好きだった」とか、「もっと続いて欲しかった」とか言いやがって」「うれしいけど」(集英社公式サイト「こち亀週刊連載終了によせて」)
  • 誰だ!? 面白いのは100巻までとか言ったやつは!! 読んでから言え!!」(集英社公式サイト「こち亀週刊連載終了に寄せて」)



小ネタ

1.ページ最上部にある歌はアニメ放送時にキャラが総出で歌うもの。
ポケモンショックの影響といえど、無意味なテロップを出すのはいかがなものかと考えたためらしい。
この方式は「無機質なテロップより、キャラクターに言ってもらう方が、子供も素直に聞く」と好評で、他のアニメでも取り入れられた。
最下部にあるセリフは両津役のラサール石井が次回予告の最後に言うもの。アドリブだったらしいが定着した。

2.作者による自主規制が全体的に多い。
4巻「派出所自慢の巻」は現在抹消されている。
特に初期の単行本の話は過激なセリフの書き換えや書き込みの削除が多数あり、3巻の「射殺命令!?の巻」は「テレビ出演の巻」と改題されたりもしている。
34巻で喫煙者を数コマ使って作者が糾弾するシーンは別の背景コマを大幅に拡大する形で消されたりもした。
その他、「エイズになっても絶対死ななそう」「エイズなんてどんとこいだ」という54巻における両津・麗子のやりとりも、
直後に両津が「問題発言になるだろ!」と言った通りに問題になったらしく、現在の版では「裸で宇宙遊泳」という内容に差し替えられている。
また、理由は明確ではないが、2012年発表の「帰ってきたあの男の巻」(久々の星逃田メイン回)は単行本に収録されなかった。

3.警察の変遷を反映
1994年に警察制服が変更された後(89巻から)、中川・麗子以外の警官組は新制服を常用している。但し両津は後に冬服を全損したため「夏服は新バージョン・冬服は旧バージョン」化した。
またその時「派出所」の正式名称も「交番」に統一された事もネタにされていた。
2002年にリアルで「葛飾警察署」が誕生(過去にも存在したが)した後、2004年の140巻に漫画の葛飾署が大規模に改築(143巻で元に戻ったが)、それ以降は「新葛飾署」と呼ばれている。
また初期において両津は「中卒」だったが、警察の採用基準が「高卒」になった後は「大門高校(アニメ版「両津、選挙に出る」では千束高校)卒業」に変更されている。
それに関連して両津の身長も「167cm→152cm(133巻『おしえて両津先生 派出所七ふしぎの巻』)→161cm(2004年の増刊より 警察採用基準が160cm以上なため)」と変化している。

4.他作品とのクロスオーバー
40年にもわたって連載が続けられた歴史ある作品という事もあり、他作品とのクロスオーバー企画も幾度となく開催されている。
特に30周年記念で刊行された『超こち亀』『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』、40周年の『VS.こち亀』では、集英社絡みのみからず著名な作家を多数招き、各々の代表作と『こち亀』キャラクターのクロスオーバーが多数描かれた。
この内『ぬらりひょんの褌』と『両津&パンツァー』は本Wikiにも項目が製作されているため、それらの詳細はリンク先を参照。



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最終更新:2023年11月26日 17:31

*1 新世界編直前では「巻頭カラーを増やす」という条件付きで1か月間休暇をもらった事がある、その時にハワイ旅行に行ったとの事。

*2 最初は偽名の「早川晶子」と名乗っており、ストーリーの途中で本名が「小野小町」と判明。

*3 超神田寿司では「浅草一郎」の偽名で通しているため。

*4 例として、麗子と中川の赴任順が逆になる等。

*5 この点について該当年のジャンプを全て確認した人が「そのような懸賞の存在は確認できなかった」と述べており、違う年にプレゼントが行われたか、もしくはジャンプ以外の媒体で抽選が行われた可能性もあり、詳細は不明である