巨獣ハンター・バングレイ

登録日:2016/09/16 Fri 01:55:00
更新日:2023/12/30 Sat 12:32:12
所要時間:約 9 分で読めます


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DQN ※日曜朝7時30分です。 エイハブ船長 エゴイスト クズ サイコパス サイコメトラー ジャイアニズム ジュウオウジャー ストーカー スーパー戦隊シリーズ チンピラ デスガリアン ドS ド外道 ネクロマンサー ハンター バリ バングレイ ヤバングレイト号 下衆 再生怪人製造機 動物戦隊ジュウオウジャー 卑劣漢 卑怯者 因果応報 外道 多眼 宇宙人 宇宙海賊 密猟者 巨獣ハンター 悪党 悪趣味 悪辣 愉快犯 愉悦部 戦隊悪役 極悪人 殺戮 殺獣鬼 水質汚染 海賊 清々しいほどのワル 狩人 狩猟 環境破壊は気持ちいいZOY★ 神奈延年 第三勢力 約束は破る為にある 腹ペコ 自分勝手 自業自得 草野伸介 藍銅鉱 野蛮 陰湿 非道 香村純子の本気


動物戦隊ジュウオウジャー!


お前、デスガリアンじゃないのか!?

どうなってんだ!?

我々のナワバリを荒らすとは…。

大和君の気持ち、結構わかる。


第23話 巨獣ハンター


血がバリ騒ぐぜェ!






お前を倒しても、お前の心は壊れねぇだろ?

俺はお前が信じる“繋がり”が切れて、絶望する姿が見たいんだよ!!


巨獣ハンター・バングレイとは、『動物戦隊ジュウオウジャー』に登場する宇宙人である。

CV:神奈延年
スーツアクター:草野伸介

目次

【データ】

身長/204cm(コンティニュー身長/73.4m)
体重/193kg(コンティニュー体重/694.8t)
対応機種/バリブレイド、宇宙消臭剤
ジャンル/ハンティングアクション

【概要】

刺激を求めて宇宙を流離い、様々な惑星で巨大な珍しい生物をハントしてきた「巨獣ハンター」の異名を持つ宇宙人。
これまでに仕留めた獲物は判明しているだけでも99頭。
青い体に六つの眼、義足めいた右足、フック状の左手の義手を持つ海賊チックな外見。

元々デスガリアンとは無関係の宇宙人で、デスガリアンの存在は全く知らなかった。
しかし自分以外の他の生物を露骨に見下し、人と人との繋がりや人が持つ大事な思い出を「バリ下らねぇ!」と吐き捨て、
それらを嘲笑いながら弄ぶ悪辣で悪逆非道な性格はデスガリアン構成員達となんら変わりない正真正銘の腐れ外道。

加えて自分勝手過ぎる一匹狼的な性格のため、デスガリアンの幹部達からも嫌われている。
残虐非道なデスガリアンと言えど、組織内で重んじる最低限の掟や礼儀は存在しており、それらを平然と無視しかねない自分勝手なバングレイとは根本の部分で相容れないのだろう。
バングレイを嫌っていないのは、劇中ではデスガリアンのオーナーであるジニスのみであった。


【人格】

性格は見た目に違わず非常に荒っぽく好戦的で、言動や行動原理は典型的なDQNのチンピラそのもの。
ジニスを目の前にしても不遜な態度を崩さず、自分の都合や興味関心を何よりも最優先させる極めて自分本位で傍若無人な一匹狼
単語の前に「バリ」と付けるのが口癖で、気怠げでノリの軽いチンピラじみた態度が目立つ。
曰く「面白そうな事には首を突っ込む主義」らしく食欲も非常に旺盛。劇中では現れる度に何か飲食していたり、飲食しようとする場面が見られる。


しかしバングレイの真に恐るべき点は、見た目や雰囲気から想像される「脳筋」的なスタンスからは程遠い、非常に狡猾で陰湿な精神性である。
大和に真っ向から攻撃を仕掛け直接叩き潰すような真似は殆ど見せず、逆に彼の周囲の人間や仲間を狙って甚振ることで、間接的に大和の精神をネチネチ追い詰める事を好んでいる。
「狩りは頭も使わねェとな」と語る通り意外と知恵にも長け、キューブホエール捜索時には記憶のコピーを諜報員として利用して情報収集を図る慎重さがある上に、記憶を読んだことで敵意を露わにしたクバルに取引を持ちかけて利害の一致による協力関係を築くことに成功するなど、単なるチンピラに留まらない知能面の高さも有する。

巨大生物をハントする理由はただ「刺激が欲しい」という刹那的な快楽を得るために過ぎず、この手のキャラクターに多い獲物と定めた巨大生物を利用したりコレクションしたりする…といった趣向は存在しない
狩った生物は例えキューブホエールであろうとそのまま切り刻んで殺して楽しむと公言している。最早ハンターを通り越してサイコパスである。
ハンターらしく執念深い一面もあり、
  • 自身の食事の邪魔をしたデスガリアンのプレイヤーを執拗に追いかけて襲撃
  • 獲物である伝説の巨獣を探す間の暇潰しで、「遊び相手」と定めた大和を絶望させて大和の心を折って遊ぶために大和を執拗に付け狙う
といった猟奇的な行動を取る。そんな性格から、公式で「史上最悪のストーカー」と呼ばれてしまった。

また、大和が大切にしている「他者との繋がり」については、それらを「簡単に切れるもの」「弱い奴ほど群れたがる」と断じ徹底的に侮蔑している。
ただしキューブホエールが浮上し潮を噴き上げる姿を見て素直に綺麗なものと認識し感動するなど、美的センスは地球人のそれと変わらない模様。


【戦闘能力】

左手のフック状の義手と錨型の剣「巨大錨剣バリブレイド」、腹部からの青いエネルギー弾を主な武器とし、
バリブレイドから衝撃波を飛ばしたり瞬間移動じみた高速移動も可能。
また、斬られた右手の代わりに武器を移植するシーンがあるが、それが過去に生体改造などを受けた影響なのか、彼の種族の特性といったものなのかは不明である。
実力も、1人でジュウオウジャーやハイテンション状態のジュウオウザワールドを一蹴するほどの戦闘力を備えている。
また戦隊では珍しく、変身が解け倒れたジュウオウジャーに容赦なく攻撃を仕掛けるリアリストながら卑怯な行動も行う。


記憶具現化


お前らみんなただの記憶に振り回されまくりじゃねえか!
バリくだらねー!グハハハハハ!ハハハハハハ!


バングレイ最大の異能
特殊な右手で触れた者の頭から、死者の思い出やデスガリアンのプレイヤーなど、あらゆる記憶を自在にセレクトして、本物と全く同等の実体として生み出す能力を持つ。
この力で記憶から死んだ者を蘇らせる擬似的な死者蘇生を行うことが出来る。
基本的に、その場に応じてデスガリアンのプレイヤーを蘇らせ、即興で自身の戦力を調達している。製作陣の懐事情にも優しい能力。

再現度も調整可能なようで、言葉を発さず自我も持たない下僕として記憶を実体化させる事も出来れば、逆に実体化させた対象を生前と何ら変わらない様子で自律行動させる事も可能。
おまけに実体化させる対象は大きさを問わず、死者のみならず本物と寸分違わないコピーさえも記憶から生み出す事も可能。
つまり、スーパー戦隊悪役恒例の「巨大化」も「ナリアにより巨大化させられた事のあるプレイヤー」であれば複製する事が出来る。
記憶自体を読み取る為探索にも応用でき、相手の過去を盗み見たり過去の記憶から探し物を見つける手掛かりを得るといった使い方も可能。

戦闘・非戦闘問わず非常に応用性に富んだ能力だが、実体化した記憶の存在は強い衝撃や大ダメージを受けると光の粒子となって消滅してしまう。
毎回ジュウオウジャーから記憶を読み取りコピーを作っているため、コピー体はストックできず使い捨てな模様。
加えて高い自律性を与えたコピーはバングレイでも完璧に操作することは出来ないため、場合によっては実体化させた記憶がバングレイの意に反した行動を取る場合もある。

後に右手を強奪したクバルの実験により、自分自身の具現化実体化させた対象から記憶を引き出すことは出来ない事が明らかになった。
まあ、クバルが移植したことによって本来の力を引き出せていないという可能性もなくはないのだが。


ヤバングレイト号

宇宙空間の移動や撤退に用いるバングレイ専用の狩猟用小型宇宙船。
バングレイと同じ青のカラーリングが施されている。
この宇宙船は宇宙のみならず、大気圏内の飛行や水中航行できる他、猛毒の散布や破壊光線の照射など狩猟の補助も行える多機能な船である。


【劇中での活動】

地球に居る『伝説の巨獣』を狙って地球に降り立ったが、バングレイの存在と高い戦闘力に興味を抱いたジニスによってブラッドゲームに誘われ、
ブラッドゲームを「バリ刺激的」と説明されたことで2つ返事でジニスの招待を快諾する。
デスガリアンに招待された後はブラッドゲームのテストプレイに参加。

初の邂逅にて癪に障った言動を言い放った大和への当て付けと嫌がらせも兼ねて、幼い頃に死んだ大和の母・和歌子を大和の記憶から実体化させて束の間の再会を演出し、その上で大和の目の前で和歌子を嗤いながら斬殺するという下衆極まりないブラッドゲームを実行に移す。
和歌子を斬殺した際、「繋がり」の大切さを説いた大和へ、

見ろ!何が「ずっと繋がってる」だ!?

分かったろ?んなもんはただの夢幻だ!

繋がりなんてな、こーんなあっさり切れちまうんだよ!グハハハハハァ!!

と当て付けの様に言い放ち、和歌子の死と、最愛の母の再びの死に絶望する大和の姿を滑稽と言わんばかりに嘲笑った。
しかし人の絆と心を弄ぶ残酷過ぎる所業に激昂した仲間達の奮戦と、母との短い邂逅にて決意を新たに再起したジュウオウイーグルの猛攻に押されたことで大和への認識を変更。

バリ面白ぇじゃん。なぁ、赤いの…お前、名前なんだっけ?

ジュウオウイーグル…風切大和だ!!

カザキリヤマト……オッケー、今日はこの辺でお預けだ。また遊ぼうぜ、風切大和。

こうしてバングレイは大和を「ムカつく相手」から「名前を覚えるに値する遊び相手」へと改め、大和との因縁を深めることになった。
結果、大和を弄び絶望させて遊ぶことに興味が移ったため、「あんたの遊びに付き合う暇がなくなった」と言って、デスガリアン入りしてから2話目の冒頭でさっさとジニスの部下を辞めるという前代未聞の行動に出た。
この態度にナリアは激怒していたが、当のジニスからは「勝手に動くバングレイも計算にいれればいい」とブラッドゲームのNPC扱いの様子で、特に怒ったり気分を害したりはしなかった。


第三勢力となって……

デスガリアンを自分勝手な理由で離脱したバングレイは、ターゲットとなる『伝説の巨獣』を探す間の暇潰しとして、あの手この手で大和を甚振り追い詰め絶望させるべく、第3勢力として独自に暗躍を始める。

26話ではターゲットが見つからないイライラを発散すべく遊び相手である大和を監視し、彼が友人・林ダイチの結婚式に出る事を知るや、

ああ、俺の“知り合い”の結婚式でね。お祝いに、ぶっ壊してやろうかなーって

ほら、風切大和って、「記憶の繋がり」を切っただけじゃ壊れなかったじゃーん?

だーかーらー、今度は「現実の繋がり」を切ってやろうかな~って。ハハハハハ!!

と語って結婚式当日に式場に乱入し、
ダイチを新婦ごと大和の目の前で斬殺する事で、大和の「現実の絆」を断ち切り今度こそ大和の絆を踏み躙り心を壊すゲームを実行しようとする。
上述の通り、この行動は完全な思いつきによるものであり、ダイチ夫妻は単にバングレイのストレス解消のために命を狙われたことになる。
……が、彼の目論みはダイチ夫妻と大和を必死に護る仲間達の奮闘と、仲間や親友を護るためバングレイに激怒した大和に圧倒され退けられることになる。

27話では、再び退けられた苛立ちを紛らわす過程でレストランに押し入り、酒を強奪して店の中の人間を甚振りながら飲んでいる際に、
大和の仲間であるセラとタスクに奇襲を仕掛け、2人の記憶から2人のコピーを創造。
本物とコピーに爆弾を取り付けた上で、「爆弾を解除するにはコピーを倒すしか無い」と大和達に迫らせる「本物当てゲーム」を発案し実行に移した。

なおこのゲーム、コピーは本物と寸分違わず再現しているので、爆弾解除のためにコピーを倒せば実質仲間を殺したも同然となってしまうことになり、
仮に間違えて本物を倒してしまえば結局自分たちの手で大切な仲間を殺してしまうことになる。
要は、遠回しに大和達に自分の大切な仲間を殺す事を強要させて、大和達自身の手で「繋がり」を断ち切らせるという余りに非道すぎるゲームである。
しかもやっぱりこのゲームもただのバングレイのイライラ解消のためでしかないなど、バングレイの外道ぶりが際立ってくる。

紆余曲折の後、コピーの命も助けたいと真剣に考えるジュウオウジャー6人の姿を見たセラとタスクのコピーは本物と同じ良心を思い出し、
「本物になりたかった……」と涙を流しながら自ら消滅の道を選ぶ。
結果コピーの消滅に伴い爆弾も解除されたため、バングレイの目論みと遊びは失敗に終わった。
一方、コピーの涙と哀しい最後を見届けたジュウオウジャーは、仲間との繋がりを弄ぶバングレイを必ず打倒する事を改めて決意するのであった。

また、デスガリアンを離脱する前にクバルの記憶を盗み見たことから、彼から自身の過去と秘密を知る者として直接命を狙われている。

28話では再び、獲物の情報を求めて街中に繰り出し、街の人間の記憶を片っ端から読み取るも情報は得られず、
その際放置されていたカレーを食べようとした時に、同じくカレーを待っていたキャプテン・マーベラスに遭遇し、彼となし崩しに戦闘に突入。

しかしゴーカイレッドの奔放な戦いに翻弄され、更にジュウオウジャー達が乱入してきたことで撤退するも、
その裏ですぐ物陰に隠れてジュウオウジャーとマーベラスの話を盗み聞きし、更にアムの記憶からドロボーズを生み出して諜報を行わせた(ドロボーズの臭いを完全に消すのに消臭スプレーをまく)。

結果ジュウオウジャー達が「大王者の資格」を発見し、其処に残されたケタスのメッセージを盗み見て、
遂に自身が狙っていた獲物である『キューブホエール』の手掛かりを見つけることに成功する。

そこからはキューブホエールに繋がる手掛かりである大王者の資格を狙って彼らを強襲。
続く29話では、隙を見てマーベラスの記憶を読み取り、その記憶からシンケンジャー~トッキュウジャーまでの歴代戦隊に倒されたボスを実体化させ、
ゴーカイジャーとジュウオウジャーに攻撃を仕掛けた。
ほとんどがゴーカイジャー達が遭遇してないボスだろとは言ってはいけない。

+ 再生ヴィランズ
☆地球救星計画(天装戦隊ゴセイジャー

しかし頼みのボスのコピー達は皆2大戦隊に一蹴され、自身も大王者の資格で大和が変身したジュウオウホエールの力の前に圧倒される。
四面楚歌の状況の中、苦し紛れに伊狩鎧の記憶から宇宙帝国ザンギャック歴代皇帝の怨念集合体「ゴクドス・ギル」を実体化させ撤退した。

30話では、テレビ局の人間を襲い、彼らの記憶からキューブホエールの手掛かりを見つけ目撃情報の合った海に移動。
そこで自身の宇宙船を使い、毒もみ漁のごとく海中に猛毒を撒いて海を毒で汚染し、キューブホエールを炙り出す作戦を実行した。
この猛毒はキューブアニマルが瞬時に苦しみ、尚且つキューブアニマルに乗ったセラと操がすぐに身体の異常を訴える程の強烈なもので、海の生態系を壊滅させかねない策であった。
大和から海の生き物が死滅する可能性について問いただされても、「俺の獲物の近くに居た奴が悪い」と述べており、反省の色は皆無である。
結局海に撒いた毒はキューブホエールの力で浄化されるも、自身の目論み通りキューブホエールは海上に浮上。
いよいよ狩ろうとした矢先、今度はジニス率いるデスガリアンまでもがキューブホエール狩りに参戦。
キューブホエールを廻る争いは、本格的に三つ巴の戦いになだれ込む事となった。

なお自身の狩りに水を差し、獲物を横取りせんとするジニスの思惑を知ったバングレイは憤慨している。
また、この回でクバルにジニス打倒に協力する代わりに自分の狩りに協力するよう交渉し、クバルと協力関係を結んでいたことも明らかになった。
いざ目の前に現れたキューブホエールに迫ろうとするも、キューブホエールの攻撃で吹き飛ばされて負傷、しばらく休養を余儀なくされる。
その間にジュウオウジャーとデスガリアンはキューブホエールを巡る戦いを繰り広げ、その末にキューブホエールは大和を主と認めたことでジュウオウジャー側の手に渡った。

目的の獲物がジュウオウジャーの手に渡っても尚バングレイは夢を諦めることなく、虎視眈々と傷を癒し機会をうかがうことになる。
傷が癒え万全の状態を取り戻すその時まで。



繋がりを否定し続けた強奪者の野望と夢の終焉

34話では遂にジュウオウジャーとの戦いで負った傷が完治。
キューブホエールを手に入れるため、街を破壊してジュウオウジャーをおびき出す。
これに対しジュウオウジャー側は偽のキューブホエールを持ち出し、さらに頭に被り物をすることでバングレイの記憶再現能力を封じようとするが、
バングレイは本人達からではなくクバルの記憶から偽ジュウオウジャーを生み出してジュウオウジャーらを撹乱。
大和を捕らえると残された5人に彼の命は本物のキューブホエールと引き換えという条件を突きつけて撤退する。

そして35話、人質として捕らえた大和を利用し残るジュウオウジャー達にキューブホエールと大和を交換する取引を持ちかけた。
……が、バングレイは真っ当な取引を行う気などさらさら無かった。
バングレイの真の目的は、取引に応じキューブホエールを引き渡したジュウオウジャー達を衛星軌道上に配置させたヤバングレイト号のレーザー砲により消滅させる『ショー』を何も抵抗できない大和の目の前で見せつけ、大切な仲間達が捕まった自分のせいで成すすべもなく皆殺しにされる様を見せつけ、完膚なきまでに大和を絶望させる事にあった。
言われた通りにレオ達は本物のキューブホエールを持って取引場所を訪れてキューブホエールを引き渡すが、バングレイは直後に上空の船に待機させていたクバルにレオ達を砲撃させて彼らを吹き飛ばし、その光景を見て衝撃を受け絶望した大和を嘲笑う。

どうだ?風切大和。テメェのせいで仲間を皆殺しにされた気分は?その顔、もっとよ~く見せろよ

……ハハハハハ!いいじゃんバリバリ最高じゃん!テメェの繋がりが招いた悲劇に、絶望した顔だ!

ハハハハハハ!心配ねえ、すぐ後を追わせてやるぜ

しかし、今まで大和を絶望させるため執拗につけ狙ってきた自身の行動から、
最初からバングレイの目的と真意に感付いていたジュウオウジャーは、砲撃の瞬間にキューブモグラが掘った穴に回避して難を逃れていた。
大和を絶望させ、標的のキューブホエールをも手に入れたことで勝ち誇り、完全に油断しきっていたバングレイは不意打ちを受けて大和もキューブホエールも奪い返される。
かくして、作戦を見破られあっという間に形勢逆転されたバングレイは完全に激怒。


へっ!また“繋がり”か。弱い奴ほど群れたがる!

うるさい!
動物が群れを作るのはな、大事な仲間とみんなで、生き抜く為だ!!
……俺も戦い抜く。この仲間達と一緒に!

そんなに言うなら……群れごとブッ殺してやるよォ!!

俺の仲間を、舐めるなよ!

バングレイの罵倒を新たな決意と共に一刀両断したジュウオウジャーとバングレイは遂に決戦を開始。
クバルが乗っていた船はキューブホエールに落とされ、護衛につけていた偽ジュウオウゴリラはレオ達の攻撃で消え去り、さらに再起した大和の猛攻に追い詰められたバングレイはその場にやってきたクバルに助けを求めるが……


テメェ…!!

おや?まさか…何時までも私が手を貸すと?ありえないでしょう
奴等の言葉を借りるなら……私とあなたに“仲間の繋がり”なんて無いのですから

何を…!?手駒の分際で!!

……餞別です。良かったら使って下さい


クバルはヤバングレイト号が撃墜された時点でバングレイを見限っており、彼の右腕を切り落とすと一枚のコンティニューメダルを「餞別」として残して右腕を持ち去ってしまう。
利用できる手駒としか見ていなかったクバルに文字通り「手を切られた」ことにより進退窮まったバングレイは、
やむなく斬られた右腕にバリブレイドを接合し再度ジュウオウジャーに挑むも、既に勢いは完全にジュウオウジャー側に傾いており、
終始彼らに圧倒された末にジュウオウジャー6人全員の力が込められたジュウオウファイナルを受けて致命傷を負う。


まだだァ……! 伝説の獲物ォ…狩らずに死ねるかァ!!


最後の悪足掻きとしてクバルに与えられたコンティニューメダルを飲み込んで遂に自ら巨大化。
だが、対するジュウオウジャーはキューブイーグルからキューブホエールまでの全てのジュウオウキューブの合体機能を発現。
全ジュウオウキューブが合体した超巨大ロボ「ワイルドトウサイドデカキング」を誕生させる事に成功する。


また群れやがって下らねェ!纏めてバリっと仕留めてやる!!

俺達は負けない!!

確かにアンタは一人でも強い!

でも今より強くはなれない!

このワイルドトウサイドデカキングは!地球のパワーの結晶と!

6人の王者の集まりだ!

一人じゃ出来なかった事が……みんなとなら出来る!


これで最後だバングレイ!!俺達の繋がりは――


お前なんかに壊せない!!


バングレイの自らが強者であるが故の傲慢な思想を一刀両断できる程に絆と繋がりを深めたジュウオウジャーの前には、最早バングレイなど敵ではない。
仲間との繋がりの集大成とも言うべきワイルドトウサイドデカキングの前にバングレイは終始圧倒され続け、
「ジュウオウドデカショット」で吹き飛ばされた所を地球のパワーを100体のキューブアニマルの姿に変え突撃させる必殺技「ジュウオウドデカダイナマイトストリーム」を喰らったことで敗北。


俺の獲物が…!俺の夢がアアァァァッ!!


という野望が果たせなかった無念の断末魔の絶叫を遺して爆死した。


自分の身勝手な夢とロマンを追い求めて多くの生命を踏み躙り、人や仲間の繋がりや思い出を徹底的に侮蔑し嘲笑い続けた男は、
自身は仲間であったクバルに裏切られることで皮肉にも自身が公言していた「他者との繋がりなど簡単に切れる」という主張を自分自身が体現し、
逆にジュウオウジャー達の数多の策謀や困難に遭っても尚切れない「仲間との繋がり」の前に身勝手な夢諸共叩き潰され完全敗北するという、正しく因果応報ともいえる最期を迎えたのであった。


派生作品での登場

  • 『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊』
ギルマーダによって生み出された闇の使い……早い話が「再生怪人」の一人として再登場を果たす。
かつてデスガリアン構成員たちを再生させて自身に都合のいい手駒として扱ってきたバングレイであったが、結局自分自身も同様の運命を辿る事となったのはまさに皮肉としか言いようがない。
なお、クバルにより切断された右腕は復活しておらず、バリブレイドを接合した状態での登場となった。

スーパー悪者ワルドが解放した悪者としてクバルと共に登場。
相変わらずのハイテンションを維持したまま大量のメーバをばら撒いて町を荒らしまわり、マジーヌを襲撃した。
その後、バスコ九衛門ザミーゴら他の悪者たちと合流し、紆余曲折あって解放された歴代レッドと乱戦を行っていたが、
ゼンカイジャーにスーパー悪者ワルドが倒されたことで元の世界に戻って行った。

【余談】

名前の由来は「空腹」や「飢え」を意味する単語「ハングリー(hungry)」から。
また歴代戦隊では初の死者蘇生系能力を持った準レギュラー怪人となる。

デザインモチーフは『白鯨』にでてくるエイハブ船長のような『義足の船長』と海賊。
あくまでデスガリアンではない外部の怪人なのでパワーストーンモチーフは当初は取り入れてなかったが、カラーリングで「藍銅鉱(アズライト)」の要素を組み込んでいる。
藍銅鉱は古来より霊的なエネルギーが宿る石として、祈祷師や宗教関係者が好んで用いていたとされるパワーストーン。
本来持っている第六感や直感力といったものを研ぎ澄まさせ、自分自身にとって最良の未来を選択できるようにサポートしたり、不安や混乱を晴らす効果があるという。
地球に来て以来ジュウオウホエールを探し出し、同時に大和を陥れるための直感力や頭脳を研ぎ澄ませて来たバングレイにはぴったりの石であると言える。
だが大和を甚振る事に固執し過ぎた結果、自分自身の破滅という最良どころか「最悪の未来」を自ら選択してしまうのであった。

なお、ジュウオウジャー第29話にてブラジラが複製されたことで、ジュウオウジャーにもブラジラが降臨。
結果としてブラジラはスーパー戦隊放送2000回目という記念すべき回で、通算15回目の復活と敗北を達成することとなった。


面白そうな項目には首突っ込む主義なんだ。

メインディッシュの前に追記・修正も悪くねえ……。


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