あんハピ♪

登録日:2016/09/05 Mon 11:19:02
更新日:2024/02/24 Sat 10:19:20
所要時間:約 5 分で読めます




PUN-PUN PUNCH☆MIND
PUN-PUN-PUN-PUN パンチ☆マインド
PUN-PUN PUNCH☆MIND
UNHAPPYよ、バーイバイ!



あんハピ♪はまんがタイムきららフォワードで連載の漫画作品。
作者は琴慈。
既刊全10巻(完結済)

不憫な少女たちの日常をコンセプトとしており、ぱっと見繊細で可愛らしい絵柄ながらジャンルはコメディ作品としての一面が強い。
2016年4月にアニメ化された際は元々1エピソードが短めなのでほぼ全話相当な加筆修正がなされている。

監督は大沼心、キャラクターデザインは大島美和、シリーズ構成は「Go!プリンセスプリキュア」「ゆるキャン△」の田中仁、アニメーション制作はSILVER LINK.。
監督&アニメ制作は「バカとテストと召喚獣」シリーズ、「プリズマ☆イリヤ」シリーズでおなじみ。

◆あらすじ
各クラスに分けられた勉強やスポーツのエリート教育を施す名門校・天之御船学園。*1
その中の7組は負の業、即ち不幸を背負った生徒が集まる幸福クラスだった。
そこでは運気を上げるための特別カリキュラムが組まれており、最終的な目標はクラス全員が幸福(しあわせ)になることだと言うが……?


◆主な登場人物
基本的に1年7組の授業が話の中心となり、時折休日や他クラスを交えた話も出てくる。

  • 花小泉杏(はなこいずみあん)
CV.花守ゆみり
通称はなこ。
とてつもない不運体質のトラブルメーカー。
その不幸は洒落で済まされないものも多く、川や海に行けば毎回流され、大好きな動物に触ったら引っかかれ、終いには通りかかった樹の枝や水タンクが降ってくる始末である。
天真爛漫でいつもニコニコしており受難も幸せな思い出に変えられる心の強さを併せ持っている。*2
ちんちくりんな体型を気にする年相応の一面もある。
頭の後ろに付けてるクローバーの髪飾りは母親から貰った物。
これを外したら、今まで以上の不幸がはなこに襲い掛かる。
彼女のスカーフに描かれたクローバーの茎の向きは他と異なり何故か下向き。二次創作では注意。
作中では手先が器用、観察力が高い(気づきにくい小さなヒントに気づく、隠れた椿をすぐ見つけるなど)という特技がある。
そのため危険予知も自然に行うことができる。(自分以外)
作者にとって「精神的理想」のキャラであり、他のメンバーは幸福クラスで成長や変化がある一方彼女は終盤までとくに大きな変化はなかったが、周りの人たち(とくにヒバリ、椿)にいろいろな影響を与えていた。
これは彼女が持つ「他者の支援の才能」によるものらしい。

  • 雲雀丘瑠璃(ひばりがおかるり)
CV.白石晴香
通称ヒバリ。
片想い相手が工事現場の看板に描かれた男性のイラストという、2次元でもなかなか類を見ない悲恋娘。
両親の仕事の都合で現在1人暮らしをしており料理が得意。
歳の離れた弟がいるが、そちらは幼いため両親と共に暮らしている。
割と巻き込まれ体質であり、本人曰く入学当初より不幸になってるとのこと。
とはいえ自分の恋を笑わない友人であるはなこ、ぼたんには感謝しており、物語中盤以降は自然な笑顔をすることが多くなった。
(前述の恋により周りから馬鹿にされたため友達がいなかった)
響に関しては後述の一件で敵視されているが、彼女自身は(当然ではあるが)身に覚えがないためとくに険悪な感じにはなっていない。
アニメ版では響にも思い人がバレてしまうがとくに言いふらしたりはされていない。
蓮に対しては長期間思い人がいるため彼女の体質が効果ないためこちらも普通に対応している。
それほど話したシーンはないがいつの間にかヒバリは蓮を名前呼びするようになり、蓮もヒバリ呼びになったため響からは警戒されている。
本来面倒見のいい性格だが、生真面目で問題を抱え込みがちなところがある。
最終巻では両親の帰国が延期になったことによるショックもあり、頑張りすぎて倒れてしまった。
前述の笑顔に加え、将来の夢など物語中に大きく成長、変化があった人物の1人である。


  • 久米川牡丹(くめがわぼたん)
CV.安野希世乃
通称ぼたん。
親が医者のお嬢様。
母親譲りの超病弱で自己評価が極めて低い。
(1話につき1回は自虐セリフがある。)
そんじょそこらの病弱キャラでは相手にならないほど身体が脆く、手足の骨折程度は日常茶飯事である。
またいろいろアレルギーも持っている他消化器も弱いらしく作中で既製品のアイスを食べお腹を壊したこともある。
常に劇薬じみた薬(たまに他者へ差し出し断られるまでがお約束)や包帯などの治療アイテムを持ち歩き有事の際は自力で手当てする自称一人救急病棟。
ヒバリ曰く博識で順応力が高く、成績も学年トップクラスである。(2学期終了時点)
健康で運動が得意な1学年下の妹・小百合がいる。
姉妹仲はいいがその妹が大層なシスコンで、ぼたんは家柄ゆえの事情もあり必要以上に警戒されることを恐れなかなか友人らと会わせたがらなかった。
冬にアクシデントで遭遇した際はなこたちのお茶に薬を盛られるも、ぼたん本人が初めて叱責したことでわだかまりを解いている。
小百合いわく彼女ら姉妹には家の財産やコネクション目当てで近づく人が多く、中には子供(同級生や先輩後輩等)を使って懐柔しようとする者もいたらしく、彼女もヒバリ同様友達と呼べる存在がいなかったと思われる。
そのため高校からは学校に行くのが毎日楽しそうだと小百合には見えていた。
幸福クラスやはなこ達との交流で多少は考え方が前向きになった。
もっとも自虐セリフは最終回まで続いたが
  • 萩生響(はぎゅうひびき)
CV.山村響
通称ヒビキ。
若干厨二っぽい話し方が特徴的で常に自信満々。
だが重度の方向音痴で高校受験の際はヒバリに道を聞いた直後真逆の方向へ向かい遅刻しかけていた。
これは芸術的センスや思考回路にも適用される様子。*3
しかし作品を作り上げるスピードは速く、写生大会の絵で賞を取るなど芸術センスがないわけではない。
以上の経緯からヒバリたちを敵視しているものの内心仲良くしたいと思っており大概ツンデレじみた対応になる。
幼稚園のころは大人しくて引っ込み思案で泣き虫であったが、蓮の自身の体質による不憫さとそれを周りを責めたりしない優しさを見て彼女を守るため現在のような性格になった。
(もっともそのためにレン以外の親しい友人はいなかった)
なお中の人の読み方はヒビクである。

  • 江古田蓮(えこだれん)
CV.吉岡茉祐
通称レン。
ヒビキとは幼稚園からの幼馴染でレンが道案内兼ストッパー、ヒビキが目覚まし時計役。
生まれつき女性や雌の動物*4に異常に好かれやすい体質。
これと更に面倒がりな性格もあいまって休日は外出より長時間睡眠や読書で過ごすことが多い。
ヒビキも彼女に惚れてる1人だが当の本人は全く気付いていない。そのため他意のない言動でドキドキさせることも。
幼い頃は兄2人の意向で髪を伸ばし女の子らしい見た目だったが現在はとある事件を機に切った短髪で男の子っぽい服装をしている。
運動能力が高く、常に落ち着いており頭の回転も速い。
9巻では幸福クラス専用特別試験の仕組みを見破った。
ある程度のことは大体できるが面倒なのでやらないとのこと。しかしはなことの交流を経て多少は己の体質に対し前向きになっていった。

  • 狭山椿(さやまつばき)
CV.森永知才
2学期の途中から1年7組の仲間になったボクっ娘。
実家が和風の屋敷で両親共に日本人であるにもかかわらず隔世遺伝で金髪碧眼の外国人のような外見である。
これが原因で親戚や他人から注目を浴び続けていた。もっとも他のキャラもかなりカラフルな髪色なのだが……そちらはあくまで漫画的表現ということなのだろう。
結果引きこもりとなり、現在も人形相手ですらまともに話せないほど極度の恥ずかしがり屋。
根の部分では自分が好きで、いつか普通に人前に出られることを望んでいる。
物語終盤では授業やイベントに出ることが増えてきたとのこと。
プログラムや工学の技術があり既に企業に売れるレベルである。またコンピューターゲームも得意。
もともとは勉学クラスに入る予定だったが、本人が拒否し、その後小平先生の勧めで幸福クラスに加入した。
(余談だがもし勉学クラスに入ったら心と才能は潰れていたとのこと)
はなことの交流で文化祭や体育祭に参加、はなこや牡丹を助けるため短時間ではあるが人前に出ることが出来たり、自分のことを肯定的に見れるようになったためヒバリと並んで幸福クラスで大きく成長、変化があった人物と言える。
アニメ版では終盤数話のエピソードに原作より早い段階で登場している。

  • 小平(こだいら)先生
CV.原由実
はなこたちの担任教師。
普段は笑顔を絶やさないおっとりした女性だが悪さをする者や指示に従わない生徒には容赦ない。
不幸体質から様々なトラブルを招きやすい生徒たちを守るため、銃関係など数多くの資格を持つ。
彼女の教師生活の中でも特に強い不運体質のはなこを要注意人物として見なしている。
本人の回想によると、幼い頃親を亡くして以来貧しく暮らす中で笑顔をも失っていたが、幸福について研究している大学教授(はなこの母親が在籍した当時、幸福クラスの担任)に拾われたらしい。

  • チモシー
CV.森永千才
1学期期末から登場した幸福実技のサポートを務めるウサギ型学園案内ロボット。
可愛い見た目に反して手足が異様に伸びるが生徒には大不評だった。
アニメ版では出番が大幅に増え、ロクでもない目に遭うことも増えている。
その正体は椿。普通に授業を受けられないためチモシーを通じて出席扱いになっている(完成以前は監視カメラを使用していた)

  • 鷺宮(さぎみや)先生
CV.小清水亜美
1年1組(勉学クラス)の担任教師。
他クラスの生徒の頑張りを他所に運で学年トップクラスに上り詰めた(と思われる)幸福クラスの3年生を見てからその存在に疑問を抱き、幸福クラスの撲滅を宣言した。
後のプール授業で雷から仲間を助けようとしたぼたんの勇気に触れたことで多少彼女らの評価を見直す。


きららファンタジア
2018年6月のイベント「くるみインワンダーランド」において花小泉杏が先行登場。
その後同年10月のイベント「ヒバリとりーさんと幸福の花」で雲雀丘瑠璃と久米川牡丹が参戦した。
タイトルどおりストーリーはヒバリとがっこうぐらし!のりーさんこと若狭悠里がメイン。
なおこの2人は本イベント終了後も交流があり、一緒に温泉旅行に行ったりしている。
さらに2020年1月のイベント「闇チョコシンジケートを追え!」にて萩生響と江古田蓮が参戦したことによってついにメイン5人が揃った。
さらに4月のイベント「メイドは見た!~金髪館怪人事件~」で椿が参戦したことで生徒のレギュラーキャラは全て参戦した。(イベントにはチモシーも登場)

このように明確な参戦イベントと呼ばれるものがなく、本格登場のイベントもがっこうぐらし!のりーさんとタイトルを折半しており若干妙な扱いである。
もっともアニマエール!以降は初参戦時でも他作品のキャラが混ざるようになったので、その辺りは別におかしくはないが。
ちなみに、はなこと椿は参戦予告ではシルエットのみでイベント本番までシークレット状態だった。
もっともはなこのときはイベントのお知らせの交換アイテム一覧であんハピ♪が参戦することが判明してしまったのであまり秘密感はなかったが

なお、フォワード出身繋がりということなのか、先述のがっこうぐらし!の他、バレンタインイベントでは夢喰いメリーと共演し、球詠参戦イベントにおいても☆5レンが実装されたことで話に絡んでいた。
2020年クリスマスではくるみインワンダーランド同様胡桃とはなこが共演した。
このように登場イベントではほぼメインに近い扱いをもらえている。
各キャラの不幸は健在で、はなこは敵に捕まったり、他のキャラ以上にトラブルに巻き込まれることが多い。
蓮の女難体質も変わらずだが現状効果があったのはモブキャラのみでクリエメイト達には効果は今のところない(メタ的なことを言えば他作品のキャラを惚れさせるわけにはいかないということだろうが)


キャラ性能にも独特なところがあり、各人の☆5(期間限定は☆4も)は自身に「不幸」の状態異常を付与する代わりに大幅強化というピーキーなスキル持ち。
さらに期間限定であるが響はとっておき技で自身に「混乱」、レンはとっておき技で自身に「眠り」「ヘイトアップ」、椿はクラススキルで「弱気」と各人の「負の業」を体現するかのような性能となっている。
実は本来全キャラで同値のはずのLUK(クリティカル率とクリティカル被弾率に影響)も他作品キャラと比べて低い。
といっても、はなこ以外の5人は1低いだけなのでほとんど影響はないが、はなこは他キャラの半分とさすがの不運っぷりである。

もっともピーキーではあるもののその分メリット面は強力。

はなこ→全キャラ最高のHP,DEF,MDFを備え(三つそろうのははなこだけ)、かつスタン無効、三ターン異常状態無効(&それとは別に解除もゲージ技で持っている)、自HP大幅回復付き三回完全バリア(三つ揃うのははなこのみ)、常時被弾時ゲージアップ(←ナイト最強の自動発動スキル)を持つ星5ナイトとして登場。設定だけ聞いたらゲーム内トップの可笑しさ。大半の敵は一人で完封できる。

通常、ダメージが全被クリティカルのため実質1.5倍弱かかっていることからで普通ならこのぶっ壊れ性能との釣り合いが取れているが、高難易度のクエストではクリティカル値の異常に高いか低い敵ばかりおり、実質ノーデメリットでこの性能を発揮してしまった。(人権とまではいかないがナイト最強格の一人)
育てきったら単体攻撃しかない相手であれば完封可能というと凄さがわかるだろうか。

また配布星4僧侶としても登場。ゲーム内スキルの中でかなり優秀な異常状態解除&無効化&スキルカード&物魔バフ(ぶっちゃけ星5上位の強さ)を持ち、覚醒しやすい配布の利点を生かし、耐久力も高い。ちなみになぜかこっちはLUKが普通である()

ひばり→準備無し瞬間全体火力としては単独トップの強さを誇る(準備無しでやれるのは結構便利)+デバフ解除も可能(他に持っているキャラは1人だけ)。
椿  →イベントにて課金、無課金に関わらずフル覚醒しやすい配布の星4魔法使いとして実装。が、星5同属性の魔法使い(ただし覚醒数によっては逆転されることもある)より瞬間火力が上であり、もっぱら高難易度クエストではこっちが使われる。

また、実はあんハピ勢はLUKが低い分だけ他のステータスが非常に高くなっている。
これは同職・同レア度であればどのキャラもステータスの総計が同じになるようにしているので、低LUKの分他で元を取っているため。


回しちゃって 世界はキレイなんだってば
そうでしょ?
思い出も未来もまぜて 私たちきっと
なんとかなるよね
……って思ったの!

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最終更新:2024年02月24日 10:19

*1 原作では共学校、アニメ版では女子校。

*2 おそらくこれがタイトルの由来(杏が幸せ+アンハッピーのダブルネーミング)

*3 何事も1番を目指す→下から2番目よりビリ=1番下を目指すことを優先させる等。

*4 ヒビキ曰く他に恋愛対象がいる者、恋愛を理解してない者は無効。さらに作者のtwitterによると小さい頃から一緒に過ごしているウサギにも効果がないとのこと