ザラ級重巡洋艦(艦これ)

登録日:2016/08/26 Fri 23:58:47
更新日:2023/11/14 Tue 23:17:09
所要時間:約 12 分で読めます




ここでは、艦これにおける重巡洋艦のザラ級重巡洋艦について解説する。
1番艦Zara(ザラ)、3番艦Pola(ポーラ)が現在実装済。*1
2番艦Fiume(フィウメまたはフィーメ)、4番艦Gorizia(ゴリツィア)は未実装である。
名の由来はいずれも第一次大戦後にイタリアが獲得した都市に由来する。なお現在ではゴリツィア以外はクロアチアが領有している。


概要

イタリア出身の重巡洋艦。トレント級の改良型。
例によって仮想敵のフランス海軍のシュフラン級に対抗して建造された。
軍縮条約が有効な時に作り始めたが排水量オーバーで条約違反になってしまった。まあこの時代ではよくあること。
第二次世界大戦に参加した重巡洋艦の中で、ザラ級は魚雷こそ積んでいないが引き換えに装甲が分厚く対空兵装も強力であり、設計的にはなかなか悪くない重巡洋艦だったと言われている。

戦歴

イタリアと言えばしばしばヘタリア伝説が言われているが、イタリアの艦艇は戦艦のヴィットリオ・ヴェネト級も含めて英米艦に引けをとらぬスペックを持っていた。
なんだかんだで第二次大戦の開戦時イタリア海軍の規模は世界4位だったのだ。


ムッソリーニ「4位ではダメなんですか?」


……しかし4位でも欧州最強のイギリスを相手にできる訳ではない。またフランスも戦艦のような主力艦艇抜きなら差はほとんどなかった。
その上イタリアは国力が疲弊しきっており、国内でも1949年までまともな戦争などできないと試算されていた。

それでも何とか数を揃えようとヴィットリオ・ヴェネト級を建艦したり金剛より古い戦艦、コンテ・ディ・カブール級を改装したりと頑張っていた。
第二次大戦も最初はお寒い現状を前に参戦を躊躇していた。が、1940年6月にドイツがフランスを降伏させたのをチャンスと見たムッソリーニが建艦できる前から宣戦布告。
いくら経済政策が失敗して勝ち目の薄い戦争でもやらないと失脚寸前だったとはいえ、準備不足で資源の備蓄も怪しいのに格上に挑むという大暴走をやらかす*2
当然、ムッソリーニのそんな事情の戦争に軍人たちがやる気を起こす訳もない。

1941年3月29日*3、ギリシャに陸軍部隊を輸送するイギリス海軍を叩こうと、イタリア海軍はヴィットリオ・ヴェネト級の長女ヴィットリオ・ヴェネトをエース格にしてマタパン沖海戦を挑み、ゴリツィア以外のザラ級3隻もこの海戦に参加した。
しかし、この動きはイギリス海軍に読まれてしまった。イギリス海軍は守りにくい輸送部隊を一旦とどめ置き、強力な艦隊を連れてきた。
朝から昼の間は双方牽制程度であったが、それでもヴィットリオ・ヴェネトが魚雷で損傷し速度低下*4

さらに夜戦になって状況が一気に最悪になってしまう。
それはイギリスが用意した最新鋭の航空機と、レーダー(電探)であった。航空機を持ってない・レーダーもないイタリア海軍は目をつぶって戦うも同然の状況に陥った。
まずポーラが航空雷撃を受けて戦闘不能。*5
その救援に向かったザラとフィウメは、第二次世界大戦最高の武勲艦の一隻とされるウォースパイトはじめバーラム・ヴァリアントといったイギリス海軍の戦艦たちの至近距離に無防備で近づいてしまった。*6
いくら装甲に優れたザラ級でもレーダーで所在を把握されてしまった上に戦艦の主砲を無防備で食らいまくってはひとたまりもなかった。
ザラ、フィウメはあっという間に大破炎上、フィウメはわずか30分で沈没、ザラも後を追うように沈没。
ポーラもイギリスによる乗員救出までは海上で粘っていたものの救出終了後はこれまた魚雷を打ち込まれあえなく沈没。
ちなみにこの時魚雷を撃ち込んだイギリス駆逐艦の一隻が、18冬に実装されたJervisである。

イタリア軍はなすすべなく完敗し、イタリアの主力重巡洋艦だったザラ級重巡洋艦はこれと言った武勲もないままゴリツィア以外の3隻を全部沈められてしまった。

これでイタリア海軍は地中海の制海権をなくしてしまう。
戦況はじり貧に陥る一方であり、ヴィットリオ・ヴェネト姉妹もゴリツィアも燃料不足から浮き砲台状態に。
結局イタリア降伏時にゴリツィアはドイツに接収されてしまった。
1944年、ドイツに優秀な重巡を使われてなるかとばかりにイタリアは停泊中のゴリツィアを魚雷攻撃して自ら沈めてしまった。

戦後、ゴリツィアは浮揚されて解体されている。



ゲーム中において

絵師は両者ともじじ、声優は赤﨑千夏。なお赤﨑氏は自身も提督であることを公言している。

本項目作成日時点で、入手方法はイベントでの報酬艦のみ。
ザラは2016年冬イベントE3(最終海域)の攻略報酬艦、ポーラは2016年春イベントE5での攻略報酬艦となっている。
しかし、ザラは大型海外艦ではあるものの、事前に実装されると言う情報やこれと言ったフラグもなく、イベントのモチーフとなった作戦との関係も見当たらないことから、やや唐突な登場となった。*7
ポーラは一応雑誌で実装が予告されていたので、そこまで唐突ではなかったかもしれない。
2017年1月に大型艦建造でザラが出るようになった。ただし秘書艦にポーラかリベッチオが必要であり、入手困難であることは変わりない。

全般的に癖の多いイタリア艦娘だが、ザラ級もなかなか癖が強い性能を持っている。

燃費は悪い。日本の重巡の改二程度には食べると思っていれば間違いはない。
火力も低い。史実で魚雷を積んでいなかったために雷装はもっと低い。従って夜戦火力最低。
レーダー積んでなくて負けたせいか索敵値まで低い。
耐久は低くはないが改の時点で4の倍数であるため中破ラインで損しやすい。
カットイン要員にしようにも上述したように夜戦火力が高くないし運も高くない。
対空は結構高い方だが、上記の欠点を補うには至らない。

ここまで読めばぶっちゃけ役立たずである。

ただし、ザラ級独自のメリットとしてまず素の射程が長射程なので、攻撃順の点から特異な運用が可能になる。
しかし、着任時や改装時に重巡・軽巡に長射程を与える203mm/53連装砲を持ってくるため自分で自分の出番を潰している面もあり、また必要に応じてわざと短くする調整が不可能と言う意味でもある。

もう一つは、改になることで艦種が重巡洋艦のまま瑞雲などの水上爆撃機が積めること*8。敵に艦載機が全くいなければ、ザラ級改だけで制空権確保し、連撃や弾着観測射撃もできる。
最近実装された二式水戦改などの水上戦闘機も装備可能であり、制空補助力が馬鹿にならなくなってきている。
航巡ではルート固定的に難しかったり、潜水艦に攻撃を吸われて役に立ちづらい海域があっても、ザラ級ならばその心配はない。
2ー5を駆逐4、軽巡1、重巡1で索敵確保しつつボスSという水上反撃部隊任務は、制空権を取れるザラ級が光る。

なお、デフォルト射程長である関係から自分の主砲である203mm/53連装砲を持たせる利点はないと長らくされていたが、検証によりザラ級のみ203mm/53連装砲にフィット補正があるとの報告も出ており、
検証が進めば203mm/53連装砲の扱いが変わるかもしれない。

Zaraにのみ改二であるdueが実装されている。
改造すると火力87、装甲88といずれもトップで、対空も90と高水準になるが、一方雷装値は相変わらず低いままであり完全に昼戦特化仕様になる。
また、6機搭載可能スロットが追加されより制空値が稼げるようになった。
ちなみに改造レベルは88とコンバート改装組を除くと断トツトップ。

…うん、今のところはこれくらいだ。搭載数が多くなく水爆系は簡単に全機撃墜されることもあり、使いどころには注意が必要である。

なお、デフォルト射程長という特性は射程の長さがデメリットにならないアーケード版のシステムには完全に噛み合っている。
必然的に203mm/53連装砲もアーケード版のシステムに噛み合う事になり、仮に実装されれば間違いなく重巡・軽巡の間で取り合いになる事が予想される。
それにしても最長射程のV・V級とその主砲といい、艦これ最強の副砲であるOTO 152mm三連装速射砲といい、イタリアはアーケード版のシステムに愛され過ぎである。
2020年12月に始まった『出撃!「礼号作戦」』にてついにアーケードデビューを果たした。第三開発も利用すれば203mm/53連装砲が計6本も手に入るという夢のような事態になお物欲センサー


キャラクター概要


Zara(ザラ)

何事も、「粘り強く」よ♪

着任は2016年冬イベントE3の突破報酬として。
史実の礼号作戦と何の関係もないと言うか礼号作戦の3年以上前に沈没しているのはナイショだ
期間限定遠征の親善艦参加観艦式をこなすと最終海域のE3に出られるのだが、この遠征を成功させると帰還時になぜかザラの姿がある。
つまりザラはイタリアから親善艦として日本に訪れていた模様。
なお、ザラ着任後にザラにこの遠征をさせると帰還時にザラの姿が二人見られる
あくまでこの時点では親善艦であるためか、着任はしておらず、海域を攻略して初めて正式な着任となる。つまり攻略し損ねるとイタリアに帰る
まあ、着任したところでE3クリアさせるために出撃させる提督はたぶんいないだろうが…

見た目こそ割と幼い印象を与えるが、基本的にはまじめでハキハキした娘であり、性格面には子供っぽさはあまりない。
服装がリットリオに似ていることもあってか、「ロリットリオ」なる通称もある。
なお、dueになるとだいぶ大人っぽくなる。絵師が絵師だったので全提督が驚愕したのは言うまでもない。
流暢に「条約型重巡」を発音するだがなぜか「サンソ-ギョラーイ」やら「デンターン」とあからさまに日本語が訛る。プリンツ・オイゲンの影響だろうか。改造前では流暢に「魚雷発射管」を発音しているのだが…
しかし、「セッツブーン」に関しては「絶対ウソだ!そのイントネーションおかしいって!」と否定していた。
また、改造前は魚雷の装備について「ううん、いらない。なくていい…でも積めたら…積んでもいいのよ?」と遠慮しつつも興味ありげな発言をしていたが、改になると「やったぁ!」と大喜びする。
粘り強さというモットーは史実のザラに書かれていた船員たちへのモットーである。入渠すると「強靭さが足りない!!」と悔しがるなど、モットーに恥じぬ気構えを持っている。

イタリア艦娘ではLittorioと並んで料理が得意な様子で、新作のパスタを作ろうとしたり、鎮守府でパスタの屋台を出したり、朝は焼き立てクロワッサン。
ポーラが秘書艦でも料理をやってくれる。

しかし、ザラに関して不思議がられたのは、ポーラが未実装なうちからやたらとポーラを気にかけるセリフが多かったことである。
轟沈ゼリフですらポーラを気にしている状態だった。
ポーラ実装前はポーラのキャラがある特徴以外はよく分からず、ザラのセリフから推測するしかなかったこともあり、ザラは妹を気にしすぎるシスコンなのでは…?と一部の提督は考えていた。

が、その予想ははるか斜め上の形で裏切られることになる…




Pola(ポーラ)

提督と一緒に~、何にでも挑戦中で~す♪

着任は2016年春イベント。E5の突破報酬。後に2016年秋イベントでもドロップ海域ができた。
E5は決して楽な海域ではなく、またクリアしなくともE6・E7に行けるのだが、E5攻略が基地第3航空隊の解放条件であったこともあり、E5をスルーしてE6E7を狙った提督はまずいなかったであろう。
しかしなぜラバウルにポーラがいたのかはいまだに謎。*9

ふわふわしたマイペースな性格であり、何かと間延びした口調でしゃべる。
自身を沈めた紅茶の国の戦艦同郷の戦艦を気にかけるセンチなところも持っている。
しかし、「水上砲撃戦なら負けないはず」と言ったり、夜戦になるとテンションが上がるなど、戦うときには艦娘らしさも見せてくれる。
冒頭のセリフはザラの粘り強さ同様、実際にポーラに刻まれていた船員たちに向けたモットー「どんなことでもやり遂げる」*10に由来していたと言われている。









うん、嘘はついてないよ。でも大事なことはこれからだよ。

酒好きである。


酒豪である。



超大酒飲みである。



飲んべえである。




飲んだくれである。




酔っぱらいである。





酔いどれである。





うわばみである。





大トラである。





アル重である。

大事なことなので言葉変えて何回も言いました。
誰が呼んだかアル中改めアル重だの、痛風が心配なせいかイタ艦だからか駆逐艦痛風なる通称すら一部に…

鎮守府の酒の話題と言えば、MVP取ると「飲ませてもらおう」という那智や提督にお酒を進める千歳がいるが、両名は酒乱という訳ではなく、基本的には楽しく飲んでいるだけ*11だと思われる。
鎮守府カウンターバーでビールやら日本酒やら飲んでいる艦娘も多いが、それだけなら大した話題にはならない。
ポーラ着任まで酔っぱらいと言えそうだったのは隼鷹だが、それでも出撃すれば至極真面目に戦っている。
終戦まで生き残った日本空母屈指の武勲艦は伊達ではない。*12

だが、ポーラはそんな既存の酒飲み勢をはるかに凌駕する。


実装前からザラの発言で酒飲みキャラことだけは判明しており、無駄にキャラが立っていたが、実物はそれを遥かに凌駕していた
中大破すると「飲まないとやってられない
中大破すると自分から服を脱ぐ脱ぎ上戸。中大破イラストもどう見ても自分で脱いでる。(横に服をかけてる)アーケード版担当のSEGAが頭抱えてると専らの評判
MVPでも勝利の美酒を欲しがる。*13
改装するとお酒の瓶の追加を提案する。
入渠するときにも酒を持って入ろうとする。一応、改になると小破時は自粛するようになる。
中大破して入渠すると酒を飲む…じゃなくて入渠する前から酔っている
アイテムを発見すると「提督飲みます~?」と酒に誘う。ってか既に飲んでる。
図鑑の説明でも「戦艦には勝てません~。飲むしかないです~」
午前3時から飲み始める
飲んで脱ごうとしてセクハラ大魔神である提督が脱ぐのを止める。
水を飲まそうとする提督に酒をねだるが、明らかに提督にビビる。何をしても怒らないと泳ぐ18禁に言われている提督がキレている疑惑。
夜7時、既にワインを1本以上空けているのにもう1本頼んで、さらに2時間経ってまだワインを瓶で赤と白2本注文
絶賛宴会中なので時報を放棄する
夏限定ボイスで酒に金をつぎ込み過ぎて水着を買う金がなくなっていた
秋限定ボイスで瑞穂に貰った日本酒にハマる。
執務室にワインを隠している。ザラに隠しているのがバレるが、非番中だと主張する。秘書艦なのに
内装をカウンターバーにすると24時間酒瓶がバーに置かれ、ワインの飲み終わったボトルが散乱している。
内装を脱衣所にすると脱衣所の二段目の棚にどう見てもポーラのものと思われる衣服とボトルが入っている
三越とのコラボがボジョレ解禁とも関連させていたため、当時未実装のコマンダン・テストと共にコラボ担当として抜擢されるが、当然誰にも驚かれなかった。
三越とのコラボの際もやっぱり飲んでいる。中破したと思ったら飲み干している。
晩秋ワインボイスでは遂に龍驤に呑みっぷりを怒られる。また、睦月、水無月らには引かれていた。
ワインボイス&晩秋ボイスが一人だけ終了しない。公式に「引き続き飲み続ける」とか言われる始末。

「ものすごくものすごぉ~く怒られましたザラ姉様に。ポーラ、そんなに飲んでましたぁ? おっかしいなぁ……。」

一応、これを見ると四六時中酒を飲んでばかりのようにも思われがちだが、本人は勤務中は酒は飲まないと言っており、
実際時報を見るに日中はまま真面目に仕事をしており、陽のある内は全く酒を飲んでいない

この飲み方がまだ生易しい部類なのか、酔って飲んだ記憶自体があやふやなのか、どっちにしても自分の飲みっぷりを自覚していないらしい。
このあまりの大トラっぷりに雷を落とすのは姉・ザラのお仕事。
ポーラが着任する前から時報でポーラの暴走を叱りつけている状態であり、さすがにザラの雷にはポーラも酔いが瞬時に覚めている。
ポーラのぶっ飛びっぷりにザラシスコン説は完全に鳴りを潜め、妹の酒好きに振り回される苦労人という評価に落ち着いてしまった。
隼鷹まで「ポーラと比べれば全然まじめだった」と評価爆上げという状態。
吞兵衛っぷりはアーケード版でも遺憾なく発揮されており、母港でつつけば「飲み会ですか~」とはしゃぎ(違うと分かって落ち込む)、砲撃指示を出す手はなんかフラフラして頼りない。
有名な「飲まないとやってられない」ではさすがに飲みはしなかったが艤装に寄りかかってなんかまどろんでるという艦娘中1・2を争うほど呑気な中破ポーズを見せてくれる幸せそうな顔してんな


一説には、マタパン沖海戦の史実においてまだ浮いているポーラの乗員を収容しようとイギリス軍が乗り込んでみたらみんなワインを飲んでいたという話があることがポーラの呑みっぷりの由来と言われている。
一応、まだ3月の冷たい海に入る前に体を温めるためという理由はあるのだが*14、既に生存者たちは統制が取れないほどに飲んでいたと言う。
半分はヤケ酒だったのかもしれないが…
というか、こんな状態のポーラを助けに行くために戦艦にフルボッコにされたと考えるとザラもやってられないのかもしれない。

それゆえ、自分を沈めた「紅茶の国の戦艦」には何かしら思うところがあるようで、英国帰りの金剛に興味を示した他、
ウォースパイトと遭遇した際には姉妹揃って逃げ出した。
また、酒豪キャラ扱いのネルソンの時報でも案の定姿を見せるが、相手が英国戦艦だと飲むにしても気後れするらしく、「一緒に飲んでいいか」とネルソンに聞いていた事が示唆されている。
まぁネルソンからもいい飲みっぷりと言われるなどあっさり打ち解けたようだが。

なお、ケッコンカッコカリ後は嫌な事があって落ち込んでいる提督を元気付けようと「そういう時はこれが一番なんですよ」と酒に誘っているので、ポーラが酒を飲むのは嫌な事を忘れたいためと解釈できるけどやっぱりフォローできねぇなこれ

運営Twitterのアイコンで先行してチラ見せされた立ち絵の儚げな表情から、当初は深窓の令嬢病弱的なキャラと予想する声が多かった。
実際はアレだったため、今やファン間ではシラフのポーラは「酒が入っていないポーラ」という一つのジャンル、普段とは別の形態と化してしまっている。



二次創作での扱い

ポーラ着任前のザラははっきりいって目立たなかった。
ハキハキしていて真面目な艦娘は多いため、悪く言えば影が薄いということでもある。
着任自体が割と唐突だったこと、特徴と言えばポーラを気にかけるセリフが多いことだが、そのポーラがいないという問題もあり、二次でも扱いに困っていた感がある。

そしてポーラが来ると評価は爆上がりした。
ポーラの世話係と化していることも多いが、秋グラで惚れ込んだという提督も多い。

他方のポーラは着任するや否や、アイオワと並んで夏イベ新規艦の話題の中心となり、イベントのメンテ・不具合祭りに苛立つ提督諸氏に良い癒しを提供した。
もちろん話題は酒。二次絵でも酒の絡まない絵を探すのが大変なほどに酒。
鎮守府の飲兵衛隼鷹との絡みは鉄板である。


公式4コマではザラの前イベントで着任できたはずのグラーフ・ツェッペリン嵐・萩風を差し置いて、116話でザラが先行登場。
…と思ったらこの時は観艦式終了に伴って間違って日本艦隊についてきてしまっただけであり、顔見せ程度。
しかも、イタリアに帰ろうとして敵に見つかって身動きがとれなくなり、2016冬イベE-3に出撃した鎮守府の艦娘たちに救出してもらうと言うという間の抜けたことをやらかし、ローマが頭を抱えていた。
なお、4コマ作中では詳細が語られていないが、2016冬イベE-3の舞台が幌筵・単冠湾ということを考えると、北極海航路を使ってイタリアへ帰ろうとしていた模様。
が、北極海航路は本来夏季の一時期しか使えない航路で、砕氷船も必要になるので、真冬に使えるものではないはずである。意外とドジ?
このため、救出後にローマから「近道せずに安全なルートを使え」と怒られた。
結局この時は一旦イタリアに帰国したが、134話で改めてポーラと一緒に着任した。*15

案の定、着任時点で既に酔っ払っている上に隼鷹と一緒に大酒を飲み始めるポーラにその隼鷹とポーラをなだめる飛鷹とザラ、という構図になっていたのは言うまでもない。ぶっちゃけザラ&ポーラ回というよりは完全にポーラ回だった

あまりのインパクトに第137話では夏イベント終了後、吹雪達が今後着任する海外艦の話題になった際に
できればお酒が控えめな人だといいね…」と揃って口にしていた。当のポーラはこの回出番なかったのにこの存在感である。
このイベントで着任する海外艦と言えばポーラ酔いどれ伝説を生み出したイギリス戦艦である…

そして第152話にて遂に「インネンアサカラヌナカ(byローマ)」であるウォースパイトと対面…したのだが、なんと出会う前に景気づけとして酒を飲んでザラ共々酔いつぶれていた
ザラまでこのザマなので後でローマの雷が落ちることになった。

ザラもポーラも艦これの海外艦にありがちな豊かな胸部装甲を誇るのだが、ソッチ方面で見られることは意外と少ない。
ザラは苦労人な印象が強すぎるのだろうか。 ポーラ?原因は言うまでもないだろう。

そして海外艦娘達が鎮守府でバー運営に挑戦する『艦隊これくしょん -艦これ- 今宵もサルーテ!』では、当然ポーラが(バーの開店練習での)初お客様として登場。
日頃ワイン好きとして周囲に知られていた彼女だが、初めて訪れたバーという事もありちょっと小粋にジントニックを注文しカクテルの作り方や酒関連全般に疎い新米バーテンダー三人が四苦八苦し、飲んで満足した後脱いで寝込んでいた。





フタヒト……ぅあ~めんどくさい。追記と修正、もう1回おねがぁ~い。

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最終更新:2023年11月14日 23:17

*1 ポーラはザラ級に含めない分類をすることもあったり、海外のwikipediaでは3番艦がポーラだが実際はゴリツィアの方が進水も竣工も軒並み早かったり、割とこのあたりはぐちゃぐちゃである。

*2 開戦時点でイタリア海軍の戦艦はわずか2隻しかいなかった。残りは建造中もしくは大改装中で、1年待てば6隻で戦えたのに…

*3 このとき、太平洋ではまだ真珠湾攻撃も行われていない。

*4 大ピンチに陥ったが、乗組員のダメコンが功を奏しぎりぎり逃げ切っている。戦後はローマが撃沈されたFritz Xに襲われるもこれまた逃げ切っており、武勲に恵まれないながら生存という意味での運はよい戦艦であった。

*5 一説にはヴィットリオ・ヴェネトと間違われたともいわれている。

*6 ウォースパイトは2016年夏に艦これ実装されているが、ザラ級の二人は時報で声をかけてきたウォースパイトから逃げている。ウォースパイトはイタリア・ローマのコンビとは普通に仲が良いのだが…

*7 新規の海外大型艦は、直前のランカー報酬などで実装が予想できるケースが多い。また同じく海外重巡のプリンツ・オイゲンは「幸運と武勲を備えた海外重巡」の運営アナウンスで多くの提督が予想していた。

*8 アーケード版では競技用ピストルのようなもので撃ちだして発艦させている

*9 2016年春イベントではイタリア艦はE5のみドロップしていたので、イタリア軍がラバウル支援にはるばる駆けつけ、その中にポーラがいたという解釈もできなくはない。

*10 この言葉は16世紀イタリアで成立した長編叙事詩「狂えるオルランド」の引用。オルランドとは、つまりローランのイタリア語読み。騎士ローラン若かりし頃の災難の物語である。アストルフォ公子女騎士ブラダマンテも登場して活躍する。

*11 千歳の場合、ゲームでは酔うのも覚めるのも早いとのこと。ただし公式4コマの千歳は酔うと脱ぎだす。

*12 隼鷹が酒飲みなのは艦長が酒豪だったからだと言う説があるが、この艦長は階級にこだわらず意見を言わせる一方で即断即決していくこともできる人物ともいわれている。

*13 一応、MVP取ると飲みたがるのは那智もいる。

*14 実際には、体を温める以外に体が動かなくなったり判断力が落ちたりで危険だと考えられているので、提督諸氏は海辺で酒を飲んだら絶対に泳がないように。

*15 余談だが、基本イベントでの報酬艦はイベント内での着任順が基本となる公式4コマにおいて、神風よりも先にポーラが着任するという珍しいことが起きた。もっとも、順当に行けば後は神風が来ればポーラが登場できる状態だったので前倒しにした可能性も高い。