仕掛け武器(Bloodborne)

登録日:2016/08/20 (土) 12:55:35
更新日:2024/03/10 Sun 18:15:20
所要時間:約 12 分で読めます




仕掛け武器とはブラッドボーンに登場する武器。
左右好きな方の手に武器を装備できたソウルシリーズと違い、右手にのみ装備可能となっている。
最大の特徴は変形によって武器の性質が大きく変わること。
変形のモーションはいずれも大きなお友達の心を揺さぶる浪漫に溢れており、折り畳みや合体・分離、ものによっては両手持ちになる場合もある。
ソウルシリーズ作品と比べて武器の種類自体は少ないが、一つの武器が二つ分の武器の特性を内包しており、一振りで取れる戦術の幅はかなり広い。


血晶石について

ブラッドボーンではソウルシリーズのような『楔石』に該当する『血石』を用いて武器を強化して行く他に
血晶石と呼ばれるアイテムを装着することで武器の性能を強化、または変化させることが出来る。
武器を強化していくごとにスロットが開放され、最大3つまで装着可能となる。
また、通常の強化とは違い、装着した血晶石を外しても無くなることはなく、何度でも付け替えることが出来る。
これの組み合わせ次第で一つの形態に特化させたり、炎や雷属性に変質させたり出来る。
但し、血晶石はそのスロットに合った形状のものしか装着することは出来ない。(例外がある。)
形状は放射型、三角型、欠損型、円型、雫型の5つ存在し、雫型はどの形状にも着けることが出来る。
序盤に手に入るものは雀の涙程度の性能しか無いが、後半に手に入るものは飛躍的な性能を発揮し
特に高ランクの聖杯ダンジョンでしか見かけない血晶石を満載した仕掛け武器は、そうでない武器と比べて
その性能は雲泥の差となる。


二つ名武器について

聖杯ダンジョンを探索していると、まれに『異質の』『失われた』という二つ名のついた仕掛け武器が見つかる。
これらは性能自体は元の武器と変わらないが、血晶石のスロットの形状が異なっており
よりプレイヤーの好みの性能にしやすくなっている。
一度手に入れれば聖杯ダンジョン内にまれにある使者の水盆(ショップ)で何本でも購入可能。


本編に登場する武器


ノコギリ鉈

狩人が獣狩に用いる、工房の「仕掛け武器」の一つ

変形前は人ならぬ獣の皮膚を裂くノコギリとして、変形後は遠心力を利用した長柄の鉈として、それぞれ機能する

刃を並べ血を削るノコギリは特に狩人を象徴する武器であり、酷い獣化者にこそ有効であるとされていた

初回に手に入る武器のうちの一つ。
パッケージアートの狩人が持っている武器はこれの鉈形態。
素早い連撃が可能で獣への攻撃力が高いノコギリ形態と、
振りはやや遅くノコギリ属性が無いが単発の威力に秀でた鉈形態を切り替えられる。
変形前後問わず左手が塞がらないため銃によるパリィングなど突発事象にも対応しやすいのも◎

どちらの形態もわかりやすい特徴で癖が少なく扱いやすいので、強化すればクリアまで頼れる相棒となってくれるだろう。
特に変形前は序盤に多い獣に対処しやすいばかりか、攻撃モーションが素早くブンブン振り回しているだけでもあらゆる敵に対応可能であり、初心者からRTA走者のような上級者まで幅広く愛用されている。

ステータス補正が筋力・技術の両方が求められる、プレイヤーの間で"上質"と言われるタイプのものであり、
初めてプレイするときでも他の武器もある程度扱えるようになり易い。


獣狩りの斧

狩人が獣狩に用いる、工房の「仕掛け武器」の一つ

斧の特性はそのままに、変形により状況対応力を高めており
重い一撃「重打」とリゲイン量の高さが特徴となる

元がどうあれ、獣は既に人ではない
だがある種の狩人は、処刑の意味で好んで斧を用いたという

初回に手に入る武器のうちの一つ。"獣狩り"とあるようにただ獣を狩る、振るえば獣が両断される至極簡単な武器。
ノコギリ属性を持たず振りが遅めだが、威力の高い片手斧形態とハルバードのように振り回す両手斧形態を切り替えられるパワー系。
変形後の長斧状態でのリゲイン値が高く、単発火力の高さと敵を怯ませやすい特性もあって、被弾しつつのごり押し戦法もやり易いので、回避のタイミングを把握しきれていない初心者にも向いている。
特に両手時の溜め攻撃は大きく2回転するモーションでリーチ・範囲とも広く、2ヒット目に敵を吹き飛ばす効果を持つため非常に頼りになる。
ステータス補正は筋力B・技術Dで筋力寄りだが、上質ステでも補正攻撃力は悪くない。


仕込み杖

狩人が獣狩に用いる、工房の「仕掛け武器」の一つ

刃を仕込んだ硬質の杖は、そのままで十分に武器として機能するが
仕掛けにより刃は分かれ、まるで鞭のように振るうこともできる

武器を杖に擬し、獣に対するに鞭を振るうさまは、様式美の類である
それは、自ら獣狩りの血に飲まれまいとする意思だったのだろうか

初回に手に入る武器のうちの一つ。
変形前は振りが速くリーチが短い片手剣に近い性質を持ち、
仕掛けを展開することで刃をワイヤーでつないだ鞭(いわゆる蛇腹剣)になり、振りは遅くなるものの敵の攻撃範囲外から攻めやすくなる。
変形後()は小さな刃が並んだ形状のためノコギリ特性(対獣特効)を持つほか、変形前()はノコギリ特性を失う代わりに何故か教会武器特性(対血族特効)を持つ。作中の教会所属NPCの多くがこの武器を使用しているためだろうか。

どちらの形態もプレイキャラの能力が育ちきらない間は火力が低く、敵の体制も崩しにくい。
さらにリゲイン値が低めに設定されているためゴリ押しし辛いことも併せて敵の攻撃を的確に回避て隙を突いていける上級者向けの武器と言え、初心者に勧める武器としては敬遠され易い。
しかし、敵の攻撃範囲スレスレを見極めて的確に回避しつつ、恐ろしい敵の肉を刃の鞭で一方的に削ぎ取る快感に魅了されるプレイヤーも多い。
また、ごり押しが効かない故に丁寧な戦い方を求められるので、プレイヤー自身が己の成長を実感し易い武器でもある。
中盤以降、キャラのレベルアップと武器強化などの環境が整う時期になればそれなりの火力を発揮できるようになり、プレイヤーの慣れによって攻撃チャンスをより多く見出せるようにもなるので、四苦八苦した序盤の鬱憤も大いに晴らせるようになるだろう。

ステータス補正はほぼ技術特化。他の技術向けの武器の入手時期は多くが中盤~終盤なので、上記の火力の低さも併せて上級者向けとの評価に拍車がかかっている。
またこの武器には隠し補正として変形後(鞭形態中)にのみ技術補正+15加算という効果があり内臓攻撃の威力が上がるので、刺突特化で育成し内臓攻撃特化用として使う狩人も少なくない。
ちなみに、ヤスリや精霊の抜け殻などのエンチャントアイテムを使用すると、鞭形態の刃のひとつひとつにエンチャントのエフェクトが付き、武器を振るう毎に炎や電撃が美しい軌跡を描くので、一見の価値あり。


ノコギリ槍

狩人が獣狩に用いる、工房の「仕掛け武器」の一つ

変形前は人ならぬ獣の皮膚を裂くノコギリとして、変形後は距離をとって戦う槍として、それぞれ機能する

刃を並べ血を削るノコギリは特に狩人を象徴する武器であり、酷い獣化者にこそ有効であるとされていた

序盤で手に入るノコギリ鉈に似た武器。おそらくはノコギリ鉈から派生した仕掛け武器。
こちらは鉈ではなく槍に変形する。槍とは言うものの、片手で振り回すモーションが多く実際の使用感はソウルシリーズにおける斧槍に近い。変形前後両方でノコギリ属性を維持しているのも特徴。
変形前はノコギリ鉈と一見同じようで、実はリーチが僅かに長いことが検証で明らかになっている。
変形後もノコギリ鉈に比べてリーチに優れるが、刺突攻撃がメインなので上方向への攻撃方法に乏しく、背の高い敵への対処法が限られる。
ステータス補正が技術寄りの上質なので、仕込み杖を選んで心が折れそうになった人はこちらに切り替えることも選択できる。


教会の石槌

特に医療教会の狩人が用いる「仕掛け武器」

扱いやすい銀の剣と巨大な石の鈍器という、極端な二面性をもち
特にその後者は「重打」の特性と大きな衝撃力が特徴となる

医療教会の工房は、狩人の「仕掛け武器」の二派の一方であり
かつて聖堂街のどこかに、ひっそりとあったという

変形前の直剣は癖がなく素早い攻撃が可能で、変形後の石槌は溜め攻撃で相手を叩き潰し強制的にダウンさせられる。
後述の聖剣と比べるとリーチが短いが、強制ダウンは重打武器の特権。
ステータス補正は筋力に偏っている。
初期はスタミナ消費の割に攻撃力に恵まれず、散々な性能だったが調整により復権しており、
最新バージョンでは扱いやすく優秀な脳筋武器のひとつ。一番の問題は外見か。


ルドウイークの聖剣

特に医療教会の狩人が用いる「仕掛け武器」

教会の最初の狩人、ルドウイークが用いたことで知られ
銀の剣は、仕掛けにより重い鞘を伴い、大剣となる

ルドウイークを端とする医療教会の工房は
狩人に、老ゲールマンとは別の流れを生み出した
より恐ろしい獣、あるいは怪異を狩るために

直剣は長さ以外は石槌と共通だが、こちらはソウルシリーズおなじみの汎用武器の特大剣に変形する
(背中に収容していた巨大な鞘を、大剣の刃に見立てるというもの)。
大剣はとにかく火力が優秀で、モーションも横薙ぎ、叩き付け、突きと充実。
使い易さはピカイチで、どのエリアやボスもこれさえあれば何とかなる程。初心者にとっては救済武器になるだろう。
勿論血に酔いまくった熟練の狩人にも愛用者は多い。

銃槍

異端の工房「火薬庫」の手になる「仕掛け武器」
簡易的な銃と、槍を組み合わせた試作品であり
失われたカインハーストの武器を見真似たものとも言われている

単体としても特筆すべき性能を持つ武器ではないが
銃にもなる「仕掛け武器」は、他にはない特別なものだ

変形前は突きがメイン、変形後は横薙ぎがメインになり散弾による銃撃が可能になる。
変形する際に両手持ちになってしまうため二丁持ちにはならない。
これといった特徴がないのが特徴。
散弾銃がバグによってとんでもない威力を出す時期があり、パッチで修正されるまで猛威を振るっていた。
変形後の溜めR2はダッシュ突きとなり、かなりのリーチと威力を持つ。


パイルハンマー

工房の異端「火薬庫」の手になる異形の「仕掛け武器」
古い狩人デュラの愛用武器としても知られる

複雑な機構により、ごく太い杭を叩きつけるように打ち出す
一撃必殺の武器であり、隙も大きく、使用難度は高い

もっとも、その使い難さこそが「火薬庫」の所以であるようだ

レイヴン、リンクスにはおなじみのとっつき
変形前は横薙ぎ中心の剣で癖がなく、変形後は素早い攻撃ができる代わりに射程が極端に短くなる。
また変形後は溜め攻撃の溜め時間が倍増する(なんと3秒近く)。
最大まで溜めた時の威力と派手さ、そして当て難さはまさしくフロム。
棒立ちしている敵の後ろから忍び寄ってケツに一撃を喰らわせてやろう。
ちなみに、血晶石の組み合わせで炎属性に変質させ、対象に油壺を使用して炎ダメージを増大させた上で使用する
「ヒートパイル」なる戦法も存在する。
相手の弱点特効に合わせて叩き込めば万単位のダメージを出すことも可能な、なんとも夢のある武器である。


トニトルス

医療教会の工房で変人として知られた
アーチボルドの手になる独特の「仕掛け武器」

この奇妙な鉄球の槌は、マッチのように擦ることで
黒獣が纏うとされる青い雷光を人工的に再現する

ただし当時の狩人には、あまり好まれなかったようだ……

唯一の雷光属性持ちで、変形の代わりに属性値を一定時間増大させる。補正は筋力。
隙も少なく強力でかなり扱いやすいが属性値を増大させた状態では耐久値消費が増加する上に手数で稼ぐ武器のため、あっという間に壊れてしまう。頻繁に修理するか、サブウェポンとして使うといいだろう。
このピーキーな性能こそが、当時の狩人に好まれなかった理由なのかもしれない…。
どう見てもテスラコイルなその見た目から、プレイヤーにはマラカスだの電マだの、散々な名前で呼ばれている。
余談だが、製作者のアーチボルドは(勝手に)自前の狩人証を作って仲の良い狩人たちに配っていたりするなど、
結構アレな人物であったことがテキストから窺い知れる。たぶんニコラ・テスラがモデルと思われる
教会の職人であるアーチボルドの作にもかかわらず通常の狩武器となっているあたりも、彼の異端児ぶり故かもしれない。


レイテルパラッシュ

カインハーストの騎士たちが用いた武器
大型の騎士剣と、彼ら独特の銃を組み合わせたもの

古くから血を嗜んだ貴族たちは、故に血の病の隣人であり
獣の処理は、彼らの従僕たちの密かな役目であった

従僕を騎士と呼び習わせば、せめて名誉があるものだろうか

インテリオル・ユニオン所属の女性リンクス、ウィン・D・ファンションが駆る機体、ではない。
素早い突きをメインとし、変形後は所謂ガンブレードになり範囲の狭い横薙ぎと銃撃が可能になる。
銃槍と違い二丁による連続銃撃も可能。
これの銃撃でもパリィが可能なため、これでパリィを取って、左手の銃に骨髄の灰(銃撃ダメージを増大させるアイテム)を使用して無防備な相手に当てて大ダメージ、というテクニックも存在し、かつてはエヴェリンとの組み合わせで対人、対獣戦のどちらでも猛威を振るった。
現在は修正されかつての勢いは無くなっているが、それでもまだエヴェリンや教会の連装銃等と共に対人戦で担ぐ狩人は少なくない位には優秀。
その特性上、血質を高めたキャラクター向け。


千景

カインハーストの血の女王
アンナリーゼを守る近衛騎士たちが用いた異邦の武器

薄く反った刀身には複雑な波紋が刻まれており
これに血を這わせることで、緋色の血刃を形作る
だがそれは、自らをも蝕む呪われた業である

ソウルシリーズ恒例の自身にダメージのある刀。銘は「ちかげ」。
変形前は技量補正を持つ技術武器。変形後は血質補正を持つ血質武器、という特殊な性質を持つ武器。
技術武器としてみると補正はBまでしか伸びず、今ひとつだが、血質補正がSにもなるため、血質を高めているキャラクターは自動的にこれか後述の瀉血の槌がメイン武器となる。
高い血質のキャラがこれを持って振るった場合かなりの威力を発揮するが、大型の敵は怯ませず、兎にも角にも変形後のスリップダメージがネックとなる。
なるべく変形をこまめに繰り返し、変形前の状態を維持しつつ、攻撃時のみ変形させるようにしたい。
(なお、変形直後に鞘に納刀するモーションが入るが、この状態でR1を押すと強力な居合い切りを放つ)
こういった特性から、攻略よりは対人向けの武器と言える。
しかし、やはりビジュアルのかっこよさから、プレイヤーの使用率は高い。
何気に変形後は劇毒効果が乗っているため、劇毒血晶石を用意すれば一部のボスに猛威を振るう事ができる。
後述の瀉血の槌と共に血晶を「血質特化」で揃えようものなら数千単位のマラソンを要求するとんでもない時間泥棒。
人形に血をささげる武器その1。


ローゲリウスの車輪

かつて殉教者ローゲリウスが率いた処刑隊の武器

カインハーストの穢れた血族を叩き潰し
夥しい彼らの血に濡れ、いまやその怨念を色濃く纏っている

車輪仕掛けの軌道により、怨念を解放すれば
その素晴らしい本性が露わになるに違いない

車輪刑*1という過去実在した処刑方法をモチーフにした武器。
教会武器なのだが、変形させることでスリップダメージを受け強化される血族武器のような仕様になっている。
変形前は只の太い車輪としか形容し難いが、変形させると中心から二つに割れヨーヨーみたいな形になり、赤黒い瘴気の様な怨念が吹き出し更にここからチャージする事で最終的には車輪が怨念のオーラで包まれる程に濃くなる。怨念が濃くなるほどスリップダメージも増加するので注意。
変形後はソウルシリーズ恒例の車輪盾のように多段ヒットする。
変形前は筋力武器、変形後は神秘補正を持つ武器となる。
神秘攻撃力を高める血晶石を積んだ、いわゆる神秘加算車輪によるステップ攻撃は対人ではほぼ最強の攻撃として有名である。
人形に血をささげる武器その2。


慈悲の刃

狩人狩りに代々受け継がれる、特別な「仕掛け武器」
最も古い工房の武器の1つ

仕掛けにより2枚に分かれる、その歪んだ刃には
星に由来する希少な隕鉄が用いられ
ステップなど、高速にのった攻撃で真価を発揮する

狩人狩りアイリーン御用達の武器。珍しく対人用に最適化された仕掛け武器である。
攻撃範囲は狭いが振りが圧倒的に早く、二刀に分離することでさらに加速する。
特に変形後に行える超高速のラッシュ攻撃が目玉。対人は勿論対ボスでも全段ヒットさせられればその火力は驚異的。
対狩人、対人では隙をつくのはもちろん連撃ではめることも可能。
但しエンチャントによる強化が不可能なので、敵の弱点属性を突くという戦い方は出来ない。
ステップ攻撃時に神秘攻撃力が増加する。



葬送の刃

最初の狩人、ゲールマンが用いた「仕掛け武器」

すべての工房武器の原点となるマスターピースであり
その刃には、星に由来する希少な隕鉄が用いられている

ゲールマンは狩りを、弔いになぞらえていたのだろう
せめて安らかに眠り、二度と辛い悪夢に目覚めぬように

PVにも登場した大鎌。この武器を見てブラッドボーンを買った狩人も多いだろう。手に入るのは終盤だけど待てない人は聖杯ダンジョンへ行ってみよう
癖のない曲刀形態から変形で鎌形態になる。その変形ギミックは必見。
特に鎌形態は攻撃範囲が圧倒的に広い上、リゲイン値に至っては全仕掛け武器中でもトップクラス。
勿論曲刀形態でも優秀なステップ攻撃を始めに威力、リーチ、スピードのバランスが揃っており、流石は最初の狩人の武器である。


獣の爪

背教者イジーの用いた獣の武器

忌まわしい不死の黒獣、その長骨を奪い、削り
縛り付けたこの武器は
いまだ生き、解放により使用者を一時の獣性に導く

獣性は攻撃により、傷つき裂ける肉と返り血により高まり
それを続けることで、更なる力と快楽を、使用者にもたらすだろう

鉤爪の様な武器で、変形すると左腕が獣の腕に変態する。ヤスリを使うとすごく熱そう
この状態では攻撃で状態異常のひとつである「一時獣化」の蓄積値を増やす効果が発生し、蓄積するほど攻撃力が増加し防御力が低下するリスキーな武器。一見相性の良さそうな「獣血の丸薬」との併用はやめておこう
補正は筋力寄りの上質。筋力キャラが使える数少ないスピード型武器でもある。
ストーリー中では手に入らず、聖杯ダンジョンをかなり進めないと手に入らないのが難点。
DLCで手に入るカレル文字「獣の抱擁」によって変形前後ともにモーションがよりアグレッシブに変化するが、その姿はもはや獣そのもの。
この状態は「抱擁爪」などと呼ばれており、以下のような特殊な効果も持ち合わせる。
  • 変形前の攻撃を当てても一時獣化ゲージが上昇する
  • 変形後L2で咆哮をあげる。咆哮そのものは 秘儀「獣の咆哮」 の劣化版*2だが水銀弾を消費せず、敵に当てることで一時獣化ゲージを上昇させる。
  • 変形後R2の溜め攻撃が使用不可
  • 代わりにジャンプ攻撃に体勢崩し効果が付き、敵の背後にジャンプ攻撃を当てると崩しを取れるがジャンプ攻撃自体の隙が大きくなっている
特にL2の咆哮はオンラインプレイ時に抱擁爪のプレーヤー同士が出くわすと喜びのあまり叫びまくることがよくある。協力者待ちで離席・寝落ちしたホストを呼ぼうとしてひたすら叫んでる時もあったりするなど、ジェスチャーの代わりになっているフシがある。



DLCに登場する武器


獣狩りの曲刀

古い狩人の用いた「仕掛け武器」

曲がった刀身の内側にも追加の刃が仕込まれ
変形前は、長柄の曲刀として縦横に振るう事ができる
また変形により刃を畳み、短い連撃を叩き込む

柔軟な戦術を可能とする「仕掛け武器」であったが
やがてノコギリなど、より獣向けの武器に取って代わられた

ノコギリ鉈の前身にあたる武器。ノコギリ鉈と逆で展開状態が変形前になる。
補正は技術B・筋力Dと技術向けだが、上質ステでも無駄なく使える(25~50の技術補正値と~25の筋力補正値が殆ど同じ)。
変形前はソウルシリーズのムラクモを彷彿とさせる重い振りが特徴。
威力の割に振りが遅くて使いにくい……と思いきや聖剣なみの怯み特性があり、ほおずきや血舐めのような厄介な敵を固め斬りできる。
変形後はノコギリ鉈のような素早い連撃で畳みかけることができる。が、振り初めの挙動がかなり異なっておりこちらは前方に大きく踏み込みながら斬りかかる。
始動が遅いが離れた間合いから一気に斬りこんだり、また離れようとする相手に追撃を仕掛けるのが得意。
更にバックステップしながらの斬り下がり変形攻撃など、ヒットアンドアウェイに徹した戦法を可能とする。
ノコギリ鉈のつもりで使うと困惑すること請け合いだが、独特のモーションに病み付きになるかもしれない。
余談だが、変形時に柄自体を上下逆に持ち替えている。この危なっかしさも、初期の仕掛け武器たる故だろう。


獣肉断ち

古い狩人が用いた「仕掛け武器」

硬い獣肉をすら断ち切るための分厚い鉄の鉈は
仕掛けにより刃が分かれ、重い鞭のように振るうこともできる

無骨で、力に任せるその武器は、洗練とは言い難い
故に古狩人の狩りは凄惨で、その姿は赤黒い血に塗れていた


仕込み杖と同じ仕掛けの武器、似ても似つかないが鞭として振るう点は共通している。
仕込み杖と逆に重たい攻撃を繰り出し敵を怯ませる。
振る速度は遅いが攻撃範囲はトップクラスであり、余裕を持った戦いが可能。
攻撃属性が変形前後ともにすべて重打+ノコギリ属性であるため、重打特化血晶との相性がとても良い。
こちらもヤスリを使うと全ての刃にエフェクトが乗り、なかなか綺麗。


教会の杭

医療教会の古い「仕掛け武器」の1つ
獣の古い伝承にある、大型の杭を狩り武器に仕立てたもの

変形前は大型の剣として
また変更後は長柄のウォーピックとして機能する
出自に似合わぬ、極めて実戦的な武器である

とても使いやすい直剣とウォーピックになる武器。補正は技術寄りの上質武器。
柄を伸ばすだけの単純明快な変形機構は、獣狩りの斧と酷似している。
攻撃力が他の武器に比べると低めなことが難点だが、手数で攻めるタイプの武器なのでさほど問題にはならない。
教会武器なので対血族補正があり、伝承になぞらえてか獣補正もついている。
変形後は振り上げる攻撃が基本となるため、背の高い敵への対処が非常にしやすい。
溜めR2で地面をガリガリ削りながら攻撃するさまがとてもかっこいいともっぱらの評判の武器である。
変形後は全モーションが刺突となるため、特化血晶を3つ装着するのもいいかもしれない。


月光の聖剣

かつてルドウイークが見出した神秘の剣
青い月の光を纏い、そして宇宙の深淵を宿すとき
大刃は暗い光波を迸らせる

「聖剣のルドウイーク」を象徴する武器であるが
その大刃を実際に目にした者は少ない
それは彼だけの、秘かに秘する導きだったのだ

今作の月光、ムーンライト
変形前は細身の大剣であり、変形によって月光おなじみの幅広の大剣に変化する。
説明から察する限り「ルドウイークの聖剣」は光の大刃を模して作られたものと思われる。
またルドウイークが普段使っていた武器についても解釈が分かれるところで、
  • 普段は「ルドウイークの聖剣」を使っていた。
  • 普段から「月光の聖剣」を使っていたが、専ら変形前で戦っており変形後を使用することは稀だった
等、様々な説がある。
変形前は片手で振るう。地味ながら突きモーションを中心に優秀な攻撃力を持っており、敢えて物理属性に特化させることも少なくない。
変形後はほかのソウルシリーズの月光と異なりR2で射程の短い光波を様々なモーションで繰り出せる。ただし両手持ちになるため左手武器が使えず、光波を放つ度に水銀弾を消費する点は留意のこと。
また、L2で放つ月光の奔流(通称月光突き)はダークソウル3にも採用され、定番となりつつある。
筋力、技術、神秘と3つの補正を持つため、その性能を引き出すにはそれなりのレベルが必要となる。


シモンの弓剣

医療教会、最初期の狩人として知られる、シモンの狩り武器

銃器を忌み嫌った彼のために、教会の工房が誂えた特注品であり
曲がった剣の大きな刃は、仕掛けにより弓に転じる

だが僅かばかりの友の他は、皆、狩人シモンを嘲った
弓で獣に挑むなどと

曲刀と弓矢による射撃を切り替える。
曲刀はやや大振りな技術武器、弓矢は左手銃と同じように発射ごとに水銀弾を消費する。どういう原理かは謎。溜め撃ちも可能で、威力は上昇するが、溜めに必要な時間は長くスタミナ消費も大きい。
弓矢による攻撃は嘲笑れた割には強力であり、様々な場面で重宝するほか、ぶっちゃけた話一部のボスはこれだけで一方的に狩ることも可能。
この武器がDLCで後から追加されている関係上、大半のボスが遠距離攻撃に対応するAIを組まれていないためである。
弓矢形態をメインと捉えるのであれば、血質血晶や愚者血晶、一撃血晶で特化させるのも面白い。


落葉

時計塔の女狩人、マリアの狩武器
カインハーストの「千景」と同邦となる仕込み刀であるが
血の力ではなく、高い技量をこそ要求する名刀である

マリアもまた、「落葉」のそうした性質を好み
女王の傍系でありながら、血刃を厭ったという

だが彼女は、ある時、愛する「落葉」を捨てた
暗い井戸に、ただ心弱きが故に

DLC同梱版パッケージの狩人が使う武器。銘は「らくよう」。
両刃剣としての片手連撃と双刃による連撃を切り替えられる。
ゲーム中のマリアは血刃や炎(?)をまとわせたりしたが、プレイヤーが使える落葉にはその機能はない。
おとなしくエンチャント用アイテムで炎、雷、神秘(魔法)を付与して戦うべし。
解説から察するにマリア本人はこの落葉に似せたより強力な得物に持ち替えたか、あるいは女王の血統の為せる業か。「実はうっかり落葉を井戸に落としたマリアが、底にいる瘤あたま×2を倒せなくなり回収を諦めたのではないか」という珍説もあるが
ちなみにこの武器が手に入れるには入手には超強力なモブ2体の同時討伐を求められるうえ、そのエリア自体がゲーム中屈指の鬼畜難易度であるため、手に入れる前に心が折れる...なんてことがないように気を付けよう。技量補正Aになる完全な技量武器。多彩なモーションを持つため、使いこなすにはある程度の慣れが必要である。


爆発金槌

古い狩人の用いた「仕掛け武器」
工房の異端「火薬庫」の手になるもの

小炉付きの巨大な金槌であり、撃鉄を起こした後の一撃は
火を巻き、着弾時に激しい爆発を起こす

獣を叩き潰し、焼き尽くす
その端的な攻撃性は、獣を憎む狩人たちに好まれたという

火薬庫が過去に作ったおにごろし火炎ハンマー変態武器。火薬ではなく炉なのが火薬庫らしさだろう。
言わば火炎属性版トニトルスであり、耐久値は低いものの変形させても消耗は加速せず、一撃で攻める武器なのでそれほど気にならない。
重く範囲の広い攻撃は使いやすいが、撃鉄を起こした状態で1回でも攻撃(発火)すると変形前に戻ってしまう。
だが威力だけでなく攻撃範囲も広がるので、隙を見て起こすと戦いやすい。


回転ノコギリ

工房の異端「火薬庫」の手になる異形の「仕掛け武器」
古い狩人、獣喰らいのヴァルトールの得物としても知られている

通常は、獣を殴り倒す槌鉾の類であるが
その真価は追加部の回転ノコギリにある
辺縁にノコギリの刃を配した円盤を、複数重ねたそれは
機構により高速で回転し、獣皮と肉を細切れに削り取っていく

素早く振り回せる槌形態と、リーチが長く多段ヒットしつつ相手をのけぞらせ押しつぶす丸ノコギリ形態を切り替えられる。
今までの武器のいいところを程よく合わせた良武器。ノコギリなのでもちろん獣に補正がかかる。のけぞりやすい敵ならハメ殺しも可能。
補正は筋力>>技術で、脳筋キャラの最終武器候補。
変形後はL2ホールドでノコギリを回転させたまま敵に押し付け続けるキーダウン攻撃が可能。
登場時はこれがとにかく強力で、一部のボスは協力者とともにこれを押し付けているだけで倒せたりもした(流石に修正されたが)。
変形後のダッシュR2は地面を削りながら突進して武器を振り抜くロマン溢れるモーションとなる。

瀉血(しゃけつ)の槌

医療教会の刺客、狩人ブラドーの狂った狩武器
はらわたの、心の底に溜まった血を吸い
おぞましい本性を露わにする

それはまた、悪い血を外に出す唯一の方法だ
地下牢に籠ったブラドーは、そう信じ続けていた

瀉血とは古い医療で、悪い血を抜けば病は治るという考え。(体液のバランスを整える四体液説というのもある)
現在の血流や代謝を促すものとは別の全く根拠のない医療なので実際に真似をしてはいけない。
ハラキリよろしく腹部を貫通させて血をまとわせることで片手槌から両手槌へと変形する。
補正は筋力と血質だが、変形前が筋力、変形後が血質で切り替わるので注意。
モーションが使いやすく溜め攻撃時は槌が巨大化する。
ハラキリは固定ダメージなので管理はしやすいが、一部の攻撃で自分の「発狂*3」ゲージが大きく上昇するので注意。


小アメンの腕

アメンドーズと呼ばれる上位者たち
その中でも小型の個体の、腕の一本

厳密には「仕掛け武器」でも何でもないが
異常者の中には、これを武器として振るう者がいる

通常は骨の塊、硬く大きな鈍器のようだが
これを伸ばし振るうとき
先端は、未だ生きているように蠢くという

食べ終わった後のフライドチキンのような見た目の武器。というか本来武器ですらない。
アメンドーズ自身が引っこ抜いて使うものとは違い衝撃波が出たりはしないが、物理だけでなく神秘攻撃力も持つ。
変形前は折り畳んだまま棍棒のように殴りつける。コンボが永久ループしており無表情で敵を殴り続けるようなモーションは野蛮極まりないが、そこに惹かれる狩人も多い。変形前溜め攻撃の後に連続でR2を入力することで派手な追加攻撃へ派生する。
変形後は攻撃時に伸びるようになり、先端の爪で敵を切り裂く。溜め攻撃時は特に大きく伸び、複数回斬りつける。
存外に扱いやすく、特に変形後の攻撃は壁にぶつかっても一切はじかれない。
そのため場所によってはドアや壁の向こう側にいる敵を攻撃する事も可能である。


ゴースの寄生虫

海岸に打ち棄てられた上位者ゴースの遺体
その中に大量に巣食う、ごく小さな寄生虫
人に宿るものではない

ただ握りしめて殴る、武器とも呼べぬ一匹だが
この虫は「苗床」の精霊を刺激するという

こちらも本来武器ですらない寄生虫そのもの。
カレル文字で精霊を宿しているときのみ腕から触手を出して攻撃できる。
神秘補正のみを持つ、神秘キャラのための武器。武器?
耐久力が非常に高くちょっとやそっとでは壊れない。その為呪われた系の強化血晶で所謂「耐マイ」と呼ばれる、武器耐久力にマイナス補正が掛かるバッドステータス持ちの血晶でもあまり問題無く装備出来る。
またカレル文字で聖霊を宿した状態で変形後のL2を使用すると、ソウルシリーズにおける『神の怒り』のような全方位攻撃を行うことも可能。
その時の美しいポーズは必見である。且<Ooh! Majestic!
もはや生き物と呼んでいいのかも怪しいその姿は、いい感じに啓蒙がたまる。通称カリフラワー
バックステップやローリングのモーションも変更され、素早くキビキビした動きから一転ヌルヌルといなし、滑る様なその怪しい動きは一見の価値あり。
攻撃も上述のL2の全方位攻撃を始めに意外と粒揃いであり、ネタ・ガチ双方での使用者は結構多い。侵入されたりボス戦で助けを求めたら来てくれたのが全員カリフラワーという事も良くある
是非とも秘儀はエーブリエタースの先触れや呪詛溜まりを装備しよう。
精霊のないそのままでも補正がかかるので素手プレイに使えなくもない。




かねて、追記・修正を恐れたまえよ。

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最終更新:2024年03月10日 18:15

*1 車輪を叩き付け骨の砕けた受刑者を括り付けて晒す

*2 「獣の咆哮」と同じく敵を怯ませ飛来物を跳ね返すが、効果範囲が狭く判定の持続時間も短い」

*3 ソウルシリーズでいう「出血」に相当するもので、ゲージが溜まると大ダメージを受ける