ヒルダ/ヒルデガルト・シュリーフォークト

登録日:2016/08/19(金) 14:15:57
更新日:2024/02/03 Sat 00:18:28
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人物

対ドラゴン機関『アルゼナル』の兵士にして、パラメイル第一中隊の突撃兵を務める女性(ノーマ)。17歳。本名は『ヒルデガルト・シュリーフォークト』
エンデラント連合出身であり、6歳の時にノーマであることが発覚してアルゼナルに移送された経歴を持っている。
きつい性格でプライドが高い皮肉屋であり、皇女として振る舞い続けるアンジュのことをよく思っておらず、「痛姫」と吐き捨てている。
パーソナルカラーは赤。パーソナルマークは王冠をかぶった黒猫。搭乗機はグレイブ ヒルダ・カスタムとアーキバス ヒルダ・カスタムとテオドーラ。
好物はアップルパイ。

第一中隊トップクラスの実力を誇る優秀なメイルライダーであり、隊長のゾーラから信頼されている。また、仲のよい友達としてロザリークリスがおり、3人で行動することが多い。

実は母インゲのいるエンデラント連合へ帰るための脱出計画を立てており、生き残るためにメイルライダーとしての実力を上げつつ、無理してゾーラのおもちゃになったり、ロザリーやクリスとの関係に我慢しながら脱出の時を待っている。そのため、ロザリーやクリスと一緒にいることを『面倒』と感じており、ゾーラのこともそれなりに尊敬しているものの、ロザリーやクリスほどは尊敬していない。

エルシャによれば、昔のヒルダはアンジュのように荒れていたようである。境遇を考えれば已む無しか。

劇中での活躍

新人のアンジュが配属された際、自己紹介の時に皇女として振舞い続けるアンジュから「これ、全部ノーマなのですか?」と言われ、呆れた様子で「あたしたちノーマは物扱いか」と吐き捨て、現実を受け入れないアンジュに苛立って彼女の足を踏みつけ、胸ぐらをつかみながら「身の程を弁えな…!痛姫様…!」と警告した。
エルシャから制止されるも、「あぁ?こういう勘違いブスは、最初にきっちり絞めといたほうがいいんだよ!」といってエルシャの言うことを聞き入れなかった。

自己紹介の後、ゾーラの命令を受けてミランダの新人教育を行っていたが、新人教育の後、シャワールームでのゾーラとの会話でアンジュのことを気に入ったゾーラに対して少し不満そうな顔で「気に入ったみたいね、あの子」としゃべっていた。

訓練の後、食堂でアンジュと再会し、好き嫌いして食事しようとしない彼女の姿に「おや、これはこれは、痛姫様。あら、あんなに何でも出来ちゃうお方が好き嫌い?」といってからかい、「よく食べられますね、それ」という馬鹿にした発言に「あらあら、痛姫様のお口には合いませんか」と呆れながら返した。
そして、アンジュの発言に激怒したロザリーを制止し、「痛姫様、一つ忠告しといてあげる。ここはもうあんたがいた世界じゃない。早く気が付かないと死ぬよ」といって現実を直視するように伝えた。
その後はゾーラの部屋で彼女と性的な行為をしていたが、すぐに限界を迎えたため「だらしないね!」と呆れられた。


ドラゴンの襲来を受けて出撃するが、アンジュの敵前逃亡でゾーラ、ココ、ミランダの3人が戦死してしまい、負傷してもなお現実を受け入れずにいるアンジュの放った「ノーマは人間ではありません」の一言に激怒してかかと落としをお見舞いし、敵意を抱きながら「痛すぎだよあんた…!!」と言葉をぶつけた。


ゾーラの死後、副隊長に就任したヒルダは撃破し損ねたドラゴンと再び戦闘になり、自暴自棄になりながらラグナメイル『ヴィルキス』で出撃するアンジュの姿をみて「見せてもらおうじゃないか。痛姫様の死にっぷりをさ」とつぶやいてドラゴンと戦闘するが、ドラゴンの攻撃に圧倒されて窮地に陥ってしまう。第一中隊全滅の危機にさらされたが、ヴィルキスを覚醒させたアンジュによって助けられた。


アンジュがヴィルキスのメイルライダーとして頭角を現してからはアンジュに殺意を抱くようになり、エルシャの「贖罪はもう果たしてるわ」の一言を聞いて「それだけで納得しろっての?あんたみたいな優等生ならともかく、あたしら凡人には無理だね」と不満に満ちた口調で食って掛かり、納得していないことを伝えた。

そして、ロザリーとクリスを説教していたサリアの前でアンジュを処罰しないジルに対する愚痴をこぼしつつ「あの司令をたらしこむなんて、たいしたもんだねぇ。皇女殿下はベッドの上でも優秀」と嘲笑いながら発言したことでサリアを激怒させてしまい一触即発となってしまうが、「アンジュに手を出すことは許さない」と命令されたヒルダはアンジュに手を出さないことをしぶしぶ約束し、ロザリーとクリスを連れてサリア達のもとを去り、自ら買い取ったゾーラの部屋へ向かった。

ロザリーとクリスが寝ている隙に「好きだったよ、ゾーラ…」とつぶやいてゾーラの義眼を海に投げ捨て、メイ率いる整備班が作業を終えて格納庫を後にした隙を見てヴィルキスの操縦席に画鋲を置き、自身の下着が入っている袋をエアインテークに入れてヴィルキスが墜落するように細工を施した。


翌日、ドラゴンの襲来を受けて出撃したヒルダはヴィルキスを墜落させることに成功し、高度を維持できないままパニックに陥るアンジュの姿を見て「助けてやろうか?」と嘲笑いながら言葉をかけていたが、アンジュから「失せろゴキブリ!!」と即座に断られた。

ドラゴンを撃破した後、ヴィルキスの回収を望むサリアに「戦闘でくたくた、燃料はカスカス、なのにあの痛姫様のポンコツ機を探せって言うのかい?」といってアルゼナルへの帰還を優先させ、ジルの撤退命令に納得がいかないサリアを説得してアルゼナルへ帰還した。

帰還後、風呂に入っているヒルダはアンジュのヴィルキスを落とせたことに満足していた。その後、アンジュの捜索任務から帰還したエルシャに「わかんないねぇ。何であんなやつ助けようとしてんのか。エルシャお得意のお節介ってやつ?」とアンジュを助ける理由を聞き、「アンジュに寂しい思いをさせたくない」という考えと「アンジュは昔のヒルダに似ていてほっとけない」という想いを明かされるが、その答えに納得がいかなかったヒルダは冗談半分の殺害予告をした。


アンジュとヴィルキスが回収された後、再び苛立つようになったヒルダはドラゴンの撃墜数を稼いだアンジュに「どっちがゴキブリなんだか」とつぶやいたり、アルゼナルに来たばかりのモモカ・荻野目に対しては「痛い侍女」と評したほか、射撃訓練中にロザリーとクリスの前で話をした際にも「かわいそうにねぇ。あんな冷血女を追ってこんなところまできたばっかりに」「あいつに関わったやつはみんな死ぬ。ココもミランダもそしてあの子も。慕ってくるやつをみんな地獄に叩き落すのさ。ひどい女だよ。ほんと」などといってアルゼナルに潜入したモモカが処刑されることをアンジュに聞こえるように話して動揺させたりしていた。


アンジュが命令を無視して単独でドラゴンを撃墜してからは給料がもらえなくなってしまい、その後の新種のドラゴンとの交戦で全滅の危機に陥ってしまうが、遅れてきたアンジュによって助けられたことで高額の給料をもらうことができた。
しかし、ロザリーとクリスがアンジュに対して態度を軟化させたことを良く思わなかったヒルダは怒りをあらわにし、「裏切り者」と吐き捨てて関係を悪化させてしまう。


そしてフェスタの日をむかえ、脱走を決意したヒルダはモモカを人質にし、ローゼンブルム王国からきた慰問団の輸送機をモモカに操縦させて脱走する計画を実行する。
モモカを見つけたヒルダは銃を突きつけて発進デッキへと移動させ、輸送機の操縦を強要するも、ミスティを人質にして発進デッキに来たアンジュと合流し、輸送機をロックしているアレスティングギアを解放して発進させる。

後は輸送機に乗り込むだけだが、嫌がらせのことを恨んでいるアンジュが輸送機の発進を強行したために置いてけぼりになりそうになってしまう。
ヒルダは必死に追いかけて乗り込もうとするが、アンジュから「ブラジャーの恨み、忘れてないわ。あのせいで大変な目にあったんだから」「とにかくあなたは信用できない」と恨み言を言われて拒否されてしまう。

これに激怒したヒルダは全速力で走って輸送機に飛び乗り、「ふざけんな!!このために、何年も、何年も待ったんだ!生き残るためならゾーラのおもちゃにもなった!面倒なやつらと友達にもなってやった!何だってやってきた!!」と脱走の機会をうかがっていたことを話し、「絶対に帰るんだ!ママのところに!!」と脱走の目的と自身の思いを打ち明けた。離陸の瞬間に落ちそうになるがアンジュに助けられ、脱走に成功した。
脱走後、輸送機を乗り捨てたヒルダはガソリンスタンドでサイドカー付きのバイクを盗み、ミスルギ皇国へ向かうアンジュに「命だけは、大事にしなよ」と告げ、エンデラント連合へ向かった。


エンデラント連合に帰国したヒルダは実家に帰省し、インゲと11年ぶりの再会を果たし、アップルパイをご馳走されるが、自身のことを『娘』ではなく、『娘のお友達』として認識しているインゲの様子に違和感を覚えていた。
アップルパイをご馳走されたヒルダはインゲと話をしようとするが自身と同じ名前の妹の存在にショックを受けてしまう。

この現実を受け入れられないヒルダは「ヒルダはあたしよ!あたしがヒルダ!ヒルデガルト・シュリーフォークト!11年前に離れ離れになったママの娘よ!」と話すが、過去のことを思い出してしまったインゲから「化け物」と罵られ、「あんたなんか、生まれてこなきゃよかったのよ!!早く私の前から、消えてよぉぉ!!」と拒絶されてしまった。

化け物扱いするインゲの姿にショックを受けたヒルダは実家を後にし、悲しみに打ちひしがれて泣き叫んでいた。
失意のまま実家を去ったヒルダは検疫官に拘束され、シルヴィアを助けるためにミスルギ皇国へ向かったアンジュの身を案じつつ、そのままアルゼナルの反省房に移送された。


反省房に送り込まれ、全財産を没収されたヒルダはロザリーとクリスに「思ってねえよ、最初から友達だなんて。うまくやっていくためにあんた達にあわせてやってただけだっての」と言った事でロザリーとクリスの怒りを買うことになり、関係が悪化してしまう。
自分と同じ場所に送り込まれたアンジュと再会し、この世界に対する不満を打ち明けつつ、「世界を壊す」というアンジュの意見に賛同し、和解した。
ってか和解を通り越してアンジュにベタ惚れになり、ツンツン→デレデレになるタイプのツンデレキャラと化した。


アンジュと再会してから一週間が過ぎた後、サラマンディーネ率いるアウラの民の襲撃を受けて復帰することになり、サリアの命令違反でヴィルキスをもっていかれてしまったアンジュをグレイブ ヒルダ・カスタムに乗せて出撃し、アンジュがヴィルキスに飛び移るのを見届けた後、投げ出されたサリアを乗せることに成功した。

帰還した後、隊長を解任されたサリアにかわって第一中隊の隊長を務めることになり、ヴィヴィアンがスクーナー級ドラゴンに変身してアルゼナルが大騒ぎになってからはヴィヴィアンの元に向かっていたが、アンジュが永遠語りで彼女を元の姿に戻した光景を見たことでドラゴンの正体が人間であることを知ってしまう。


ジュリオ・飛鳥・ミスルギ率いる艦隊の襲撃を受けてリベルタスが発動し、指揮下に入ることをジルに伝えた後、潜入部隊と銃撃戦となる。クリスをかばって負傷してしまうものの、「誰も死なないし、死なせない…!」と声をかけた事で自身の脱走以来悪化していたロザリーやクリスとの関係は修復された。
そしてアンジュに続いて自身もグレイブで出撃するが、その途中でクリスが銃撃されるのをみて怒りを爆発させ、クリスの敵を討つべくジュリオの艦隊と潜入部隊の殲滅を決意し、ロザリーとともに攻撃を開始した。

戦闘後、アウローラへ合流したヒルダは新兵であるメアリー、マリカ、ノンナの3人を迎え入れたが、エンブリヲ親衛隊『ダイヤモンドローズ騎士団』と交戦することになり、クリスがサリア達と離反してしまったという事実を知ってしまう。


平行世界の地球から帰ってきたアンジュ、ヴィヴィアン、タスクの3人と合流した後、アンジュから平行世界の地球と遺伝子改造でドラゴンとなった人間のことを聞き、ドラゴンがアウラの奪還の目的でシンギュラーからきたと言う事実を知った。

アウローラの食堂でアンジュ、ヴィヴィアンと行動していた古の民の最後の生き残りであるタスクの存在に嫉妬しつつ、クリス達が裏切ってアウローラに攻撃してきたことと仲間を失ったことを話し、ジルが自ら正体を明かしてリベルタスの大義について語っていたことを明かしたが、その後の食事の最中、ジルの様子がおかしくなったことに気付いたタスクによってガスで無力化させられてしまう。


しばらくして目が覚めた後、アンジュがジルのやり方に反発してアウローラから脱走した事を悟り、アウローラも危なくなってきたと予感しながらも、アンジュを取り返す事をロザリーに話した。そして、ジルの自室へ向かい作戦行動について話そうとするも、うなされて「ごめんなさい…。エンブリヲ様…」と寝言を言っているジルの姿を見て不審に思うようになる。

タスクとヴィヴィアンが独房に入れられた後、ジルを警戒するようになりながらも、アンジュとクリスを助けに行くことをロザリーと約束し、タスクとヴィヴィアンを解放した。
そして、単独でエンブリヲを抹殺しにいこうとするジルを拘束し、ジルからエンブリヲに篭絡されて『人形』に成り下がっていた過去を聞かされた後、ジルの推薦もあって次期総司令官に就任した。


ミスルギ皇国突入作戦でアンジュの捜索にあたり、ヴィヴィアンのおかげでアンジュを発見することに成功し、アンジュの救出をタスクに任せ、クリスへの説得をロザリーに任せて足止めを図るが、その最中でクリスから恨み言を言われたうえに「人の気持ちを解らない女」と罵倒され、マリカを殺されてしまう。

アウローラへ帰還した後、リィザからエンブリヲの仕掛けた時空融合について聞き、サラマンディーネと同盟を結ぶことを約束した。自室に戻り、ロザリーからマリカの敵を討つためにクリスを抹殺することを伝えられ、悔しさで泣き崩れるロザリーを慰めた。


アンジュ、モモカ、タスクの3人と合流した後、正式にサラマンディーネと同盟を結んだヒルダは自分がジルの後任を務めていることをアンジュに話すが、アンジュ、ジル、サラマンディーネの3人に対して「生まれながらのリーダー」「黙っててもみんなが集まってくる」と思うようになり、総司令官を辞任してアンジュに指揮権を託し、アンジュに対する思いを告白してエンブリヲの作った世界を破壊することを約束した。


アウラ奪還作戦で再びクリスと交戦するが、エンブリヲに捨て駒にされて人間不信に陥り、暴走するクリスの叫びと想いを聞いて再び説得を決意、ロザリーがクリスをテオドーラのコクピットから引きずり出すのを見届けた後、真っ逆さまに落ちる2人を受け止め、和解に成功した。


ジルの死後、クリスからラグナメイル『テオドーラ』と指輪を託され、サリア、タスク、サラマンディーネの3人とともにエンブリヲがいる時空の狭間へと向かい、リベルタス成就のための最終決戦に臨んだ。


リベルタス成就後、アンジュ達とともにアウラの民がいる地球へと転移し、かつていた世界と決別して生きていくことを決意する。



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最終更新:2024年02月03日 00:18