アーミア・リー

登録日:2016/08/02 Tue 21:20:54
更新日:2022/08/06 Sat 03:43:06
所要時間:約 6 分で読めます




―――目覚めて
ELSを受け入れるの

彼らは人類を理解したわ

共に生きることが出来る―――





アーミア・リーとは、『劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-』の登場人物。
外伝漫画作品『機動戦士ガンダム00I 2314』にも登場。

CV:西墻由香(ノンクレジット)
性別:女
年齢:17歳
所属・役職:民間人→外宇宙航行艦「スメラギ」艦長


【劇中での活躍】

旧人革連領の街に住む、ごくごく普通の女子高生。
右目下の泣きぼくろがチャームポイントで、かつサイハイソックスをデフォルトで着用。可愛い。
全くの民間人に過ぎなかったのだが、西暦2314年のある日に起きた事件が、彼女の身の振り方を大きく変えてしまう事に。

映画劇中にて、学友と別れて自宅に帰宅したのだが、その時既に彼女の自宅はELSそのものとなっており、
玄関のドアノブを掴んだ瞬間、左手を金属結晶に同化されかけてしまう
何とか引き剥がしたものの、あまりの事態に腰を抜かしてしまい、動けずにいた所を
屋内から現れたELS(イノベイドのスカイ・エクリプスに擬態)に襲われ、そのまま同化されてしまった
ちなみにこの際、『00I 2314』主人公のレオ・ジーク=レナード・ファインズが襲撃直後に立ち会っている。

その後、ELS研究のサンプルとして回収され、ビリー・カタギリとミーナ・カーマインの元に搬送される。
左半身がELSに同化されて金属結晶化した無残な姿になり、意識不明に陥ったものの生命機能は維持されており、
調査の結果、アーミアが微弱ながらも脳量子波の才能を持っていた事が、ELSを惹きつけた要因だったと発覚する。
実際、劇場版の公式Twitterで明かされたサイドストーリーでも、高校の身体測定で彼女のみが再検査を通知され、
イノベイター覚醒の資質を見せていた事実が示されている。

余談だが、彼女が生存出来たのは、その体格が理由。ELSの活動が活性化する条件はそのサイズにある。
ELSは分断してから侵食をし続けるが、生物が対象の場合は大体その生物の容積の半分だけ分断して残し、残った半分だけで同化を続けようとする。
大柄な成人男性が対象だと、男性の肉体の半分の容積を持つELSだけでも活性状態を維持出来る為、侵食され続けた男性は大抵死亡してしまう。
しかし、彼女のような小柄な女性や子供が対象だと、侵食度が致死量域に達する前に容積不足が原因で活動が停止し易い
ELSが活動を停止した状態から目覚められるか否かはその資質次第だが、彼女の場合は自力で目覚めるだけの資質を持っていた。

やがて、ELSの大群が木星のワームホールから出現した際、それに呼応するかのように目を覚ます。
そしてELSとの決戦の最終局面、ELSと融合を果たす事で純粋種のイノベイターとして覚醒。
その際、戦場でELSに同化されかけていたレナードに脳量子波で通じ、彼に人類とELSの和解を伝える役目も果たした。

ELSとの和解より50年後、外宇宙航行艦「スメラギ」の艦長に就任。
レナードも含めたイノベイターの乗組員達を引き連れ、外宇宙への航海へと旅立つこととなった。
この際はELSと融合した箇所である左半身は銀色の人間型を維持しており、
またELSと共生を果たしたハイブリッド・イノベイターであるが故に、他のイノベイターに比べても突出した成長を遂げる事が出来ていた模様。



【余談】

アーミア・リー」という名前は劇中で全くの未呼称であり、劇場公開後の関連書籍等で設定が明かされた経緯を持つ。
上述の経緯から、本名が判明する迄はファンから「玄関子」「メタルJK」なる通称で呼ばれていた事も。
劇中僅かな出番しかなかった脇役でしかないものの(登場時間トータル1分30秒ちょっと)、
その美少女然とした見た目や、「人類の覚醒」「ELSとの共生」といった2つのテーマをその身で体現した
劇場版における裏のキーパーソンとも言える立ち位置から、観客に大きな印象を与え、地味に大きな人気を得る結果となった。

キャラクターデザイン担当の千葉道徳氏が明かしたところによれば、水島精二監督からは「観客の印象に残るように萌えキャラっぽく描いて」とオーダーされたとの事。
言うまでも無く、監督の采配が功を奏したと言えよう。



スーパーロボット大戦シリーズでの活躍】

第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇』では終盤に登場。
『劇場版00』が初参戦した『UX』では未登場だった為、今回がスパロボシリーズ初登場となる。
こちらでは出番は少ないものの、復活後は最終盤にZ-BLUEを支援する連邦政府の支援者として姿を見せており、脳量子波の集計システム担当を務めていた事が描写されている。


スーパーロボット大戦BX』にも続投……どころか出番・台詞共に原作・第3次Zと比べて大幅増加。
今回では物語序盤から早々に出番が用意され、何と「インダストリアル7の留学生」として初登場し、バナージやミコット、タクヤらの学友となる。
バナージやミコット達と親し気に話しながら通学する姿を観て、彼女が原作では一介のモブに過ぎなかったと誰が想像出来ようか……。
この時の会話で、「ずれた」感覚を日々感じていたバナージと同様に、
彼女もまたニュータイプXラウンダー、若しくはまた異なる革新の兆候を見せていた事が描写されている。
ある意味、バナージの感じた「違和感」を肯定する立ち位置を担ったと言えるかもしれない。

その後、程なくして地球に帰還するも、その直後に戦場と化したインダストリアル7の状況が隠匿され、一向に連絡が繋がらなくなったバナージ達の身を案じながら日々を過ごしていたが、彼女もまた原作同様、スカイ・エクリプスに擬態したELSに襲われる羽目に。
(ちなみにこの時のマップアイコンを見る限り、『スパロボBX』では彼女の自宅は現実の地理でいう台湾に位置する模様)
その惨状は自軍部隊(後のブライティクス)も目にする事となったが、幸か不幸かタイミングの都合上、バナージ達はまだ合流していなかったためELSに侵食されたアーミアの姿を見ずに済んでいる。

終盤にELSと和解を果たした後は無事復活、地味にエンディングにもミコットやタクヤ達と登場し、華のウェディングドレス製作を手伝う姿を見せる……といった様に、
NPCの枠を出ないながらも、原作における出番の少なさからは想像出来ない程の凄まじい優遇ぶりがなされた。
その扱いの良さを数分の一でもいいからモルモット扱いされた不遇な彼にも分けてやってくれ



【台詞集】


「バーイ」(劇場版本編より)

「……ねぇ、この前やった身体測定の結果、どうだった? ……なんかね、私、再検査だって言われちゃって。渡された身体データにおかしなところはなかったのに……」(劇場版Twitterより)

「……て、手がっ! な、なにっ……なんなのっ!? ……私の家!? どうなってるの!?」(同上)

「! ……来ないで……来ないで! いやぁぁっっっっっっ!」(同上)

「―――目覚めてELSを受け入れるの。彼等は人類を理解したわ。共に生きることが出来る―――」(『00I 2314』より)

「ああ、少し分かるかも。うまく言えないけど、私も最近なんかモヤっとした感じがするんだよね」(『スーパーロボット大戦BX』より)

「ミ…コッ…ト…バ…ナージ…みん…な…」(同上)





―――目覚めて
ELSを受け入れるの

彼等はWiki篭りを理解したわ

共に追記・修正することが出来る―――

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最終更新:2022年08月06日 03:43