ニトクリス(Fate)

登録日:2016/07/30 (土) 18:44:00
更新日:2024/01/10 Wed 08:46:41
所要時間:約 15 分で読めます





「サーヴァント・キャスター。天空の神ホルスの化身、ニトクリス、召喚に応じました」

「このようにファラオではありますが、私はあまりに未熟の身」
「故に、今回だけ特別に貴方を「同盟」の相手と認めましょう」

「……ですがその前に、言うべき事は言っておきます」

「頭を垂れなさい。不敬ですよ!」

*1


Fate/Grand Order』に登場するサーヴァントの一人。
クラスはキャスター

CV.田中美海
ILLUST:縞うどん

●目次


【概要】

2016年7月25日に解禁された第一部第六章「神聖円卓領域キャメロット」のピックアップ召喚にて初登場。レアリティは☆4(SR)。


【データ】

身長:162cm
体重:52kg
出典:史実
地域:エジプト
属性:秩序・善
性別:女


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
E E C A B+ B+


【真名】

第6王朝末期にエジプトを統治したとされるファラオ。女王ニトクリスの名で知られ、型月恒例の女体化枠ではなく元々女性であるとされる。
彼女が確実に存在したという証拠は実のところ乏しく、紀元前3世紀頃の神官・歴史家であるマネトによる著書*2などの少ない歴史書にしかその名は記されておらず、
現在では女王ニトクリスが本当に古代エジプト王朝に実在したファラオなのかを疑問視する声も多い。

マネトによれば、ニトクリスは金髪の美女であり、「いかなる男性よりも雄々しく、いかなる女性よりも美しかった」という。
また、『Fate』では彼女は天空の神ホルスの子であり、化身でもあるとされている。

ニトクリスはエジプトの王であった自身の兄弟を、彼が治めていたエジプト人たちによって抹殺され、彼らに望まれて新たに王となったとされる。
しかしニトクリスは自身の兄弟を殺したエジプト人たちを決して許さず、その中でも特に罪の重い者たちを表向きは「新しくできた地下室の落成式」と偽って地下室に呼び寄せ、
宴を開いて彼らを油断させ、宴もたけなわといったところで秘密裏に造らせていた地下室と河を繋ぐ管を開放し、地下室で逃げ場のない彼らを大量の水の中に沈めて溺死させた。
そうして復讐を果たしたニトクリスは、自ら灰の詰まった部屋に身を投じ、その生涯を終えたという。
なお、古代エジプトでは近親婚がタブーとはされていなかったため、彼女の前王である兄弟は彼女の夫でもあり、
だからこそ彼を殺したエジプト人たちを深く憎んでいたのではないかとも言われている。

【概要(キャスター)】

第一部第六章「神聖円卓領域キャメロット」に初登場。

偉大なるファラオである太陽王オジマンディアスに仕え、彼が治めるエジプト領周辺の砂漠に魔術で砂嵐を起こし、スフィンクスを使役して近付く者を遠ざけている。


◆人物

言動は王らしく尊大で開口一番 「頭を垂れなさい」と言う他、
シナリオでオジマンディアスに「思い込みが激しいのが欠点」と言われるほど、差し迫った事態になると猪突猛進になってしまう悪癖を持つ。
しかし彼女本来の性格は生真面目な優等生タイプであり、オジマンディアスを尊敬して彼のようになりたいと思っていたり、
主人公から「属性盛り過ぎ」と言われて納得してしまったりしている。
ファラオたらんと努力しているが、生来のドジっ娘気質を持つ他、義理人情に篤く、俯瞰的な目線を保てないため、性格的には神と同一視されるファラオには向いていないとされる。
世話好きでもあり、「同盟者」として認識しているマスターのだらしなさに憤慨しつつ、部屋の掃除を手ずからしてくれたりする。ツンデレ?

また、死霊を可愛いと評するなど、若干変わったところも見受けられる。
「可愛い死霊が、ざざーん、ざざーん♫」(宝具コマンドカード選択時ボイスの一つ)

◆容姿

ジャッカルのような耳が生えた、青髪に青い目をした褐色肌の美少女。ファラオらしい装飾品や杖を持っている。
獣耳のような装飾をしている。そのため、バーゲストには同族と勘違いされてうなじを舐められた。

自ら「未熟な王」と称しているように召喚直後の彼女はファラオとしての威厳や能力に欠けているらしく、
霊基再臨を重ねることで華美な装飾品や杖に持ち替えていくだけでなく、なんと身体的にも成長する。

なお、一度霊基再臨を行った第二段階の姿が生前のニトクリスの本来の姿のようで、髪が青と黄になり、(主に胸が)大々的に成長する第三段階は彼女が至れなかった理想の自分の姿らしい。
ちなみに立派に成長した第三段階からは乳首を隠すかのような細い金色の装飾品の他は南半球がほとんど丸出しとなるが、
最終再臨するとそんな危険な服装の彼女を少し下から覗き込むかのようなアングルに…。
「さぁ、どうぞこちらへ、マスター。今宵はたっぷり、あなたにとって最も優れたサーヴァントが誰なのかを教授して差し上げましょう…」

◆スキル(キャスター)

  • クラス別スキル
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
ランクAでは、“工房”を上回る“神殿”を形成することが可能。

道具作成:B+
魔力を帯びた器具を作成できる。
ニトクリスが作成できるのはエジプト魔術にまつわるものに限られる。
霊薬やホムンクルスやゴーレムなど、現代の魔術で作られる器具や道具の多くはエジプト魔術においても類似のものが存在するが、汎用性よりも専門性に優れており、呪術の色合いが濃い。
彼女が作成する道具には必ず神聖文字が使われる。

神性:B
民を統べ地に君臨する支配者であると同時に、神へと至る者こそがファラオである。
ファラオとは古代エジプトの民を統べ地に君臨する支配者であると同時に、神へと至る者である。
王である以上に神なのである。

  • 保有スキル
エジプト魔術:A
古代エジプトの魔術刻印を所有している。
このスキルの所有者は、死霊魔術の判定に対してプラス補正が加えられる。

高速神言:B
呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。
大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。
現代人には発音できない神代の言葉を、神託により授かっている。

天空神の寵愛:B
ファラオは時代などによって神性が変化するが、彼女は天空神ホルスの子であり、化身とされる。


宝具(キャスター)

冥鏡宝典(アンブゥ・ネブ・タ・ジェセル)
ランク:B+
種別:対軍宝具


ふふっ、ニトクリスの鏡が見たいのですね?

屍の鏡。暗黒の鏡。扉となりて、恐怖を此処へ……

冥鏡宝典(アンブゥ・ネブ・タ・ジェセル)』!!


現実に在るものを映し出すことはない鏡。光学的な鏡としては機能しない。
映り込むのは常に、おぞましくも恐ろしい暗黒の異形のみ。
冥界、あるいは暗黒の異界の姿を映す鏡であるとニトクリスは語るが、詳細は不明。
果たして鏡の向こうに存在する光景がなんであるのか、真に暗黒深淵の異界が広がっているのか、
古代エジプトの神々が作り出した魔の牢獄であるのか、それとも彼女の内側で滾るモノが魔力によって形成されているに過ぎないのか────

◆性能(キャスター)

ゲーム中の性能は同レア帯のキャスターの中ではATKが一番高い、やや攻撃的なキャスター。
カード構成はArtsが三枚であと2種はそれぞれ一枚ずつの典型的なキャスターの構成。
スキルは「エジプト魔術」(自身の即死付与確率をUP+HP回復)、「高速神言」(自身のNPを大量回復)、
「天空神の寵愛」(自身の弱体効果解除+ガッツ状態付与)で、全て自己を強化するものとなっている。
宝具「冥鏡宝典」はArts属性で、敵全体に確率で即死効果を(OCで確率上昇)、即死しなかった相手には強ダメージを与えるものとなっている。

スキル構成的にも宝具使用に特化しており、とりわけ素材集め等における周回性能に優れるサーヴァント。
自身のスキルでNPを100%以上チャージ可能な全体攻撃宝具持ちというオンリーワンの強みを持つ。

即死効果持ち全体宝具、かつ即死効果付与確率を高めるスキルを保有しているために即死に期待しがちではあるが、
素の状態では「エジプト魔術」をスキルマにしても種火すら確実に仕留めることができないので過信は禁物。
また、当然というべきかボスエネミー等にはまず即死が入らないため、この宝具の即死が確実に入るエネミーは必然的に雑魚エネミーとなるが、
クラス相性が有利なエネミーであれば、即死が発動せずとも倒しきれる場合も多い(ある程度クラス相性を無視できるというのは強みではある)。

なので、実の所ニトクリスの真の強みは、「高速神言」だけで一度宝具使用可能になる故に礼装の自由度が高く、
イベント時にさほど効果は強くないドロップ増加礼装などを装備させても問題無く運用可能な点であったりする。
勿論サポートを駆使しての宝具連射も非常に便利。

なお、ボスエネミーやサーヴァントなどの即死が効きにくい敵との戦いでは火力不足が目立ち、扱いにくい。
あくまでも周回要員としての運用に絞るか「高速神言」で宝具発動は容易なことを活かし、
ボス戦では本命の宝具のNPチャージ率を上げるチェイン要員と割り切るのも一つの使い方かもしれない。
対ボス用に運用する場合敵の即死耐性を下げるスキルを持つ両儀式などと組ませるか、
「ヘブンズフィール」などでダメージ量を上げるかしたいところ。


そして2017年夏イベントでは遂に...



【水着版】

◇メジェド様

「私ハ 名モナキ ファラオ」
「頭ヲタレナサイ フケイ デアルゾ」


身長:?
体重:?
出典:?
地域:エジプト
属性:?
性別:?

謎の存在がカルデアにあらわれた。
その神々しさ、その凛々しさ、その堂々たる姿は何者か!
古代エジプト神話におけるとある存在に酷似しているようだが……?

ニトクリスが攻撃時に使役していたメジェド様が堂々のサーヴァント化。
「打ち倒す者」を意味する名前以外は全て謎に包まれており、その強さたるや未知数。
その衣の内側には宇宙空間の様なものが広がっているが、その中を覗こうとする不敬者には眼から解き放たれる光によって裁きを下すという……




   *   *
 *   + うそです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *



「えぇい!こうまで魔力が高まってしまえば、仕方ありません!」
「そうです。メジェド様の御姿は、あくまで仮のもの。」
「その正体はこの私、ニトクリスであったのです!」

◇ニトクリス(アサシン

◇データ(アサシン)

身長:162cm
体重:51kg
出典:史実
地域:エジプト
属性:秩序・善
性別:女


◇ステータス(アサシン)
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
E E B A A B


◇概要(アサシン)

その正体は2017年夏イベント『デッドヒート・サマーレース!』にて登場した、ニトクリスの水着バージョン。レアリティは☆4。
尊敬するファラオであるオジマンディアスに無礼を働いた自分を恥じ、御衣を被った姿。
衣装チェンジに伴い何故かアサシンにクラスチェンジしてしまったが、人物像はキャスターの時から変わっていない。

アサシン版ニトクリスを語る上で避けて通れないのは召喚直後、初期状態の姿。
耳が生えている事を除けばあのメジェド様そのものなのである。
第二段階以降とはバトルモーションから台詞まで異なり、マイルームボイスも絆やサーヴァント対応台詞まで違うという謎の手の込みよう。

2周年記念イベントで『デッドヒート・サマーレース!』開催が発表された際に、新水着サーヴァントの一人として彼女のイラストも公開されたのだが、
公開されたのは初期状態ではなく、第一再臨段階の競泳水着風の水着姿だった。
そしていざ実装直前という段階になって初期状態の姿が明らかとなり、そのあまりにインパクトの強烈極まる外見に腹筋崩壊させられたプレイヤーが続出。
瞬く間に夏イベ屈指のネタキャラとして人気を博してしまった。

しかしそんなメジェド様も再臨を重ねて行けば、上記の競泳水着を経て白いパレオに身を包んだ清楚な水着姿に変化。
第二及び最終再臨時の艶やかながらも美しい御姿は初期状態とは違う意味で必見である。

ちなみに第三段階のサマードレス風の水着は御衣が変化したものであり、
ニトクリスが「せっかくだしこの御衣でサマードレスなどを後でこさえましょうか」とか思ってたら空気を読んで変化していたとか。
この現象は、それを知るカルデア職員の間で「メジェド様の祝福」として語り継がれるとか、されないとか。



◇スキル(アサシン)

  • クラス別スキル
気配遮断:A
其処にいるけれど何処にもいない。
メジェドの似姿をとったニトクリスは高ランクの気配遮断スキルを有する。

神性:B+
神霊適性を有する。
メジェドの似姿をとったせいでランクが上昇しているのかもしれない、と彼女は語るが真実は定かではない。

  • 保有スキル
白き御衣:A
ニトクリスが纏った白い御衣。
この御衣はメジェド神の寵愛と加護の証であるという。
自己申告によるものであるため、実際のところどうなのかは分からない

ビーチパニック:EX
何だあれ……?
何……?
メジェド神の加護なのか何なのか、白き御衣を身につけたニトクリスは立っているだけで異様なまでに衆目を集めてしまう。

熱砂の王道:A
皇帝特権が変化したスキル。
このスキルによって、ニトクリスは本来有していないはずの白兵戦闘能力を得ている。
クレオパトラのファラオ闘法を見ていて何かを閃いたのかもしれない。


宝具(アサシン)

穢れを漱げ、青く美しきナイル(スネフェル・イオテル・ナイル)
ランク:B
種別:対軍宝具


参ります。

不敬に罰を。悪逆に死を。神々を軽んじる者、ファラオを愚弄する者、お前たちの罪は、ここで濯がれる。沈め沈め沈め沈め――

穢れを漱げ、青く美しきナイル(スネフェル・イオテル・ナイル)』!!

そーれ、ざっぱーん!


王にして神たるファラオの座を弄ぶ不敬に、罰を。
我が愛しき兄弟の生命を奪い取った悪逆に、死を。
神々を軽んじる有力者達を、彼らの傀儡としてファラオとなったニトクリスは決して許さなかった。
密かに作り上げた巨大な地下室へと彼らを集めて宴を開き、ナイルから引き込んだ大量地下室に満たす事で一人残らず溺死させ――――ニトクリスは復讐を完遂したという。

ギリシャの歴史家ヘロドトスの著『歴史』に記されたこの復讐譚は、アサシンのクラスを得たニトクリスの宝具となった。
すなわち対象の周囲を石壁で囲み、ナイルの水を注ぎ、
死にいたらしめる復讐の再現。固有結界と似て非なる大魔術の行使である。

ギャグやらネタに走りがちな水着勢の中でネタ抜きのガチ宝具を持ち出してきた面子の1人。
宝具使用時の絵面も割とシリアスめなのだが、最後の台詞でニトクリス本人がその雰囲気を木っ端微塵にしている。
倍速設定だと最後が飛ばされる為徹頭徹尾シリアスだが………


◇性能(アサシン)

戦闘では三種類のスキル全てが自己強化に特化した自己完結型のアタッカー。
「白き御衣」が持続ターンの違う2種の防御バフ、「ビーチパニック」が自身にターゲット集中&ダメージカット、
「熱砂の王道」が攻撃力&宝具威力&NP上昇率アップをそれぞれ付与する。
特に第一、第二スキルによる防御性能は凄まじく、スキルレベルを上げて同時に使用すればクリティカルを喰らっても無傷かカスダメは当たり前。
クラス相性次第では単体宝具にすら耐えるという、アサシンにあるまじき頑健さを誇る。

宝具は低確率即死&防御力ダウン効果付きのArts属性全体宝具。
アサシンの全体宝具持ちは非常に珍しく、☆4では水着師匠に続き二人目。また期間限定かよ!
キャスター時よりも即死率が下がっている上に確率を上げるスキルも失われており、雑魚掃討性能ではあちらに劣る。
しかし二重の攻撃力アップスキルに加え防御力ダウンが付いているため、ダメージ源としては十分強力な部類である。
上記の通りニトクリス自身がかなりしぶとく、第三スキルでNP上昇率を上げられるので複数回発動も圏内。
宝具&即死特化だったキャスターと比べると、総じて攻防のバランスに優れた汎用型といった所か。

欠点は全体的にArts寄りな性能のため、多くのアサシンが得意とするクリティカル戦法がやや不得手な事。
スター生産率はまあまあなので、同じくArts系サーヴァントと組ませると貴重な盾役兼アタッカーとして活躍出来るだろう。


【ニトクリス・オルタ】

ニトクリスである。
此度は断罪のファラオとして...冥府神アヌビスの代行者として...
そして砂漠の夜の風として、お前の力となりましょう。
我が同盟者、いえ契約者。頭を垂れなさい。せいぜい手厚く遇するように。
よいですね?

2023年1月のLostbelt No.7「黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン」後編開始直前に突然現れたファラオのオルタ。
クラスはアヴェンジャーに変質し、レアリティも☆5に。

◇データ(アヴェンジャー)

身長:162cm
体重:51kg
出典:史実
地域:エジプト
属性:混沌・悪
性別:女性

◇ステータス(アヴェンジャー)
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
D D B EX EX A
幸運の値は自己申告。

◇概要(アヴェンジャー)

南米異聞帯攻略のためカルデアにて召喚されたニトクリスは、現地にてカマソッソに遭遇した。
彼が他の英霊を異霊(オルタ)化させる様を見ていたニトクリスは、真の力を振るうカマソッソを倒すべく、
自らの霊核でもある心臓を引き抜き捧げることで自らを異霊化、冥府神アヌビスの権能をその身に宿した極めて神霊に近い姿へと変質した。
それがニトクリス・オルタ。通常の人類史では召喚されるはずのない、復讐者としての生を全うしたかもしれないファラオ・ニトクリスのifの姿である。


◇スキル(アヴェンジャー)

  • クラス別スキル
狂化:E
ニトクリス・オルタは狂気を秘めてはいるが、逸話に在る通りの計画的犯罪を遂行するだけの理性を充分に有している。
理性と言語能力には何の欠落もなく、ステータス上昇効果はごく薄い。
本来はバーサーカーのクラススキル。
英霊ニトクリスは恩讐なき復讐者であり、本来、純正のアヴェンジャーとして召喚されることはない。
ただし、何らかの特殊な理由でオルタ霊基として成立した場合にのみ、ニトクリスは例外的に、バーサーカーのクラススキルを保有した特殊なアヴェンジャーとして召喚されることになる。

神性:EX
神霊アヌビスの加護と祝福を受けた結果、神霊サーヴァントに匹敵する魔力を有している。

復讐者:D++

忘却補正:A

自己回復(魔力):B


  • 保有スキル
葬礼文書:A


冥府神の裁定:A
冥府神アヌビスの権能の一部がスキル化したもの。
『死者の書』によれば、アヌビス神は死者の心臓を量って生前の功績を裁定するという。
(本物の権能よりもランクダウンしているため、使用しても霊核は破壊されない)

砂漠の夜の風:A
「皇帝特権」が変化したスキル。
夜の砂漠を吹き荒ぶ凍てつく風が如く、ニトクリス・オルタは夜の領域を支配する。

◇宝具(アヴェンジャー)

美しきわが冥府、その道を開け(ネフェルウ・スエン・アヌビス)
ランク:A
種別:対人/対軍宝具


太陽には、眠って頂きます。

我が手に秤、これよりは冥府。さあ、今こそ罪の裁定を───

冥府にて天空なる我は、夜に輝く月と知れ。おいでませ!

美しきわが冥府、その道を開け(ネフェルウ・スエン・アヌビス)』!!


◇性能(アヴェンジャー)

元のニトクリス同様にスキルで即時NP大量チャージ→全体即死宝具を放つ周回要員。
ただし、こちらは通常の攻撃にも重きを置いており、NPチャージと同時に「味方への善属性付与」「敵への悪属性付与」を行うという、裁定を司る冥府神に相応しい能力を持つ。

【関連人物】

「真なるファラオ、偉大なりしオジマンディアス。あの御方こそ全ての世を統べるファラオであらせられます。あの力強い精神力…私も見習いたいものです」
シナリオで仕えていた偉大なるファラオ。
自分を未熟と痛感しているだけに、ファラオたる風格と力を備えたオジマンディアスを心から尊敬している様子。
なお、第19王朝のファラオであるオジマンディアスからすると第6王朝のファラオである彼女は大先輩にあたるが、
ニトクリスとしてはファラオとして偉大かどうかが問題であり、時代は重要ではないらしい。

「あの僧侶はいつぞやの狼藉者!?なんとなくイラッときました!女性の身で棒だのクワだの鉄拳だの…恥を知りなさい!」
シナリオでは女性の身でありながら大立ち回りをした彼女を「破廉恥」と批判していた。ちなみに、彼女にもスフィンクスを打ち倒されている。
同じキャスタークラスとしても、「魔術?なにそれ?」と言わんばかりに錫杖で敵をぶん殴り、宝具では拳法家顔負けのラッシュを見せる破天荒ぶりは許せないのかもしれない。

「赤い髪、悪魔の角、悪魔の羽、悪魔の尻尾……それでいて、自分を竜の娘だと言い張り、あまつさえアイドルだというのです。」
「私も天空の神だったり冥界の神だったりしますが、幾らなんでも盛り過ぎでは……」
特にシナリオでは絡みがなかったが、エリザベートを所持していると「私も大概だけど属性盛り過ぎじゃないあの子(要訳)」とマスターに言ってくる。
ちなみにFateのニトクリスは某菌糸類曰く「エリちゃん気質」で、マスターもニトクリスのこのセリフに「きっと仲良くなれる」と返している。
そして2016年のハロウィンイベント『ハロウィン・カムバック!超極☆大かぼちゃ村~そして冒険へ~』にて、ついに邂逅。
茨木童子とともに引率のお兄さんの心労を増やしながらチェイテ城奪還のためにポンコツトリオパーティを結成することとなった。

「正直、はじめはサーヴァントと言うものに嫌悪感がなくもありませんでしたが……今は納得しています。至らぬ後任を助けるのも、偉大な先人の特権。」
「これからも容赦なく、このニトクリスがあなたの力になりましょう」
シナリオでは当初こそ誤解して戦う事になってしまったが、和解して以降は彼(彼女)とマシュの精神を勇者たるものと認め、力を貸したマスター。
マイルームではどうにも自分に対する敬意が足りない彼(彼女)にお冠なこともあるが、ダメ出ししつつも世話を焼き、支えてくれる。世話焼きの幼馴染かなにかだろうか。


【余談】

  • 再臨
前代未聞の「霊基再臨すると肉体的にも成長する」サーヴァントであり、マスター(プレイヤー)からは「成長した…だと……?」などの困惑の声が相次いだ(逆に若返るサーヴァントなら存在していたが)。
なお、アングルのせいかもしれないが最終再臨でも心なしかさらにスタイルが良くなっているように見える。

  • 攻撃モーション
専ら杖を振って何かしらを召喚して攻撃させるものだが、定番のマミーの他、光り輝くスカラベに青い光を纏うホルス、そして「最古のゆるキャラ」と一部で有名なメジェド様を呼び出す。
ちなみにこのメジェド様、実はれっきとした神性であり、『死者の書』にもこの姿で登場しているが、詳細は一切不明。ちなみに、他の召喚物も古代エジプトに縁深いモノである。

  • キャラ属性
「女王」「ツンデレ」「世話焼き」「天空神ホルスの子であり化身」「冥界の神」「獣耳」「貧乳にも巨乳にもなる」と、
当人も自覚があるように、お腹いっぱいなくらい属性もりもりなキャラだが、プレイヤーからの反応は概ね好意的。
なお、頭の耳は戦闘中もぴくぴくと動いている。スタッフ力の入れどころ間違えてないか…よくやった!

  • 担当声優
田中美海氏はなんと小学生時代に「Fate/stay night」のアニメを見てFateにハマり、FGOも勿論プレイしている型月ガチ勢である。
その型月愛はこちらに詳しい。ノッブとか言ってはいけない。

  • 知名度
史実におけるニトクリスの情報は少なく、血縁者の敵を討った女王として戯曲が作られたりもしているが、正直歴史においてはさほど存在感のある女王とは言い難い。
しかし、そんなニトクリスを大々的に扱うジャンルが存在する。
アニヲタ的には『ウルトラマンティガ』等で敵怪獣のモチーフとされたり、『這いよれ!ニャル子さん』等の萌え化がされたり、
TRPGの題材とされたりと様々なところで人気のクトゥルフ神話である。

ニトクリスはクトゥルフ神話の生みの親であるラヴクラフト氏の著作で悪の教団の統帥として登場させられたのをきっかけに、
数多あるクトゥルフ神話で悪役として呼ばれている。
『Fate』でニトクリスの宝具として登場する「ニトクリスの鏡」はクトゥルフ神話にて創作されたものであり、実際の彼女が鏡を持っていたとする資料は存在しないが、
クトゥルフ神話に親しんだ人や『斬魔大聖デモンベイン』等のクトゥルフ神話を題材にした作品群をプレイした人には「ニトクリスの鏡」は馴染み深いアイテム、ないし用語だろう。

ちなみにこの「ニトクリスの鏡」、どんなアイテムか端的に言うと「地獄を覗ける鏡」である。
しかし、迂闊に覗き込むとショゴスなどの地獄に棲む怪物が現れ、襲われることもあるという危険な代物でもあり、
ニトクリスが自身の政敵をこれが壁に掛かった牢に幽閉した翌日、その政敵は忽然と姿を消したという話も。
なお、このとんでもなくおっかない鏡は、かの『輝くトラペゾヘドロン』と共に地下神殿に封印されていたが、盗掘された後にニトクリスの手に渡ったという。



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このまま天空まで登り詰めましょう。

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最終更新:2024年01月10日 08:46
添付ファイル

*1 出典:http://www.fate-go.jp/servant/caster.html、2018年1月2日閲覧 FGO公式サイト サーヴァント紹介頁

*2 原本は既に失われ、断片的に引用された内容しか後世には伝わっていない。