ブーディカ(Fate)

登録日:2016/07/21 (木) 23:07:00
更新日:2023/10/07 Sat 00:12:07
所要時間:約 22 分で読めます





ブーディカだよ。よろしく

気軽にブーディカさん、と呼んでもいいよ


Fate/Grand Order』に登場するサーヴァントの一人。
クラスはライダー

CV.斎藤千和
ILLUST:蒼月タカオ

身長:174cm
体重:62kg
出典:史実
地域:欧州
属性:中立・善
性別:女


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
C B+ C D D B+

◆スキル
  • クラス別スキル
対魔力:D
魔法に対する抵抗力。ランクDでは、一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:A
乗り物を乗りこなす能力。ランクAでは、幻獣・神獣ランク以外を乗りこなす。

  • 保有スキル
女神への誓い:B
古代ブリタニアにおける勝利の女神アンドラスタへの誓い。
勝利すべき仇、と定めた相手への攻撃にプラス補正がかかる。ブーディカの場合、ローマに属する相手に対してのみ補正が働く。ローマ特効。

勝利の女王:A
上記スキルの強化版。後世にそう称賛された由来によるもの。

戦闘続行:A
戦闘を続行する能力。
決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負っても戦闘が可能。
不屈の闘志で強大なローマ帝国軍と戦い続けたブーディカの逸話がスキル化したもの。

戦場の糧:A+
詳細不明。

アンドラスタの加護:A
勝利の女神アンドラスタによって与えられた加護。
集団戦闘の際、ブーディカとその仲間の全判定にプラス補正がかかる。特に防御のための戦闘で最大の効果を発揮する。

宝具
約束されざる守護の車輪(チャリオット・オブ・ブディカ)
ランク:B+→B++
種別:対軍宝具
レンジ:2~40 最大補足:50人

守ってみせる!『約束されざる守護の車輪(チャリオット・オブ・ブディカ)』!

戦車。チャリオット。本来の姿は名馬による二頭立て。
ブリタニア守護の象徴であり、高い耐久力を誇る。
真名解放すると戦車が出現して、ブーディカとその仲間を守る。
ケルトの神々の加護を受ける事で飛行能力こそ得ているものの、突進能力はさほど高くない。仲間を守る「」として機能させるのが正しい運用法。

演出としては無数の戦車の車輪がパーティーの周囲を旋回するだけ...だったが、アーケード版では本来の姿で登場し、宙を駆けて加護を振り撒く→従来のモーションの順で展開するように。
2021年2月のモーション変更に伴い宝具演出が同じものに改められた他、EXアタックでも召喚して敵を轢き潰す

ゲーム的にはArts属性で、パーティに3ターン持続する防御力UP効果と1ターン限定で防御力を大きくUPさせる効果を付与する。相手の宝具などに合わせて使おう。
同系統のマシュの宝具と組み合わせたりするとまさしく鉄壁となる。


約束されざる勝利の剣(ソード・オブ・ブディカ)
ランク:B
種別:対人宝具

ソード・オブ・ブディカ。ブーディカ自身と同じ勝利(Victory)の名を冠する片手剣。
だが、決して星の聖剣ではなく、勝利も約束されない。完全ならざる願いの剣。
おそらくブーディカがイラストで帯びている剣のことだと思われる。

能力は魔力塊を打ち出す事。一発一発は小ぶりで低威力だが燃費が良く連発も効く。真名解放せずとも使用可能だが真名解放すると大量の魔力塊を連射する。
戦闘モーション改修後は通常Quick攻撃で振るうようになった他、遠距離Buster攻撃では小規模だがビームを発射する



◆史実におけるブーディカ

1世紀頃に実在したケルト人イケニ族の女王。生年は不詳で、60年(61年)に死亡。
当時絶大な支配力を有していたローマ帝国に、不満を持つ多くの部族をまとめあげて大規模な反乱を起こした女王として知られている。
腰元まである赤毛と高身長の知性溢れる女性だったが、同時に荒々しい声と鋭い瞳を持つ女性であったと伝わる。
イギリスではビクトリア朝時代、当時の女王であるヴィクトリア女王と同じ意味の名を持つ女王として伝記が広まったことをきっかけに有名となり、
現在ではイギリスの重要な文化的象徴として大きな知名度を誇る。
その名は"勝利"と同一の語根を持つ。

元はイケニ族王プラスタグスの王妃であり、夫が存命中はローマ帝国と同盟を結ぶことで部族も独立しており、当時のローマ長官と小競り合いはあっても安定していた。
との間には2人の娘も産まれ、ブーディカは王妃として、娘が跡を継いだ後は王の母として一生を終えるはずであった。

しかし、プラスタグス王の死後、ブーディカの人生は一転する。
ローマ帝国は、プラスタグス王の「自身の死後は娘とローマ皇帝が自国を共同統治する」という遺言を逆手に取り、
当時の「女性に財産の継承権はない」とされていた法律を盾に領地と財産の半分を奪った上、
ブーディカの2人の娘に統治権はないと言わんばかりに、強引にローマ帝国の属州(皇帝属州)扱いにして併合してしまう。
プラスタグス王は生前、死後娘たちが皇帝と共同統治できるように根回しをしていたとされるが、無駄に終わってしまう結果になった。
※ちなみに当時のローマ帝国は「同盟を結んだ王が死去した時点で同盟は破棄する」のが当然と考えており、
イケニ族以外にも同盟した王が死去した後に強引に属州とされてしまった事例が存在した。
また、当時ブーディカたちが住んでいた領土を収めていた総督は豪奢な暮らしの結果莫大な借金を背負っており
同じく多額の借金を背負う官僚と共謀してイケニ族を陥れたとされる。

イケニ族は貴族であろうともこのローマ帝国の理不尽な決定によって奴隷同然の地位に落とされ、領地も財産も没収された。
ブーディカは元首の地位を継いだはずの娘2人とローマ帝国行政長官カトゥスのもとに抗議に向かうも、カトゥスからは嘲笑を浴びせられ、
見せしめと言わんばかりに打たれ、娘2人共々陵辱される*1
自国を理不尽に奪われ、自身どころか愛する娘まで侮蔑され、穢され、傷付けられたブーディカの怒りは頂点に達し、ローマ帝国への反逆を決意する。

そして西暦60年。ブーディカはイケニ族のみならず近隣のローマ帝国に叛意を持つ部族を集め、ローマ帝国への反乱を開始する。
反乱軍の長を任されたブーディカは、反乱の吉兆を占う儀式を執り行う。吉とする結果が出たことを受け、ブーディカは勝利の女神アンドラスタへと祈りを捧げた。
この儀式により、ブーディカの名前に「勝利」の意味が含まれたという。

占いの結果通り、ブーディカ率いる反乱軍はカムロドゥヌム、ロンディニウム、ウェラニウムの3都市を瞬く間に攻め落とし、蹂躙した。
この戦いで3都市は尽く廃墟と化し、そこの住民や反乱を迎え討った7、8万人ものローマ人は、
わずかな生き残りを除いて全員が絞首刑、火あぶり、磔刑などに掛けられ、虐殺された。
それほどまでに、ブーディカを含めた反乱軍のローマ帝国に抱く憎悪の念は深かったのだ。
事実、ブーディカは自身が率いる反乱軍に向けて、「自分は復讐者としてここにいる」「私には勝利するか、(敗北して)死ぬかしか道はない」と告げている。

しかし、3都市を生贄にして時間を稼ぎ、鎮圧に十分な兵力を蓄えた当時の総督ガイウス・スエトニウス・パウリヌスが反攻を開始する。
スエトニウスは北アフリカ植民地の反乱を鎮圧し、ローマ人としては初めてアトラス山脈を越えた優秀な軍人であった。
彼がドルイド族反乱鎮圧のためブリテン島を不在にしていたことも、ブーディカが反乱を起こしたきっかけの一つである。
スエトニウスはドルイド族との和平を急ぎ取り付けるとブリテン島に戻り、ロンディニウムへ急行するが、
反乱の元凶であったカトゥスの敗北と逃走の報を聞いてロンディニウム救援を断念。
戦力をかき集め、決戦の地としてワトリング街道に陣を張る。*2
ローマ軍1万に対し、反乱軍は23万であった。

元々属州(実質的な植民地)であったために貧弱な武装しか出来ず、数と緒戦の勝利の勢いで反乱を優位に進めていたに過ぎなかった反乱軍に対し、
敗退したかに見えたローマ帝国軍は最新鋭の装備を身に付けた熟練の兵士を集め、虎視眈々と反撃の機会を狙っていた。
ブーディカより250年前にハンニバル・バルカを苦しめた「全く同じ練度、全く同じ装備の兵士たちが、倒しても倒しても現れる」というローマお得意の総動員体制が此処でも炸裂したのだ。
加えて膨大な人員に膨れ上がった反乱軍は統制が取れず、また戦車を駆使した機動戦も行いづらくなっていった。
ブーディカの才覚では、これほどの大軍を指揮する事はできなかったのだ。
そして迎えた運命の「ワトリング街道の戦い」。

「あの騒がしい蛮人どもなんか恐れるに足らない」
「あいつらは女の尻に敷かれた情けない連中なんだ。奴等は戦士なんかじゃ無い」
「証拠に、あの貧弱な武装を見てみろよ」
「俺たちの武器と気概を見せ付けて、やっつけてしまおうじゃないか」
「一団になるんだ。槍を投げて、前に進め。盾で奴等を撃ち、剣で止めを刺せ」
「略奪は忘れろ。勝って、もっとたくさんの戦利品を得ようじゃないか」*3

1:23の戦力比を覆すべくスエトニウスは森に挟まれた狭い街道で反乱軍を迎え撃ち、数の利を奪った上で投槍を駆使して徹底的に攻撃、反乱軍に大損害を与えた。
そして投槍を使いきると後退、街道先の広野へと反乱軍を誘い込み、今度はV字型に隊列を組んで突撃を開始する。
後方に待機させた非戦闘員を満載した馬車群*4とローマ軍に挟まれた反乱軍は撤退できず、身動きも取れないまま擦り潰されるようにして壊滅した。
一説によるとローマ軍400人の犠牲に対して8万人もの死者を出した末、二人の娘を失ったブーディカは服毒死したとされる。

しかし、ブーディカ率いる反乱軍はローマに敗北こそしたものの、3都市を壊滅せしめたこの大反乱はローマ帝国に恐怖を与え、
それまでの属州への苛烈な締め付けを見直させるに至った。
勝利こそできなかったが、ブーディカの決意と彼女に付いていった反乱軍は、解放まではできずとも自分たちと同じ境遇に喘ぐ同胞たちを救ったのである。

なお、ブーディカが反旗を翻した頃のローマ皇帝はネロだったりする。

一方スエトニウスは反乱鎮圧後も軍残党へ苛烈な粛清を加えようとしたため、一転して植民地解放政策に取り組んだネロによって任を解かれる憂き目にあっている。
その後ネロの死に伴って勃発したローマ内戦では第二皇帝オト配下の将軍として采配を振るうも、最終的には敗北。
一説にはこの敗北は意図したものであり第三皇帝ウィテッリウスに許されたと言われるが、以後の消息はわかっていない。
彼もまたブーディカともども、史実とFateに共通するネロの気分屋な性格の犠牲となったとも言える…。

但し、ネロとブーディカは史実では結局、一度たりとも面識はなかったとされている。
当時の縦割り社会や領土が広すぎた事が災いし、イケニ族の窮状やブーディカの抗議は何一つ彼(Fateでは彼女)の耳に届くことはなかったとされている。
反乱鎮圧後にブーディカの動機を知ったネロは激怒し、主犯であるカトゥスを含めた将校たちを激しく叱責・罷免したとの事である。
ローマ帝国最高権力者として責任を追求されて然るべきではあるが、ネロ自身には(少なくとも直接的な)落ち度はなかった事を付け加えておく。

歴史に「もしも」はあり得ないが、ネロとブーディカが直接対面できていれば、ブーディカが復讐者に堕ちることはなかったかもしれない…。


そして、ブーディカは死後、中世まで祖国といえるイギリスでもその名前を忘れ去られていたが、ルネサンス期に彼女の伝説を記した歴史書が発見されたことをきっかけに、
様々な芸術家が彼女の鮮烈な生涯を戯曲や詩にしたことで徐々に世間に知られ始め、
上記の通りビクトリア朝時代に、時の女王ヴィクトリアと同じ意味の名前を持つ女王として一気に知名度が上がる。
イギリス海軍の軍隊名に彼女に因んだ「Boadicea」の名前が採用されたり、彼女と愛娘二人を形どった銅像が造られたりし、
イギリス国民の間に「ブーディカ」の名前と伝説は広まることとなった。
死後1800年を経て、「勝利」の名を持つ女王の伝説は祖国に復活したのである。



◆『Fate/Grand Order』におけるブーディカ
きよひーらと同じく、シナリオクリア報酬で確実に入手できるサーヴァントの一人。クラスはライダーで、レアリティは☆3(R)。
襟元や肩、袖、そして足元は服やブーツで隠れているものの、胴体部分はビキニか下着かといった程度の布面積の服しか着ておらず、
へそ出しスタイルで尋常じゃねぇローライズを履き、胸元は谷間が丸見えという、挑発的とかいうレベルじゃない大胆な格好の、剣と盾を持った赤毛の美女。
もう一人の稼動初期ライダーといい勝負の痴女っぷりだが、霊基再臨を重ねることでスカートやコルセットを身に付けていき、最終的にはやや露出が目立つくらいの女性に。
第三段階では腰元まで伸びる長い赤髪になって頭には王冠を被り、女王らしい風格を備えるに至る。最終再臨では草原に腰掛けて優しい笑顔を向けてくれる。

見た目こそ20代後半くらいの女性だが、中身は晩年までの記憶を有しているためか、余裕のある落ち着いた性格で現界している。
好きなものは「空と大地と人の営み(そして美味しいゴハン)」という慈愛に満ちた女性で、サーヴァントとなった今でも夫や娘を愛し続けている。
マスターやマシュにも愛情をもって接しており、絆レベルがまだ上がっていない頃から「あたしでよければなんでもするよ」と言ってくれる。ん? 今なんでもするって
その愛情は祖国を同じくする英霊たちにも向けられ、例えばブリテンを治めた騎士王等には、構いたがりの親戚のお姉ちゃんのようになるという。おば↑さん↓だと!? ふざけんじゃねえよお前、お姉さんだろォ!?
一方で、数少ない嫌いなものには「ローマ」を挙げており、「ローマだけは好きになれないな」と苦笑する。その生涯を思えば仕方ないだろう。

また、史実では苛烈な性格と伝わる彼女だが、Fateでは召喚した時から「ブーディカさんと気軽に呼んで」と言うほど気さくな性格の持ち主であり、
経産婦ならではの余裕とノリの良さでピクニックに誘ってきたり、膝枕してくれようとしたり、息を切らしていてもバカ2人の「くっ、殺せ!」小芝居に付き合ってくれる。
一方で「女性」として見られることには慣れていないようで、
バレンタインでは「あはは……困ったな、そーゆーのは予想してなかったかも」と照れ笑いしたり、
マスターからの「優しいお姉さん」という認識に合う振る舞いをしようとして悩んだりと、可愛らしい一面も見せてくれる。
なんとなく会話集めにブーディカをお気に入りにしたら彼女がマイルーム固定サーヴァントになってしまった、というマスターもいることだろう。
「お腹すいた? よーし、何か作ろっか!」


シナリオでは第二章「AD.0060 永続狂気帝国セプテム“薔薇の皇帝”」にて自軍サーヴァントとして登場。
皇帝ネロ率いるローマ帝国の将軍となり、連合ローマ帝国と戦っていた。
人当たりの良さはここでも発揮され、ネロどころか会話は出来ても意思疎通はできない筋肉とも普通に接していた。
年代こそ一緒だが、主人公たちが着いた頃には既にブーディカは死去しており、ネロとは違って死後間もない時代に召喚されたサーヴァントである。
ブーディカは現界当初、ローマやネロに復讐する絶好の機会と考えるも、蹂躙され、破壊されていくローマの都市や住民を目にして、復讐よりも彼らを守りたいという想いを強く持ち、
敵国であり、憎んでしかるべき国であるローマ帝国の民のため、皇帝ネロの側で剣を執ることを選んだという。
まさしく英霊というべき気概だが、当人は「復讐に囚われて蹂躙と虐殺を行ったロンディニウムの罪滅ぼしのつもり」と自己分析している。
ちなみにシナリオでのブーディカは第二段階のスカートやコルセットを身に付けた姿で登場していたため、
クリア報酬でもらった際に初めて第一段階の痴女めいた服装を目にして驚いたマスターも。


ゲーム中の性能はHP寄りのステータスを持ち、宝具も防御タイプという耐久型のサーヴァント。
しかし、スキルが「女神への誓い」(自身に「ローマ」特攻状態を付与)、「戦闘続行」(自身にガッツ状態付与)と、
マシュやレオニダスらと違って自力で無敵やターゲット集中などができないため、
パーティの盾とするには心もとないサーヴァントであり、少し使いにくい。盾になってもらうなら概念礼装などでのフォローは必須。
彼女の特徴ともいえる「女神への誓い」も、正直「ローマ」を持つエネミーやサーヴァントはそこまで多くないため、汎用性は低い。
敵で出てくるとめんどくさいことに定評が有るカリギュラに強い、というのは魅力かもしれないが。

最終再臨後に追加される強化クエストは2022年現在最多の4つ(ただし一つは初期勢によくあるスキル追加)。
まず1つ目のクリアでパーティ全員のArtsカードを強化する「アンドラスタの加護」を習得。
自身の強化はもちろん、ジャンヌなどの耐久型でArts属性の宝具を持つサーヴァントとの相性がさらに良くなり、使い勝手は向上したといえる。

2つ目のクリアで宝具に【3ターン味方全体の攻撃力アップ(OCで効果上昇)】が追加、火力サポートも可能になった。
しかし、ここでもマシュの「いまは遥か理想の城」と効果が被るのが難点。
一応マシュ+ブーディカ+αで低レア低コスト耐久パを作る分には更に相性が良くはなっている。

3つ目のクリアで「女神の誓い:B」が「勝利の女王:A」に変更。
ローマ特攻が味方全員にかかるようになり、最大50%のクリティカル威力アップ(3ターン)が追加。
自身が星を吸いやすいというサポーターとしての欠点改善にはなっていないが、全体クリティカルバフは貴重。
特攻も倍率は高いままなので、今後ローマ特性エネミーが増えればあるいは、といった所。ビーストフラグ立ってるネロとか
…と思いきや、期間限定で実装された双子座のサガロムルス・クィリヌスの宝具にまさかの「ローマ」特性を付与する効果が与えられ、
彼と組ませることで、誰に対しても「勝利の女王」の特攻を乗せることが可能となった。汝は竜」とか「おまんも人」並に理不尽な言いがかりである。
クリティカル威力アップも絡むため、スキルひとつで凄まじい火力を生み出す事が可能となった。
怨敵であるロムルス・クィリヌスとの相性が抜群とは皮肉もいいところであるが

4つ目のクリアで「戦闘続行:A」が「戦場の糧:A+」に変更。
最大HPアップ(1000~2000)が追加された上で任意の味方へ付与出来るようになりCTが-1される。
取り回しが良くなっただけでなく、今なお貴重な他人へのガッツ付与という事で相性の良いサーヴァントが増えるようになった。

一時期は所有スキルの全ての使いどころが限定的すぎる上にステータスも貧弱だったため、ライダーどころか全サーヴァント中でも最弱と言わざるを得なかったが、
順当に強化が進んだ現在ではアーツをメインとした耐久パーティーまたはクィリヌスを軸にした編成ならば充分に選択肢に入る性能になったと言える。



◆関連人物
「あいつのことは……。叶うなら、あんたたちに頼みたいのよ」
「行け! この、馬鹿皇帝! いいから、あんたの世界ってのを守ってみせなよ」

シナリオで共闘した因縁のローマ皇帝。
ブーディカの娘たちの領土や財産が狙われた要因の一つは彼女の浪費癖ではないかと囁かれている。*5
ローマ自体への憎しみは未だ消えておらず、主人公たちに戦う理由を尋ねられた時も「皇帝(ネロ)のためでなく、傷付けられる市民のために戦う」ことを強調している。
が、ネロ個人の性格は嫌いではないため、むしろ彼女を気遣う場面もあるなど、現在では年の離れた友人として接している。*6
上記の通り、史実ではこの二人は直接の面識はなかったとされているが、現界してようやく対面が叶った際にネロ本人から謝罪を受けたものと思われる。
この時彼女の人となりを見て、彼女を気に入ったのも共闘した要因なのかもしれない。
余談だが、この二人はパーティーで組ませてもかなりのベストパートナーである。

「うわあ、珍しいこともあるんだぁ。スパルタクスが誰かを見て喜ぶなんて、滅多にない」
「あ、ううん、訂正。他人を見て喜んでるのに襲い掛からないなんて、滅多にないわ」

同じくシナリオで共闘した、自身と同じく権力に抗う反乱を起こしたことで有名な英霊。
コミュ力お化けなブーディカをもってしても意思疎通は出来ていないのだが、なんとなく言いたいことはわかるのか、親しげに接している。
ちなみに彼の没年は紀元前71年のため、ローマ帝国時代とはいえネロ、ブーディカらとは100年以上の差がある。

  • プラスタグス王
「あたしの旦那は最高の旦那さん。世界がひっくり返っても裏切らないから」
史実におけるブーディカの夫。サーヴァントとしてこの先登場するかは不明だが、ブーディカは彼と愛娘2人に、今でも愛を捧げている。

史実においては雷鳴に驚いた暴れ馬からブーディカを庇って死亡したとされているが、ゲームでのブーディカのセリフによれば「殺された」という事で、どうやら暗殺であったらしい。

  • 娘たち(名前は不明)
「実際のとこ、女王ってのはガラじゃなかったんだよね。でも旦那が王で、殺されて…その後を継ぐ子も居なかったから、ってだけ」
ブーディカの娘たち。
本編中ではあまり語られていないが、ブーディカの性格(空の境界イベントで見せた面も含めて)を考えると、大事にされていたのは疑いの余地が無い。
本来、彼女たちが婿を取って夫に王位を継がせる予定だったのだが、辱めを受けた。未亡人母娘姉妹丼とかレベル高ぇなローマ

注意:近年「エスィルトとネッサンという名前だった。死に方はこうこうだった」とまことしやかに日本のネット上で語られているが、これはサトクリフの小説「闇の女王に捧げる歌」の設定にすぎない。
ブーディカの記述の原典であるタキトゥスもカッシウス・ディオも娘たちの名前については伝えていない。
二次創作などをする時には充分注意されたし。

「あたしには、あんたは妹みたいなもんだ。あんたたちは、かな」
「こんなに可愛いんだから、花嫁修業はやっておかないとね!」

生真面目で初心なマシュの言動はブーディカの心の琴線に触れるのか、初対面からハグしたり料理を教えたりと親戚のお姉さんのように可愛がっている。
また、マシュと融合している英霊の正体にも心当たりがある模様。
宝具の効果が被っているため役割面で競合する……と思いきや「能力バフは重ねるもの」なゲームシステム上、
むしろ組み合わせることで高レベルの耐久パーティー(どちらも宝具強化済みなら攻撃面も及第点以上)が組めてとても相性が良い。

「君みたいなコ、嫌いじゃない。…あー、いや、違う違う。こういうことはちゃんと言っとかないと、あとで後悔するもんね」
「大好き。君のコト、マスターとしても人間としても、好きだよ。あたし」

マスター。シナリオでは「初心な子」と評しており、マシュ同様心の琴線に触れるものがあったのか、初対面から好意的に接する。
マイルームではこちらの身を気遣ってくれたり、手料理を振舞ってくれようとしたりと、世話好きなお姉さんかお母さんかといった接し方をしてくる。
絆クエストでは彼(彼女)を膝枕していい子いい子したいという望みを邪魔したエネミーに怒りを爆発させた。

  • 円卓の騎士達
「円卓の子たちはね……あたしにとっては弟みたいに見えるんだ。だから甘やかしたくなるんだよね。皆可愛いじゃない?」
ブリテンと縁のある後輩英雄達。自分には出来なかった「ローマからの独立・勝利」を一時とはいえ成し遂げた事もあり、先述の通り何かと構いたがっている。
特にそんな円卓の騎士たちを纏め、ブリテンを守護した騎士王に対しては、
「頑張った、よく戦ってくれたね。わかるよ。諸侯をまとめるの、大変だったでしょう? おいで、よしよししたげる」とその偉業と苦悩に理解を示し、慰めている。お姉さんじゃなくてお母さんだコレ
またガレスちゃんには「あー、もう、ウチの子にしたい! ぎゅーっとしたげる! ほら、ぎゅーっ!」娘にする気満々

  • エミヤ、タマモキャット
「あ、エミヤ! いいトコに! 一緒に地下行かない? 今夜の食材、見繕おうと思って」
「キャットだ! あのさぁ、前言ってたケーキなんだけど……ふんふん……なるほどなるほど……オーブンの……あー、そういうことね! ありがとう! ホント、キャットは頼りになるわぁ」
カルデアキッチン仲間。日頃から調理技術やレシピについて情報交換をし合っている模様。
エミヤとは(理由こそ異なれど)騎士王ことアルトリアを放っておけない点で、キャットとは良妻属性でそれぞれ繋がりがある。ついでに言うとキャットとは中の人が同じである

「あのね、神祖さんだか神様だか知らないけど。あたしの、ことを、ローマって、言うのは、やめて。わかった?」
憎きローマの象徴、最大の怨敵。彼(等)の前では怨念を抑えきれずにいる。
クィリヌスの方からは「その怒りこそ私の罪だ。勝利の女王よ」と評しその怒りも受け入れられており、
幕間では一戦交えた後ブーディカから「異聞帯との戦いが全て終わったら改めてその首を取りに行く(意訳)」と宣言され了承した。
ゲーム的には前述の通り相性抜群


◆余談
  • イラストではさほど長身に見えないが、実は身長はあのメデューサをも超える長身で、それでいて出るところは出ているモデル体型。それであの顔、性格で未亡人で経産婦…色々悩ましいお方である。
    モーション改修に伴いグラフィックが書き直された事で等身が上がり、立ち絵ではより綺麗さが際立つようになった。
  • 絆クエスト「ある日、森で……」では、マスターやマシュとの一時を邪魔したエネミーに「絶対、負けない!」というある意味定番の敗北フラグを見事に立ててしまう。
    結局勝利はするものの、その見事なフラグ建築に心を奮わされたバカ2人+1匹に「くっ、殺せ!」寸劇に付き合わされる羽目に。
  • シナリオや絆クエスト等では優しく気の良いお姉さんだが、それだけに、そんな彼女を修羅へと変貌させたローマ帝国への憎しみがどれほどのものかを考えると空恐ろしくなる。
    • 実際、小川マンションに囚われた際はその片鱗を覗かせており、バーサーカーやアヴェンジャーといったクラスで復讐に囚われた時の彼女が召喚されるのではと考えるファンも。
      (ちなみにこのバトルのブーディカはバーサーカークラスである)
  • 地元ではちょくちょく彼女の幽霊が目撃されているらしい。晩年の彼女の戦いの苛烈ぶりは有名なため、日本でいう平将門的な扱いをされることもあるとか。
  • 母親っぽい接し方ということでロリおかんやら好きになった相手のママに強制的になる人やらと一緒に彼女にもバブみを感じるマスターが多い。
    二人が変人すぎてまともなブーディカさんがむしろ少数派みたいに見えてしまう不思議。




追記・修正っと。ふふ、気にしないでいいよ。項目の編集は割と好きなの。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • Fate
  • GO
  • ライダー
  • 斎藤千和
  • ブーディカ
  • マイルームの癒し
  • ママ
  • 人妻
  • 未亡人
  • 経産婦
  • 巨乳
  • 童顔
  • ブリテン
  • 復讐者
  • 膝枕
  • 良妻賢母
  • サーヴァント
  • FGO
  • 母性
  • バーサーカー
  • モデル体型
  • ローマスレイヤー
  • カルデアキッチン組
  • 女王
  • 勝利の女王
  • くっころ
  • 長身美女
  • 赤髪ロング
  • チャリオット
  • 爆乳
  • 垂れ乳
  • 騎士
  • どうも息子がお世話になってます

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月07日 00:12

*1 本人が凌辱されたかははっきりしていない。

*2 なおワトリングというのは後年につけられた地名で、当時の名前ではない。

*3 当時の歴史書は演説を英雄的に書き換えてしまうのが常だが、これは著者の義父が参謀として従軍していたことから、恐らく原文ままと思われる

*4 自分たちの家族に戦士としての戦いと勝利を見せることは、ブリタニア人としては一般的な行動だった。

*5 史実の研究では彼女ではなく、その家庭教師であるセネカ、あるいは行政長官デキアヌス・カトゥスが豪遊による負債を返済するべく暗躍したのではと言われている。

*6 一応、ブーディカ自身はネロ本人を恨むのは逆恨みでお門違いであることは分かっている。