ミラジェーン・ストラウス

登録日:2016/07/18 Mon 15:49:05
更新日:2023/11/18 Sat 22:45:17
所要時間:約 10 分で読めます




ミラジェーン・ストラウスは、真島ヒロの漫画作品「FAIRY TAIL」の登場人物の一人である。
仲間からはミラの愛称で呼ばれることが多い。

CV:小野涼子
年齢:不明
所属ギルド:「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」
好きな物:料理
嫌いな物:ゴキブリ

銀髪で前髪を縛った美女。
左ももに白色のギルドの紋章が入っている。

概要

本作の主人公・ナツ・ドラグニルの所属するギルド・「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」のメンバーで、同ギルド内でも数少ない(現役は五人のみ)S級魔導士の一翼を担う実力者。
魔人ミラジェーンの異名はフィオーレ大陸全土に知られる。
その実力は、妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強の女魔導士として名高い妖精女王(ティターニア)エルザ・スカーレットと(以前は)ライバル関係にあり、タメを張れることからも充分窺い知れるだろう。

三人兄弟姉妹(きょうだい)の長女であり、弟はエルフマン・ストラウス、妹はリサーナ・ストラウス。
彼女ら三人は接収(テイクオーバー)という変身魔法を扱うことができる。
これは対象の力を自分の体に宿す魔法であり、ミラの場合、悪魔の力をその身に宿すことができる。
魔人の異名もこの姿に由来する。

…ただし、ここまでの話は全て有事の際限定。
普段の彼女はギルドの看板娘を務めていて、常に穏やかで優しい微笑みを絶やさず、そうした雰囲気は微塵も感じさせない。
そうなってしまったのは、後述するとある事件の影響であり、一時的に第一線を退いていた。

なお『ソーサラー』という雑誌のグラビアアイドルもやっている関係で、男性陣からの人気も高い。
歌や弾き語りも上手く、ハッピーによれば即興で魚の歌を歌ってくれるとか。
まさに妖精の尻尾(フェアリーテイル)のアイドル的存在といってよい。

作中での活躍

第1部(X784年)

ルーシィナツに案内され妖精の尻尾(フェアリーテイル)を訪れた際にすでに登場していた。
この時は「少し天然が入っているがおっとりした雰囲気の優しいお姉さん」といった感じ。

ルーシィとは気が合うらしく、すぐに仲良くなっており、新人のルーシィ(と読者)のためにギルド内の決まり事などをレクチャーしていた。
のちに一般的な呼称となる最強チーム(ナツ・ルーシィ・ハッピー・エルザグレイら主人公チーム)の命名者も彼女である。

性格の捻じ曲がったラクサス相手に激怒する姿(「アンタのそんな顔久しぶり」と揶揄われたが)を見せたりもしたが、妖精の尻尾(フェアリーテイル)幽鬼の支配者(ファントムロード)とのギルド間抗争に突入。
ハートフィリア財閥の依頼により幽鬼の支配者(ファントムロード)に狙われたルーシィを守るため、ミラは変身魔法でルーシィの身代わりを買って出る。
…が、ルーシィを守ろうとする意図は読まれてしまい、敵に捕らわれる結果に。
しかしそれが弟のエルフマンの奮起を促し、全身接収(テイクオーバー)獣王の魂(ビーストソウル)を発動させ、エレメント4の一角"大地のソル"を撃破。
さらにミラは敵の機動要塞の動力源を見抜き、反撃のきっかけもつくった。

その後、幽鬼の支配者(ファントムロード)に破壊されたギルドの建物は新調され、さらに収穫祭"マグノリア"も開催されることに。
お祭りの一環として開催されるミス・フェアリーテイル・コンテストにミラジェーンも看板娘として参加するが、なぜか変身魔法で顔だけ別のキャラ(しかも猫のハッピーとか男のガジル)に化ける暴挙に出る参加者のルーシィは「優勝候補が自滅した!」とほくそ笑んでいた。)。
だが、コンテストの最中にラクサスらが乱入。
「バトル・オブ・フェアリーテイル」の一方的な開催が告げられ、雷神衆のエバーグリーンの魔法によりによりミラたちは人質として石化させられてしまう。

エルザらの活躍もあってミラたちは解放され、ミラは弟エルフマンと再会。
自分の無力さを嘆くが、「笑顔でみんなを迎えてくれればいい」と励まされる。
その後解放されたカナが雷神衆のフリードと戦闘する場面に遭遇。
エルフマンはすでにエバーグリーン戦で敗退していたため、フリードの術式の餌食となり、一方的に痛めつけられてしまう。
しかし、それが逆にミラの過去のトラウマを呼び覚ましてしまい、接収(テイクオーバー)サタンソウルを発動。
フリードも闇の文字(エリクチュール)暗黒で対応するが、真の力を発揮したミラには歯が立たず、死の恐怖さえ感じることに。

だが、止めを刺す直前、ミラは正気に戻った。
「オレの仲間はラクサス一人」と意地を張るフリードに対し、ミラは諭す。

「一人の人物に依存する事の全てを悪とは思わないけどあなたのまわりにはたくさんの人がいる」
「人と人はいつでもつながっている」
「ほら手を伸ばせばこんなに近くに…」
「一人が寂しいと気づいた時人はやさしくなれるの」

この言葉にフリードは改心し、戦意喪失。
見ていたカナは「かなわないねぇ」と一言感想を洩らした。

その後は目立った出番はなかったが、エドラス編の終盤にて、死んだと思われていた妹のリサーナ・ストラウスがアースランドに復帰。
弟のエルフマンとともに歓喜の涙を流し、降りしきる雨の中姉弟三人で固く抱き合うのだった。
…が、これのおかげでトラウマも取り除かれたため、素のはっちゃけた性格が徐々に目立つように…。




続く天狼島編では、妖精の尻尾(フェアリーテイル)内でS級魔導士昇格試験が開催される運びとなった。
ミラ自身は現役のS級として、試験官の側で参加。
彼女たちが審査役を務める二次試験で当たったのは…、よりによって弟のエルフマンとエバーグリーンのチーム。
「弟でも手加減はしないわよ」とか言ってサタンソウルまで披露、ノリノリで試験に臨むが、「エルフマンとエバーグリーンが結婚」という言葉に虚を突かれ、その隙に一撃を食らってしまう。
二次試験後、ミラはエルザたちを相手に二人の子供のような何かを想像して顔を伏せていた。
けどこの頃ぐらいから二人の間にフラグが建ち始めた。

だが、試験の最中に悪魔の心臓〈グリモアハート〉が天狼島に来襲。
ミラたちは「煉獄の七眷属」の一人アズマと交戦状態になる。
ミラはつい先ほど使用したこともあってサタンソウルの使用を躊躇うが、「魔人ミラジェーン」の名に興味を持ったアズマはリサーナを人質にとり、時限爆弾で捕えた。
仕方なくミラはサタンソウルを発動、アズマを歓喜させるほどの力を見せるも、魔力が全快でなかったこともあって制限時間内で倒すことは不可能と悟る。
そこでミラは戦闘を止め、代わりにリサーナを身を盾にして爆発から守った。

「あなただけは二度と死なせない」

これでミラは戦闘不能になり、興味を失ったアズマはその場を立ち去った。

第2部(X791年)

天狼島での事件から七年後、初代マスターメイビス・ヴァーミリオンの加護によりアクノロギアの暴虐から難を逃れた一行は、年を取らぬまま封印され、メイビスの導きにより天狼島跡を訪れた妖精の尻尾により無事に解放された。
しかしあのマックスですらナツと互角以上に渡り合うという、リアル浦島太郎状態に置かれることとなった天狼島は、来たる大魔闘演武に向け猛特訓を積むこととなる。

そして開催された大魔闘演武では、ミラは妖精の尻尾(フェアリーテイル)Bチームとして参戦。
個人戦では、二日目バトルパートで青い天馬(ブルーペガサス)のジェニー・リアライトと戦うことに。…グラビア対決で
…一応、元グラビアアイドル同士、なおかつ両者ともに変身魔法を扱うことから実現した勝負で、ミラも平和的な解決を望んだことから承諾したのだが…。
水着対決に始まり、「メガネっ娘」「ネコ耳」「ボンテージ」と題材がどんどんマニアックに。
さらに、最後の対決の直前、ジェニーがとんでもない爆弾発言をぶちかます。
「負けた方は週刊ソーサラーでヌード掲載ってのはどうかしら?」
しかもミラ、あっさりこれに了承
最後のお題は戦闘形態。
ジェニーには勝算もあったようだが、「今までの流れにそって最後は力のぶつかり合いって事でいいのかしら」そしてミラジェーンはサタンソウルを発動、一撃でぶっ飛ばした
対決後、ミラ自身はしれっと「何かはしたない格好をいっぱいした気がする」と一言感想。
あのラクサスにまで、かなり真面目な顔で「あいつは怒らせちゃいけねえ奴なんだ」と言われる始末である。
エルザはエルザで、「グラビア勝負だっただろう。その上で『殴ってはいけない』なんてルールがあったとは思えんが」とのこと。
さらにこの賭けの顛末のジェニーのヌードグラビアが単行本の巻末に掲載された
…もう何だかツッコミどころが多すぎるので感想は一言だけ。
作者いいぞもっとやr…自重しろ


そして大魔闘演武の終盤。
星霊魔導士を狙うフィオーレ王国の陰謀に巻き込まれ、ルーシィが敵に攫われてしまう。
ミラはナツやウェンディらと共にルーシィ救出に王宮へ潜入。
ミラの変身魔法もあって首尾よくルーシィを牢から助け出すが、罠にかけられて罪人の処刑場・奈落宮に落とされてしまう。
そこでフィオーレ王国の処刑人集団・餓狼騎士団と遭遇。
一行は一時的に分断され、ミラは敵の一人のカミカと戦うことに。
紙に属性を乗せて攻撃する紙吹雪の魔法を扱うカミカは、緑の毒でミラを襲う。
相手を確実に殺すためだけに魔法を使おうとする相手を非難するミラジェーン。
その上で、自分自身は人を守るために魔法で戦わなければならない矛盾に思い悩んでいると告げる。
「私ね…大会の会場とか…仲間が近くにいたりとかね」「誰かに見られてると思うと自分の力を抑えちゃうの」さっきはノリノリで戦ってた気もするが。
悪魔に毒は大好物であり、サタンソウルで文字通り"一蹴"した。


それから間もなくして、闇ギルド『バラム同盟』の一角冥府の門〈タルタロス〉が活動を開始。
敵の狙いである評議員の議長の護衛に、ミラはエルザと共に赴く。
何気に初共闘だったようだが、敵は楽に撃退、だが、これは敵の罠だった。
議長はすでに敵と通じており、ミラたちは敵に捕えられてしまう。
ジェラールの行方を知ると思われていたエルザは九鬼門のキョウカの拷問(全裸で)を受け、ミラはキョウカの部下ラミーの手により悪魔に改造されかかる(こちらも全裸で)。
作者自重どころかエスカレート気味、いいぞもっ(ry
が、悪魔化するために悪魔因子を流し込んだことが仇となり(サタンソウルを使うため元々持っていた)、首尾よく復活。
その後、妹のリサーナ(こちらもやっぱり全裸で囚われていた)と無事再会するが、そこで九鬼門の一角・涼月天のセイラと鉢合わせ。
エルフマンにギルドを爆破させる(彼女は命令(マクロ)という呪法で人間を操る)作戦の失敗に逆ギレして、姉妹のミラたちに八つ当たりしようとするセイラを相手に、ミラは珍しく激怒
また「ヘルズ・コアで再生可能」という冥府の門(タルタロス)の秘密を聞き出した(というかラミーが失言した)ミラは、その場にいた触手を接収(テイクオーバー)で全て操り、ヘルズ・コアを完全に破壊した。
が、命令(マクロ)接収(テイクオーバー)は相殺する関係にあるらしく、お互い相手そのものは操れない。
そのまま両者は女の子らしく肉弾戦になるが、ゼレフの書の悪魔としての本来の力を発揮したセイラには流石のサタンソウルでも歯が立たず、変身状態も解除されて大ピンチに!
だが、ミラは接収(テイクオーバー)命令(マクロ)の能力のみを吸収し、すでに相手のコントロール下にあったエルフマンを操る事でセイラを打ち破った。
…なお全裸拷問&改造を地上波のアニメで放送するのはさすがに無理があったらしく、アニメ版では最小限の衣服が着せられた状態となっている。
残念当然。

第3部(X792年)

冥府の門〈タルタロス〉壊滅からの1年後、イシュガルに進軍するアルバレス帝国との戦いにおいて、マグノリアの町に侵入してきたスプリガン12の1人・ワールをエルフマンとリサーナ、グレイやジュビアと共に迎え撃つが、ワールの相手の弱点を突く兵を出す魔法によって翻弄される。
他のメンツが炎やスチーム、スピード型やパワー型といったように苦手とする魔法や戦闘スタイルを当てられる中、彼女だけは顔がエルフマンの兵を当てられている。
マグノリアの攻防後、メイビスの判断により姉弟たちとガジルとレビィとリリーの6人(ガジル曰く「バケモノ6人」…2名ほど買いかぶりすぎでは)でイシュガル北で奮闘する剣咬の虎(セイバートゥース)青い天馬(ブルーペガサス)の連合の援軍へと向かう。
仲間との連携で捕えられていたセイバーとペガサスを解放するものの、直後にアイリーンによる「ユニバースワン」によって大陸中の人間がランダムに再配置されることとなり、彼女とリサーナはギルドにいたメンバー達の近くへと配置され、同じく配置されていた帝国兵そして乱入してきたジュリエットとハイネを相手にする。
二人の強さに苦戦はするものの、冥府の門との戦いで手に入れた新たな力であるサタンソウル「ミラジェーン・アレグリア」によって一瞬で勝負を決めることで圧倒し、文字通り地に沈めることとなった。

……がそこに現れた二人の上官であるスプリガン12最強の1人・アイリーンによりなすすべもなく一方的に甚振られ、さらにやってきた同じくスプリガン12最強の1人・オーガストにより心臓を一撃で打ち抜かれて死亡した…


…と思われたが、ブランディッシュ・μがとっさに傷口を縮小したことで出血や内臓破裂が止まり、無事生存。
リサーナと合流すると「妖精の尻尾」での決戦にも駆けつけ、スプリガン12の暗殺者ジェイコブ・レッシオと対峙する。

余談

もともとミラジェーンの接収(テイクオーバー)の魔法は近所の教会に棲む悪魔を祓った時に偶然手にしたもの。
だが、そのせいで悪魔の力をその身に宿し、村の人間から差別を受けることに。
妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入ってもしばらくはミラ自身そのことに思い悩んでいたようだが、弟と妹が姉と同じ力(それぞれ「ビーストソウル」と「アニマルソウル」)を手に入れた事で笑顔を取り戻す。

…が、ギルドの仕事中にエルフマンの全身接収(テイクオーバー)が暴走し、妹のリサーナはそのせいで命を落としてしまう。
このためミラは現役を引退し、エルフマンもしばらくは本格的な戦いは難しい状態だった。
その後、エルフマンは先述の幽鬼の支配者(ファントムロード)戦で力を取り戻した。
また、死んだと思われていたリサーナは実はエドラスで生きており、意識を失った際にアニマに取り込まれた。
その後エドラス編の最終盤にナツたちによりアニマは解放され、アースランドに戻ることになる。

ちなみに番外編では六年前のリサーナが生きている頃にナツがハッピーの卵を拾ったときのエピソードも描かれている。
その時にミラも登場するのだが、ファッションとか色々とアレなので誰だお前状態になること請け合いである。
…最初はギルドに溶け込めていなかったようなので、馴染んでよかったよね、うん。
実際エドラス(アースランドの人間と人格が逆転する)のミラはアースランドの彼女と同じ穏やかな人柄であったため、素の性格はこちらのほうが近いのだろう。
これはリサーナの死がトラウマになったようだが、リサーナの復帰後は素の性格がそこらここらで顔を出している(巻末コーナーではそれが特に顕著)。
またギルドの女魔導士最強の座をかけてかエルザを強烈にライバル視していて、エルザやナツと頻繁に殴り合いをしていた。
エルザ派(そう思われるのも不本意だろうが)のナツと妹のリサーナが中睦まじいことも快く思っていなかったようだ(実際当人の見知らぬ間にリサーナはナツにお嫁さん宣言までかましている)。

なお、単行本巻末の読者の質問コーナーではルーシィとともに案内役を務めている。
作者の悪ノリもあってか本編より強烈な天然ボケを発揮しており、ツッコミ役のルーシィとは漫才コンビ状態に。
強引に話を纏めたり「それを言っちゃあ」な本音をぶちまけたりとまさしくやりたい放題である。







追記・修正はなんでも「サタンソウル~♪」で片付けようとする人がお願いします。




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最終更新:2023年11月18日 22:45