成歩堂龍ノ介

登録日:2016/07/12 (火) 17:18:43
更新日:2024/02/23 Fri 19:46:13
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はいッ!


成歩堂龍ノ介とは、『大逆転裁判シリーズ』の主人公である。


声:下野紘

帝都勇盟大学英語学部の2年生。
明治時代に活躍した人物で、『逆転裁判シリーズ』の主人公、成歩堂龍一ご先祖である。
顔立ちは子孫と似ているがギザギザ頭ではなく、所々髪の毛が逆立っている。体格も子孫と比べて痩せ型な、至って普通の日本人体型である。
常に帝都勇盟大学の学生服に身を包んでおり、場面によってはマントや学帽も着用する。
そのため関係者からたまに「黒っぽい学生」と呼ばれていたりする。
右腕に弁護士の証である腕章をはめ、腰には日本刀「狩魔」を帯刀しているが、これはある人物の形見である。
子孫同様、台詞を発する際はメッセージウインドウに「ナルホド」と表記される。

真面目な熱血漢で、正義感が強い。
おまけに子孫と同じく巻き込まれ体質なようで、約半年間の間に3件もの殺人事件に巻き込まれている。
しかもうち2件で殺人犯として疑われており、裁判にまでもつれ込んだ事例もある*1
緊張した時に目が泳ぐ事があるが、本人曰くこれは個性であるとのこと。
とても素直な性格で、親に「勉強しろ」と言われた事で素直に勉強し、大学へと入ったらしい。英語学部に通っているだけあり英語を話す事ができ、英国人の流暢な英語も理解できる。
観察眼に自信を持っており、記憶力も優れているほうである。
だが血痕のありなしは覚えているのに証人の目立った特長は覚えていないなど、その記憶にはどこか怪しいところもある。
片付けは苦手であり、彼の机の上はかなり散らかっている。この悪いところは、子孫にもしっかり受け継がれていたりする。
気合を入れる際には両頬を叩くようにしている。
部屋にある水槽の中では車海老と磯巾着を飼っている。

嫌いな言葉は「病院」「医院」「診療所」。
なぜかというと、5歳の頃に風邪をひいた時に注射針を突き立てられた事が、今でも根強くトラウマとなって残っているらしく、その時から金輪際医者にはかからないと心に誓ったのだとか。
それ以来、全く病気にかかっていないというのだから驚きである。
他は自転車が苦手であり、両足を地面から離して乗る事は、命知らずな所業であると思っている。

法律とは縁のない平凡な学生であったが、とある事件がきっかけで弁護士を志すようになり、司法留学生として大英帝国へと旅立つ事となる。


■作中での活躍

※ネタバレ注意

『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』

  • 第1話『大いなる旅立ちの冒險』
親友である亜双義一真と洋食堂で食事をした後、勇盟大学教授が店内で殺害される事件が発生し、たまたま凶器を拾ってしまった事で殺人犯として逮捕されてしまう。
数日後には裁判にかけられる事となり、弁護には弁護士資格を持つ亜双義がつく事になっていた。
だが開廷前に現れた御琴羽悠仁教授から、この裁判で亜双義が負ける事があるならば彼の司法留学の話が白紙になる事を知らされ、彼の案を受けて自ら弁護を行い無実を証明する事になる。
当然裁判の知識などなく、法廷では目は泳ぎ、机もまともに叩けず、場違いに「はいッ!」と元気よく叫びゆさぶりや証拠品をつきつける始末であったが、隣に立った亜双義に助けてもらいながら何とか弁護を進めていく。
しかし審理が進むうちに徐々に体から自信が溢れはじめ、終盤に差し掛かる頃には勢いよく机を叩いたり、「異議あり!」と勇ましく叫ぶようになる。そして決定的な証拠で真犯人を明らかにして見事無罪を勝ち取った。
ちなみに亜双義の隣に立っていた時に彼が「その意味は、しかるべき時が来たら明らかになるであろう」と言っていた事で、「その言葉、よく覚えておくよ!」と法廷でハッタリをかます事を学習していた。

この大快挙に亜双義も思わず「キサマは弁護士に向いているのかもしれぬ」「オレの思った以上に優秀な弁護士だったぜ‥‥」と賞賛する。
どうやら審理中、龍ノ介こそが弁護士になるべき人間なのではないかとずっと感じていたようで、龍ノ介には弁護士の才能があると確信していたらしい。
そんな彼からある頼みをされた事で、龍ノ介の人生は大きく変わる事となる。


  • 第2話『友とまだらの紐の冒險』
亜双義の頼みとは、司法留学生である自分と共に大英帝国に来てくれというものであった。
その頼みを聞き入れた龍ノ介は、彼の荷物の中に隠れて蒸気船に乗船し、大英帝国まで密航しようとする。
亜双義には大英帝国で司法制度を学ぶ以外にもやらなければならない使命があり、そのために龍ノ介と共に大英帝国に渡ろうとしていたのだが、そこで亜双義は不幸な事件に巻き込まれ、死亡してしまう。
そしてまたしても龍ノ介に殺人の疑いがかかるのだが、そこに居合わせた名探偵シャーロック・ホームズとの共同推理により真相を解き明かし、身の潔白を証明した。
しかし、留学生の亜双義が死亡した事で留学は中止を余儀なくされ、龍ノ介も密航者であったため香港へ寄港次第本国へ強制送還される事となってしまう。
そんな時にホームズが「それなら替わりの弁護士を探せばいい」と提案した事で、亜双義の想いを終わらせないために弁護士になる事を決意。
亜双義の法務助士だった御琴羽寿沙都の手を借りて、大英帝国の司法関係者に弁護士と認めてもらうために、蒸気船が大英帝国に着くまでの40日間必死で勉強をした。
この時に寿沙都から、亜双義が所持していた弁護士の腕章と共に名刀「狩魔」を譲り受け、腰に帯刀するようになった。後に子孫の龍一が同名の検事と対峙することになるのは、また別の話である。


  • 第3話『疾走する密室の冒險』および第4話『我輩と霧の夜の冒險』
40日後、大英帝国の倫敦に到着し、首席判事のハート・ヴォルテックスの歓迎を受ける。
そこでヴォルテックスから弁護士になるための試験を与えられ、とある事件の弁護を引き受ける事になる。
その裁判は乗合馬車で起きた殺人事件の公判で、その裁判では、死神と呼ばれ恐れられているバロック・バンジークス検事が立ち塞がった。
初めての大英帝国の裁判に苦戦を強いられ、陪審員の評決によって一度は崖っぷちに立たされるが、最終弁論の権利を主張して逆転し、その後は無罪判決を勝ち取る事に成功する。
しかし決め手となった証拠や証言はどれも不審なものであり、事件の真相は分からないまま結審を迎えてしまう。
その後、この裁判の被告人は非業のを遂げてしまい、この裁判への不信感が拭いきれないまま、ヴォルテックスから新たな裁判の話を持ちかけられる。

前回の法廷で法曹界の闇の部分を見たような気がした事で、何を信じて戦えばいいのか苦悩していた龍ノ介は、この依頼をすぐに引き受けようとはせず、しばらく考えてから答えを出そうとする。
その後ホームズと再会した時に「誰かを信じるという事は自分自身を信じるという事」という言葉を聞いた事で、被告人の無実を信じて再び法廷に立つ事を決意した。
この裁判で勝訴した後は、ホームズの提案で彼の下宿にお世話になる事になり、そこの屋根裏部屋に「成歩堂法律相談所」を構えた。


  • 第5話『語られない物語の冒險』
それから2ヶ月は法廷に立つ機会はなく平穏な日々を送っていたが、下宿近くの質屋で殺人事件が発生し、友人のジーナ・レストレードが逮捕されてしまう。
この事件を調べていくうちに、乗合馬車の事件の真相と、その裁判で不正な証拠と証言があった事を思い知らされる事になる。
それらの証拠を元に、殺人犯だった被告人の無実を立証してしまった事を深く後悔するが、その裁判で偽証を行ったジーナを最後まで信じぬく事を誓い、彼女の弁護を引き受ける。
寿沙都はとある事情で日本に帰国せざるを得なくなっていたため、アイリス・ワトソンと一緒に裁判に挑む。
陪審員の評決で何度も窮地に立たされ、真相を明らかにするために処罰覚悟で2ヶ月前の事件の真相も公表する。
そして、ホームズが持ってきた寿沙都の証拠品を使った事で真犯人を追いつめ、遂にジーナの無実を証明し無罪を勝ち取る事に成功した。

審理が終了した後、大雨の影響で船の出港が遅れている事を知り、まだ間に合うかもしれないとホームズたちと一緒にドーバー港へと向かう。
そこで寿沙都を見つけ、裁判の結果を報告した後で彼女の用意した証拠品の話をする。
寿沙都は現場に手を加えてしまった事に罪悪感を感じていたが、龍ノ介は「寿沙都さんのやった事がジーナさんを救う事に繋がった」と優しく語りかける。
この言葉に勇気付けられた寿沙都は「いつか必ず帰ってきます」と誓い、船で日本へ帰国する彼女をホームズたちと共に見送った。

そして、亜双義の意志を継ぎ、大英帝国で彼がやろうとしていた事をいつか替わりに成し遂げようと心に誓うのだが‥‥

なお、この法廷で提出された証拠「極秘通信」の中に、「K・アソウギ」「J・ワトソン」など知り合いらしき名前があった事がこの時に明らかとなる。
その驚くべき事実に、大英帝国と大日本帝国の闇を垣間見たような気がした龍ノ介は「なんだか大きな闇の入り口に立たされたような気がする」と只ならぬものを感じていた。


はいッ!

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最終更新:2024年02月23日 19:46

*1 ちなみに子孫のほうは現在3回ほど殺人容疑で逮捕されていたりする