地底大陸(MOTHER2)

登録日：2016/07/07 Thu 00:55:52
更新日：2023/12/16 Sat 20:23:47
所要時間：約 10 分で読めます

▽タグ一覧
MOTHER MOTHER2 お前の場所グミ族ファイアスプリング地底地底大陸大地のラブソング恐竜最低国温泉火山

地底大陸(The Under World)とは『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場する地域である。
前は魔境で、次はマジカント。

【概要】

ルミネホールのさらに下層にある巨大な地下空間。地下空間ではあるがテレポートの使用に制限はかからない。
その広さを表現するためにネスやグミ族のグラフィックはほぼ点のように小さくなっている。移動速度も他の場所よりだいぶ遅くなる。
その代わり巨大な恐竜が闊歩し、障害物が無ければあっという間に襲われて戦闘に突入する。
さらにエスカルゴ運送、マッハピザ、道具屋の看板といったフィールド上での人の呼びつけはできず、相手から苦情の電話がかかってくる。
……が、ファイアスプリングに入れば来てくれる。
ネス達はいよいよ最後のお前の場所を目指し、地底の攻略に挑むこととなる。

【名所・名物】

◆地底大陸フィールド
フィールドの各所にはプレゼントボックスが点在しており、終盤ということもあって中身は豪華。
特に、無効耐性を複数持つ共用ボディ装備「うみのペンダント」と、
スピードが40上昇するプー用ボディ装備「おうじゃのマント」は、取り逃すと今後の難易度が一変するほどの高性能な防具。
最低限この2つのアイテムは確実に入手しておきたい。

◆グミ族の村
地上のグミ族の寡黙さに嫌気がさして地底に村を構えたグミ族の集落。
此処のグミ族は上の連中と違い流暢かつフランクな口調で喋る。
初めて訪れたときは門が閉まっているが、ネス達が村を通りかかると恐竜に襲われないように村のボスが匿ってくれる。
この時地上のグミ族から貰ったグミドリアンを強引に持って行かれるが、同時にものすごいニオイも消える。
「恐竜のオリを作った」とボスは豪語しているが、仲間からは強がりではないかと思われている。
住人の最大の悩みはグミドリアンが食べられない事。
グミドリアンは地底大陸では育たない植物との事で、その為「地上に帰りたい」と漏らすグミ族もいるとか。

とある経済大国に留学経験のあるグミ族のエーゴ・ステッキは、預金の預かり・引き出しを手伝ってくれる。
ただし引き出しの際には金額と同額の手数料がかかるので、おとなしく他の街で引き出した方が良い。
彼の言う「とある経済大国」とは、きっとあのキャッシュディスペンサー男の故郷なのだろう…。

村の右上にいる「神秘の岩」はルミネホール入口のしゃべる岩曰く「必ず話を聞くべき存在」。
彼に話しかけるとネスに待つ運命と「おまえのばしょ」について教えてくれる。
全てのお前の場所をクリアすると、自らの使命を全うした事を悟ったのか「ただの岩に戻る」と言い残し、以降一言も喋らなくなる。
近くのグミ族「いつの間にやら、岩がしゃべらなくなった。つまり、何も… いわない。」
「しゃべらない岩って…面白くも何ともないな。」

◆避難所
グミ族のボスが恐竜から一時的に避難するために建てた避難所。
実際に恐竜を回避することも可能なのでうまく利用していきたい。
中にいる鳥は魔境の入口にいたものと同じく電話として使え、セーブポイントとしての役割も果たす。
避難しているグミ族も中にいるので気軽に話しかけてみよう。

◆間欠泉
地底の各所に点在する温泉の噴き出る間欠泉。
青い温泉はＨＰ・ＰＰ回復で、赤い温泉は気絶を含めたステータス異常を治してくれる。
一定時間ごとに地震が起き、直後に温泉が噴き出すので間欠泉の上に立って温泉が出るのを待とう。
此処ではこの地震とグラフィックの変化のせいでテンポが悪化しがちだが、魔境同様にテレポートで進むという手もある。
温泉の中にはどっかの国から来た、いけすかないデブに心が張り裂けそうな事を言われ湯治しているグミ族がいる。
エンディングの頃になると傷も癒えたのか、温泉を絶賛している。

◆最低国
地底大陸の北西にある洞窟。ファイアスプリングに向かう道中にあるので目立つ。
初めて訪れる時点ではすぐに行き止まりになっていて引き返さなければならないが、ギーグの本拠地への入り口となる重要な場所。
スルーすることもできるが、ラストダンジョン攻略時にここに強制的に飛ばされるので初見プレイヤーは場所が全く分からないままストーリーを進めることとなる。
そのためできれば初見時は寄った方が良い。

◆ファイアスプリング
８番目のお前の場所。ボスはカーボンドッグ/ダイヤモンドドッグ。
火山のダンジョンとなっていて溶岩が噴き出している場所は通ることができないので、溶岩を避けつつ一番上のエリアを目指すこととなる。
取り忘れやスルーしたお前の場所が無ければ、ここで音の石のメロディーが完成することとなる。

最後のお前の場所だけあって強敵揃いだが、ある意味一番インパクトがあるのはあつくもえるてきだろうか。
PKファイアーおよびファイアー系統の特殊攻撃を使う敵が多く、そのほとんどが全体攻撃。
「ほのおのペンダント」と「うみのペンダント」を持っていれば全滅の可能性がグッと下がるが、逆に持っていない場合は苦戦必至の難所となる。
全体的な傾向として敵のスピードがさほど高くないため、比較的「にげる」が成功しやすい。

この場所ではなぜかデリバリーサービスが機能する。考えようによっては外よりも"とんでもない場所"なのだが。
ただし、洞窟とロープで細かく区切られた構造ゆえにどこでもやり取りができるというわけではない。
歩ける床が画面外で途切れているかどうかが係員(or配達員or客)が来られるかどうかの基準になる。

【出現する敵】

名前が赤字になっているものはボス
なおSFC版及びVC版ではテレポートで地底大陸に来ると、テレポート直後にエンカウントを起こし、まれにバグ*1が発生する事があるので注意。

○フィールド

ハラペコザウルス

HP1288 PP320 OF139 DF183 SP17 LK16
紫色の巨大な恐竜。その色と巨体は青々とした地底大陸では非常に目立つ。
踏み付けとしっぽ攻撃という二種の強化攻撃に加えて、生意気にもPKファイアーを使いこなす。
恐らくは炎を吐き出すイメージなのだろうが…。
PKファイアーは普段はαとβばかり使うが、稀に高威力のγを撃ってくることもある。

MOTHER2のザコの中では最大のHP1288を持ち、それ以外のステータスもスピード以外は非常に高い。
更にザコでは唯一素でシールドβがかかっており、うっかり物理攻撃すると手痛い反撃が飛んでくる。
こんなとんでもない奴が我が物顔で闊歩している地底大陸は恐ろしい場所である。

PSIはPKファイアーとパラライシスに弱耐性を持つが、それ以外はおおむね有効。
倒す際はジェフの「ちゅうわマシン」でシールドを除去し、それまでは比較的効果的なPKフリーズで攻めると良い。
PKフラッシュも効きやすいので、γ以上で即死を狙うのも手だろう。
倒すと超低確率でポーラの武器のひとつ「ふしぎなフライパン」を落とす。
命中率がやや低い上に攻撃力も中途半端だが、装備するだけでガッツが100も上がるという一品で、プレイヤーによっては狩られることもある。
毎回毎回倒すのはかなりの手間なので、ジェフの「チェック」を使って逃げる方法がおすすめ。

カニメザウルス

HP1030 PP0 OF126 DF172 SP17 LK16
丸い体に小さい目と、意外と愛嬌のある姿の恐竜。
ハラペコと同じく強化攻撃をしてくるが、こちらはPSIの代わりに地震を起こして行動を封じてくる。
ハラペコほどではないがステータスは高く、こちらもHP4ケタ越え。
とはいえこちらはPKファイアーも反撃シールドもないので、落ち着いて対処すれば負ける事は少ないだろう。
パラライシスに弱耐性を持つが、それ以外はおおむね有効で、特にPKファイアーに弱い。

おもいこみストーン

HP592 PP0 OF125 DF140 SP17 LK8
きかんしゃトーマスみたいな強烈な顔の付いた丸い巨岩。地底大陸の喋る岩とはコイツの事…ではない。
巨体に似合わずフィールドでは非常に俊敏であり、インパクトのある外見と相まって見る人によってはビビる。
出現率はハラペコやカニメと比べて若干低いようで、ゲームクリアまでに一度も姿を見せないことがある。
通常攻撃のほか、突進とのしかかりという二種の強化攻撃で攻めてくる。
どちらも中々痛いが、上の二種に比べて明らかにHPが少なく苦戦はしないだろう。
PSI耐性が意外と高く、パラライシスが無効、PKファイアー・PKフラッシュ・さいみんじゅつに弱耐性を持つが、PKフリーズにだけは弱い。

○ファイアスプリング

PKおとこ

HP591 PP252 OF124 DF114 SP30 LK24
真っ赤に燃えるスーツに身を包み、妙なデザインのマスクを付けた怪人。
名前から分かる通りPSIの使い手で、PKファイアーαとβを使ってくる。
此処ではコイツをはじめ炎を使う敵が多いので、耐性装備の「ほのおのペンダント」と「うみのペンダント」を誰に持たせるかが重要。
PSIはPKファイアーとさいみんじゅつが無効、パラライシスに弱耐性を持つが、PKフリーズが比較的有効。
倒すと稀に「サイコキャラメル」を落とす。
後述するPKおとこ・かくうえのドロップアイテムを狙う際にサイコキャラメルが混じることがあるのは、
コイツがPKおとこ・かくうえと同時にエンカウントしたことが原因。

PKおとこ・かくうえ

HP618 PP574 OF145 DF152 SP31 LK24
上のPKおとこの上位種。スーツが紫色。
薄暗い場所が好きなのか、狭い通路や行き止まりなどで出現する事が多い。
格上というだけあって芸達者で、PKファイアーβとγ、パラライシスαに加えてサイコシールドΩまで使ってくる。
PKおとことペアで出た場合は、こちらもサイコシールドΣで対抗すると良い。
PSIはPKファイアーとパラライシスが無効、PKフリーズとPKフラッシュにも弱耐性を持つが、PKおとことは逆にさいみんじゅつが効く。
ちなみに、こいつ一人だけと遭遇することはほぼなく、「PKおとこ」又は「あつくもえるてき」のペアでの遭遇がほとんどである。
倒すと超低確率で「ほしのペンダント」を落とす。
他のペンダントの持つ全ての耐性に加えてパラライシスにも耐性が付き、防御力も30と最高値の文句無しに最強のボディ装備であり、
狩りの対象にするプレイヤーも少なくない。
上記のようなペアで出現することが多いため、チェックで「ジェフは相手の影にプレゼント箱を見つけた！」と表示され、中身が「サイコキャラメル」や「メテオタイト」で心が折れたプレイヤーもいるとかいないとか...

あつくもえる　てき

HP602 PP0 OF131 DF6 SP30 LK8
ドロドロに溶けた体に不気味な顔が浮かび上がった敵。
その見た目や名前、何故かボス戦仕様なBGMなどから、エンカウントしたプレイヤーに妙なインパクトを残す。
詳細は該当項目を参照。

のろいのメーワク

HP564 PP0 OF121 DF136 SP30 LK16
プーの先祖の霊。オッサンっぽい顔の幽霊のような敵。
スリークの「とりつきゾンビ」と似た行動パターンを持ち、取り憑いてミニミニユーレイを付けたり冷たい手で1ターン行動を封じてくる他、
意識をかき乱してPSIを封じてくる事もある。

ステータスは此処の敵の中では低めだが、近くに回復できる場所がなく、ボス戦も控えている此処で取り憑かれることはなるべく避けたい。
苦戦して道中で何度も取り憑かれるようなら、大人しく引き返すのも一つの勇気である。
荒療治になるが、ミニミニユーレイは全体攻撃を食らうと巻き添えでダメージを受けるため、敵の攻撃で倒させるという手もある。
PKおとこのPKファイアーαが一番ダメージが少なく手軽なので、覚えておいて損はない。

PSI耐性は極端で、PKフリーズとパラライシスは無効だが、PKファイアー・PKフラッシュ・さいみんじゅつに弱い。
火に弱いくせに、何でこんな暑苦しいところに居るんだコイツ。

カーボンドッグ

HP1672 PP0 OF159 DF174 SP31 LK53
炭素でできた体を持ち、真紅の炎に包まれた狂犬。
単体大ダメージの噛み付き・体当たり・真っ赤な炎攻撃、そしてPKファイアーΩと同じ効果の火の海で激しく攻め立てる。

真っ赤な炎と火の海は耐性装備で軽減できるので、もはや言うまでもないが重要なキャラに装備させておこう。
PSIはPKファイアーが無効、PKフリーズ・さいみんじゅつ・パラライシスに弱耐性を持つが、PKフラッシュが比較的効き易い。
耐性のあるPKフリーズも、Ωならそれなりのダメージソースにはなる。

強敵には間違いないのだが、HPは例のチートアイテム「ペンシルロケット20」1発でギリギリ倒せる程度の量しかない。
そこで「結局ロケット1発で死ぬとかザコじゃん」とばかりにペンシルロケットを撃ち込むと…。

突然！カーボンドッグは、まばゆい光を、放った！

ダイヤモンドドッグ

HP3344 PP154 OF167 DF230 SP31 LK47
まさかの変身、そして復活。炭素の体が輝くダイヤモンドに変化した。
無論それだけではない。コイツには素でシールドβがかかっており、カーボンドッグの状態でトドメとなった物理攻撃を跳ね返してくる。
ペンシルロケット20は相手に2000前後のダメージを与える物理攻撃…。どうなるかはもう言わなくても分かるだろう。
「ペンシルロケット20があればどんなボスも余裕」というプレイヤーの慢心を突いた、巧妙な罠であった。
一応、反撃が来る事を見越してあらかじめネスかプーにジェフへのライフアップを用意させるという手もあるっちゃある。
トドメがPSIなら反射はされないので、変身前はなるべくPSIでHPを削るのが良い。

行動パターンも変化しており、炎攻撃と一部の強化攻撃はしてこなくなったが、
PKフラッシュγと同じ効果のまばゆい光、シールドβに加えて、噛み付き攻撃にはダイヤ状態の追加効果が付いている。
ダメージ自体は緩くなったが、実質即死効果の攻撃が2つもあるため、危険性は変身前よりも増している。
フラッシュ対策にやみのペンダント、シールド対策にちゅうわマシン、ダイヤ対策にうらカンポー、気絶対策にいのちのうどんを用意しておきたい。

PSI耐性も大幅に上がっており、変身前は効いたPKフラッシュとパラライシスが無効。
逆に変身前は無効だったPKファイアーが弱耐性になっているが、どちらにせよダメージソースにはなりえない。
さいみんじゅつが弱耐性な点は変身前と変わらないが、素の成功率が低いのでアテにはできない。

倒す際はまずジェフの「ちゅうわマシン」でシールドβを除去し、
それまでネスにはPKキアイ、ポーラとプーにはPKフリーズγ以上を使わせると良い。
シールドさえ消してしまえば気兼ねなくペンシルロケット20を使えるようになる。
ただし、相手はシールドβを張り直してくることもある上、ロケットを2発耐えることがあるほどHPが高いので油断は禁物。

総じて、最後の「お前の場所」を飾るに相応しいボスと言えるだろう。
無視して進めた「お前の場所」があったからコイツが最後じゃないって？そんな事情知りません。

余談だが、何らかの手段で「へん」状態にすると、まれに自分がダイヤ状態になって自滅することがある。
どうやら全身（もしくは内臓など）がダイヤモンドでできているというわけではないようだ。

【ストーリー概要】

ルミネホールの深い穴を通り抜けたネス達を待ち構えていたのは、想像を絶するほどの巨大な地下空間だった。
果てしない空間を進んでいくと、地底のグミ族の村を発見する。
村の中にあるしゃべる岩の話によると、最後のお前の場所は村の南西方向にあるらしい。

避難所を経由しながらファイアスプリングにたどり着いたネス達。
灼熱の迷宮を進み、ついに最後の音を記憶することに成功する。
するとすべてのメロディーを記憶した音の石から音楽が流れ始め、ネスに赤ん坊の頃の記憶を呼び起こさせる。
幼い自分に見つめられたような気がしたネスは意識が混濁し始め……。

友達のエーゴに頼まれて、お店屋さんゴッコをしてるだよ。
いらっしゃいませ。ご用は？

▶追記する/修正する

追記だな。他にもなんか用はあるかい？

追記する/▶修正する

そうかい。ありがとな。
じゃーな。また遊ぼうぜ。

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最終更新：2023年12月16日 20:23

*1 フリーズしたり複数体の恐竜との戦闘が発生したりする。

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