レイファ・パドマ・クライン

登録日:2016/06/27 (月) 00:25:14
更新日:2024/02/12 Mon 19:46:27
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ひかえよ!



「レイファ・パドマ・クライン」は『逆転裁判6』の登場人物。


■概要
CV.早見沙織


『6』の第1話『逆転の異邦人』から登場する、クライン王国の王女。同作のヒロイン。
クライン大法廷で《御魂の託宣(みたまのたくせん)》と呼ばれる儀式を執り行う、14歳の「姫巫女」。12月24日生まれ。
クライン王国の現女王ガラン・シガタール・クラインと、法務大臣インガ・カルクール・クラインの娘。


一人称は「ワラワ」。
姫巫女として厳格な雰囲気や古風な喋り方をしているが、中身は割と歳相応な少女で、
痛いところを突かれると顔を真っ赤にして杖で殴りかかってきたりする。
この時の「ぐぬぬ…」と言わんばかりのモーションは必見。


クライン王国の歴史についてあまり詳しくは知らず、困った時は、
常に傍に控えている付き人「バアヤ」から、堂々とカンニングしながら喋る。
バアヤは教育係も兼ねており、レイファの言葉遣いや微妙に偏った知識を持っているのは、バアヤの教育方針によるものらしい。


クライン王国で放送されている人気特撮番組「冥界戦士トリサマン」の大ファン。しかし、その事は頑なに隠している。
が、トリサマンのレアグッズを目にすると現場から持ち去ろうとしたりとボロが出てしまう。


クライン王国の王族は代々霊力を持っており、彼女も霊力を持つが、まだ修行中の身であり「霊媒」は不可能。
霊媒はクライン王国では「王」の証とされており、霊媒を行える者だけが「王」となる資格を持つ。
「倉院流霊媒道」の家本候補は、代々源流であるクライン王国で修行をするのが習わしとされているが、
上記の事情もあって、日本からクライン王国に修行に来る者は霊媒が出来る事を隠していたらしい。
綾里真宵もその例に漏れず、霊媒が出来る事は隠していた為、
その事情を知らないレイファは「ニワカ修行者」と真宵を小馬鹿にしていた。うーん、この微妙な残念さよ。


クライン王国の人間の例に漏れず弁護士嫌いで、本作においては完全に成歩堂龍一達と敵対する関係にある。
そのため、成歩堂が証拠隠滅などの不正を行わないよう見張るためと称し、成歩堂の捜査に付いてくるようになる。
つまり、本作における探偵パートの相棒のような役割を担っている。
不正を行う気など毛頭ない成歩堂からしたら、異国の捜査なので知識に乏しい点をフォローしてくれるので、却ってありがたい存在になっている。


■御魂の託宣
前述の《御魂の託宣》とは、クライン王国の法廷で行われるもので、
「死者の最期の記憶」……死者が死ぬ直前に感じたものを、水鏡(みずかがみ)に映し出す儀式である。


水鏡には、死者が死ぬ直前に「見たもの」が映像となり、それ以外の感覚が「文字」となって映し出される。
ゲーム中では、感覚を表すこの文字は日本語で表示されているが、
設定では、これは映像を見る人間の国の言語でそれぞれの人間に見えているとのこと。
そのため、成歩堂のように日本人には日本語で、クライン人にはおそらくクライン語で見えているのだろう。
なお、映像に映る「死者の感覚」は、レイファが集中することで強化する事ができ、
聴覚を強化して聞こえている音を分析したり、視覚を強化して暗がりを見えるようにしたりといったことも可能。


この映像と事件の資料を基に、レイファが死者の感覚を読み解いたものを《託宣(たくせん)》という。
クライン王国の裁判では「託宣」が有力な証拠として扱われ、それをもとに被告人に判決が下されている。
そのため、《御魂の託宣》を執り行える彼女のチカラは、クライン王国の法曹界に絶大な影響力をあたえている。


ガランの教育によって、レイファ自身は《御魂の託宣》を絶対視していたが、
託宣の特徴をよく知る者が利用して他人に罪を着せることも不可能ではなく、えん罪が生まれる可能性もあるという欠点がある。
かつては、託宣をもとに弁護人と検事が議論をかわしていたが、
20年ほど前に制定された《弁護罪》によってクラインから弁護士が殲滅された事で、被告人は弁明すら許されない状態となり、
現在のクラインの裁判では、「託宣」がそのまま「事実」となってしまっていた。


しかし、『6』の第1話でレイファの「託宣」が成歩堂によって覆され、そのショックでレイファは卒倒してしまう。
その後、成歩堂を一方的に敵視する様になる。
当初は、悪徳弁護士が何か汚い手を使ったに違いないとレイファは思っていたようだが、
後のエピソードで、ある人物が「御魂の託宣」を利用して第三者に罪をなすりつけようとしていた事、
そして、その行動の引き金となったのが《弁護罪》であったという事実は、レイファに大きな衝撃を与えた。
死者の最期の声を届け、本心から御魂を供養しているつもりだったレイファの行いが、
じつはえん罪を生み出す可能性にもなっていたと知れば、ショックを受けるのも無理はないだろう。


更に、真宵が「霊媒」出来る事を知った彼女は、完全に自信を喪失し自暴自棄となってしまうが、
真宵に、御霊の声を現世に届けられる姫巫女としての「役割」の大切さを諭され、
自分の成すべき事、姫巫女として国民のために何をすべきかを考え始めていく。




以下、重大なネタバレ記述あり。


























■ネタバレ
表向きは、ガランとインガの娘とされているが、実はそうではない。


実母は、前女王アマラ・シガタール・クライン、
実父は、《革命派》のリーダードゥルク・サードマディであり、ナユタ・サードマディはレイファの実の兄にあたる。
15年前、ドゥルクがアマラを王宮から連れ出し、逃亡生活を送る中で生まれた娘であり、
その直後、アマラと共に王宮に連れ戻されてしまったため、レイファ自身はその事実を知らなかった。


クライン王国では「親の罪は子の罪」という風習が根強く、
「前女王を暗殺した指名手配犯」のドゥルクの娘であるということが明かされれば、レイファは国民から排斥されかねない。
それを盾にして、ガランはアマラとナユタに服従を迫り、二人はそれを受け入れざるを得なくなっていたのである。


ところが、後に起こったインガが殺害された事件をきっかけに、レイファはアマラが今も生きている事に気づく。
そのことをガランを問い詰めたが、ガランは「シツケ」と称して、レイファの出自を全て語って聞かせた。
インガの死に加え、彼がクーデターを目論んでいた事、ガランが自分を騙していた事、そして自分の出自……
立て続けに衝撃的な出来事が起き、自分が信じていたものが全て崩れてしまった事で、レイファの精神は限界に陥り、
ただでさえ、父親の死の記憶を垣間見るという負担を強いられる《御魂の託宣》に失敗してしまう。


しかし、ドゥルクの無実を信じ、命懸けの弁護を行う王泥喜と、
今まで何度となく託宣を元に真実を見出してきた成歩堂の言葉に励まされ、再び託宣を行う事を決意。
死者の記憶をもとに、検事と弁護士が議論を繰り広げる事こそがクラインの法廷のあるべき姿であり、
その為に力を尽くす事こそが自らの役目であるとレイファは決意を固め、託宣を執り行い、見事これを成功させる。
そして、その託宣をきっかけに「霊媒」が事件に関わっている事、バアヤの「正体」、ドゥルクの死が明らかにされた。


ドゥルクの死を知ったことで、ナユタはレイファを守れるのはもう自分しかいないと、インガ殺害の罪を全て自分で被ろうとするが、
ドゥルクが23年間の調査の末に手に入れたある証拠品を元に行った《御魂の託宣》によって、
ドゥルクが犯罪者の汚名を着せられた23年前の「アマラ暗殺事件」の真実を明らかにすることに成功する。
その結果、ドゥルクの汚名は完全に晴らされ、自白を撤回したナユタや王泥喜と共に、
家族を引き裂いた元凶に引導を渡すことになった。


その後、アマラとナユタの補助の元に、クライン王国の新たな女王として就任。
法廷で《御魂の託宣》を行いながら、立派な女王となるために頑張っているようだ。


ちなみに、アマラの事は素直に「母さま」と呼んでいるが、
ナユタのことを「お兄さま」、あるいは「お兄ちゃん」と呼ぶのはどうやら恥ずかしいらしく、
顔を真っ赤にしてぷるぷる震えながら「おに…!」と呼ぶのが精一杯な様子。
一方のナユタは、レイファから自分のことを「」呼ばわりされていると思っているようで、
妹に怖がられていると、内心ショックを受けている。
傍から見ると何とも微笑ましいものの、ナユタにとっては王泥喜に相談しようと決意するほどの重大な悩みである(奇しくも王泥喜も別の事件で鬼呼ばわりされたことがある。しかもこっちはそのままの意味で)。


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最終更新:2024年02月12日 19:46