大宮忍

登録日:2016/06/22 Wed 23:23:46
更新日:2023/03/02 Thu 15:03:47
所要時間:約 24 分で読めます






金髪! 金髪少女~!



大宮忍は、原悠衣の四コマ漫画およびアニメ「きんいろモザイク」の主人公。
ニックネームは「しの(シノ)」。*1

中学生の頃、イギリスのカータレット家に1週間ホームステイすることになるが、そこでアリス・カータレットと運命の出会いを果たす。


所属クラスは1年B組→2年A組→3年A組。




【プロフィール】

身長:155cm

誕生日:6月6日
星座:双子座
血液型:A型
家族構成:父、母、姉
話し方:敬語口調



【容姿】

黒髪(緑寄りの黒で描写)に茶色の瞳が特徴で、中学生の頃はおでこが見えるこけしにも似たおかっぱ頭。
その様は英国人から「Wow,that's a cute!(まあ、なんてかわいい子)」と言われたり、
アリスも部屋に置かれたこけしの人形を見て「She looks like this doll……(似ている……)」と評されるほど。

高校生になると前髪が伸びておしとやかな雰囲気が増しているが、
時々「お線香の匂いがする」とアリスに言われたり、
「30歳って言われても違和感ないかもな! なんかこう、落ち着き具合が……」と冗談で陽子に言われてショックを受けることもある。
後者の場合は朝方に姉である勇にしれっと「今年で36歳だったわよね?」と冗談を言われたのが原因なのだが。

制服はきちんと着こなしており、黙っていれば普通に清楚で可憐な大和撫子といった感じ。


【性格】

基本的におしとやかで、誰に対しても穏やかに接し、ですます口調の敬語で話す。と同時にやや天然ボケ気味。
幼い頃からこの性格は変わらず、小学校で姉の勇とはぐれて迷子になっていた時には、勇を探してゴミ箱を覗き込んでいた。筆箱か何かじゃないんだから。
当時の勇からは、「この子ぼんやりしてて危なっかしいから心配で」と言われていたが、
そんな彼女に保護欲をかきたてられる読者も少なくないだろう。
それ故か、年の割に老けているだの若さが足りないと言われることも……座る時にうっかり「どっこいしょ」と言ったりするし。

とはいえ勿論、ただ単にほわほわしているだけの温厚な少女なわけではない。
忍の最大の特徴は、本作品のテーマでもある金髪少女(というか金髪)に弱く、それを見るとテンションが上がってしまうクセが玉に瑕。
アニメ1期1話でのホームステイ時、カータレット家に着くや否や、
カータレット夫人の後ろに引っ込んでいるアリスの金髪にときめいてしまうほどで、
アリスの部屋で自己紹介する際に項目冒頭の台詞と共に追い回したことがある。

ただでさえ人見知りなアリス本人も、
この時は「Japanese girls are so scaryyyyyyyy!!(ジャパニーズガール怖いよ~!!)」とトラウマになるくらい逃げまわるほどだから筋金入りである。

その金髪フェチっぷりは高校生時に一気に加速。
自分の誕生日にアリスが何もプレゼントをあげられないことにもアリスと一緒にいられるだけで幸せと言いながらも、
髪の毛一本でも欲しいとグルグル目玉でつめよられたり、
授業中にうとうとと眠るカレンに気付かれずツインテールにしたりお団子ヘアーにしてしまったり、
アニメ第2期4話ではペペロンチーノの話を聞いてアリスの金髪を見て食欲にも似た感情を見せてしまうほど*2

ホームステイ以降は外国好きになっており、特にイギリスの国旗であるユニオンジャックをかわいいと評している。
これは小学校の頃、困っている駅前で困っている外国のおばあちゃんに対し、英語が全然わからず困っていた忍の前に英語のできる女性に助けられたことがきっかけ。それ以降、「私も言葉で人を繋ぐ人になれたら」と思い、アリスの家にホームステイしたことで本当に通訳者になろうと決意した。

外国人と西洋文化に憧れており、高校に進級するとマニアの域に達している。
フリフリのゴスロリ衣装を外国人の衣装と思い込んで外出時にためらいもなく着こなす*3だけでなく、
金髪好きが高じて卒業したら自身の髪を金色にしたい事をうたたねするアリスの髪を綾と共に解きながら告白している。

ドン引きする一同にも大慌てで「金と言うか、金に近い茶です!」と訂正するが意味なし。陽子「変わらねえよ!」
そしてその願望はアリスにも「似合わないよ~!!」とショックを受け、
机で居眠りする際に金色のおかっぱ頭の忍を目の当たりにするという悪夢を見てしまったことも……。
なお、カレンにアニメ雑誌を見せられて「青髪もいいかも……」と鞍替えしかかったこともあったりする。
(原作では具体的には触れられていないが、アニメでは「アニメタイムきらら」のゆゆ式特集で日向縁を見せられている。ほぼ綾じゃない?*4

一方、アリスが黒髪に染めたいと興味を持っていると知れば「やめて……やめてください……!!」とマジ泣きで止め、
アリスが不良を目指して髪を黒く染めようと言い出したら珍しく「こらぁ―――っ!!」と叱りつけたりしている。

これは外国や金髪といった好きなものに正直でまっすぐ裏表がないことの裏返しでもある……かもしれない。
また金髪関係以外でも、「忍に似合う服装」の議題が迷走した挙句全裸という結論になった際には流石の忍もへそを曲げている。

ホームステイの頃、ポピーによく吠えられたせいか犬に対してはやや苦手。登校時にも吠えられる近所の犬もまたしかり。
簪の使い方も勇に言われるまで知らず、アリスの髪に差して回してもうまくいかず、三度目には額に玉の部分がぶつかってしまうハプニングも。
そして花札・百人一首・福笑いも知らないのか「本当に日本人なのか」と疑われたりもしている。

おまけにかなりの機械オンチで、ノートパソコン所持者の勇から「パソコンにはウイルスがある」という嘘で触らせるのを禁止されている。
さすがに忍にパソコンを触らせたら金髪少女の画像に興奮して、
「私の金髪少女のフォルダが夢ときんいろでいっぱいに…!」
と、マウスやらキーボードやらを連打しまくった挙句壊される可能性が高いのでその判断は間違ってはいないが……。

他にも旅行気分を味わうために海外旅行のチラシを大事に集めているのも趣味なのだが、
勇から捨てられそうになったりカレンに折り鶴として折られたりと散々だったりする。

ちなみに好きな柄は水玉、嫌いなものは虫と吠える犬。小さい頃の願いは世界平和について。
アリスが来てから午後4時のティーパーティー(所謂お茶会)がマイブーム。アリスが日本に来てから緑茶ばっかり飲むから本格的にやろうと決めたらしい。欲望には忠実に!! 私、このお茶会に人生を賭けているんです!!
そんなお菓子作りも交えたはじめてのティーパーティーは思うようにいかず、クッキーが焼き上がる頃には日も暮れてしまい、勇のツッコミで翌朝の昼休みで校庭でやることになってしまうのだった。何だか雰囲気が台無しです……
しかし、アリスの「みんなと食べればどこでもおいしいよ!」と微笑むのに対し、次はアリスの実家のあるイギリスで行おうとやる気満々で次のスケジュールに躍起している。
座右の銘はケセラセラ「なるようになる」


【実家】

自宅は二階建て、自室はアリスと共有するほど広く、彼女が布団で寝るのに対し、忍はベッドで寝る。
左隣りにある洋式タンスの上には犬や金髪の西洋人形、エッフェル塔の模型。
壁にはイギリスでアリスと過ごした日々の写真が貼られている。
日本=和式と信じ込んでいたアリスはこけしを手にしながらやや落胆したという……。*5

朝食はホームステイ時の体験が忘れられないのか、
トースト&ジャムにハムエッグ、ミルクティーと洋風で固められており、お米と味噌汁、そして納豆が主食のアリスと対照的。


【学力】

基本的にビリに近く、将来は通訳者志望なのに英語が特に苦手。
中学生の頃では知っている英語は「Hello(こんにちわ)」と和製英語である「Guts pause(ガッツポーズ)」しかなく、
カータレット家にホームステイした時は日本語のできるアリスの母以外と話す時はすべて「ハロー」で通していた。
それでなんだかんだで「コニチワ」しか日本語ができなかったアリスと意思疎通ができていた辺り、コミュ力は決して低くはないようだが。
そして、ホームステイを経て高校1年になっても英語力は全く成長することはなかった。

その低さはアニメ第1期が放送されていた「まんがタイムきららMAX」のCMでも露呈しており、
カレンが「Yu-yu-shiki? Yu-yu-shiki?(ゆゆ式? ゆゆ式?)」とタイトル連呼するだけでも「『日本語は難しい』と言っております」と間違えたり、
本編でも英語で書かれた新聞も理解できずにうなづいて読んでしまう場面もあった。
好きな外国はイギリスとフランスだが、それ以外の国はまったくわからず、ヨーロッパの名前を聞いただけでも頭がパンクしてしまう。
おまけに勉強するだけで眠たくなるようで、テスト前で五人揃って図書館で勉強する際には転寝しかけるほどだった。
0点すら取っており、これを見た綾が「この点数は信じられなす……!」と噛んでしまうほど愕然とさせていたりする。ナス?
英語では特に完了形が苦手で、単語が五つ並んでいるとダメになるそうだ。
古典文学も苦手。アリスが読んでいた古典「太平記」を見るだけで一行も読んでないのに肩が凝って瞼が垂れ下がり、「呪われた書物!!」と中二病に触発されたカレンと意気投合してしまった事も…。

しかし、集中して勉強した際には別人のように凛々しくなるが、金髪少女愛好癖の前ではところてんのごとく今まで学習してきた部分があっさりと失われてしまう。
それでも、英語では綾よりも高い96点を一気に取ったこともあり、根っから勉強が苦手なわけではないようだ。
実際、3年になるとイギリス留学のために熱心に英語を勉強した甲斐あって、卒業旅行でイギリスに来た際には現地の人から道を聞ける程に語学力が向上していた。

一方では、数学など理系も不得手のようで、0点を取ってしまった際には、「ああ……いつものしのだわ……」と逆に綾と陽子から安心されたようだ。

音楽のテストに関してはアリスから「まるで歌うパイプオルガンだったよ!」と評されている。人の声じゃねえ!!

走るスピードは非常に遅いが、代わりにそのまま2,3時間は走れるらしい謎の持久力を持つ。

そんな彼女の進路だが、「母親の通ったイギリスの大学に行きたい」ということでなんとイギリス留学を志望。
学力の問題から厳しいのではと思われたものの、アリスや本人の頑張りによって無事合格できたようで、卒業後はアリスと共にイギリスで暮らしている。


【特技】

裁縫に関しては得意中の得意。
「かわいい服や小物はやっぱりお高いので、作れそうなものは自分で作ってるんです」と言い、
自前でゴスロリのドレスやメイド服を作っては私服として着こなし(なお、その純和風容姿が災いして周囲の評価は基本「似合わない」である)、アリスにもそれを着せようと張り切っている。
これも忍の外国好きがなせる技といえよう。
縫い目も既製品のように正確で、家庭課を受け持つ久世橋先生も感嘆、陽子の妹である美月が大事にしているクマのぬいぐるみを難なく補修するほどの腕を見せている。
夏祭りにはなんだかとってもギャルっぽいゴスロリチックな改造浴衣を着て来訪。*6
縁日では型抜きでエッフェル塔を切り抜くほどの神技を見せている。

裁縫に関しては勇から熱中できるものができたと思う反面、アリスに手作りドレスを推し進めるのを見て「なあにあれ…」と生温かい目で心配されている。妹の将来が心配です……

カレンの提案で五人で校内かくれんぼをした際には、陽子曰く「しのは手強い、気配を消すことができる」との評。
その想像図はさながらニンジャか質量のある残像であり、音もなく隠れる様から前世は忍者ではないかと思ったほど。そんな…真顔で…
陽子の話を聞いた綾のひらめきで、カレンが左ポケットからハンカチ*7を出した際、目にもとまらぬ速さで背後に躍り出て、「そのハンカチ、触らせてもらっていいですか!!」と目を輝かせ懇願している。どっから降ってきたんだー!?
この癖は第2期1話ラスト付近でも忍の身上調査に悩むアリスら4名の背後に音もなく気付かれず現れることから明らか。

おまけに小路家でのお泊まり会では、うっかり頭で生卵を割ってしまったアリスとカレンが風呂場で入浴するのを……

金髪少女のお風呂って……すっごく芸術的……!

と、果物とワインを乗せた小舟を浮かばせ、豪華な浴室で戯れるのに脳内変換する変態淑女っぷり妄想力を発揮している。
どこだよ!?

また、アニメ第1期最終話では、教室の皆を陶然と聞き惚れさせるほどの物語作りの才能も見せている。その語りっぷりは必聴といえる。


【鬼畜こけし】

そして、忍を語る上で欠かせないのは天然で酷い事をしでかす小悪魔体質な面である。
別に彼女は、特に意地悪な性格なわけではないし、人を困らせて喜ぶトラブルメーカーというわけでもない。
ただ、その超天然なドS気質と、ささやかな悪戯心とが、時に周囲に被害を与えることになるのだ。

  • アニメ第1期1話のイギリスの場面で、姉の勇が「外国人にはオススメ」と選んだアリスへのお土産である金と、桜柄の簪を髪に差すものだと知らずに
    うっかり某仕事人よろしく首に突き刺すマネをして彼女を怖がらせてしまう。

  • アリスが日本に転入してきた時、髪も瞳もお人形さんみたいだと綾に言われた際、
    「ドレスを着せてショーケースに入れて、一日中眺めたいですよね~」と言われアリスのみならず綾と陽子にドン引きされた。

  • 「萌え」というのを「本当はピューン! というみたいな効果音が語源です」と説明(またあからさまな嘘を……By綾)、
    「本当は可愛いものを見た時の効果音。萌・へ~♪ が語源です」とアリスにときめきながら説明。「誰が考えたんだ?」と陽子が問うと「私です!」……と堂々と嘘を教える。
    困ったことにしれっと嘘をつけてしまうタイプであり、こういう時に天然かツッコミ待ちか虚言か大変紛らわしい。
    アニメ第1期6話でも法被を知らないカレンに「ハッピーな時に着るものですよ」と笑顔で嘘をついて綾と陽子に呆れられている。

  • アリスの両親と話すための原稿をアリスに英訳してもらおうとするが、その紙をサプライズのつもりで下駄箱に入れる。
    「ラブレターっぽいかなと思いまして」とのことだが、間違って陽子の下駄箱に入れてしまい、綾が本物のラブレターと勘違いして一騒ぎに。
    この後、「ドキドキしちゃいましたか!?」と聞いていたため、あくまで罪のないおふざけのつもりだったようだ。まったくこの風邪ひきさんは……。

  • アニメ第1期6話の夏祭りの際はアツアツのたこ焼きをアリスに食べさせており、
    熱がって泣き出しちゃった後で「熱いので気を付けてくださいね」と教える。

  • クラスメイトからお菓子を貰いすぎて、アリスから「太った!?」と言われたカレンに、
    「食べ物を与えないでください☆」と書かれたプレートを首に掛けさせる。さすがのカレンも虚ろな目をしていた。

  • 学校祭の出し物の喫茶店の品物の団子の一つにうっかり(?)わさびを入れる。
    そしてそれを烏丸先生が食べて苦しんでいるのを見て「誰がこんなことをー!!」と知らないフリをする。

  • ゴミ捨てに行く途中、アリスがプレゼントの包みを差し出した時に「ゴミですか?」と返す。
    挙げ句に「ゴミはゴミ箱へ!」と光沢の無い目で邪悪な微笑を浮かべている。鬼畜すぎると思ったのか、ここに限ってはアニメでは「ゴミですか? なら一緒に捨てましょう!」と後半にかなり加減がかかった。
    状況が状況とはいえ綺麗なプレゼントボックスをゴミと認識してしまうところがいささかアレであるが、それをさておけば純粋に(渡しそびれてそんなタイミングで見せることになってしまった)アリスの間の悪さではある。

  • 綾の家にお泊まりに来た際、母手作りの肉じゃが入りタッパーウェアを持ってきたことを忘れてしまい、綾が腕を振るった肉じゃがを堪能した後急に思い出してタッパーウェアを取り出してしまう。タイミング悪い!!

  • 十分愛されているにもかかわらずビッグな愛を所望するカレンに対し、「イギリスでは雪と一緒に愛も降ると言いますしね」としれっと嘘を言う。アリスは「えっそうなの!?見たことないよ!」と困惑。
    「おい地元民!」とツッコむ陽子と裏腹に、綾は目を輝かせ「素敵……現金*8とかよりずっとロマンチック……」と、ときめきながらカレンと意気投合するのだった。何だこれ……

  • クリスマスでのプレゼント交換で、クマのぬいぐるみをプレゼントされた忍は、アリスには自分の一番の宝物である「イギリスで拾った石」をプレゼントする
    忍にとっては大切な宝物であり、それを贈るという好意の表現なのだが、イギリス人であるアリスにとってはただの地元の石ころである。
    当人に全く悪意はおろか悪戯心もないことを思えば、鬼畜というよりうっかり、天然ボケの一幕といえよう。
    愛する人から地元の石ころをクリスマスプレゼントにもらって茫然としているアリスのことは別として
    その後、クリスマス会最中の忍のサンタコスプレ写真を見せる勇に大喜びで飛びつくアリスであった。

  • 「はっ アリスは日本に慣れすぎてダメです 私は今、他のブリティッシュガールに夢中ですよ」
    ※アリスの初夢の中に出てきた忍であり、これに限っては100%冤罪です。

このように、幼少時からのぽややんとした性格と、年頃の少女らしい悪戯心とが合わさって、「鬼畜こけし」として知られるキャラクターを生み出したのだ。
注意して見ると、アツアツのたこ焼きやわさび団子の一件のように悪戯の産物のケースと、
イギリスの石の一件のように天然ボケの産物のケースとがあり、その両者を「鬼畜こけし」という言葉で纏められていることがわかる。
そのため、彼女をよく知らない人が言葉面や風評だけから外道キャラと思い、
時にはキャラ叩きの材料にして反発を買うこともあり、扱いに気をつけたい言葉でもある。

とはいえ鬼畜系キャラ立ては公式であるし、「わかば*ガール」の小橋若葉*9をはじめ、
そもそも原悠衣作品のキャラは大体しばしばこうした鬼畜行動をしていることにも注意したいところだ。
忍のイタズラにしても我々の鬼畜こけし呼ばわりにしても、根底にがあってこそなのだ。

しかしWebラジオのRhodanthe*のおしゃべりモザイクにて規制音として使われたり、
挙句にはアニメの公式ツイッターが「鬼○こけし」とツイートしていたりするのは内緒。

【人間関係】

ホームステイ時代の友人で、忍の酸素供給源。
姉妹のように愛してはいるが、それはいわゆる百合的な同性愛の感情とは違うようだ。
そのことは、忍とアリスが「私達は日本とイギリスに二つの故郷があるようなものだね(ですね)」と言い合っている時、
それを聞いた綾が顔を赤らめて「つまり二人は結婚してるってこと?」と言ったのに即座に二人で「そういう意味じゃなく!」とツッコミを入れたことからうかがえる。
恋愛感情と、友情や家族愛とは、同じ強い愛情ではあっても別物なのではないか。
アリスもまた忍に依存しており、彼女がカレンの金髪にときめいたり、烏丸先生と話したりする様にヤキモチを妬いてしまったこともある。

小学校時代からの幼馴染で、長い付き合いのせいか姉妹のように仲がいい。
入学して間もない頃、勇を探し迷子になっていた忍を勇のクラスに連れて行ったことで今に至る。
「いさねえ」こと勇から忍の面倒を見ることを頼まれており、
忍本人も時々条件反射で彼女に「お姉ちゃん」と言ってしまい恥ずかしい思いをしたことも……。
なお、忍の中で彼女はツッコミ100%が割合を占めている模様。その後、カレンのピーピングによりこの割合はツッコミ50%に改定されることになる。

中学校時代からの友人で、初対面時は過剰なまでに遠慮してしまうこともあったが、
今では赤点の常習犯である忍の教育係も務めている。
陽子への感情ばかりが目立つ綾であるが、忍もまた代え難い大切な友達である。陽子への感情は「友達」じゃないから……
忍とアリスの関係に対し、いけない妄想をしてしまったことは忘れておこう。

忍の酸素供給源2号。
『忍』という名前から、「シノはニンジャ? 空飛べる?」と勘違いされたが、基本的に穏やかなのか気軽に話しやすい存在。
放課後のかくれんぼで花柄のハンカチを出した際、背後から現れた忍をどう思ったか気になるところ…。

  • 松原穂乃花
2年時に忍、綾、カレンのクラスメートになり、交流を深める。
カレンの虜になってしまった穂乃花とは、金髪好きと愛読書「金髪少女倶楽部」を同じくする同志であり、
金髪同盟を結び、どちらがより金髪好きかを巡って勝負したりと、
両者ともにおっとりとしているようで、根底にはかなりのフェチぶり強い意志を秘めていることが感じられる。

  • 烏丸さくら
1年の頃は英語を担当。
「優しくて美人で英語ペラペラで、大人でジャージで……あんな人になりたいです~!」と憧れの対象になっている。
第1期5話冒頭では忍にうっかり「お母さ~ん!」と抱き着かれている。
本人はおかん属性じゃなく妹属性なんだけどね……。
超残念英語力ながら通訳という忍の夢を聞いて心配そうに「先生は…先生は応援してますよ!!」と号泣、苦手な英語にもめげず夢に向かって走る姿を見て小テストの答案に「努力賞!!」*10をあげている。

高校2年に進級した際、2年A組の担任を務める。
生真面目であるが故の厳しさと生徒への愛ゆえの目力の鋭さに対し、「成し遂げます!! この命に代えても!!」と大慌てで教室ではなく体育館へ全速力で走り出すこともあったが、居眠りするクセを怒られないか心配している一方で、アリスらに「ちょっとお姉ちゃんに似ているかもしれません」と休み時間でその印象を吐露している。
その生徒への愛ゆえに睨み顔になるせいか、生徒から恐れられる存在だが忍は大して気にしていない様子。
そして家庭科の授業で威圧(本人は生徒への注意のつもりだった)した後、法被を瞬く間に仕上げた忍の裁縫の腕に「大宮さん!! あなたは本当に大宮さんなの!?」と困惑。その後忍の腕を褒める様に対して微笑み返すその姿は忍だけでなく、カレンを含めた生徒の距離が少し近づくきっかけを作り出した。

  • 大宮勇
忍の実姉で現役ファッションモデルだが、特に妹に対しては毒舌イジリが多い。
若さが足りないとか、プレゼントに盆栽を買おうと提案したり*11とかで…そのため、忍も女子高生っぽく喋ろうとして空回りしてしまう。
陽子「いさねえの方がよっぽど女子高生っぽいぞ。女子高生だけど」
この後、陽子から忍もモデルの素質があるんじゃないかと言われるが、勇は母親似、忍本人は父親似と発言。
写メる際に映ったいい笑顔にはほんわかしており、モデルとは程遠いものだった。
イジり倒すがなんだかんだで妹が大好き。陽子だけでなく他の三人も含めて忍と同じくらい大好きで、特に忍へのちょっとしたイタズラも愛情の裏返しといっていいのかもしれない。
学園祭の時にも友人と一緒に忍らのいるカフェで写真撮ろうとしていたし。

  • 忍の母
娘同様、アリスの母の金髪が大好きで、
アリスマムが初めてシノママから教わった日本語が金髪少女」だったとのこと。
大宮家の金髪好きは遺伝なのかもしれない……いさねえはさておき。
ちなみにアリスマムの納豆嫌いも忍の母が彼女に無理矢理食べさせようとしたがため。パックに包まれているのを見るだけでもトラウマが蘇るとか……。

  • 忍の父
この手のゆるふわ系4コマ漫画の例に漏れず、ほとんど出番はないが、
アリスの両親が来日した時には言葉が通じないはずのアリスの父と一緒にお互いの娘のアルバムで盛り上がり、親バカぶりを披露している。


【余談】

  • 第一期1話Aパートは原作第1話では3コマでしか描かれなかった忍のホームステイ期間をアニメスタッフと原悠衣先生が共同で膨らませた展開。
    ほぼAパートまるごとビスタサイズで描かれており、原作ではよくある四コマのギャグネタを日常系アニメの雰囲気を壊すことなく昇華。
    忍とアリスの交流を膨らませた、原作未読者や既読者も納得させる展開となっている。


  • 第二期が放送された2015年では、4月3日から5月10日にかけて、アニメイトで「まんがタイムきららMAX」で同時連載されている、
    ご注文はうさぎですか?」とのコラボ企画「ハロー!! きんいろモザイク×ご注文はうさぎですか? ハロー!! ぴょんぴょんフェア」が実施された。
    忍は主人公つながりでココアこと保登心愛と組んでいるが、
    単品では彼女と談笑する際に手があらぬ方向に向いていたのに気になったファンもいるだろう。
    全員集合イラストの際、その手の先は「ごちうさ」のきん! ぱつ!持ちのシャロの方に……。

  • 終盤イギリスの大学に行くことを宣言した忍だが、実は原作では合格したことは明言されていなかったりする。
    もっともイギリス留学においても、冬に出願して春に合否が判明するのは日本での受験と同様なので、イギリスで暮らしている事から合格したことは察することができる。
    ちなみに映画版ではちゃんと合格している事が明言されており、安心した人もいるだろう。
    実質推薦入学みたいなものとはいえ、陽子達の受験を他人事のように見守っていた辺りさすがのメンタルである。

  • ソーシャルゲーム「きららファンタジア」でももちろん金髪好きは健在。
    異世界や他作品の金髪外国人キャラを見ては目を輝かせており、アリスのやきもちの原因となったことも。
    ちなみに文通が流行ったとき忍はアリスやカレンだけでなく、前述の他作品の金髪キャラおよびエトワリアの女神ソラとも文通していることが発覚した。
    召喚(ガチャ)の際にも金髪少女が出てこないか影から念を送っているらしい……
    なお、漫画では定番の金髪日本人に対しては特に反応しないようだ。あくまで漫画的表現で実際は金色ではないという事だろうか。*12
    同様にメインシナリオで絡んだ獅子型の獣人「ジンジャー」についても、金髪なのだがタテガミということで別枠なのか無反応であった。
    一口に金髪好きといっても奥が深いようである。





「天使が……金髪の天使がっ……!」

アリス「シノー!! 追記・修正してー!!」


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • きんいろモザイク
  • 主人公
  • 大宮忍
  • しの
  • シノ
  • こけし
  • 鬼畜こけし
  • 西明日香
  • マイペース
  • おっとり
  • 大和撫子
  • 天然
  • おかっぱ
  • 黒髪
  • きん!ぱつ!
  • しとやか
  • のんびり
  • ふわふわ
  • Gracefully
  • 温厚篤実?
  • さあ行きましょう一緒に手を繋いで
  • ハロー
  • きらら主人公

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年03月02日 15:03

*1 メインキャラクターのうち、旧友である日本人の2人が「しの」表記で呼んでおり、それを真似るようになったイギリス人の2人が「シノ」表記で呼ぶ。

*2 実際、アニメ第2期EDではカレンの長い金髪をパスタのようにすすってしまう場面が確認されている…。

*3 第1期2話ではミシンコーナーにあるマゼンダカラーの洋服にもときめいてしまったりした。

*4 まあそうは言っても縁ほど明確に色がついていないし、実際劇中でも綾は黒髪判定である。

*5 第1期2話予告より。

*6 陽子曰く「邪道だ……」。

*7 カレン本人曰く、イギリスで買ったお気に入りで、花のアップリケが施されたピンクの小さいもの。

*8 アニメでは「お小遣いアップ」

*9 若葉と忍は丁寧口調、黒髪、天然ドS気質など共通する部分が多いが、忍が平々凡々な家庭出身なのに対し、若葉はガチで金持ちのお嬢様なのが大きな違い。

*10 なお、この時の点数は10点。綾「先生、あまり甘やかさないでください!」

*11 実際、忍にプレゼントしたのは100円ショップで買ったクリスマスツリーの入ったスノードームで、アリスにはついでに盆栽の置物をプレゼントするのだが、その後アリスに喜ばれてしまい姉の底力を見せつけられた。

*12 ただし舞台が現代日本とは言い難い「うらら迷路帖」の棗ノノ、ニナの姉妹については異邦人扱いということなのか反応していた。