バイオロボ

登録日:2016/06/13 (月) 20:45:23
更新日:2024/01/01 Mon 00:29:46
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合体!ハイパークロス!


バイオロボとはスーパー戦隊シリーズ第8作「超電子バイオマン」に登場する巨大ロボット

【概要】

第1話「謎の巨大ロボ出現」に合体後の状態で初登場。

バイオ星平和連合によってピーボと共に建造された、意思を持った巨大ロボット。バイオ星人により宇宙一美しい惑星である地球を、自分達の星のような科学を巡る争いが起こらないよう地球に送り込みバイオマン達の先祖たる五人に対してバイオ粒子を浴びせた。
そして500年後、新帝国ギアが動き出したことで地球の危機を感じ取りピーボと共に目覚めて
バイオ粒子を浴びせた者たちの子孫、すなわち郷史朗をはじめとする5名の若者達を探し出して拉致全員を集めた。
ちなみにこの時、日本に限定して探していたため、イギリスに行っていた矢吹ジュンは発見できなかった。

以後は巨大ロボットのメカジャイガン出現に伴い、巨大戦を担当することとなる。

準備稿段階では「バイオキング」という名称だった。


【合体前の形態】



バイオドラゴン、発進!


バイオドラゴン
全長:120m
重量:1800t
最高飛行速度:マッハ7
最高走行速度:550km/h

ピーボがバイオ星から乗って来た、バイオドラゴン1~2号が収容されている巨大戦艦。到着後は空母形態に変形し、収容されている二機を発進させる役割を担う。
2門のレーザー砲を装備するほか、機体下部にバイオマン達を収容するビームを発射する事も可能。

作品序盤ではメラージュ戦闘機との空中戦を繰り広げたが、話数が進むにつれてバイオロボが合体後の形態で出てくる機会も多くなり、影が薄くなりがちに。
搭乗口はエスカレーターが設置されており*1、ここを駆け上がって搭乗するが、開始数回でそのシーンは省略された。
準備稿の段階では「バイオムサシ」という名称だった。


バイオジェット1号
全長:25.6m
重量:368t
飛行速度:マッハ12

レッドワンピンクファイブが乗る複座型のVTOL戦闘機。英語表記ではBIO-JET1。
策敵能力が高くレーザー砲とミサイルを装備し、合体時にはバイオロボの上半身を担当。
レッドワンこと郷 史郎がスペースシャトルのパイロットを務めていただけあって、華麗な飛行テクニックが得意。
特撮に登場する飛行機としては珍しく着陸脚があるのが特徴。

単機での出番は少ないが、2号と共に空中からの攻撃に弱いネオメカジャイガン・マグネメガスの耐性を崩す事に貢献したこともある。
準備稿段階では「バイオジャック」という名称だった。


◆バイオジェット2号
全長:31m
重量:552t
飛行速度:マッハ10

グリーンツーブルースリーイエローフォーが乗る爆撃機。英語表記ではBIO-JET2。
コクピットは前列にグリーンとブルーが座り、後部座席にはイエローが座っている。
こちらにも着陸脚がある。

1号と同様にレーザー砲とミサイル、VTOL機能を搭載している。
準備稿の段階では「バイオフット」という名称だった。


【合体後】



合体!ハイパークロス!


バイオロボ
全高:52m
重量:920t
飛行速度:マッハ3
装甲材質:特殊金属ジルバイオン製

バイオドラゴンから発進した2機のバイオジェットがそれぞれ上半身と下半身を担当して合体し、誕生する巨大ロボット。
レッドワンによる号令と共に空中で合体され、合体後のコクピットは5名全員が集合した形状ではなく、バイオジェット1、2号のコクピットがそのまま使用されている。バイオジャンプで飛行が可能。

ロボット自体が自我を持って稼働しており、バイオマン達が窮地に立たされた際には全員を脱出させたり、特定の人間にバイオマンの適正があるか調べることも可能。内部に爆弾などの危険物があると強制的に動きが止まってしまう防御システムを備えている。
劇中では山守正太(36話でマグネ戦士に改造される野性児)にバイオの血が流れている疑惑が上がったが、バイオロボは適正無しと判断してそっぽを向いてしまった。
また、自分の意思で強制的にピーボを機体に取りこんでエネルギーを増大させることも可能だが、ピーボへの負担が大きいため殆ど使用されなかった。

装甲のジルバイオンは宇宙一硬い金属とされているが、ネオメカジャイガン・サンダーメガスの10万度の高出力レーザーには敵わないとピーボが発言している。


使用する装備は円形のバイオシールド」、15話から使用した腹部から単発で発射される「バイオロボミサイル」、24話から使用した両肩部から機関砲のように連射される「バイオロボスーパーミサイル」、目から発射される「バイオロボビーム
8話から使用した目くらましの「バイオフラッシュ」、実体剣の「スーパーメーザー」を使用する。そして必殺技はスーパーメーザーにエネルギーを込めて使用される剣技だが
剣技は歴代シリーズ随一のバリエーションがあり、メカジャイガン戦で多彩な決まり手を見せた。技の名称は

◇ストレートフラッシュ……正面から相手を串刺しにする。
◇ダッシングビーム……すれ違いざまに横一線に斬り裂く。
◇コンセントレーション……円月殺法。
◇チェーンソーカッター……輝く剣を左右に舞わせ、袈裟斬りを放つ。
◇コメットカッター……見た目はチェーンソーカッターと同じで、モーションに差異がある。
◇十文字斬り……特訓で生み出された縦、横の順に相手を切り裂く技。
◇逆転一文字斬り……仰向けに倒れこみ、隙の出来た相手を切り裂く。
◇ウェイトアタック……ジャンプし、降下する勢いで相手を斬りつける。バイオ粒子斬り登場後も多用された。
◇スーパーフラッシュ……スーパーメーザーを構え、光線を出して相手を攻撃する。
◇カットオフ……アマゾンメガスのを切り裂いた。
◇バイオ粒子斬り……ネオメカジャイガンに対抗するため編み出した技で、空中でバイオ粒子のエネルギーチャージを行い、赤く発光した状態で突撃しつつ横一線に斬りつける。32話のアックスメガス戦で初使用された。
◇ビーム返し……スーパーメーザーでビームを弾き返す。42話で初使用しサンダーメガスの高出力レーザーを跳ね返した。

と、非常に多岐に渡り、ネオメカジャイガン登場後はバイオ粒子斬りが頻繁に使用されるようになった。
また第37話ではバイオロボミサイルの発射口から塩素ガス中和剤のカプセルを取り出して使用した。

しかし最終的に大破して敗北といった結果には至らなかったものの、苦戦を強いられる機会も決して少なくはなかった。
例をあげると

  • ゴリラカンス戦(3話)
敵襲の警報を受け動力炉でメンテナンスの真っ最中だったグリーンツーこと高杉真吾が慌てて飛び出したのが運の尽き。
戦闘の余波でうっかり置き忘れたスパナがエネルギー調整回路を壊してしまい、バイオロボが一時動作不調に陥ってしまった。
  • ハニワカンス戦(18話)
ストレートフラッシュも通用しない超鋼鉄製の装甲と、バイオシールドも切り裂く超鋼鉄剣に大苦戦。
二度目の戦いでウェイトアタックで超鋼鉄剣を真っ二つにするも、顔が開いて出現したビーム砲に苦しめられる。
だがビーム砲の部分は超鋼鉄製ではないとグリーンツーが勘づき、バイオロボミサイルで攻撃、最後はコメットカッターに敗れ去った。
  • グロテスカンス戦(19,20話)
スーパーメーザーによるダメージは通ったものの、臓器を模したメカ内臓と呼ばれる触手がある限り再生能力が使用可能で
攻撃しても再生されて再度攻撃を受けるといった展開となり苦戦を強いられたが、メカ内臓が出てくる胸部が弱点となっていたため
胸をバイオロボミサイルで攻撃し、スーパーメーザーで斬り裂いて勝利となった。
  • カマキリカンス戦(30話)
ネオメカジャイガン移行前の最後のメカジャイガン戦。日本刀の強度とギアの技術力を兼ね添えたカマキリ剣でバイオシールドを叩き割られた。
  • メタルメガス戦(31話)
ネオメカジャイガン第一号。フェイトアタックを仕掛けたスーパーメーザーを折るほどの強度を誇る装甲を実現させたが、顔からのビーム発射に伴い開いた頭部に折れたスーパーメーザーを投げて突き刺すことで逆転勝利を掴んだ。
  • サタンメガス戦(43,44話)
ウェイトアタックで頭部を切断してもバイオ粒子斬りで木っ端微塵に吹っ飛ばしてもメカ人間ミキからのエネルギー供給により何度も再生し、一時撤退を強いられていたが
ミキの自爆特攻により再生が効かなくなり、スーパーメーザー・ストレートフラッシュで首を切り落とされバイオ粒子斬りで破壊。勝利へと繋がった。
  • ラガーメガス戦(46話)
全身をガードする赤いプロテクターにはスーパーミサイルも通用せず、ボール爆弾とラガーメガスタックルに苦戦するも、レッドの発案でタックルを転んでかわしそれと同時にキックでラガーメガスを転倒させモンスターを気絶させることに成功。
その隙にバイオ粒子斬りを決め勝利する。
  • バルジオン戦(49話)
ファラの操縦するバルジオンとの対決。
スーパーミサイルも通じないバルジオンの装甲と、バイオ粒子斬りも破る反バイオ粒子砲に追い詰められたバイオロボは、
バイオマンだけでも助けようと、自らの意志でバイオマン達を強制脱出させる。
実質的な敗北である。

と、決して順風満帆とは行かなかったことも。


そして最終決戦ではキングメガスによりバイオベースを攻撃され、戦闘中には改良型の反バイオ粒子砲等を受け苦戦したものの
ピーボを取りこんでエネルギーを増大させ、黄色いエフェクトを身に纏ったバイオ粒子斬り『スーパーフラッシュ』でキングメガスを撃破。

その後バイオマン達はネオグラードにてギアに勝利。戦いが終わった後はピーボがバイオドラゴンと共に別の惑星を守る為に宇宙へと旅立ち、バイオマン達は歴史に名を残すことも無く、いずこかへと立ち去って行った。

ゴーグルロボ、ダイナロボと比べて合体数が減ったのは、3体とも戦闘機だと子供が両手で遊ぶ時に1機余るからだと言われている。


【その後のスーパー戦隊において】

Vシネマ「百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊」では、ガオライオンの雄叫びと共に歴代24大戦隊のレッドが操縦もしくは使役するメカと共にバイオジェット1号が到着。はぐれハイネス・ラクシャーサを迎え撃った。

映画「ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」では、人々の想いで実体化した歴代戦隊の一号ロボたちと共に黒十字王率いる悪の軍団に立ち向かい、
バイオロボはグレートファイブと共に彗星のブレドランに必殺技を放った。
スーツは既に存在しないため*2当時の映像を流用して使用している。
試験的に6人目の追加戦士(マグネ戦士とX1マスク)が登場した点が両作品の繋がりと思われる。

そしてイケないオトナのアヤしい裏戦隊「非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛」第9話「妄想弐號」では、アキバレンジャーが駆るイタッシャーロボがなぜかバイオロボのテーマソングをBGMに出動。
ツー将軍が作ったメカジャイガン・シーラカンスカンスに対しバイオマンの大それた力を使用。バイオ粒子斬りのごとく「ツンデレソード・妄想粒子斬り」を放ったが、メタネタ上等なアキバレンジャーの作風による「ツー将軍の妄想空間内で戦隊のカレンダーをめくった結果『クリスマス決戦前後編の前編』状態に陥り無条件で大ピンチ」に陥り呆気なく弾き返されるのだった……。



テーマソング:バイオロボの歌(歌.宮内タカユキ)*3


今、お前は追記・修正の荒野に踏み出す。

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最終更新:2024年01月01日 00:29

*1 これは東映大泉撮影所の向かいにあるプラッツ大泉のもの。前年には宇宙刑事シャリバンでも使われた

*2 当時撮影で用いたスーツのうち、腕パーツは『五星戦隊ダイレンジャー』に登場した歌舞伎ロボットに改造・流用された。

*3 Bメロの「1号ジェットはレッド&ピンク」から「ふるえ無敵の鉄剣を」の部分は基本的にカットされて流された