テレスドン

登録日:2016/06/12 Sun 01:27:50
更新日:2024/03/23 Sat 11:06:36
所要時間:約 9 分で読めます





テレスドンとは、ウルトラシリーズに登場する地底怪獣である。
ウルトラマン』にはゴモラというもっと有名な地底怪獣が登場しているが、ゴモラの種別はあくまで「古代怪獣」であるため、ウルトラシリーズの地底怪獣の代表選手と言ってもいいかもしれない。


概要

地底4万mに生息する怪獣。マグマを常食している。
全身が鎧のような強固な皮膚で覆われており非常に防御力が高く、怪力に任せたパワーファイトと、ダイヤよりも硬く鋭い鼻先や毒の爪による刺突斬撃を得意とする。
非常に凶暴な性格で、口からは鉄をも瞬時に融かす高熱の溶岩熱線「デプス火炎」を放って周囲を火の海に変える。
ただし、日の差さない暗黒の地底で暮らしているため、の変化に弱く、地上では主に夜間に活動する(ただし、光に弱いわけではないので、昼間に活動する事もある)。

いわば「長い尻尾を引きずり回し」「硬い身体と怪力を武器に」「を吐いて暴れ回る」という、超正統派怪獣である。
また、『帰ってきたウルトラマン』に登場するデットンは、弟怪獣とされている(後述)。

大伴昌司氏が手掛けた『怪獣図解入門』掲載の解剖図によると、テレスドンのは頭・背中・両腕・尾の5か所に分かれて配置されているとの記載があり、頭がやられても体だけで動けるという昆虫みたいな奴である
ゲームウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』におけるテレスドンの固有スキル「5つの脳」もこれが元ネタとなっている。


活躍

『ウルトラマン』

種別:地底怪獣
身長:60m
体重:12万t(あのスカイドンに次ぐ堂々の第2位)

第22話「地上破壊工作」に登場。
地下4万mに棲み、全地上人の奴隷化を目論む地底人に操られて暴れ回る。
その体の強固さたるや、自衛隊科学特捜隊の総攻撃を数時間にわたって受け続けてもまるで意に介さず、
かつてマグラーを葬り去ったナパーム弾を受けてもビクともしないほど。これにはムラマツキャップも「凄い奴だ」と驚いていた。

ハヤタ・シンを誘拐する任務を負っていた地底人の工作員は、科学特捜隊を引き付ける為、このテレスドンを呼び出して深夜の東京を焼き討ちにし、彼らと交戦させる。

だがしかし、その間に地底人達は洗脳したはずのハヤタのフラッシュビームの閃光で全滅。
ナレーション曰く光の国から来たスーパーマンであるウルトラマンは地底人の洗脳も跳ね除けて*1、40㎞の旅路をマッハ5のスピードで地上に帰還。
これだけで3分しかない貴重な時間の23秒も使ってしまったが、そんなことを気にしている余裕もなく、暴れ狂うテレスドンに対し、敢然と立ち向かう。

テレスドンは巨体と怪力を武器に体格では下回るウルトラマンに猛牛の如く襲いかかり、押し潰して絞め殺そうとするが、ウルトラマンは反撃。
テレスドンの動きを逆利用し、巴投げ、背負い投げ、ジャイアントスイングと次々にをかけていく。

最初のうちこそ意に介さず暴れ回るテレスドンであったが、徐々に動きが鈍り出す。
何故なら、ナパーム弾に耐えうる皮膚を持つ彼も、度重なる投げによって地面に叩き付けられた衝撃により、体内へのダメージが蓄積されていたのだ。
自身の重量が仇になったのだろう……。
こうして内臓へのダメージを受けに受け続けたテレスドンは、とどめの地球投げで遂に絶命した。

ちなみにこの一連の戦い、ウルトラマンは先記の通り地上に脱出するまでに活動時間の23秒を消費し、なおかつ夜中に戦っていたにもかかわらずカラータイマーは点滅していない。
ムラマツキャップ曰く「凄い奴」も、ウルトラマンの敵ではなかったのだ。

かくして地底人の「地上破壊計画」は失敗に終わり、テレスドンも二度と目を開くことなく、第35話で怪獣墓場を漂う姿を見せるのみであった。



……だがしかし、第37話「小さな英雄」において、テレスドンはこの世に舞い戻った。
死んだ怪獣を生き返らせる力を持つ、怪獣酋長ジェロニモンの尖兵として、テレスドンは再びその体に生を受けたのである。
ドラコが五本指の手と5本の角を持った「再生ドラコ」として復活したのと同様に、
テレスドンも「再生テレスドン」として、ジェロニモンの計画に参加する事となったのだ。

ところが、相手が宇宙怪獣でそりが合わなかったのか、再生ドラコと顔を合わせて早々に喧嘩を開始。
最終的に、それを見かねたと思われるジェロニモンの唸り声でお互い大人しくなるという形で中断された。

一方、ジェロニモンが人間に味方する存在と知らずにピグモンまで生き返らせてしまった為に、怪獣復活計画が科学特捜隊に筒抜けになってしまう。
アジトである大岩山に科学特捜隊が潜入したのを知ったジェロニモンにより、再生ドラコと共に送り込まれ、彼らの抹殺を試みるが、スーパーガンの銃口を3つ合わせて撃つ「トリプルショット」で絶命した。
「毎回使えよ」と突っ込みたいところだが、今回においてスーパーガンの機能が更新されていたか、防御力が再生しきっていなかったのだと思われる。

身も蓋もない事を言ってしまうと、他の怪獣と差し替えられた(後述)からなのだが……。


ドラコと違い再生前と同じ姿に見えるが、よく見ると後頭部や首の角度が異なっている。
無論、着ぐるみは第22話のものを改修したもの。
また、昼間活動している姿が描かれたのは今回が初。


ウルトラファイト

新撮パートに『ウルトラマン』時の着ぐるみを流用して登場しているが、着ぐるみの劣化が激しく造形が大きく崩れてしまっている
後に『帰マン』で鼻先のみ改造され、上記の弟怪獣の「デットン」となった。
なお、当初は『帰マン』テレスドンを登場させる予定だった(当時の児童誌でも予告されていた)が、劣化の影響で別の怪獣にしか見えないという理由でデットンに代わった経緯がある。


レッドマン

デットンの頭部を新規造形のものに挿げ替えて再度テレスドンになり、レッドマンと戦った。
これにて、テレスドンのスーツは1966年から1972年まで、劣化や補修を経て都合6年間使われ続けた事になる。


ウルトラマンパワード

種別:地底怪獣
身長:62m
体重:13万t

第4話「闇からの使者」に登場。従来のテレスドンとの区別の為に「パワードテレスドン」とも呼称される。
氷河期以前に地上で暮らしていた種族「太陽の民」が使役する地底怪獣であり、地球を汚染物質で汚す地上人を征服する為に送り込まれた。

全身を銀色の鎧じみた装甲で覆っており、ミサイル戦車による攻撃を受けても蚊が刺したほどにも感じない。
夜行性のため、昼の暑さや紫外線が苦手。
身体は重く、ただでさえ遅いパワード怪獣の中でもずば抜けて重量感にあふれた動きをしている。
地下を高速で掘り進んで地震を発生させることも出来、これによってビル群を地中に引きずり込んだ。
ただし、火炎を吐くシーンはなく、図鑑にもそのような能力は掲載されていない。

手始めに地上に送り込まれ、ケンイチ・カイ=ウルトラマンパワードが拘束されている事をいい事に市街地を破壊したが、その内に夜が明けた為撤退。
二度目の出現ではが苦手な習性を利用して追い払おうと言うW.N.I.Rの作戦で証明を照らされるが、
これを見越して改造されたのか、瞼のようなフィルターで目を防御、再び暴れ出す。
だが、機転を利かして太陽の民からフラッシュプリズムを取り戻したカイがパワードに変身して地底から脱出(ちなみにこの後、太陽の民がどうなったのかは不明)。

地上に辿り着いたパワードはその胸にけたぐり……もとい蹴りを打ち込み、頭にチョップも叩き込んでみるが、体が重すぎかつ硬すぎて通じない。
しかしW.N.I.Rのベックは、ただ光を当てるだけでは防がれても、至近距離で閃光を浴びれば怯むのではないかと分析。
その指示を聞いたヤングらはストライクビートルのマグネシウム照明弾による作戦に移行。
パワードが持ち上げた隙を突いて、テレスドンの目に向かって照明弾を放つと、ベックの読み通りテレスドンの目はフィルターごと焼き尽された。
怯んだテレスドンをパワードは放り投げ、前後不覚となったテレスドンにとどめの一撃。
青く光る1億度のメガスペシウム光線が明々とニューヨークの夜を照らし出すと、光過ぎ去った後には塵一つ残ってはいなかった。


ウルトラマンメビウス

第21話「虚空の呼び声」で怪獣墓場を漂う姿が確認されている。


『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』

種別:地底怪獣
身長:60m
体重:12万t(一部の図鑑では「4万t」)

第1話「怪獣無法地帯」から登場。
「この惑星は怖いですよ」という事を知らしめるべく開拓惑星ボリスにて暴れ回る。
・デットンのライバルである岩石怪獣サドラと激しく戦うが、そこに突然割り込んできた怪獣界一の戦闘狂・レッドキングにサドラを倒され、そのまま戦闘に突入。
この後場面が切り替わってしまったが、この時は勝てないと見て逃げ出したらしい。

続く第2話「五人目のクルー」では、同じ地底(から出現したパワー系)怪獣であるゴルザと共に再登場。
他人とは思えないくらい色々似ている主役怪獣・ゴモラと2VS1のハンディキャップマッチを行うが、超振動波で溶岩熱線を押し切られて倒された。

この個体はここで死んだようで、第7話「怪獣を呼ぶ石」にて別個体が登場。
ブルトンによってレッドキング、ネロンガと共に突如として召喚され、ゴモラを襲撃。
だが、レイが新たにモンスロードしたリトラの火球を頭に受けて昏倒してしまう。
ナパームに耐えた怪獣が、リトラの火球で気絶するとは……。
しかし、よく見ると目の周辺に爆発の閃光が上がっているので、そのショックで気を失ったのかもしれない。

目を覚ました後はゴモラに向けて溶岩熱線を吐くも、避けられてネロンガに命中、そのまま倒してしまう。
この時の「やっちまった!」なリアクションは必見。
続けてリトラに誘導されてブルトンの触角を燃やしてしまい、時空エネルギーの操作を無力化するという失態まで犯してしまう。
こうしてブルトンはワイバーンミサイルで粉砕され、テレスドンもゴモラの超振動波で爆砕された。
何とも間抜けで役立たずな個体であった。こんな個体を呼び出してしまったブルトンもブルトンだが……。

『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』

第10話「新たな戦いの地平で」に登場。
ゼットン星人に操られ、フック星人の操る再生ドラコ(本作では「ドラコ(再生)」)と因縁の対決を繰り広げる。
両者ほぼ互角だったが、突然乱入してきたキングジョーブラックの砲撃を受け、再生ドラコ諸共粉砕されてしまった。
再生ドラコ共々、レイオニクスハンターに狙われたレイオニクスの怪獣の末路の一端を視聴者に分かりやすく示す為のかませであった。合掌……。

ちなみにゼットン星人がどうしてこの怪獣を操っていたのかという理由は劇中で説明される事はなかったが、
公式サイトでは「最終決戦に備えてゼットンを温存していたから」と推測されている。


河本ひろしによるコミカライズ版ではゴルザの手下に成り下がり、複数個体が登場した。
アーストロンやグドン、サドラにネロンガといった地底怪獣軍団と共にゴモラを襲うも、あまりに数が多すぎて統率が取れずボコボコにやられてしまった。


大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

ウルトラマンベリアルのギガバトルナイザーで無理矢理蘇らされる形で登場。
最後の方まで生き残り、グドンと共にウルトラマンゼロに立ち向かったが難なく蹴り飛ばされ、ワイドゼロショットで他の怪獣共々爆砕された。
その後、ベリュドラの一部となっている姿が確認できる。


ウルトラゾーン

CV:宮崎吐夢

第3話のコントパート「怪しい者じゃないです」及び第14・15話の特撮パート「東京ジュラ紀」に登場。

第3話では都心から電車で30分の閑静な住宅街に建つ瀟洒なマンションに侵入し、住人の女性に美味い溶岩の店の場所を尋ねるが、
「(地上の動物は)溶岩は食べない」という事実を教えられ、「地底人に騙されたー!」などと言ってショックを受ける。
そして、事実を教えてくれた恩を返そうとするが、住人の女性に断られると何故か逆切れ。文句を言い並べながら去って行った。

第14・15話では、謎のオーパーツ「アカンバロの瞳」を狙う地底人が操る怪獣として登場。
最初はピット星人が操るエレキングと共に、主人のいる建物を守ろうと、ガッツ星人のアロンを画面外で倒すが、正体を暴かれた地底人とピット星人が対立姿勢を見せた事でエレキングと戦う事に。
市街地で溶岩熱線を吐いて応戦するが、尻尾で絡めとられて電撃を浴びせられる。
その後場面が切り替わった上、アカンバロの瞳で怪獣が目覚めて東京がジュラ紀と化した所で話が終わっている為、勝敗は不明。
余談だが、ラストでは「襟巻きのないジラースに似た怪獣」も出現したらしい。

ちなみに地底人の怪獣として登場したのは、初代以来46年振りである。
また、いずれのエピソードでも初代同様、夜間に出現した。

第13話のアイキャッチでは満員電車に乗ろうとして駅員に押されていた。


『ウルトラゼロファイト』

第一部「新たなる力」に登場。
バット星人グラシエが、怪獣墓場からベムラーグドンサドラと共に蘇らされてゼロを襲撃するが、
ルナミラクルゼロに変身され、ミラクルゼロスラッガーでベムラー共々倒された。
ちなみにこの後、グラシエは地獄の四獣士を繰り出してくるので、その前座であるこの4匹は完全な時間潰しである。
しかし、この場面は物語やゼロの新フォームの掴みという意味合いが強いので、その為の重要な役回りだったと弁解できようか。


『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』

バーチャル世界のアバターとして登場。
久野千草がライブし、石動美鈴のライブするスノーゴンを溶岩熱線で倒した。さり気なく初勝利である。
続いて渡会健太がライブした因縁の相手ドラコ(翼も鎌もある通常の個体。ただし翼は途中で消失した)を迎え撃ち、優勢に立ち回るが、健太がバルタン星人に乗り換えた事でやられてしまった。




ここまで、戦闘面においては不遇な扱いを受けている印象があるが、元々強い相手には弱かったり、正統派過ぎて能力面が若干乏しい面がある中、
周囲が様々なアップデートをされていたり、規格外に強いのが現れたりしているので仕方がないのかもしれない。
他の連中が色々と強くなり過ぎたのだ……。

だが、そんな彼にも転機が訪れる……。







ウルトラマンX

コード:タイプG
身長:60m
体重:12万t

第3話「夜を呼ぶ歌」に登場。
地底人の同種族と思われる、都市伝説の怪人「地底女」が使役する地底怪獣で、彼女の発する「絶叫」(悲しみの感情を含んだ悲鳴)と同調している。

溶岩熱線や頑丈な体、比類なき剛力はそのまま。
だが、今回はそれに加えて地中を猛スピードで掘り進んでアントラーの如く相手を攪乱するという、
これまでの個体からは考えられないほどの敏捷性を持っており、地上でもそのスピードは健在。
しかし、特筆すべきはウルトラマンガイアウォーズマンのように、体をドリルのように高速回転させて突進する新技を仕掛ける事であろう。
この手の技は身軽な人型キャラクターの領分だが、正統派怪獣であるテレスドンが繰り出すという事がどれほどのインパクトがあるか、お分かりいただけるだろうか?
設定上の体重と合わせると信じられない動きである。

一度目は謎の地震の調査に地下の工事現場やって来た大空大地と山瀬アスナらの前に現れた地底女の絶叫で呼び出され、夜間の都市内に出現。
大地とアスナの乗るランドマスケッティとの戦闘に突入し、地中を移動する戦法で背後から咥え込むが、照明弾で光の変化に弱いという弱点を突かれて追い払われた。

二度目の出現でも地底女の絶叫で呼び出され、夜の市街地で暴れ出す。
そこで大地とユナイトしたウルトラマンエックスと戦闘。エックスはチョップやパンチを繰り出すも硬い皮膚には効果が薄い。
対してテレスドンは上記の突進を叩きこみ、更に地中から現れて突き飛ばした後、マウントポジションを取って鼻先を突き立て、初代とは逆にカラータイマーが点滅するまでに追い詰める。
いくら夜だからってタイマーが点滅するのが速すぎとか、前回のバードンと若干イメージが被るとか言ってはいけない。

しかし、Xioの風間ワタルが初使用した「ウルトライザー」の攻撃で陽動された隙に、高田ルイと三日月マモルが転送したエレキングのサイバーカードで、エックスがサイバーエレキングアーマーを身に纏うと形勢逆転。
再度突進を仕掛けるも、電磁ムチで絡め取られて地面に叩き付けられ、続けてエレキング電撃波を受けてスパークドールズに圧縮された。

ごめんな、ここはお前のいるべき場所じゃないんだ。

その後、操っていた地底女は行方不明となり、地下工事現場に彼女と共に封じられていた事が示唆されたが、真相は最後まで謎のままだった。

続く第4話では、この時回収したスパークドールズからサイバーテレスドンのカードが開発された。
スペースマスケッティに使用され、溶岩熱線でザラブ星人の操るベムスターに呑まれてしまったエックスの解放に一躍買っている。
しかし、残念ながらテレスドンアーマーの登場は無かった。
その代わりなのか、今作で身に付けた回転攻撃はゼットンアーマーの技として後に登場した。

だが、『X』での活躍はこれまでのテレスドン像を覆すものであったと言っても良いであろう。


ウルトラマンオーブ

第9話「ニセモノのブルース」、第24話「逆襲の超大魔王獣」に登場。
『オーブ』の怪獣には天然モノとジャグラス ジャグラーが怪獣カードから実体化させたものが存在するが、テレスドンは前者である。

第9話ではババルウ星人ババリューにせウルトラマンオーブに化けて、人間とウルトラマンオーブを破壊する作戦を遂行しようとしたまさにその瞬間、たまたまタイミング良すぎるけど本当に偶然地中から出現。
そのままなし崩し的ににせウルトラマンオーブと戦闘になり、戦いは苦手なババリューを手こずらせるものの、叩きのめされて地中に逃げ帰った。

……と、役割は清々しいまでの前座
ただの暗黒星人だったババリューが「ヒーロー」になる大きな切っ掛けとなったのでストーリー的に果たした役割は大きいのだが……
せっかく『X』で今までにない描写と強さを引っ提げて名誉挽回したと思ったらまたこんな扱いである。トホホ。

第24話では夕暮れの繁華街に突如としてデマーガゴメス(S)と共に地中から出現。
そこに現れたオーブ ハリケーンスラッシュと戦闘するかに思えた。
しかし、オーブと一戦も交えることなく、他の2体と共に突然倒れて死亡してしまう。ちなみにこの時、オーブに脈を測られていた。「スィンデルゥアァ…」
なお、この個体が第9話の個体と同一個体かは不明である。

また、第2話「土塊の魔王」でも怪獣カードが登場し、マガグランドキング復活のために使用されている。


ウルトラマンジード

放送直前スペシャルにて登場。
アクロスマッシャーの能力を紹介する対戦相手となった。
プリミティブソリッドバーニングの紹介には本編の映像が使用されているが、ここだけ新撮。


ウルトラマンZ

第4話「二号ロボ起動計画」にて登場。
夜行性の怪獣である事は従来通りだが、今回の個体は体内の火炎袋の影響で日中でも活動できるようになったと説明されている。
その影響か通常の個体より動きが素早く、パワーファイターのセブンガーは終始押され気味であった。
また、公式サイトによればゴモラ同様に「超振動波」が使える様子。

地下深くで眠りについていたが、活発に行われる地下都市開発の騒音で目覚めてしまい、地上に現れる。
そういった経歴もあってか「音」に敏感で、セブンガーとの初戦での最中、サイレンから響く警報に反応し、怒り狂ったかのように火炎を撒き散らした後、地下へと逃走した。

再出現の際には再びセブンガーと交戦。
顎にゼロ距離で硬芯鉄拳弾を撃ち込まれても余裕で耐えてしまう頑丈な体と、素早い動きでこれを返り討ちにする。
続けて現れたウルトラマンゼット ベータスマッシュ相手でも、火炎放射からの『X』でも披露したドリル回転攻撃の連続攻撃で圧倒してしまう。

だが、無事に起動が間に合ったウインダムの加勢により形勢逆転。
電気を纏いながら高速回転する拳から放たれるパンチや、額から放つレーザーショットであっという間にノックアウトとなった。

だがそこにジラースのメダルを持ったカブラギが現れ……?


コシ カレカレータ(よしいいぞ)…テレスドン……


エリマキテレスドン

種別:強化地底怪獣
身長:60m
体重:12万5千t

カブラギが投げ入れたジラースメダルを飲み込んだテレスドンは突如立ち上がり、なんと首元から禍々しい見た目をした襟巻が生え、パワーアップを果たす。
襟巻による超振動波の増幅により、超振動波をビームのように撃ち出せるようになった「デプス破壊熱線波」「デプス拡散熱線波」の他、
襟巻を震わせて空気を生成し、ゼスティウム光線を跳ね返す謎原理な「デプス反射砲」といった特殊能力を獲得した。

突然のパワーアップに動揺するゼットやウインダムに対してデプス破壊熱線波やデプス反射砲で跳ね返したゼスティウム光線の弾幕で再び圧倒するが、
アルファエッジにチェンジし、高速で空中を飛び回るゼットに気を取られている間に再起動したウインダムによって体当たりを食らわされた挙句、
そのままウインダムの手によりパワーアップの要たる襟巻をジラースよろしく引っ剥がされてしまい弱体化。
グロッキーになったところを空中からのゼットのゼスティウム光線&ウインダムのミサイル一斉発射の同時攻撃を受けて爆散。今度こそ倒された。
ちなみにジラースはゴジラを改造した怪獣として有名(厳密にはゴメスが先。ちなみにゴメスは第1話に登場している)だが、近年のウルトラシリーズには出演していない。
一応、『大怪獣バトル』のカードや、須賀川、ウルフェス、EXPOなどのステージなどで登場する事はあるが、元ネタがゴジラなために出演できなかったため、怪獣メダルとエリマキテレスドンという形で登場する事になった。


ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA

第24話「闇の支配者」に登場。
妖麗戦士カルミラが変貌を遂げた邪神メガロゾーアの闇のエネルギーに恐怖し、パゴス・ゴモラ・アーストロンらと共に血相を変えて逃走した。


ウルトラマンデッカー

第6話「地底怪獣現る! 現る!」に登場。上記の個体と同一かは不明。
グドンにより地下3200mの鉱脈に引きずり降ろされたウルトラマンデッカーを襲おうとしたが、デッカーの召喚したアギラの突撃で即死した
以上、出番終わり。何のために出てきたんだお前は……。


ウルトラ怪獣モンスターファーム

初期育成怪獣の一体として登場。適性は命中・回避低めのバランス型。
ニュージェネレーションヒーローズ(新世代ヒーローズ)以降、存在感を放ってきた怪獣だが、本作では微妙な扱い。
長寿と吹き飛ばされにくい特徴が持ち味なのだが、後者は強力なドリル系の技が遠距離技なのでかみ合わせが今一つ。
使いやすい技は隣接~中距離に多いため、堅実に削るスタイルにするか強力な一撃を叩きこむスタイルにするかで特徴の価値が変わってくる。
とにかく長い時間をいかに有効活用できるかにかかっている。
レア種はあの元看板モチーフ。
この他テレスドンはいくつか派生種がいるのに対し、サブがテレスドンの他種派生は1種だけ。ここも不遇。


【余談】

  • テレスドンの初登場回である初代第22話を担当したのは、実相寺昭雄監督である。
    その為、この怪獣の倒し方には「スペシウム光線で敵を倒す」というパターンを嫌う氏の意向が強く現れている。
    実は彼らの設定と合わせてみると、スぺシウム光線で倒した方が構図が分かりやすかったというのは内緒。しかし、それがウルバトで「必殺技封印」という形で再現される事に

  • 初代第37話で再登場する怪獣は本来はゴモラだったが、着ぐるみが前回第36話に登場したザラガスに改造されていた為、この怪獣に差し替えられたという経緯がある。
    これとは逆に『ウルトラマンマックス』では第21話の初期プロットでこの怪獣の登場が検討されていたが、公式サイトで行われた「伝説の怪獣人気投票」で1位だったゴモラに変更されたという裏話が存在する。
    その名残か、この回のサブタイトルは「地底からの挑戦」であった。


  • 『X』第3話のドリルのような突進攻撃は、演出を担当した田口清隆監督曰く「テレスドンが地底を掘り進む一端」。また、映画『トレマーズ』のイメージも取り入れられているとのこと。
    エレキングアーマーの最初の相手に選ばれたのは、ウルトラゾーンでエレキングと戦った事へのセルフオマージュと思われる(なお、両エピソードの演出は共に田口監督が担当)。

  • 『Z』のエリマキテレスドンの登場は、演出を担当した辻本貴則監督のアイデアによるもの。
    当初はデマーガが怪獣メダルの力で変貌したという設定でツルギデマーガを登場させるつもりだったが、デマーガ自体が新世代ヒーローズの作品にちょくちょく登場している事や、「小改造でもちゃんと新怪獣として輝くポテンシャルを秘めているのでは(意訳)」という理由からテレスドンに白羽の矢が立ったという経緯がある。
    ただし、テレスドンも新世代ヒーローズに度々姿を見せていた為、新たにエリマキを追加して変化をつける形になった。



追記・修正は意識を失っても記事を作れるようなスーパーマンにお願いします。

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最終更新:2024年03月23日 11:06

*1 と言うよりも、ハヤタとは別人だったため洗脳されなかった。