アイリス・ラインフェルト

登録日:2016/06/12 (日) 00:26:43
更新日:2020/09/22 Tue 22:08:12
所要時間:約 9 分で読めます



*1
「私には無理ですって、何回も言ったの……七回言ったの」


アイリス・ラインフェルト(Iris Reinfeldt)とは、ういんどみるOasis制作のエロゲー、ウィザーズコンプレックスに登場するヒロインの1人。

CV:小鳥居夕花
身長:161cm
3サイズ:80(C)/54/84
国籍:スウェーデン
所属:国立御久仁学園西学舎塔1年A組
   西学舎塔生徒会会長
趣味:散歩、月光浴
特技:魔法
苦手:人付き合い
欠点:人見知り、引っ込み思案


あまりにも急すぎる御久仁学園への入学が決まった主人公の蒼が、学園長室の前で出会った外国人の少女。
出会った直後に赤面しながら慌てて逃げ出してしまったので、まともな会話も交わせなかったが入学式の際に再会。
……が、誤解が誤解を呼び絶賛逃亡中の蒼がアイリスを庇おうとして彼女の方へと倒れ込んだ挙句に胸を鷲掴みにするというラキスケ全開なイベントが発生。
咄嗟にアイリスが蒼は転入生であると叫んでくれたおかげで惨事を免れることができた。
更にその後、蒼の家にホームステイをすることが決まり、西塔の中で最も身近な存在として共に生活することになる。

スウェーデン生まれの留学生で、御久仁学園学園長にして実質全ての魔女のトップに立つ世界的有名人、マリア・ラインフェルトの娘。
消極的で引っ込み思案、常にオドオドした態度を取り周囲に流されがちではあるものの、
母親のマリアのことは心から尊敬しており、彼女の期待に応えられる存在になりたいと努力を重ねている。
初登場シーンでも2人きりになった途端にマリアにギュッと抱き着いたりするなど率直に言えばマザコン。だがそこが可愛い。

前年の生徒会長であるシャリーの指名を受けて西塔生徒会長に就任したのも上述した母への想いがあってこそ。
しかし、シャリーを含めた他の西塔生徒会メンバーが超絶マイペース且つ人の話をあまり聞かない連中ばかりなので、
自己主張に乏しいアイリスは生徒会長として気の重くなりがちな日々を過ごすことになってしまう。

自身の性格が性格なので周囲に流されるままにあらぬ誤解を植え付けられてしまうこともしばしば。
アイリスはそういった事象を自分から否定することが出来ないばかりか、そんな弱気な自分に自己嫌悪を抱いて負のスパイラルに陥ってしまうことも。
……が、ルートによってはその溜め込んだ不満が爆発し、かなりおっかない一面を見せる。
ほのかルートではマイナス方向に振りきれ過ぎて洒落にならない事態になってしまうし。

魔女としての属性は光。
周囲に多数の光球や光輪を展開して魔法を操るその姿は一種の神々しさすら感じさせるほど。
純粋に光線や光の刃で敵を攻撃したり、光を捻じ曲げることによる光学迷彩や目くらましなどにも応用可能。
潜在能力はほのかすらも凌いでぶっちぎりのトップだが、技術面と総合力では劣っている。

以下、ネタバレ含む。





















個別ルートではシャリーによる通称MSC宣言が自身の意思によるものだと捉えられてしまい、
学園長の娘という恵まれた立場であることも重なって、自身への風当たりが急激に悪くなってしまう。
放送部の取材でも上手く自分の意思を伝えられなかったりと気落ちするばかり。

そんなアイリスに蒼は一緒に中間試験の試験勉強をしようと持ちかけ、アイリスも蒼への信頼からそれを喜んで承諾する。
その勉強の最中で自身の家系の事や母親への憧れを語らう中で蒼との距離が縮まっていき、少しずつ自信を取り戻していく。
後日、シャリーに対して勇気を振り絞ってMSC宣言を撤回してほしいと伝えるも、そんなシャリーから返ってきたのは、
アイリス自身が御久仁学園をどうしていきたいのか明確な意見で自分を納得させるのならそれを了承するというもの。
思ってもいなかった返答にアイリスは自分の意見というものをはっきり持てなかったこともあって悩んでしまう。

そんなこんなで蒼との交流を深める中、アイリスは自分とは正反対に己の意見をはっきりと持ち、東塔生徒会長として活躍するほのかへの憧れも強めていく。
後日、蒼も合わせてほのかと3人で休日にコンサートを見に行ったりするが、
シャリーにはどうにか言うことが出来た自分の意見を、ほのかと友達になりたいという自分の意思をどうしても伝えられずに更に困惑してしまう。

悩みに悩んで部屋に閉じこもってしまったり、マリアに呼び出された蒼がアイリスの自信の無さは欠点かもしれないが同時に慎重さの表れであると主張したり、
無断欠席を心配して見舞いにやってきた西塔生徒会メンバーに蒼とのあらぬ関係を誤解されたり、
後日蒼が学園に行ってみればこれまたシャリーとのあらぬ噂が吹聴されていたりと色々ある。

後、5月末日に生徒会主導で行われたボランティア活動において東塔生徒会メンバーは揃って喝采を浴びるも、
反対に西塔側はアイリス以外のメンバーは身勝手な理由で参加せずに1人で頑張るという事態に。
そして心配して様子を見に来てくれた蒼と共に帰る途中、ばったり出くわしたメリッサとターニャはそのことを悪びれないばかりか東塔側の人間である蒼と一緒にいることを詰る始末。
そのあまりにも勝手すぎる横暴にアイリスは遂に爆発。シャリー含めた他のメンバー全員を戦慄させる程の力の片鱗を見せつける。
蒼の魔法吸収能力と居合わせた天王洲先生の取り計らいにより大事にはならなかったが、暴走寸前まで気を張り詰めていたアイリスはそのまま気を失ってしまう。

その一部始終をマリアにも見られてしまい苦言を呈され、益々落ち込んでしまう中、
蒼は自分も魔女の学術機関である御久仁学園において唯一の男子であるという立場も合わせ、
シャリーやメリッサ、ターニャの言葉から生じた異邦人の集まりである西塔のことを真に理解したいという決意、
自分もただ魔法が使えるというだけで流されるままだった自身のことを見つめ直したいという気持ち、
そしてそれら全てを上回るアイリスを近くで守っていきたいという異性としての好意を告白する。
そんな蒼の優しさを身近に感じ、アイリスもまた蒼のことが好きであることを告白し、2人は恋人となる。

「私の一方的な想いだけど……それでも」
「一方的なことを怖がってたら、これまでと同じだと思うから」
「――私、蒼さんのことが好きです」

東塔生徒から裏切り者呼ばわりされながらも蒼は正式に西塔に移籍することとなり、シャリーの後を継いで西塔生徒会副会長に就任。
生徒会メンバーを始めとした西塔生徒と共に生活を始め、アイリスとの仲は深まっていく。
(東塔の副会長には後釜として全生徒会長である舞生が再就任)

3戦目の終盤における身勝手な気持ちに駆られるままの魔法行使による勝利やそのことへの後悔。
東塔メンバーであるほのかと仲睦まじくしていることへのメリッサとの衝突と和解。
唐突なターニャとの買い物イベントや、3戦目でアイリスを煽ったことを実は気にしていたことやアイリスの誕生日のことを教えらたり。
蒼とシャリー主導によるアイリスへのサプライズ誕生日パーティーなどを経て、西塔生徒会とも信頼を強めていく。

その最中で知ったのが何故アイリスは自信を持てない性格なのかということの根底部分。
嘗てマリアの娘として周囲からチヤホヤされていたアイリスは今とは正反対の自信家であったが、
誕生日に母親を驚かせてあげたいという好意で放った魔法が失敗し、マリアにケガをさせてしまう。
しかもその後遺症で今でもマリアは魔法の行使に一定の制限がかかってしまっており、そのことをずっと引きずっているということであった。

そんな最中で行われた4戦目においてアイリスは当初は連携を見せつつも途中から半ば個人プレイに走ってしまい、その隙を突いた東塔のチームワークによって敗北。
アイリスは結局自分は仲間のことを信じ切れていなかったと再び塞ぎ込んでしまう。
挙げ句、自分を心配して駆けつけてくれたほのかにすら何もかも与えられてる人が偉そうに言わないで!!」と言い放ってしまう。

思いもよらない言葉に呆然とするほのかを置いて駆け出すアイリスに追いつく蒼。
立派な魔女になるために他人に甘えてなんていられないと無理をしているアイリスに対し、
蒼は自分も姉に支えられて生きてきたこと、アイリスももっと母親に甘えてもいいということ、もっと自分自身を認めるべきだということを伝える。
蒼の言葉で再び立ち直ったアイリスはマリアの下へと赴き、今まで我慢していた想いを打ち明けるのであった。

そして迎えた魔法生徒会大戦の最終戦。
アイリスの言葉が引っかかり続けて全力を発揮できないほのかもまた蒼の言葉で立ち直り自身の独善的な面を見つめ直し
アイリスと同じ目線に立つことで全力全開の激闘を展開、本気の言葉をぶつけ合うことでようやく2人は真にお互いを理解し合う。
最終的には学舎へと逃げ込んだアイリスは追ってきたほのかに蒼とのキスシーンを見せつけるという奇策による隙を突いて勝利。

勝者となったアイリスは閉会式の場において、信頼できる仲間と共に尊敬できる相手と戦うことは素晴らしいことであると語り、
皆が自分みたいな想いをできる様にと、現行の魔法生徒会大戦を廃止し、全校生徒参加型の新しい魔法生徒会大戦を新設することを発表する。
同時にMSC宣言の撤回と謝罪、自分と蒼が交際していることやシャリーとの関係に対する誤解の解消。
西塔生徒のみならず、人間はひとりひとりが違うもので全ての人間が部外者であり、お互いのことを真に思いやれる生徒を育む学園にしていきたいとも宣言。
そして遂にほのかにも友達になってほしいと言うことができ、先の闘いで真にアイリスと通じ合えたほのかもその申し出を了承。
その全てを毅然とした態度で言い切り惜しみない拍手を浴びるアイリスに、以前のような自信の無い臆病な姿は見られなかった。

アイリスの宣言によって東西の対立構造も鎮静化され、蒼もまた東塔生徒からの信頼を取り戻す。
一元化された生徒会メンバーとの騒がしい日々を過ごす中、
蒼は恋人であるアイリスと、親友であるほのかに挟まれ戸惑いながらも、
ぶつかり合うことによって壁の無くなった仲間たちとの輝かしい未来に顔を綻ばせるのであった。


「……あと疑問なんだけど、そもそもどうして蒼さんは無抵抗なの?」

「じゃあもうちょっと毅然とした態度で接してっ」

「もう、蒼さん、何ニヤニヤしてるのっ!」

「現実逃避しないでっ」





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最終更新:2020年09月22日 22:08
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*1 出典:ウィザーズコンプレックス ゲーム画面 ういんどみるOasis 有限会社アレス 2016年4月28日 ©Windmil / ARES Inc.