水文明(デュエル・マスターズ)

登録日:2016/06/11 Sat 23:53:00
更新日:2024/02/23 Fri 02:22:31
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知識とは、エネルギーであり、戦力であり、そして勝利である。




水文明とは、TCGデュエル・マスターズ」における文明の一つ。

彼等は海の奥深く、そして海底に巨大なサイバー都市を築き上げた存在で、真実を追究し他者を操作する技術を持つ文明である。主に知性や計略、狡猾さを司る。
非常にテクノロジーに優れており、電脳世界を司っているハイテク集団なのだが、一方で知略家故の運命か体格に優れないクリーチャーが多い。

MtGで言えばに相当する。


文明としての特徴


クリスタル・ランサーㅤSR 文明 (6) 8000
進化クリーチャー:リキッド・ピープル
進化-自分のリキッド・ピープル1体の上に置く。
このクリーチャーはブロックされない。
W・ブレイカー

殆どのクリーチャーは機械の体か、もしくは水で出来たボディを持つサイボーグで構成されている。
(尤も一部は魚や人魚、海龍等海の生物や怪物をモチーフとした生物も存在する。)

ドローやサーチに優れたカード能力を持つカードが多く、主に手札コントロール戦術を得意としている。
光文明程ではないがブロッカーが多く、中でも軽量ブロッカーがとても多い。
また、呪文やクリーチャーの行動に制限を掛けたり、クリーチャーのブロックをすり抜け、ダイレクトアタックを決めるなど、相手の裏をかく戦法も得意としている。

欠点としてとにかくパワーが弱い。まともに殴り合ったら即死である。
また全体的な動きが遅いため、基本的に受け身の側に回ってしまうのも欠点である。

ドローソースの加速関係で殿堂やプレミアム殿堂カードが多く所属しているが、カスレアがいっぱいここに所属しているのも事実である。

各文明の相性では計略の重要性を理解し、最終的な利益のために熟考できるや、知性が持つ醜悪さを受容し、真実を見極めることができるとは相性が良く、知性を軽んじ、感情のままに行動する、本能赴くがままに行動する野性的な自然とは相性が悪い。

アニメや漫画では知略に優れたキャラ…というよりも目的の為なら平気で卑怯な手を使う奴がこの水文明を使うことが多い。
尤も全てのキャラに当てはまる事ではないが。


ゲームにおける水文明


全ての手札補充カードの土台となっている定番ドローカードの《エナジー・ライト》や単色で構築すれば3マナ4枚ドローというトチ狂ったスペックを発揮する《ストリーミング・シェイパー》など、とにかく手札を増やす事に長けている。なのでマナ加速の自然文明と並んで重宝される文明である。手札が多いという事はそれだけ選択肢が増えるという事であり、優位性は格段に上昇する。重宝されるのも当然である。代表的な手札補充のカードとしては、先述したエナジー・ライトや1マナの城の《海底鬼面城》、サイバー・ブレインの調整版の《サイバー・ブック》などがある。

また、手札補充以外にもシールド操作にも優れている。殿堂入りカードのエメラルやその調整版の《アクア・スーパーエメラル》、《マーシャル・クイーン》等が代表的。シールドトリガーによる大逆転が持ち味のデュエマにおいてシールドの中身を操作できるのは強力無比な能力であることは言わずもがな。シールドトリガーを仕込む以外にも、コンボデッキにおいてはシールドに埋まっているコンボパーツを回収する役割も担う。特に《マーシャル・クイーン》と《マーシャル・クロウラー》はシールドに仕込んで回収したカードのトリガーをそのまま使える特性を持っており、シールド操作カードの中でも最強レベルのカードである。事実、本格的なガチ大会であるデュエルマスターズGP2ndでは、《マーシャル・クロウラー》を使用したコンボデッキが並み居る強豪を打ち破り、見事優勝を果たすほどのポテンシャルを秘めている。

それ以外にもトリッキーな能力を持ったカードは大体水文明に配置される傾向がある。出たと同時にターンを即終了させるという前代未聞の効果でデュエマに革命を起こした《終末の時計 ザ・クロック》、コスト踏み倒しの元祖で現在はプレミアム殿堂の《転生プログラム》とその亜種、自分の手札がそのままシールドの枚数になる《蒼神龍チェンジ・ザ・ワールド》などなど、上げればキリがない。いずれも一癖も二癖もあるカードばかりだが、能力を理解し、きちんと活躍する場を整えれば物凄い力を発揮する。これらのカードを使いこなせれば十分一人前のデュエリストとなっているであろう。


水文明が中心的となっているデッキ


青単速攻

DM黎明期から存在する由緒正しきデッキ。時代によって様々なパターンがある。
アストラル・リーフ型は2ターン目に《マリン・フラワー》を《アストラル・リーフ》を進化させ、そのまま手札の暴力で押し切るウィニータイプのデッキ。

2ターン目にパワー4000のクリーチャーが3枚も手札を増やしながら襲いかかってくるのは脅威そのものであり、例えリーフを退けたとしても増えた手札から再びフラワー→リーフで進化速攻を決められ、更にアドバンテージを稼がれてしまうという恐るべきデッキであった。現在はリーフが殿堂入りした為、このタイプは消滅した。

サイバー進化速攻型は上記のリーフの進化速攻を更に突き詰めたタイプのデッキであり、神化編でサイバー種族がプッシュされた事で構築が可能となった。

1ターン目に1マナのサイバー種族(特にサイバーロード)のクリーチャーを召喚し、次のターンで《パラダイス・アロマ》をG・ゼロによるコスト踏み倒しで召喚しつつ、1マナクリーチャーを《エンペラー・ティナ》や《サイバー・ベーシックーン》に進化して一気に殴りかかるのが主な戦術。
進化速攻をウリにしているのでアタッカーのパワーはかなり高めとなっているので殴り返しを受けにくく、突破力とゴリ押し力がとにかく高い。《海底鬼岩城》や《アストラル・リーフ》、《ストリーミング・シェイパー》による強力な手札補充のお陰で息切れもしにくいというまさに至れり尽くせりなデッキ。

弱点としては後半になるにつれジリ貧になることだが、大体はジリ貧になる前にケリを付けるので全く問題がない。現在は《パラダイス・アロマ》が殿堂入りしているので全盛期のような強さを発揮するのは難しい。

リキッド・ピープル型はDS期に『神秘の結晶龍』によってバニラビート型が、《超閃機 ジャバジャック》、《アクア新参兵 アイザック》などの優秀な効果持ちリキピが登場したことでジャバジャック型が生み出された。また、どちらの型もリキッド・ピープルに侵略でき、打点を強化する《侵略者 バロンスペード》によってより強化された。

バニラビート型は《アクア戦闘員 ゾロル》などのバニラリキピを《アクア・ティーチャー》の効果でドローしつつ展開するデッキ。展開後はバニラ3体を条件としたG・ゼロ持ちの《零次龍程式 トライグラマ》に進化させて殴っていく。通常のバニラビートのように青緑型で組まれることも。

ジャバジャック型はアイザックやジャバジャックの効果で手札を補充しつつビートダウンを行う。バニラビート型と違いアイザックや《アクア闘士 サンダーボルト》、《アクア大尉 ニュートン》などの特殊な効果持ちのリキピを積める点がメリット。ただし手札補充ではやや劣る。
《大集結!アクア・ブラザーズ》でドラグナーを出すなどコントロールじみた動きも可能。

マジック・コマンド型は今最も新しいタイプのデッキ。
革命編で登場した、攻撃時にノーコストで攻撃中のクリーチャーに進化できる『侵略』という能力を活かし、序盤から高パワーのクリーチャーでビートダウンを仕掛ける。どちらかと言うと中速ビートだが、まぁのっけからバスバス殴っていくので問題ない。

基本的な動きとしては、2ターン目にコスト軽減クリーチャーの《一撃奪取マイパッド》を召喚、3ターン目に4マナのマジック・コマンドを呼び出す。この際出されるのは、当たれば3枚ドローというリーフめいたドロー能力を持つ《奇天烈 ベガス》、数字を1つ選び、その数字のコストの呪文の使用と相手クリーチャーの攻撃・ブロックを封じる《奇天烈 シャッフ》が一般的。
続く4ターン目、先ほど出した4マナのマジコマで攻撃する時に侵略。登場時に一斉バウンスか2ドローが起こる《超奇天烈 ベガスダラー》や、賭けに成功すれば全クリーチャー中最高の除去耐性を発揮するアンブロッカブルの《超奇天烈 マスター・G》へと侵略する。3ターン目に5マナのマジコマを出せれば、全マジコマの中で最高のパワーと唯一のTブレイカー持ちである《超奇天烈 ガチダイオー》への侵略も可能となる。

これまでの青単速攻と比べると殴り始めるまでが少々遅めだが、代わりに突破力・パワー・破壊力がどれも比類無きレベルまで達しており、力強さが半端ではない。シャッフや《革命龍程式 シリンダ》のお陰で高い耐久性能も獲得しているので、一旦暴れ始めると中々手が出せない。現在も絶賛活躍中である。


漫画アニメでの主な使用者


知識を重んじる文明だけあり、イメージ通り知的なキャラが多く、そしてこれまたイメージ通り狡猾な性格のキャラがほとんど。
しかし、意外にもいわゆる「生まれながらの天才」型のキャラはほとんどおらず、ほぼ全員が「努力する天才」型である。

  • 黄昏ミミ
ご存知ロリ巨乳デュエリスト。勝舞編だけでなく勝太編にも初期から登場している。旦那は
デュエマ史上最強のぶっ壊れカードの一つと名高い《アストラル・リーフ》を始め、サイバー・ウイルスを愛用。
クロス終盤からはサイバー・コマンドも使っていたため、サイバー使いとも言える。
今では怪力キャラとしての印象が強いが、初登場時はぶりっこキャラで相手を油断させる策士的な一面も持っていた。

カードゲーム史にその名を轟かす、ゲス&外道キャラ。最近、ようやくちょっと更生した。
一応水文明使いだが、勝舞時代のデュエルによりサバイバー使いの印象が強い。また、VSRにてデュエマーランドの社長としてふるまっていた時には殿堂カードを詰め込んだ5色グッドスタッフを使用していた。
VSR終盤では、水文明侵略者やジ・アンサーを使用。自身がモチーフになった《伝説の正体 ギュウジン丸》を切り札とする。

勝太のライバルにして親友。彼女持ちのリア充腐れメガネ
ビクトリー時代にはリキッド・ピープルを使用し、VSシリーズではリキッド・ピープル閃やクリスタル・コマンド・ドラゴン、サイバー・ウイルス海を使用。
ビクトリーやVSでは強キャラ枠であったが、それ以外では割りと噛ませ犬気味。VSRFではとうとう公式に噛ませ犬認定された。

  • ハカセ(御茶ノ水博士)
デュエマーランド三幹部の一人。名前通りのメカの天才。
天才的な頭脳を持つが故の退屈を抱え込んでいたが、運任せのギャンブルにド嵌りしてからはデュエマでも「わざと勝率の低いデッキを使って勝利を挑む」等、水文明らしからぬ珍しいキャラ。
水文明侵略者やリキッド・ピープル閃、マジック・コマンドを使用する。

  • No.2(ナンバーツー)
レアキラーズのNo.2にして、バサラの相棒。
物心着いた時から工場で働かされており、バサラの「世界を変えたい」という願いに同調し、レアキラーズを結成する。
事件後は、バサラと共にバイクレースチームを結成し、メカニックとして所属している。
VSシリーズでは貴重なシリアスな要員であったが、その衝撃的なドローバンクによりお茶の間にシリアスな笑いを提供した。
水のソニック・コマンドを使用し、切り札は《禁断機関 VV-8》。

  • シャチョー
切札ジョーのクラスメイトで、その名の通り親が非常に金持ち。
同じくクラスメイトであるハンター、古今プリ人とつるんで、ジョーにちょっかいを掛けてくる。
水文明の新種族ムートピアを使用する。

  • キャップ/ギャップ
満を持して登場した水文明のデュエルマスターの双子。
ある事が原因で仲違いをし、それぞれ別の方法で水文明復活のため活動する事になった。
二人ともGR召喚を使うが、キャップはワンダフォースを使い、ギャップはデリートロン側でオレガ・オーラも使用する。

  • 最上川イッサ
デュエルマスターズ WIN」で登場した水文明使いで、プリンス・カイザが率いる「D4」に所属する着物姿の少年。
時折川柳で自分の感想などを詠むのが特徴で、自然文明使いで騒がしい霞ヶ関ファルゴとは(互いに実力を認めているが)犬猿の仲。
マジック種族のクリーチャーや呪文を中心とした青単を使用する。


代表的な種族


水文明の尖兵ポジションを担当する水で出来たサイボーグ。
当初はサイバーロードの指揮下に入っていたが、
時が経つにつれ彼等を超える知能を獲得していくようになった。
クリスタル・ランサーアクア・インテリジェンス 3rd Gがこの種族に該当する。
アクア・マスター?知ら管
ドラゴン・サーガからは弱き者の為に戦う戦闘集団として亜種のリキッド・ピープル閃が登場している。

水文明の支配種族。
胎児の姿を取っているが、見た目とは裏腹に高い知能を誇る。
アクアンやパーロック触れ得ざるものエンペラー・キリコがこの種族に所属している。

小さな体を活かした偵察行動が得意な種族。
殿堂入りカードアストラル・リーフがこの種族に入っている。
革命編からは海賊をイメージした亜種サイバー・ウィルス海が登場している。

見た目通りのロボット軍団。しかし侮るなかれ、攻守ともに優れたステータスは馬鹿にできないものがある。
偽りの名 iFormula X》や《ガチャンコ ガチロボ》がこのグループに属する。

革命編から登場した侵略者の一体。
これまでの水文明のクリーチャーとは違い、ギャンブルで勝負するとんでもない奴等である。
代表的なクリーチャーは《超奇天烈 ベガスダラー》

本来誕生することのなかった水のドラゴン。
主に海の中に生息し、半透明のボディをウミヘビのような胴長の体を持つ。

ドラゴン・サーガから登場した水のドラゴン。
こちらは突然変異で生まれた存在で、体の一部が水晶で覆われている。

新章デュエルマスターズの主要種族。
他文明の主要種族同様「魚人」「貝獣」「戦艦都市」の3系統に分かれている。

超天篇から登場。
GR召喚に関する能力を持ち、背景ストーリーでは他の文明にGR召喚の技術を伝えた。


水文明におけるその他の種族はこちらの記事を参照のこと。


代表的なカード


クリーチャー

進化クリーチャー故の速攻性とアンブロッカブル効果で非常に攻めやすいシンプル・イズ・ベストなクリーチャー。
後に槍が二倍になった姿で転生したが…

わずか2マナで3枚もドローする黎明期の最強進化カード。
ストリーミング・シェイパー》や《サイバー・ブレイン》とともに記念すべき最初の殿堂入りに選ばれた。
進化元のサイバー・ウイルスが環境で通用しなくなったため現在は殿堂解除。

わずか4マナで最大5ドローも可能にする恐るべきドローソース。
その強力さ故に長年温泉に浸かっていたが、2022年に11年ぶりに殿堂へと降格されて1枚使えるようになった。

己 の 弱 さ が 敗 北 さ せ る の だ よ !

シノビの代表的クリーチャー。
ハンデス対策になりながらバウンスもしてくれる偉い能力の持ち主。
そのマッドネス効果から環境にハンデスが蔓延ると顔を見せる事も。

このカード1枚で7マナ以下の呪文を2回も使いこなせる。
明らかにオーバースペックだがなぜか殿堂入りを逃れ続けてきた。
このカードのバリエーションの《龍風混成 ザーディクリカ》や《龍素記号wD サイクルペディア》も一時期は環境トップとして活躍を果たした。

【〇軸ガチロボ】でお馴染みのグレートメカオー。
運が絡むが決まるととてつもない爆発力を発揮する踏み倒し能力を持ち、ファンからガチまで幅広く活躍している。

1マナの呪文を5回唱えるだけでエクストラターンが手に入る化け物。通称「青いボルバル
明らかにオーバースペックだがなぜか殿堂(ry


呪文

  • 《スパイラル・ゲート》
最軽量&元祖バウンス。速攻で活躍した上に超次元メタにもなったため殿堂入りさせられた。
現在はカードパワーが追いついたため解除。

  • 《転生プログラム》
コスト踏み倒し呪文。序盤から重量級を展開することができる。
後にヒラメキ・プログラムとしてリメイクしたが…。

  • 《エナジー・ライト》
3マナで2枚ドローする、水文明の基本カード。
現在では《エナジー・Re:ライト》としてリメイク。現在でもちらほら使われる。

  • 《サイバー・ブレイン》
4マナでこれ一枚で一気に3枚ドローできるシールド・トリガー。
調整版に《ネオ・ブレイン》が存在する。
一時期はプレミアム殿堂入りしたが、現在は殿堂解除。
【青黒赤緑邪王門】や【マーシャルループ】で活躍し続けている。とはいえ壊れではなく優良カードと言った立ち位置。

水単色なら3マナで4ドローできる最強のドローカード。なお水以外のカードは墓地に送られるため墓地肥やしとしても極めて優秀。
《サイバー・ブレイン》や《アストラル・リーフ》とともに最初の殿堂入りに選ばれ、現在でも解除の兆しが一向に見えない。
【青単スコーラー】など青単のデッキでは引けば勝ちとまで言われる。

  • 《セイレーン・コンチェルト》
1マナでマナと手札を1枚交換する、一見何がしたいのかわからない効果だが、置かれたマナがアンタップインするため、コストを踏み倒すことで無限にマナをアンタップできる。
当初は便利なマナ回収カードといった立ち位置だったが、次第にループデッキの相棒として活躍。
許されるはずもなく殿堂入り、いつプレミアム殿堂になってもおかしくないカードの筆頭にまで大出世した。



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最終更新:2024年02月23日 02:22