ザクⅠ

登録日:2009/06/19 Fri 21:27:03
更新日:2023/09/12 Tue 09:09:45
所要時間:約 16 分で読めます





「このザクとて、わしと百戦錬磨の戦いの中を潜り抜けてきたのだ!」


TVアニメ『機動戦士ガンダム』とその関連作品に登場したモビルスーツであり、実戦投入された中では最も古い機種。
一般的にはよく言われる「ザク」とは正確にはザクⅡであり、その前身に当たるのがこの機体である。
別名「旧ザク」。というより「ザクⅠ」の呼び名の方が後年の後付け設定である。

デザインは大体ザクⅡに似ているが、棘や動力パイプが無い。頬のパイプも無い分、顔つきは細面になっている。
アニメ初登場時は既に型落ちが始まっていたせいか、くたびれた緑色をしていた。

雑誌によっては、南極条約締結以前に作られたMSとしてのザクⅡとの最大の違いは、核兵器を使用することを目的とした装甲材の対放射線効果であるという記述も見られる。

モデルは恐らく96式艦上戦闘機。






ザクⅠ(旧ザク)
ZAKU Ⅰ

【性能諸元】

型式番号:MS-05B
所属:ジオン公国軍
製造:ジオニック社
生産形態:量産機
全高:17.5m
本体重量:50.3t
全備重量:65t
出力:899kW
推力:40,700kg
センサー有効半径:2,900m
装甲材質:超硬スチール合金

主な武装:
  • 105mmザク・マシンガン
  • 120mmザク・マシンガン
  • 280mmザク・バズーカ(最初期型)(核弾頭あり)
  • ヒート・ホーク
  • クラッカー
  • Sマイン


搭乗者:
ガデム
ランバ・ラル
トップ(第08小隊)
エリク・ブランケ(ガンダム戦記)
ゲラート・シュマイザー(ジオニックフロント)
シャア・アズナブル(U.C. ENGAGE)
その他ジオン公国一般兵



【機体解説】

宇宙世紀0070年代、ミノフスキー粒子の発見により、ジオン公国はレーダーの利かない宇宙空間での有視界戦闘に向いた兵器の開発に着手する。
そして、ジオン公国の軍事産業の中の最大手であるジオニック社が立ち上げたプロジェクト「S.U.I.T計画」から生まれた人型兵器がこのザクⅠである。
当初は作業機械として開発を偽装していたためか、小説版ジオニック・フロントによると、後のMSより手先が器用だという記述がある。

宇宙世紀0074年2月に完成をみたこの機体は、翌年ヅダとの主力機争いに勝利し、最終的には800機ほどが生産され戦線に立った。
ただ、開発陣としてはザクⅠはとても満足のいく出来ではなく、開戦までまだ時間的余裕があったこともあり、早々に後継機の開発に着手。
結果、0077年に発展型のザクⅡが完成すると生産がストップされ、予備役として運用された。

しかしジオン軍としては連邦に対してとにかく戦力不足であったため、ザクⅡが主力MSに抜擢されてからも、
ザクⅠは作業用・工作用・補給用・護衛用など、いわゆる雑用、支援用MSとして活用された。
そして開かれた一年戦争では、ザクⅡがもっぱら連邦の艦艇および戦闘機を攻撃する傍ら、ザクⅠはコロニーへの毒ガス注入作業・核パルスエンジン設置作業など、不足する重機の代わりとして扱われている。やってることは非武装の民間人への虐殺だが
一部のザクⅠには高性能のザクⅡに混ざって連邦艦隊に攻撃を掛けた機体もあり、
ルウム戦役で連邦艦隊旗艦・マゼラン級「アナンケ」から脱出したレビル将軍を捕らえた黒い三連星の乗機も、彼ら専用のザクⅠであった。(THE ORIGINではザクⅡに搭乗している。)


開戦から何ヶ月も経過し、ジオン軍・連邦軍が最新MSを開発した後も補給艦護衛や工作任務などで使われ、後から生産されて再度操縦訓練が必要になるドムゲルググよりも、使い慣れたザクの方がいいという理由から、熟練パイロットの中には大戦末期までこの機体に搭乗し続けた者もいたと言う。



【基本構造】

最初期のモビルスーツという事もあってか、シンプルな構造となっている。
武装も初期はマシンガンやバズーカ(肩に専用マウントが必要)だけで手探りで戦術を構築すると言う意図が読み取れる。
(後にザクⅡから流用した装備を用いた機体もあった。)
左肩のみにパッドが取り付けられており格闘戦時はこれを用いてショルダータックルで攻撃する事が可能。
コックピットのレイアウトはザクⅡとほぼ同じであり、熟練パイロットがこの機体を乗り続けていたのは機種転換が上手くいかなかった(あるいは時間がなかった)ためとも言える。

バリエーションとして初期に生産され教導大隊に配備されたA型、正規生産機としてのB型が存在する。
また、戦線での損傷によって戦闘が困難になってザクタンクや作業用ザクなどに改造され作業機として運用されたり、戦力確保のための苦肉の策で他のMSのパーツを組み合わせたスナイパータイプなどの改良型も存在する。



【武装】

ザクⅠの主兵装として開発されたMS用機関銃。
特徴的なドラムマガジンが横向きに装着されている。

プロトザクの100mm口径からやや拡大した105mmとしたことで実用レベルの性能となったが、まだまだ威力を求められて120mm口径にボアアップしたZMP-50Bを経てザク・マシンガンの完成形と言えるM-120A1が完成した。


  • 280mmバズーカ(ザク・バズーカ)初期型
    型式番号:H&L-SB21K/280mmA-N
対艦攻撃用のロケットランチャー。
ザクⅡなどが使用する後継モデルに比べてフォアグリップやスコープが無く、砲尾の噴射口が分かれていないシンプルな筒型をしているのが特徴。

戦術核弾頭の運用を想定していた為に開戦当初は連邦側のコロニーや連邦軍の宇宙艦隊を相手に強烈な威力を発揮したが、炸薬を強力にし過ぎた為に発射の反動で関節部に不具合を起こす事例が多発、機体によっては右肩にバズーカラックを増設した例もあった。


  • GG(ダブルジー)ガス弾
上記の核バズーカも大概だが、旧ザクの扱った武装で最も忌まわしい物がGGガス弾。
猛毒の「GGガス」を封入した弾頭を携帯式連装ランチャーの先端部にセット、目標地域にGGガスを散布する。
これと外部から注入するタンク式のGGガスの併用によってブリティッシュ作戦に用いるサイド2の首都アイランド・イフィッシュをはじめとした親連邦サイドのコロニー市民を殺し尽くした。


  • Sマイン
ザクⅡ J型などと同じ小型弾頭から無数の金属球をバラ撒く対人兵器。
陸戦仕様の旧ザクに装備されたと思われる。

作中では『第08MS小隊』に登場したトップ機が使用。
動けなくなったザクに群がるゲリラに恐怖したトップが咄嗟に使用してしまい、キキの仲間達の多くが死傷してしまった。


  • 格闘
最初期のMSは格闘戦を想定していなかったので、ザクⅠも最初はヒートホークはおろかショルダースパイクさえ開発されておらず、もっぱら徒手空拳での格闘を行った。

「素人め!間合いが遠いわ!」


  • スパイクシールド
ザクⅡのシールドにスパイクとグリップを取り付けた即席の盾兼打突武器。
主に地上軍で運用され、殆どはスクラップを再利用した現地改修品。
他にTHE ORIGINではザクⅡと同じように肩にシールドを装備した機体もある。

  • その他
最初期に開発されただけあってザクⅠが運用可能な装備には限りがあったが、
  • 120mmマシンガン
  • ヒートホーク
  • シュツルム・ファウスト
など、ザクⅠより後に開発された装備でも使用が可能であった。
特に近代化改修を施したQ型以降のタイプはザクⅡとほぼ同等の装備を使用可能となったとされる。

また、一年戦争末期にもなると老朽化著しい旧ザクをどうにか戦力化しようと、背部にサブジェネレーターを背負わせてビームスナイパーライフルを使用可能にしたりと、様々な試行錯誤が行われた。



【劇中での活躍】

TV本編では「敵の補給艦を叩け!」に登場。
ガデム大尉が搭乗して、ガンダムにショルダーアタックをかますという無謀とも言える活躍をした。
この際の、アムロの突きを潜り抜けながら発した
素人め、間合いが遠いわ!
というセリフは有名。
しかし機体性能の格差はいかんともしがたく、直後にアムロのビームサーベルで脇腹を切り裂かれ、爆散してしまった。
その際のガデムは「れ、連邦軍は、あれほどのモビルスーツを、か、開発したのか……」と慄いており、腕では覆せないほどの差を思い知らされた模様。
そもそも歴戦といってもMS対MS戦に限ればガデムも素人である。

劇場版ではガデムは戦わない代わりにア・バオア・クー守備隊に参加している機体が確認できる。
ゲルググと並んで歩哨のように立っており、最新型MSと最旧式MSのツーショットというちょっと貴重なシーンを見せてくれる。
かたや機体性能の不足で役に立てない旧式、かたやパイロットの技量不足で活躍できない新型、と皮肉な意味でも印象深い

機動戦士ガンダム 第08MS小隊」では、ゲリラの村を訪れた小隊の巨乳隊長トップが搭乗。
隊長機なのでザクⅠにしては珍しく、ブレードアンテナを装備している。
当初は穏便に食料を貰おうとしていたが、部下のアスが暴走したせいで戦闘に発展。
本機は生身のシロー・アマダによって股間部のジョイントにバズーカを撃ち込まれて転倒。
シローの降伏勧告に従おうとするも、押し寄せたゲリラへの恐怖で対人榴弾を発射。
シローによってコクピットにバズーカを撃ち込まれ、トップも死亡した。



【バリエーション】

MS-04 プロトタイプザク

MS-03を改良して造り上げた試験機。
MSとしては初めて5本指のマニピュレーターを採用した「人型」のスタイルを確立した記念すべき機体で、
かつMSとしてはこれまた初めて熱核融合炉を搭載した成果として出力はMS-03の2倍に及び、装甲も強化されて実戦にも耐え得る性能を獲得するに至った。

開発企業のジオニック社が製造した1、3、4号機以外にも同社の下請けを行っていたホシオカ社で2号機が製造*1され、テストの結果ホシオカ製の2号機が採用となった。

試作機故に生産コストが高かったため、無駄を排除した上でザクⅠへと精練されていくこととなる。

なお、異なる歴史を辿った『THE ORIGIN』の世界ではMS-04としてブグが開発されたため、本機は存在していない。


試作型MS-04

ホシオカ社がジオニック社の依頼で製造したMS-04の試作機。
マニピュレーターが3本指になっていて外観も異なるが、内部構造はおおよそプロトタイプザクと同じ。

流石のジオニック社でも今までにない核融合炉搭載機を不安視する声があったため、自社の安全を考慮して下請けのホシオカに任せた経緯がある。


YMS-05 ザクⅠ 試作型

ザクⅠの試作機。
量産型との外観上の差は無く、性能の違いも不明。

ジオン軍の制式採用MSの座をヅダと争ったのは本機で、その際のパイロットの一人はかのエリオット・レム。


MS-05A ザクⅠ 初期生産型

ザクⅠの内でも初期に生産された27機。
パイロットの養成や戦術の研究を行う教導機動大隊に配備された。

ちなみに教導機動大隊を設立したのはキシリア・ザビ大佐(当時)で、シャアもここに所属していたという。


MS-05B ザクⅠ 後期生産型

ザクⅠの後期生産分。
劇中の旧ザクはだいたいコレ。


MS-05L ザクⅠ・スナイパータイプ

使いどころの無くなった旧ザクをなるべく実戦で使いたい、というコンセプトで開発された長距離狙撃仕様。


MS-05Q ザクⅠ Q型

ザクIをレトロフィット*2したモデル。
頭部に動力パイプと右肩にもアーマーを追加、性能が大きく強化された。
規格の共通化で武装はザクⅡの物をおおよそ使用可能になっている。


MS-05S ザクⅠ S型

ギャビー・ハザード中佐が最初に搭乗したとされる以外は詳細不明。
ザクⅡと同じなら指揮官仕様のカスタムタイプだと思われる。

闇夜のフェンリル隊隊長のゲラート・シュマイザー少佐がガンダム6号機との決戦で使用した専用機もコレをカスタムしたもの。



【立体物】

1/144、MG、HGUCで発売。
設定とは逆にザクⅡよりも後に開発・発売された影響からか、

ザクⅡよりも出来が良い

特に1/144のキットはザクⅡより可動部が多く、当時は旧ザクのキットをベースにザクⅡに改造する人もいた。

HGUCでもザクⅡと同様にディティールはあっさりしているが、ザクⅡよりも可動部が多い。
ザクⅡでは腰が回らず肘の曲がりも甘かったが、ザクⅠでは大幅に改善されショルダータックルのポーズだって再現できる。
武装も豊富になっており、専用のバズーカラックや、バズーカが持ちやすいよう手首が曲がっている持ち手が付属など至れり尽くせり。
さらにツノの有無も選択可能。
黒い三連星専用機にはマーキングシールが付属する。
これだけのボリュームでしかも安い!

後にTHE ORIGIN版がHGで発売。大まかな形状は従来と変わらないがディティールが多めになり、関節可動範囲も広がっている。バリエーションも、デニム/スレンダー機、シャア*3、キシリア部隊機と豊富。

MGではザクⅡはVer2.0まで発売されているのに、残念ながら、2020年現在になっても新バージョンは発売予定なし。



漫画

  • 魔法の少尉ブラスターマリ
謎の女性士官ブラスターマリ少尉が搭乗する主役メカ。当時の流行にのっとり、ザクⅡ改から逆算したデザインになっている。
元々は戦力として数えられることなく死蔵されていた機体であったが、ブラスターマリが搭乗することでザクとかモビルスーツとかそういう域を超えた性能*4を発揮する。
子供向けモビルスーツ図鑑に記載されていた「旧ザク」を「1日ザク」と誤読したことにより、「1日号」の名が与えられている。
その図鑑に曰く「ひっさつわざは体あたりだ!!ほかにぶきはもってないぞ!!」「はっきりいってボロだ!!気力でカバーせよ!!」とのことで、悪い連邦軍に対してはブラスターマリの変身アイテム「魔法の布団たたき」を巨大化させておしおきをする。


  • SDガンダムフルカラー劇場
一話から登場。当初からおじいちゃんキャラだったが、話数を重ねる毎にどんどん年寄り染みていった。
基本的にヒドい目に遭う描写が多いが、クリスマスにはサンタとして大人にはを、子供たちにおもちゃをプレゼントしたりと、なかなかにおいしいところを持っていく人(MS)でもある。
なおPCのキーボードのブラインドタッチができ、しかもかなりの速度。


  • ゼロの旧ザク
主人公ニルスの機体として登場。
主人公機体といっても颯爽と敵機を撃破していくとかそういうものではなく、主人公の一つの『視点』のような存在である。
ニルスは不殺主義とまでは行かないが殺生を嫌う性格で、戦闘では回避技術に長けていた。
ア・バオア・クー戦ではザクⅡのパーツを組み込んだり、フル装備化を行う事で見事生き残った。


  • 隊長のザクさん
主人公のザクさんが所属するソロモン守備隊所属の修理工として登場。
ドムやゲルググ等の若手からはジジイ呼ばわりされてる辺り結構な年齢と思われるが、かつては数々の修羅場を潜り抜けて現在に至る歴戦の勇士という、いぶし銀を地で行く人(?)物。
常日頃から部下と上司の板挟みに悩まされるザクさんの数少ない理解者であり、時には慰め、時には発破を掛け、時には戒める等半ば師匠ポジでもある。
昔はソロモン司令だったビグザム(♀)とは深い仲だった模様。
今でもその実力に衰えはないようで、上述の若手らから嘗められた末に喧嘩を売られた時にはやれやれといった溜め息混じりに「試してみるか?」と凄味を効かせまくった表情で睨み付け、その後は空気が震える程の気迫を放ちながらショルダータックルの体勢を取っただけで売った張本人のドムの戦意を喪失させてしまった。
ドム曰く「(見せ付けられた肩は)分厚い地金で出来てる。まるで砲弾」「旧式は格闘戦重視でやたらパワーがある」「あんなのにタックルされたら頭の中全部飛び出る」との事。
後ですぐに「冗談だ、新型に敵う訳がねぇ」といつもの調子に戻って引き下がったが、それを受けて若手連中も態度を改める事となった。
他にもジャブロー攻略の為にやや無理矢理ソロモンからザクさんが送り出された時には、それを笑う若手らに「お前らの中に宇宙から地上、しかもいきなり水ん中へ叩き込まれて戦える奴はいるか?」と静かに叱りつける等、要所要所で引き締め役としての存在感を醸し出している。
ザクさん同様ロートルな身の上でありながらも電子機器類は苦も無く扱っており、
多様化して行く携帯電話に大苦戦するザクさんを尻目に最新の携帯を十分に使いこなし、更にはハッキングといった電子戦まで余裕で行うという姿を見せつけた。



ゲームでの性能】

最初期のMSということもあり、本機のゲームでの性能はお世辞にも高いとは言えない。

ジオン系でこの機体より弱い機体はほぼ無い。(サクは除く)
それでもフルチューンすれば、デラーズ紛争あたりまでは腕でカバーすれば使える。
SPアタックにはガデムが見せたあのタックルが採用されている。ただし当てにくい。


恐ろしいほどに低性能であり、既にザクⅡC型が生産可能、すぐにF型・J型が開発可能、R型も意外と早く作れるとあって攻略サイト・攻略本では
「新しく生産する必要は無い」と評されるぐらいにポンコツっぷりを発揮する。
ただしどのシリーズでもジオン公国編の最初の作戦である「第一次降下作戦」でオデッサを攻める時、初期配備されている、通常機の数倍強く黒い三連星用のザクⅠを上手く運用できないと連邦の増援が襲ってきて大変なことになる。
MSマニアのとある連邦兵がこの機体と相対すると感激しだす。
???「出来れば壊したくない…でも戦争なんだ!許してくれ!」


  • ガンダムバトルオペレーション
相変わらずの最低コスト、最低性能だがタックルが強い絆仕様。コストの低さから支援への神風特攻が主戦法。


  • ガンダムオンライン
強襲機として登場。強襲機の仕様として盾を持っている(着脱可)。
低コストの強襲機として比較的簡単に手に入るが性能は高くないので他の機体が手に入ったら乗り換えることをお勧めする。
金設計図での専用武器は格闘プログラム。当たりさえすれば相手を強制転倒させるが判定が一瞬しか無いので完全にロマン武器。
稼働当初はジオン軍唯一の盾持ち機体だったが今ではそんなこともなく趣味の機体、しかしショットガンM型が異常に強くガンダムやアレックスすら駆逐可能と話題になった。(アップデートで修正済み)
他にも「グレネイドスロワー」を利用したグレ投擲機として低コスト中ではなかなかの性能を誇る。

派生機として修理補給索敵が可能な支援機「ザク・ワーカー」、狙撃が可能なザクⅠ・スナイパータイプとその指揮官機が登場している。


  • 連邦VSジオンシリーズ
低コスト相応の機体性能だが格闘のバリエーションが豊富であり、射撃性能も高くはないが必要最小限のレベルはあるので、熟練プレイヤーが使うとコスト以上の働きを見せる
あとプレイヤーを一番ヒビらせたのが格闘コンボ。一部の格闘の組み合わせで尋常じゃないダメージが稼げる。
タイマンで一回喰らったら覚悟しなければならない場面が多いので要注意


格闘型の機体として登場
アーケードのREV.1ではコストは全機体中最低の100。
ただしあまりにも低機動、低装甲(紙装甲以下という意味で通称豆腐)でしかも射撃武装の性能も恐ろしく低いため、
味方にいるだけで敗北延いては降格の危機もある、場合によっては使用する事自体が重大なマナー違反とまで言われた機体。
絆屈指のネタ機体で、
  • 豆腐すぎて一撃受ければ半壊、相手次第ではワンコンボやスナイパーの一撃で即死する
  • メイン射撃がリロードできない*5
  • 機動性が壊滅的で装甲セッティングのタンクに置いて行かれる
  • 同時に連邦に実装された機体がプロトタイプガンダムそりゃこっちもプロトタイプだけど……
  • プロガン(コスト300前後)に「1/3のコストを活かした物量作戦だぜ!!」と意気込み、プロガンオンリー対ザクⅠオンリーで対戦したら、圧倒的性能差で鉄くずにされて大敗
  • Wikiに「2戦目にハンデ(あるいは屈辱)を与えるために使用ぐらいしか有効な運用法があるとは思えない」と書かれる
といったネタに事欠かない。

しかし、PSP版では腕次第では活躍が十分に可能である。
アーケードのREV.1、及びPSPではその特徴を反映され、ゲーム中で唯一6連撃が可能な漢のロマンを追求できる機体となっている。ただしその場合射撃武器は無い。褒めどころとしては、この手の連撃強化系の開祖である。
なおPSP版では条件次第でコスト90にする事が出来る。
アーケードのREV.2では機動力、耐久力、射撃性能(リロードも可)などが上方修正され、コストも120に上がり、6連撃こそ出来なくなったが、高いコストパフォーマンスを持つ格闘機体として評価されている。
ジオン軍の初期に手に入り、地上宇宙関係なく出撃できるのも評価点。
参戦時はひどかったが最もこの機体が活躍できるゲーム作品と言えるかも知れない。
なお6連撃はゾゴックに受け継がれた。

狙撃型として外付けジェネレータを付け、ビームライフルを使用出来るようにしたザクⅠ・スナイパータイプが、
射撃型としてアサルトライフルを装備したザクI(S)(ゲラート・シュマイザー機の塗装)が、
遠距離砲撃型でマゼラトップ砲を装備したアンテナ付きのザクI後期型(トップ機の塗装)が登場している。


ザクⅠ・スナイパータイプは稼働初期から配備されている☆3射撃機として登場。
初期コスト580、メイン武装1は【射】ビーム・スナイパー・ライフルA、【射】長銃身ザク・マシンガンA、【砲】マゼラ・トップ砲A
サブ武装はクラッカーA、頭部バルカン砲A、【射】ザク・マシンガンA、【射】榴弾式ザク・マシンガンA、【砲】ザク・マシンガンAが装備可能。

射程500を超える狙撃、近場の相手にはザク・マシンガンと高い火力を有するが、スコープを覗いてから発射までに一定のタイムラグがあるため、安定した命中には慣れが必要。
マゼラ・トップ砲が追加されたことでタンクとしての立ち回りも可能となったが、威力こそザク・キャノンに勝っているものの連射間隔が長い点とリロード速度の長さなどから
拠点攻略速度の優位性までは確保できていないのが現状となっている。

ザクⅠは2021年12月2日のアップデートで登場した☆3格闘機として登場。

初期コスト490で、メイン武装1は【格】ザク・マシンガンAや【格】最初期型ザク・バズーカA
サブ武装はクラッカーA、メイン武装2はヒート・ホークAが装備可能。

耐久値200、ブースト強化装備時には180の紙装甲と足回りの悪さから運用難易度の高さを感じる機体ではあるが
瞬間火力に特化している節があり、最初期バズーカの威力は52~65の威力、そしてタックル威力は65~80と頭一つ抜けた性能を有する。


  • ジオニックフロント
旧ザクスキーが狂喜乱舞する程の高性能。特にマニング軍曹機はスナイパーライフル+高性能センサー+高速リロードの組み合わせで「リアルシモ・ヘイヘ」になれる。
つか、マニングさん単独で全ミッションクリア可能。「一撃必殺」は彼のためにある。
余談ではあるが同ゲームではグフのヒートサーベルが装備できてしまう他、初期型や後期型などの様々な機体バリエーションにも恵まれている。旧ザクスキー狂喜と言われる所以はここにあるだろう。
ちなみに、マニングさんの小隊を僚機に選ぶと
「視界の端っこで、本来ならば連射出来る訳が無い単発仕様だったハズのロングレンジスナイパーライフルを蛇口が壊れちゃったホースの如く、連射しまくっているイカレたザクⅠ小隊」
が、さも当然の如く戦場を練り歩いている。

もはや、悪夢


一般機・ラル専用機・黒い三連星専用機の3種類が登場。

一般機はノリス編「震える山」をクリアすることで入手可能。ジオン軍のMSの中では最低クラスの性能だが、入手経験値補正はボールに次ぐ300%で通常の3倍。バズーカ片手にガンダムを倒すだけで簡単に経験値を稼ぐことができる。
特にシャア編「テキサスの攻防」は定番の道場であり、N.C.バズーカ(核バズーカ)を装備することが可能なので楽に経験値999をたたき出すことが可能。
旧式機だからか意外に出番は少なく、チュートリアルとカイ・クリス編のEXミッション「ハードコア」にのみ登場。いずれも連邦編で敵としてであり、ジオン編で味方としての登場は一切ない。
このうち、カイ編ではガトーが搭乗。彼のパーソナルカラーと妙にマッチしているので納得の人選ではある。

ラル専用機はラル編「ルウム戦役」をSランクでクリアすることで入手可能。その性能はザクIIC型以上で、他の旧ザクとは違ってマルチブレードアンテナを備えている。
ヒートホークも専用のものになっており、特に攻撃力は約2倍近くに増加。直撃すればジムを一撃で破壊することもでき、「ハードコア」では非常に頼りになる反面、カイ編では屈指の強敵と化す。
ラル搭乗時は一部の性能が微増し、コマンド入力で360°方向に攻撃判定がある「回し蹴り」を放つことが可能。

三連星専用機は三連星編「ジャブロー攻略作戦」をクリアすることで入手可能。ただし、本作でのルウム戦役ではS型で参加している。
その性能は一般機とラル専用機との中間程度だが、一応機動力は最も高い。
三連星搭乗時は一部の性能が微増し、ガイア搭乗時に僚機にマッシュ・オルテガがいる場合、コマンド入力で「ジェットストリームアタック」が発動可能。


当然のことながらステータスは全MSの中でも最低レベル。
なおかつ武装も格闘とザクマシンガンのみの場合が多い。
さっさとスナイパータイプなりヅダなりに開発してしまいたいところ。

ジェネシスで使用できる闇夜のフェンリル隊仕様やゲラート・シュマイザー専用機は基本性能が高めかつバズーカを使用できる。
さらに近距離の敵味方の命中率を増減させるアビリティを持っているため、ザクⅠ好きなら使い続けてみるのも一興か。

一年戦争のジオン側MSの例に漏れず登場機会は少ない。
第4次』では原作と似たようなシチュエーションで敵として登場。
F完結編』ではシャングリラ組がどこからか拾ってきた珍品として登場。ホンコンのマフィアに物資を横流しして資金に換えるイベントでもレアものだからという理由で無理やり手元に残され、このポンコツで強制出撃させられるマップも複数ある。
最期はア・バオア・クーの探索の際に同行したザク改共々大破し、戦利品のガンダム試作2号機ノイエ・ジールと引き換えになる。

ゲームで旧ザク・旧型ザクと表記されていると、字体等の影響で1日ザクや1日型ザクに見えるため前述のブラスターマリをはじめ、時折ネタにされる。



★バリエーション
YMS-05
MS-05AザクI前期生産型
MS-05BザクI
MS-05BザクI後期型
MS-05BザクI(コロニー制圧戦仕様)
MS-05LザクⅠ・スナイパータイプ
MS-05SザクI(S)
他改造等によりMS-06ザクⅡに編入された機体もある。




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最終更新:2023年09月12日 09:09

*1 ジオニック社はプロトザクが実際に動くと解った時点でホシオカを切り捨てたのだが、ホシオカの技術を評価していた技術者兼テストパイロットのエリオット・レムの計らいで非公式に製造を任された。

*2 古くなった機械を改装・改造して新式にすること

*3 シャア搭乗機とシャア専用機の2つがそれぞれキット化したが、見た目がほぼ変わらず混合するので注意

*4 当時の連邦軍の最新鋭機ジムコマンドを圧倒する戦闘力、ブラスターマリの呼びかけに答えて無人で稼働して基地から飛んでくる、ザンジバルのブリッジの正面にガイナ立ちしながらせりあがってくるなど

*5 「宇宙での使用を想定しており重力化では給弾が不安定」という説が元ネタらしい。とはいえこれは公式設定ではなく、絆以前にも『IGLOO』で普通に地上運用されていたが。