自動人形(からくりサーカス)

登録日:2016/05/14 (金) 16:33:00
更新日:2024/04/13 Sat 11:35:52
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見たこともないサーカス団のパレード。

静かに静かに…

大きな楽器から銀色の煙を出しながら…

風の鳴る無人の原野を…

踊りながら渡りながら遠く遠く…



自動人形(オートマータ)』とは、からくりサーカスに出てくる敵の総称である。
正確には、単数形では「オートマトン」で複数形の『自動人形達』に「オートマータ」のルビが降られる。
…が、作中では専ら上述のように単数・複数問わずに「オートマータ」と呼称されている。


◆概要

その名の通り、錬金術により創られた「自分の意思で動き、考える人形」。所謂アンドロイド。
生命の水を模した水銀のような物質「擬似体液」で動いているが、活動維持には『人間の血液』が必要な為、頻繁に人を襲う。
性格はごく一部の人形を除き、基本的に非常に残虐で冷酷
劇中では、殆どの人形が人間を露骨に見下し、終始遊び感覚で人間を虐げ破壊と殺戮の限りを尽くす、人類にとって不倶戴天の仇敵。
18世紀初頭に誕生し、以後「人形破壊者(しろがね)」とは敵対関係にある。

見た目は基本的に、道化やサーカス団員を模した意匠やデザインが施されてるのが特徴。
しかし中には一般的な人間と見分けが付かない服装の自動人形もいる。

基本的に人間ではないが故に怪物じみた超人的身体スペックを誇り、常人に真っ向からの対抗は不可能に等しい。
加えて低級な自動人形ですら銃弾程度では対したダメージにはならず、耐久面も優れる。

しかし、何らかの理由で己の『存在理由』を否定してしまうと、中枢部である「ブラックボックス」が完全停止し再起動不能となる。
こうなってしまった場合修復もできず、人間でいう完全なる『死』が待ち受ける。

また人間の血を飲まなければ機能を維持できないため、人間が全滅したら彼らも長くは生きられないのだが*1
それでも人間を根絶やしにするような活動を続けることに躊躇がない(おそらくそれを疑問に思わないように作られている)ため
彼らを造り出した人物にとっては「目的達成のための 道具 」であり目的を果たした後はどうなっても構わないガラクタなのだろう。

◆特性

自動人形は以下のような大きな性質を持つ。

○疑似体液

自動人形に意志を与える水銀のような液体で、自動人形の血液に相当する物質。
元々はフランシーヌ人形が造物主「白金(バイ・ジン)」の残した錬金術の資料を基に、自身に流れる霊薬『生命の水(アクア・ウイタエ)を模倣して製作した物質。
しかし性能は粗悪品レベルだったため、定期的に人間の血を加えないと作用を失う欠陥を持つようになった。
その為自動人形はこの物質を機能させるため人間を襲い血を啜る。
同時に「疑似体液」の構成物質はゾナハ病の病原体となる自動人形「アポリオン」であり、ゾナハ病を齎す「銀の煙」は疑似体液が対外に漏れ、気体化したものである。
つまり彼らは「人類に死を齎す病を撒き散らしながら活動している」ということに等しい。

また「銀の煙」の元であるアポリオンは、精密機械の内部に侵入して機械を破壊するため、弾道ミサイルなどの戦略兵器による攻撃は無意味。
以上の性質が、自動人形を抑止できない最大の要因の一つとして働いている。

《アポリオン》

ゾナハ病の病原体となる虫型の超小型自動人形。
見た目は「女性っぽい顔が付いたイナゴ」という不気味すぎる姿。
ナノマシン並のサイズであるアポリオンの集合体が「銀の煙」となり人間の体内に侵入、神経を操作してゾナハ病を発病させる。
戦闘力こそ無いが、上記のように大量に集まれば飛来する弾道ミサイルを内部から解体して瞬時に無力化することができるため非常に厄介。
そしてフェイスレスの手で、自由にゾナハ病の進行速度はコントロールすることが可能。

終盤では膨大なアポリオンが集結して生み出された、巨大な天使のようなアポリオンの集合体「アルテミス」が顕現。*2
フェイスレスはソレを「機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)」と呼んで全世界をゾナハ病で覆い尽くし、人類を滅亡寸前に陥れた。


黄金律(ゴールデンルール)

自動人形の『造物主』が自動人形の基本回路として作り出した中枢部分。
自己改造することで際限無くパワーアップしていく自動人形が、唯一手を加えることのできない部位。
所謂「ブラックボックス」。

彼らは主人であるフランシーヌ人形やフェイスレスを笑わせる為に作られた『芸人』である。
それ故に
  • 「客に芸を見せなくてはならない」  → 人間が認識可能な速度に制限される。
  • 「芸人故に芸の研鑽、観察は最優先」 → 自分の知らない芸を見ると観察と学習のため止まってしまう。
など、対戦相手にはよって自身の性能が大きく縛られるという最大の欠点を抱えている。
気や生命の水以外で致命的な欠点と言えるのはこの本能であり、敵対者が「芸の研鑽に全てを費やした真のサーカス芸人」であるならば、例えしろがねどころか武芸の達人ですらない常人でも自動人形討伐を為し得る可能性を持つ。
その為しろがね達も実はサーカス芸の修練と鍛錬が必須事項となっている。
しろがねが懸糸傀儡を操り、しろがね-Oが曲芸のような武器で戦うのも、戦闘法を『芸』と誤認させることを目的としているため。
また、鳴海やミンシアのような徒手の格闘家も下記の「武装した人間」に当てはまらない。

逆に
  • 「兵器で武装した人間=芸を見る観客ではない」上記のルールが全く適用されず、戦車・戦闘機すら凌駕する性能を発揮し瞬時に殺害可能。
となるため、強力な近代兵器で武装するほど逆に自動人形は凶悪な性能を発揮してしまう。

黄金律は「生命の水(アクア・ウイタエ)」を飲むことで解除されるが、その実力は鳴海達*3が一切手をつけられないほどであった。


◆対抗策

上記の通り、『黄金律』という非常に厄介な性質を持つためか、対自動人形戦では、
  • しろがねの開発した銃弾
  • 懸糸傀儡(マリオネット)を利用しての戦闘
  • 肉弾戦により気(生命エネルギー)を送り込む
といった、現代的に考えれば非効率的な手法が逆に有効な対抗策となり得る。
その他にも、しろがねの血は経口摂取しない限り彼らにとって猛毒である為、非常な有効な武器としても機能する。
ただし「気」による攻撃については、上級クラスの人形は耐性を有するものが少なからずいる。

また『道化』故に全ての人形が一様に「遊び(ゲーム)好き」という側面を持つ。
それゆえに「遊び(ゲーム)を断れない」という欠点もあり、他人からゲームを持ちかけられると誘いを受け入れてしまうという面がある。
ただし相手側の要求を全て鵜呑みにするわけではない。



余談だが鳴海の師匠は、「ゾナハ病に罹患した人間」でありながらパンタローネを一蹴。
黄金律から脱した自動人形を素手で軽く叩き潰すほどの人物で、あのルシールですら敬意を表した。
長い研鑽の賜物であると言えよう。人間ってスゲェ……。




◆自動人形一覧

◇下級タイプ◇

所謂名前の無い戦闘員ポジ。
……と言っても基礎スペックや黄金律の厄介な性質も含め、しろがねではない一般人からしてみれば十二分に驚異の存在である。
普段は銀行員からホームレスに至るまで、男女問わず多種多様な人間に擬態して人間社会に紛れ込んでおり、
任務遂行時・血の補充のために人間を襲う時・しろがねとの戦闘時は本性を剥き出しにして襲い掛かる。
低級故人形の質こそ低いが、反面『己の存在理由』を否定した状態でもある程度活動できる利点を持つ。

バリエーションとしては、体内に銃器を多数仕込んだ銃人形(ピュジプーペ)や、
スパッツァが率いた体内に爆弾を内蔵した自爆人形(デュストリュクシオン)、パウルマン&アンゼルムス配下の「パウルマンの生徒」などが大まかな面々。
その他だと、フェイスレスからの指令を伝えたり、人形同士の通信連絡手段としての役割を持つ「鴉型自動人形」がいる。

下級とは言え、中にはかなりの強さをもつものもいる。
たとえばパウルマンの生徒のうち上級生たちは、しろがね-Oであるジョージを圧倒するほどの強さをもっていた。


◇名有りの自動人形たち◇

・真夜中のサーカス所属

元々「フランシーヌ人形を笑わせる」という目的で製作されたため、
後の「新・真夜中のサーカス」の面々と比べると、(比較的)人間らしい自動人形が多め。
また武装面も近代的な武装を搭載する者は少ない。

CV:林原めぐみ
『真夜中のサーカス』の首領である美しい女性型自動人形。
詳しくは詳細項目を参照。


  • 偽フランシーヌ人形
虚偽を語るほど、私は複雑に出来ておりません

CV:林原めぐみ
『笑いを探す』ことに疲れてしまったフランシーヌ人形が製造した自身の影武者。
見た目は側近である「最古の四人」ですら偽物だと気が付かなかったレベルで精巧。ただし言動はぎこちない。
首領代行として忠実にフランシーヌ人形の代わりを務めたが、
何十年も自らの正体に気付かず盲目的に従う自動人形達や、命を捨てながらも必死に向かってくるしろがね達を見て次第に複雑な感情を芽生えさせ、
本物のフランシーヌ人形の言う「疲れ」と、フランシーヌ人形の抱えていたジレンマに気づきながら無情な真実を鳴海に告げ機能停止。
そのまま鳴海に破壊された。


『真夜中のサーカス』の最高幹部を務める4体の自動人形。
「パンタローネ」「アルレッキーノ」「コロンビーヌ」「ドットーレ」の四体。
詳しくは詳細項目を参照。


  • フラーヴィオ
そうだぜ、フラーヴィオ!人間をペットにするフラーヴィオ様だ

「最古のしろがね」であるマリーを殺害し、タニアを人質にしてルシールをおびき寄せようとした自動人形。
見た目はピエロの服装をした巨漢で、武器は体中に内蔵された棘付きのクロー。
衣服を着けず、頭が注射器付きの三本爪のクローとなった異形の下級自動人形を配下にしている。
人間を捕らえてペット扱いすることを好む卑劣漢で、それなりに名が売れていたのか敵味方問わず「馬鹿」扱いされている脳筋。
しかし捕らえた子供達を人質に取ったとはいえ、老いたルシールを追い詰めるなど実力はそれなり。
鳴海の拳法の前に撃破された。


  • アプ・チャー
あなたの身代わりは、どんな気持ちでしょう?

「笑い方」を研究すべく人間社会に潜り込んでいる自動人形の内の一体で、
元々はフランシーヌ人形の世話係を務めており、フランシーヌ人形を敬愛している。
人間の持つ「価値観の相違」に疑問を持ったフランシーヌ人形の言葉に影響され、高貴な立場の人間と入れ替わり、
そこで見聞きして得た感情をフランシーヌ人形に伝えようと画策する。
怪物的な外見の者が多い自動人形の中でも人間に近い外見で変装前、変装後問わず非常に可愛い。
伸縮自在の四肢を持ち、左手に大鋏、右手に火炎放射装置を搭載している。

ローエンシュタイン大公国の侯爵家の倉庫に潜伏し、身体の弱いギュンター公に生命の水の秘密を与えることで利用。
その後エリ公女が自身と同じ背丈に成長するまでギュンターのメイドとして仕えていた。
成長したエリの前で本性を現し彼女に成りすまそうとするも、逆にエリに諭され激昂。
激情のまま暴れ回り鳴海にも襲い掛かるがあえなく敗北。
しかし戦闘の最中、利用していたに過ぎないギュンター公から、彼女の思惑を知った上で「娘のように思っていた」と告げられ、
最期はギュンター公を抱き締め、笑顔のまま共に炎の中に消えた。


  • パウルマン&アンゼルムス
「我々が一般の者だとな、アンゼルムス。」
「ひひひ、じゃあ教えてやんなよ。パウルマン。ボクらが…人間じゃないってさ。」

CV:岩崎征実
アメリカ・イリノイ州のレイ疫病研究所襲撃部隊のリーダーを務めた二人組。
パウルマンはしゃくれた顎に白スーツ姿の中年男性で、一見落ち着いた紳士的な性格。
アンゼルムスは七三分けの髪を持つ異様に手の長い腹話術人形といった外見で、下品でふざけた言動を崩さないお調子者っぽい性格。
互いにタメ口で話しており、立場自体は対等であるらしい。
普段はアメリカのシカゴでマフィアの真似事をしており、部下からは「パウルマン先生」「アンゼルムスさん」と呼ばれ慕われている。

コンビでの戦闘を得意とし、パウルマンは頭部を取り外した内部に内蔵したダイヤモンドと同硬度の巨大ブレードを、アンゼルムスはパウルマンのブレードと同硬度の歯を武器にする。
なお戦闘時にはアンゼルムスがパウルマンを剣替わりにして振り回す。

巧みな連係で鳴海に深手を負わせジョージを一蹴した実力者だが、激昂し『悪魔(デモン)』と化した鳴海の前には歯が立たず両者ともに敗北。
しかしアンゼルムスの方は、最後の足掻きとばかりに特技の腹話術で自分達と鳴海を「笑わせたい相手を笑わせられない下手くそな<道化>さ」と皮肉って嘲笑いながら事切れた。


  • スパッツア
よーし、スパッツァ様のオオオオ! バルーンショオオウ!

CV:勝杏里
虫型自動人形の親玉的存在。太ったピエロのような姿を持つ。
飛行能力持ちで、鳴海、ルシール、ギイの乗った飛行機を墜落させるために「バルーンショー」と称して虫型自爆人形で攻撃する。
飛行能力と乗客の乗った飛行機を盾にギイをいたぶるも、ギイの演技に騙され敗北。
悪足掻きで飛行機を道連れにしようと飛行機のエンジンに特攻して退場した。


  • チャイナ・ホー
ワタシ、バカにした、ヤツ。みんな、死ぬ、よろし

名前通り中国人の容姿の人形。チャイナ服を身に着け、出っ歯と三つ編みが特徴。
高い戦闘能力を誇るが、敵だけでなく味方にも見境なく襲い掛かる為、味方からもキチガイ扱いされていた。
普段は他者に傲慢に振る舞うが、最上位格のパンタローネの前では異様に腰が低くなる。
武器は青竜刀のような刃となった伸縮自在の舌。
また足をドリルの様に変化させ地中を高速移動できる。
中国にて「生命の水」を飲み、自動人形の「黄金律」から解放され、ルシールや鳴海達を圧倒するも、
しろがねですらない唯の人間であるはずの梁師父には手も足も出ずあしらわれ、鳴海の目を覚まさせるための稽古の道具扱いされてしまう。最後は己を取り戻した鳴海に破壊されてしまった。


  • 長足クラウン号
先端部にドリルが付いた、巨大なピエロの顔を持つ蒸気機関車型自動人形。サハラで自動人形たちの脱出手段として登場する。
後にフウによって改造され、終盤は鳴海たちの移動手段に用いられた。


  • ディアボロ・ウイリー/フラフープ・ワイズ/スネーク・チャーマー/ビューグル・ハーレー
サハラ砂漠での『しろがねvs自動人形最終戦第一試合』で出てきた人形達。
どいつもほとんどロクに活躍できずしろがねーOに破壊された。
ぶっちゃけオルセンの前座。


  • メリーゴーラウンド・オルセン
やだなぁ、しろがねよわいよ~ ぜんぜん、楽しくなーい

CV:かぬか光明
サハラ砂漠での『しろがねvs自動人形最終戦第一試合』の5番手。
細身の痩せた身体とは対照的に、各所に無数の凶器を仕込んだ巨大メリーゴーラウンドを帽子の様に頭に装備したインパクトの塊みたいな人形。
常にナーザリーライムの一説を口にし、間延びした言動が特徴のマイペースな性格。
だが、5人のしろがね-Oを立て続けに瞬殺し、ドットーレから「我らのヒーロー」と紹介されるなど、ふざけた見た目と言動とは裏腹に実力・評価ともに高く、恐らく上位クラスの自動人形だったのだろう。
……が、武装の殆どが初見殺し系ばっかりだったので、武装のカラクリを事前に見ていた鳴海に攻撃の悉くをあっさり見切られ、そのままブチ切れた鳴海の一撃の前に瞬殺された。

その後単行本の巻末特集で「メリーゴーラウンド・オルセンの熊との遭遇」「メリーゴーラウンド・オルセンの留守録失敗」など
2ページにわたってミニコミックでギャグにされるなど、作者も気に入っていた模様。


  • アクロバット・ブラザーズ
「オレらは女の子について知ってるんだよ、ねえ兄キィ」
「ああ、戦うコトがとオっても苦手なコトをねぇ」

CV:吉野貴宏(兄)、最上嗣生(弟)
しろがねvs自動人形最終戦第二試合でファティマ&ミンシアと対戦した人形。
小柄な兄「オラーツィオ」と、大柄な巨漢の弟「ペドロリーノ」のコンビ。
兄が弟を投げ飛ばし、弟が強靭な腕を生かして軌道修正することで変幻自在の体当たりを可能とする。
兄弟そろって下品な性格で、「女性」を小馬鹿にし2人をセクハラまがいの戦法で攻めたてるも、頭はよくなかったせいで2人の頭脳戦に見事に引っかかって敗北した。


  • ナイト・ミシェール&スピーディ・フランク
「あらあら、だとさスピーディ・フランク」
「なら追いつくさ、ナイト・ミシェール。乗りな」

ドミートリィ・トーア・アランの3人が選んだ部屋を守護していた自動人形のコンビ。
「ナイト・ミシェール」は騎士の甲冑を象った女性型自動人形で、馬上槍が主武器。
「スピーディ・フランク」は、足が一輪車と一体化した、一輪車乗りの男性型自動人形。
フランクはしろがねーOを凌駕するスピードで移動でき、ミシェールを背に乗せての高速戦法で相手を翻弄する。
協力プレイで3人を追い詰めるも、壁をぶち破って隣の部屋から乱入してきた鳴海と交戦。
フランクは瞬殺されたが、ミシェールは隠し武器の棘乱射で鳴海に致命傷を与えるも、ドミートリィの捨て身戦法の前に相打ちになった。


  • サプライズ=ピーシューター
ほうらァ、おいたはそこまでだァ!

CV:櫻井トオル
ダール・ティンババティ・しろがね-O(名前は不明)の3人が選んだ部屋を守護していた自動人形。
巨大なおもちゃのコルク銃から手足や頭が生えたふざけた見た目の自動人形で、20tの衝撃力を誇るコルク(?)の巨大弾丸を発射できる。
因みに弾丸は銃とヒモで繋がっており、撃ったあと巻き取って再装填する。
ヘア・ツイスターと協力して鳴海に一撃を叩き込むも、油断した隙を突かれ鳴海の機転によってツイスターが大破。
目前まで迫ったローリング・クラッシャーを前に脱出は不可能と判断し、
鳴海を先に放り込もうとするも、フェイスレスによってクラッシャーが停止し目論見が外れる。
そのことに驚愕した一瞬を突かれ鳴海に破壊された。


  • ヘア・ツイスター
キャハハハ!真正面どかーん!

サプライズ・ピーシューターとの3体で部屋を守護していた自動人形。
女性型の自動人形で伸縮する髪の毛で相手を捕まえて投げ飛ばす。また、足がドリル状の武器になる。
しかし鳴海の機転の前に敗れ、大破した。


  • スティルツ・ハーヴェイ
どうだい人間!?このスティルツ=ハーヴェイの剣の高足はァ!

CV:吉開清人
サプライズ・ピーシューターとの3体で部屋を守護していた自動人形。
サーカス芸の「高足」を模した四本足の人形。
足1本1本が長く、それぞれ鋭利な刃となっているがヘア・ツイスター諸共に鳴海の機転の前に敗れ、大破した。


  • ローリング・クラッシャー
ダール・ティンババティ・しろがね-O(名前は不明)の3人が選んだ部屋を守護していた自動人形。
……なのだが、見た目は巨大な棘付きローラーであり、自動人形というか部屋の巨大トラップと呼ぶ方が正しいだろう。
歯車部分に、フェイスレスが挟まるという捨て身の作戦により活動を停止した。
しかしフェイスレスの本性を考えるとフェイスレスの壮大な茶番に付き合わされて死んだある意味悲劇の人形かもしれない。


  • キャンディ・スタンプ
オレたちゃ人間の女をぶっ殺して、体ン中から「柔らかい石」ブン取るのが目的よォ!

CV:岩崎諒太
物語の90年前にアンジェリーナから「柔らかい石」を奪うべく黒賀村を襲った310体の自動人形部隊のリーダー。
全身がペロペロキャンディなどの飴を模したデザインの怪物。
厳密には「真夜中のサーカス」構成員ではなく、新たに白金自身の手により作られた自動人形。
故に彼とその配下の人形はフランシーヌ人形の存在を全く知らないだけでなく、彼女の命令を無視して行動できる。
多勢でアンジェリーナ達を翻弄するも、しがらみを捨てたギィの前には手も足も出ず破壊された。



・新・真夜中のサーカス所属

フェイスレスが造物主たる白金である事を「理 」し、
フランシーヌ人形を捨て、彼の傘下に収まり新型ボディを与えられた自動人形によって構成されている。
「最古の四人」のうちアルレッキーノ、パンタローネ、コロンビーヌが(下っ端として)復帰した他、フラッシュ・ジミーやシルベストリのように旧来の「真夜中のサーカス」から引き続き所属している者もいる。
見た目はより非人間的な怪物的外見の面々が増え、武装面もミサイルやカノン砲など近代的な武装を搭載し、戦闘に特化したような者が多くなった。
恐らく「フランシーヌ人形を笑わせる芸人」ではなくなったからだろう。

CV:古川登志夫
『新・真夜中のサーカス』の首領である自動人形の真の造物主。
詳しくは詳細項目を参照。


『新・真夜中のサーカス』の最高幹部を務める4体の自動人形。
詳しくは詳細項目を参照。


  • フラッシュ・ジミー
いいねぇ、その恐怖の表情……これでまた、私のアルバムに傑作が加わった訳だ。
写真のタイトルは「ゾナハ病の手は逃れたが、別の形の死が訪れた二人」かな?

CV:坂本くんぺい
「新・真夜中のサーカス」団長。見た目は四本腕で肥満の中年カメラマン。
風景やゾナハ病に苦しむ人々の写真を撮るのが趣味。撮影した直後にその作品のタイトルを考える癖がある。
前身である「真夜中のサーカス」にも所属しており、元は低級な自動人形だったことがコンプレックスだったのか、
新型になったことを自慢し、ことあることに自分が強いことをひけらかしているが、ぶっちゃけそこまで強い印象がない。
三牛親子を脅し人間側のスパイに仕立て上げるも、ギイに脅迫されて二重スパイとなり、
再度人間側に付いた三牛親子を殺そうとするが、諸美にエレオノールの血付きナイフを刺され三牛親子と共に列車から転落、機能停止した。


  • ドクトル・ラーオ
説明の手間が省けるなんてブラヴォー!!このドクトル・ラーオ、恐縮の至りですな

CV:山内健嗣
自らを「吾輩」と呼び、サーカスの調教師の格好をした中年男性の姿をしている自動人形。
グリフォンなど、神話の怪物を模した姿の機械に野生の動物脳を組み込んだ自動人形「幻獣」を操る。
彼の幻獣製作の過程で生まれたものが、人食い虎「ビースト」である。
自分よりも猛獣の扱いが上手いリーゼに劣等感を抱き、その劣等感を払拭すべく、
モンサンミッシェルの戦いでは、過去自分が手なずけられず「失敗作」の烙印を押し封印していた幻獣たちを利用してリーゼを殺害しようとするも、
逆に「失敗作」を使役し率いたリーゼに追い詰められ、自分とリーゼの猛獣使いとしての力量差に愕然。そのままその失敗作の幻獣たちに破壊された。


  • ワイルド・ウエスト・ジェーン
アタイはジェーン。ライフルの得意なワイルド・ウエスト・ジェーンだよ。
でもさ、もっと上手いのは「ナイフ投げ」と…アメリカにゾナハ病をバラまくコトだったかね。

CV:鶏冠井美智子
カウガールの衣服を纏い、背にライフルを背負った四本腕の女性型自動人形。
額には林檎の模様が描きこまれている。
ライフル射撃とナイフ投げが特技で、かつてアメリカに大量のゾナハ病をばら撒いた張本人。
ギィの特攻を生き延びたカピタン指揮下の人形の一体でもある。
黒賀村でヴィルマと邂逅し因縁の相手になった後は、ロシアへと向かう列車で再戦。
命がけのヴィルマによってエレオノールの血付きのナイフを額に刺され、相打ちになる形で破壊された。


  • レディ・スパイダー
今日は、なんてステキな日曜日なんでしょう!

CV:岡田恵
上半身は日傘を片手に持ちドレスを着た上品で綺麗な貴婦人だが、下半身は巨大な蜘蛛という異形の自動人形。
蜘蛛の脚を用いてあらゆる地形を高速を疾走できる。
何故か仲町の妻フサエに顔が似ており、黒賀村で仲町一家との因縁を作ることになった。
ギィの特攻を生き延びたカピタン指揮下の人形の一体。
ロシアへと向かう列車で仲町親子と交戦し、彼らのサーカス芸を駆使した捨て身の戦法の前に敗北した。


  • ケニス&アノス
「名乗ってやるからありがたく思いなさい。俺はケニス」
「俺はアノスさ」

CV:北沢洋(ケニス)、三瓶雄樹(アノス)
かつてアルレッキーノに仕えていた下級の自動人形コンビ。
元々下卑たチンピラじみた性格でアルレッキーノの太鼓持ちみたいな連中だったが、「新・真夜中のサーカス」になってからは180度態度を変え、
アルレッキーノを侮蔑し、終始舐め切った態度で接するなど下種な性格に拍車が掛かった。
頭部をジャイロの要領で回転させて飛行でき、シルベストリなどの他の自動人形を輸送する描写が見られる。
ギイ曰く「インチキジャグラー」。二人とも勝の手で破壊された。


  • トルネードラプソディ
葬送の曲を君のために吹こう。君はもう終わる…

新・真夜中のサーカス団の楽士で、勝とフェイスレスとの『ゲェム』の一番手。
外見は全身からラッパ状の管が生えたクールなイケメン……と思いきや、
実際は2つの上半身を持つ異形で、膝を起点にクールな男性と熱血な男性、2人の自動人形の上半身が合体してるような形で構成されている。
ちなみに2人は兄弟。熱血側のほうはクール側を「兄弟」と呼び、クール側のほうは熱血側を「ブラザー」と呼ぶ。
必殺技は全身の管を伸ばして周囲のコンクリートを抉り、相手に一斉に撃ち出す「クラッシュンド」
他にも互いの腰から回転刃を展開させ、猛スピードで突撃する技も持つ。
クール側が敗れた後は、熱血側が主導権を握り勝と対決するが身体の構造を逆手に取られ、
文字通り手も足も出ない状態で口にジャコのロケット弾を突っ込まれ破壊された。


  • シルベストリ
人間はなぜ……群れるのだろう?

勝とフェイスレスとの『ゲェム』の二番手。
メガネと黒いロングコートを纏う寡黙な老紳士みたいな見た目が特徴。
アプ・チャー同様人間社会に紛れて「笑い」を研究していたタイプの人形で、「真夜中のサーカス」時代はパリに潜伏していた。
「人間はなぜ群れるのか」という疑問を常に考え続けているため、他の自動人形から「哲学者」と評される。
残虐非道かつテンションの高めな者が多い自動人形達の中では真っ当な人格な方で、むしろ礼儀正しく他者を小馬鹿にするような言動も皆無。
自動人形の中では伝説となる程の剣の使い手で、旧式化してたとはいえパンタローネとアルレッキーノを一蹴するほどの技量を持つ。
左腕に仕込み刀を収納しており、この仕込み刀を利用した居合が得意技。また体内はほぼ空洞となっており、数本の剣を内蔵する。

黒賀村にて才賀勝と交戦するが、正二から譲り受けた剣術と片手で人形を操るなど勝の才能に次第に圧倒され、遂に敗北。
永年抱いていた疑問への答えが『寂しい』ということだと最期に悟り、
「自分も人間達の輪の中に入りたかった」という答えと人間的感情を手にしながら機能停止した。

フランス時代に偶然助けたことで縁を得た鈴蘭売りの少女とは、
彼女が大人になるまで(彼女の方から一方的にではあるが)交流を得ており、シルベストリが敗北した後、
娘を紹介しようとシルベストリがいつも座っていたカフェテラスの席を訪れた彼女は、彼の姿が無いのを残念がっていた。
彼女からは「口数は少なかったがやさしそうで、どこか寂しそうで、大好きだった」と思われており、
もし彼が一歩踏み出していれば、彼が望んでいた答えが手に入っていたかもしれないというのは皮肉である。


  • ポリグラフ・アンダーソン
見ろよ、この、心の乱れよう…
あのガキ、もう恐怖と後悔で心がくちゃぐちゃなんだぜ~~~

黒賀村を襲撃した自動人形軍団の一体。
頭がポリグラフになった医者のような格好で、人間の体温、脈拍、発汗量などを計測する機能がある。
ただしデータでしか心を計れず、真の激情まで理解が及んでいない。
勝に蹴散らされた雑魚。


  • ランバージェイコフ
こーんやーのランバージェイコフ様の晩メシは~♪ 逃げた人間の子供の血~♪

「ハリー」強奪部隊の一員で、ライフル銃を装備し、顔の皮が異様に伸びた筋肉質の巨漢といった外見の人形。
ゾナハ病から生き残っていた少年トムを晩メシ呼ばわりして襲うも、鳴海に瞬殺された。


  • バス・ナッシュ
オゥ、イヤァ!
てめぇ、「ウィリー・ネルソン」ばりのオイラのステージではりあおうってのかよ!!

CV:宮本淳
「ハリー」強奪部隊の一員で、研究所周辺の警戒をしていた人形達のまとめ役。
巨大なコントラバスから葉巻を咥えたおっさんの顔と手が生えたような異様な見た目で、ジェットによるホバー移動も可能。
体内にはドリルや大砲も搭載されている。
ハイテンションな性格で「オウイヤー!」が口癖。自身の攻撃をミュージックと称し攻撃を音楽に関連付けて喋る癖がある。
「正確無比なリズムを刻める」と豪語する音楽家気取りだったが、
ジョージから「互いに感情無く同じリズムを刻むだけのメトロノームだ」と否定された末に破壊された。


  • クピディアー
美しいな。だが、このクピディアーのほうがもっと美しい

CV:神谷浩史
「ハリー」強奪部隊の一員で飛行型自動人形を率いるチームリーダー。
ハープを持った天使のような姿の美青年で、瞳の形が天使の輪と羽になっている。
自身の美貌と美しいものを何よりも好む典型的なナルシストで、顔にできる皺を「醜いもの」として忌み嫌う。
飛行能力を持ち、矢のような超小型ミサイル「クピド・アロー」をハープから射出し攻撃する。
人形の様に美しく表情を変えないギイを気に入り自動人形となるよう勧誘するも、彼の本質を全く理解出来ていなかった。
静かに激昂していたギイの本気の姿に見惚れてしまった事実を認められず、
自身が忌み嫌う「皺を刻んだ怒りの形相」を浮かべてギイを倒そうとするが、その醜い表情のままオリンピアに破壊された。


  • ギャンブラー・ジョーンズ
だが、運のないのはそっちが悪いんだぜ、ミンシア。あはははははは!!

CV:高口公介
「ハリー」強奪部隊の一員。
その名の通り生粋のギャンブル好きで、人間、人形問わずギャンブル勝負を挑んでは、
賭けに敗けた者から肉体の一部を「取り立て」、体内に保管する趣味を持つ。
敗者をヘンテコな外見に飾り立ててプライドをズタズタにしていき、相手の「運のなさ」を嘲笑うのを好む悪趣味な外道。
おまけに仕掛けるギャンブルも自動人形のスペックを利用したイカサマまみれであるため、真っ当なギャンブラーとは程遠い。
対戦相手のミンシアを変な格好に仕立て上げていき、最終的にゾナハ病末期の子供達の命を「チップ」としたコイン勝負を始めるが、
コイントスに見せかけたミンシアの突きをモロに顔面に受け、擬似体液が沸騰して自壊した。
ミンシア姐さんの着替えシーンを見せてくれた立役者。


  • ブラザー・デス
曲は「ゾナハ病でくたばる人間どものブルース」!!
DJは自動人形――ブラザー・デスです。

「ハリー」強奪部隊の一員。劇中では名前のみが登場。
ラジオのDJを気取ってラジオ放送から陽気なテンションで自動人形の侵攻を実況し、レイ疫病研究所の人々の絶望を煽った。


  • スカスパー&ゲーラン
「ハリー」強奪部隊の一員。
スカスパーは異様に顔が横に伸びた不気味な巨漢、ゲーランは顔に板状の仮面が付いた巨漢のピエロといった外見。
病院内に侵攻し、人間を散々いたぶった挙句ゾナハ病に罹った子供達を踏み殺そうとするも、鳴海に瞬殺された。


  • ドリル・セプテンバー
たかが人間が二匹、のこのこ現れただけじゃねーか!

CV:松本忍
「ハリー」強奪部隊の一員でブロム・ブロム・ローの側近。
手足や頭、背中などの全身にドリルが備え付けられたピエロのような見た目。
四肢のドリルを利用した近接戦だけでなく背中のドリルは弾丸のように射出できる為隙が無い。
チンピラっぽい荒々しく残虐な言動が特徴だが、鳴海からは「強い」と評される実力者。
多種多様なドリルを駆使するも、鳴海の前に敗れる。


  • ブロム・ブロム・ロー
面白い。では、その祭壇に己が血で書くがいい。
「限界状況は超えられぬ。我、人間の故に」とな!

CV:佐藤健輔
「ハリー」強奪部隊を率いる指揮官。
道化師の格好をした人型のカエルみたいな外見で、胴体部が蛙顔のボールが数珠繋ぎになっている。
ドイツの哲学者カール・ヤスパースが提唱した『限界状況』という思想に興味を持ち、
普段は空中ブランコに乗って読書に耽っている知性的で落ち着いた性格。
ただし似たようなキャラであるシルベストリとは異なり、本性は他の自動人形と同様冷酷で残忍。
ドリルを内蔵した遠隔操作武器としても利用できる空中ブランコを体内から排出し、ブランコと腕に格納した剣を利用しての空中からの攻撃を得意とする他、
数珠繋ぎとなった身体で打撃を吸収し、拳法による気の打撃を無効化出来る作中屈指の強敵。

ミンシアを瀕死の重傷に追い込んだ事で怒りにかられた鳴海を追いつめるが、
自身が「それ(限界状況)を打破するためには他者と交わるべし」という限界状況を打破する方法を鳴海に自慢気に語った事を切っ掛けに、
仲間達から譲り受けた手足の本当の使い方を悟り覚醒した彼に敗れた。
敗北後、「他者と交わることで真理を見つける」という『限界状況』という思想の答えを、
自身を倒す事で実践してみせた鳴海を賞賛。素直に敗北を認めて機能停止した。

読者応募企画「自家製からくり大賞」で自動人形賞一位を受賞した読者の作品である。


  • ピンボール-「K」
オレの最後の一発はでっけぇ花火だぜぇ

バス・ナッシュみたいなピンボールマシンのような姿を持つ四足歩行の自動人形。
背中に大砲、頭部には複数のマシンガンを内蔵した砲撃戦タイプ。
大量の人間を殺した後の「最後の1発」を用いて勝の乗ったスペースロケットを大砲で撃ち落とそうとするが、阿紫花英良に阻まれ相撃ちとなる。
地上で最後に倒された自動人形。


  • アルファー
はじめまして。ワタシは対話型コンピュータ<アルファー>です。

フェイスレスがエレオノールと生涯を過ごそうとして設計した宇宙ステーション型自動人形。
自我を持つが特に悪意や敵意らしきものは無く、勝の質問などにも丁寧に対応していた。
自動人形というよりもAI搭載の宇宙ステーションと呼ぶ方が正しいだろうか。
内部には中世の街並みが再現されている。
ディアマンティーナの悪足掻きによって内部を損傷し地球へと落下。最後はフェイスレスとグリポンと運命を共にした。



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最終更新:2024年04月13日 11:35

*1 ゾナハ病にかかった者の血は「まずい」らしいが美味ではないだけで機能維持に使えるのかは不明。

*2 アポリオンはギリシャ神話のアルテミスの兄にあたるアポロンがヘブライ語圏で訛ったモノでヘブライ神話においては魔王としてアバドンと同一視されることも

*3 ただし、この時の鳴海は白銀の記憶が蘇り、意識が朦朧としている状態