相澤消太

登録日:2016/05/11 Wed 18:52:00
更新日:2023/11/19 Sun 18:02:13
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相澤消太



一芸だけじゃヒーローは務まらん


相澤(あいざわ)消太(しょうた)は、僕のヒーローアカデミアの登場人物。


概要

出久達のクラスA組の担任を務める男性教師。
見た目はワカメを思わせるボサボサ長髪、常に眠たそうな目、無精髭の浮浪者。
なぜか仮眠室を使わず自前の寝袋に包まって眠っていたり、ウィダーを摂取していたりと、まともな教師とは思えない態度であり「見込みがない」とみなした者は切り捨てる冷徹さを持っている。


その正体はプロヒーローの一人「イレイザーヘッド」本人。*1

極度のマスコミ嫌いの為メディアへの露出が少なく、知名度はあまり高くなかったのでよほどのマニアでない限り彼の正体に気づいた生徒はいなかった。
また生徒の本気を引き出すため平気で嘘を付くことがよくある(本人曰く合理的虚偽)。
その彼なりの優しさで過去154回もの除籍指導を行い、去年はなんと受け持った生徒を全員学校から追い出している。
相澤が言うには雄英の入学試験は必ずしもふさわしい者が合格するわけではない非合理なテストであり、だから試験後に二重に検査し選別するらしい。
厳しい措置だが、これも見込みのない人間を取り返しがつかなくなる前に諦めさせるという彼なりの優しさから来る行動なのである。
…なら回りくどいことしないで入試形式を改善しろとか言わない。

だが除籍設定が出てから5年が過ぎ衝撃の事実が判明。
なんと日常背景どころか年間通しての学校行事にも姿を見せず、1クラス分ぽっかり空いているのではないかとされていた2年A組は全員在学中。
なぜかオールマイトが見た相澤のプロフィールには「通算除籍回数154回」とだけ記されていたが、*2除籍期間に何かしらの成長があれば復籍させてもらえる例も数多くあったのだ。
停学、退学を通り越して除籍処分にまでした生徒を復籍できてしまうのはかなり謎だが、ともかく本人たちが言うには一度除籍されたおかげで成長できたので相澤にはむしろ感謝しているそうだ。
ということで初期の「見込みの無い生徒は悪役を演じてでも諦めさせる厳しくも優しい先生」という路線は消滅したのだった。

+ ...
では何故、相澤はわざわざこんな方針で生徒を選別しようとするのか。
外伝『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』で描かれた過去編では、かつて、彼が雄英高校の生徒だった頃の出来事が関わっている事が明かされた。

当時彼は自らの個性に対してやや否定的になっており、ヒーローインターンの時期にはインターン先を決めあぐねていたほどだった。
それでも彼には親友の山田ひざし(後のプレゼント・マイク)や雲を操る個性の持ち主である白雲朧、先輩である香山(後のミッドナイト)の支えもあって何とか決めることができた。
そして3人は誓い合った。「いつかプロヒーローになったら一緒に事務所を建てよう」と。

そんな中、ある日巨大ヴィランが暴れまわる事件が発生。
プロヒーロー達も苦戦する力を持ったこのヴィランの襲撃を受けた相澤は死を覚悟してしまう。
しかし、彼は瓦礫に閉じ込められながらも応援してくれる白雲の声に奮起、激闘の末見事単独でヴィランを倒すことに成功するのだった。

やったぞ白雲…!

俺達は勝ったんだ!!!

だが彼はその後残酷な真実を知ることになる。相澤が聞いていたのは白雲の持っていたサポートアイテムから流れた音声であり、当の本人は死んでいたのだという事を。

自分がもっと早く現場に来ていれば…。自らの力不足を悔やんだ相澤は、彼は自分1人で戦う事と現在のような合理主義を徹底していくようになる。
誰にも注目されることなく、 地下で戦うヒーロー(アンダーグラウンドヒーロー)として戦う道を…。

これこそが、相澤の現在まで続く、彼自身の教師としての理念の原点(オリジン)なのである。
きちんと生徒一人一人に向き合って育てられないからこそ適正の無いと判断した者を一度突き放し、本当に見込みのない凡庸と、野に放たれても勝手に成長できる有望株を選別しているのだった。
生徒にとっては頼れる大人でも、相澤もまた成長途中の未熟な先生なのである。



入学初日当日に生徒達全員の実力を測るために個性を使用しても良い体力テストを実施。
その中で出久が個性を使いこなせず、どうしても最下位を避けようとして腕を犠牲にしてボール投げをしようとしていることに気づき、自らの個性で一時的にその個性を消した。
「誰かを助けるヒーローが他人に助けられるようではお前はヒーローになれない」と彼に冷たく言い放ち、もう一度ボール投げをさせるが、彼自身は出久本人を見込みゼロとみなしていた。

しかし出久はボールを投げる際、指一本にワン・フォー・オールを集中、指が壊れるもなんとか好記録を打ち立てたのだった。


先生……! まだ……動けます

こいつ……!


ちなみに身体測定前に告げた最下位の者は除籍するルール自体は嘘だが、出久がもし成果を見せなければどうなっていたかは不明。


個性:「抹消」


ったく 何度も“個性”使わすなよ…

俺はドライアイなんだ

(“個性”すごいのにもったいない!!)

相澤消太

視た者の“個性”を消す!
瞬きすると解ける!

相澤が見た人間の個性を無効化させる能力。
使用時は髪がブワッと跳ね上がる。(アニメ版ではさらに分りやすく瞳が真っ赤に光るように表現されている)
能力系バトルマンガ名物の無効化能力そのものの例に漏れず、対象者の体の一部でも見ることが出来ればその能力を消せるチート染みた能力である。
しかし本人が瞬きするとその効果は解けてしまう*3。おまけに本人はドライアイなので持続時間は短い。個性の使い過ぎでドライアイに……?
一度個性を消せば視界から外してもまばたきするまで抹消は継続する。

また、先天的に個性が発動している『異形型』(尻尾が生えている等)には効果がない。
ただし後の解説では「尻尾を持った相手の尻尾を動かせなくする」イメージ図が使われており、よく分からない事になっている。*4
恐らく「効果がない」=「個性由来の器官自体を消す事は出来ない」という事と思われるが、そうなると「異形は消せない」の件りで相対していた四本腕の敵も二本は動かせなかったりしたのだろうか?

特定の対象に対して相澤の個性を発動している最中でも、視界に入った人間全員の個性を無差別に抹消してしまう訳ではない。
だが、発動の瞬間に味方が視界に居れば、巻き添えを食わせて味方の個性まで消す恐れはある。
加えて、一度特定の対象の個性を抹消した後に別の対象を自身の個性の影響下に追加するには、一旦瞬きを挿む必要がある。つまり、A~Eの5名のうちABCの3名の個性の抹消に成功した場合、DとEの個性を抹消するには一旦瞬きして他3名の抹消状態を解除する必要がある。
任意の相手の個性を抹消したまま次々追加していく、という使い方は出来ない。

そのため、多勢の相手も豊富な経験を活かしてこなせはするが、当人は単独行動による少数の標的への奇襲を得意としている。
団体行動をする時も、基本的には単身で先行してから敵の個性を抹消する先制援護を主とし、複数人の味方との連携は得意としない。

そうしたデメリットへの対策も取っており、持続時間を相手に悟られないように特殊なゴーグルで目を隠し、
炭素繊維+特殊合金を含んだ銅線で編んだマフラーで相手を拘束、もしくは絡みとって他の相手にぶつけるか、動きを封じる体術でフォローしている。

能力だよりの相手に対しては無類の強さを誇る。力で戦うオールマイトに対し、彼は技やテクニックで戦う「柔の者」だと言えよう。


活躍

死柄木・黒霧率いる敵連合襲撃時には生徒達を13号に任せ、たった一人で立ち向かう。
ザコヴィランを軽くなぎ倒し、途中死柄木に片肘を個性で崩されてしまうが何とか善戦する。
しかし突如現れた対オールマイト抹殺用改造人間・脳無の急襲によって重傷を負ってしまう。

しかしその後も死柄木に殺されそうになった蛙吹を自らの個性で助け、「人を助けるヒーロー」として最後まで生徒達を守る為に戦ったのであった。
(尤も後日包帯グルグル巻きで普通に教室に来たが)

雄英体育祭編では包帯グルグル巻きのままで実況席に座り、爆豪VS麗日戦で野次を飛ばす観客席の人達に説教をした。

期末試験では轟、八百万のコンビと戦闘した。個性による奇襲と操縛布で轟を拘束し、八百万が精神的に脆くなっていることを見抜いた。結果的に八百万の作戦により拘束されるが、彼女を精神面で大きく成長させることに成功した。

林間合宿では生徒達を助けに行こうと施設を出たところを荼毘に奇襲される。が、個性を使えなくし、操縛布で組伏せて骨を折ることで情報を吐かせようとする。しかしトゥワイスの個性によって作られたものだったために崩れてしまった。
戦線に向かう途中に洸汰を連れ、手がボロボロになった緑谷出久に会う。荼毘の発言から生徒がターゲットであると考えて、緑谷に対し、マンダレイに自身の名で戦闘の許可を出すことを伝えるように指示し、自分は洸汰を連れて一旦施設に戻った。施設内でブラドと戦っていた荼毘(こちらもコピー)を発見し、個性を消しつつ蹴りを喰らわせ崩した。洸汰を預け再び戦線に戻ろうとしたものの間に合わず爆豪が拐われてしまう。
林間合宿後はメディアへのインタビューに答えていたため、神野で発生したオール・フォー・ワンとの戦いには参加しなかった。

仮免試験編では、Ms.ジョークに言い寄られていた。また彼女に、A組の面々に期待している旨を話していた。

死穢八斉曾編では、「止めても行くだろうから」と出久達のお目付け役として突入作戦に参加した*5
個性で変身していたトガヒミコの個性を解除し、ナイフによる攻撃を受けながらもなんとか退けた。トガヒミコ、トゥワイスの煽りと、緑谷の一撃により姿を現したミミックの個性を消し、厄介な地形変動を封じることに成功する。そのままオーバーホールの個性を消し緑谷と共に攻撃を仕掛けようとしたもののクロノスタシスの個性を喰らい、瞬きにより個性を解除してしまう。そして個性が復活したオーバーホールによりクロノスタシスと共に別部屋に移動させられた。オーバーホール曰く、個性を消せる個性に興味があったらしい。クロノスタシスの個性によりほとんど動けないまま、駆けつけてきた天喰、警察に助けられる。脱出後は蛙吹に連れられ、個性を暴走させる壊理の個性を消した。

A組VSB組合同演習では心操を参加させる。その際、心操に操縛布を仕込んでいたことが明らかになった。最終試合で緑谷が黒鞭を暴走させるというアクシデントがあったものの試合の続行を決めた。

インターン明けの授業で、突如プレゼント・マイクと共に呼び出されタルタロスへと赴くことになる。そして彼らは衝撃の事実を知ることとなる……。


その真実を知った後、ホークスからの情報に基づくヒーローによる蛇腔病院での戦闘に参加。氏子の個性を抹消するものの、それは「二倍」による複製だった。病院の奥でエンデヴァーやマイクたちと共に複数のハイエンドと戦い、厄介な複数個性を抹消する。その後はクラストの自己犠牲により片足を負傷しながらも死柄木の伝播する崩壊から免れた。
そしてそのままロックロックとマニュアルに支えられつつ、エンデヴァーと戦う死柄木の個性を抹消。しかし、死柄木は個性なしでの身体能力とニア・ハイエンドを駆使してヒーロー達を圧倒し、邪魔な相澤を殺そうと襲いかかった。が、寸前で緑谷と爆豪が乱入、そのまま彼らを巻き込んだ乱戦が勃発する。一方でなんとしても「抹消」を潰したい死柄木は、個性消失弾を相澤に打ち込もうとする。リューキュウによりその事に気付いて、自らの負傷した足を切断するという荒業で個性消失を回避したものの、一瞬の瞬きの隙に一気に近付かれ攻撃を受けた。轟の介入により致命傷は避けられたものの、重症を負い気絶し、死柄木撤退後に病院に搬送された。

【人間関係】

雄英高校ヒーロー科1-Aの生徒の一人。
前述のとおり、彼を「見込みゼロ」と見なしていたが、個性を発揮して記録を出したことでゼロではなかったと前言撤回している。
その後も彼の無茶ぶりを戒めつつも、彼を静かに見守る立場をとっている。

デクと同じく、受け持ちである1-Aの生徒の一人。
スピンオフ作品「僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!」では、寝袋好き同士で妙にウマが合ったようだ。
(爆豪のは寝袋好きではなく趣味が登山というだけだが)

同じヒーローにして教師の一人。
仲が悪いというわけではないが、方向性が違うので「ウマが合わない」様である。

  • プレゼント・マイク
高校時代からの同級生で、同じくヒーローにして教師の一人。
「イレイザーヘッド」の名を考えたのも彼のアイデアによるものである。

  • 白雲朧/ラウドクラウド
外伝『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』に登場した高校時代の友人。
能天気なバカだが優しい性格で、在りし日にはマイクと合わせ「3人なら」と相澤を引っ張る人物だった。
だが戦いの中で倒れ帰らぬ人となり、その存在と最後は今の相澤に大きな影響を与える事となる。

期末試験の演習戦での相手。
轟の動きを封じ、スランプに陥っていた八百万を追い詰めるも、自信を取り戻した彼女の策によって敗北した。

雄英普通科の生徒。
相澤は彼の事を高く買っており、夏合宿前には並んで歩く姿も見られたが……?

  • Ms.ジョーク
相手を強制的に笑わせる個性で狂気に満ちた逮捕劇を繰り広げる事で知られるヒーローであり、傑物学園ヒーロー科で教師を務める女性。
かつて事務所がご近所さんだった関係で面識があり、個性を消されてギャグを無力化される唯一の相手なだけに、会う度にどうにか笑わせようと一方的に絡まれる。
唐突に求婚されたりもするが、彼女なりのギャグなのか、意外と本気なのかは不明。






追記・修正は目薬を差してからお願いします。






























先生!いくら何でも項目冒頭の発言は管理人に失礼ではありませんか!?

? ああ あれの事か あれはウソだ

!?



この項目を最後まで読ませる為の




合理的虚偽






はーーーー!!!!??


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  • 結構暗い過去持ち

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最終更新:2023年11月19日 18:02

*1 なお、本名で教師として活動するのは現状相澤のみ。ヒーローとしての活動時は生徒にもヒーロー名で呼ばせているので、教職とヒーロー業は完全に別物と割り切っているのだろう。

*2 もしかしたら描写されていない下の方に復籍について書いてあったかもしれないが

*3 瞬きする一瞬ではあるが、劇中ではその一瞬だけでも黒霧や死柄木・轟などが無効化を掻い潜って行動しているので弱点としては十分すぎる

*4 原作では単純なピクトグラムだったが、アニメでは尾白っぽいディテールが追加されている。

*5 神野事件の時は「本当は爆豪奪還に向かった奴も止められなかった奴も除籍にしたかった」とか言っていたが、自分には適用されないようだ