帰り道(化物語)

登録日:2011/02/14 (月) 23:21:27
更新日:2022/04/23 Sat 10:49:21
所要時間:約 4 分で読めます





「帰り道」とは、アニメ「化物語」の第3~5話「まよいマイマイ」という話の主題歌である。

化物語では2~3話単位でヒロインが設定されており(一応メインヒロインは戦場ヶ原ひたぎ)、そのヒロイン毎に主題歌が存在する。
ちなみに全5曲。
(色んな意味で)有名なのは千石撫子(CV.花澤香菜)の「恋愛サーキュレーション」だろう。

そして、この「帰り道」は八九寺真宵(CV.加藤英美里)が歌う主題歌である。
ちなみに2番目のOP。

作詞はmeg rock、作曲は神前暁。

曲調・OP映像は共に明るくポップな感じで、前述の恋愛サーキュレーションや、他3曲とは違った趣がある。


「THE IDOLM@STERBreak!」3巻の限定版に付属しているCDにも収録。ちなみに歌っているのは高槻やよい役の仁後真耶子。


以下、ネタバレ(?)

















明るくポップな曲調ではあるが、実は歌詞をよく見ると、八九寺真宵の心境がよく表されている。

個人的な解説なので、歌詞の捉え方はこれだけではないということを踏まえて読んで頂けるならありがたい。



阿良々木暦と出会う、十年前の母の日。

八九寺真宵は離婚した母の家に行く途中、交通事故に遭い死亡する。
母に会う事を楽しみに向かう最中に死亡し、それが心残りとなり、彼女は怪異「迷い牛」となる。
それ以来、彼女は事故現場付近をさ迷い続けることになった。

怪異「迷い牛」は、目的地から帰る時に出会い、迷わせ、帰り道を封じる怪異。
家に帰りたくない理由や意思のある者の前に現れる怪異なのである。
そのため、妹と喧嘩して家に戻りたくない阿良々木暦や、家庭に不和と歪みを抱えた羽川翼には、幽霊である彼女を視認できた。

しかし、阿良々木暦と出会うまでの十年間に、八九寺真宵が彼ら以外の、彼女を視認できる人物と出会わなかった訳では無い。
それでも、彼女は母の家へ辿り着くことは出来なかった。

何故なら、彼女自身が人を迷わせる怪異であり、普通の道で目的地へ行こうとすると、
親切心から迷子の世話をしようと彼女に近付いて来てくれた人までを巻き込んで迷い続けることになってしまうからだった。

そうなることを防ぐ為に、彼女はこう言い続けてきた。


話しかけないで下さい。
あなたの事が嫌いです。


道を右に曲がり、左に曲がり
いくら道を辿っても、にっちもさっちもいかなくても
何処へ行こうと、どちらにしても
結局同じく、彼女は迷う。

いつの間にか日は暮れ、一日が終り
気が付けば年が暮れ、十年が過ぎ
無限ループで彼女は途方に暮れ続けた。

しかし、十年後の母の日に、彼女は阿良々木暦と出会う。

作中において怪異というのは、継続的に存在しているのではなく、目撃されたその瞬間に現れるものである。
それはつまり、彼女自身には情報的記憶としての知識が蓄積しないということである。

その為、新しい道、彼女が迷い牛となってから新しく出来た道のみを歩き続ければ、知識を持てない彼女の怪異性は発動することがないのである。

忍野メメからそのことを聞いた暦とひたぎはその方法で、真宵を直線距離では500メートルにも満たない距離を一時間かけて、母の家へと送り届けた。

それは遠回りだった。
遠回りだけれど、知識を持てない彼女にとって、一人では通れない特別な道。

そして、無事目的地に辿り着けた彼女は成仏した。

ただいま……戻りました!



その後、彼女は"道"に憑いて浮遊霊となり街を歩き回ることになる。

目的地に辿り着き、捜し求めていた家を見つけることは出来たが、彼女は未だ浮遊霊となり、この世に居る。

このまま彼女は死に続けるのかもしれないし、もしかしたら、自らの意思でこの世に居るのかもしれない。


しかし、


「幽霊になったことは不幸せです。でも、阿良々木さんに会えたことは幸せですね」

彼女は、そう言った。



あの、阿良々木さん。この項目は不完全ですから―――

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最終更新:2022年04月23日 10:49