MEMORY ERROR/消えゆく記憶(エースコンバット3)

登録日:2016/04/28 (木) 21:45:59
更新日:2022/04/23 Sat 14:24:23
所要時間:約 5 分で読めます







わたし、だれなの? たすけて!
わたし、むかし、むかし……。
あぁぁぁぁぁぁっ!!





『MEMORY ERROR』 はフライトシューティングゲーム『ACE COMBAT 3 electrosphere』に存在するミッション(ゲームステージ)の1つ。
MISSION ナンバーは37。公式ガイドブックの日本語名は 『消えゆく記憶』
ゼネラル・ウロボロスルートのミッションで、エスコン史上最大のメイ台詞「挟まっちまった!」の初出。


※以後、ウロボロスルート全般のネタバレが存在するので注意※



前史

全人類の電脳化(サブリメーション)を標榜して決起したクーデター組織「ウロボロス」。
その首魁・元GRDF(General Resource Defense Force)飛行部隊長のアビサル・ディジョンに誘われたプレイヤーはウロボロスへ移籍する。
プレイヤーはディジョンに言われるがまま、共にニューコム、そしてUPEOの戦力を壊滅させ、もはや革命の成就は目前と思われたその時、異変は起こった。

ディジョンの子飼いの女パイロット、プレイヤーとはかつてUPEOで共に飛んだこともある紘瀬玲名
何者かが、彼女の駆る戦闘機(エアロコフィン)「ナイトレーベン」にクラッキングを仕掛けたのだ。
特別な人工神経を使用しているレナは、一般の戦闘機よりも密に機体と繋がっているため、万が一電子防御を掻い潜られた時のリスクも桁外れに高い。
ウイルスを送られれば脳神経に異常が生じたり、最悪神経を焼き切られてしまう。


だが、ソイツは一息にレナを殺さなかった。
彼女の記憶を根こそぎ読み取り、そしてバッサリと消去したのだ。
文字通りの意味で幼児退行してしまったレナは、自分が何者なのか、何故こんなことになっているのか、何もかもがわからなくなってしまう。


彼女の体そのものであるナイトレーベンは暴走を始める。その狂態を見せつけられたディジョンは「最後のテキ」の存在を確信した。
UPEOでもニューコムでもゼネラルでもなく、これまで自分が目をかけてやり、共に新世界を作るため戦った、プレイヤーであったことを……



――と、ここまでが前ミッションまでのお話。
何を言っているか分からない? たすけて?
……むしろ、事前情報無しでのプレイ時に何が起こったのか理解できた人は多分いないだろうから安心して欲しい。
『3』は周回プレイによるマルチエンド方式だから、多少はね?



1次攻撃

DISION:
レナ! オマエ、彼女から私のき、記憶を消したなっ!
KEITH:
オマエら仲間割れか。いいタイミングだったようだな!
ディジョン! ならば、ここで俺のケリをつけさせてもらうぞ。
DISION:
キースか! ふざけるな……消えろ!
そうだったのか。貴様の目的は最初からコレだったんだな……。なぜだ?! 誰なんだ!
KEITH:
どこまで俺をナメル気だ!



ロッキー諸島、海上移動都市メガフロートの沈没地点上空。
空中空母スフィルナとの合流を図るディジョンを、プレイヤーが、もはや死に体のGRDFからたった一人で出撃してきたかつての盟友、キース・ブライアンが追撃する。
プレイヤーの搭乗機は前回のミッションから引き続き、ゼネラルリソースルート最上位機種のXFA-36Aゲイム(ウロボロスカラー)で固定される。

ターゲットはX-49ナイトレーベン。パイロットが人格崩壊寸前とはいえ、その動きはなおも衰えていない。
通常の敵機ならミサイル2発で撃墜だが、ナイトレーベンには8発も命中させないといけないのも面倒なところ。


ディジョン機のUI-4054オーロラと、UI-4053スフィルナは攻撃不可の無敵状態になっている。
オーロラはキース機が引き受けてくれるため、プレイヤーを狙うことはない。スフィルナはナイトレーベンとの会敵地点からは結構離れた位置を飛んでいる。
スフィルナ周辺からは計10機の増援機が飛んできて、ミッションを通した通常エネミーとしてプレイヤーを攻撃してくる。無論、全機が各ルートの最上位機種。
まずはナイトレーベンを後回しにして通常エネミーを叩いておきたいが、スフィルナに近寄りすぎるとあちらから一方的に撃たれるので注意。
更に、最初から通常エネミーを墜とし過ぎるとディジョンがプレイヤーを攻撃してくるようになるので要警戒。


ナイトレーベンを初めとする1on1の空戦で有効なのがヘッドオン戦法。一気に距離を取り、反転して再加速。全速ですれ違う時に全弾を叩き込む飛び方だ。
自機の速度と、装備するミサイルに応じて発射タイミングを調節しよう。CPUはヘッドオン対処が不得手なので、必中タイミングさえ掴めば面白いように弾を当てられる(というかプレイヤー側としてもやられると非常にきついため、敵CPUは積極的にヘッドオン戦法を狙わないように調整されているのだが)。
ノーマルミサイルでは初速が遅くて近すぎると当たらない。勘ではなく、HUDから機動(マニューバ)を読み取れ!
短距離ミサイルでは遠すぎると追尾が追い付かない。もっと、ぶつけるつもりでいい。
多弾頭ミサイルだと? 今の私にそんなものなど、ない


一定ダメージを与えると長めのデモシーンに移行する。


RENA:
わたし、だれなの? たすけて!
わたし、むかし、むかし……。あぁぁぁぁぁぁっ!!
KEITH:
邪魔だっ! なんだ?!
DISION:
レナ……くそっ。キース! 貴様に何がわかる!
KEITH:
わかりたくもない……。俺は、オマエとオマエの全てにっ!


かつての友への叫びと共に、ゼネラル正規カラーである灰色のゲイムが飛ぶ――



伝説のデモ

先にナイトレーベンを叩き落とすことにしたのか、そちらへ飛ぶキース。
キース機と向かい合う形になったナイトレーベンは、突然レーザーキャノンを怒涛の6連射。最後の1発がキース機を捉えた。


KEITH:
くそぉ!

反撃のミサイル4連射。しかしギリギリで回避される。右へバンクするナイトレーベン、左バンクしてそれを追うゲイム……機影が重なる!!

後に残ったのは両機の残骸、ではなく、激しい黒煙を上げながらも辛うじて飛んでいる物体
それは左主翼の間に裏向きで突っ込んできたゲイムを、そのまま挟んじまったナイトレーベンだった。
……何を言っているか分からないというひとは、とにかく動画サイトで「挟まっちまった」と検索してみてほしい。



KEITH:
ふっ、ははははは! 挟まっちまった! 笑えるじゃねぇか! まったく俺らしいなぁ。
おい、聞こえてるか……相棒! ディジョンの始末は、オマエに托す。
俺を狙え! 今ならこの化けモノにロックオンできるはずだ!
早くしやがれぇっ!


自嘲の笑いからコンマ数秒も立たずに、自らの撃墜を命じるキース。
デモ終了後はナイトレーベンを撃墜しないと先へ進めない。この間、ナイトレーベンはもがき苦しむようにレーザーを乱射し続けている。
そして、キースの「俺を狙え!」の言葉通り、ロックオンシーカーはキース機に合わせられ、ナイトレーベン自体は攻撃不可状態になっている。何もこんなところまで芸を細かくしなくても……。
心苦しいが、ミサイルを3発撃ち込もう。



KEITH:
……相棒。
それじゃあ、またな。



キース諸共火達磨となり、墜ちていくナイトレーベン。
最期の通信では、後ろでシステムボイスが「CAUTION PULL UP」と喋り続けているが、「PULL……」で突然ぶつ切りになる。

余りにシュールかつ悲しいイベントと、断末魔とか最期のセリフがないので、ユーザーの印象を全部持って行かれたレナ涙目



1次攻撃終了~2次攻撃

キースの通信後、2次攻撃が無機質極まりなく開始される。
新たにスフィルナがターゲットに追加されるが、オーロラへは攻撃不可のまま。
築き上げたモノ全て、根こそぎ奪って最後に狩れということか……。


スフィルナは計4か所のターゲットポイントを沈黙させないと撃墜できない。
向こうはプレイヤー機の倍近くの射程距離を持つミサイルと、弾が異常に散る対空機銃の2段構えの防御を行う。
基本はミサイルの追尾を躱せるよう、微妙に角度をつけながら全速で接近。ロールしていつでも逃げられる体制を作り、ロックオンしたら即ミサイルを発射して離脱する。
そのまますれ違って逃げようとすると弾幕に突っ込んで致命傷を受けるので絶対に避けるべし。


全ターゲットポイントを沈黙させるとミッションクリア。最終話の「ELECTROSPHERE/エレクトロスフィア」へ連続する。
本作戦におけるAランククリア条件はスフィルナを除く敵機撃墜数が10以上。最低9機の通常エネミーを墜としてからスフィルナにかかろう。
また、意図的に狙わないとまず起こりえないが、ミッション開始から大体20分が経過するとスフィルナが作戦エリアを離脱する。こうなるとミッションクリアを諦めるしかなくなる。



DISION:
レナ……ナイトレーベン。
ウロボロス……ヨーコ。
全て……




追記・修正はどうにかして複葉機の翼に挟まりながらお願いします。


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最終更新:2022年04月23日 14:24