アルバレス帝国

登録日:2016/04/27 Wed 00:06:36
更新日:2024/02/04 Sun 17:36:06
所要時間:約 45 分で読めます




アルバレス帝国とは、真島ヒロの漫画作品『FAIRY TAIL』に登場する架空の国家ならび組織である。


【概要】


イシュガル大陸の西にあるアラキタシアの大陸に位置する大国。
正規・闇問わずアラキタシアにあった730の魔導士ギルド全てを統一*1することで建国された超軍事魔法帝国
皇帝スプリガンを頂点とし、皇帝を守る盾である12人の精鋭部隊「スプリガン12(トゥエルブ)」が存在する。

元は皇帝スプリガンがアクロノギアに対抗するために何百年も前から造り出した国家。
アルバレス編の約10年前に、「妖精の尻尾」の最大の機密である〝ルーメン・イストワール〟を手に入れるために、スプリガン12の誰かが独断でイシュガルに侵攻するが、評議院のエーテリオンやフェイスの存在もあって作戦を中止する。
X792年にはそれらの障害が無くなり、スプリガンがアクロノギアにもイシュガルにも勝てると確信したことで再びイシュガルへの侵攻・殲滅作戦を開始。
「妖精の尻尾」を筆頭にイシュガル全ての魔導士達とラグナロクに突入する。

軍事大国ではあるが、幹部であるスプリガン12の中にも「魔封石」を知らないものがいるなど、文化などはイシュガルと異なるようである。




【ラグナロク】


かつて400年以上前に起こった、人間との共存を望む竜とそれに反対する竜、そして滅竜魔導士による竜と人と魔の入り乱れた戦争。
イシュガルでの呼び名は竜王祭



【帝国民】


  • スプリガン
アルバレス帝国の皇帝。その正体は作中に出ていたある人物


  • ヤジール

CV:松山鷹志

アルバレス帝国大臣で、スプリガン12のアジィールを孫にもつ。
首が長く目のくまが深い痩せ型な老人で、杖を突きながら歩いている。
皇帝のアンクセラムの呪いのことも知っており、忠誠を誓ってはおるが呪いを恐れている。
皇帝が帰国するまでの間、交渉に来たマカロフを客人として迎え入れており、自国のカードゲームのレジェンカをする等の相手をしていた。ちなみに本人はこのレジェンカが強い。(勝利のコツは女神を手放さないことらしい)
イシュガル侵攻時には、インベルと共に皇帝の隣に仕えている。

ユニバースワンの発動後しばらく姿を見せなかったが、同魔法の解除後、敗北したアジィールの前に姿を現し自らの命の代わりに孫の命を助けるようにエルフマンとリサーナに懇願する。



【スプリガン12】

皇帝スプリガンを守護する12の盾。
イシュガル大陸最強の魔導士であるゴッドセレナと肩を並べる存在であり、それぞれが規格外れの力を持つ大魔導士達。
一部メンバーは黒魔法(あるいは黒魔術)や「ゼレフ書の悪魔」に関心がある。
アラキタシア大陸が広大なため、全員が一堂に顔を合わせることは滅多にない。そのため、マカロフも9人までしか名を聞かなかった(ただしジェイコブは評議院で把握していたようである)。
ゴッドセレナがアルバレスに付く前からも存在していたようだが欠員があったのか入れ替わりで加わったのかは不明である。


インベル・ユラ

「私の名はインベル・ユラ 全てを冬に変える者 君ごときの冷気では私の冬は越せない」


「冬将軍」の異名を持つ眼鏡の男。右側の髪をおさげにしている。
皇帝の参謀で執政官の地位におり、皇帝の素性(それこそ家族がいることや、ENDの正体まで)も全て知っている。
皇帝に対する忠誠心ももちろん高く、内心ではスプリガンが全てを支配することを望んでいる。
そのことからか、規律やルールに厳しく、皇帝に対し軽々しい口をきくディマリアやアジィールを窘める、マカロフを招いたヤジールに対し正式な必要書類を請求する、宮殿に来ているにもかかわらず召集に参列しないナインハルトをスプリガン12の名折れと非難している。
氷そのものを操る魔法を使い、辺り一面を冬の様に猛吹雪にするだけでなく、ナツの炎をも凍らせ、冷気に耐性のあるグレイですらも凍える凍気を放つ。
イシュガル侵攻時には西側から皇帝とヤジールと共に侵攻、100万の軍勢の指揮を執る。

進軍の途中で、後述のユニバースワンによってスプリガン共々「妖精の尻尾」へと配置される。
スプリガンと対峙するメイビスを警戒し一瞬のうちに氷結させ、彼の命により氷結を解除するものの、代わりに心を封じる氷の首輪・アイススレイブを彼女に付け思考力を奪う。
その後進攻を続けるナツ達の前に姿を現し、ナツとハッピー、ルーシィとジュビアを一瞬で氷結させ、残るグレイも自身の魔法で一方的に圧倒する。
造形魔法を無効化していくも滅悪魔法を使用したグレイに手傷を負わさせるが、魔法の特性及び彼の中の闇を見抜き、自分達の仲間に引き入れようと誘いかける。
その誘いを払いのけられ、それに呼応するようにナツ達も復活するが、ナツとルーシィ、ハッピーがブランディッシュに離された隙に、心を封じて操る首輪・アイスロックをグレイとジュビアに付け互いに殺し合わせる。その目的は、皇帝の障害となるだろうENDを倒すべくグレイにジュビアを殺させて、闇堕ちさせて引きこみ、ENDとぶつけるためである。
もくろみ通り互いに攻撃しあうが、双方が傷つけあうのを拒む思いから、自分の支配下から逃れ、同時に自決を図ったことで失敗し動揺する。やむなく自らENDを始末しにブランディッシュの後を追うも、ジュビアに輸血してもらって復活したグレイに遭遇。怒りの猛攻に押され、自身の切り札である魔界の氷でできた「氷絶神衣」という鎧をまとい、グレイを凍らせようとするも、自身と同じ性質の氷を造形したグレイに自慢の鎧を砕かれフルボッコにされる。
実質敗北する形となったが、その際に自身の個人情報を得ていること、ENDの正体をグレイに暴露する。

戦後は懲りずに再びフィオーレに戦争を仕掛けようとしたため逮捕・投獄されている。


ブランディッシュ・μ(ミュー)

「アルバレスにはこの程度の魔導士が12人いる 敵わぬ戦はしないことね」

CV:沼倉愛美

「国崩し」の異名を持つ緑髪の女。ビキニと首輪姿にコートを羽織っている。ディマリアから「ランディ」と呼ばれている。
面倒くさがりでマイペース、私事を優先しあげく任務すらも放棄するといういい加減な性格ではあるが、皇帝の命令には約束通り気分に関係なく従う。
基本的には不愛想に近い無表情ではあるが、怒りや悲しみの際には起伏が激しくなる。
工作員を捕まえる任務でカラコール島を訪れた際に部下のマリンと交戦するナツ達と遭遇、グレイにマカロフ以上の魔力と言わしめ一同を驚愕させる。しかし本人は任務よりも島の名産のスターマンゴーのジェラート目的で来ていたようで、屋台が戦闘で破壊され食べられないと知って泣き悲しんだ。(直接壊した犯人のマリンはナツ達にその罪を擦り付けた)
帝国へ帰る時に、ナツ達に対しマカロフの生存を伝えたうえで、自身の物体の質量や大きさを変える魔法でカラコール島を丸ごと隆起させたり、最終的に鳥が一羽乗れるくらいの小さな岩礁サイズに変え、帝国に近づかないよう忠告する。

ルーシィを一目見て引っかかるところがあったからか、イシュガル侵攻時にはなぜかルーシィの家に忍び込み風呂場で入浴する
実質的に自分の魔法でマグノリア全体を人質に取ったも同然にルーシィにも共に入浴すること(猫耳もつけて)を強要しくつろいでいたが、ルーシィがレイラの娘と知ると態度が一変し、家を縮小させルーシィを押しつぶそうとする。(彼女自身はいつの間にか服を着て外に出ている。)
辛うじて全裸で脱出したルーシィと駆けつけたカナと交戦しようとするが、アジィールの〝砂の世界(サンドワールド)〟によって互いに身動きが取れなくなる。
さらに災難なことに彼女は花粉症であり、砂の世界は消えたもののそれによって町中に花粉が飛び散ったことでくしゃみに襲われ、苦しんでるスキにカナの当て身で気絶させられ、捕虜として魔力を封じられギルドの地下牢に入れられる。
後に牢に忍び込んだマリンの裏切りにより殺されかけるものの、見回りに来たルーシィとカナにより一命を取り止め、医務室でルーシィと二人きりで対話する。

彼女の母親グラミーはかつてハートフィリア家の使用人であり、レイラからアクエリアスの鍵を託されていた。
互いに信用し尊敬するほどの仲だったにもかかわらず、母に託されたはずの鍵をなぜかルーシィが持っているのはレイラが母を殺して取り返したと考え、レイラを憎んでいた。
その話を聞き驚愕するルーシィを羽交い絞めにして母の仇を討とうと殺そうとするが、星霊王の計らいによって現れたアクエリアスにより制止される。
2人そろって「星の記憶」と呼ばれる星霊達の記憶のアーカイブへと連れて行かれ、全ての真実を見せられる。

+ 真実
星霊魔導士であるハートフィリア家は代々エクリプスの扉を見守る立場の役目を負っており、レイラの代にその扉を開いて繋ぐことを実現させる。
それには黄道十二宮の鍵全てが必要であり、全ての鍵の所有者に召集をかけたが、グラミーのみアラキタシアに渡っていたため宝瓶宮の鍵だけは揃わなかった。
代わりにレイラ自身が足りない分を自分の魔力や生命力で補った事で扉は繋がったが、その代償としてレイラは重度の魔力欠乏症になり倒れてしまう。
それを後で知り駆けつけたグラミーは責任を感じ、宝瓶宮の鍵を返却し、星霊魔法を使えなくなったレイラの代わりにルーシィに託すように申し出た。

そして屋敷を出たところ、同じ使用人の一人だったゾルディオに背後から刺され、レイラが死んだのは彼女のせいだと怒りをぶつけられる。
グラミー自身もそれが当然の報いだと死を受け入れるのだった。


真実を知った事により母の最期に泣き悲しみレイラへの誤解も解ける。
その後、心境の変化により、ハッピーによりギルドへと戻されたナツの〝アンチエーテルナノ腫瘍〟を小さくし除去(消滅)させて命を救い、自ら牢へと戻っていった。
誤解は解けたものの、立場や状況が悪すぎたため、それぞれの母たちが望んだ事とは違いルーシィとは仲良くなれなかった。
ジェイコブ戦後はナツの手により解放される。結果としてルーシィへの借りができたことから、スプリガン12の情報の一部の提供とオーガストを相手に交渉を買って出る。
巨大化させたハッピーに乗ってオーガストの元まで行き、必死の説得により一度は矛を収めさせるが、メストに「オーガストは何としてでも殺すべき相手」と記憶を操作されており、不意打ちで彼を短剣で刺してしまう。

その後アイリーンのユニバースワンによりオーガストと共に別の場所に転移させられ、その時には正気に戻っており彼の傷を小さくし治療する。
後に途中でアイリーンと合流し、スプリガンのいる「妖精の尻尾」へと集結する。
インベルと対峙するナツ達の前に巨大化して姿を現し、ナツとルーシィ、ハッピーを掴み連れ去る。
その目的は、恩義があるナツたちを戦場から逃がすことだった。しかし、そのことをディマリアに聞かれ、強化・狂乱化したナインハルトに攻撃されてしまう。
ナインハルトが倒れ説得も効果がないことで、以前縮めたナツの腫瘍を再び大きくして昏倒させ、自らも彼らとの関係に踏ん切りをつけるべくルーシィと戦い、星霊衣の戦法に翻弄されつつも圧倒する。しかしこの戦闘は実はディマリアの目を誤魔化すためのものであり、本人は2人を殺すつもりはなくわざと負けるつもりだったが、ディマリアには全て見透かされており裏切り者として切り捨てられる。
後に駆けつけたポーリュシカによって一命を取り止め、さらにナツの腫瘍が実はアンチエーテルナノ腫瘍とは別のものだった事を聞かされる。上記の行為は彼らを救うための策ではあったが仇になり、ENDの覚醒の遠因になってしまった。

ユニバースワンの解除後、ルーシィとナツに敵にも味方にもならないことを告げ、小さくしたディマリアを手に去っていく。
その際ルーシィから再会を望む言葉をかけられるが、オーガストを怒らせてしまった彼らに先は無いと感じているからかその表情は複雑なものであった。

戦後はスプリガン12がなくなったこともあって帝国中枢から去り、ルーシィとは別にアクエリアスの鍵を探している。
何だかんだでたびたび登場し、その都度貢献する。


アジィール・ラムル

「イシュガルの地は神に見捨てられた これよりアルバレスによって支配されるだろう 悔しいだろ!?アハハハ」

CV:手塚ヒロミチ

「砂漠王」の異名を持つアラビアンな格好をした色黒の男。大臣であるヤジールの孫で、帝国にかつて存在した小国の王族でもある。
スプリガン12の中でも好戦的な性格をしており、「ゴッドセレナが一番強い大陸など俺一人で十分」ととんでもないビッグマウスをたたくほど自分の実力に自信がある。
異名の通り砂を操る魔法を使い、触れた物体を砂に変える、地面や砂と同化する、巨大な砂の怪物を生み出す、自身や砂に触れた生物の水分を奪う等、様々な力を見せつける。
魔法だけでなく、魔導収束砲・ジュピターの砲撃を素手で拡散してかき消すといった地力もある。

マカロフを奪還したナツ達の追撃にのり出し、マカロフを含めた彼らの抵抗もほぼ無力同然と圧倒する力を見せつけるが、伏兵として現れたラクサスにより自身の砂を全てかき消されたことにより取り逃がす。(その際に雷で反撃を受けそうにもなったがオーガストのバリアで事なきを得ている。)
イシュガルへの侵攻時には戦いの先陣を切って、約50隻の大型戦艦を率いて空から夜襲を仕掛ける。(この艦1隻でギルド一つと戦えるとも言われている。)
滅竜魔導士達「飛竜隊」とビスカ達「ヒサゴ隊」による応戦で艦も減らされ、自分の艦へと降り立った飛竜隊(ナツ・ガジル・ウェンディ)と対峙する・・・・・はずが、艦に降り立った途端3人とも乗り物酔いでダウンしてしまい、彼らを助ける形で割り込んだエルザと改めて対峙する。
マグノリアにいたマリンの影響で換装の調子が悪い彼女を圧倒し、ルーシィによりマリンが倒され調子が戻った後ですら彼女を上回る実力にて変わらずに押し続ける。
しかし、ナツによって部下を殴り飛ばされて艦を大破されたことに気を取られ、その隙に砂の弱点である水と風の剣により初めてダメージを負わされる。
それにより激高し大技である〝砂の世界(サンドワールド)〟を発動し、自分の艦のみならずマグノリアの町全てを砂嵐に飲み込む
砂嵐に同化したことにより弱点も無効化し、エルザを嬲り殺すかのように追い詰め、自分を神と崇めるよう命乞いをさせようとする。
それをはねのけての「明星の鎧」の閃光攻撃も意に介さず、止めを刺そうとするが、その光を頼りに狙撃したビスカのジュピターにより、実体化したところを直撃し大ダメージを受け*2、解放されたエルザの〝天一神(なかがみ)星彩(せいさい)〟によって敗北する。
上記ビッグマウスにはさすがに見合わなかったが、エルザ相手にチェックメイトをかけ(しかも仲間の支援がなければ詰んでいた)、大ダメージを残した強敵でもある(冥府の門編のキョウカ戦はとどめがさせなかっただけである)。

その後生存が確認され、他のスプリガン12同様に「妖精の尻尾」へと集結している。(ちなみに波打っていた髪型からストレートに逆立った髪へとなっている。)
フェアリーテイルギルド攻防戦ではエルフマン&リサーナと交戦し、彼らを圧倒していたものの、ユニバースワンの解除時には二人によって倒される結果となっなり、ボロボロで動けないところを祖父であるヤジールに庇われる。

戦後は消滅したスプリガンに代わる新たな王として擁立され、ヤジィールやジェイコブの手を借りながら国を立て直している。
またフェアリーテイルのマックスに自分の技を教えていたことが判明した。

ディマリア・イエスタ

「今…世界には私一人 私だけの世界 誰もが一度は願った事があるでしょ? もしも時間を止められたらって」

CV:藤原夏海

「戦乙女」の異名を持つ金髪の女。右腕に鎧を纏い左腕には羽根のような飾り、腰にコートを巻いている。
古代の時の都〝ミルディアン〟の末裔。
ブランディッシュからは「マリー」と呼ばれているが互いに喧嘩相手で、顔を合わせるたびに憎まれ口を叩いており、彼女が捕虜になったと知った時はメシウマと思うほどである。(ただし「互いに嫌いだと思う」点については気が合うとも言っている)

イシュガル侵攻時には、ワールと共に南部から船を率いて攻め込みハルジオンを制圧、同所の解放へと立ち向かう「蛇姫の鱗(ラミアスケイル)」と「人魚の踵(マーメイドヒール)」と交戦する。
カグラを一瞬にて一糸纏わぬ姿にするほどの剣速を見せつける・・・・・・が実は自分の魔法〝アージュ・シール〟によって自分以外の全ての時を止めていたことによるものと判明。

二度目の戦闘にて回復魔法を使えるシェリアを始末しようとし援軍として駆けつけたウェンディに阻止されるが、上述の魔法を使いウェンディを殺そうとする。
しかし時空の狭間の世界となったことで突如現れたウルティアの思念態によりウェンディとシェリアを魔法の支配下から解放される。
2人の攻勢により押され気味になるものの、静止した自らの世界を汚されたことに怒りを表し、接収(テイクオーバー)・ゴッドソウルにてミルディアンに祀られていた神であるクロノスを憑依させ真の力を見せつける(時を止める能力はこれが原因だろうか?)。
今までの痛みを再現する〝アージュ・スクラッチ〟や魔弾等、神同然の力によってドラゴンフォースとなったウェンディすらもねじ伏せ圧倒するが、ウルティアによって第三魔法源(サードオリジン)を解放されたシェリアの滅神魔法によって立場が逆転する。
魔法が解けかかるほどの猛攻を受け、早めにケリをつけるべく全力の攻撃を繰り出すもウェンディの付加魔法によって耐えられ、滅神奥義〝天ノ叢雲〟で倒される。
ディマリアが倒れたことにより戦場の時間も再び動き出した。

その後は捕虜となり魔力を枷で封じられ椅子に拘束されていたが、アイリーンのユニバースワンにより枷で拘束されたまま別の場所へ配置される。
ギルドの魔導士の追手により再び捕らえられそうになるもラーケイドにより救出される。
「妖精の尻尾」へと集結した際にはボディスーツのような衣装をまとっている。
敗北によってプライドが砕けたからか、この時ブランディッシュに対し(捕まったことへの)憎まれ口どころか心配をしたり、抱き着いて涙ながらに「もうひどいことは言わない」デレた
しかし、ブランディッシュが敵に情けをかけるところを見てしまい、動揺する。さらに彼女が実は相手を殺すつもりはなく、わざと負けて見逃すつもりだったという事を察したことで彼女を見限り切り捨てる。ハルジオンでの戦闘でなめプしていたこいつが言えた立場じゃないような・・・・・
その後ルーシィとナツを捕らえ、ブランディッシュを変えたルーシィを辱め殺そうとするも、ブランディッシュが戻した腫瘍によってENDの力が覚醒したナツにより、自らの時を止める魔法も通じずに一瞬で倒され、再び拘束されるのだった。

ユニバースワンの解除時にはブランディッシュによって手のひらサイズにまで縮められて握られたまま連れ去られることになった。
また、ナツに対してはENDの力で一瞬で倒されたこともあり完全にトラウマになった模様。
このため、スプリガン12解体後は戦うことそのものが嫌になり、農園でつきものが落ちたように穏やかな生活を送っている。

先の戦いではブランディッシュが捕虜になったその後に自身も捕虜になり、後の戦闘では彼女を切り捨てたと思ったら今度は自分がボロボロにされる、とやたらと結末がシンクロしていたりする。


ワール・イーヒト

「〝人〟の良い所悪い所… 私にはそれを見抜く力があるなれば」

CV:北沢洋

「審判者」の異名を持つ スライムや栗みたいな頭をした肥満体のマフラーをした男。愛嬌のある頭の形とは裏腹に目つきが悪い。
「~なれば」という口癖を持ち敵相手でも表面上は丁寧に接する。
ミラジェーンのサタンソウル「ミラジェーン・セイラ」を見て、「皇帝のオモチャ」と言っていることから、ゼレフ書の悪魔の存在を知っているようである。
実は人間ではなく機械族(マキアス)というロボットのような種族であり、戦闘時にはマッシブな体系の戦闘形態に変形する。

魔障キャンセラーでフリードの術式に穴をあけ部下達と共に侵入し、グレイやミラ達と遭遇。
相手の弱点を分析しそれを突く能力を持つ兵を作りだす魔法〝弱点特効兵(ウィークネス)〟により彼らを翻弄し、自身は雷神衆の守護するカルディア大聖堂へと向かい、雷神衆とある理由で追いかけて来た一夜と交戦する。(ちなみに一夜には弱点や欠点が多すぎたため逆に魔法がエラーを起こした。まあ直接ボコることにしたが。)
機械の弱点である雷を一夜から浴びせられるものの、その弱点を克服しているどころかエネルギーに変換する術を持っており、それを利用して更なる強化変身を遂げ、元の面影が頭の尖以外消えたスマートな姿となる。
術式の維持のため動けないフリードにトドメを刺そうとするが、マグノリア周辺の敵が全滅した知らせを聞いたことにより戦闘態勢になったフリードの〝闇の文字(エクリテュール)・絶影〟と一夜の〝力の香り(パルファム) MAXメェーン〟により破壊され、最後の悪あがきにと雷神衆と一夜を道連れにしようと自爆した。

+ しかし・・・


「アヒャヒャ」


「アヒャヒャヒャヒャ」



「いやぁ……予想以上に面白い事になってますれば……」


「アヒャヒャ おっと……この口調もうヤメヨウ」


ワール・イーヒト(本体)


実は上記のこいつは影武者としての人形であり、本体は大陸南部の近海を進む船でディマリアと同行していた。
ガジルとコブラを足したような凶悪顔、細身な体型、下品な笑い声で粗暴な性格と、人形とは見た目も中身も完全に真逆の風体をしている。
人形と違い弱点特効兵を使うことはないが分析能力や雷への耐性は変わらず、機械族のエリートを名乗るだけあって、400km*3以上の狙撃が可能な超長距離対物(アンチマテリアル)魔導砲(それだけならまだしも、それ以上に恐ろしいのはマグノリアを正確にとらえることである)、マルチロックオン可能のミサイル、多数の銃弾、レーザー砲やレールガンと多種多様な兵器を精製する。

ディマリアと共にハルジオンを制圧し解放の援軍に来たラクサスと交戦する。
当初はラクサスの力に押されはしたものの、性格を上書きしアサルトモードへ変形。ラクサスの発作が起こったことも手伝って追い詰めていく。(ただしこの時雷を吸収できるラクサスに対し電気属性のレールガンを使うという凡ミスをやらかしており反撃も食らっている)
魔障粒子とダメージで身動きのとれないラクサスをエーテリオンで消し去ろうとし、ラクサスの決死の反撃の術式も人形同様に魔障キャンセラーで無効化する。
しかし術式の発動は実はラクサスの体内の魔障粒子を魔障キャンセラーで無効化させるための罠であり、それに嵌められたことに激昂しエラーが発生、人格も口調も滅茶苦茶にバグってしまう。
その隙を狙われるものの雷の耐性でラクサスの渾身の一撃を持ち応えようとするが、雷の力を超えた赤い雷、〝雷汞(らいこう)赩御雷(あかみかづち)〟にて粉砕される。

この時の戦闘で死亡していたようであり、後にナインハルトによってゴッドセレナとブラッドマン共々ヒストリアとして再現されスプリガン12の布陣へと加わる。
フェアリーテイルギルド攻防戦では、ミネルバと交戦し、彼女を圧倒するも仕留めきれず倒される結果となり(描写はないため倒したのはミネルバだったかどうか不明)、マカロフの妖精の法律発動後、消滅した。



ナインハルト

「これが君たちのヒストリア… 愛と友情と家族と… 〝死〟… そう…とても美しいヒストリアだよ」

CV:大西弘祐

前髪を片目を隠すようにたらした優男で、薔薇の模様が入った鎧を着ている。
皇帝との会議にも参列しない、進軍するディマリアやワールを無視して一人船に佇む等、協調性の薄い性格。ただし、仲間意識が皆無ではなく、皇帝の命があるとはいえ下記の戦死した12を自身の魔法で再現もしている。
他の12に対してはあくまで対等に接しているのだが、アイリーンは別で、彼女には敬意を払っている。また、エルザに対しても「様」付けしていることから、彼女たちと個人的な付き合いがあったようである。

船に乗り込んで来たエルザとカグラ、ジェラールを迎え撃つためにマストの上に座り姿を現す。
屍のヒストリア〟という自他の記憶にある印象の強い死人を再現し相手と戦わせる魔法を使い、その死人達も姿や能力だけでなく人格や記憶も生前のものとなんら変わらなく、本当に生き返ったかのような再現度である。
他にも直接攻撃の魔法も持っているらしく、カグラと彼女を庇ったジェラールを海へと叩き落とした。

乗り込んで来た3人に対し、再現したカグラの兄・シモンを挨拶代わりにぶつける。
カグラとジェラールを叩き落とした後、残ったエルザに対し斑鳩アズマキョウカを再現し集団リンチ戦わせる。
それだけでなく魔法の効果範囲をハルジオン全体に亘らせ、それぞれにとっての強い相手を再現させてぶつけさせる。
+ ...
グレイ、リオン → ウル
メルディ → ザンクロウ
ジュビア →
ウェンディ、シェリア → エゼル
ラクサス → ハデス

とそれぞれに再現されている。 一人ヤバ過ぎなのがいるが……

キョウカ達によってエルザを追い詰めるものの、彼女の殺気にも似た気迫によって恐怖を覚えたことで再現された3人が揃って消滅する。
この時彼自身も、エルザの名前や髪色、魔力を見てアイリーンとの関係に思い当たる。
さすがにエルザは戦闘不能になるものの、ひどく傷ついたエルザを目の当たりにして激怒するジェラールの力に戦慄し、再びシモンを再現し惑わせようとするが、過去を乗り越えたカグラによってシモンは斬り伏せられる。
各所で再現されたヒストリア達も次々に敗北し、自身も七星剣(グランシャリオ)の一撃で倒され海の藻屑へと消える。
彼の敗北により、南側のスプリガン12は全滅しイシュガル勢が優勢となった。

ユニバースワンの後、何気に生存していたようで「妖精の尻尾」のスプリガンの元に集結しており、戦死したワールとゴッドセレナ、ブラッドマンをヒストリアとして再現したことにより、スプリガン12全員が揃うことになった(さすがに自分と同格三人はきついらしく、強さまでは完全再現できなかったようだ)。
他の12が戦場へと向かう中、アイリーンにエルザを見つけたことを報告し扱いを委ねようとするが、彼女から「殺せ」と即断を下される。その際、アイリーンに強化してもらい、ブランディッシュすら凌ぐ実力をつける一方で、エルザを殺すことにとらわれ、半狂乱状態になった。
その状態でエルザを捜索する中、ブランディッシュとナツたちと遭遇。ブランディッシュがナツたちと交渉をしていることを聞いて、アイリーンへの裏切りと判断しブランディッシュともども攻撃。強力なかまいたちを繰り出すも、ダメージを気にせず前進してきたナツの渾身の一撃をくらい一発KOされてしまう。
守るように言った3人が勝手に前線に飛び出して戦うのはまだいいが(ナインハルトとの代わりに敵を倒す→ナインハルトは戦わなくてよし→ナインハルトを守る、と解釈もできる)、肝心の召喚した本人がたいして戦局が悪くなっていないのに前線に出向くのは正直言って愚策としか言いようがない。ワールとブラッドマンのヒストリアはしばらく消えなかったみたいだが…。
ナインハルトがアホなのか、アイリーンがアホなのか…

その後、生きてはいたが、インベル共々戦争を起こそうとしたため不穏分子として投獄されている。


オーガスト

「光と闇に善悪など存在せぬ。正義があるとすればそれは愛だけかもしれぬな」

CV:安原義人

白い髪と髭を蓄えた老人で、杖を持ちローブの上にマントを羽織った仙人や神を思わせる風貌をしている。
基本的には温厚で仲間思いな性格。例として、「仲間を失うことは辛い」という考えを持ち、ラクサスの雷を受けそうになったアジィールをバリアを張って無傷で助ける、後述のブランディッシュの願いを一度は聞き入れようとする、アイリーンの顔を立て敵を葬るといったことをしている。
一方で皇帝のイシュガルでの評判を知っており、そのうえで皇帝への高い忠義をもつ。後述のプランディッシュの願いを最初は「裏切り」と断じてもいる。また、皇帝を「父」と呼ぶラーケイドに対しては招集に参列しないことや、彼の魔法のえげつなさからか、ほかの仲間に比べれば態度は冷たい。

前述のブランディッシュとは彼女が子供のころからの知り合いであり、彼女から「おじいちゃん」と呼ばれることもある。
「魔導王」の異名を持ち、古今東西のあらゆる魔法を極めたといわれる。アルバレスでは「厄災」とも呼ばれている。
マカロフ曰く他のスプリガン12とは別格の大魔力を持ち、使える魔法の数だけならゼレフを上回るとされている。
実際にブランディッシュからはスプリガン12最強の一人と称されている。さすがにアクロノギアは無理らしいが…
圧倒的な実力に加え、スプリガン12の中でも最も賢く(特に判断力と物事の調整能力に長けている)、その関係か12の中で総長の立場に就いている。

イシュガル侵攻時にはゴッドセレナ、ジェイコブと共に東部から侵攻。(なお、東部には一般兵と思わしき人物が全く出てきていないが、裏を返せばこの3人なら兵がいなくても殲滅可能ともとれる。一応兵士自体は東部にも存在しているようではあるが。)
ゴッドセレナを瞬殺したアクノロギアに攻撃を仕掛けようとしたジェイコブを止め、妖精の心臓を手に入れるため「妖精の尻尾」を目指し進行する。
また、ウォーレンによる魔力のレーダーで察知されていることにも気付いており、それを逆に利用して偽の魔力反応を作りだすことで欺き、ジェイコブを秘密裏に先行させた。
その後、交渉へと現れたブランディッシュと共について来たナツとルーシィ、メストと対峙し、その魔力の量で彼らを驚愕させる。
皇帝の為に戦うことに疑問を覚えた彼女を敵として見なそうとするが、彼女の必死の説得に心を動かされ、彼女の顔を立てる意味でも一度は矛を収める。(それと同時にナツを見て何かに気付いた様子。)
しかしメストによって記憶を書き換えられた彼女よって不意打ちで刺されてしまい、そのやり口に激怒し、額に目のような紋章・白いラインが入った赤黒い体の姿に変貌する。
ブランディッシュを昏倒させ、ナツとルーシィ、ハッピーとメストを葬り去ろうとするが、アイリーンのユニバースワンによりブランディッシュと共に別の場所に転移される。

後に正気に戻ったブランディッシュに傷を小さくしてもらい治療され、2人で移動する最中アイリーンと合流、「妖精の尻尾」にいるスプリガンの元に集結する。

フェアリーテイルギルド攻防戦ではジェラールとソラノ(エンジェル)を除く旧六魔組と交戦。彼ら相手に「話にならない」くらいの力量差を見せつけ圧勝する。その際、かつて皇帝を信奉していながら皇帝と戦う道を選んだジェラールの真意を「浅はかな考え」と切り捨て、その場を離れていった。

ユニバースワンの解除後、自分以外の12が全滅したことに嘆き、これにより完全に怒りを表し全てをスプリガンにささげるべくマグノリアの町ごと全てを滅ぼそうとするが、そこに現れたギルダーツ、そして続くように参戦したカナの2人と交戦する。
最中にアクノロギアが戻って来たことを察知し(人類にとって)時間切れと落胆するも、2人が親子と知り、全ての魔法を極めた自身でも唯一知ることが出来なかった親子の愛情について問いつつ戦闘を続けていく。

+ ネタバレ
作中でも最高レベルの威力を誇るギルダーツの粉砕(クラッシュ)やカナの妖精の輝き(フェアリーグリッター)ですら無傷という実力で、カナをかばったギルダーツをついに杖で貫くが逆に杖をつかまれて身動きを封じられ、自身の魔法も見破られることとなる。

相手の魔法を見た瞬間にコピーすると同時に自身にはその魔法を無効化するという魔法を使用し、
膨大な魔力も合わせて様々な相手を圧倒していたが、道具を持って使う所有(ホルダー)系の魔法はコピーできないという弱点があった。
強力な魔法を受けても無傷なのに威力の劣るはずのカナのカードの魔法だけは避けるという行動の矛盾から上述の弱点を見抜かれ、ギルダーツ越しにカード魔法の一斉攻撃をくらい、続けざまに素手でなく義手から直接放たれた〝破邪顕正 絶天〟の一撃を受ける。
しかしその渾身の一撃を受けてもなお平然と立ち上がり、自らを救ってくれたスプリガンへの忠義のために命を燃やし、
生物の血を蒸発させ大地を溶かすといわれる禁術の古代魔法アルス=マギアを発動し国諸共全てを滅ぼそうとするが・・・

+ さらなるネタバレ
オーガスト自身が口にする「陛下の子」。彼はプレヒトの手によりメイビスから出されたことにより誕生した。
それは強大な力を持って生まれた子供だったが、それに不安を覚えたプレヒトの手により捨てられた。(ただし子の方はそれを恨んではいなかった)
その子供は自らの力だけで生き抜き、誰からも愛される事なくやがて光と闇の間をさまよい無の境地に達し、その膨大な魔力によって記憶から両親の正体も知ったという。
そして数年後、子は自らの父であるスプリガンと出会い、主と部下という関係となるが、スプリガンは子の素性を知らず子の方も素性を明かそうとはしなかった。
名前のなかったその子供は父親から名前を付けられることになった。
子供にメイビスの面影を見た彼は、彼女と過ごした特別な時期にあやかって、その時期である8月(オーガスト)と。

ギルダーツとカナの親子を見たことで彼は察した。
陛下の子がなぜ愛されなかったのか… それは存在に気付いてもらえなかったからだ、と。


禁術により自身諸共全てを滅ぼそうと上空に佇み全てを見下ろす中、苦しみ倒れる1人の少女を見つける。
その少女を見た途端、詠唱を止め禁術を解除するが自身の肉体は消滅を始める。
少女・メイビスの姿を見届けつつ、「たった一度でもあなたの手に抱かれたかった」と母である彼女への愛おしさを抱きつつ肉体が完全に消滅。
一瞬だけ幼少期の姿の幻としてメイビスの背後に現れ、別れを告げて消え去っていった。




「なんだよぉ オレ一人にこのザマかぁ?聖十の称号が泣いてるなぁ」

CV:興津和幸

元イシュガルの四天王の一人で聖十大魔道序列1位だった男。顔に傷があり背中には後光や雪の結晶にも似た大きな飾りを背負っている。
八竜のゴッドセレナとも自分で名乗っている。
イシュガル最強の魔導士だったが、アルバレス帝国に寝返りスプリガン12へと加わった。
マカロフ曰く残念な男であり、大げさなポーズやカッコつけたような事を言ったりするが大体スルーされる(ブランディッシュには「キモッ」とすら言われている。)

だがその強さは本物であり、故郷であるイシュガルを戦火にみまうのも特に躊躇しない。
強さの秘訣は、ラクサスやコブラ同様の第2世代の滅竜魔導士であること。滅竜魔法の技の強力さや身体能力の脅威さはナツやラクサスを例にしてみればわかるだろう。
しかし、彼らとの最大の違いは、8つの滅竜魔法の魔水晶を宿している点である*4
“ゴッド”セレナなのに滅神魔法を使わないとはこれいかに。さらにいえば、ディマリアの方が「ゴッド」要素搭載してるし。
強力な魔法を単純に8属性分(火・水・風・土・雷・石・光・闇)用意できるのは、それだけ多くの敵に対応できるということであり、実際彼自身、無効化にされると動揺せず即座に別の属性の技を使って切り返している。
イシュガル大陸最強の座は決して伊達ではないのだ。

オーガストとジェイコブと共にイシュガル東側より侵攻、フィオーレ王国の隣国のボスコを陥落させる。
そのまま侵攻を続けるところ、かつての仲間だったハイベリオン・ウルフヘイム・ウォーロッド・ジュラの聖十大魔道序列2~5位の現大陸最強のメンバーが立ちふさがるが、1人で彼ら全員を無傷で倒し圧倒する
そのまま「ゴッドバイバイ」とトドメを刺そうとするが、道連れ覚悟の4人により思わぬ反撃を食らい窮地に陥るが、これによってゴッドセレナも真の力である滅竜魔法を解放。
岩窟竜の大地崩壊〟〝煉獄竜の炎熱地獄〟〝海王竜の水陣方円〟により今度こそ完膚なきまでに4人を叩きのめす(余談だが、海王竜の技を使った後、「暴風竜の~」と言っていたが、オーガストに制された)。
「全てのドラゴンはオレの前に朽ち果てる」と豪語し再び「妖精の尻尾」へと歩み始める。


しかしそんな彼らの前になんと人間態のアクノロギアが現れる。
この時にアクノロギアを倒すためにアルバレス帝国に寝返ったと発言しており、アクノロギア打倒に対しては強い願望があると思われる。
それを倒そうと戦闘態勢を取るが、まさかの戦闘にすらならずに一瞬でゴッドバイバイ葬り去られてしまう

その後、ナインハルトに再現されてスプリガン12の布陣へと参列する。ただし強さは生前よりは劣るようだ。
この時ナインハルトからヒストリアとして蘇った3人が消えないよう自分を守るように言われておりそれに「ゴッド任せておけ」と返している。

フェアリーテイルギルドの攻防戦では、ヤマタノオロチのような幻影を見せながら真っ先に戦線に登場。
いきなり〝煉獄竜の炎熱地獄〟を放つもナツに食われてしまうが即座に〝海王竜の水陣方円〟と組み合わせて対処。追い打ちをかけるように〝暴風竜の吟風弄月〟を放ったが、ギルダーツの魔法に「割られて」しまう。
その後はギルダーツと交戦し、彼の一撃に敗れた。
生きてたらそれなりの魔導士」「あれはただの雑魚」とギルダーツに残念な評価をされたものの、同時に「生きていた時に戦いたかった」と心残りに思わせた。
それにしてもアクロノギアといい、ギルダーツといい、どうも相手が悪すぎる…

...と、完全に死亡認定されていたが、続編『100YEARSQUEST』にてまさかの再登場
アイリーンに続いてこいつもか
アクノロギアに倒された後は味方からも捨て置かれていたが、たまたま通りかかった錬金術師ギルド「ゴールドオウル」に拾われ肉体の欠損を治してもらい、イシュガルやアラキタシアよりも強者がゴロゴロいる北のギルティナ大陸に移っていた。


ジェイコブ・レッシオ

「ガキが 世の中をナメんじゃねーぞ」

CV:田村真

おでこに髑髏のマークを入れたスーツ姿の男。暗殺魔法の天才と言われている。
マカロフは名を聞かなかったが、評議員からは存在を把握されており、認知度はそれなりにあるようだ。
ゴッドセレナとオーガストと共に東部から進軍していたが、ゴッドセレナがアクノロギアに倒され、妖精の心臓を手に入れるため「妖精の尻尾」へと先行し、オーガストの偽装でレーダーに捕らわれずギルドに辿り着き何食わぬ顔で入っていく。
また、本人が身軽に動きたいため部下はいない。

暗殺者にもかかわらず忍ばず堂々とふるまっているが、
消す・消える・視える・視えないを自在にする魔法により死体と目撃者全てを消しているからこそである。
また、通常では見えないものも見ることができる他、自分や持ち物の姿も消すことができ、においや音、気配すらも感知されない完全なステルス性能を誇る。
ギルドに乗り込んで早々にギルド内のメンバー全員を死の狭間へと消し、「妖精の尻尾」メンバー以外には見えないはずのメイビスの存在を感知し攻撃を加え、ダメージを与える。
ギルドメンバーを人質に妖精の心臓を要求するものの、ホロロギウムによって難を逃れていたナツとルーシィ、ハッピーが現れたため戦闘に移る。
遥かに強くなったナツやルーシィ相手にも引けを取らない格闘術、自身の姿や暗器を消しての不意打ちや奇襲で翻弄するも、諦めず向かってくる2人についに苛立ちギルドのメンバーを順番に殺していくと宣言するが、ブランディッシュとマリンが巻き添えになったことをルーシィから知らされ2人を解放する。
しかしそれを狙っていたルーシィによってジェミニでマリンをコピー、空間の掟により魔法を解除され、捕らえられたギルドメンバー全員を元に戻される。
再び死の狭間に送ろうとするもハッピーの割り込みにより失敗、巨大化したマカロフに殴り飛ばされ、同じく飛ばされたナツの〝炎竜王の崩拳〟の一撃によりパンツ一丁で地に沈むこととなった。
その後、フェアリーテイルの手によって捕虜にされたとのこと(ただし描写はない)。

暗殺者ではあるものの、ゴッドセレナを倒したアクノロギアに怒り攻撃を仕掛けようとする、(アルバレスでは)敬老の日で最年長者とはいえ格上の実力者のオーガストを敬う、自分の魔法に巻き込まれたブランディッシュ(とマリン)をディマリアがうるさいからとはいえ助ける等仲間思いな性格をしていた。
その一方で、自分で破廉恥な状況を作り出しておいて実質的に自爆したり、ハッピーの割り込みでギャグ顔になるなど、どこかしらコミカルな面も見せつける。

後にユニバースワンによってか捕虜から解放され、雪辱を果たさんと他の12同様にスプリガンの元に集結し「妖精の尻尾」にて敵を迎え撃たんとする。
フェアリーテイルギルド攻防戦ではミラジェーンと交戦。彼女の露出度の高い服(単にボロボロだが)に翻弄されるも、目をつぶって攻撃することで反撃に出る。
しかし目をつぶったままではやはり不利だったためか、ユニバースワンの解除時にはサタンソウルの一撃によって再び敗れることとなる。


ブラッドマン

「貴様が触れたるは〝死〟…… 抗えぬ〝死〟ぞ」

CV:松田健一郎

頭部をフードで隠し、禍々しい鎧を纏った死神のような風貌をしている。
コイツ自身の魔力は他のスプリガン12と比べると大したことがない、とガジルからは見られているが、コイツの真価は「呪力」と魔障粒子を操る能力で、これらの能力により、対魔導士戦において優位に立てる点である。
また、「冥府の門」のキース同様に自身の体も魔障粒子で構成されているので、直接攻撃を受けても霧のようになって無効化することができる。
以上のことからレビィは人間ではない、と確信している。もしかしたらゼレフ書の悪魔かもしれない。

本人曰く3つの印と言われるレベルがあり、
第一の印は人間、特に魔導士にとっては猛毒の魔障粒子を操り、近づく者を一瞬で息絶えさせる。
第二の印は召喚or具現化した無数の骸骨で敵を押しつぶす。(ただしこの攻撃は聖属性の魔法には弱いらしい。)
そして第三の印が全身を魔障粒子の怪物へと変貌させ、あらゆる呪法を使うことを可能とする。「冥府の門」の九鬼門や冥王の呪法だけでなく、骸骨に肉体を与えて敵を貪るというオリジナルの呪法も持つ。また、他の12ほどでないにせよ魔力も持っているため、シルバーの「氷魔の激昂」も再現した。

イシュガルの北側から進行し、「剣咬の虎(セイバートゥース)」「青い天馬(ブルーペガサス)」の連合を全滅に追い込んだ主犯格「バケモノ三人」の一人。
後に援軍に来た「妖精の尻尾」メンバーと再び持ち直した連合の迎撃に再び現れ、ガジルと交戦する。
肺が鉄でできているガジルには魔障粒子が効かず、第二の印による攻撃もレビィに無効化されたことにより、第三の印を開放する。
様々な呪法等によって2人を追い詰めレビィを戦闘不能にまで追い込むが、魔障粒子をあえて取り込みそこから微量の鉄分を吸収したことによりガジルがドラゴンフォースを発動。
さらにそれらの行為によってガジルが同質の存在となったことにより、同質の存在になったものには触れられるという唯一の肉体の弱点を突かれて敗れるが、同時にガジルを捕らえ黄泉の世界へと道連れに消滅した。
…が、ガジル消滅はアイリーンのせいでパーになり、しかも自分は助からなかった。

後にナインハルトによってヒストリアとして再現され再び姿を現すことになる。
その直後に発生したフェアリーテイルギルド攻防戦ではローグと交戦。腐っても他のメンバー共々全滅させたことがある相手故、優位に立つも仕留めきれず倒され(ワール同様、描写がないためローグが倒したのかは不明)、マカロフの妖精の法律発動後消滅した。


アイリーン・ベルセリオン

「その姿でも愛せるか?娘を愛する事はできるか?」

CV:本田貴子

緋色の絶望」(あるいは単なる「絶望」)と呼ばれオーガストと並んで最強と称されるスプリガン12最強の女魔導士。
詳細は該当項目へ。


ラーケイド・ドラグニル

「白き魂は自由なる空へ」


皇帝であるスプリガンをと呼び、その別名義と同じ姓を持つ青年。
作中ではアルバレス側の主戦力として何度も「名前」は出てきたが、スプリガン12と正式に判明したのはユニバースワンの後である。
僧衣のような服を纏い、額に十字架のような紋章、背中にX型の十字架を背負う筋骨逞しい男。大抵は合掌をしており、その姿に敵からも「神々しい」と言わしめた。
「父」と呼ぶスプリガンが自分の弟に執心中だからか、皇帝の弟(ラーケイドから見れば叔父)に対しては、嫉妬あるいは憎悪を思わせる感情を抱いている。
ただしスプリガンに対しては恨みや敵対の意思は見せておらず、後述の魔法の使用を止めるよう言われた時もあっさり言うことを聞いている。
性格自体は「仲間同士の友情を美しい」というなど比較的穏やかであるものの、アイリーンほどではないが敵に残忍な一面も見せる。

欲を与える魔法を扱い、特に性欲による快楽を与える魔法を多用する。彼曰く快楽を与え続けられると死んでしまうらしい。
具体的には、光を放ち、その光を浴びせるやり方や、光の触手といえるもので相手の体をまとわせて快楽を与える。
前者の光を浴びせる方法では「快楽の味」を知るものにだけ効果が現れ、極めて広範囲に影響を及ぼすことが出来るが、条件を満たしていると敵味方関係なく影響を及ぼしてしまう欠点があり、後者の触手は対象者が「快楽の味」を知ってるかどうかを問わず効力を発揮するが実体を持っているのか破壊することが可能で前者に比べ妨害されやすい。

その効果は恐ろしく、モブや魔力が低いキャラならまだしも、ラクサスやギルダーツ、アイリーン、極めつけはスプリガンすら影響を及ぼしたほど。
本人曰く、アクロノギアでさえ効くらしい。スプリガンがアクノロギアに勝てる可能性を持っている秘密兵器と言い、本人も否定しなかったのはこのためである。
格こそ違えど、滅竜魔導士であるスティングがあんなザマになれば納得である。

以上のことから、品位を重んじ、仲間を大切にするオーガストはラーケイドにいい顔をしていない(実際、つまらん魔法といっていた)のは、えげつない仕留め方と無差別に被害を撒き散らすこの魔法が原因と思われる。
こいつのほうがよっぽど「厄災」なんじゃ…
ちなみにいつも招集に参加しないことも、オーガストが冷たい要因である、とインベルは分析している(そしてインベル自身もこれを問題視している)

欲の魔法の印象が強いが、無数の光の刃を広範囲にまき散らす・刀による一閃を指二本で受け止める・肉体を手刀で切り裂く、前述した十字架をブーメランのように投げる、など多様な直接攻撃の手段や高い身体能力も併せ持つ。

これだけ大物感漂うキャラなのだが、マカロフは存在すら把握していなかった(これは、マカロフの滞在期間とその大半が城内で過ごしていること、ラーケイドが招集に応じないため情報が必然的に入りにくく、さらに上記の彼の扱いを考えれば彼の情報自体厳重に扱っていた可能性さえあるため、知ること自体が無理だったからだと思われる)。

イシュガルの北側から進行し「剣咬の虎」「青い天馬」の連合を全滅させた主犯格「バケモノ三人」の一人。
アイリーンの命により「妖精の尻尾」メンバーと再起した連合の迎撃へと向かうが、そのアイリーンがユニバースワンを発動したことにより別の場所へと配置されてしまう。
その後、同じく再配置されていたディマリアを発見し、彼女を捕らえようとする魔導士達を魔法で〝昇天〟させることで救い出し共に「妖精の尻尾」へと集結する。

フェアリーテイルギルド攻防戦では、マカロフの妖精の法律発動後にユキノたちの前に姿を現す。
妖精の法律で味方側が大惨事になり、自身の魔法で報復しようとしたが、味方に被害が出ていることからスプリガンに止められ、ユキノやフロッシュ、レクターに触手をまとわせる方法で仕留めようとするも、カグラの妨害を受けてしまう。そのまま交戦し、カグラの速さや、「快楽を舌を切るという苦痛を自らに与える」といった対処に驚愕するも、圧倒的な地力の差をみせつけ、カグラの腹部を手刀で裂き完勝。
再びユキノたちを快楽付けにするが、そこに駆けつけたスティングと交戦する。
白いものなら何でも食べられるという白竜の特性により光の触手を無効化されるが、悪食の魂にて食欲を操り飢餓の状態へと陥らせ十字架による攻撃にて圧倒する。
しかしそこに現れたローグの影を食べたことによりスティングは白影竜へと覚醒、白竜の力で魔法を相殺され影竜の力での攻撃の攻防一体の戦いに押されることとなる。
ついに自身も奥の手である睡眠欲による永眠の魔法、〝R(レスト)I(イン)P(ピース)〟にて迎え撃ち、スティングを永遠の眠りへと落としかけるが、ローグとカグラの協力により影に潜ったことにより感覚が研ぎ澄まされ眠りから解放されたスティングの〝白(あしぎぬ)〟にて敗れる。

ユニバースワンが解けたマグノリアにて傷つきながらも「父」を守ろうとフェアリーテイルギルドに駆けつけ、スプリガンと戦闘中のナツの不意を衝いて睡眠に落としつつ、その間にトドメを刺し弟の呪縛から逃れるように「父」へと進言するが・・・
+ 結末
だがスプリガンの魔法が貫いたのはナツではなく、ラーケイドの方であった。
ナツとの戦いを矛盾呪いの影響もあって楽しいと感じていたことにより、それを邪魔したラーケイドは「父」にとっては不快な存在でしかなく重傷を負わされたばかりか出来損ないと罵倒され足蹴りされる。
そして自身の正体がゼレフ書の悪魔の一体であったこと、ナツ(END)を作る過程で生み出した中でも出来が良かったので気まぐれに自身の姓を与えたこと、そして自分に息子などいないことを一方的に告げられ存在そのものを全否定される。
それでもなお父と呼び縋ろうとするが、それを気に入らないスプリガンにより跡形も無く消滅させられた
彼の正体は他の12すらも知らなかったようであり、戦後は行方不明扱いになっている。



【帝国軍】


  • マリン・ホーロウ

CV:山口智広

ブランディッシュの部下の魔導士。ホストかチンピラのようなスーツ姿の男で、敵対する相手には、女は「合格」と称して愛想よく接するが、男には態度を変貌させ「不合格」と口汚く罵る。
工作員を探す任務でカラコール島に訪れており、メストを痛めつけたことをきっかけに「妖精の尻尾」の面々との戦闘になるものの、アンチ空間魔法〝空間の掟〟によりエルザとルーシィを無力化しお仕置き部屋へと引きずり込む。
ナツとグレイ相手にも一方的に立ち回るが後に訪れたブランディッシュにより水入りとなる。
ブランディッシュの命によりエルザとルーシィを解放したが、メストに手を出されて怒るナツ達とおあいこにするために消されてしまった……と思われたが実際は見えないほどに小さくされただけで生存していた。
ただし帝国に戻っても元のサイズに戻してもらえず、ブランディッシュに足の指に挟まれるわ爪の手入れをさせられるわと酷使されていた。むしろご褒美ではないのか
イシュガルの侵攻時には上官であるブランディッシュにサイズはそのままに同行してか、ルーシィの家で入浴する彼女のすぐそばでご機嫌を取りつつ控えていた。
入浴するブランディッシュのすぐそばでである。おいちょっと代われ。
ただ流石にルーシィが(強制的に)誘われた時には配慮のために水筒に閉じ込められてしまう。
そして一連のどさくさの中で自分の入ってる水筒を奪ったルーシィによって文字通り踏みつぶされ気絶させられる(それまではどうやら空間の掟でエルザを苦戦させてたようだ)。
ブランディッシュが捕虜となって捕まった際に魔法が解除されたのかいつのまにか元の大きさに戻っており、空間魔法を使い楽々とギルドに潜入、ブランディッシュのいる地下牢へとたどり着く。
だが捕らわれてる彼女を前に態度を豹変、今まで散々こき使われた恨みを晴らすべく絞め殺そうとする。
しかし見回りに来ていたルーシィとカナにより戦闘描写もなく倒され、ブランディッシュと入れ替わる形で牢に捕らわれることになった。
その後、ジェイコブの魔法に巻き込まれ死の狭間に捕らわれてしまうがブランディッシュ共々解放される。しかしルーシィのジェミニに自分と魔法をコピーされてしまいジェイコブの敗北の一因となってしまったのであった。
ただし考えようによっては、格上の存在が使う魔法ですら無効化する空間の掟の能力、そしてそれを扱うマリンは正真正銘の空間魔法のエキスパートということを裏付けているとも取れる。


  • バクル

CV:木内太郎

アジィール直属の部隊の隊長。
マフラーで目元を隠した大男で大笑いをよくする直情的な男。
肉体に見合ったパワーを武器としているが、いかんせん頭の方は残念で部下達からも「パワーしか取り柄のない」と散々な言われようである。(本人は気にしてる様子がないが)
しかしパワーを自慢するだけあって、力を温存していたとはいえ1年ではるかに強くなったナツを手間取らせるほどであり、一度倒れた後も再び立ち上がりナツに一撃をみまうが、
少し力を出したナツの一撃で上空のエルザとアジィールの乗る艦を突き破るほどまで殴り飛ばされる。


  • カリーム

CV:神尾晋一郎

バクル同様アジィール隊に所属する魔道士。
軍人らしく任務をこなそうとし、迎撃に来たナツ達と対峙しガジルと交戦するも特に描写もなく敗北し、バクルが殴り飛ばされるのを見た際には恐怖のあまりやられたふりをしてやり過ごした。


  • 四紋騎士
ナインハルト配下の4人の騎士。
ナインハルトの元に向かおうとするエルザとカグラの前に1対1で立ちはだかるもあっさり瞬殺され、残る2人も駆けつけたジェラールによりまとめて倒される。
相手が悪すぎたとはいえ完全な出オチである。


  • ジュリエット・サン
  • ハイネ・ルナシー

CV:二ノ宮愛子
CV:塙 真奈美

アイリーン配下の女魔導士。
白い服と笑顔でたれ目、ぶりっこなジュリエットと、黒いレオタード風の服に黒髪ツリ目で「バカ」とよく口にするハイネとパッと見で対照的な二人だが
コンビネーションは抜群であり、共にアイリーンに畏怖にも似た忠誠を誓っている。
ジュリエットは皮膚が焼けるほどの粘液を出す魔法、ハイネは電撃も帯びることができる紐を操る魔法を使う。

霊峰ゾニアではアイリーンの命により戦場に駆けつけた元六魔の「魔女の罪」メンバーの迎撃へと向かうが、途中でアイリーンがユニバースワンを発動したことにより別の場所に再配置される。
その後同じく別の場所へ飛ばされた「妖精の尻尾」のギルドメンバー達と帝国兵達との戦闘に介入、大物を狙うべくミラと交戦する。
コンビネーションと出し始めた全力で彼女と渡り合うものの、ミラも隠し玉である〝サタンソウル・アレグリア〟を使用したことにより一瞬で文字通り地に沈むことになった。(さながら犬神家よろしく頭から逆さに埋まっており、ジュリエットに至ってはパンモロ状態になっている。)
彼女達の正体はアイリーンによって人格を付加された白と黒の2本の剣。ミラに敗れた後に元の姿へと戻った。なお、剣に戻った状態でも魔法が使える(備わっている)ようである。



【余談】

これらの他にもが敵であるためか今までフェアリーテイルが敵対してきたギルドなどとは比べ物にならない程の兵隊が存在しており、一軍で数十万から百万に達するほどの大軍が数隊いる。

その中の大多数を占めるであろう一般兵は、一部隊数十人ならばナツをはじめとしたいつものメンバーでも苦なく全員倒すことができるなど一人一人はそこまで強くなく、グレイには「こいつらが爺さんが恐れるほどの敵か?」とアルバレスの脅威を疑問視したが、その数は圧倒的で大軍で地を埋め尽くした光景は「黒い絨毯」と称され見るものを圧倒させる。

一般兵よりも数は少ない側近に近い兵隊は、修行を経てはるかに強くなったナツ達が12との闘いのため体力を温存していると苦戦を強いられたり、上記のマリンのように「厄介すぎる」と評されるほどの実力を持つものが多く存在する。

また、陛下たりえるスプリガンの性質の所為なのか、兵隊の性格や素行が悪いものが多く、幼い子供でも容赦なく殺そうとしたり、ブラッドマン達に倒されたギルドメンバーを磔にしながら下品に笑い行軍するなどどことなくチンピラっぽい。(ジェニーに至ってはスカートをめくられ、下着を見られる辱めまで受けていた)

スプリガン12の人数は原作者の真島ヒロ氏は、巻末コメントにて敵の幹部格には12人は多いと編集者にも言われ、本人もそれを自覚していたが、物語としては12人である必要があるらしく、12人と今までにないほどの数の幹部になったという経緯がある。
このためスプリガン12は、圧倒的な戦力以上に12人いることに意味があるとされていると予想されており、その後の展開でもナインハルトに戦死した3人を甦らせてまでスプリガン12を招集させるなどこの説の信憑性が増している。


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最終更新:2024年02月04日 17:36

*1 ちなみにイシュガルのギルド数は約500程であり、その規模の大きさがうかがえる。

*2 最初に防いだ時と違いダメージを負っている上に、両手がエルザと武器で塞がっていたため防げなかったようである

*3 東京~大阪間の距離と同じくらい

*4 仲間内からは「ハイブリッドセオリー」、「竜の神に愛された男」とも言われている。