美和マリー

登録日:2016/04/24 (日) 13:05:39
更新日:2024/02/23 Fri 19:40:47
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逆転検事2』の登場人物。


逆転裁判シリーズ』でも度々登場した留置所と、そこに併設されている刑務所の所長。年齢は37歳。
毛皮のコートを着込み、首には白いキツネに見えるマフラー……と見せかけて本物の白いキツネを巻いている。
ちなみに毛皮を着込んでいるために分かりにくいが、案外スタイルはいい。
「挨拶はハグ・アンド・キス」がモットーで、信楽盾之の冗談を真に受けて挨拶代わりに抱きつき、大泥棒も顔負けの早業で彼の唇を奪った。
専用BGMは「ハグ・アンド・キス」。

自身が管理している刑務所ではアニマルセラピーを導入しており、囚人1人につき1匹の動物を与え彼らの心のケアに務めている。
彼女自身もかなりの動物好きで、中庭で飼っている「アリゲーター(ワニ)のアリー」が特にお気に入り。
またタチミ・サーカスにもコネを持っており、そこに所属する立見里香(ミリカ)に頼み込み、月に一度中庭で動物ショーを開催している。ちなみにミリカの大ファンでもある。

刑務所の事を「ホーム」、そこに収容されている囚人たちを「ファミリー」と呼び、本物の家族のような愛情を持って接している。
収容される人間の人物像をよく知るために、必ず一度は所長室に招待して話を聞くようにしている。
その甲斐あって今では皆彼女に対し心を開いているらしく、その中でも特に山野星雄の事を「目のつけどころが違う」という理由でえらく気に入っている。
愛に溢れた刑務所作りを目指しているそうだが、囚人の元暗殺者・鳳院坊了賢だけは“ファミリー”とは認めておらず、疎ましく思っている。
どうやら了賢には塀の外に部下がいるらしく、その部下を探すために警察局から証拠品を借りて直々に取調べを行っているらしい。しかし、了賢が未だに口を割らないために一向に成果が上がっていないようである。


『検事2』の第2話「獄中の逆転」で初登場。
刑務所内で内藤馬乃介が殺害される事件が発生し、その容疑がたまたま興行に来ていたサーカス団員の猿代草太にかかる。
草太の無実を証明するために御剣怜侍が奔走していると知ると、ミリカの悲しむ顔を見たくないという理由で御剣に対し協力的な態度をとる。
どうやら事件の真犯人は了賢だと思っているような節があり、御剣が彼と対決する際には「気をつけなさい‥‥」と忠告し見送ったのだが……


以下ネタバレ



















彼女こそが第2話の事件の真犯人。
了賢の取調べを行っていた時に、「セッソウの待遇に注意を払ってもらわねば、部下を使ってお主とお主の家族を殺す」と脅され、以降は彼を特別独房に入れ、彼の望むものを全て与えてきた。
しかも了賢の指示で秘密裏に品物を仕入れ、彼が刑務所内で行っていた“調達屋”の仕事の手伝いまでさせられていた。
その仲間として山野を引き入れ、彼の協力を得て週に何度か荷物を了賢の元まで届けていた。
こんな関係がいつまでも続く事を恐れた彼女は、直接了賢の取調べを行い部下の正体を突き止めようとしたのだが、結局その部下が誰なのか分からなかった。

そんな時、了賢の手紙を検閲していた時に、彼が塀の外の人間と通信チェスをしている事を知る。
その後、チェス好きの内藤が留置所に収容された事で彼が了賢の部下ではないかと疑うようになる。
それを裏付けるかのように内藤がチェスの棋譜を持っていたため彼と了賢には繋がりがあると推理し、彼は自分を殺しに来た了賢の部下だとまで思い込むように。
内藤から了賢の事を聞きだそうと所長室へ呼び出し、彼の所持品から了賢の象徴であるノミが発見された事で疑惑は確信となり、了賢の取調べのために用意していた証拠品のナイフを使って無防備の彼を殺害した。

内藤の遺体は了賢に荷物を送るために使っていたルートで刑務所へと送り、凶器のナイフはアリーの口の中へ隠していた。
そして了賢に疑いがかかるように偽の凶器を用意し、邪魔者の了賢をもっと監視の厳しい刑務所へ追い払おうとした。
しかしこの巧妙な企ては全て御剣によって暴かれてしまい、トリックが彼女以外には実行不可能であると判明すると、全面的に罪を認め観念する。
その時に、コート代わりにしていたキツネたちが一斉に逃げ出し、囚人服のようなシマシマが入ったTシャツ姿となり寒さに震えながら警察に連行された。
ちなみに逃走したキツネの中には1頭だけビーバーが混じっていたりする。
なお、彼女が殺害した内藤は結局了賢の部下ではあらず、人違いで殺されただけであった。


……と、これだけで終わっていたら、「了賢に脅されているうちに疑心暗鬼となり、無関係だった人物を殺めてしまった哀れな女性」程度で認知されただろうが、彼女の抱えていた秘密は調達屋や殺人の事だけではなかった。
そのさらなる秘密は後に発生した事件で明らかとなる。


以下さらなるネタバレ



















実は12年前に発生した「SS-5号事件」の首謀者の1人であり、一柳万才王帝君影武者と組み、了賢に依頼して本物の王帝君を暗殺していた。
当時児童養護施設「ハッピー・ファミリー・ホーム」の所長をしていた彼女は万才の誘いで犯罪に加担し、現場として自分が管理する施設の敷地を提供。
王が殺害された後は彼の遺体を始末し、嘘の誘拐事件をでっち上げて影武者が本物と入れ替わる算段だったが、暗殺現場をカメラマンの亀井隆二に見られてしまい、口封じのために彼も殺害した。
王の遺体は敷地内の花壇の前に埋め、暗殺を依頼した了賢も3人がかりで殺そうとしていたが、事件を一部始終目撃していた施設の少年によって了賢が逃亡したため了賢は野放しとなってしまう。
その事を知り少年に対して厳しい尋問を行うのだが、数日後にその少年も施設から姿を消してしまう。
そして少年の行方を追っているうちに12年の歳月が流れ、万才の推薦で刑務所の所長へと就任した。

内藤を尋問した後で、万才に対して内藤と了賢の関係を報告し、王の遺体の回収を頼む。
その後内藤殺しの罪で捕まった時も万才に連絡し、彼の力によって無罪になろうとしていた。
万才は判決を操作するために裁判官・水鏡秤の息子・相沢詩紋を誘拐しようと企んでいたが、彼の部下が誤って別人を誘拐してしまった事で計画に狂いが生じる。
偶然にも詩紋は別の人物(事件の黒幕)に誘拐されていたので、当初の目的どおり無罪判決となりそうだったのだが、後に彼が無事救助された事で計画は完全に破綻。
その時についぽろりと誘拐の事を口に出してしまったため、言い逃れが出来なくなってしまい内藤殺害や詩紋誘拐を認めざるをえなくなった。

ちなみに内藤が隠し持っていたとされるノミだが、あれは事件の黒幕が彼の所持品にこっそり忍ばせたものであり、これで内藤が了賢の部下だと誤解した彼女は保身のために内藤を殺す結果となってしまった。


マリー「やはり追記・修正は、ハグ・アンド・キスからですわねぇ。」


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最終更新:2024年02月23日 19:40