サマーズ(MOTHER2)

登録日:2016/04/11 Mon 01:41:47
更新日:2024/04/21 Sun 20:30:15
所要時間:約 9 分で読めます





サマーズ(Summers)およびトト(Toto)とは『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場する町の1つである。
前はウィンターズで次はランマ

なお、スプリングス(springs)やフォールズ(falls)といった町は登場しない。


【概要】


青いに白い砂浜、心地よい風が吹き抜けるフォギーランド最大の観光地。
メインストリートにはホテルやレストランなど観光関連施設が充実し、ビーチで遊んだ後ものんびりした時間を過ごすことができる。
サマーズの町の東側には住宅が密集する港町トトがあり、漁船や観光船が出ている。
モノモッチ・モノトリーから聞いたマニマニのあくまの言葉を手掛かりにネス達はこの町を訪れるが……。

ゲーム上では横長のマップが特徴的で、「まちのちず」では東西に二分割されている。
また、イーグルランドの町とは異なり、徒歩では町の外に出られず、船に乗るかテレポートを使わないと他の町へ移動できない。
幸い、メインストリートが非常に長いので、助走ルートの確保には困らない。車や敵にぶつかることもあるが。

BGMは波音を感じさせるゆったりとしたナンバー。
これまでの町とは曲調がガラリと変わっているが、それもそのはず、この町の曲は作曲者が異なる。(金津宏氏)
おそらく作曲担当を変えることで異国のテイストを演出しているものと思われる。


【名所・名物】


◆カリヨンビーチ
穏やかな波が押し寄せるサマーズ最大の観光スポット。波質的にサーフィンには不向きらしい。
観光客は海水浴や日焼けや恋をして楽しんでいて、面倒事を避け呑気な人が多い。
そのためネス達のスカイウォーカーが墜落しようが誰も気にせずニュースにもならない。
やしの木の揺れはビッグニュースらしいが。
むしろ緊張した顔つきを指摘され、もっと楽っぽくしろと言われる。
フォーサイドは戦闘続きでせわしなかったため、ここで一休みするのもいいだろう。

メインストリートとビーチをつなぐ階段は「階段バグ」の起点としてよく使われる場所。
ここの階段は電話から近い点をはじめ、なにかとバグ実行の際に都合の良い条件が揃っている。

◆ストイッククラブ
完全予約制のバースタイルの社交場。ショップと博物館の間に位置する。
始めは入店できないが、ある人物に電話番号を教えてもらい電話で予約を入れると自由に出入りできるようになる。
内装は地味質素で、客用のテーブルのほか、ステージ上には石(と思われる)のオブジェが置かれているだけ。
客たちはエントロピーの増大と膨張する宇宙についてだったり、自意識の覚醒など哲学的なテーマについて議論を交わしている。
メニューは水のみ*1なため、特に年齢制限はない模様。
世界で唯一のマジックケーキを作る女性が入り浸っている。まずは彼女を説得してやる気を出させよう。

余談だが、ストイッククラブには何度電話をかけても予約の電話しか入れられず、テキストの差分はない。おそらく容量の都合。
一応、誰の名前で予約するかは先頭のメンバーに応じて変わる。

エンディング時に閉店し、代わりに「安い・うまい・うるさい」が自慢の大衆酒場「どアホ一代」が営業している。
電話の店員曰く「ストイッククラブ=元気のねぇ店」。未成年は入店禁止らしく、残念ながら訪れても入ることは出来ない。

◆スカラビ文化博物館
スカラビで発掘された貴重な古代文化資料を展示する博物館。ストイッククラブとヒント屋の間に位置する。
スタッフのチャップスティック*2君は、フォーサイドの恐竜博物館の研究員ライスボウル*3君と友人関係にある。
展示室前にいるガードマンは、タチが良くないらしいが利用できる男とのウワサ。「エッヘッヘ、わたしのそでのしたにおもりをつけろって、ですか。」
プーは古代文字に通暁しているらしく、彼が仲間になると物語の行方を示す石碑ヒエログリフを読んでくれる。
ネス達が来る前に金回りのよさそうな少年が来ていたらしく、ヒエログリフの写真を撮っていた。
他の展示物はラムレーズン3世の棺、ラムレーズン4世の棺、ラムレーズン5世のおまる、トタンカーメンの棺、トタンカーメンの筆箱、トタンカーメンの弁当箱
おそらくラムセス(ラメセス)とツタンカーメンのもじりあるいはパロディ。

なにげにこの町には黒電話がここにしか設置されていない。
メタ的にはイベントの都合もあるのかも知れない。(緑電話が跳ねているグラフィックが用意されていない。)

エンディング中に再訪した場合、プーがいないためか、ヒエログリフを調べたときのメッセージが変わる。
本編中プーが目の前で解読し、その「写し」までくれたにもかかわらず、「未だ解読されていない」「解読に挑戦しよう!」などと古い情報が書かれたままになっている。
……まぁ改装中だからね。

◆オテル・ド・サマーズ
町の一番左に位置するホテル。1人150ドルで宿泊可能。
受付を担当するのは、リゾッチャ・リッチモンド氏。支配人…ではなくその代理。本業は料理の歴史研究家との事*4
内装はこれまでのホテルよりも広く豪華で、客室では他の都市では味わえない絶景のオーシャンビューが楽しめる。
従業員の対応も紳士的で気品の高さがうかがえる。「商売で親切にしてるんですよ。きっと。」
電話とCD(ATM)も設置されているが、観光地ゆえか電話は黒電話ではなく緑電話になっている。
モーニングには新聞「デイリーサマーズ」または「サマスポ」の読み上げサービスがある。

+ これはこれはお客様。もうビーチへお出かけですか。今朝のデイリーサマーズにすてきな広告が載ってます。
「姉妹都市ウィンターズで行方不明者続出」
「昨日はおとといと同じ。今日は昨日と同じもよう」
「ランマのプー王子、お忍びでサマーズに!?」
「昨晩、風が吹いてやしの木がけっこう揺れる!」…ここではビッグニュースです。
「フォーサイドの下水道に巨大ねずみがいた?!」いるわけないですよね。
「ビーチにクラーケンのヒレが打ち上げられ、みんなでスープに。レストランでも新メニューに」
「ややこしい事やめましょう。ナゾとかクリアとか考えずサマーズでのんきライフ!」

「ホテルをホテルと発音してるようじゃお里が知れるね。」
「この国ではホテルはオテルなのさ。」

「…え?じゃ、ホタルはオタルかって?そんなことは…」

「シラーヌ・ド・ゾンゼーヌ。」

+ ホタルはオタルかについて
おそらくフランス語ネタ。フランス語ではHを発音しない*5
つまり、フランスという国ではホテルはオテル(Hotel)なのであり、ハーミスはエルメス(Hermes)なのであり、ヘンリーはアンリ(Henry)なのさ。
ホスピタル(Hospital)もオピタル(Hopital)なのだが、病院のグラフィックにまではさすがに手が回らなかったようだ。

この現象は英語におけるknowやknightのKを実際には発音しないことと似ている。
ただし、英語では単語によってはKを綴り通り発音するのに対し、フランス語では外来語を除きあらゆる単語でHを発音しないという違いはある。
かつてはフランス語でもHを発音していたのだが、現代ではリエゾン*6の有無などにその名残が見られる程度。(無音のh(アッシュ)、有音のh)

……やけに長くなってしまったが、ホタルはオタルかという問いへの答えは、ホタルは日本語の単語なのでホタルです。
しかしながら、フランス人を呼んできて hotaru という単語を読んでもらえば、おそらくオタルと発音して読んでくれることだろう。
要するに、ホタルはオタルかどうかは、話者が今何語を使って喋っているか、あるいはホタルという単語を何語の単語として喋るかによるということである。

このゲームではよくある脈絡のないジョークである可能性もゼロではないが、地元民と思しき人物の発言ということを考慮すれば、
サマーズは南仏・地中海北岸のリゾート地*7をイメージした街だと思われる。???「ボンジュール ネス!」

◆レストラン
L・イツボッシ氏がオーナーを務める一流シェフの料理が味わえる高級レストラン。ホテルとショップの間に位置する。
総料理長はイツボッシ氏の息子ミツボッシ氏。
保護者を連れていないためネス達が頼めるのはテイクアウト(お持ち帰り)に対応しているメニューのみ。
観光地なため他では食べられない料理が多い。詳しくは後述。
他人のテーブルに立つのはマナー以前の問題です。

◆ドラッグストア
サマーズのメインストリートとトトの2店舗が存在する。
サマーズは武器・防具系、トトは回復アイテム系を取り扱っているのでお世話になるのはおそらく前者。
ただし、サマーズの店主は手ぶらで帰ろうとすると文句を言ってくる。
トトの店主によればスカラビは物価が高いらしい。
実際は逆で、サマーズの方が一部値段の高いものがある。特に武器・防具の中には倍近く高いものもある。
例えば「ダイヤのうでわ」はゲーム中最高価格の$9998もする。
オネットのくちばし岬といい、妙に生々しいなおい。

クラーケンやマグネットヒル、ピンククラウドなどボス戦が続くので、少々値が張ってもここで装備を調えておこう。
お金が余り始めるのもこのあたりからなので、この町で多少散財しても問題ない。

ヒント屋
ヒント代は150ドルで最も高額。しかも路上営業。
しかしながら、世界屈指の高級リゾート地とあっては路上営業もやむなしだろう。
この時点ではケチるような額ではないにせよ、どの町で聞いてもヒントの内容は同じなので、あえてここで聞く必要性も薄い。

なお、時期的には二通りのヒント*8が聞けるレアなタイミングだったりする。
どちらのメッセージが選ばれるかはランダム。
料金を支払った後はマップを切り替えない限り何度でも聞けるため、ほんのちょっとだけお得。
その一方、聞きたいほうのヒントをなかなか喋ってくれずイライラすることも。

◆九官鳥
「キューカンチョーッ!」
ストイッククラブの向かい側にあるオテルの看板の近くにいる。
この九官鳥はサマーズ・トトにいるNPCのセリフをランダムで喋るという、一風変わったギミック。
情報収集のために町を歩き回るのが面倒なら、ひたすらこいつのモノマネ話に耳を傾けてみるのも一興。
ただし初見の場合はセリフだけでは発言者がわからないため、そういった意味では情報量で劣る。

◆病院
サマーズとトトの境界近く、メインストリートの東端(右端)に位置する。
フォーサイドの病院以上に閑散としており、病室は空室ばかりで、入院患者や見舞い客がおらず病院関係者以外のNPCがいない。
経営上はともかく、ケガ人や病人が少ないのなら、それはそれで良いことなのかも知れない。
ちなみに、ここにいる看護婦(師)は、ツーソンの病院にいる注射がヘタで痛い看護婦のいとこである。

◆港町トト
地元の住民が生活する港町。サマーズの東側がそれにあたる。
一応、設定上はトトの町はサマーズの町とは別扱い。
ゲーム上ではサマーズの全体マップに組み込まれており、その右側1/4ほどがトトの領域。「…わ、わしは かんばんじゃ、ないぞ。」
トト単独のマップは存在せず「テレポート」の行き先としてもサマーズしか登録されない。
トトの町は住宅が密集した構造になっており、プレイヤーが探索できる範囲こそ狭いが、細く狭い路地が多く画面外にも同様の景色が広がっているものと思われる。

船着き場からはスカラビ行きの船が出港しているが、現在船は出ていない。
船長のS・エイハブによれば、海に現れる怪物クラーケンが怖いらしい……わけではなく、妻・ジルがストイッククラブに入り浸ってマジックケーキの販売をやめてしまい、心配になったため。
スカラビに渡るためにも、彼女の話を聞いてみよう。

出航してしばらくすると、久々の航海だったためか船長が船酔いを起こす。
このときプーの話題になるが、ピンククラウドを攻略済みかどうかで会話内容が若干変化する。

それに加えて、このとき「うさぎごのみニンジン」を所持していると、ニンジンに興味を持った船長が「どんなウサギが~」とささやかな攻略のヒントをくれる。
だが実際、プー編の時点でウサギ像をチェックしていたプレイヤーの多くは、ニンジンを手に入れてすぐにランマへ向かいピンククラウド(の入口)に直行するものと思われ、
そもそもこのテキストを見るには、マグネットヒル攻略後にピンククラウドをスルーして海を渡る
……という変則的な進め方をする必要があるため、むしろこのテキストのほうがイレギュラーな存在かもしれない。

クラーケンを無事退けた後のやり取りでは、ひそかに彼もスリッパをぶつけて参戦していたことが明らかになる。
その勇気もとい漢気は買うが、船の操縦に専念していて欲しいと思わないでもない。


◆食文化
歴史的背景と観光業の成長により、他では味わうことのできない様々な料理が存在する。
ストーリーの演出的要素が強いが、なかには実用的な食べ物もある。
以下では作中の説明と共に解説をする。

+ あれ、パパかママは一緒じゃないのかな?子供だけで来たのか…。じゃ、テイクアウトにしてあげようね。なんにしますか?
  • サマーズ風パスタ/$128
『16世紀のサマーズ王サマーズ3世が好んだと言われているパスタだ。
 当時のサマーズ宮殿には腕に覚えがある料理人が多数出入りしていた。
 ある夏の日の事、サマーズ王の妃アンナ・サマーズが「ああ、おいしいパスタが食べたい!」と…。……………。
 ………説明が長くなりそうなので結論を言おう。食べると体力が約110回復する。』

一度読んだら忘れられないサマーズの伝統あるパスタ
その後王妃が満足するパスタが作れたのか、王族の食するものがいかにして市民に広まったかなど詳細は不明。
凝った説明のわりに使用する具材や調理法等には(おそらく想像の余地を残すためわざと)触れておらず、オイルベースかトマトソースかあるいはチーズ系なのかすら一切窺い知ることはできない。

その伝統ゆえに値段が高く、回復アイテムとしては微妙なところ。
"体力が約110回復"……とあるが、実際の性能は「アーモンドもなか」($22, HP約108回復)と同等。
でも「せつめい」見たさについ買っちゃう。

  • シェフのおすすめ/$298
『パリの5つ星レストランで修行したサマーズレストランのシェフが薦める日替わり料理。
 食べると体力が約200回復する。』

サマーズレストランのおすすめメニューの1つ。
日替わりと銘打っているため、実際の料理がどのようなものかは分からないが、回復量は同じ
回復量は高いが、こちらも値が張り実用的ではない。
カラスやタコ系モンスターに盗まれる可能性があるアイテムの中では最も高額。

  • クラーケンのスープ/$648
『サマーズの海に住む怪物クラーケンのヒレのスープ。
 とても高価だがその分の体力UPは間違いなし。』

実際に物語で登場する怪物クラーケンを材料にした料理。イメージとしてはフカヒレスープみたいな感じだろうか?
値段は恐ろしく高く明確な回復量が説明されてないが、実はプー以外のHPを完全回復する優秀なアイテム。
他の食べ物アイテムのために持った味付け小物がこのスープを食したときに消費されるといったトラブルが無く、
$300以上のアイテムはタコ系モンスターにも盗まれないため、安心して持ち歩くことができる。

……だが、どうやってあの巨大なクラーケンを捕獲しているのだろうか?
後述の通り、戦闘で戦うクラーケンが特別デカい個体だったか、浜に打ち上げられたヒレを利用している可能性もある。
ちなみにリッチモンド氏曰く「あの怪物がいまほど凶暴ではなかった頃、中世の時代には航海の無事を祈るという意味でヒレを食す慣習があった」との事である。
なお、このスープはクラーケンとの交戦前でも街に到着した時点で普通に購入可能。
もしかすると過去にゲーム中に登場するクラーケンとは別の個体がいて、そのヒレのストック*9を使っているのかも知れない。

余談ではあるが、何故か敵キャラのきくばりユーホーも稀に落とす。そしてクラーケンは落とさない。

  • ロイヤルアイスティー/$78
『紅茶鑑定人のトダールさんが手摘みリーフを厳選して作った最高級の紅茶。
 かつては宮廷の貴族しか飲むことができなかった。
 一般市民でも飲むと体力が約60回復する。』

今では一般市民でも飲むことができる高級茶。
王族気分が味わえるが、やはり回復アイテムとしては性能は悪い。
しかし、お茶を飲むだけでクロワッサンやカロリーブロックと同程度回復するとは、相当美味なのかそれとも砂糖を大量に投入して飲んでいるのだろうか。

  • 避暑地のジェラート/$49
『オシャレなおねーさんなどに人気があるアイスクリーム。食べると体力が約30回復する。』

カリヨンビーチで販売されているアイスクリーム。売っているのはドコドコ砂漠から出稼ぎに来ているスロットブラザーズのひとり。
こちらも観光客をターゲットにしているためか、実用性は無い。
チョコチップをトッピングすればさらにおいしくいただけるだろう。

  • マジックケーキ
ビーチ沿いのワゴンで販売されているケーキ。
ストイッククラブの女性ジル・エイハブがネス達のために最後の材料をすべて使って特別なマジックケーキを作ってくれる。
どうやらネスは幻覚を見るほど美味しかったようだ。
その後さらに味を改良したマジックタルト売りに専念している。

  • マジックタルト/$480
『食べるとPPが約20回復する。』

マジックケーキを食べた後にケーキ売りの女性(ジル)が販売するPP回復用アイテム。
同時期に購入可能になる効果2.5倍($800でHP300・PP50回復)のさとりのべんとうのほうがコスパが良い。
使うならこなざとうで回復量が2倍になるため、食べ合わせて使っていきたい。
↑の通り、味だけならマジックケーキ以上だという。
性能は食べ合わせも含めて「サイコキャラメル」とまったく同じだが、価格が$300以上なので盗まれることがない点が異なる。

エンディングでは彼女に話しかける度に無料で何個でももらえる。「あじみ してね。」
万に一つもないとは思うが、たとえPPと金が尽きてしまうようなことがあったとしても、ここに来ればテレポート用のPPを確保できる。

  • チャバネヘビのおにがらやき
レストランで販売されているメニューの一つ。
客の中に注文している人がいるが、テイクアウトでは買うことができない。
チャバネヘビはいないが、鬼がら焼きは現実にある調理法で、エビの殻を背開きにしてタレで付け焼きにする料理。
ということは、チャバネヘビは爬虫類ではなく甲殻類なのだろうか。
チャバネといってもこいつではない。



【ストーリー概要】


アンドーナッツ博士の協力によりスカイウォーカーでサマーズにやってきたネス達。
マニマニの悪魔の言葉の真意を探るため、ひとまず街を見回る。

トトの船の出港状況を確認すると、どうやら船は出ていないらしい。
船長エイハブの妻ジルがマジックケーキ売りの仕事を辞め、心配で船を出せるような状況ではないとのこと。
そこでネス達はトトの住人からストイッククラブの電話番号を聞き、予約をして訪れる。
店内にいた彼女をなんとか説得し、無事マジックケーキ作りの道へと呼び戻した。

お礼に彼女はスペシャルなマジックケーキをふるまってくれるとのこと。
ケーキを食べた瞬間、ネス*10は夢を見た。
それはとてもはっきりしていて不思議な夢だった。

夢の中で最後の修行を終えたプーは、テレポートによりネスの魂の元へと駆けつける。
スカラビ文化博物館にてヒエログリフを読んだネス達は、ピラミッドのあるスカラビへ渡ることを決意する。

その前にフォーサイドのマグネットヒルとランマのピンククラウドを攻略し、音の石に新しい音の断片を記憶させたネス達。
いよいよスカラビへの船で出発するが、海の怪物クラーケンの襲撃を受ける。
なんとかこれを撃退し、ネス達はスカラビへの船旅を続ける。


ブンブーンの予言通り、3人の少年と1人の少女がついに集まった。
そして徐々に明らかになってきた倒すべき敵の正体。
物語はこれまで以上に大きなスケールになるとともに、ネス達の運命を巻き込んでいくこととなる。


【出現する敵】


  • わるぶるモグラ
HP103 PP0 OF22 DF28 SP9 LK8
リリパットステップで初登場し、ドコドコ砂漠でも確殺されるのに正面から立ち向かってくるモグラ君がまさかの再々登場。
モグラの癖に何故か波打ち際にいる。当然ながらここでも確殺される運命に…
GBA版ではドコドコ砂漠共々出現しなくなった。

  • マッドタクシー
HP253 PP0 OF53 DF68 SP38 LK8
フォーサイドで初登場のヤツが再登場。フォーサイド同様、道路に出現する。
ここでは↓のマッドサインとセットで遭遇することが多い。
この時点だと単体なら背後を取れれば確定勝利できるはず。

  • マッドサイン
HP295 PP98 OF64 DF96 SP17 LK11
動く標識。こちらもフォーサイドからの再登場組。
↑のマッドタクシーとのセットで遭遇することが多いが単体でも出てくる。

  • あばれんぼうコップ
HP325 PP0 OF69 DF75 SP18 LK16
こちらはビーチ内に出現する。ブ厚い制服姿で常夏の砂浜の上を走り回っている。
ただし出現率は低く、一度もその姿を見ずにビーチの探索を終えるプレイヤーも少なくない。
ストロング署長再び…ではない。

行動パターンはストロング署長と全く同じ。
相変わらず強化攻撃のサブミッションが痛いが、単体で出ることがほとんどなので苦戦はしないだろう。
変身は出来ないが、PSIは全て有効。
没データ扱いとなった「ダーティコップ」というそっくりさんが存在する。

  • どすこいおとこ
HP342 PP0 OF72 DF92 SP18 LK16
ハロー!そして…グッドバイ!の人までも敵として登場。
あばれんぼうコップと同じくビーチに出現。そちら以上に出現率が低い。
カッとなってオフェンスを上げてくる事もあるがそれだけ。
ディフェンスが多少高いということ以外は↑のあばれんぼうコップと大差はない。
こちらも変身は出来ないが、PSIは全て有効。

  • ひびわれおとこ
HP694 PP0 OF104 DF138 SP18 LK38
スカラビ文化博物館2F、ヒエログリフの間になぜかいる敵。体中がひび割れたミイラ男
ザコなのにBGMがお前の場所のボス戦でよく流れる物であり、唐突な登場と相まって妙な迫力がある。

見ての通りザコとは思えないほどステータスが高く、強化攻撃ののしかかりで凄まじいダメージを与えてくる。
他にも冷たい手で1ターン行動不能にしたり、押さえつけて1~2ターン動きを封じてくる事もある。
火に弱そうに見えるが、何故かPKファイアーに弱耐性を持つ。
ただし、それ以外のPSIはおおむね有効。特にパラライシスに弱く、PSIも使ってこないため麻痺させれば完封できる。

計2体と戦うことができ、この時点では経験値も44690(一人あたり←の1/4)と結構おいしいので、
仲間になったばかりのプーのレベル上げも兼ねて全部倒しておきたい。
しかし、こんなヤツがいる中で平然としているあのガードマンは一体何者なのか…。

目的はヒエログリフを読むことなので、倒さずに進めることも可能。
なお、ボス属性があるため戦闘になった場合は逃走不可。低レベルクリアなどの制限プレイ時は気を付ける必要がある。
倒さずに博物館を後にした場合、SFC版ではエンディング時でも戦う事ができる。負けるとバグが発生するので実行は自己責任で。
こういった面倒ごとを避けるためにも、博物館に来たらその場で倒しておくのが吉だろう。

+ エンディング時の挙動について(SFC版)
全滅後、一見フリーズしているようにも見えるが、バグっているのは画面だけで、ゲームそのものは動いたままになっている。
そのまま左に入力して扉からヒエログリフ展示室の外に出ることすらできる。
展示室の外に出てもなお画面はバグっているが、同じようにして博物館の外まで出られる。
通りに出ると画面が正常に戻るが、なんとネスとポーラが二人とも天使になっている。そしてそのままの状態で歩き回れる。
このとき、メニューから「PSI」コマンドが消える。グッズを「つかう」こともできなくなる。
当然テレポートはできない。……が、徒歩でサマーズ・トト全域に行けるほか、船に乗ればスカラビにも行ける。
全員天使のまま船乗りに話しかけると、本編と同様に「一人20ドル」と言われるが、全滅しているため0人扱いで、船賃はタダ。(博物館の入場料もタダ。)
本編であえて天才写真家をスルーしてサマーズおよびスカラビの撮影ポイントを残しておけば、全員天使の写真を撮ることもできる。
また、この状態で展示室に戻って「ひびわれおとこ」と再戦すると、戦闘開始直後に即全滅する。その後の展開は一緒。
おそらくエンディング中はゲームオーバー画面への遷移が行われないようになっていて、全滅してもそのままゲーム続行となる模様。
なお、エンディング中に全滅すると、ポーラを家に送るフラグが消えるのか、幼稚園の前に行っても別れのイベントが発生しない。
自宅のイベントには何の影響も無いようなのでエンディングの進行に支障はない。
全員天使の状態から元の状態に戻すには病院のお世話になる。一応、ブリックロード(ダンジョン男)でも可。
本編中「ひびわれおとこ」を確実に残したい場合は、「ダブルスキップサンド」を用意しておくとラク。(トトの店で買える。)

  • クラーケン
HP1097 PP176 OF105 DF166 SP21 LK32
地元で有名な海の怪物。緑色で目のない大蛇のような姿をしている。
船乗りの「で、で、で、で、で、どぇえーーーーーーたぁあああ!!」の叫びと共に戦闘開始。

繰り出してくる攻撃はPKファイアーγと同等の効果の炎、PKサンダーβと同等の効果のバチバチこうげき、
全体に無属性大ダメージの竜巻攻撃と、無対策だと簡単に全滅させられる攻撃ばかり。
他にもPSIの効力を打ち消す青白い光や、多彩な状態異常にかかる上、運が悪いと即死するPKフラッシュβなども使ってくる。

反面この時期のボスとしてはHPがやや少なめなので、短期決戦を意識して戦うと良い。
ペンシルロケットは無効化されないので有効活用しよう。
PKファイアー・フリーズに弱耐性を持つが、それでもフリーズγ辺りなら十分なダメージソースになるだろう。
一部の攻撃はペンダントやフランクリンバッジで防げるので用意を忘れずに。
実はパラライシスが有効であり、しびれ状態にしてしまえば相手は何も出来ないサンドバッグ状態になってしまう。

勝敗には運の要素が多分に絡み、運が良ければプー加入直後に突破することも可能。
フリーズの追加効果やハブラシで固まることが多かったり青白い光を連発したりしてくれれば、ほぼ無傷で勝てることもある。
その一方で、一度でも竜巻や火を吹く攻撃を受けてしまうと立て直しが難しく、運悪く連発されると準備を整えていても回復が追いつかない絶望的な状況に陥る。
……と、いう具合に両極端な結果になりやすいボス戦。
ナメてかかっていると本気を出されて船ごと沈められる可能性があるので事前のセーブは忘れずに。

ちなみに、この倒されたクラーケンは特にデカい個体だったらしく、その後浜に打ち上げられたヒレからは約2400人分のスープが作られ、記念としてその日のサマーズの全家庭に配られたそうな。

終盤のマジカント最奥、エデンの海においてまさかのザコボスとして再登場する。
ネス一人(+場合によってはフライングマン)で戦うことになるが…能力がこの頃から据え置きなためか一人でも比較的軽く叩きのめせる。
獲得経験値も79267と多く、一人なのでそれを総取りできるため、完全に経験値タンクのような扱いになってしまっている。




(Wiki篭りが項目を読んだ!)

天よりの侵略者に、我々は四角すいの要塞を建造し戦いに備えた。しかし我々は敗れた。
だが、我々の要塞はスカラビの神々によって守られた。
天から来た侵略者は1000年ごとに生まれ変わり襲ってくるという。
侵略者は時の彼方に隠れ、悪の「巣箱」をおいた。
時の彼方は魔境のはるか先。地の底の向こう。
魔境は暗き闇。「タカの目」だけが見る。
スフィンクスがすべてを守り真の勇者の訪れを待つ。
項目を追記・修正せよ。  



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最終更新:2024年04月21日 20:30

*1 プー加入後に店員に話しかけるとドラッグストアで安く売っていることを教えてくれる。……ということはボッタクリ価格で販売しているのかも。

*2 「chopstick」は英語で箸のこと。カナ表記が"チョップ"ではなく"チャップ"なのは発音に合わせたのだろう。

*3 「rice bowl」は英語で丼物を指す。アメフト日本一を決める大会の名でもある。ちなみにおにぎりは「rice ball」。

*4 名前と支配人代理であること以外の設定はゲーム中では確認できない。

*5 フランス語に限った話ではなく、他のラテン系の言語(イタリア語、スペイン語、ポルトガル語など)でも同様の傾向がある。

*6 (単独では発音しない)語尾の(子)音と語頭の(母)音をくっつけて発音する現象のこと

*7 位置的にはマルセイユ、カンヌ、ニース、モナコ、ジェノヴァあたりだろうか。

*8 お前の場所方面とピラミッド方面。

*9 どうでもいいが、"ストック"という語には"在庫"という意味のほか(西洋風の)"出汁"(スープストック)という意味もある。

*10 先頭のキャラクター。ネス不在だとプー加入時のやりとりが若干変化する。