テイワズ・フレームMS

登録日:2016/04/05 (火) 23:46:50
更新日:2023/08/27 Sun 20:17:40
所要時間:約 23 分で読めます





本項では『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する2種のモビルスーツ(MS)と、その片割れの改装機及び外伝『月鋼』に登場する機体、加えて直系の量産仕様機「イオ・フレーム」の機体について解説する。
機体名には孫権が保有していた宝剣・宝刀の名が引用されているのが特徴。





STH-05 百錬(ヒャクレン)



教科書どおり速度は殺さず艦首だけをうちに向けてきたか。まずは合格点だよ
アミダ・アルカ、「百錬」、出るよ!


型式番号:STH-05 / STH-05/AC(アミダ機)
所属:テイワズグループ
全高:18.2m / 本体重量:35.5t / 動力源:エイハブ・リアクター

機体デザイナー:篠原保

機体概要~圏外圏王者の尖兵~

圏外圏の一大商業組織、テイワズ宇宙海賊等に備えて開発したMS。ギャラルホルン以外の勢力が初めて開発したMSでもある。

採用フレームは厄祭戦後期の高出力MSを原型として開発された「テイワズ・フレーム」。リアクター内の衝撃吸収や導電を担う部品に「木星メタル」を用いているのが構造上の特徴。
が、テイワズといえどもMSフレームの量産は容易ではなく(開発自体にも長い時間をかけている)、エイハブ・リアクターは他所から調達してこなければならない事情もあって、現在の可動機は44機に留まる。
初期生産ロットである1番~9番のシングルナンバー機には状態の良いリアクターや高品質の木星メタルが優先して使用されており、以降の機体よりも反応速度と最高出力が優れている。これらはテイワズ首領マクマード・バリストンの名で9つのテイワズ下部組織に送られ、それらのMS部隊長機として運用されている。
各配備先での運用データは常に共有され、頻繁にシステムアップデートが行われている。

アステロイドベルトやデブリ帯を主な運用領域に定め、ほとんどの機体は機体重量を上げて衝突耐性を高めるべく、重装甲仕様にセッティングされている。充分な速力と運動性も確保されており、「頑丈でよく動く」質実剛健をモットーとした機体。
ルックスはかなりマッシブで「短足の忍者」の様にも見える。アヘッドと士魂号を混ぜたような感じ。
武装もあらゆる距離に対応したモデルが豊富に用意され、戦闘領域を選ばない。

圧倒的な高品質を誇るギャラルホルンの傑作機・グレイズには総合性能(特に機動力)で劣るとはいえ、中古MSを使用する海賊共の相手には十分以上の働きを見せる「名機」。
そのいかつい風貌はテイワズの象徴として、圏外圏に広く知れ渡っている。

なお、機体の塗装に関しては各配備先に一任されているらしい。
基本カラーは水色と紺色のツートン。タービンズMS部隊長であるアミダ・アルカの機体(シングルナンバー)は鈍いピンクと赤を主体に塗装されている。


武装

●JEE-201 100mmライフルカノン
エウロ・エレクトロニクス製の主兵装。長いバナナマガジンが特徴の小型砲。ストックは伸縮可能。
マガジンの装弾数は20発で、予備はサイドアーマーに格納されている。

●JEE-205 130mmアサルトライフル
201カノンを大幅に見直して新造された主兵装。口径を大幅に広げ、有効射程も延長されている。
マガジンはダブルカラム。薬莢は樹脂製で、排莢されずに射撃時に溶けてペレット状になり、戦闘後にまとめて排出される仕組み。

●JEE-102 輪胴式グレネードランチャー
リボルバー弾倉を持つ長銃身の大砲。装弾数は8発。
グリップがL字型になっており、肩に担いで使用する場合は持ちやすい横向きの方を使う。

●JEE-103 四連式ロケットランチャー
本編未登場。通常弾頭の他にも、ナパーム、煙幕などの多彩な弾種を運用可能。

●JEE-202 片刃式ブレード
山刀を彷彿とさせる分厚い中型刀。ハンドガード付き。背腰部にマウントした鞘に収納される。
グレイズのバトルアックスを真正面から叩き割るほどの技物。バルバトスの太刀といい、テイワズの刀鍛冶は名工揃いのようだ。

●JEE-203 放電式ナックルガード
サイドアーマー下部に備えられたパーツがそのままパンチンググローブになる。
チャージすると打撃部のコイルが露出し、インパクトの瞬間に高圧電流が流される。
本編ではコックピット狙いの刺突を防ぐ為の盾としてのみ使用されている。
誤解のないように言っておくが、特にナックルガードとして大型と言う訳でも無い為、盾にするには相手の攻撃を完全に見切って合わせる必要がある。


劇中の活躍


立体物

1/144HG
一般機は本編登場直前に百里と同時発売。アミダ機は少し遅れて発売された。
内部フレーム構造は再現されておらず、従来のガンプラと同様の構成。とはいえランナー数は少なく抑えられている。
頭部を除けば合わせ目も目立たず、色分けはほぼ完璧で可動域も広いのだが、上腕接続部が肩口と干渉するため、上腕の横捻りがほぼ死んでいる欠点がある。
おかげでブレードの抜刀と、腕を捻った射撃ポーズが上手く決まらない。

付属武装は201ライフルカノン、ブレード、ナックルガード。
アミダ機にはこれらに加えて205アサルトライフルが追加される。……金型の都合上仕方ないが、ライフル一丁で200円増はちょっと割高に感じてしまう。
MSオプションセット2にはグレネード、ミサイルランチャーが付属。



STH-05R 漏影(ロウエイ)



百錬を持ち出せば、テイワズと名乗っているようなもの

これは百錬改め「漏影」ってことで! ウチら共々、よろしくぅ!


型式番号:STH-05R
所属:タービンズ
全高:18.2m / 本体重量:35.5t / 動力源:エイハブ・リアクター

機体デザイナー:篠原保

機体概要~乙女は弟達と共に~

地球降下する鉄華団を援護するため、彼らの兄弟分であるタービンズはMS隊の派遣を決定。
とはいえ百錬はテイワズの顔として広く知れ渡っているため、ラフタ・フランクランドとアジー・グルミンは、元々百錬の換装用武装として試作されており先行して実戦投入されることになったこの「漏影」を駆ることになった。

原型機の面影が完全に消えたわけではない……どころか結構似ているが、装甲は全とっかえされているので、他所から突っ込まれてもいくらでも言い訳が効くようになっている。
「あー、あれはウチからパクられたやつですね。お宅のグレイズを下品な色に塗っちゃうような連中ですから、装甲も汚く変えやがったんだと思います」etc
(よく「リアクターの反応」を引き合いに出して突っ込む人がいるが、テイワズも44機すべてのリアクター情報をバラす筈はないだろう)

また違いは見た目だけでなく、重力下での地上戦を想定して百錬よりも軽装甲化が進められた機動性重視の機体となっている。

ラフタとアジーが貴重な地上戦のデータを採り、更に鉄華団が無罪放免されたからか、この機体も後ろ暗いところが無くなったようで二期では正式に採用されて量産が開始されている。

機体上部の装甲はややスマートになり、背部には重力下用の大型推進器を装備。
下半身は、太ももだけが太かった百錬から、脛もまんべんなく太く増強されており、ドムのようなスカートアーマーも装着している。
カラーリングは通常版の百錬と同様。ラフタ機はアミダ機を改装したものだが、色も塗り替えられている。


追加武装

●80mmショートライフル
サブマシンガンにも見える速射式の短銃。205アサルトライフルの銃身と銃床を切り詰めたもののようだ。
予備マガジンは左サイドアーマーに懸架されたケースに入れられている。

●ヘビークラブ
202ブレードの刀身を六角柱に換装したような棍棒。
内部の空洞をウエイトが上下する仕組みになっており、打撃時にウエイトを先端部に移動させて破壊力を高める。

この他、ラフタ機が205ライフルを、アジー機が102グレネードランチャーを使用している。
203ナックルは取り外されたようだ。


劇中の活躍






MPM02/AC トリアイナ



型式番号:MPM02/AC
所属:タントテンポ(ロザーリオ派
全高:18.5m / 重量:32.8t / 動力源:エイハブ・リアクター

機体デザイナー:篠原保

機体概要~一撃必殺の仕事人~

百練*1をベースに、一撃離脱の要人暗殺任務に特化させたカスタム機。重力下運用を考慮した軽量化と、センサー類の強化が図られている。
小さなシルクハットを被ったような頭部が特徴。肩部にはバインダー状のカバーを羽織り、機体各部には∀ガンダムのスラスター・ベーンを思わせる並列プレートパーツがくっ付いている。カラーリングはダークオリーブをベースに赤色のラインで纏められている。
ちゃんと見れば確かにテイワズ・フレームだとわかるが、大胆なカラー変更や追加ディティールで、パッと見では別の機体の様にも思えてしまう。
余談だがデザインが「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」に登場するMS、デスフィズに似ており、機体のコンセプトも似通っている。

武装

●専用マニアゴナイフ
折り畳み式のナイフ。マニアゴとはイタリアの伝統的な刃物鍛冶の街。
肩アーマー内に収納されている。

●大型折り畳みブレード
模型作例にて二振りを装備。202ブレードを改造したように見える。

●JEE-205 130mmアサルトライフル
上記参照。

劇中の活躍

命令を受けてダディ・テッドを襲撃するもアルジによって起動したアスタロトの反撃を受ける。
アスタロトに慣れないアルジを翻弄するもデモリッションナイフの機構を生かした一撃で頭部から胴体部を粉砕されて沈黙する。
パイロットは生きていたものの自ら命を絶った。


STH-14s 百里(ヒャクリ)



「推進力」が違うっての! 遅い、遅い、遅い!!


型式番号:STH-14s
所属:テイワズグループ
全高:18.5m / 本体重量:33.4t / 動力源:エイハブ・リアクター

機体デザイナー:篠原保

機体概要~異形のオールラウンダー~

高機動型のテイワズ・フレームMS。総配備数は不明だが、百錬より少ないのは確実。

暗礁宙域での展開を想定する以上、様々な信号を放つデブリや、破棄されたエイハブ・リアクターの残骸等が密集する宙域に対応できる高精度のセンサー類は必要不可欠である。当機はそうしたセンサーを背部から後方にデーンと突きだした巨大なバックパックにこれでもかと詰め込んでいる。
更にバックパックの余剰スペースには大出力の3連スラスターと、腕部の格納スペースを搭載。機体構造を単純化する飛行形態では、大抵のMSを凌駕するスピードを発揮できる。
バックパックはとにかく大きいため、他のMSをしがみ付かせて輸送したり、セッティングによっては大量の武器を外付けした補給機としても活躍できる。
そのデザインで察した人も多いだろうが、重力下では重量バランスが酷いことになるため、運用は絶望的。

バックパックを除けば、百錬とは対照的にスマートな手足となっている。というかバックパックがまんま士魂号複座型だが、ハンマーヘッドといい、テイワズメカデザイナーはアルファ・システムのファンなのだろうか?
頭部は複数のカメラアイが並ぶ異形。『BORDER BREAK』のディスカスブランドが近い。

実戦運用では百錬2機と百里1機の小隊編成が基本となる。
上述した通り、百里は特に運用の幅が広く、長距離哨戒、遊撃、対艦攻撃などなど、切り込み役から後詰めまで様々な役割をこなせる。
作中での活躍も目覚ましく、当初は珍妙な雑魚メカと侮っていた一部の視聴者たちを一気に惹きつけることになった。


武装

●JEE-101 110mmライフル
エウロ・エレクトロニクス製の主兵装。数を叩き込めば強襲装甲艦にも有効打となる。
腕部格納を前提とした折り畳み機能を搭載しており、飛行形態ではバックパック側面に装着される。
通常は2挺携行する。

●ナックルシールド
バックパックの腕部格納カバーは取り外し可能で、ナックルダスターを兼ねた小型シールドとして機能する。

勿論、百錬の火器も全種使用可能。
因みに102グレネードランチャーは百里用の装備として採用されたとの事。

劇中の活躍


立体物

1/144HG
百錬一般機と共に本編登場直前に発売。こちらはガンダムやグレイズ程精密ではないが、簡易的なフレーム構造を再現している。
頭部カメラアイの塗装が面倒、ライフルの肉抜きが酷い、腰部シリンダーの影響で腰が完全に回らない、付属スタンド無しでの自立は困難という弱点こそあるが、十分な色分けと全体的には良好な可動域の前には些細なこと。
ただし股下のシリンダーが完全再現されておらず、開脚しすぎると露出してダサいことになるので、展示角度には気を配ろう。

オプションとしてバックパック支持用のクリアスタンドが付属。
付属武器はライフル×2。ナックルシールドも両方付属。
MSオプションセット2にはバックパックへの武装懸架パーツが付属する。


STH-14s/as 強襲特化型ヒャクリ


型式番号:STH-14s/as
所属:不明
全高:18.5m / 本体重量:36.0t / 動力源:エイハブ・リアクター


機体概要~正体不明の剛腕~

緑色に塗装された百里の改造機と思われる機体だが詳細は不明。
肩から先の両腕を多重関節を間に挟んだクローアームに換装しており近接戦闘能力を強化している。
無論高機動形態への変形に支障は無く原型機の高機動を存分に生かしている。


武装

●ヴァイスクロー×2
大型のクローアームで多重関節によりフレキシブルな動きを可能にする。
クローそのものによる殴打や敵機の捕縛からの追撃など文字通り攻防一体の要。

●210mm対物ライフル×2
ガンダム・アスタロトの装備する物と同一でクタン用背部武装アタッチメントと思われる物で懸架されている。
恐らく遠距離攻撃を考慮しての装備だと思われる。

劇中の活躍


因みにこの機体は鉄血のガンプラコンテストオリジナルコースで最優秀賞を逃したものの審査員の目に留まったガンプラ「百里剛腕」が元に為っている。


STH-14/T2C カッリスト


型式番号:STH-14/T2C
所属:タントテンポ(ジャンマルコ派
全高:18.6m / 本体重量:31.4t / 動力源:エイハブ・リアクター

機体デザイナー:篠原保

機体概要~神速のグラップラー~

タントテンポの幹部の一人、ジャンマルコ・サレアノが所有する百里のカスタム機。
機体カラーリングはラブルスと合わせた濃紺?と暗い青で百里の特徴でもあったバックパックは大型スラスターを搭載したバインダーに変更されていて肩にも姿勢制御用の小型スラスターを搭載している。

また、後述する武装を運用するために腕部にも補強の様な物が施されている。


武装

●JEE-103 四連式ロケットランチャー×2
両腕に装備して主に相手の足止めに用いる

●可変型ブレードシールド×2
ガンダム・アスタロト正規仕様版(アスタロトオリジン)の肩部バインダーの強度を活かし、格闘兵装として採用した物。
スラスターを全開にした状態からの振り下ろしはグレイズを一撃で沈めるほど。

劇中の活躍



STH-16 獅電(シデン)



それにしても…折角の「三代目」を地味な色に染めちまったなぁ…

ふふーん…!これからは…コイツを「雷電号」にします!!


型式番号:STH-16
所属:テイワズグループ、鉄華団
全高:18.1m / 本体重量:28.5t / 動力源:エイハブ・リアクター

機体デザイナー:形部一平

機体概要~新たなる爪牙~

テイワズが「百錬」「百里」の開発を経てプロジェクトを進めていた本格的MS量産計画の初号モデル。
曰く「『戦力』ではなく『商品』として作られた初めての機体」である。

基本骨格には量産仕様として構造を再設計した「イオ・フレーム」を新たに導入。
MSをゼロから開発する技術がギャラルホルンに独占されている中、厄祭戦時に開発が中断していた高出力機の設計を再利用したテイワズ・フレームに対し、こちらは基礎設計から素材の製錬、部品の製造、組立までの工程を初めて自力で貫徹した記念すべき機体である。
しかし設計思想の根幹はやはりテイワズ・フレームを踏襲しているため、コクピット周りのパーツやシステムは共通化が図られており、それによって操縦方法や整備ノウハウなどもこれまでの運用データが活かせるため利便性が高い。

機体特性としては、量産機らしい集団戦を重視した汎用性が挙げられる。
百錬ほどゴツくなく、百里ほど一芸特化していないスタンダードな機体構造は活動環境を選ばずに普遍的な運用が可能であり、大がかりな調整を必要としない点も即応性の高さに繋がっている。
軽量級の機体らしい優れた運動性を持ちながら、ロディ・フレームと真っ向から力比べをできるほど駆動系の出力も高く、その完成度は非常に高水準と言える。

頭部のメインカメラは鉄華団が鹵獲・運用したグレイズを参考にしたのか、ヘッドギア型の装甲バイザーで覆われた逆三角形型の高精度複合センサーが内蔵されており、索敵や広域・精密観測時に露出して情報収集をする。
この装甲バイザーは換装が可能で、活動環境や個体識別など、多用途にカスタムが可能。

生産が軌道に乗った獅電はテイワズの下部組織を中心に配備が始まり、ハーフメタルの利益をもたらした鉄華団には格安で優先的に卸されている。
基本カラーは百錬と同じ青系統。鉄華団仕様はイサリビと同じ赤褐色。
その内の1機は実働一番隊隊長ノルバ・シノ専用の「STH-16/tc 獅電改・流星号」に改造された。
MW、グレイズ改弐を経て3代目となった流星号は、肩部にスラスターを増設した高機動仕様、ピンクのカラーリング、頭部のノーズアートとブレードアンテナといった要素を先代から継承し、コクピットのシートも大破した先代から受け継いでいる――すなわち、阿頼耶識が使える唯一の獅電なのである。

その後、シノがガンダム・フラウロスに乗り換えたため、本機はライド・マッスの手に渡り、「雷電号」へと改装される。
雷電号の名称はライドが地球に行った際に初めて見た雷に感動し、深く印象に残っていることから名付けられ、
その名に合わせてカラーリングは鮮やかなイエローを基調とし、頭部装甲バイザーのメインカメラがラインセンサー型になり、左肩には青い稲妻のマーキングが施されている。

また、オルガの専用機として純白の機体「STH-16/tc2(通称「王様の椅子」)」も用意されており、一本角のバイザーと左肩にシールドを装備している。
この機体はテイワズから獅電を多く買ってくれた鉄華団へのサービス品ということらしく、象徴的な扱いで機体性能自体は一般機との差は無い。

流星号以外のノーマル獅電にも阿頼耶識を積めないことはないらしいが、曰く「よくわからない」ため今の所採用される見込みはない。

まだ運用が始まったばかりで情報蓄積も少ないが、随時データを反映してバージョンアップを施していく予定で、これからの拡張性が大いに期待できる。

武装

●JEE-205 130mmアサルトライフル
既存の武装だが、優れた性能から獅電の標準射撃装備として選定された。

●パルチザン
エウロ・エレクトロニクスが獅電用に新開発した、近接戦闘の主武装となる槍棍。
柄は伸縮可能で間合いや取り回しに合わせた運用が可能。

●ブレーディッドバット
中腹に1対のスパイクブレードを備えた棍棒。
単純な破壊力を重視している。

●ライオットシールド
機体の大部分を覆うことができる大型のシールド。
サイズがサイズなので機動力は殺されるが、拠点防衛や艦艇の護衛で役立つ。

●ガントレット
機動戦闘時に選択する小型の腕甲状シールド
主に流星号が装備。雷電号への改修後は両腕に装備され、突撃時の前面防御を担う。
先端部がピック状になっているため、殴撃時の打突補助にも使える。


STH-20 辟邪(ヘキジャ)



これが「辟邪」なんだ…。
獅電より反応が速い…!凄ぇ扱い易い!!


型式番号:STH-20
所属:テイワズグループ
全高:18.3m / 本体重量:32.9t / 動力源:エイハブ・リアクター

機体デザイナー:篠原保

機体概要~頑強にして俊敏~

テイワズが「獅電」とは別に「百錬」「百里」の後継機として開発している次世代型高性能機。

機体コンセプトは百錬の高出力と百里の機動力という2機種の長所を統合したハイエンドモデル。
テイワズの商用航路を荒らす海賊組織などがヒューマンデブリを使った阿頼耶識システム搭載機の運用を拡大していることから、それに対抗できる高性能機を必要としたのだ。
そのため運用目的だけでなく機体のシステムにも、パイロットを酷使する阿頼耶識へのアンチテーゼが反映されており、パイロットの負担を軽減するための細かい配慮が行き届いた安全・安心設計の新型インターフェイスを導入している。

それに伴い、内包されるテイワズ・フレームも新設計のバージョンアップモデルにアップデートされており、「イオ・フレーム」と同様にリアクター以外の生産工程の全てをテイワズ内で賄う独自生産品の形態を取っている。

機体構成もコンセプト同様に百錬と百里を掛け合わせたような構造をしており、基本的なデザインは百錬をベースにしているが、肩のメインスラスターは百里のように大きく肥大している。
更にフレームのアキレス腱部には大型のサブスラスターも内蔵し、爪先を脛に折り畳んで足裏を前面に向けた姿勢を取ることでこれを露出展開させた突撃形態への簡易変形機能を持つ。
この変形は地上では接地が不可能になるため宇宙空間での使用が主となるが、肩のメイン推力をサブで偏向して高い旋回性能を実現し、一撃離脱戦法から超クロスレンジのインファイトまで柔軟にこなせるため、運用戦術の選択肢は幅広い。

P.D.325年の時点ではまだ試験運用段階にあり、テスト用の試作機が数機のみロールアウトしている状態だが、試験自体は順調に進んでおり、想定した性能は十分に発揮している。

武装

●110mmバヨネットライフル
専用装備として開発された新型ライフル。アンダーバレルに銃剣を備え、目標との距離を詰めながらの牽制射からスムーズに格闘戦へと移行が可能。
グリップガードの下面にはスリットが彫られており、保持状態で腕部回転ブレードを展開すると銃身が固定され射撃精度が向上する。
テイワズ共通のマウント規格を備え、非使用時には腰背部のラッチに懸架する。

●トビグチブレード
高機動戦闘に合わせて設計された専用の試験武装。
鳶口の名の通り先端部にピックが備わっている。

●両腕部回転ブレード
前腕部に折り畳まれた強襲用のリトラクタブルダガー。
収納時には敵機の斬撃に対する緊急用シールドになるほど強度が高い。


劇中の活躍



アトラ☆百華


型式番号:
所属:
全高:19.8m/ 本体重量:39.9t / 動力源:エイハブ・リアクター

機体デザイナー:形部一平


立体物

1/144HG
アニメ登場前に発売。多くのファンがパッケージで初めてラフタの搭乗機だと知って面食らった……が、その後はご存じのとおりである。
造形やギミックは申し分ないのだが、色分けがシール頼みの部分が多く、肩アーマーの接続が緩いのが難点。


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最終更新:2023年08月27日 20:17

*1 正確には百錬のマスプロダクツモデルとなるテイワズ・フレームMS