スタルフォス(ゼルダの伝説シリーズ)

登録日:2016/04/04 Mon 19:19:55
更新日:2023/06/17 Sat 12:22:20
所要時間:約 11 分で読めます




スタルフォスとは、ゲーム『ゼルダの伝説』に出てくる敵キャラ。


◆概要

ゼルダの伝説シリーズ常連の骸骨の魔物。
作品によっては異なるが、多くは人型で剣と盾を装備しており、安定した攻撃と防御のバランスで多くのプレイヤーを苦しめる。
2D作品ではただの雑魚敵だったのだが、3D作品では中ボスクラスの強敵として立ちはだかる。
また、作品ごとに上位版や似たような骸骨モンスターが存在する。


◆作品毎のスタルフォス

ゼルダの伝説(FC版)

ダンジョンに出てくる雑魚敵。
フラフラと移動しているだけだが、裏ゼルダだと動きを止めた後にライネルのように剣ビームを放つ。
厄介な事に剣ビームを放つ際、上下左右どの方向に出すのか分からないので複数居る場合は注意。
アイテムを持っている個体はアイテムが透けて見える。ブーメランで動きを止めてぶつかればそのまま入手可能。

神々のトライフォース

ダンジョンなどで出現する雑魚敵。
頭蓋骨の色によって行動パターンが異なり、ジャンプによる回避行動をとるもの、骨を投げるもの、頭が外れて飛んでくるものなどがいる。
飛び道具は回避できないのでブーメランなどを当ててやればいい。壺があるなら掴んで投げつけるのもお勧め。

夢をみる島/DX

特に装備品を持たず、うろうろと移動するだけだけだが、色によってはジャンプで回避する、骨を飛ばしてくるなど行動パターンが異なる。
同じく登場するギブドを燃やしたりするとスタルフォスになる。
Switch版では近づくまでその場に崩れて待機していることもある。

時のオカリナ

赤く錆びた剣と盾を装備している他に肩当てを装着している。
通常攻撃でもライフ1個分ダメージと高いが、ハート2個分削るジャンプ斬りもしかける。
盾を構えているために、闇雲に攻撃を仕掛けてもガードされてしまう。その強さ故にハート3つなどの縛りプレイでは真のラスボスと呼ばれるほど。
ただでさえ攻守のバランスが良い厄介な敵だが、それが2体同時に出現したりする上、時間をかけすぎると倒した1体が復活してしまう場合もある。
2体同時のケースでは片方に集中している場合、もう片方は攻撃が控え目になる(というか様子見に徹する)傾向があるのが救いか。
初登場は森の神殿で中ボスとして数回戦うが、それ以降のダンジョンでも登場する。
リンクの能力をフルに使わなければならない強敵で、色々な意味で『時のオカリナ』という作品を象徴する敵キャラクター。

細かい点だが64版と3DS版で挙動が微妙に違い、前者は例えば横移動がリンク同様のシャカシャカ歩きで、後者はきちんと一歩ずつ踏みしめながら歩く。

迷いの森・コキリの森を訪れたコキリ族以外の者(大人)は、スタルフォスになってしまうことが示唆されている。
その設定故に倒すとデクの実や棒と森に関係するアイテムを落とす。縛りプレイによっては倒してデクの実を取るとアウトなので倒しても油断できない。
なお子どもはスタルキッドになる。

ファド「あなたも…なっちゃう?フフフ…」

開発初期の映像(プレリリース版)でも、デザインは大幅に異なるが盾を構えてリンクと戦うスタルフォスが確認されており、開発サイドでもかなり重要視されていた模様。
ちなみに完成品に比べると、眉骨が大きくしかめられる、下あごが普通サイズ、盾の形が逆三画、剣のデザインが簡素、などの違いがある。
「だいスタルフォスべや」「ちゅうスタルフォスべや」なるテストステージもあったらしい。

ふしぎの木の実

『大地』『時空』共に『夢をみる島』と同様。

風のタクト

今作のスタルフォスは馬面で、タートナック達とは違って剣で斬られても怯まない。
武器はトゲ付きメイスだが、重いのか引きずりながら歩くため移動速度はとんでもなく遅く、振り回す際に自身もメイスの重さに引っ張られたりとかなり間抜け。
攻撃を加え続けてバラバラにしても完全には倒せず、逃げ回る頭部を倒さないといけない。
普通に戦うと面倒だが、バクダンで簡単にバラバラにさせることが出来、頭部もハンマーだと一撃。
一番簡単な方法はバクダンでバラバラにし、動き回る頭部をブーメランで攻撃して止め、ハンマーで殴ること。
大地の神殿で中ボスとして登場。1体倒すと2体追加で現れるという『時のオカリナ』に似ている状況になる。
その後通常の雑魚敵として当たり前のように出てくるのも同様。何なら同じ大地の神殿に雑魚敵としてすぐに再登場する。
自分のメイスじゃないとダメという変なこだわりがあり、仲間のメイスを近くに置いても拾わない。
メイスはリンクも拾えるが、使うメリットは一切無い。一方、リンクに武器を奪われたスタルフォスは片腕を外してヌンチャクの様に振り回してくる。

ふしぎのぼうし

青と赤の2種類がおり、赤の方は骨を投げて攻撃してくる。
剣で斬ろうとするとジャンプで避けることがある。着地先を再度狙えばいい。
ギブドにカンテラを当てて燃やした際にも中から出てくる。

トワイライトプリンセス

砂漠の処刑場などにいる。
最初は骨が散乱しているだけだが、近づくと動き出す。
普通に戦うとそんなに強くもないが、
倒してもしばらくバラバラになるだけで、時間がたつとまた復活する。
完全に息の根を止めるには、バクダンかチェーンハンマーでとどめを刺す必要がある。
別に動き出す前からでも爆弾は有効なため、骨のあるところを爆弾矢で吹き飛ばせば、それだけで倒せる。
3D作品にしては珍しく、扱いがただの雑魚敵に近い。

大地の汽笛

雑魚敵。
リンクの剣を飛び退きでかわし、骨を投げて攻撃してくる。
壁際まで追い詰めるなどすれば攻撃しやすくなり、一定ダメージを与えると崩れ落ちる。が、頭にトドメを刺さないとすぐに再生する。
なお、崩れていない状態でもバクダンなら即死させることが可能。
交換用アイテムの「スタルのホネ」をよく落とす。頭蓋骨。

スカイウォードソード

二刀流剣士で、ファイの説明によれば生前は並みの騎士だったがガイコツになった後は剣術が上達したらしい。
二連斬り攻撃の二撃目は大ダメージなので注意。
剣でガードするのでガードが手薄な方向から剣で斬る他に盾アタックとバクダンだと腕が取れてしばらくの間は無防備になる。
天望の神殿で中ボスとして登場。
中盤でとあるアイテム入手に2回目に訪れる時はボス部屋で3体一気に出現したりと結構厄介。

ゼルダ無双

主に敵軍の隊長格モンスターとして登場。立派な剣と盾を構えているが、ぶっちゃけモリブリンやタートナックに比べるとまともにガードもしてこないため数段格下の敵。
ステージによっては味方の隊長として登場することもある。
なお、どう見ても『時オカ』版スタルフォスを元にしたモンスターなのだが、ゲーム中の呼称はなぜか一貫して「スタルベビー」隊長扱いである。

◆漫画

反乱を起こしたガノンドロフの戦力としてハイラル城を襲撃。多数登場し、一部はインパにより倒されている。
そのうちの一体は、駆け付けたリンクと交戦。まだ子供のリンクには手にあまる強敵であり、敗北してデクの盾を焼失させてしまう。
リンクはこのスタルフォスに、さらに直後にはガノンドロフに敗れて二連敗となり、自分の弱さに打ちのめされることになる。

しかし7年後、この同一個体が残党のハイラル兵を始末しようとしたところで、大人に成長したリンクに阻まれる。
「またお前か」と語りかける「時の勇者」が、7年前自分に立ち向かってきた「無力な子供」だと悟ったスタルフォスは猛然と襲いかかるが、マスターソードを振るえる力を得たリンクの相手ではなく敗北。
頭部だけの姿で逃亡し、ガノンドロフにリンクの生存を報告した。
ちなみにこの個体はだいぶ饒舌に喋り、マスターソードや「時の勇者」についても一目でそれと悟るなど、ゲームとはまた違った印象を読者に与えた。
というか、完全に骸骨なのによく個体を識別出来たなリンク。


◆上位種、亜種など

  • スタルフォン
『リンクの冒険』の神殿ステージに登場する骸骨剣士。
赤と青の2種類がおり、青はジャンプして下突き攻撃を仕掛けてくるが両者とも盾は上段でしか構えられないので足元の攻撃には弱い。
頭に兜をかぶった強化版のパルタムも存在する。やはり赤と青の2種類がおり、動きはスタルフォンと変わらない。

『神々のトライフォース』でも登場。スタルフォスの数倍の体躯を持つ。
攻撃を与えてもその場で崩れるだけで時間が経つと元に戻る。
倒すには崩れ落ちたらバクダンでトドメを刺さないといけない。

  • マスタースタルフォン
夢をみる島のLV5ダンジョン「ナマズのおおぐち」に登場する骸骨剣士。
片手剣と丸い盾、肩アーマーで武装し、ジャンプしてリンクに斬りかかってくる。まるで後の『時のオカリナ』のスタルフォスの原型のようなキャラクター。
攻略法は『神々のトライフォース』同様に攻撃を与えて崩れた所に爆弾を使う事。
数回ダメージを与えると逃げられるが、爆弾矢を使うと逃げられずにトドメを刺す事ができる。
宝箱からフックショットを盗んだ張本人で、手に入れるために4回戦う事になる。
『神々のトライフォース』のスタルフォンの親玉と思われるが、本作にスタルフォンは登場しない。

Switch版では盾に防御判定が加わり、攻撃パターンが近づいてからの斬り払いに変更。一度ジャンプし始めるとしつこいぐらい延々と繰り返してリンクを追い回す。
盾で塞がれるのがうざったいが、回転斬りには弱い。
ジャンプし始めると簡単に背後を取りやすくなるので、何度か斬り払いを空振りさせて誘発するのも手。

  • スタルマスター
『スカイウォードソード』の「古の大石窟」に登場する四本の腕を持つスタルフォスの上位種。生前はカイリキーのような姿だったんだろうか?

最初は二刀流だが一定のダメージ与えると残りの腕にも武器を持って四刀流になり、守りが硬くなる。
四連続斬り、剣で正方形で守った後は高威力の四方斬りをする。
正方形で防御した状態は突きが有効で、スタルフォスと同様に盾アタックや爆弾で少しの間だけ腕が取れる。

『ゼルダ無双』では、中盤からのステージに登場する武将クラスのモンスターとなっている。
タートナックとモーションを共有しているせいで原作と違い剣&盾というスタイルになっていて、残り二本の腕を持て余し気味。
斧を飛ばして攻撃してくる他、ガードも硬めな難敵だが、体力自体はモリブリンなどより下なうえ、タートナックの致命的な弱点まで共有しているため、人によってはこちらの方が攻略が楽な人もいるかもしれない。


  • スタルベビー
『時のオカリナ』では子供時代のハイラル平原の夜に出現するガイコツ。
引っかき攻撃のみだが無尽蔵に出現するので、多くのプレイヤーに恐怖を植え付けた。水に触れると一発で死ぬので、相手にするのが嫌なら川の中に逃げ込もう。
横斬りで首がなくなると残った胴体はリンクとは違う方向に歩き出す。
一定の数を倒すと一回り大きなスタルベビーが出てくるが性能は通常時とは変わらず、倒すと少し高額のルピーを落とす。
実は大きくなるのに上限が無く、何度も倒していると一回りどころかボスキャラ並みの巨体になりうる。でも強さは変わらない。
ウサギずきんをかぶっているか、ゲルドの谷付近の赤い土部分にいると出現しない。
ムジュラの仮面』では元イカーナ王国の兵士という設定で、隊長のボウシを被ると会話ができる。

『トワイライトプリンセス』では砂漠の処刑場で小さいガイコツの姿で大量に出現する。数で取り囲んで槍でチクチク突いてくるが、回転切りで一掃できる。

『ゼルダ無双』では、無数に湧いてくる雑魚敵扱い。デザインは『時のオカリナ』。原作よりも50倍以上多い物量で迫ってくるが、無双シリーズの雑魚の例に漏れずプレイヤーの怒涛の攻撃の前になす術無く一掃される存在。兜を被った上位版もいるが、ぶっちゃけ大差はない。兜のデザインが遠目に見るとアフロヘアーに見える……。なお、通常攻撃で倒すと音をガチャガチャと音を立てながらバラバラに崩れる。
なお、前述のようになぜか本作ではスタルフォスの方が「スタルベビー隊長」扱いなので、こっちは「スタルベビー兵」というややこしい名前になっている。

  • イゴース・ド・イカーナ王
『ムジュラの仮面』に登場する古城イカーナの王。側近二人を連れて襲ってくる中ボス。
『時オカ』の設定上スタルフォスは出せなかったためか実質こいつらがスタルフォスポジションである。
前座として、側近二人が襲って来て、倒すと王との一騎打ちとなる。
側近はスタルフォスと違いZ注目していても二人して襲ってくる。ブレー面のマーチを聞くと戦闘そっちのけで行進を始めるのでその隙に攻撃できる。
部屋の光をカーテンで遮断されているので炎の矢でカーテンを燃やし、攻撃を与えて崩れた所にミラーシールドで光を当てれば倒す事ができる。
王も倒し方は同じだが、毒霧を吐いたり、首を飛ばすなどの攻撃バリエーションが多い。
隊長のボウシを被っている時のリアクションは必見。

  • デスタルフォス
上位種と思われる死神。『時空の章』のLV.8ダンジョン「いにしえのはか」の中ボスとして登場。
攻撃手段は二種類の光弾と鎌で、リンクの攻撃は全て無効。光弾のうち拡散しない方を剣で跳ね返して当てるとコウモリになってしまい、その間だけ剣が効くようになる。
拡散しない光弾を喰らうとリンクが赤ん坊の姿になり、一時的に攻撃できなくなる。

  • スタルハウンド
『トワイライトプリンセス』に登場するガイコツ犬。
夜のハイラル平原に出現し、集団で襲ってくる。

  • 古の勇者
『トワイライトプリンセス』に登場する骸骨剣士。敵ではないが、リンクに奥義を授けるために剣を交える。
勇者として生を受けながらも後世に伝えられなかった無念故に現世に留まっており、
各地のウインドストーンで狼の遠吠えで歌うと金色の狼の姿で現れ、その後で特定の場所へ行く事で奥義を教えてくれる。
リンクと同じ利き腕*1であり、『ハイラルヒストリア』では『ムジュラの仮面』の時系列のリンク……本作のリンクの祖先にして「時の勇者」リンクその人である事が示唆されている。
コキリ族として育った少年がスタルフォスのようになるのはある種の皮肉であろうか。

  • スタルフォス剣士
『大地の汽笛』に登場。兜を被った二刀流のスタルフォス。
剣を振り回しながら突撃してくる他、通常種に比べて耐久力が高くなっている。
攻撃力は寧ろ下がっているのはナイショダヨ。
こちらも「スタルのホネ」を落とす。

  • スタルヘッド
『スカイウォードソード』に登場する頭部だけが骨の三つ首大蛇で噛み付き攻撃を行う。
三つ同時に倒さないと再生してしまうが、再生時には横一列になる。
盾アタックだと気絶する。

  • スタルチャンピオン
『トライフォース三銃士』に登場するボス。
左手に刺付き鉄球を装備しており、それで叩きつける攻撃と、身体の一部を取り外してブーメランのように投げ飛ばしてくる他にバラバラになった際は鉄球がリンク達に向かって転がってくる。
正面以外の箇所から攻撃を当てると飛び跳ねるので、再度当てるとバラバラになるので、胴体の骨で守られているコアは、ハンマーでダメージ与える。
ダメージ与えると元に戻り大ジャンプして衝撃波攻撃をしてくるので離れて回避した方がいいが、第二段階だと衝撃波の範囲がかなり広いので土俵の外まで避難。
頭蓋骨がコアを飲み込み空中に移動したらトーテムで攻撃を当てると気絶するので斬りつけると倒せる。
剣で斬るよりブーメランで攻撃すると比較的安全に倒せる。



追記、修正は迷いの森から出てこられた人がお願います。

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最終更新:2023年06月17日 12:22

*1 GC版では左利き、Wii版では右利き。