天羽ジュネ

登録日:2016/04/04 (月) 5:00:00
更新日:2024/01/04 Thu 23:04:50
所要時間:約 10 分で読めます





天使は光の中にいる…ううん、光の中でしか生きられないの





◆概要
天羽ジュネはプリティーリズム・レインボーライブの登場人物。CV:宍戸留美

ファッションブランドショップ「ディアクラウン」プロデューサー
誕生日 不明
星座  不明
血液型  不明

マイソング「nth color」
ジュネ&りんね「SEVENDAYS LOVE,SEVENDAYS FRIEND」



本編開始から3年前に史上初の4連続プリズムジャンプを成功させ、プリズムクイーンの座についた16歳のプリズムスタァ。
落ち着いた佇まいとファッションからそれ以上にも見られるが、よく見ると年相応の部分が散見される。主に聖絡みで
なんといっても髪型が特徴的。銀髪を頂点で編み込み左右に1つずつ巨大なドリルロールを作っている。すごく重そうに見えるが、ライブシーンでわかる通り巻いた髪の中は空洞なので見た目ほど重くはなさそう。…まあそもそもロール作るのにすごい量の髪が必要なんだけどね。

しかしクイーンになってからはプリズムショーの第一線から退き、ファッションブランドショップ「ディアクラウン」のプロデュースを中心に活動している。


プリズムライブの際に用いる楽器は指揮棒で、オーケストラを召喚して指揮を行う。
また、ギターを使うこともできる。





◆性格
神秘的で浮世離れした只者ならぬ雰囲気を漂わせているが、性格は温厚。快活なタイプではないが人当たりは悪くない。
悪く言えば超然として得体の知れない少女だが、内面にはプリズムショーの師である氷室聖への強い確かな愛情が潜んでいる。
…のだが、彼は筋金入りのプリズムショー馬鹿であり子供のように純粋な男なので、ジュネの想いに全く気づいていない。
実はジュネがプリズムショーをやっているのも聖のためという側面が強く、聖がプリズムショー協会の会長になれたのもジュネの力が大きい。
つまり聖の指導を受けたジュネが実績を集めたことで同時に聖の実績にもなったのだ。
ただ聖への愛はジュネの中で最も大きいウェイトを占めているものの、最後のショーの前に聖とは直接関係のないマネージャーの美浜奈津子に感謝の言葉を呟いていることからわかる通り、決して彼だけを見て他の人間を度外視しているわけではない。


























かぐや姫は月に帰るとき、天の羽衣を着た途端、それまでとても可愛がってくれたお爺さんとお婆さんの事を忘れ去ってしまうの

……だから、かぐや姫は少しも悲しまずに月へ帰っていくのよ



その正体はりんねと同じプリズムワールドの使者にして本作における世界の危機の元凶の1人
プリズムワールドの使者は複数存在し、時間と空間を超え世界を移動してプリズムの煌めきを伝える役目を持っている。使者は通常、我らがよく知るりんねの姿だが、意志によってはその姿を変容させることができる。つまり「天羽ジュネ」としての外見は外付けの外装であり、彼女の願望を投影した姿なのだ。逆に変身は人に上手く溶け込むための機能であり、記憶を失い素の容姿で落ちてきた本編のりんねがイレギュラーなのかもしれない。

ジュネは世界にプリズムの煌めきを伝えるという使命を帯びてお供のマスコットのペンギン先生を伴って次に煌めきを伝えるべき世界を探していた。そんな時偶然レインボーライブ世界の氷室聖の姿が目に入り、彼に見惚れたジュネは彼を通じて役目を果たすことに決める。

世界に降り立つ際は聖の亡き母の面影を感じさせる外見に変身。プリズムキングの決勝戦前で悩んでいた聖の前に姿を現し、彼に4連続ジャンプのヒントを与える。
しかしその後、聖が仁の策略で怪我を負い、プリズムジャンプが飛べなくなってしまう。現場に居合わせ違和感を感じながらも聖を守れなかったジュネはそれに責任を感じ、聖を指導者として導いて自らがスタァになる事を決意する。…もうこの時点で本来の役目より聖個人を優先している。そして聖をコーチに練習に励み、4連続ジャンプを成功させ史上最年少となる13歳でプリズムクイーンの称号を手にした。
しかしプリズムの煌めきを伝えるプリズムワールドの使者が表立って活動しプリズムショーの頂点に立ち続けたことにより、レインボーライブ世界のプリズムの煌めきは徐々に枯渇していくことになる。それは同時にジュネ自身の身体にも負荷をかけ続けていた。

りんねが世界を渡る途中でレインボーライブ世界に落ちてきたのもジュネが自らの羽を引きちぎり、本来の使者としての役割を放棄したことが原因である。
と言ってもジュネが意図して引き起こしたことではなく、羽を引きちぎった時に発生した衝撃に次元移動中だったりんねがたまたま巻き込まれたという事故のようなものだが。





◆来歴
当初は静観していたものの、ハッピーレイン、ベルローズら新世代のプリズムスターの台頭に刺激を受け本当は彼女らのスタァとしての煌めきに目を輝かせる聖が面白くなかったためプリズムショーに復帰。
32話の復帰公演(本編初出ショー)で行われた歌やダンスにも注目したいが、なんといってもプリズムライブとプリズムジャンプに言及せざるを得ない。
使用するのは楽器ではなく指揮棒(タクト)。つまりジュネは指揮者というオーケストラを統べる存在であり、それだけでなるたちとは別の位階にいることが容易にわかる。そして過去プリリズシリーズの大技「エンジェルキス」、「無限ハグ・エターナル」と「オーロラライジング」を連続ジャンプに組み込んでいる。あのオーロラライジング(未完成版とはいえ)を繋ぎに使ったのである。そして5連続ジャンプ「愛のシンフォニー ラムール・ド・ランジュ」にて天から降ろされた赤子を抱きしめ柔らかな翼で包み込んだ。

ジュネの圧倒的なスケールになるやべるは言葉もなく、呆然と涙を流した。




第43話ではウィンター・ホワイト・セッションにりんねとともに出場し最高クラスのスタァ同士の壮大なプリズムショーを魅せるも、2連続以降のプリズムジャンプはデュオジャンプではなくそれぞれの固有ジャンプを披露。…否、それは2人の命を懸けた決闘。
6連続にて別空間に跳躍し、2人の「りんね」の対話が始まる。




「勝つのは私よ!だって!…あなたは本当の愛を知らないから」

「世界を移動するたびに記憶を失ってしまう私達は、本当の愛を知ることができない」

「愛を知らない者が本当のプリズムの煌めきを放つことができるの?」



「でも、私は愛を知っている。私には好きな人が居る。愛している人がいる」

「私達はこの世界のものといつまでも一緒にいることは出来ない。私達は年を取らない。でも人は老い、やがて死んでいく。必ず別れが来るの」

「この愛があれば私は永遠に生き続けることが出来る。この世界でプリズムの煌めきを永遠に伝え続けることができる!」

「人の心は移ろうもの。人は平気で嘘をつく。欺く。簡単に信じてはいけないわ」

「聖は!…彼の愛は本物よ!彼はきっと私のことを、愛している」

「本当にそう言えるのかしら?」

「私には分かる。彼は私のことが好きに決まっている!」

「…そう思うのは危険よ」


「人を愛したこともない者が、私に語る資格はない!!」



決闘は引き分けに終わる。だがお互いに傷は大きく、ジュネの身体はついに表層に異常が見えるほど疲弊することになる。





第44話でピコック先生の口からなるたちにジュネがプリズムワールドからの使者だということ、そしてジュネがプリズムショーの頂点に立ち続けていることで世界から煌めきが失われかけていることが話される。そして、煌めきの枯渇はついに物理的な影響を及ぼし、各地でショーやジャンプができなくなりはじめていた。


第45話で聖に呼び出され、記者会見に対応することになる。彼の口から自分とジュネの間に恋愛関係はないと断言され、その場は模範解答で取り繕ったものの、強いショックを受け自宅で1人涙を流す。りんねとの対話を考えるとあまりにも酷。





オーバー・ザ・レインボー・セッションではべるの次に登場。己の全てを賭して聖への愛を体現し、7連続に至る。



「聖、あなたは私のプリズムショーをいつも優しく見つめてくれていたわね」

「聖、あなたはどうしてそんなに優しい笑顔になれるの?あなたが好きなのはプリズムショー?それとももしかして、私?」

「知りたい、聖の気持ち。あなたが時々見せる寂しい表情。私があなたを微笑ませてあげたかった」

「ああどうして、心がバラバラになってしまいそう。この気持ちが恋なの?暖かくて心地よくて、でも悲しく切ない。教えて、あなたの気持ち」

「あなたとともに過ごした時間、あなたと交わした言葉の数々、あなたがくれたたくさんの笑顔、ずっと記憶の中に留めておきたい」



「好きよ、聖。あなたのことが好き」



「ずっとあなたの側に居たい。例えあなたが老いて死んでしまったとしても、私はあなたを永遠に愛し続けるわ」

「だからこの記憶、絶対に消したくない。プリズムワールドに帰るわけにはいかない!」




しかし7連続ジャンプ「ラ・フラム・ダ・ムール」の途中で力尽き、ステージに落ちてしまうも古傷を無視して駆けつけた聖に抱き止められ難を逃れる。
失敗により大きく減点され、「ジュネを上回る」という目的の一つは達成できたが…ついにプリズムの煌めきが完全消滅してしまう。
また煌めきが失われると同時に髪のロールが解けてストレートになってしまう。


「聖さん……私のショー、見てくれた?喜んでもらえたかしら…」

「ああ、素晴らしかったよ…!」

「よかった……」

「…好きだ」

「好きだジュネ。ずっと前から、いや初めて会ったあの時から。だから行かないでくれ!僕は君を愛している!」

「…ずっと、わからなかった。あなたが私を好きなのかどうか……でも、信じたかった。私は、あなたに愛されてるって……」


初めて聖とジュネが出会った時のジュネの外見年齢は気にしてはいけない。
聖から想いを告白され、未練は消えたと身体をりんねに明け渡そうとするが、りんねは自分の身体を分解しジュネと融合させる。


煌めきが失われてからはりんねの代わりに最終進化を遂げたスターのセブンスコーデを身に纏い7人のプリズムライブでりんねを自分の中から復活させる。
りんねが旅立つときに自分の体を取り込むように言うが、プリズムの女神(cv神崎そなた)の計らいで人間として生まれ変わりこの世界で生きることを命じられる。その代償はプリズムショーをする能力と、ジュネがこの世界で紡いできたすべての記憶を失うこと。ジュネは承諾し、なるたちと共にりんねを送り出した。










そして最終話、記憶を失い聖への恋心も忘れてしまったジュネの傍らには聖の姿があった。


「氷室さんはどうしていつも私に優しくしてくれるの?」

「それは、君を愛しているからだよ」


それは過去を取り戻す道程なのか新たな物語なのか。
しかし、りんねがそうであったように重ねた記憶を忘れても本当に大切なものは決して消えはしない。
2人の人生に幸あれ。


ちなみにジュネを1年以上ほったらかして想い人を探していたペンギン先生は監督不行き届けを咎められ、マスコットの地獄へと送られることになった。





◆使用したジャンプ
・スター・スプラッシュ
・エンジェル・キッス
・オーロラ・ライジング
・無限ハグ・エターナル
・愛のシンフォニー ラムール・ド・ランジュ
・皇帝演舞
・愛の炎 ラ・フラム・ダ・ムール

(デュオ大会時)
・シャイニー・スター・ファンタジア


KING OF PRISMにおいて

RLのメイン女性陣の中では唯一1作目から登場。
記憶を失いエーデルローズの礼拝堂でシスターとして生活している。聖との関係はRLラストからそれなりに進展している様子。

しかしキンプラで法月仁がエーデルローズに現れた時には聖ではなく仁について行ってしまう。
とはいえ仁に鞍替えしたわけではないらしく、シュワルツローズでは仁のことはそこそこにレッスン中のルヰだけを見つめていた。


迎えた大会中、ルヰのショーを見たジュネは何かを幻視。

そしてプリズムキングを称えるその場で仁を慰めた後にそのまま聖のもとにプリズムダイブした。ジュネは失われたはずの記憶を取り戻したのである。

「好きよ、聖さん」


こうして遂に公になった2人の交際だが、そんな様子を見ていた仁は…


◆余談
プリズムの煌めきが失われることによる影響は単純にプリズムショーやプリズムジャンプができなくなるだけではなく、人々から感動や創造といった概念が著しく損なわれることを意味する。要するに世界がヤバい

ジュネは過去のプリズムジャンプを苦も無く再現しているが、オーロラライジングは未完成版しか飛べず、その先を創ることはできないらしい。


「皇帝演舞」は阿世知今日子がクイーンを獲った際(AD13話)に飛んだジャンプである。
ちなみに「エンジェル・キッス」は高峰みおん。「オーロラ・ライジング」は神崎そなた他。「無限ハグ・エターナル」は春音あいら。

ジュネのマイソング「nth color」を直訳するとN番目の色となる。何度でも~と取るか全てを内包した色と取るか。
歌詞は母性愛の色が強く、ゆったりとしながら厳かな曲調はやはりそれまでの曲と比べ異質であり格を感じさせる。


煌めきの消失と同時に髪のロールはなくなったが、りんねと融合し7人でショーをする際は戻っている。
だが最終話ではまたストレートになった。このことから髪のセットは煌めきのの力ではないかと言われる。




実はあのままジュネがプリズムワールドに帰ったとしても記憶を消去され廃棄処分されていたそうだ。
まあ使者としてはバグってるわけだしね…




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