仮面ライダーキバ(登場キャラクター)

登録日:2009/09/01 (火) 19:41:50
更新日:2024/04/03 Wed 00:48:13
所要時間:約 7 分で読めます






「行くよ、キバット!」


「キバッていくぜ!!」




仮面ライダーキバとは、
仮面ライダーキバ』の主人公、紅渡キバットバットⅢ世に自分の腕を噛ませ、
アクティブファングから『魔皇力』と呼ばれる一種のアクティブフォースを注入し、渡の体内の魔皇力を活性化させ変身するライダー。

スーツアクター:高岩成二、永徳(『ディケイド』)

モチーフはコウモリ。
カボチャ(ハロウィンの「ジャック・オ・ランタン」)の意匠も含まれる。

キバはファンガイアのキング(皇帝)が装着する鎧だが、元ファンガイアのクイーンである真夜によって息子の渡に与えられた。

なお、渡が所持するキバの鎧は、過去のキングが所持していた『闇のキバの鎧』の次に開発された物である。
このキバの鎧は安定性を重視しているため、『カテナ』と呼ばれる鎖型の拘束具を身に付けて力を抑え、自壊を防いでいる。


バイクのマシンキバーに魔像ブロン(見た目はモアイ像)が合体した『ブロンブースター』は歴代最速のバイクで、時速1550㎞を誇る。
響鬼の『凱火』との差は実に1310㎞。
カブトの『カブトエクステンダー』のクロックアップ時を除く)
例によってCG多用のためか、本編一回、映画で一回と活躍がかなり少ない



◆各種フォーム

基本4フォーム+2の計6形態とフォームの数はそこそこ多いがフォームチェンジの頻度がかなり少ない。
尚、歴代ライダーでも珍しくフォームチェンジの際にはそれぞれ専用のバンク映像が流れる。

キバフォーム

バランス重視のフォーム。

素手での格闘戦を得意とし、コウモリみたく逆さになったりもする。
ジャンプ力が高く、ひと跳びで85mも跳べる。
最も基本的な形態ながら普通のファンガイア相手ならこの形態で十分なレベルで強いのでこのまま戦う事が多い。

必殺技はキバットが「ウェイクアップ!」コールと共にウェイクアップフエッスルを吹き、右足の周りを飛んでカテナを断ち『ヘルズゲート』を解放、
右足の三つの『魔皇石』で脚力を上げ、左足で天高く舞い上がり右足で急降下キックを放つ『ダークネスムーンブレイク』。
片足を高々と上げてジャンプする姿勢はあまりにも有名。

ヒット後は地面、または壁に巨大なキバの紋章が現れる。
必殺技発動の際、三日月の夜になる。


ガルルフォーム

キバットにガルルフエッスルを吹かせ、『魔獣剣ガルルセイバー』を召喚し変身するフォーム。

素早い動きと剣術を用いた接近戦を得意とする。
単純な機動力だけであればエンペラーフォームをも超えるが、初期は渡が未熟なせいかあまり使いこなせていなかった。

必殺技はキバットの「ガルルバイト!」コールでキバットにガルルセイバーを噛ませた後、キバが口に咥えて飛び上がり、
急降下して敵を切り裂く『ガルル・ハウリングスラッシュ

ヒット後は敵にガルル(獣人の方)の輪郭が浮かぶ。
必殺技発動の際、満月の夜になる。
ガルルの特性上、変身した日が満月に近ければ近いほど戦闘力が上昇し、満月の際のハウリングスラッシュを本気で放てば
山を一つ切り裂けるほどらしい。

アクション等の関係でも基本4フォームの中では結構出番はあったが、イクサにガルルフェイクフエッスル(武器を奪う)を使われ、フルボッコにされたりもした。これに対して中々ゲームには参戦してこなかったが、ガンバライジングBS3弾で遂に登場。APと追い討ち発生率を上げてくれる使い勝手の良い一枚だ。


バッシャーフォーム

キバットにバッシャーフエッスルを吹かせ、『魔海銃バッシャーマグナム』を召喚して変身するフォーム。

視力などの感覚器官が発達しており、アクアフィールドを生成しての戦いを得意とする。

必殺技は「バッシャーバイト!」コールでバッシャーマグナムを噛ませた後、敵を何処までも追撃する水の弾丸を放つ『バッシャー・アクアトルネード

ヒット後は敵にバッシャー(獣人の方)の輪郭が浮かぶ。
必殺技発動の際、半月の夜になる。

特撮では表現が難しい水中戦を得意とする形態な上に必殺技の演出にCGを多用する=予算がかかる都合上かなり出番が少ない。
出番が少ないだけならまだしも敵を仕留め損なう事や苦戦が目立ったりする等全体的に待遇が悪い。
DVDのパッケージでは背表紙になかなか抜擢されず、思い出したように最終巻に回される始末。並び的にガルル→バッシャー→ドッガで自然になるであろう3巻の背表紙は何故かセーブイクサである


ドッガフォーム

キバットにドッガフエッスルを吹かせ、『魔鉄槌ドッガハンマー』を召喚し変身するフォーム。

パワーと防御重視で、パンチ力と防御力が大幅に上昇している。
ハンマーの一撃は10mの鉄をも打ち砕く。
ドッガハンマーを引き摺る姿はもはや処刑人。

必殺技は「ドッガバイト!」コールでドッガハンマーを噛ませた後、ハンマーから出る拳のオーラで敵を叩き潰す『ドッガ・サンダースラップ

ヒット後は敵にドッガ(獣人の方)の輪郭が浮かぶ。
必殺技発動の際、朧月の夜になる。

攻守ともに強く、ハンマーの『トゥルーアイ』で隠れた敵を透視したり敵を麻痺させたりと、反則的に強い。
バッシャーフォーム以上に出番は少なかったが、戦った際はほぼノーダメで一方的に敵を屠る姿が印象に残る。


なお、各種フォームの色と特徴はクウガと同じで、『仮面ライダーディケイド』第4話ではディケイドクウガと戦った。


フォーム

ドッガ、ガルル、バッシャー、キバの4フォーム全ての特徴を持つフォーム。

本来有り得ない同時召還を行うため、身体への負担が大きく、5分しかこの形態を維持出来ないが、その反面全てのフォームの能力を使える為、かなり強い。

必殺技はキバフォーム同様『ダークネスムーンブレイク』で、他のフォームの必殺技は使えない。そして周囲を夜にもしない。

劇中では一回きりの登場*1ハイパーバトルビデオ『仮面ライダーキバ アドベンチャーバトルDVD ~キミもキバになろう~』でも
キバットの回想するキバの活躍シーンからハブられていた。

名前の由来は各形態の頭文字から。
正式名称は『ドッガガルルバッシャーキバフォーム』



エンペラーフォーム

魔皇龍タツロット』という覚醒魔獣にキバフォームの全てのカテナを外させ『究極覚醒(ファイナルウェイクアップ)』したキバの真の姿。
黄金に輝くその姿から、『黄金のキバ』と呼ばれる。
タツロットにも対応するフエッスルがあるのだが、大抵の場合タツロットの方が勝手に現れるため使われたことは少ない。

鎧も全身に身に纏い、右足の三つの魔皇石が胸部に移動し、魔皇力が全身に行き渡るようになっている。
というのも、本来このエンペラーフォームにそっくりなダークキバを見ればわかる通り、キバの鎧はエンペラーフォームこそが通常形態であり、
他の4つの形態は「パワーを抑え込んだ姿」に過ぎない。
したがってタツロットはあくまで「能力を解放させている」のであり、装甲響鬼や電王クライマックスフォームのように「上乗せしている」わけではない。

このエンペラーフォーム、恐ろしいことに核爆発を受けても無傷でいられるという設定がある。
お空やGP02涙目である。恐るべし。

防御力もさる事ながら、何と前蹴り一発がダークネスムーンブレイクに匹敵するという凄まじい火力を有する。でも設定上下級ファンガイアですらそれを5発近く食らっても普通に生きてるってなんなの…
ドランと一体化して放った劇場版のジャイアントムーンブレイクは、月を蹴り飛ばし、月一面にキバの紋章を刻みこむ程の攻撃力を持つ。
恐らく全ての仮面ライダーが繰り出した必殺技の中で最もスケールのでかい威力。

さらには、単騎で一国も滅ぼせるらしい。

戦闘スタイルは素手(特に足技)だが、後に『魔皇剣ザンバットソード』を手に入れる。
また、ダークキバ同様に「キバの紋章」による拘束も可能。


▼エンペラーフォームの必殺技

エンペラームーンブレイク
ダークネスムーンブレイクの強化版。
両足からキバの紋章のような赤いエネルギーが発生する。
両足蹴り・跳び蹴り・空中連続蹴り・ドリルキック・回し蹴り・跳び回し蹴りのいずれかを叩き込む。
150tの威力はライダーの必殺技の中でもなかなか威力を誇る。
初期は話の都合上、即死させられない敵が続いたが、後半は強かった。
…が、威力だけなら実は仮面ライダーシザースのシザースアタックに負けていたりする。


エンペラーハウリングスラッシュ
ハウリングスラッシュの強化版。
柄にタツロットが合体したガルルセイバーから発動。
上空から、もしくは刃・柄部分から炎を放出して連続で敵を一刀両断する。
形状はダース・モールのライトセーバーっぽい。

エンペラーサンダースラップ
サンダースラップの強化版。
柄にタツロットが合体したドッガハンマーから発動。
タツロットが作った光球をハンマーで野球よろしくフルスイングする。

エンペラーアクアトルネード
設定のみ存在するアクアトルネードの強化版。
タツロットから放出する弾丸で敵を撃ち抜く。
エンペラーフォームの必殺技で唯一本編未使用。後にバトライド・ウォーⅡで登場した。
雑誌や書籍には、この技で使うと思われるタツロットが銃身に合体した状態のバッシャーマグナムを持った写真がある。

ファイナルザンバット・斬
ザンバットソードのザンバットバットを上下させて研ぎ澄まし、限界ギリギリまで魔皇力を注入し放つ最強技。

様々なバリエーションがある。
その圧倒的な威力で数々の敵を葬り去った。
一振りでUFO型巨大モンスターを何十体も破壊出来る威力を誇り、一撃で巨体を有するサバトも両断した。

キバ飛翔態(エンペラーバット)

渡の思いが臨界に達した時に変身出来る形態。
高い素質を持つハーフファンガイアのみ変身出来るとされている幻の姿。
劇場版ではアークに無理矢理解放されてこの姿になった。

この姿はエンペラーフォーム以上に強力な力を持ち、最悪暴走の危険性があるため、
キバットが心中覚悟で魔皇力をフルにコントロールしなければならない。
(この状態ではキャッスルドランと融合することができ、その姿は全身が黄金色に輝くエンペラーフォームのようになる。
その際の必殺技はジャイアントムーンブレイク
レジェンドアークが引き寄せた月を蹴り返し、地球からも視認できる程の巨大なクレーターを月に残した。)

ライダーが別形態に変形するのは『仮面ライダーディケイド』のファイナルフォームライド仮面ライダーアクセルのバイク形態の先駆けとなった。

必殺技は口から放つ光線『ブラッディストライク』。

もはやライダーではなくドラゴンのような姿で飛行能力を有しているが、あくまでも設定上はコウモリ。
デザイナーは紅渡のファンガイア形態のつもりで書いたと語っている。

東映公式の『仮面ライダー図鑑』では、エンペラーフォームはあくまでも「真の姿」であり、最強形態はこちらと位置付けられている。


エンペラーフォーム

てれびくん応募者全員サービスのアドベンチャーDVDに登場。
キミ(視聴者)の努力によって生まれた奇跡のフォーム。

これに変身しているのは視聴者という設定。
声は声優が演じている。

必殺技はエンペラームーンブレイクの強化版の『エンペラーブレイク』

見た目にさほど違いは無いが、こちらは貫通力のあるエンペラームーンブレイクと言った感じ。


キバアロー

仮面ライダーディケイド』で登場。
ファイナルフォームライドのカードにより、キバットバットⅢ世を模した巨大な弓矢の姿へと変形した姿。

必殺技は『ディケイドファング

ガンバライドではディケイドキバがこれを使用し、
「地上からゲートを破壊した後、キバアローの力で空を飛び、空中から敵を射抜く」
という演出になっている。

それにしても180度開いた股から矢を射るなんていろいろと危ない気がする





◆余談

本編終盤の40話前後から、渡の姿からキバフォームを介さず一気にエンペラーフォームに変身することが多くなり、キバフォームの出番が激減。
あたかもエンペラーフォームが基本フォームのように扱われている(設定上は間違っていないのだが)。

このようになった理由は、後半からはキバフォームのスーツが翌年のディケイドの発表会などで出払うことが多くなったためという大人の事情である。

まあ、エンペラーフォームはキバの本来の姿なのでこれが基本でも問題は無いのだが、キバフォームの出番が減って残念に思った人も少なくないだろう。

また、出番が増えるということは、とりもなおさず戦いが長引く=苦戦が増えるということでもある。
ただでさえ歴代最強フォームの中では最も登場が早いというのに、それ以降も出番が増えてしまったため、スペック上は歴代でも屈指の実力を持ちながら、あまり強いという印象がない不遇の存在である。
…と言うのは当時の印象であり、現在でも本編での最強フォームの登場回数はこのエンペラーフォームは塗り替えられておらず、近年では強化フォームが極端に増えた事により最強フォームの出番が10話も満たない状況になっており、しかも『仮面ライダードライブ』以上ではラスボスは最強フォームで倒す事が出来ない等年々扱いがお世辞にも良いとは言えない状況になっている。
劇中で苦戦描写が少なく無かったエンペラーフォームだが、近年の最強フォームとは違いラスボスも倒せている他、終盤でザンバットソードを入手して、尚且つその状態の渡が本気で戦えばからは負け無しな事もあり、最強フォームとしての扱いの良さが再評価されつつある。

アクションフィギュアシリーズのS.H.Figuartsにおいても10年近く商品化されていない状態が続いていた。これは装着変身との過渡期に放送されていた作品であることや鎖の表現が難しいことが原因だった。
そして2019年、ついに真骨彫として商品化された。ダークネスムーンブレイクを軽々と決められる広い可動域やヘルズゲート解放用パーツも付属し、ネックであった鎖も緻密に再現されており評価は高い。

◆『小説 仮面ライダーキバ』での活躍

講談社キャラクター文庫の『小説 仮面ライダーキバ』でも原作と同じく渡が変身するのだが、
本作ではキバットが存在していない設定の為、若干仕様が異なる。
渡が変身の意を示すと同時に、自動的に『キバの鎧』が彼の肉体に装着される。
キバフォームにあたる形態しか無く、ツールもマシンキバーのみ。
フエッスル系ツールやキャッスルドランやブロンといった特殊兵装も無い。
前述のようにキバットがいない為、ベルトがどうなっているかは不明。

原作ほど装備が充実していない代わりなのか、戦闘力は極めて高く、単純な格闘攻撃のみでファンガイアを苦も無く粉砕する程の力を見せ、
また鎧の特殊能力なのか、ファンガイアの驚異的な再生能力すら無効化してみせた。
防御力も非常に高く、イクサの『イクサ・ジャッジメント』がクリーンヒットしたにもかかわらず大したダメージにならず、
カウンターで必殺技を繰り出す余裕がある程。

原作同様、ダークネスムーンブレイクを必殺技として使う。フエッスルがない為、渡の意志で右足の拘束を解除する。
作中で苦戦描写はほとんどなく、人間との戦いを迷う中でイクサの強襲を受け、撤退した程度である。
作中のファンガイア側の言動を見る限り、原作と違って鎧はこの一着しか存在しないらしく、同時に王の証として見られている。
なので、原作のように真の姿であるエンペラーフォームがあるかは不明である。

余談だが渡が鎧を初めて使ったのは16歳の頃の様子。

渡「追記・修正するよ、キバット!」
キバット「キバッていくぜ!!」

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最終更新:2024年04月03日 00:48

*1 でもしっかり専用バンクが作られていたりする。