機動戦士ガンダムΖΖ

登録日:2010/05/20 Thu 01:02:12
更新日:2024/03/13 Wed 08:45:28
所要時間:約 10 分で読めます


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80年代テレビアニメ ※土曜夕方17時30分です。 アニメ アニメじゃない エゥーゴ カイレポ ガンダム ガンダムTVシリーズ ガンダムZZ ギャグガンダム コミカル→シリアス サイレントヴォイス サンライズ ジオンの幻陽 スパロボ スパロボV復活参戦 スパロボ参戦作 テレビ朝日 ニュータイプの修羅場 ネオ・ジオン ロリガンダム 南田操 子供はみんなニュータイプ 宇宙世紀 富野由悠季 少年漫画的エッセンスとリアルロボット伝統の融合 強い子に会えて 後半はシリアス 斧谷稔 機動戦士ガンダムΖΖ 第一次ネオ・ジオン抗争 続編 遠藤明吾 鈴木裕美子 鎌田秀美 閉まらないハッチ 鬱展開←主に中盤と終盤




こどもはみんなニュータイプ!
見せてやろうよ、おとな達にさ!

機動戦士ガンダムΖ(ダブル)Ζ(ゼータ)



サンライズ制作のテレビアニメ。
略称は「ΖΖ(ダブルゼータ)」。
1986年(昭和61年)3月1日から1987年(昭和62年)1月31日まで名古屋テレビをキー局としたテレビ朝日
で毎週土曜日17時30分 - 18時00分に全47話が放送された。


◆主題歌


オープニングテーマ
前半「アニメじゃない〜夢を忘れた古い地球人よ〜
後半「サイレント・ヴォイス」

エンディングテーマ
前半「時代が泣いてる」
後半「一千万年銀河」


概要

機動戦士Ζガンダム』の直接の続編。終始シリアスだった同作と打って変わってコミカルな作品になっている。
同じようなことをするのもどうかという判断かもしれない。
その為か前作のような作風を好む人たちからはいい評価をあまりうけていなかった。それを受けてかどうかは不明だが、物語後半からはシリアスな展開が増えた。

本作ではガンダムチームや女性キャラクターが多く登場するなど後の作品にも見られる要素が多く登場している。


TV版Ζの続編であるため、前作主人公のカミーユが精神崩壊しない新訳版とは矛盾が生じる。
しかし新訳版も続編『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』につながるので、精神崩壊をしていないカミーユを擁していると思われるエゥーゴがジュドーをパイロットにしたか否かはともかく、
『ΖΖ』のような流れで第一次ネオ・ジオン抗争が起こり、ハマーンは死亡したと思われる。

劇場版準拠であるガンダムエースの漫画『デイアフター・トゥモロー カイ・シデンのレポートより』の最後も、ΖΖ(に似た展開)に繋がる描写となっている。



●あらすじ

宇宙世紀0088年、グリプス戦役ティターンズは壊滅しエゥーゴも勢力が衰退。
摂政ハマーン・カーンに率いられたジオン軍残党アクシズ)はネオ・ジオンと名乗り、地球圏の制覇に乗り出す。
グリプス戦役で傷ついたエゥーゴの戦艦アーガマは、サイド1のシャングリラに寄港した。
そこでジャンク屋稼業をしている主人公ジュドー・アーシタとその仲間たちは、Ζガンダムを奪って一儲けしようと企んだ事から、アーガマと関わり合いをもち、
これに敵対するネオ・ジオン軍の巡洋艦エンドラとの戦闘に巻き込まれる事になる。(詳しくはこちら)




●登場人物

エゥーゴ

声:矢尾一樹
主人公の少年。旧式のコロニーで治安の悪いシャングリラでジャンク屋をしている。
アーガマの入港を発端にしてネオ・ジオンとの抗争に巻き込まれていく。
内向的なアムロ、怒りやすいカミーユなど、前二作の主人公と比べてかなり活発であり、メンタルも安定している。

シスコンの気があり、リィナのことになると目の色が変わる。
ジャンク屋をしていたのも彼女を学校に通わせるためであり、ネオ・ジオンに捕らわれてからは救出のために奔走する。

スペシャルな子供の方が有名だが、彼も最年少主人公である。
女装男子その1。


  • エル・ビアンノ
声:原えりこ
ヒロインその1。ジュドーたちと一緒にジャンク屋をしていたちょっとおてんばな女の子。
グレミーやEDの関係やらで、各媒体ではルーばかりが取り上げられ、
視聴者からの印象が悪いビーチャとくっついたせいで、何とも言えない残念なイメージがまとわりついたことは少しかわいそう。
ルーよりも更に強力なライバルが何人もいるため、どの道目立たないと言えばそれまでなのだが…。


声:松井菜桜子
ヒロインその2。勝気な性格のエゥーゴの少尉。
志願兵であり、アーガマクルーで正規のMSパイロットは彼女だけ。
ΖΖガンダムのコアファイターを持ってアーガマと合流。その後は主にZに搭乗している。
初登場シーンでは、ジュドー達と敵対していたジャンク屋のゲモンを背後から殴り倒すという一幕が。
ネオ・ジオンのグレミーに一目ぼれされるが、まるで相手にせず。


  • ビーチャ・オーレグ
声:広森信吾(後の森しん)
ジュドーと一緒にいたジャンク仲間の少年。
悪ガキの面が強く、大人たちに反発したり、ジュドーへの対抗心を燃やしたりする。
その上、ネオ・ジオンとの内通者をやったり、MSに沢山の爆弾をつけたりとやりたい放題した。
元々の立場を考えると行動の理由は分かるのだが、いずれにせよ行動が酷すぎたので、本作で最も視聴者からヘイトを集めているかもしれない。
というか前作で非難されたカツよりやったことは酷いのだが、ゲームではカツよりフィーチャーされないからか、最後はマシになったからかカツよりはヘイトを集めていない感じ。
ただ、彼も戦いの中で成長しており、終盤にはネェル・アーガマの艦長代理を務めた。


  • モンド・アガケ
声:塩屋浩三
ジュドーのジャンク仲間の少年。
基本的にビーチャとつるんで悪さをするという役回り。
こちらはまだどこか憎めないところがある…まあ大体腰ぎんちゃく。
そんな彼だが、ある時不思議少女と両想いになり…。


  • リィナ・アーシタ
声:岡本麻弥
ジュドーの妹。
ブラコンではないが兄を心配している。
ジュドーがエゥーゴに協力する理由の大半はこの子が絡んでいる。
ただし、前半と中盤と後半のそれぞれでジュドーへの影響内容は異なる。
後にネオ・ジオンにさらわれ、グレミーによってレディとしての教育を施される。
パンチラ要員。


  • イーノ・アッバーブ
声:菊池正美
ジュドーたちのジャンク仲間の少年。
気が優しいのだが優柔不断であり、その性格が災いしてしばしば酷い目に遭う。
だが、友達の為ならば自分の命も賭ける芯のある人物でもある。
何気に色々な役割を器用にこなしていて、Zザクの生みの親でもある。
放映を見ていないとネタ機体にしか見えないが、これは戦力不足に陥っていたアーガマ(ジュドー)を助けるための応急処置である。
そして周囲の反対に構わずこれで出撃し、モニターを始めとした不具合が出ていたにも拘わらず、地味ながらも普通に戦っていた…。
しかし命張って助けたのに頭に注文をつけられていた…かわいそうに。

リィナに気があるナイスガイでジュドーはイーノの想いを後押してたり。
女装男子その2。


声:鈴置洋孝
今作でもアーガマを指揮する我らが艦長。
今度はシャングリラの子供達に振り回される苦労人に。
なんと今作で白目が少なくても女性にモテる事が判明。


声:松岡ミユキ
グリプス戦役時のアーガマのクルー。
今作ではカミーユの看病に当たる為などの理由で離脱した。


声:飛田展男
前作の最終決戦で精神を病んでしまい廃人のようになったままであるが、驚異のNT能力は健在。
最後には治った模様。


今作ではOPで荒々しくあくびする以外の出番がない。


アニメ版ではOPで原始人から進化する以外の出番がない。
小説版ではシュツルム・ディアスに乗りジュドー達を助ける。


  • エマリー・オンス
声:藤井佳代子
アナハイムのドック艦ラビアンローズの艦長代行。
妻子持ちのブライトにとても恋する女性。
人気者のブライト艦長は大変である。


◆ネオ・ジオン

声:榊原良子
幼いミネバの摂政を務めるネオ・ジオンの実質的な指導者。ジオン復興の為に行動を起こす。
金色の冠に袖なしの専用の軍服というファッションセンスには意見が分かれる。
その若さに似合わない圧倒的なカリスマ性は健在。
しかし、心の奥底には誰にも言えない寂しさを秘めている悲しい人物でもある。
自分と同じNTのジュドーには心惹かれるものを感じており、ラスボスにしてメインヒロイン3。
後期OPの「サイレント・ヴォイス」は彼女の心情を描いた曲である。

愛機はZから引き続きキュベレイ
なんと今回はアッガイにも乗るのでアッガイファンは必見。


声:堀内賢雄
ネオ・ジオンの士官で戦艦エンドラの艦長。
ハマーンに心酔しており、彼女から渡された薔薇をコーティングして大事に持っている。
生真面目な性格で騎士道を重んじているが、軍人としてはトンチキな面も。部下のゴットンは苦労している。
いわば愛すべきバカであり、ファンからはミスターキシドーとか言われたりなかったり。
前期OPではジュドーたちの仲間になるかのような描写があったがそんなことはなかった。
失態続きで左遷されてしばらく登場しなくなり、再登場した時には強化人間に改造されていた。
ガルスJズサハンマ・ハンマザクⅢ改に搭乗した。


  • キャラ・スーン
声:門間葉月
ネコ目の巨乳。左右で別の色にしているロングヘアが特徴。
マシュマーが居ない間はエンドラの艦長代行をした。
マシュマーのお目付け役であり、余計なことまで記録するのであまり好かれていない。
MSに乗ると激しく興奮して冷静さを失ってしまうというマシュマー以上に凄いキャラ付けがされており、自分からはMSに乗ることを拒む。
マシュマー同様、後半で強化人間にされる。
ジュドーの顔を自分の胸にうずめたりもした。
R・ジャジャ、ゲーマルクに搭乗。


  • イリア・パゾム
声:佐脇君枝
強化されたマシュマーの副官兼監視役を務めるNT将校。ハマーン直属で、階級は中尉。
褐色で派手な容姿で、首に十字のアクセサリーをしている。
搭乗機はリゲルグ

『C.D.A.』には0083年時の12歳の彼女が登場。
かなりの美少女で、あまり褐色でなく、髪もやや長い。
ハマーンとも仲が良い。
搭乗機はケンプファー


  • ゴットン・ゴー
声:戸谷公次
マシュマーの部下。無能な上司に頭を抱える中間管理職。ネオジオンで貴重なツッコミ役。
「ダブルゼータなんて怖くない。怖いのは格下げだけだ!!」という作中屈指の名(迷)台詞を残している。
しかしマシュマーとキャラは軍人としては無能な一方で人間的には決して悪くない人物だったが、
こっちは軍人であることを考慮してもガチの悪人。敵の幼なじみを利用して爆破工作て…ドン引きなんですけど。
最後はその自分の策が原因による自爆に巻き込まれて死亡し、シリアスになっていく転換期となる、メタ的に色々な役回りのあった人物。
搭乗機はガザDとガ・ゾウム。


声:大塚芳忠
Ζから引き続き登場した数少ない人物の1人。
ジュドー達に助け出され、アーガマのΖを狙う。
序盤に何度か登場するが、結局死なずにそのまま登場しなくなる。
コミカルな序盤に出たのが運のつきか。その際、ザブングルのティンプのような格好になっていた。
もっともギャグ調なだけでとち狂ったわけではなく、最後もコロニーからすぐには出られず追いかけられなかったというだけの話なので、
後で何かやっていてもおかしくはない


  • グレミー・トト
声:柏倉つとむ(後のカシワクラツトム)
ネオジオンの士官。ザビ家の末裔を自称するが誰の血を引いてるかは不明。
ルーに惚れているが冷たくあしらわれる。

最初は新兵であり、マザコンなヘタレキャラだった。
だが、組織の指導者としての才覚や野心を内に秘めており、後半ではNT部隊を独自に編成し、ハマーンに反旗を翻す。
この変貌ぶりは大人の都合といわれるが、新兵なのに何故か重用されていることや、プルとの関係性など、何かあると思わしき布石は前半から描かれている。

基本的に悪役として描かれていて、実際どうかと思う人物ではあるが、根っからの悪人というわけでもない。
(やっていることの是非はさておき)青の部隊の戦士たちに共感したため個人的に助勢したり、
手違いで拿捕し中々アーガマに返せずにいたリィナの面倒を見ていて、何故かレディになるための教育も受けさせたりしていたことからもうかがえる。
恐らくこれらは母の教育による、律儀な性格故と思われる。悪いところも多いけど妄想ばかりのマシュマーよりも何となく騎士っぽい。

しかしプルツーとの引っ付き具合といいうらやまけしからん。
搭乗機は赤いバウ、クィン・マンサ。


声:本多知恵子
メインヒロインで、入浴が好きなお茶目な性格。元々はアクシズ在住のニュータイプの女の子。
「プルプルプルプル~!!」と口走りながら所構わず駆け回るというエキセントリックな面がある。
かなりの気分屋で、ジュドーに惹かれてアーガマに合流してしまう。

ジュドーが大好きで肩車させたり膝の上に座ったりする。
水不足な状況で勝手に水浴びをしてしまうなどかなりワガママなこともしているが、かなり大変な境遇。


声:本多知恵子
メインヒロイン2。プルのクローン。
プルの好戦的な性格を色濃く継いでおり気性が荒い。
赤いキュベレイやクィン・マンサに乗った。
初登場は冷凍睡眠させられた状態であり、全裸で乳首券…10才だけど発育が…。



●主なMS


合体と変形という初代ガンダムとΖの特徴を併せ持つMS。
割と早い段階で登場し、主人公機として大活躍する。
コロニーレーザーの20%の火力を誇る超兵器ハイメガキャノンを持つ。


引き続き登場。前半に大活躍。
ジュドーは砂漠大気圏突入ではこちらを使用した。
後半でも活躍したが、前半ではコミカルな動きを見せたり、Ζザクになったりもした。
1話から最終話までΖΖに交代することなくアイキャッチを担当した。
凄いマッシブで物凄く強そうと評判


ディフェンサーがなくなり弱体化。でも現役。


おそらくデチューンされた二号機。相変わらずのキンキラキン。
地味に異能生命体ばりの生還を果たすクワトロさんじゃないのだから、流石にその塗装はやめた方がいいと思う。


Zに引き続き登場するハマーンの愛機。その独特な形状は白いに例えられる。
多数のファンネルを搭載しており、彼女のNT能力によってその性能はフルに発揮されている。
今回はプルたちの使うキュベレイMk-Ⅱや強化された量産型も登場。
実はハマーン機はMk-Ⅱや量産型と比べて旧式化しつつあるのだが、パイロットの威厳もあり、とてもそうは思えない。


ガザCの後継機。


ガザシリーズの最終モデル。


分離・変形機構を備えたMS。


ドムに似た高機動MS。


ザク直系の量産機だが高性能。


量産型とは思えない超高性能重MS。原型はガンダムMk-Ⅴ


ネオ・ジオン軍最大にして最強のNT専用MS。


※余談だがΖガンダムの時に敵と味方のMSが判別し辛いとクレームが入ったため、本作は味方がツインorゴーグルアイ、敵方がモノアイに統一されている



◆『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』
2007-2008年にガンダムエースで連載された漫画。全2巻。
インドラ隊を中心とした話で、ΖΖのさまざまな場面とリンクしており、多くの本編キャラが登場している。
また、キャラのランドラ隊・ラカンのサンドラ隊によるサイド1攻略や、メッチャー・ムチャ司令によるアクシズ攻略作戦といった、
ΖΖ放送当時からあったマイナーな裏設定を掘り下げているのが特徴。




ジュドー「項目を生むもの……項目を育てる字を書き足せ!」
ハマーン「書き足すものなど…無い!」
ジュドー「自分の頭だけで考えるな!」

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最終更新:2024年03月13日 08:45