覇王アルゴサクス(DMC)

登録日:2016/03/27 Sun 14:26:18
更新日:2024/04/15 Mon 02:37:07
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彼は全にして、また無である 狩人よ、父の業績を越え 彼を永遠に滅ぼすのだ
――「狩人への道標」第13章1節


カプコンのスタイリッシュ ハイアクション、『Devil May Cry2』の登場人物にしてラスボスである。

魔帝ムンドゥス大悪魔アビゲイルと並ぶ力を持った魔界の覇王であり、かつて魔界で三大勢力に分かれて覇権を争っていたと思われる。

悪魔とは思えないほどに神々しい姿をしており、見た目は太陽の絵のような翼を生やした光り輝く炎の魔神である。
両性具有の存在であり、男←→女と自由に変化ができる完璧な肉体を持っている。もちろん、声も両者でそれぞれ違っている。

一部の人間からは神と崇められたこともあるらしいが、その本質は破壊と混沌をもたらし欲する絶望の化身である。

ムンドゥスやアビゲイルと比べると見た目こそ人間サイズとかなり小さいが、
それでも魔界で勢力を率いて覇権を争っていた実力は伊達ではなく、多くの悪魔達を屈服させてきた。
2に登場した雑魚悪魔やボス悪魔などはアルゴサクスの軍勢か、腹心であった可能性もある(闇の三賢者トリスマギアや魔界の戦士ボルヴェルクなど)
DMC5ではかつて右腕として仕えていた上級悪魔・バルログが魔具としてダンテの装備で登場しており、前日譚によるとアルゴサクスに下剋上を果たそうとしていたことが分かる。

ゲーム中では喋らないのでどのような性格・人格をしているのかは不明。

ムンドゥスとは覇権争いで敗れた様子であるが、そのムンドゥスがスパーダの反逆によって封印されると、
それを好機とばかりに一気に魔界の大半を手中に収める漁夫の利を得るに至った。
しかもこの時のアルゴサクスはどうやら力に相当な余力を残していた様子。
邪魔なライバルと戦わずして魔界を支配したことからアルゴサクスは結構な策士であると考えられる。


それから数百年後、アルゴサクスは人間界侵攻を企てて古代の神秘が眠るデュマーリ島に侵攻を仕掛けるが、デュマーリの守護者達と魔剣士スパーダの手によって封印されてしまった。
魔界に封印されたアルゴサクスは醜悪な肉塊へと身を包み、怨念を吸収し力を蓄えながら復活の時を待つことになった。

さらに時は経ち現代になると、ウロボロス社のCEOにして魔術師であるアリウスは究極の王となるため魔の力を求め、アルゴサクスの力に目をつけた。
そのためにデュマーリ島を近代化させ魔の巣窟へと変え、魔界の門を開こうと画策する。

結果的に儀式に必要な四つのアルカナを手に入れ、封印されていたアルゴサクスの力を取り込んだ――と思われたが、
ダンテが一策を講じていたために失敗してしまう。

それでもアルゴサクスの領域へと続く魔界の門は開かれ、ダンテは父・スパーダの偉業を超えるために魔界へと乗り込み、
ルシアはアルゴサクスの力を不完全に取り込んで悪魔化し、変わり果てたアリウスと死闘を繰り広げることになる。



Against the fate - 運命への反抗

悪魔化したアリウスを倒すと、取り込んだアルゴサクスの力はさらに暴走し、巨大な牙と尻尾を生やした醜悪な蜘蛛のような異形――アリウス・アルゴサクスとなって自らが刻み込んだ地面の亀裂の中でルシアに襲い掛かる。



Darkness instinct - 闇の衝動

禍々しい魔界の荒野に封印されていたアルゴサクスの繭、アルゴサクス・ザ・ケイオスは無数の悪魔達が無秩序に融合しており、
アルゴサクスはその悪魔達の力を自在に操り、ダンテを退けようとする。
この形態ではダンテが今まで倒した上級悪魔の一部がごった煮の状態になっており、
風の力を操る巨猿オラングエラ、無数の触手を持つ水魔ジョカトグゥルム、火炎のハンマーを持つ牛魔フュリアタウルス、
災いの塔と呼ばれる巨人ネファステュリス、溶岩蜘蛛のファントム、稲妻を操るロック鳥グリフォンの六体となっている。

ちなみにグリフォンのみ2には直接登場しないボスであるが、このアルゴサクス・ザ・ケイオスはアルゴサクスが力を蓄えるために
悪魔達の怨念を吸収しているもので、1で滅ぼされたグリフォンの怨念がアルゴサクスに吸収されて一部とされてしまったもののようである。(他の五体も同様)

さらに吸収した悪魔の力を自在に行使していることからアルゴサクスにはどこぞのARMSの神の卵のごとく、
他の悪魔の力を奪い我が物にする能力があるようである。



Ragnarok - ラグナロク

力を蓄え、完全復活を遂げるための触媒としていたアルゴサクス・ザ・ケイオスがダンテに倒されてしまったため、
アルゴサクスは不完全ながらも絶望の化身――ディスペア・エンボディードとしての真の姿を現した。

魔神の姿となったアルゴサクスは両手を剣や槍、鞭などに変化させて武器にするのは朝飯前であり、
瞬間移動で相手を翻弄したり自らの魔力を衝撃波や光弾に変えて放ち、さらには広範囲に光線の雨を降らすなど不完全ながらも驚異的な能力を持つ。

この形態ではアルゴサクス・ザ・ケイオスの時に吸収した悪魔達の力は行使しない様子。

しかし、魔剣士スパーダを超える力を持つに至ったダンテにはもはや力及ばず、最後にはアイボリーの銃による一撃で滅ぼされてしまった。


◆戦闘
デビルメイクライ2ではアルゴサクスとの戦闘は三種類存在し、ダンテは2回、ルシアは1回と必ず最後に戦うことになる。

ルシア編では前哨戦の悪魔化したアリウスを倒すと第二形態として、アリウス・アルゴサクスとなって襲ってくる。
巨大な尻尾を振り回したり毒液を撒き散らしてくる他、牙を伸ばしてルシアを食おうとしてくるので、食われたらレバガチャで逃げよう。
ルシア編のラスボスながら大きさの割に攻撃も前哨戦のアリウスと比べると単調なので、ナイフ投げを連発していれば余裕で倒せる。


ダンテ編ではまず第一形態としてアルゴサクス・ザ・ケイオスと戦うことになり、六つのパーツがそれぞれ違った攻撃を行ってくる。
基本的にその場から動きはしないものの、それぞれ攻撃してくるパーツに近づいていないとダメージが与えられない。
故に攻撃してこない離れたパーツに安全自体から一方的に銃攻撃で倒すといったことは不可能。

ちなみに難易度がDMDだとこいつらは同時に動いて一斉に攻撃してくるので回避を駆使して目まぐるしく動かないと攻撃する暇がない。
一方で低難度と違って、全てのパーツにダメージを与えることが可能。真魔人のレーヴァティンやトリッシュのラウンドトリップなど技によってはガリガリとライフを削ることが出来る。


そして本番になるのが第二形態のディスペア・エンボディードである。

エンボディードは攻撃パターンやルーチンが非常に複雑であり隙がなく、ワープを繰り返しながらヒットアンドアウェイを行ってくる。
高速で動き回りながら剣でコンボを連続で繰り出してきたり、翼のブレードで広範囲をなぎ払う、ホーミング弾やレーザーの雨を降らしてきたりとかなり厄介。

おまけに銃攻撃をバリアで無効化してくることがあるため、こちらも剣攻撃で積極的に仕掛けないと倒せない。
見た目が炎の魔神ということもあって氷属性が弱点であるため、魔人化したらフロストハートを装備して一気に攻撃を叩き込もう。
どうしても倒せない、という時はライフを上手く調整して真・魔人化すれば無敵状態の間に一気に畳み掛けられる。

デビルメイクライ2はダンテも敵も動きがモッサリしていてつまらない、という意見がよくありはするものの、このラスボス戦だけは極めてスタイリッシュで楽しいという声が挙がっている。
(もちろん、スタイリッシュで楽しい敵は他にもいるのできちんと遊び尽くしてからつまらないかを判断しよう)

ちなみにこのエンボディード、あるシークレットミッションでは何と二体同時に襲ってくるというまさに絶望とも言うべき状況で戦うハメになる。

前述の通り女性と男性の2つの声が入り混じっているのだが、HD版では何故か声変わりして2種類とも男性の声になっている。
その他、動きにトランザムのような残像が発生している。



Yeah. let's go all the way to Hell!
(さて――行ってみるか。地獄の果てまで!)


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最終更新:2024年04月15日 02:37