アルテラ(Fate)

登録日:2016/03/23 (水) 01:24:19
更新日:2023/05/22 Mon 13:00:25
所要時間:約 17 分で読めます




この夢は……いつ覚めるのか……


*1


Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント
クラスは剣士のクラスであるセイバー
褐色の肌に白髪ショートカットの女性で、全身に特徴的な紋章が浮かんでいる。
髪飾りやヴェールが髪色と同系色のため、静止画ではロングヘア―と見間違えやすい。


ILLUST:huke
CV.能登麻美子

●目次

【データ】


身長:160cm
体重:48kg
出典:史実
地域:中央アジア~欧州
属性:混沌・善




【真名】

真名は『戦闘王』の名を冠する大英雄アルテラ(アッティラ)。
Fateにおいて、かの円卓を苦しませた事で度々ネタにされがちな蛮族だが、彼女はその中でも強大なフン族を纏めた蛮族の王である。
西アジアからロシア・東欧・ガリアにまで及ぶ広大な版図を制し世界の指折りの大勢力を築き、東西ローマの滅亡を招いたと言われる。

王には様々な在り方が存在する。
民の理想を背負って国に仕えた『騎士王』、自由奔放に己の目的を目指し民を魅せた『征服王』、己を頂点とし民を従えた『英雄王』、
それぞれが独自の王道を歩み、王の数だけ王道が存在するとされている。

そして、上記を含めた王という人種は己の目的を果たす為に必要な過程として、時に征服や破壊を行ったものである。
だが彼女は違う。彼女は、征服した後で更なる闘いを齎す事を目的に破壊を行う『戦闘王』である。
その在り方故に王ではなく人の世界と文明を否定する魔神と称される。

日本における知名度はさほどでもないが、ステータス及び宝具も強力で作中の扱いもそれにあったものであり、
最優とされるセイバーのクラスのサーヴァントの中でも最強クラスの戦闘力を誇るのは間違いないとされている。
尚、本来の真名は『アッティラ』が正式名称なのだが、彼女本人がその名で呼ばれる事を嫌ってるという意向によって『アルテラ』と名乗っており、
マテリアルでも此方で表記されている。
ちなみに史実では男。シリーズ恒例となりつつある女体化サーヴァントである。

自らを破壊の大王、戦いの機械と名乗る人間性が薄れた思考の回路の持ち主で己の破壊衝動に従い、数多の文明を破壊し続けた生粋の破壊者。

その一方でどこか人間らしさを残しており、かわいらしいものを好む女性らしい一面を持っている。
真名をアルテラとしているのも「アッティラという響きはなんか可愛くない」と感じている為。
また破壊行為を行うのも己のうちにある衝動に従う以外に知らないが故の行動であり、命そのものを壊したいと思った事も一度もなく、殺戮を好む殺人鬼という訳ではない。
破壊対象も無差別という訳ではなく、彼女が気にいったモノはその存在を肯定して破壊しないと言っているので何らかの判別基準がある模様。

そんな戦闘マシンじみた彼女が聖杯に願うのは「戦士以外の生き方をした自分」。
戦士として生きた自身の生涯に一握りの後悔もないが、もしもそれ以外に生きることが出来たならばそれはどんな自分なのだろうと興味を抱いている。
マスターに対しては闘いの道具として使われる事を願っているが、絆レベルを高めると闘い以外にも主人公の役に立ちたいと思うようになるなど、主従関係は良好の模様。

因みにドイツ出典である『ニーベルンゲンの歌』に登場する大英雄ジークフリートとは共通の妻を持つ関係。
ジークフリートの妻クリームヒルトは夫であるジークフリートが謀殺され、当時大勢力を築き上げたアルテラの妻になる事でその力を利用し、夫を奪われた復讐を果たしたのである。
尤も当時のアルテラ本人は戦い以外に関心はなく、婚約も部下が政略の為に気を使い行ったもので形上の関係に過ぎず、
クリームヒルトに対しては「そんな名前の人物が傍にいたかもしれないなぁ…」ぐらいの認識しかしていない。
戦乱を嘆いているジークフリートとしては色々と思う所もあるのだが、
そもそも妻の暴走は自殺同然に死んだ自分の責任だとしているのでアルテラに対して恨み言を言う気はないという。
尚、エッツェルというドイツにおける自分の名称は女性らしく良いという事で気に入っている。


Grand Orderに登場した新サーヴァントの中でも謎の多かったサーヴァントであり、霊基再臨の際に「本体」という単語を用いていて、より上位存在がいる事を仄めかされている。
更に神や文明に対する天敵など、奇妙な言動を重ねていて英霊であるかも怪しいと言われる程で通常のサーヴァントとはまた異なった出生が示唆されており、
その正体には何らかの謎が隠されていた。

【ステータス・スキル】

◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B A A A B A+


□スキル
○クラス別スキル
対魔力:B
魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。セイバーのクラススキル。

騎乗:A
乗り物を乗りこなす能力。
「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。セイバーのクラススキル。


○保有スキル
星の紋章:EX
体に刻まれた独特の紋様。
何らかの高度な術式による紋―――――フンヌ族に特有の紋と言う訳ではなく、アルテラという個人が有する不可思議の紋である。
ランクが高いほどに威力は増していく。紋を通じて魔力を消費する事で、瞬間的に任意の身体部位の能力を向上させることが可能。
魔力放出スキルほどの爆発的な上昇値はないが、魔力消費が少なく燃費がいい。
更に、直感スキルの効果も兼ね備えた特殊スキルでもある。…何か、一文字欠けている気がする、とは本人の弁。
ゲーム中の効果は3ターンの間自分の攻撃力をアップし、クリティカルスターを獲得する。

神性:B
神霊適性の有無。
アルテラ自身は神霊との血縁関係を有していないが、欧州世界を蹂躙した事実は神威とされ、畏怖の対象となって「神の懲罰」「神の鞭」の二つ名を得るに至った。
このことから、地上で英霊となったアルテラは神霊適性を高ランクで有する。

軍略:B
多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。
自らの対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。
ゲーム中の効果は1ターンの間味方全体の宝具威力をアップする。
スキル強化により「神の鞭:A」にスキル名が変更され、宝具威力のアップ効果が3ターンに延長、さらに敵全体の防御強化状態を解除する効果が追加される。

天性の肉体:D→EX
生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。
一時的に筋力のパラメーターをアップさせることが可能となる。
更に、どれだけカロリーを摂取しても基本デザイン(体型)は変化しない。
ゲーム中の効果は自身の攻撃弱体耐性を3ターンの間アップし、HPを回復する。
スキル強化により、1ターンの間自身のスター集中度をアップする効果が追加される。

文明浸食:EX
英霊アルテラ本人が無自覚に発動しているスキル。手にしたものを今の自分にとって最高の属性に変質させてしまう。
『最高』とは『優れている』という意味ではなく、アルテラ本人のマイブーム的なものを指している。


宝具

軍神の剣(フォトン・レイ)
ランク:A  種別:対軍宝具  レンジ:1~30  最大補足:200人


目標、破壊する。

命は壊さない――その文明を粉砕する!

軍神の剣(フォトン・レイ)』!!


どこか近未来じみた意匠が施された三色に輝く長身の剣。三色ボールペン。
「神の鞭」と称されたアルテラの剣。
伝承では土から掘り起こした際にこの剣を手に入れ、この剣は軍神マルスのモノであると彼女は喜び、以後戦場においてその力を振るう事となったとされている。
……が、本作の彼女は実は生まれながらにしてこの剣を持っていたという。
真名開放時に三色の光で構成された「刀身」はドリルのように回転、開放したエネルギーを纏ったまま突撃して敵を吹き散らす。
開放されたその力は地上に於ける「あらゆる存在」を破壊するとされる。
種別こそ「対軍」であるが、真の力を開放すればランクと種別が上昇するとされ、シナリオでは対城宝具クラスの破壊規模を発生させた。
エクステラでは「神の鞭」の名に相応しく、ビュンビュンと鞭のように柔軟にしなる剣である事が判明し、
更に空間を切り裂くという通常攻撃の域を遥かに超えた威力の技を披露している。

更に「彼女が手にしたものは尽く『軍神の剣』になる」という特性を持ち、ただの棒切れでも忽ち軍神の剣に変化する。
バレンタインイベントでは彼女の意思に反してチョコすらも『軍神の剣』を思わせるデザインになり、銀紙が見事に虹色に輝いてしまった。




【活躍】

◆第1部第2章

2章における黒幕レフ・ライノールが神祖ロムルスすらも撃破され、追い詰められた際にロムルスすら上回る最強の大英雄として召喚した最後の切り札。

しかし、彼の制御を受け付ける事はなく登場早々にレフを真っ二つにして殺害、レ/フにした。
聖杯と一体化した影響により膨大な魔力を獲得しており、対城クラスの破壊力を存分に振るう強大な破壊兵器に成り果てる。
主人公達はブーディカマシュの宝具によって何とか防いだが、
その破壊力は相性とはいえ最強の聖剣である『約束された勝利の剣』すらも防いだマシュの宝具でも単独では防ぎ切れなかったと称する程。

その後は己の破壊衝動に従い、ローマの都を破壊しに掛かるも立ち塞がったネロと主人公とその仲間であるサーヴァントたちに敗れた。
消滅の際にはこの世界には自分でも破壊できないものの存在を知り、かすかな喜びを抱きながらま消え去った。

◆イベント

月見イベントやスカサハ参戦イベントで登場。
まあ偉大なローマことカリギュラを本編でやったようにいきなり真っ二つにして登場。お団子は良い文明だが、月見は悪い文明*2として破壊しようと主人公らに襲いかかる。

スカサハイベントでは突如襲来し、フェルグスを相手に斬り合った。
叔父貴の直感によるとスカサハすらも凌ぐとされる程の力をアルテラから感じるらしい。

セイバーオルタのサブクエストにも登場するが、その矛盾と異常さを兼ね備えた点を指摘され不愉快げに彼らに襲い掛かるも、
本物の神造兵器である『約束された勝利の剣』の前に敗れさり、聖剣の一撃に似た一撃をかつて受けた事があるとして遥か過去の記憶に想いを馳せていた。

その後暫く音沙汰がなかったが、リヨイベで久々に登場。
出て来る度に名義を変えて主人公一行に襲いかかる。交流は良い文明、直流はわるい文明

そして、2017年のクリスマスイベでは遂に主役に抜擢された。


【ゲーム性能】

ゲーム上では★5(SSR)のでコマンド構成もB2枚A2枚Q1枚の典型的なセイバーである。

セイバー中2位*3のATKと「星の紋章」の攻撃バフによる高火力の単体攻撃と「軍略」によるバフも追加される全体宝具の二刀流が売り。さらに「神の鞭」にスキル強化をすることで、敵の回避や無敵状態といった防御強化を解除することで、確実に全体宝具を叩き込めるようになる。

特に幕間の物語や強化クエストをクリアすると「天性の肉体」には1ターンのスター集中が追加され、
「星の紋章」で攻撃バフかけながらクリティカルスターを出す→「天性の肉体」で自分に集める
と言う自己完結型のクリティカルアタッカーに進化する為さらに火力に磨きがかかる。

耐久方面も天性の肉体の回復で気休めながらもある程度は補える。

また、スキル3つともレベルを上げていくと再使用までの間隔が最短5ターンにまで短縮され、早いサイクルで回せる様になるのも強みである。

総じて自己完結したアタッカーではあるが、アンデルセンシェイクスピアと言った面々にスターやNPの供給、クリティカルバフやバスターバフをかけて貰う事でさらに活躍させられる。

特にマーリンとは
アルテラに用意出来ないバスターバフとクリティカルバフをかけて貰え、
スター集中でマーリンの出したスターとバフを余す所なく使え、
マーリンが用意出来ない宝具バフを自前で持つ為宝具火力も上がりやすい。*4
敵の宝具を凌ぐ手段のないアルテラをマーリンの幻術がカバー。
と言った具合にかなり相性が良い。






Fate/EXTELLA

赤セイバーキャス狐と共に、主人公のパートナーサーヴァントの一人として参戦。
最初からパートナーサーヴァントとして選択することはできず、アルテラはキャス狐ルートクリア後に、3つ目のルートとして選択可能となる。

アルテラは元々本作の新規サーヴァントとして設定されたキャラクターであり、GOには先行登場という形での参戦であった。
GOで謎が多いのはおそらくその背景故と思われ、本作中ではGOでは謎のままだったそれらについても語られている(特にアルテラルート)。

クラスはセイバーであり、バトルパートではびゅんびゅん鞭のように剣をしならせて敵を攻撃する。
なお、後にGOでもこれに準じたバトルモーションに変更されている。



正体




荒らしは悪い文明、破壊する! 追記・修正は良い文明、破壊しない!

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最終更新:2023年05月22日 13:00
添付ファイル

*1 出典:http://www.fate-go.jp/servant/、2018年1月2日閲覧 FGO公式サイト サーヴァント紹介頁

*2 もともとお月見というのは本来、月神にお供え物をして崇める儀式であり、アルテラは今回の月神役であるアルテミスと何らかの因縁があるとのこと。

*3 プロトセイバーことアーサーが来るまではセイバークラストップだった。

*4 正確には微妙に違うが、このゲームにおいては「同じ種類のバフを重ねがけする」より「違う種類のバフをそれぞれかける」方がダメージが伸びる傾向がある。