魔剣スパーダ(DMC)

登録日:2016/03/20 Sun 11:42:57
更新日:2023/09/15 Fri 03:06:00
所要時間:約 7 分で読めます






The Power of Sparda, why won't you give me strength? Am I not worthy!?
(魔剣スパーダ! 何故、力を与えてくれぬ! 何が欠けている!?)

Never could take those legends too literally.
But I do know that Sparda had a heart. A heart that could love another person, a human. And that is what you lack!
(お前らの教えだろうが。スパーダは人間を愛した。その人間を愛する心が、貴様にはない!)




魔剣スパーダとは、ゲーム「Devil May Cry」に登場する魔具の一つであり、伝説の魔剣士スパーダが愛用していた最強の魔剣である。

魔剣士スパーダの魂と力そのものとも言うべき存在であり、あまりに強大すぎる魔力を秘めているために
真の力を封印しセーブしたフォースエッジという形態も存在する。

スパーダ自身の強大すぎる魔力を分割し三つの剣として具現化させており、その中でも一際強い力を持つ剣がこの魔剣スパーダ。
残る二つが後に彼の双子の息子達に受け継がれる『リベリオン』と『閻魔刀』である。


◆フォースエッジ
魔剣スパーダの真の力が封印されている状態であり、剣首に三面の骸骨の意匠が施された西洋風の広刃の長剣という仮の姿となっている。

真の力が封印されているとはいえ、それでも悪魔と戦う分には申し分のないほどの魔力が発揮できる。
能力的にはダンテのリベリオンに近い。

ダンテバージルがそれぞれ所有している2つのアミュレットによって封印を解くことが可能であり、それにより魔剣スパーダへと変化する。

ただし、フォースエッジの形態でも扱う者の器や魔剣の力を制御し切れない力しか持たない場合だと魔力が暴走し、まともに力を発揮することはできない。
3ではアーカムがフォースエッジの魔力を暴走させてスライムのような醜悪な姿になってしまった。

ちなみに登場する各作品毎にサイズが変化しているのも特徴。


◆魔剣スパーダ
2つのアミュレットと融合することにより封印が解かれた、フォースエッジの真の姿。
非常に禍々しい肉塊の刀身に三日月形の刃が付いた巨大な片刃の大剣となっており、その大きさは2メートルを越えている。
刀身にはアミュレットの宝玉らしきものが埋め込まれているのも特徴。

ちなみに柄の部分はフォースエッジが肥大化したようなものとなっているが、剣首の鍔部分がよりシャープになっている。

通常は大剣として機能するが用途に応じて変形する特徴があり、フォースエッジの柄の先はさらに槍の柄となっているので大剣部分がスライドすることによって槍、さらにそこから鎌にまで変形することができる。

魔力を発揮する際は赤黒いオーラが纏わりつくのが特徴で、リベリオンやフォースエッジの時と同じような扱いができるようになる。

ただし、この魔剣はスパーダの魂そのものにして分身とも言うべき存在であり、完全に使いこなすには人間を愛したスパーダの志を真に理解しなければならない。
故にただ力だけを求めて魔剣を振るおうとしても、表面的な力しか発揮できない上に魔剣は所有者を拒んで力を与えてくれない。

もしも人間の愛を知り、魔剣の力を完全に引き出すことができたならば、まさにあらゆる悪魔を容易く切り伏せる無双の魔剣と化すのである。



◆各作品での活躍など
【Devil May Cry】
ダンテの初期装備としてフォースエッジが登場しており、リベリオンの代わりに持ってきた。
この作品だとフォースエッジはかなり小さい剣となっておりリーチが短く、おまけに技が習得できずデビルトリガーも発動できないために非常に使い辛い。
攻撃力もアラストルより低い。

後にアラストルの魔剣を手に入れてからは完全にお払い箱となり、使う機会は全くと言って良いほどなくなる。

ストーリー後半でスパーダへと変化し、攻撃力がアラストルの2倍になるが、
それでもまだ完全には使いこなせていないのでデビルトリガーは発動できず、エアハイクが使えないのでやっぱり使い辛い。
むしろ魔人化したアラストルでの攻撃ならばガードされても弾かれることがないのでゴリ押しも可能なので、そっちの方が使いやすいというのが真実。
親父の形見だというのに、何だか哀れ…

しかし、ラスボスのムンドゥスとの戦いではこのスパーダが必須であり、これがないとムンドゥスに対抗できない。
スパーダを完全に使いこなせるようになったダンテは伝説の戦いというミッション名に恥じぬ大バトルを繰り広げることになる。
というか文字通り別ゲー(シューティングゲーム)と化し、常時魔人化、常時エアレイド、メテオ無限連打、ヴォルテックス、
そしてデビルトリガーの代わりに炎龍召喚とやりたい放題の戦いの後、刺し違える形で地上戦へと移る。
空中戦での消耗で常時魔人化が不可能となった地上戦では普段通りの戦いとなりデビルトリガーが解禁される。
デビルトリガー発動でアラストルの技とイフリートのメテオを使用することができるようになる。
何と、デビルトリガーの攻撃力がアラストルの4倍であり、攻撃の際には巨大な剣閃を発生させるので凄まじいリーチを誇る。

これだけ強かったら他のミッションでデビルトリガーを発動できない、というのは分かるかもしれない。
仮に発動可能状態であった場合は、まさに無双状態と化す。ナイトメアも目じゃないぜ!

ちなみにこの作品以降、スパーダは相棒のトリッシュへと譲られており、彼女の愛剣となっている。


Devil May Cry2
本編には直接登場しないが、隠しコスチュームを着るとダンテがリベリオンの代わりにフォースエッジを装備するようになる。
能力自体はリベリオンと同じ。ちなみにこの作品だと前作でのミニサイズが嘘のように、リベリオン並の大きさへと変化している。

隠しキャラクターのトリッシュはスパーダを使用可能で、
ラウンドトリップの性能がアホみたいに高いのでそれと銃の連射だけで大抵の敵は倒せる。


Devil May Cry3
本作ではスパーダ自体は登場しないが、フォースエッジが魔界の奥に封印されていた。この作品ではアラストルと同じくらいの大剣となっている。
スパーダの力を求めるアーカムとバージルはこの剣を巡ってダンテ、レディと四つ巴の死闘を繰り広げることになる。

結果的にアーカムが出し抜いてフォースエッジを手に入れるが、力を制御しきれずに暴走することになった。
その後、バージルが一時的に手にしてダンテと最後の死闘を繰り広げる。この時は閻魔刀との二刀流で振るっていた。
最終的にフォースエッジはダンテの手へ渡り、その後も彼の所有物となる。

ダンテは隠しコスチュームで1の衣装やスパーダの衣装を着るとリベリオンの代わりに
フォースエッジを装備するようになり、魔人化した際はスパーダの姿になる。
ただし、性能はリベリオン魔人と同じなので大して意味がない(せめて攻撃力だけでも上がっていれば差別化されていたのだが)。

スペシャルエディションではバージルも使用可能で、閻魔刀との二刀流で連続攻撃を行うことができるようになる。

後途のMVC3に出てくるのはこのタイプ。


なお、力を求めていたバージルは魔剣スパーダを手に入れようとしていたが、
人間の心と愛を捨ててしまった彼ではスパーダの真の力は引き出せなかったと思われる。


Devil May Cry4
本編では魔剣スパーダはダンテの事務所にインテリアとして置かれており、魔剣教団に潜入するためにトリッシュが持ち出して教団への手土産としたのだが、
そのせいで魔剣教団の計画が進行するハメになってしまい、結果的に大惨事を引き起こすことになってしまった。
スパーダ本人が見たらきっと怒るぞ…。実際、ダンテもこれに関しては納得していなかった様子。

ラスボスの教皇はスパーダを装備してネロに挑むが、所詮スパーダの志を何も理解していないジジイにスパーダが力を貸すはずもなかった。
ちなみにスパーダを使った突進の際、スパーダは変形していないのでやはり表面的にしか力を貸していない事が分かる。

スペシャルエディションでは2以来に追加キャラクターとなったトリッシュは魔剣スパーダを華麗に振り回し、ブーメランにして投げ飛ばす、
衝撃波を連発するなど、やりたい放題に使いこなしている。何と、スパーダでゴルフまでする始末。
さすがに1のラスボス戦のような斬閃までは出せないが。

同じく追加キャラクターとなったバージルはフォースエッジを装備しており、3の時と違ってダンテのリベリオンのように使いこなすようになった。
しかもダンテと違って空中でスティンガーを出したりなど、かなりパワーアップしている。

ちなみにこの作品だと3の時より少し短くなっている。


Devil May Cry5
ついにダンテが常用可能な武器になった。
ストーリー開始時にはトリッシュが持っているが、ダンテが魔王ユリゼンに敗れリベリオンが折れた際にトリッシュからダンテの手に渡る。
…が、直後にダンテもろともユリゼンに吹っ飛ばされ挙句に「魔剣スパーダなどもはや無意味」とまで言われてしまう。最強の魔剣ェ…
その後はスパーダがユリゼンを倒すための一助になると考えたVによって回収され、貫通式未遂を経てスパーダの近くで倒れていたダンテの手に戻る。
約一か月もの間、ダンテが悪魔だらけの地で気絶しっぱなしで無事だったのはスパーダの力によって守られていたかららしい。
スパーダを手にして2ミッション目の終盤にてセルフ貫通式により折れたリベリオンと融合、魔剣ダンテへと変化する。
それ以降はストーリークリアまで使用できないため使えない期間のほうが長い。微妙に扱いが悪い気がする。

性能としては、技やモーションはリベリオンと同じだが、一部の技(特にラウンドトリップ)の攻撃力がリベリオンより高いほぼ上位互換。
しかし今作では技の種類や総合的な火力ではさらに上位の魔剣ダンテがある。せっかく使えるようになったというのに影が薄い…
だが魔剣ダンテは操作感がリベリオン・スパーダとは異なる(SMスタイルの技の一部が通常スキルになっており、そのためコマンドが変わっている)ため、
過去作のダンテに慣れているプレイヤーにとっては魔剣ダンテよりも使いやすく感じる部分も少なくない。


【その他の作品】
格闘ゲーム、MARVEL VS. CAPCOM 3ではバージルがフォースエッジを、トリッシュは魔剣スパーダを武器として使っている。
なお、ダンテもスパーダのコスチュームを着ることでリベリオンの代わりにフォースエッジを装備するようになる。
ちなみにこの作品でのフォースエッジはサイズも合わせてどうやら3の仕様のようである。



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最終更新:2023年09月15日 03:06