グレートファイブ

登録日:2016/03/13 (日) 20:49:23
更新日:2022/08/25 Thu 14:32:12
所要時間:約 7 分で読めます




※推奨BGM:光戦隊マスクマン


巨大獣にグレートファイブのパンチが唸る!

しかしその頃、ゼーバの妖気が街を闇に変えてしまった!


光戦隊マスクマン!


怪奇!闇の地帝城





ターボランジャー!!



光戦隊マスクマン』に登場するロボ
スーパー戦隊初の五機合体であり、また光線銃が装備された一号ロボでもある。


【概要】

初登場は第2話「怪奇!闇の地帝城」。
光戦隊の指揮官・姿三十郎が設計・開発したロボで、移動母艦ターボランジャーから発進される五機のマスキーマシンが合体することで完成。
オケランパにより巨大化した地帝獣をマスクマンと共に迎え撃つ。



東博士「レッドマスクがシューター001に入りました! 巨大戦闘母艦ターボランジャー!」

姿長官「発進準備、完了!」

ターボランジャー、発進!!


【ターボランジャー】

全長:92.3m
最高飛行速度:マッハ45

光戦隊の巨大戦闘母艦。
巨大な滝にカモフラージュされた格納庫より発進する。
基本的に自動操縦で、グレートファイブを構成する五台のメカを前線に搬送するのが役目。
合体メカの発進時は、各部それぞれが自在に開閉する。
左右2基ずつ内蔵された大型ミサイル「ターボランジャーミサイル」地底帝国チューブのアングラモン戦闘機を迎撃する。

光戦隊が普段、レーシングチームとして活躍しているのか自動車のようなデザインをしている。
決して翌々年の戦隊の母艦ではない。


【搭載マシン】

  • マスキーファイター
ターボランジャーの艦橋部から発進する高速戦闘機でレッドマスク/タケルが操縦する。
最高速度マッハ8.2を誇り、両翼部のビーム砲が武器。
グレートファイブの頭部と胸部を構成。


  • マスキージェット
ターボランジャーのフロント部から発進する戦闘機で、イエローマスク/ハルカが操縦する。
両翼のビーム砲だけでなく、巨大な翼でアングラモン戦闘機を叩き付けることも可能。最高速度マッハ6.8。
グレートファイブの左腕部を構成。


  • マスキージャイロ
マスキージェットとほぼ同時に発進するジェットヘリで、ピンクマスク/モモコが操縦する。
機体前部に内蔵されたバルカン砲が武器で、ローターを閉じることでグライダー飛行も可能となる。最高速度は時速680km。
グレートファイブの右腕部を構成。
第15話「さらば愛しき花よ」では、地帝獣ゲルゲドグラーが放った毒花・地獄花を駆除するために、
上空からキャロルラブの花*1から生成した駆除剤をばら撒いた。


  • マスキータンク
マスキージャイロ、マスキージェットの後に続きフロント部から発進する12輪戦車で、ブルーマスク/アキラが操縦する。
車体前部に内蔵された4門のミサイル砲「タンクカノン」が武器。最高速度は時速940km。
グレートファイブの両脛部と両脚部を構成。


  • マスキードリル
ターボランジャーの後部ノズルエンジン部から発進する戦隊初のドリル戦車で、ブラックマスク/ケンタが操縦する。
地中に潜行し、機体右上部に搭載された二連装ビーム砲「ドリルビーム」でアングラモンスネークとなったアングラモン戦闘機を迎撃する。
地上最高速度は時速880kmで、地中に潜ると時速100kmで潜行する。
グレートファイブの胴体部と腿部を構成。
最終回ではイアル姫とマスクマンメンバーを乗せ、地底帝国チューブの本拠地たる地帝城に潜入するという大役を果たした。


合体!ファイブクロス!!


完成! グレートファイブ!!



【グレートファイブ】

全高:53.3m
重量:592t
最高速度:マッハ1.7
出力:192万馬力

五機のマシンがレッドマスクの号令と共に合体する姿。合体コードを意味するように、胴体部のマスキードリルを中心に、各マシンがそのポジションに従って十字形成するような形でドッキングして完成する。
額に輝く「5」と、随所に施されたマスクマンの額部のマークが目を引く。
オーラパワーで駆動、右拳に集中させることで地帝獣を吹き飛ばせる光る鉄拳も放てる。
頭部には、世界で最も優れた電子頭脳「グレートコンピューター」が搭載されている。
グレートジャンプで飛行可能。
名前に「ファイブ」と付くのは企画段階の「ザ.ファイマン」の名残である。

マスクマンが五人揃わないとオーラパワーが十分に発揮できないのが最大の弱点で、
第20話「罠! 沈む巨大ロボ」にて、ドクロドグラーと生身で交戦し満身創痍の状態で気絶してしまったモモコを乗せられず、ダメージを受けた後他メンバーが必死に計器を操作し続ける場面が緊迫感を出している。
結局、ドクロドグラーを倒せはしたものの、地奇地奇獣アナグマスの策略によって地底に引きずり込まれチューブの手に落ちた。*2

第22話「風雲オーラの嵐!」にてアナグマスの命を受け地帝ドグラーから分離した寄生獣キメンの操り人形にされて襲い掛かるが、
二号ロボ・ギャラクシーロボを乗りこなすことに成功したマスクマンの活躍で奪還。

マスクマンはギャラクシーロボと使い分ける形で巨大戦に臨むことになるが、
第38話「タケルが消される日」で、合体シークエンスは最後となり、第40話「甦れ!愛のメロディー」以降では合体済みの単体出撃となり、そしてギャラクシーロボに譲る形で第45話「イガム王子!君は女!」に至るまで出番がなくなり、第48話「バラバ!裏切りに死す」が最後の出撃となる(この理由は後述)。


【武装・必殺技】


  • ジャイロカッター
マスキージャイロの回転翼を手裏剣状に投げつける。
投擲後はブーメランのごとくグレートファイブの手元に戻る便利使用でもある。
手持ちのまま戦うことも可能で、第17話「破れ! 地獄の迷宮」では地帝獣ギーバドグラーの光弾を弾き返した。

  • グレートガン
マスキードリルのドリルビームが手持ちの銃になったもの。
右腰部にマウントされている。第18話「愛しの吸血人形!」では寄生獣ガルボを倒したこともある。

  • ファイブシールド
マスキージェットの両翼・エンジン部が変形した楯。
地底獣の光線を弾き返す時に使う。
光電子ライザーの鞘役も兼ねている。


  • 光電子ライザー
ファイブシールド内に収納された長剣。
オーラパワーを伝達することで刀身が発光し、威力が増大する。
五人のオーラパワーが極限にまで達した時に必殺技が放たれる。
第3話「未知への第一歩」ではオーラパワーを纏ったライザーを投擲し、地上に出現した闇の地帝城を消し去り光を取り戻した。


  • ファイナルオーラバースト
第3話でお披露目のグレートファイブ最大の必殺技。
五人が極限にまでオーラパワーを高めた後グレートファイブが跳躍、
上空から急降下し地帝獣に向かい光電子ライザーで袈裟斬りを与える。
コックピット内にマスクマンが五人揃わないと発動できないのが難点。


  • 光子斬り
五人揃わない、もしくはオーラパワーが十分に発揮できない時に放つ技。
文字通り、光電子ライザーで斬りつける技で第2話で地帝獣イグアドグラー、第20話で地帝獣ドクロドクラーを倒した。




なお、それまでの戦隊ロボは敵を倒すと、必殺剣やを構えて勝利のポーズを採ることが多いが、グレートファイブは戦闘終了後には光電子ライザーをファイブシールドに再収納し、第28話「美緒がイアル姫!」以外で殆どの場合、剣を納める形で終わらせている。
そのグレートファイブ式のフィニッシュポーズは、同じ”気(オーラ)”を題材にした『五星戦隊ダイレンジャー』の大連王などに受け継がれている。

【その後のスーパー戦隊での登場】


Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』では、ガオライオンの雄叫びと共に歴代レッドが駆る、もしくは共に戦ったメカとともにマスキーファイターが出撃。
はぐれハイネス・ラクシャーサを迎え撃った。

映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では歴代の一号ロボたちと共に、黒十字王率いる悪の軍団に立ち向かい、
バイオロボのスーパーメーザーと共にファイナルオーラバーストを放ち彗星のブレドランを撃破した。スーツは既に存在しないため当時の映像を流用して使用している。

『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ fromスーパー戦隊』ではワイルドドウサイシュリケンキングに力を授ける際にイメージとしてグレートファイブが登場している。
マスクマンの出力形式最大ロボはギャラクシーロボに当たる。

【余談】


さて、後半になって出番の少なくなるグレートファイブだが、激しいアクションの影響で着ぐるみの損傷が激しかったことが原因。
特に、第22話にてキメンドグラーが寄生獣キメンと地帝ドグラーに分離した際、寄生獣キメンがグレートファイブの頭部に覆いかぶさる形で動いたのが仇となった模様。
その被り物の重さと着ぐるみの負担も半端じゃなかった上に、デザイン上の問題故か、スーツのマスキーファイター部と、グレートガン部がプラプラになって今にも千切れ落ちそうな状況になっているのが後半の巨大戦でも散見されている。
そうした劣化が深刻だった為か、48話が最後の出番となり、最終回でのリサールドグラー2世との戦いもギャラクシーロボに譲る形になってしまった。
その後、10大戦隊集合のOP映像、ゴーカイジャーにおけるマスクマンの大いなる力に採用されたのはグレートファイブではなくギャラクシーロボとなっている。残念。

後に腕はジェットガルーダ剛龍神と共に別なジャンル東映作品に使われている。

バンダイから発売された「DX超合金 光速合体グレートファイブ」は、いけないオトナ向けのアヤしい裏戦隊こと『非公認戦隊アキバレンジャー』にも登場。
第1話「痛さは強さ」アバンタイトルでS.P.D.(佐々木ポンポコデリバリー)でチャリンコを走らせる戦隊オタの赤木信夫の目に入る。
しかもシール未使用、かつ宿命といわれるABS樹脂の変色もないチョー☆美品で値段は100,800円
「安い…高いが安い!!」と思いつつクレジットカード片手に店内に入るが、にじよめ学園ズキューーン葵の映像を見て葵たんの妄想に走ってしまい、
涙ながらに「君と出会えてよかった…」*3とオヨブー必殺走りでその場を去ろうとするが、道端に落ちたチャリンコに気付いていそいそと乗り直すのだった。
そして、その半端ない妄想ぶりを葉加瀬博世に見られてアキバレンジャーのアキバレッドにスカウトされてしまうが、それは別の話…。


なお、DX玩具の方は劇中着ぐるみに比べれば破損率は少なかったようで、逆にギャラクシーロボのDX玩具は、劇中での活躍とは裏腹の耐久性の脆弱さ(特に青プラ部分)がしばしば問題視されている。


テーマソング:「オーラに輝け!グレートファイブ」(歌:影山ヒロノブ)
当初はその名の通り、グレートファイブのテーマソングだったが、
中盤のギャラクシーロボ登場後は、この歌のインストゥルメンタル版がギャラクシーロボ出撃BGMになってしまう。*4
また、戦闘BGMも固定されていなかったのか、本編初期に流れた必殺剣・ファイナルオーラバースト用BGMも数話を経て流れなくなってしまう*5
おまけに劇場版で流れたファイナルオーラバースト時のBGMもギャラクシーロボの必殺技・鉄拳オーラギャラクシー用のBGMになったり…と色々な意味で使われ方がひどい。
余談だが、後に「オレたちひょうきん族」のコーナー「かまへんライダー」のOPで使用された*6


追記・修正ライザー!
ファイナルオーラバースト!!

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最終更新:2022年08月25日 14:32

*1 この花は5年に一度だけ、しかも3日間しか咲かない花であり、幼い頃のモモコを救ってくれた思い出深い花でもある。また、イガム王子とイアル姫の母妃が生前平和の願いを込めて地底世界でこの花を育てていた。

*2 タケル達四人はグレートファイブが完全に引きずり込まれる前に姿長官の命令で緊急脱出装置を作動、辛うじて離脱に成功している。

*3 EDテーマ「愛のソルジャー」からの引用。

*4 イントロが流れた後、続けて歌が流れればグレートファイブが、インストゥルメンタルのみならばギャラクシーロボが出撃する

*5 そればかりか巨大戦中は基本的にBGMが全く流れない。ただし13話では「オーラに輝け!グレートファイブ」が合体シークエンスから巨大戦の最後まで流された

*6 もちろん東映の許諾済み