ウルトラマン超闘士激伝

登録日:2016/03/10 Thu 16:41:15
更新日:2023/07/15 Sat 12:38:52
所要時間:約 32 分で読めます




『ウルトラマン超闘士激伝』とは、ガチャポン&カードダスの企画及びそれを原作としたマンガ・アニメ作品のことである。


概要

企画当初はSDガンダムを始めとするSDキャラ全盛期の時代で、
当時バンダイは『仮面ライダーSD』や『タマロイド 超Cガンダム』などSDガンダムに続くブランドを確立しようとしており、
しかも当時「週刊少年ジャンプ」では『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』などのバトル漫画が大流行していた。
漫画版原作者・瑳川竜も、何を隠そう三条陸名義で『DRAGON QUEST-ダイの大冒険-』を執筆していた。
そういった熱血バトルもの、それも俗に言う「鎧もの」のブームに乗っかる形でこの企画はスタート。
可愛らしい作風の栗原仁による作画で「コミックボンボン」にて連載が開始された。

カードダスでは当時『ドラゴンボール』や『幽☆遊☆白書』や『SDガンダム』などで同じフォーマットで商品展開されていたカードゲーム用の「スーパーバトル」
横長でパワーの書かれた「超闘士激伝」の二種が出ており、途中からスーパーバトルだけになりカードも栗原のタッチに合わせられた。

漫画版は月刊誌の都合上展開が省略されることが多く、登場人物が膨大なのもあって枝葉末節はカードダスを見ないとわかりづらいこともある。
そんな風に継続してはいたが、商品展開の限界から、漫画版は第4部「エンペラ星人編」の中途で終了。
続く商品展開は『ウルトラマン超闘士鎧伝』に名前が変更された。
なお、第3.5部『ツイフォン編』はOVA化されているためマンガは存在せず、見ていないといつの間にか超重要キャラが死んだことになっていて驚くこととなる。

漫画版の単行本はボンボンコミックスより6巻まで刊行されたが、途中までの収録で第3部以降のエピソードは長らく未収録という状態だった。
しかし2009年から翌年にかけて復刊ドットコムより全4巻の完全版が発売され、『ボンボン』誌に掲載された全話が無事収録されるに至っている。

そして2014年! 新作『ウルトラマン超闘士激伝 新章』のWEB連載が始動した!!
版権は秋田書店に移り、新章(メビウス編とでも呼ぶのだろうか)の単行本はチャンピオンコミックスエクストラからの発売となっている。
併せて、絶版になっていた復刊ドットコムの完全版も、同レーベルから2016年8月より新装版が全8巻が刊行された。
こちらは2020年まで連載し、無事大団円の完結を迎えている。コミックスは全5巻。
現在はホームページ上で新章の一部が公開されている。項目を見て興味を持ったなら是非一読して欲しい。

また、ゲームボーイでアクションゲーム化もされている。こちらはメフィラス編の内容をそのままなぞるので、超闘士は登場しない。


物凄くざっとしたあらすじ

第1部『メフィラス編』

ウルトラマンが地球で戦ってから、1000年近い月日が流れていた。
ウルトラ戦士の活躍で宇宙は平和になり、各種族が共存する時代に永久なる平和を祈願して、銀河連邦は第1回銀河最強武道会を開催した。
武者修行を終えたウルトラマンも打倒ゼットンを胸に大会に出場。順調に勝ち進んでいく。
だが、ゼットンには謎の覆面男が力を貸しており、覆面男はウルトラ念力を使っても細工が出来ないコンピュータを操作して、
対戦表を自分たちの都合の良いものに変えていき、大会を陰で操るのだった。

第2部『ヤプール編』

第1回銀河最強武道会から1年後。ミスター・ヤンドの主催により第2階銀河最強武道会が開催された。
ウルトラ戦士だけでなく、怪獣たちも闘士となり、打倒ウルトラマンを胸に、メフィラス大魔王も出場していた。
だが、彼らは知らなかった。主催者のヤンドが超闘士を見つけ出すために大会を開いたこと、
そのために仕組んだ恐るべき策に。

第3部『ゴーデス編』

第2回銀河最強武道会から3年後、第3回銀河最強武道会が開催された。
宇宙の各地で武者修行していた闘士ウルトラマンタロウは仲間たちとの3年ぶりの再会を喜ぶが、その場に闘士ウルトラマンの姿はなかった。
そんな中、パワード流派の創設者ウルトラマンパワードにウルトラマンの面影を重ねるタロウだったが、
パワードには重大な目的があった。

第3.5部『ツイフォン編』

西暦3026年。地球の銀河連邦加盟100周年を記念し、巨大なスポーツドームが完成した。
闘士ウルトラマンは記念式典に参加するが、対戦相手のメフィラス大魔王は式典など関係なしにウルトラマンと決着をつけるべく鬼気迫る戦いを挑んできた。
その心意気を買ったウルトラマンは超闘士化して、メフィラスとの一騎打ちに臨む。
一方、ウルトラ戦士たちは、怪彗星ツイフォンの破壊に向かうが、ツイフォンは怪獣に姿を変えた。

第4部『エンペラ星人編』

かつて、ウルトラの星に侵攻したエンペラ星人たちが、長い沈黙を破り活動を開始した。
宇宙警備隊はエンペラ星人との戦いを始め、新米のウルトラマンネオスとウルトラセブン21は辺境の星、セントール星に派遣される。
2人のルーキーに興味を持った、闘士ザム星人は2人の力を試し、自らの手で止めを刺そうとするが、そこに駆けつけたウルトラマンに阻止される。
ウルトラマンは対エンペラ軍のための特殊部隊、銀河遊撃隊の隊長に任命され、ネオスと21はウルトラマンの部下になった。
そして、エンペラ軍の目的は、宇宙の各地に隠されているウルトラの星の三大秘宝を手に入れるためのものであったことが分かり、
秘宝争奪戦が繰り広げられていくのだった。

『ウルトラマン超闘士鎧伝』

エンペラ軍は遂に三大秘宝を全て入手し、「ウルトラクロス」を完成させる。
しかしウルトラクロスは正義の心を持つ者にしか使えないため、エンペラ星人は三大メタルモンスを使いウルトラクロスを悪の力に染めようと目論む。
太陽の使者・ウルトラマンゼアスはウルトラクロスを浄化するべく「太陽の柩」を持って来るが、
一足遅くウルトラクロスはエンペラ星人の物となり、更に三大メタルモンスは合体しグレイテストキングになってしまった。
このまま宇宙はエンペラ星人の支配下となるかと思われたその時、ウルトラマンの正義の心に反応し、ウルトラクロスの半身がマンの元へ飛ぶ。
マンとエンペラ星人、正と邪の最終決戦が幕を開けた。

ところがその戦いの余波で時空間が歪み、ダークベンゼン軍団が現れ、次々にウルトラ戦士を封印していく。
ただ一人残されたゼアスは放浪の果て、石の巨神「ティガ」を発見し…。

『ウルトラマン超闘士激伝 新章』

エンペラ星人との戦いから時は流れ、よせばいいのに第4回銀河最強トーナメントが開催された。
タロウの弟子を名乗る少年闘士ウルトラマンメビウスは地球人との友情の証「フェニックスブレス」を纏い戦い抜く。
しかし、やっぱりいた覆面の男たちによりメビウスは「皇帝空間」なる亜空間に閉じ込められてしまう。
ネオスはメビウスを救い出すべく、単身皇帝空間に向かい、グローザムとデスレムとの戦いに挑む…。


用語解説

  • 闘士(ファイター)
装鉄鋼を身にまとった戦士の事。怪獣や宇宙人(ウルトラ戦士含む)がこの名を冠する。
作中で最初に登場した闘士は武闘大会決勝戦で装鉄鋼を受け取ったウルトラマン。
ただし鍛え抜かれた武道の達人でなければ装鉄鋼を使いこなすことはできない。
マン自身が武闘大会二回戦で闘士を自称するゴモラの装鉄鋼を砕いて発言している。
闘士バルタンの1/10の強さの分身8体にゾフィーが負けそうになり80の加勢で切り抜けたこと、
「ゾフィーと双璧を成す」ジョーニアス自身が80の援護で窮地を脱したとき「二人合わせてやっと闘士一人前というところだ」と言ったことから、
概ねメフィラス襲撃当時のゾフィー+80ぐらいの強さが、装鉄鋼を身にまとった一人前の闘士の強さの最低ラインということになるだろう。

  • 守護闘士
4部のエンペラ星人編にて再編されたウルトラ戦士団にて作られた役職。
東西南北の四つの銀河を守護する四人の闘士を指す。
北銀河の担当は守護闘士ウルトラセブン
南銀河の担当は守護闘士ウルトラマンエース
西銀河の担当は守護闘士ウルトラマングレート
東銀河の担当は守護闘士ウルトラマンタロウ
この四人の守護闘士が一カ所に揃う事で異空間の中に隠されたウルトラの星の3大秘法の一つ、ウルトラミラーが宇宙に出現するという鍵の役目も果たしている。

  • 装鉄鋼(メタルブレスト)
特殊な鎧。聖闘士星矢で言う所の聖衣。
ウルトラ戦士の物は防衛チームが作っているがその他の怪獣・宇宙人の物は不明。
(ゼットンのはメフィラスが持ってきたので多分メフィラスは自作していると思われる)

  • 重装鉄鋼(ダブルブレスト)
装鉄鋼の強化版ともいえる鎧で、ウルトラ戦士の光の力を増幅しゴーデス細胞の侵食を防ぐ機能を持つ。
ちなみにメフィラスや四天王などウルトラ戦士以外にも効果がある。

  • 超闘士
闘士をも超えた伝説の最強戦士の事。黄金のオーラに包まれ、その拳は惑星をも砕き、宇宙の闇を照らす。
超サイヤ人を思い浮かべてほしい。特に明言されているわけではないが、作中で変身したのはウルトラ戦士のみ。
『新』にて特訓を経たレオ曰く、エネルギーを無限に放出し続ける超闘士には、特殊な体質の持ち主でなければ変身できない、とのこと。
メフィラスはパワーはもちろんウルトラマンらしからぬ容赦のない戦いぶりに驚いており竜魔人も入っているのかもしれない。
最初にウルトラマンが変身した際は超空間時限爆弾の爆発のエネルギーを取り込んだと推測されているが、
タロウや第三回銀河最強武闘大会以後のウルトラマンのエネルギー源は不明。
本来ならばウルトラホーンを持つ一族(タロウやウルトラの父)しかこの力は制御できず、無理に長時間の超闘士化し続けると反動で肉体がボロボロになり死ぬことになる。
そのためウルトラマンは初の超闘士化を遂げたマザロン戦直後に死亡し、
メフィラス大魔王の修行によって超闘士になったタロウも最初の頃は肉体の崩壊を防ぐ為に短時間の超闘士化しか出来なかった。
しかし、ヤプールとの最終決戦においてタロウは全身ではなくウルトラホーンのみに超闘士の力を収束する事で肉体への負担を軽減し、
長時間の超闘士化にも耐えうる方法を編み出している。
その後復活したウルトラマンも外付けのウルトラホーンとも言えるウルトラクラウンを身に付けることで、長時間の超闘士化をすることが出来るようになった。
つまり、原作者が同じダイの大冒険のダイバランの洗脳から逃れる為に竜の紋章を額から負担の少ない右拳へと移したのと似た様な物である。
なお、伝説上の姿ではウルトラマンそっくりの姿で装鉄鋼を身に付けているが、ウルトラホーンを使わない超闘士化ではオーラが全身から激しく放出されるため装鉄鋼との両立はできない。
エネルギー数値は初の超闘士化で6万8千(ハイパーマザロンが4千未満)。マザロンがリミッター解除して7万まで上昇するが、
ウルトラマンのエネルギーは上昇を続けスペシウム超光波発射時には9万5千まで上がりヤプールも驚愕させた。
尤も、エネルギー数値自体がこれ以後登場しないので他のキャラと比較のしようがないが
残り時間が一分を切るとエネルギー切れと同様にカラータイマーが鳴り始める。

  • 銀河最強武闘会
銀河が平和になった記念に、宇宙の覇者を決めるために開催された武闘大会。作中では第4回まで開催されている。
ウルトラ戦士、怪獣、宇宙人、地球人など様々な実力者が力を競う大会だがこの手の大会ではお決まりの展開で様々な野望を抱く悪人が暗躍し、
大会はいつも滅茶苦茶、銀河の危機のきっかけになってばかりである。
登場人物も嫌な予感を覚えているらしく「冗談じゃないぜ!正体不明の奴をまた入れるのかよ!」「また大会を引っ掻き回されるのはごめんだぜ!」などと
言い出したことも*1。それでもまた開催される。
主催者が巨悪であったりもするため、天下一武道会というよりもキング・オブ・ファイターズに近いか。

  • デルタスター
意識を失ったタロウ・グレート・パワードの三人が生み出した、宇宙最大の秘宝。
ウルトラクラウンを壊された超闘士マン最大の切り札であり、その力はコダラーとシラリーが融合した魔神シーダや
彗星戦神ツイフォンを消滅させるほど強大。早い話元気玉。
今の所、これを使いこなせるのは超闘士マンのみ。
現在のところ使用例はウルトラクラウンなしの超闘士化で致命傷を負った後に限られるが、使用条件がそうなっているのかどうかは不明。
もうチートとか言うレベルじゃないくらい強い。全媒体最強の初代マンという人も珍しくはない。
新章にて、ウルトラ9兄弟と合体したメビウスインフィニティー誕生の際にも似たものが出現している。

  • ハイパー化
メフィラスが渡したハイパーカプセルを砕くことでゼットンはハイパーゼットンとなり強大な力を得たものの理性を失ったが、
メフィラス自身は理性を保ったままハイパーカプセル二つ分のハイパーエネルギーでハイパー化が可能。
似たものを挙げればパワーボール。
メフィラスはメフィラス星のハイパーエネルギーによる超高圧で犯罪者に反省を促す施設で修行してハイパーエネルギーを扱えるようになったらしい。
後に闘士マンもメフィラス星での修行でハイパーエネルギーを扱えるようになり、リングもろともの超テレポーテーションが使えるようになった。
原理が全く違うがマザロンはヤプール次元からのエネルギーでハイパー化するが、装鉄鋼で全身を締め上げて抑制しなければ自滅する。
ツイフォン星では「悪魔の発明」と言われる超エネルギー増幅装置が登場。こちらは大きな光る赤い半球をバンドで胸に取り付けるような装置。
ハイパー化の数十倍の強化が得られるが反動で体をボロボロにしてしまう。

  • ウルトラの星の三大秘宝
ウルトラキー、ウルトラベル、ウルトラミラーの3つからなるウルトラの星の秘宝。
原点に登場していたキーとベルと違い、ミラーは本作オリジナル設定。
この3つの秘宝を太陽の棺に収める事で本来の姿であるウルトラクロスへと戻る。

  • ウルトラ魂
みんなの宇宙をどんなことがあっても守り抜きたいという使命感。
ウルトラマン曰く、自分が超闘士に相応しいのならばそれはこれだけだという。
既に超闘士の時間切れ目前のタロウはこの言葉を聞いて戦い抜く決意を固め、ウルトラホーンを目覚めさせた。
連載の最後はそのタロウがネオスと21に強さにこだわって今のウルトラ魂を忘れないよう説くシーンである*2

  • EXキューブ
3部から4部の間に発明された高純度エネルギーを莫大な量蓄積できる特殊立方体。
辺境での活動や長距離の旅でのメカの動力源やウルトラ戦士の体力回復に使われる。
要はガシャポンフィギュアに付属するサイコロである。

  • 銀河遊撃隊
4部以降、エンペラ軍の侵攻に対抗するために再編成されたウルトラ戦士団の特殊部隊。
東西南北の四つの銀河のいずれにも属さず、あらゆる敵、あらゆる困難に立ち向かうチーム。
隊長はウルトラマンが務め、直属の部下としてネオス、21の2人がウルトラマン直々のスカウトにより所属している。

登場人物

CVはOVA版のもの。

光の国

ボンボン連載中は「ウルトラ戦士」という呼び方しかされていなかったが、新章にてこの世界でも「ウルトラ兄弟」のグループがあることが明言された。

本作の主人公。初代マンその人で愛称は闘士マン。第2部で超闘士に覚醒。
高潔な人格、冷静沈着な性格、熱き闘志を誇る最強最高の闘士。同誌に性格は正反対のバカだが正義の心は負けない同存在がいた。
どんなに凶悪な相手でも武道家は尊重するが、武道家精神に欠ける相手には特に悪いこともしていない武装ゴモラを鼻で笑ったりと割と辛辣な面も。
必殺技はアタック光線の構えからスペシウムエネルギーの奔流を叩き込む「スペシウムアタック」と、
一撃で惑星の2、3個は粉砕するという「スペシウム超光波」。
性格面では「クソ真面目」とまで言われるほど固く、キングの下で極秘にゴーデスを追うためどう行動しても怪しまれないキングに変装していた際、
本物がエースに必ずやるという一発ギャグをやらざるを得なくなったときは顔色がどんどん悪くなっていった。
でも『スキャットウルトラマン』はこの世界にもある。
この作品では「ウルトラマン」という名は「永遠の生命」を意味するらしい。
「超闘士道場」での解説によればウルトラ族は寿命による死を克服し余程の重傷でない限り死なないとのこと。

宇宙警備隊隊長でウルトラ兄弟の長男……なのだが、この時期はゾフィーの扱いがヒジョーに悪かった時期なのもあって、活躍する場面は少ない。
本編では何だかんだで最強光線の面目を保っているM87光線でさえこの作品ではやったか!?要員と化している。
一応よく見ると他の戦士より連戦していたりスペースチャージを二回行ったり地味に強いという描写はされているが……
トーナメントでは審判を務めるが、この大会には必ず巨悪が刺客を送り込んでくるので、止めようとして真っ先に黒焦げになるのがお約束。「ゾフィーさんかっけー」
第三回ではとうとうアクシデントが起こることを前提にした設備を仕込んでいた。
新章では近年の再評価のあおりを受け、遂に闘士としての勇姿を見られるようになった。そして、猛特訓の末「ある能力」を手に入れる。
皇帝空間に捕えられたマンを救出すべく、親友ヒカリと共に「特訓」に挑む(エースからは「トシ考えなさいよ!」と言われていた)。
300日もの特訓の果てに超パワーを身に宿し、アンドロ戦士団から受け取った装鉄鋼を身にまとうこととなる。
この時周りが闘士だらけの中でも特訓に付いて行けていた為、素の状態でも並の闘士レベルの強さはあった事が証明された。

ウルトラマンの幼なじみにして親友。
漫画版では口が原作通りの真四角だったのだが、カードダスでは他のウルトラマンと同じ人間型の面構えになっている。
ウルトラホーク系を模した強化武装・ホークウェポンによるパワーアップも行う。
第1部では原典同様に封印されてしまうが、闘士として復活。
全編通して出番は多く、頼りになる実力者として描かれている。

槍術の達人。冷静な性格でエースへのツッコミ役の一人。
第1部では当時圧倒的に格上だった闘士ザラブ星人を相打ちで倒すと言う大金星を挙げるのだが、その後は全体的に戦闘では不遇。
第2部ではヤプール軍に捕らえられ、アンチラ星人に擬態される原作ネタもあった。
アニメの中の人は『平成セブン』のカジ隊員や『ティガ』のシンジョウ隊員などでお馴染み。

アホ。しかも打ち合わせで「セブンにギャグをさせてはならない。エースならOK」という意見があってこうなった、という証言がある。
ともすれば頭身が縮んでいくギャグキャラではあるが、情に厚い熱血漢。やっぱり武器は剣。
必殺技はメタリウムエネルギーを右拳に集めて地面に放つ「メタリウムバースト」。
ウルトラ戦士の中ではセブンに次ぐ実力者と見做されているようで、セブンほどではないが出番も多い。
新章ではウルトラヒーロー一の相撲好きという設定が明かされた。あとウルトラホールが性感帯だったことも

今作もう一人の主人公。ウルトラの父とウルトラの母の息子。
潜在能力が高い少年戦士で、メフィラス大魔王との特訓を経て、超闘士に覚醒する。
必殺技はタロウ版超光波こと「ストリウム超光波」。
新章では戦力的にNo.2ということで、なんと義兄たちの師匠役を買って出ることに。
そこには、もう甘えん坊の末っ子の姿など無かった。

セブンの一番弟子であり、何よりも師のことを大切に思っている熱血野郎。
本作が格闘系作品であることから元祖格闘ウルトラマンとして大活躍……にはならなかった。
とはいえ、セブンの仇であるガッツ・ブラザーズを逮捕したり、原典では宿敵のマグマ星人を瞬殺したりと見せ場はある。
ちなみにセブンが暗殺された後、ゾフィーがガッツ星人の素性を調べてくるまで真顔で魔王デジファーを疑っていた。

レオの弟。熱血漢の兄とは逆におとなしめ。
銀河最強武闘大会では、ミスターサンタに変装した父やキングに変装したウルトラマンなど曲者と当たる傾向にある。

今は一線を退き教師をやっている。U40と繋がりがあるらしく、メフィラス編以降はGとも仲が良くなった。
必殺技は重装鉄鋼のウルトラバックル型エネルギー増幅メタルにエネルギーを収束させて放つ「スーパーバックルビーム」。

80の彼女だが王女ではないようだ。80の事を心から愛している。
初期は白目だけだったが、ヤプール以降は黒目も出るようになり萌えキャラっぽくなった*3。毒舌家。

ウルトラの星の友好星・U40からの助っ人戦士。その実力はゾフィーと双璧をなすと言われている。
必殺技はビームシンボルを左右に分割したエネルギー増幅メタルから放つ「スーパーロッキングスパーク」。

宇宙警備隊の大隊長。かつては超闘士を目指していた。
第2回銀河トーナメントでは「ミスター・サンタ」に扮して勝手に出場した。
メフィラスと互角以上に戦うが年のためスタミナに欠けており、以後は観客から出場を望まれるも不参加。

銀十字軍の隊長。
第2回大会ではゾフィーの治療を行う。

キングの弟子。ゴーデスハンターとして、親友のパワードと共に宇宙警備隊には属さず戦っていた。
大柄で口調も荒い一匹狼だが、情に厚い。
ゴーデスに手の内を明かさないためか銀河最強武闘大会には不参加だったが、観客として入場したのに
ごく自然に関係者スペースにいたため一度ユリアンや80、観客のザンドリアスからツッコミを受けたことがある。
必殺技である「マグナムシュート」は本来ゴーデス戦における切り札だったが、未完成のまま鋼魔四天王戦で使用したため、
皮肉にもゴーデスに乗っ取られてしまうことになる。

キングの弟子。パワード流相撲拳法の総裁。門下に多くの怪獣たちを従えている。
パワード流拳法とは100の力で戦い続けるのではなく0の力で動き衝撃の瞬間200の力を出すことで
その極意はゴーデス細胞を滅するエネルギーを拳に蓄積すること。つまり閃華裂光拳
だが彼以外の門下生はそのエネルギーを纏えないのかゴーデスを殴った際に逆にエネルギーを吸収されてダウンしていた。
無駄な戦いは徹底して避けるのが信条で、避けられるならば怪獣に拝んで帰ってもらうことも。
蘇生した闘士マンではないかとタロウは少し疑っていた。
キメ台詞は「神にかわって……おしおきだ……!」

キング星に棲む伝説の超人。超闘士に至った存在が歴史上実在するとしたらキングしかいないと言われている。
ババルウ星人星人ブニョが「キングがレオばかり贔屓してよ~」とぼやくシーンがあるが、本編中ではあまり絡みはない。
「うっぴょ~ん」がチャーミングでお茶目なジーサン。

勇士司令部の新米隊員。ウルトラマンに憧れており、マンからも「久々の大器」と言われている。
口数は少なく、21と初めて会った時には*4「面白くないヤツ」と思われたらしいが、訓練校で様々な経験を経て親友となった。
洗脳された21を止めるため、単身21の元へ向かう。
新章ではメビウスを助けるために大活躍、ウルトラ兄弟と共に皇帝空間に向かう。
必殺技は師のウルトラマン譲りの「マグニウム超光波」。
ちなみにマンに憧れていると発言したときのイメージ映像はハイパーゼットン戦・ハイパーマザロン戦・ツイフォン第一形態戦と全てステージ上で行われた戦い

ネオスの親友。口は悪いが正義の心は誰にも負けない。
心のどこかでネオスに対して劣等感を抱えており、
エンペラ星人の配下であるジェロニモンとブラック司令により洗脳されてしまう。
新章では銀河最強トーナメントに挑むも、敗北。心を切り替えてネオスと共にマン救出に向かう。
頭身が低くて白黒だからセブンと見分けがつかないは禁句、セブンだけ口が原作チックだからそこで見分けるんだ

本作三人目の主人公。タロウの一番弟子。ウルトラ兄弟に入ることを夢見ている新米戦士。
必殺技は不死鳥の形状をした炎を放つ「超絶メビュームバースト」。

メビウスの親友。頭脳派のブルー族であるためか、お人好しが多いウルトラ一族の中では珍しいクールなリアリスト。
かつてのハンターナイトツルギ時代に使っていたアーヴギアが進化した装鉄鋼を身に纏っている。
必殺技は「Gナイトビームブレード」。

エンペラ軍に洗脳されたウルトラ戦士たちを救ったはぐれ闘士。優しき慈愛の心を持つ奇跡の人。三蔵法師のような恰好をしている。
装鉄鋼は右肩がカオスヘッダー・イブリースに似た仁王、左肩がカオスヘッダー0を思わせる阿弥陀如来の頭部を模している。
体を光の粒子に変えることで、異空間の壁をすり抜けてワープすることができる。
相手を痛めつけることを嫌い、予期せぬ出来事が起きても絶対に仲間を責めず自らの未熟さに涙するほど優しい心を持つが、その優しさを踏みにじる相手には絶対に容赦しない。

  • 太陽神
プラズマスパークが生み出す太陽エネルギーに宿る神秘的な意思。ウルトラの星に新たな生命を与えていると示唆される。
ウルトラマン曰く「暖かい女性のような声」。魂のみが来られる世界にてウルトラマンに新たな肉体を与えるようキングに懇願され、
新たな肉体は新たな魂の物で例外はないと言いながらもウルトラマンの肉体を修復。
これは「今後けっしてないこと」であり、事実デルタスターでの復活を除いて死者は蘇っていない。
しかしウルトラマンの蘇生とともにウルトラホーンと新装鉄鋼の精製や、
ゴーデス戦でウルトラの星の医学をもってしても限界を超えるダメージを負ったグレート・タロウ・パワードの回復と
戦闘には参加しない(できない?)ものの分野によってはチートラマン以上のチート。


地球

  • 防衛組織
ウルトラマンと共に地球を守る防衛隊の勇者たち。
ただし、ウルトラマン達が地球で活躍していた時とは何世紀も経っている為、当人ではなく子孫(あるいは生まれ変わり?)である。
肖像権とかの関係があるのであまり似せられなくて苦労したらしい。
各防衛チームがそれぞれ縁のウルトラ戦士に装鉄鋼を作成した他、
科学特捜隊はビートルG、ウルトラ警備隊はライザーGと言う巨大ロボットをそれぞれ開発している(ライザーGはOVAのみ出演)。

  • ノタニー博士(CV:八奈見乗児)
銀河最強武闘会の解説役のジジイ。大のウルトラマンファンで、いつも遊んでばかりいる不真面目なジイサン。
第2回武闘会ではワモート博士(モデルは岩本博士)に変装して万丈アナに悪口を言わせておいて登場する困った趣味も持つ。
解説も一々怪獣図鑑を見てから行う、毎回の闖入者を噛ませ犬呼ばわりして一笑に付すなど、
いわゆる「ニワカ解説者」丸出しであるが、やる時はやる人。

…実はその正体は、地球人初の銀河ノーゲル賞*6を受賞したこともある天才科学者である。ワモート博士、カムラン博士とは実際に友人同士。
アマギ隊員がモデルらしき隊員はしっかり知っていたが、万丈アナやビーコン達にはヘンな怪獣マニアのジイさんとしか思われておらず、
ホークウェポンの設計の件では「あの人ってそんなに偉い人だったの?」と日ごろの奇行とのギャップで驚かれた。
その反面、第3回武闘会までには認識を改められ尊敬されていた。
しかしカムラン博士(モデルは中村博士)に変装していた本人はまた悪口を言わせておいて登場したかったらしく、
気付かれない様に変装を解いていつもに増してのトンチキ解説で万丈をずっこけさせて満足げにしていた。
しかし、ウルトラマンへの情熱は本気であり、大事件が起きた時の真摯な言葉は会場の心を一つにする。
(異変発生と同時に強制避難させられてしまった第三回を除く)
雑誌掲載時のコーナー「激熱!!超闘士道場」の解説によると、IQ5万を誇るチブル星人よりも頭が良いと「噂される」らしい。
新章では今更ネットやスマートフォンが普及しているためか、ちょっと肩身の狭い思いをしていた。
モデルは『ウルトラQ』の一ノ谷博士。

  • 万丈アナ(CV:山口勝平)
怪獣チャンネルのアナウンサー。銀河最強武闘会の実況で、電波怪獣ビーコンと一緒に大会を全宇宙に中継する。
毎回ボケくり倒すノタニー博士に突っ込みまくっている。
モデルは『ウルトラQ』の万城目で、話数を追うごとに顔つきが幼くなっているのは気のせいだ。


敵勢力やライバル達

メフィラス大魔王を名乗るメフィラス星人で、第1部のラスボス。
第1回銀河最強武闘会には覆面男として参加し、組み合わせの細工やゼットンの暴走、セブンの暗殺など様々な画策を行い
やがて配下の鋼魔四天王(該当項目参照)と共にウルトラの星に宣戦布告する。
圧倒的な力で闘士マン達ウルトラ戦士を追い詰めるも、最後はセブンのチャージスラッガーを手にしたマンに敗れ、生まれて初めて流す涙と共に慟哭に震えた。
その後は野心を打倒ウルトラマンへと変え、第2部以降は武人としてウルトラ戦士と共闘したり、タロウの師となるなど心強い存在となった。
詳細は該当項目を参照。

第1部の前半のボス。ウルトラマンを倒した事もある強敵として、第1回銀河最強武闘会に出場。
前述の覆面男(メフィラス)と組んでウルトラ戦士を次々倒していくが、決勝で闘士マンと戦い劣勢になる。
追い詰められて焦り、覆面男から渡されたハイパーエネルギーを使用するも暴走。
その後、科学特捜隊の撃ち込んだ無重力弾を受けるが、死ぬどころかそのエネルギーを全て食い尽くし、
完全なハイパーゼットン(後に公式に逆輸入?*7となってウルトラ兄弟全員を薙ぎ倒す程のパワーを身に着けるも、
客席のピグモンの風船を見て機転を働かせた闘士マンに倒される。
後にメフィラスの要請を受けて装鉄鋼を纏いウルトラ戦士の助っ人・闘士ゼットンとして登場。
闘士怪獣軍団を痛めつけていた「超獣武器庫」ことバラバを難なく倒した。
その際、宇宙「恐竜」であるゼットンが闘士怪獣に含まれるのかとバルタンJr.に突っ込まれるシーンも。

メフィラス大魔王の配下。バルタン星人ザラブ星人ケムール人ダダの四人で、いずれも装鉄鋼を装備した闘士である。
当初はウルトラ戦士を圧倒する力を見せるが、ウルトラ戦士の捨て身の攻撃でバルタンとザラブが倒れ、ケムールとダダは遅れて登場したマンに瞬殺された。
ウルトラの星での戦いで全員が生死不明だったが、第2回大会の観客席で生存が確認され、
後にコダラーとシラリーの復活の際にメフィラスの配下としてウルトラ戦士に協力。

ウルトラシリーズお馴染の怪獣達が装鉄鋼を装備して闘士になった一同。
主なメンバーはレッドキングゴモラエレキングベムスターバキシム等。
第1回大会ではゴモラが単に普通の装備を付けただけだが、第2回大会では全員ウルトラマンキングの下でしっかり修行したおかげで身も心も闘士となった。
レッドキング「ストロングになったもんだぜ、オレ様もよ……」
が、バキシムを除いてメンバーは第1回戦落ち。当のバキシムも第2回戦で怪僧マザロンと相対したばかりに…。
3部以降は大体モブ化してしまった。

ちなみにゴモラは過去に「怪獣帝王」と名乗ってヤンチャしていた時期があり、
作中では当時の悪友だったタイラントアストロモンスドロボンダストパンが大会に押しかけてきた事も。
なお、当の白猿(正確にはハヌマーンのコスプレをしたコチャン少年)もOVAにちょこっとだけ出てたりする*8

  • 首領ヤプール
ヤプール編後半におけるボスで、かつて、エースが倒したヤプールは軍団の下の下の連中に過ぎなかった。
ループ星人ヤンドを名乗り第2回銀河最強武闘会を主催、伝説の超闘士の抹殺を目論む。
闘士マンの死後、惑星メビウスを拠点に三次元宇宙の侵略に乗り出す。
珍しく基本形態はヤプール人準拠。だがこの姿はパワーと殺意を抑えるスーツで本来は巨大ヤプールの姿。
口調も慇懃無礼なものから尊大なものに変わる。
その姿もハイパーマザロン同様に装鉄鋼でリミッターをかけたもので、リミッター解除でさらに凶悪な姿となる。
実は『A』劇中でヤプール次元が歪んでいたのは全ての恒星が寿命を迎えた末期状態であり、移住のために次元融合装置テリブル・ゲートで生態系の転覆を企てていた。
普通の人類が次元の歪みのエネルギーで超進化した種族で、ヤプール次元での姿は巨大ヤプールの要素を持つウルトラ戦士といった感じ*9

ヤプールの側近。第2回銀河最強武闘会に出場。
当初は修行僧のような出で立ちで古風な話し方をしていたが、本性を現した後はおどけたような口調になる。
対戦相手に催眠術をかけて自滅させ、主催者であるヤンドに進言して対戦形式を電磁光デスマッチにしたり、バトルロイヤルに変えさせたりと大会を操った*10
準決勝で正体を見破られると本性を現し、ハイパーマザロンとなって暴れ狂う。
以降の活躍は該当項目を参照のこと。
なお『電磁光デスマッチにしたおかげで激闘の余波から観客が守られる』(まあ観客の命は主目的とはあまり関係ないが)
『バトルロイヤルにしたせいでマンとメフィラスの共闘を許す』
『仕込んだ超空間爆弾によってマンが超闘士に覚醒し敗れる』など謀策がことごとく裏目に出ている。
その後、ヤプールの本拠地に辿り着いたウルトラ戦士達の前に超獣ジャンボキングのメインとしてまさかの復活を果たした。

かつてエースを倒すため、ヤプール(作中のものではなく『ウルトラマンA』にて倒された個体)に作られた人造超人。第2回銀河最強武闘会に出場。
M87光線などウルトラ戦士の技を使用でき、エースと互角以上の力を持つ。なお、頭の中身も互角のようだが、これは作成者の意図したものであるかは不明。
2回戦で形の上ではエースに勝利したが、その時点で人生の目的が失われてしまい自分はこれからどうすればいいのかと慟哭した。
しかし、自分が倒したエースとジャックから「俺たちの分まで頑張りゃいんだよ」と励まされる。
準決勝でマザロンの催眠術を破るが、正体を現したマザロンに破壊されてしまう。しかし頭部はマンに救われ一命は取り留めた。
その後はエースキラーR(リベンジャー)として復活。ウルトラ戦士に協力し、創造主とも言えるヤプール軍と戦う。
ツイフォン編ではエースキラーS(スペシャル)となる。

原作ではヤプールとは関係無かったがこちらではヤプール軍団の一人。それどころか恐らくヤプールの最側近
異次元ゲートへと続く扉を守る門番であり、平時は紳士的で超然とした態度を崩さず、敵であるウルトラ戦士にも公平に門番としての役割を果たす。
実はその態度は自分に疑念を抱かせず、ウルトラ戦士達を前述の超獣ジャンボキングで倒すための策略だったが、最後はそれを見抜いたセブンによって倒される。
実力は非常に高く、タロウとメフィラスの合体光線に平然と耐え、セブンを一度は正面から下し、エース、ゼットン、エースキラー、セブンの連続攻撃を受けて倒されても結局死亡しなかったほどのタフネスを誇る。
恐らく彼自身が語っていたヤプール軍団最強の三戦士よりも実際には強いのではないだろうか…(三戦士の内、作中直接の戦闘描写があったのはバラバのみだがゼットンに容易く倒されている)
敗れたヤプールの助命をセブンに乞い、最期は敗北を認めたヤプールを故郷へ連れ帰る役割を果たした。

  • ヤプールコマンド
ヤプール軍の戦闘員。頭飾り以外は首領ヤプール通常形態とほぼ同じで、
Y字型の手のような武器を持っている。惑星TM-27に派遣された3人のうち一人はちょっと太め。
3人がかりならブラックピジョンを殺せると考えていて、原作基準で考えると戦闘員として結構凄いことを言っている。

頭身が低く可愛らしい外見で「クルッポー」としか喋らない。
失敗作であるために逆に善悪の区別を得てしまった超獣。
「光線を吐け」→「火を吐く」のシーンも
「負傷した母怪獣を子怪獣が庇っているところに光線を吐けと命令したヤプールコマンドに向け火を吐く」
というかっこいいシーンとなっている。
(なおカードダスでは命令しているのは首領ヤプールで原作通り命令が理解できなかったというシーン)
知能は低いが本能的に敵の接近を感知したり多重の無限回廊に惑わされず脱出できる帰巣本能を持っている。

第2部でも実質モブとして登場し、実力者扱いされながらも予選でいきなりレッドキングに敗れて全然いい所が無いまま出番が終了していたが、
新章では主要登場人物に大抜擢。作中でも屈指の萌えキャラ。
原作での悪行やウルトラ一族との因縁は何処へやら、かつてはかなりのワルであったようだが、80にボロ負けして改心し、なんと彼に弟子入り。
第4回大会一回戦ではグレゴール人の変身したニセウルトラマンダイナを一蹴する実力者へと成長した。
実はウルトラマン達の熱烈な大ファンであり、宇宙警備隊への仲間入りを目標にしている。
同じくウルトラ兄弟の一員になることを掲げたメビウスに対して対抗心を燃やしているが、その謙虚さと誠実さにあっさり毒を抜かれた。
部下で応援団のガラガラ人達も非常に愛らしい姿で描かれている。
またウルトラ一族だけでなくスター怪獣のファンでもあるようで、ゼットンやエースキラーを目の前にした時は部下に色紙はないかと尋ねていた。

第3部前半のボス。かつてウルトラ一族が敵対し滅ぼされていた筈が密かに生き残っていた。
自らのゴーデス細胞によって他者の力を奪い取り自分の力に変えるという凶悪な性質を持つ。
ウルトラマングレートの肉体を奪い、第3回銀河最強武闘会にて仮面騎士として参戦。
当初は顔を明かさない存在として怪しまれたものの、ウルトラ一族の肉体を持っていた事でフリーパスを受けてしまう。
この大会で手に入れた闘士達の膨大なエネルギーと超闘士タロウの甘さにつけこんで海魔神コダラーの復活を成功させるが……。
配下のゴーデス5人衆は原作に登場したゴーデス細胞に侵された怪獣五体をモチーフにした邪生鋼が、ウルトラ一族に恨みを持つ怪獣達の肉体を奪い取った存在。

宇宙全てを滅ぼすニ柱の破壊神。
共に単体でも相当な実力を持っており、二体がかりの連係で超闘士ウルトラマンを瀕死の重症を負わせている。
パワードの策によって互いの攻撃をぶつけ合い、相討ちの形で死んだと思われたが、
互いに組み合った状態で卵に還ってしまった事により二体の破壊神が融合し、究極魔神シーダとして復活を果たす。
宇宙にある程度の邪悪が存在すれば目を覚まし、全てを破壊すること自体が生態のため、説得も懐柔も、怠け放射線さえも通じない。

  • ササランズ
ササヒラー&闘士ヤメタランスのユニット
魔神が消耗したのを見計らい漁夫の利を得る、それが無理でも怠け放射線で脱力させて直談判に持ち込むという作戦を立案したササヒラーが
やる気のないヤメタランスに無理強いしてやってきた。
戦闘はヤメタランス頼りだがやる気だけは宇宙一で怠け放射線が効かないササヒラーが主導権を握っている。
ノタニー博士ら調査隊が究極魔神の前で怠け、救助に来た鋼魔四天王まで怠けるなど場を混乱させたが、
ヤメタランスが地球人たちを助けることを訴えてもまだ名声にこだわるササヒラーにヤメタランスがキレて主従が逆転し、
ヤメタランスは人命救助で表彰、ササヒラーは公務執行妨害で懲役刑となった。
エンペラ星人編では地球で闘士怪獣にどやされながら荷物運びをしているところが描かれた。

1966年に地球を訪れ、彗星怪獣ドラコを地球に送り込んだ怪彗星ツイフォンの真の姿。
彗星はあくまで彼の暮らす「家」兼「船」にすぎず、気に入った星を見つけては地中深く潜り込んでコアを破壊し彗星の殻に改造していた。
岩本博士の見立て通り3026年に地球に再接近し、地球を船に改造すべく破壊を目論んだ。
外見はドラコに似ており(というか、ドラコがツイフォンに似ている)、全身から強力な真空波を放つ。
その強さは超闘士ウルトラマンでも赤子の手をひねるかの如く蹂躙する程高い上、
堅牢な表皮は受けた打撃や熱、光線などのエネルギーを全て吸収し餌に変えてしまう。
ゼットンベムスターガゼラの悪い所を全部合わせたような能力と言えよう。
ウルトラ戦士やメフィラスの猛攻を受け、「改造ドラコ」に似た第2形態「ハイパーツイフォン」へと変貌を遂げた。

闇闘士やメタルモンスで構成された軍団を率いて銀河の侵略を開始した現時点での本作ラスボス。
ウルトラの星の三つの秘宝からなるウルトラクロスを狙い、銀河の各惑星へ攻撃を仕掛ける。

漫画本編が一度終了した時には彼との決着は描かれず、後の『超闘士鎧伝』で描かれる事となったが、
後に復活した新章にてウルトラクロスを纏った超闘士ウルトラマンとの一騎打ちで敗れた事が描かれた。
またエンペラ星人は連載当時と後の『ウルトラマンメビウス』原作に登場した姿とでデザインが異なるのだが、
本作では超闘士ウルトラマンに敗れた際に崩れた旧デザインの肉体から溢れ出た精神体が『メビウス』での姿となっており、
新章で復活した肉体も『メビウス』準拠のデザインになるといういわゆるオーバーボディとして、新旧のエンペラ星人のデザインの違いを利用している。

  • メタルモンス
エンペラ星人軍の主戦力。EXキューブを軍事に転用した量産機
陸戦用は共通の胴体に頭部の違いでパゴスネロンガガボラの三種が、海戦用はピーターとゲスラが、空戦用はチャンドラーとペギラがいる。
(元ネタは着ぐるみの改造・流用(ウルトラシリーズ)を参照)
皇帝直属の一品物に3体のメガトンメタルモンス、グランドキング・エアロキング(バードン)・アクアキング(シーモンス)がいてグレイテストキングへ合体する。

  • 観客たち
銀河最強トーナメントを観戦するためスタジアムに集った観客。作中ではカネゴン(CV:山口勝平)やマゼラン星人マヤが実質レギュラー。
いずれも歴代シリーズのウルトラ怪獣や登場人物などが描かれており、原典で何らかの関連があった者同士が相席している事が多い。
かなりマニアックどころが書かれているケースも多々見られ、中には漫画作品欠番エピソードの怪獣まで……



【余談】

上記のように本作には今のところM78ワールドとU40のウルトラマン以外ではゼアスとティガくらいしか登場していないが、
完全版の巻末や新章での観客たちとして平成シリーズのキャラクターが登場したり、新章連載開始当時最新作だったギ○ガがネタにされたり、
ウルトラマンダイナ』に登場したグレゴール人が(ニセ)闘士ウルトラマンダイナとして登場したりと『メビウス』以外の平成作品のネタもある。



追記・修正は、銀河最強トーナメントを最後までトラブル無く観戦し終わった人がお願いします。

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最終更新:2023年07月15日 12:38

*1 その際、最初に正体を隠して引っ掻き回した人がそれを振られて非常に困っていた

*2 そしてウルトラマン自身はタロウに言われるまでその言葉が自分が教えたものであることに気づかなかった。

*3 完全版第4巻の裏表紙によると、単純に「最初に登場した時の顔を再登場時に忘れていた」だけとのこと。

*4 「額のビームポイントが自分と似てる」と話しかけてきた21の話を「二千人に一人だからそう珍しくもない」とバッサリと切って

*5 アニメ『SSSS.GRIDMAN』劇中でテレビ放送されたワンシーンに登場。

*6 詳しくは不明だが、恐らく銀河系宇宙最高の科学者に贈られる賞と思われる

*7 新章2巻ではこの場面で間違えてEXゼットンになるネタが「NGシーン」と称されカバー裏に載っている。

*8 当時のアニメ化企画の進捗を特集する読者コーナーにハヌマーンの出場を希望するハガキが届いていたが関連は不明。

*9 似ている理由は本人も知らないが、ウルトラ戦士も普通の人類がプラズマスパークのエネルギーで超進化した種族だから似ているのではないかとの見解を述べていた。

*10 前述の通り、主催者ヤンドは首領ヤプールであるためこれは自作自演の共謀である。