ファイブロボ

登録日:2016/03/10 Thu 15:15:35
更新日:2022/06/12 Sun 13:34:03
所要時間:約 7 分で読めます





銀河にひとつのこの星を……

!!


ファイブロボとは、地球戦隊ファイブマンに登場する一号ロボット。
当項目は、派生機体およびスーパー合体の情報も記載する。


【概要】


全高:36.5m
重量:268t
出力:180万馬力

テーマソング:「五つの心でファイブロボ」(歌:影山ヒロノブ)

星川博士が開発した惑星探査用メカのファイブマシンを星川兄弟が戦闘用に改造し、それらが合体した巨大ロボット。

第1話「五兄弟戦士」で地球へ侵攻してきた銀帝軍ゾーンに立ち向かうべく分離状態で初出撃し、
第2話「父の仇!母の仇」で幼少期に星川一家を襲ったガメルギンに立ち向かい、初合体に成功する。


【ファイブマシン】


アーサーG6「レッドー!頼むよー!」

ファイブレッド「よし! スカイアルファー、発進!」

スカイアルファー

ファイブレッドが搭乗する大型戦闘機。赤い勇気はマッハだ♪
マグマベース上部のカタパルトから出撃し、第2話ではアーサーG6がコースを誘導していた。
武器は機体上部にある5連ビーム砲「アルファーレーザー」。
第1話でバルゴール3機とドッグファイトを繰り広げ、アルファーレーザーや狭い山間部を利用しての体当たり攻撃により全機撃墜した。
合体時にはファイブロボの頭部・胸部を担当。


「キャリアベータ、発進!」

キャリアベータ

ファイブブラックファイブイエローが搭乗する巨大装甲車。黒い弾丸(or黄色い火花)、ダッシュだ♪
マグマベース下部の左ハッチから出撃する。
機体上部にある屋根を開いて「ベータランチャー」を発射、バルゴール部隊を撃破する。
合体時にはファイブロボの腹部から脚部を担当し、後述するファイブトレーラーでも荷台を担当する縁の下の力持ち的存在。


ファイブブルー「ランドガンマ!」

ファイブピンク「発進!」

ランドガンマ

ファイブブルーファイブピンクが搭乗する高速戦闘車。青い稲妻(orピンクタイフーン)、ジャンプだ♪
マグマベース下部の右ハッチから出撃する。
車体上部の「ガンマカノン」で砲撃を行い、第1話では上下反転しながらバルゴールを撃墜した。
合体時にはファイブロボの両腕を担当。
第14話「可愛いウソつき」ではマグマベースに保護された少女・マコが偶然乗り込み、あわや暴走の危機を招いてしまったことがある。



ファイブレッド「合体態勢に入るんだ!」

「合体!トリプルジョイント!」

OK!」

OK!」


完成!ファ!!


【ファイブロボ】


ファイブレッドの「合体!トリプルジョイント!」の掛け声と共に合体開始。
各メカがスカイアルファーに接続されるたびに他メンバーがスカイアルファーのコックピット内に転送されていき、頭部のV字型のコックピットにシャッターが閉じられることで完成する。
基本的にコクピットの中心にはファイブレッドが座っているが、その回でメインを務めた者が座り必殺技の口上を叫ぶこともある。
第20話など一部の回ではアーサーが操縦し、ファイブマンの窮地を救ったことも度々ある。
第25話「友情の桜島」では銀河サーカス出身のライオギンを説得するためにピエロのコスプレをした。

全高36.5mの身長は歴代の一号ロボの中では最小サイズであり、最大サイズのオーレンジャーロボとはなんと40m以上の身長差がある。(設定身長を考えるとファイブロボの頭上に大獣神が乗ってもオーレンジャーロボより低い)
ただし『スーパー戦隊ワールド』や『199ヒーロー』の映画では着ぐるみの大きさの影響か、他のロボットとほぼ同じ身長になっていた。
本編中でも身長45mのサイラギンと大して変わらない大きさだったし


使用する武器は両腕に一門ずつ内蔵された火器「ツインカノン」、二連装のビーム砲「ダブルショットガン」(玩具には付属したが本編では未使用)で、後述するスターファイブの関連もあってか、グレートファイブ以降の手持ち銃を使用していたそれまでの1号ロボと違い、外装装備されている。
第11話に登場し、巨大モグラルギンにモグラ叩きを仕掛けた「ファイブハンマー」、そして必殺技は異次元から転送される実体剣の「超次元ソード」による横斜め一閃の斬撃となっている。その他にジャンプから繰り出す「ファイブパンチ」も使う。
スーパー戦隊の一号ロボットでは初となるを持たず(フルタ玩具には差し替えである)、また必殺技の名称を持たないロボットでもあり、その代わりに項目冒頭のような掛け声を発するのがお約束。
他には、

「正義の剣を受けてみろ!」
「兄弟の絆の力を知れ!」
「子どもの力は、俺達の宝!」
「命にかけても、この地球は守る!」
「悪の計算通りにはいかないわ!」

といった掛け声が止めを刺す際に発せられる。
ほぼ毎週のペースでこの口上は変わっている模様だ。

超次元ソードは刀身の上半分のハンドソードを取り外して二刀流の戦術を取ることも可能で、主にファイブイエローがこの戦術を使用している。また、下部の長い方の剣には砲身も仕込まれており、「ソードガン」という射撃武器にもなる。これで巨大銀河闘士を倒したこともある。
特撮史上最強秒殺ロボ戦隊ロボの始祖に連なる超次元ソードを投げる戦法をとったこともある。

なお、ファイブマシンの三機は「ファイブトレーラー」という車両に合体することも可能だが、本編では3回のみの登場となった。
この形態のおかげで「3機なのにファイブマシン」という疑問が解消されており、ファイブトレーラー自体はスカイアルファ部からのレーザー砲という武器があるが、残念ながら敵を倒す必殺技を持たない。
翌年のイカロスハーケンの必殺技ジェットフェニックスや、後のゴーゴーボイジャーのように、合体マシン形態をデフォとすればもっと良かったかも。


【派生機】


変形!スターラウンド!

スターキャリア/スターファイブ
全長:33.5m(スターキャリア)
全高:39.8m(スターファイブ)
重量:292t
出力:160万馬力
テーマソング:「兄弟ロボだぜ!スターファイブ」(歌:高原兄)

第19話「赤いけんかロボ」にて登場した宇宙航行用可変型ロボット。
飛行形態のスターキャリアから「変形!スターラウンド!」の掛け声で変形することで、人型ロボット形態のスターファイブとなる。
強い者を求めて宇宙を旅する戦士、宇宙の暴れウルフ・グンサーによって地球に持ち込まれた後、ファイブマン達と闘うことになった。
装甲の材質である合金をはじめ、様々な部分がファイブロボに酷似している点を不審に感じたファイブマンだが、グンサーは何処で製造されたかは企業秘密と誤魔化していた。
しかし実はグンサーによって強奪された、星川博士が開発したファイブロボの弟ロボットであることが判明。
第20話からはファイブマン達の2号ロボットとなり、ファイブロボと合体しスーパーファイブロボとしても使用されるようになった。

使用する武器はファイブロボの剣とは対照的に、ガンアクション主体として、ビームを放つ二丁の「スターガン」、ブーメランとしても使用できる盾「スターシールド」。因みに盾を持つ2号ロボとしては初でかつ、珍しい例になっている。19話では銀河皇帝メドーから授けられた石突にモーニングスターが仕込まれた金色のを使用した。
必殺技は片方のスターガンで捕縛可能なビームを発射し、もう片方で止めを刺す「ハングビームエンド」と、二連装にしたスターガンを発射する「ファイブビームエンド」を使用する。
また、後半の強敵である初代艦長シュバリエが初登場した第28話「地獄の合唱(コーラス)」では、後述のスーパーファイブロボとの合体が不可能になった際、ファイブマン達はスターキャリアの上に立ったファイブロボが高空から敵を切り裂く、「兄弟ロボフライングアタック」という技も編み出した。

最終回にて銀帝軍ゾーンに勝利した後、ファイブマンとアーサーはスターキャリアにて、両親と再会するために宇宙へと旅立っていった。

何故か自分の写真が書かれた巨大メンコを所持している。


学、健、数美。 文矢、レミ。
これはファイブロボに緊急事態が発生した時、自動的にスターキャリアから送信されるシステムになっている。

2台のマシンは合体して、スーパーファイブロボになる。

私は…父としてみんなを助けに行きたい。だが…… 信じている…君達を!
学、健、数美! 文矢、レミ!


ファイブレッド「頼むぞスターキャリア! 父さん…見ていてくれ!」

「合体!スーパーブラザージョイント!」


【合体形態】


スーパーファイブロボ

全高:52m
重量:560t
出力:320万馬力
最高速度:850km/h

スターファイブとファイブロボが、第20話「燃えろ兄弟ロボ」にて合体した姿。
自ら巨大化した銀河魔神バールギンにファイブロボが苦戦する中、スターキャリアから送信された星川博士のメッセージにより兄弟ロボが合体できることが判明。
スターキャリアがヘッドギアや追加装甲に分離し、それらがファイブロボに装着される形での合体となる。
初合体後はバールギンの魔力を受けてもビクともせず、圧倒的な力で初勝利を飾った。

前作スーパーターボロボのスーツが大きすぎて、全く身動きが取れなかった反省からか、こちらのスーツはかなり身軽に作られており、作中ではスーパー合体でありながら物凄く機敏に動き、カンフー戦法を始めとする格闘戦を何度も繰り広げる等シリーズ中のスーパー合体でも特に格闘技が多い。
ただしその代償か膝のキャリアベータ部分が明らかにファイブロボの時と比べて潰れたようになっているのは内緒だ!
ちなみに玩具ではその膝の部分の誤魔化しが不可能なため、膝の関節部が酷い事になっていたり、上部重量に耐えきれずに、スターファイブの脚部分を固定するヒールストッパーなんてモンが追加(後期出荷分)されていたり…

使用する武器は両腕を射出するジェットナックル」、頭部から発射するVの字ビームの「スーパーファイブビーム」、第24話で登場したヌンチャク、第43話に登場したテラノTVギンの妨害電波に対抗し発射した「妨害電波ビーム」。更にヒルアゲハギンに超次元ソードを奪取された際に、それを奪い返して使用。因みに玩具では超次元ソードは持てないが、代わりにスターファイブのスターガンを保たせられる(劇中未使用)。

必殺技は脚部のブースターを作動させ、850km/hの速さでエネルギーを込めた鉄拳を繰り出すパンチスーパーベクトルパンチ」を使用する。第37話では破損した右腕に代わってファイブブルーを人間大砲として打ち出したり
第47話の黒ゴルリンには右手で繰り出した後、左手でもう一撃を加える「ダブルスーパーベクトルパンチ」を使用した。

ファイブロボに代わって銀河闘士、合身銀河闘士へ止めを刺す役割を担っていたが、前述のように格闘シーンの多い動き易いスーツのためか苦戦する時もあり、初代艦長シュバリエ登場以降、合身銀河闘士に追い詰められたりする事もあった。
特に第44話にてガロア艦長の乗るビッグガロアンの攻撃で頭部と腕をもがれて敗北。当時の子供たちにトラウマを植え付けた。
しかし第47話では復帰し前述のダブルスーパーベクトルパンチで黒ゴルリンを破壊、最終回である第48話では銀河超獣バルガイヤーに対して、弱ったバルガイヤーにファイブテクターアタックに酷似した炎を纏った体で体当たりをかけ見事勝利を収めた。

マックスマグマ「・・・・・。」
*1

この技は機体そのものが崩壊の危険にある為、バルガイヤー戦のみの使用となった。

マグマベース
第1話から登場した星川博士が建造した宇宙基地。
恒星間航行能力を持ち、惑星シドンの自然回復作業に従事していたが、銀帝軍ゾーンの襲撃で、星川親子は生き別れとなり、アーサーG6に連れられた5人の子供達が地球に帰還する際に使用し、緊急時には飛行して敵の攻撃から回避する事も可能。
ファイブマンの日常生活の場で、ニュータウン小学校の教師をしている5人とアーサーG6に管理され、ゾーンの襲来に備え、武装化が図られていた。
基地全体に設けられた砲塔の一斉発射の「マックス・ノバ」は合身銀河闘士をも怯ませ、スーパーファイブロボを倒したビッグガロアンをこれで撃破した。

しかし…。
マックスマグマ

合体!マックスクロス!

第29話「合身VS(たい)合体」に登場した、星川兄弟の居住地でもあるマグマベースにスーパーファイブロボを格納することで完成する巨大要塞。
その構造上ホバー移動しか出来ないが、実弾からビーム砲まで多数の火器を備えている強力な要塞。

…が、恐らくスーパー戦隊シリーズの歴史に残りかねないレベルの不遇な機体でもあり、初登場時にはスーパーファイブロボを苦戦させた合身銀河闘士カニアリギンを必殺技「ダイヤモンドマックス」で粉砕したが、最終話では最終ボスである銀河超獣バルガイヤーの強大さの前に必殺技も通じず、一方的に叩き壊されてしまった。

それだけではなく、前作ターボビルダーの成績が良かった故に、その路線を継いだ本基地も、前作商品人気にあやかろうとしたのだが、VHS玩具説明ビデオ同梱によって値段が約5000円ほど上昇し、大量在庫の山を築いてしまった。

本製品のトラウマからか、次作のジェットマンでは、ジェットマンの基地であるスカイキャンプを基地ロボにしようという初期案があったが不採用となり、代わりに用意した初の3号ロボで、一説では本作のアーサーG6を拡大させたとも云われるテトラボーイが、次作人気(別な意味でだけど)もあってか、売り切れ店続出というまことに対照的で皮肉なものとなった。


【その後のスーパー戦隊での登場】

スーパー戦隊ワールドでは、ジェットイカロス大獣神大連王無敵将軍と共に登場。これがファイブロボの着ぐるみの最後の雄姿となった。

Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』では、ガオライオンの雄叫びと共に24大レッドが操縦・使役するメカが到着。
ファイブマンからはスカイアルファが発進、機体上部に内蔵された五連装ビーム砲『アルファレーザー』を発射しはぐれハイネス・ラクシャーサを攻撃した。

ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では歴代の一号ロボットたちと共に、
黒十字王率いる悪の軍団に立ち向かいファイブロボがギンガイオーと同時に相手に必殺剣を放った。
なお、着ぐるみは既に現存しないため過去のライブフィルムだった。ただし、展示用の非稼動スーツは残っている。

『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ fromスーパー戦隊』ではワイルドドウサイシュリケンジンキングに力を授ける際にイメージとして1号のスーパー合体であるスーパーファイブロボが登場している。


【余談】

ファイブロボおよびスターファイブのスーツアクターは日下秀昭氏。
日下氏は本編でも中盤で宇宙の暴れウルフ・グンサー役で顔出し出演している。
つまり、中の人が二号ロボを駆ってファイブレッドと戦う、ある意味美味しいシチュになっている。

影山ヒロノブが歌う「五つの心でファイブロボ」は、小杉保夫の作曲と劇伴も務めた吉田明彦の編曲がファイブロボのごとくトリプルジョイントした、非常に熱い神曲として有名。
『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』の歴代レッドメカ総攻撃のシーンのBGMにもインストゥルメンタル版が使われている。

ファイブ(5)ロボだが合体しているメカは3体で、本作真の5体合体はマグマベースも合わせたマックスマグマ形態だったりする。

ファイブロボのスーツは、『重甲ビーファイター』第38話に登場するムカイダーK3に改造されている。なお、その話のゲストキャラは、ラストニンジャーもとい、向井博士の思い人だったサユリ博士で、演じたのは星川兄弟の母親役のみどり役の石井めぐみというマニアックチョイスだった。

追記・修正はアニヲタWikiの 微かな鼓動だけど
夢見る心は無限大!!

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最終更新:2022年06月12日 13:34

*1 まあ、バルガイヤーの弱点を知るまでの盾になってくれたと思えば…