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更新日:2024/02/07 Wed 07:47:14
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組織概要
地球を統治する各国連合の総意によって結成された強力にして強大な軍事組織。
武力を以て武力を制す世界平和維持の為の暴力装置。
多数のモビルスーツを所持している。
(公式サイトより)
作中時点(P.D.323年)からさかのぼること約300年前に終結した大戦争・厄祭戦。
その戦争を「終わらせた」とも言われるのが彼ら・ギャラルホルンである。
既存の国家組織が滅び、4大勢力として再建された後、希少化したモビルスーツ(MS)やエイハブ・リアクターなどの関連技術を独占して4大勢力を外部から監視しており、事実上の世界の覇者として君臨している。
組織の旗印として掲げるのは、角笛(ギャラルホルン)を吹き鳴らすヘイムダルの愛馬・グルトップ。角笛には組織の象徴たる7つ星の旗が吊られている。
ちなみにギャラルホルンとセブンスターズの紋章、ついでにクランク・ゼントの徽章のデザインを担当しているのは形部一平氏。
圏外圏の一大勢力・
テイワズですら50機前後のMSを生産(しかもリアクターは各所からかき集めてきたリサイクル品)するのがやっとなのに、ギャラルホルンは下手をすれば100機単位でMSを保有している。
宇宙船も厄祭戦当時から大切に使っている物が多いのに、ギャラルホルンは8隻以上で編成される大艦隊を数個動かす。
少人数の鉄華団との戦力差は無論桁外れである。歴代ガンダムの敵方組織では相対的に最強クラスの戦力といって過言ではないだろう。まさしく世界の警察。
……が、時が過ぎれば人も組織も変わりゆくもので、近年では自分達の利益を優先するようになり、4大勢力から疎んじられるようになっている。
何しろ最上部のセブンスターズの当主はどんな問題児だろうと適性や実戦経験が少なくてもあっさりと佐官・司令官クラスになれてしまう上に、当主自体が世襲制のため、能力がある者でも7家の直系でなければ出世に限界もあり上に意見するにも限界のある風通しの悪い状態になっていた。
逆に言えば7家に気に入られれば下記のように差別扱いされる地球外出身者でも一定の地位に就くことができるが、そもそも肝心の当主に能力がなければ意味がないため、7家関係者に見込まれたことで地位を得た者は劇中でもジュリエッタと石動しか確認できない(アインはあくまでガエリオ個人のお付き扱い)。
結果内部腐敗も進み、上層部は権力闘争や汚職のるつぼと化している。組織自体も巨大化が進んだゆえの硬直化や権威主義への傾倒が目に余る。
特に地球外出身者への過激な差別思想が深刻で、辺境たる火星の出身者は同じギャラルホルンの一員であってもまともな人間扱いをされない。
というか、そもそも親がギャラルホルン関係者の地球人でないと入隊すらできない。このため出身成分に難のある有能な士官が不満を溜め込んでいた。
虐殺紛いの鎮圧作戦すらも厭わず、頻繁に圏外圏の民衆を締め上げているくせに、組織の管轄外の非正規航路で活動する宇宙海賊を本格的に駆逐しようとしているわけでもなく、地球外の市民からはとかく目の敵にされている。
要は「
ソレスタルビーイングがティターンズ化したばかりかコスモ貴族主義に傾いてしまった」ような状態。
- 火星支部トップが地元の権力者・資産家・運送業者とずぶずぶに癒着し、癒着相手からの援助の見返りに、まだこれといった活動をしていない著名な独立運動家を殺害しようとする
- 基本的に主要交易ルートから外れた海賊は放置。ヒューマンデブリ増加も気にしない
- 労働者デモ行進鎮圧のために自作自演の爆破攻撃を起こす(デモ鎮圧=虐殺と同義)
- セブンスターズのトップが地球経済圏のトップとずぶずぶに癒着し(なお、このセブンスターズトップには児童売春関与の疑いがある)、その癒着相手を国政選挙で当選させるため、対立候補を力ずくで排除しようと試みる
- セブンスターズの一角が半ば個人的な野望のため、上官を貶め、同輩を謀殺する
- セブンスターズの一角が半ば個人的な復讐のため、管轄外の戦闘に強引に参加、庇った部下が致命傷を負い、半ば個人的な恩義のため、阿頼耶識システムを己の部下に施術。被験者は暴走し市街地に甚大な被害をもたらし組織の信用を貶める
- セブンスターズの一角が半ば個人的な名誉のため、アーブラウ元代表を襲撃し、半ば個人的な恋愛感情のため、シベリア鉄道を襲撃
- セブンスターズの一角が半ば個人的な権力闘争のため、経済圏同士の戦争を勃発させる
- セブンスターズの一角が半ば個人的な邪推により、MAハシュマルに接触、火星に甚大な被害をもたらす
- セブンスターズの一角が半ば個人的な曲解により、運送組織の非合法活動をでっち上げて摘発を行い、触法のネタにした違法兵器を自ら使用し、徹底的な殲滅を行う。運送組織側の停戦・降伏信号は無視
- セブンスターズの一角が半ば個人的な欲望のため、クーデターを行いバエルを強奪する
- セブンスターズが自ら武器商人やマフィア紛いの経済圏上層部と私的取引をするのは日常茶飯事で、協力の見返りは武器の優先的納入、直筆の令状送付や禁止兵器使用の責任問題は手打ちにする者も存在
- セブンスターズの一角が半ば個人的な判断により、戦闘待機命令を無視して突貫。最終的にお家断絶という事態を招く
- セブンスターズ同士の武力衝突では禁止兵器もガンガン使用
- 新生ギャラルホルンの代表は元セブンスターズ、他のセブンスターズはちゃっかり排除
なお、ついつい混同してしまいがちだが、火星圏の経済事情が苦しいのはギャラルホルンの責任ではない。宗主国たる4大勢力の吸い上げのせい。
ギャラルホルンはあくまで治安維持組織であり、民衆に圧制を強いたり税を巻き上げたりするような、政治や経済活動は本来しないのだ。
故に、最近のギャラルホルンは4大勢力どころか一般市民からも恨まれているのである。
風変わりな特徴として、組織やメカニックのネーミング由来がバラバラで、世界各地の寄せ集めに近いことが挙げられる。
組織名やセブンスターズの家門は北欧神話由来、MSは欧州圏のモンスターやオカルト由来。そして組織の根幹となったシステムは仏教由来と、見事に散らばっている。
ちなみに戦闘員の階級は自衛隊のそれと同じ形式に則っている。これも既存の国家がバラバラになった影響なのだろうか。
ビジュアル的な特徴としては、制服がとにかく豪華。士官服だけはカッコよかった
OZとは違い、まんべんなく質がいい。
まず、下っ端の警備兵には水色が映えるスーツと貴族的なヘルメットが与えられる。
士官にはグレーをメインに、金縁の装飾がまぶしい立派なスーツが支給される。火星支部の偉いサンはグレーが落ち着いた赤色になり、重厚さが大幅アップ。
上級士官はブルー、ないしセルリアンブルー+所属で異なる模様がメインになり、より豪勢、かついやらしくない程度に金装飾が追加され、おしゃれな羽織も貰える。
ちなみにアリアンロッド艦隊所属者はエメラルドグリーン、地球外縁軌道統制統合艦隊所属者は1期ではエメラルドブルー、2期ではブルーと他の士官とは制服のカラーが異なる。
全てに共通しているのは、胸元に7つ星のワッペンが刺繍されているところ。
メタな話
その在り様は、簡潔に言うと「正義の味方」の悪い面を前面に出したような存在。
機械化手術を忌避したり様式美にこだわったり平和の名の元に異思想を弾圧したり機械と一体化してみたり。
やっていることは概ねフィクションで正義の味方がやっているのとさほど変わりないのだが、結果がマイナス印象に傾きまくっている。
ギャラルホルン:ヘイムダル=天界即ち「神」の勢力で、ウザったいほど過剰な秩序主義
鉄華団:バルバトス=「悪魔」で、自由は殺してでも奪い取るワイルド集団
……これなんてメガテン?
『
SEED』や『
00』、『
AGE』のように敵味方の組織の人間同士の関係を持つ近年のガンダムシリーズとは異なり、鉄華団側にとってのギャラルホルンとは、あくまで
依頼の遂行の邪魔物でしかない(コロニーで弾圧される労働者達へのシンパシーや、死んだ仲間の弔い合戦と称して徹底抗戦を表明したりと、完全に因縁が無いわけでもない)。
鉄華団側に戦闘関係以外で顔を合わせたのも
マクギリス・ファリドと
ガエリオ・ボードウィン程度しかおらず、特別な関係を持った者もいない。
「
三日月・オーガスは人と対話しない」と指摘されることもあるが、(本人の性格もあるが)そもそも対話する糸口どころか理由すらないという、意外とガンダムシリーズではありそうでなかった珍しい立ち位置故の展開といえよう。
セブンスターズ
ギャラルホルンを束ね、管理運営する7つの家門。運営は7家代表の合議で行われ、下々の意向はろくすっぽ聞き入れられない。
ギャラルホルン設立に大きく貢献した英雄達の末裔らしい。
その権力は強く、時には4大勢力政府の意向を無視した活動も押し通す。
ちなみにセブンスターズの席次は、当時MAを撃墜したエースに与えられた「七星勲章」の取得数で決められているらしい。
◆ファリド家
現地球本部司令官・イズナリオの家。家紋は北欧神話の魔犬・フェンリル。
養子のマクギリスをボードウィン家のアルミリアと婚約させ、イシュー家子女の後見人を務めるなど、セブンスターズでは事実上のトップに位置する。
なお、養子と言ってもその実態はイズナリオが元は他人の男娼から拾ってきた庶民の出。このこともマクギリスが改革を目指す原動力となっている。
◆ボードウィン家
家紋は北欧神話の主神オーディンの乗馬・スレイプニル。
スレイプニルを駆るオーディンは「神々の黄昏(ラグナロク)」においてフェンリルと相まみえ、食い殺されてしまったというが……。
◆イシュー家
家紋は北欧神話の栗鼠・ラタトスク。ラタトスクの他に、ラタトスクが住まう世界樹の葉陰、樹の頂点に住む大鷲フレスヴェルグの羽根、根を齧る蛇ニーズヘッグの意匠もあしらわれている。
セブンスターズ第一席と一番の名門だが、現当主が病床の身にあり、当主代行を務めるカルタの後見人となっているファリド家の影響力が強くなっている。
フレスヴェルグとニーズヘッグの口論を仲介し、世界樹の弱体化を助ける「無能な働き者」たるラタトスク。彼女が辿る運命や如何に。
◆エリオン家
家紋は北欧神話の大蛇・ヨルムンガンド。
現在の当主は月外縁軌道統合艦隊「アリアンロッド艦隊」の司令官であるラスタル・エリオン。
一人の人間の素性を完全に闇に隠すことができるほどの権力を持つ。
◆クジャン家
家紋は北欧神話の神の一柱・オーディンの使いの2羽の鴉フギンとムニン。
現在の当主はイオク・クジャン。
◆バクラザン家
家紋は北欧神話の大鷲・フレースヴェルグ。
現在の当主はネモ・バクラザン。
ガンダム・バエルが安置されている「バエル宮殿」にはセブンスターズ各家のガンダムも格納庫に入った状態で保管されているが、ボードウィン家とバクラザン家の格納庫は空になっている。
ボードウィン家はキマリスが実戦投入されているためだが、バクラザン家のガンダムに関しては詳細不明。
◆ファルク家
家紋は北欧神話の蛇・ニーズヘッグ。
現在の当主はエレク・ファルク。
そのルーツ
そもそもの始まりは、まさしく人類絶滅一歩手前まで進んだ厄祭戦の惨状を憂いた、とあるグループだった。
国家や経済圏を超えて集まった彼らは、戦争を終わらせる力を求め、当時猛威を振るっていた
モビルアーマー(MA)を狩るために生み出された「最強の機動兵器」MSを「さらなる最強の存在」へと昇華すべく、知恵を絞った。
その回答が、パイロットがMSの性能を余すところなく引き出せるようになる……というより、パイロットがMSそのものと化す阿頼耶識システムの開発。
そして、そのシステムを最大限に生かせる、他を圧倒する悪魔的な性能を有した
ガンダム・フレームMSの建造。
後世、伝記にも記されるようになった英雄アグニカ・カイエルとその仲間達は、悪魔の名を冠するガンダムと契約し、天使の名を冠したMAを殺して回った。
まさしく人の身を捨てて厄祭戦を終結に導いた英雄達は、後に「セブンスターズ」の開祖となったのである。
そして現在のセブンスターズに、カイエル家の名はない。果たしてアグニカはどうなってしまったのだろうか?
一方、その過ぎたる力は彼ら自身にとっても恐怖の対象であり、これ以降、彼らはその力が自分達の脅威にならないようにするため、「戦争の遺物」「人としてのあり方を逸脱する忌むべき装置」として蔑み、世間にそう喧伝していく(勿論、裏では細々と研究が続けられていた)。
現在の地球で義手・義足や生体癒着型のデバイスが忌むべきものとされるのは、この時の活動の「成果」である。
先述した「バラバラのネーミング」も頷ける設定である。まんべんなくカッコいい神話の名前を拝借していると思ったら実は同じ出所だった。
ちなみに、ガンダム・フレームの名の由来である72の悪魔と契約したソロモン王は、元はイスラエルの王で、エジプトの妃と政略結婚した男だった。そしてソロモンの母親は、不倫からの略奪婚でソロモンを生んでいる。
すなわちソロモンは庶子……誰かさんとそっくりではないだろうか?
かつてのギャラルホルンとセブンスターズの開祖は、間違いなく正しい目的のために力を振るい、人類を救い、そして自分達を戒めることのできた英雄であった。
しかし現在のギャラルホルンの姿は言うまでもなく、あろうことか当主にさえ厄祭戦が如何なる戦いであったのかを学んでいない者がいる始末。
業績は忘れ去られ、「英雄であり、セブンスターズはその末裔である」ということしか意識されていないようだ。
先程ソレスタルビーイングを例えに出したが、アグニカやセブンスターズの開祖達の理念を忘れてしまった現在のギャラルホルンは、
「1stシーズン終盤で国連軍に勝ってしまったソレスタルビーイング」
とでも呼ぶべき状態なのかもしれない……。
本編終了後
実は、世襲の血脈は本編開始時点でいきなり不安要素満載。
イシュー家、クジャン家は当主(イシュー家は代行)が若く跡取りがなく、当主本人が死ねば即アウト状態。
しかもクジャン家に至っては現当主が後述の通り「行動力だけは無駄にあるバカ殿」のためどうしようもない。
ファリド家は当主が自分の個人的な欲望を満たす目的も兼ねて血縁関係のない元浮浪児を跡取りにしており、すでに血統が絶えることは確定状態だった(そもそも正妻がいたかどうか不明)。
加えて7人という中途半端に多い人数ゆえに、各家の距離感や力関係も微妙。
それでいて当主達が相当のことをやらかしてさえなお処分できないため、かなりの無茶苦茶をやっても早期に止められない。
マクギリスやイオクが何もしなくても、体制はすでに崖っぷちであったのだ。
後に「マクギリス・ファリド事件」と命名された一連の騒動において、マクギリスは「他家の跡取りの謀殺+クーデター」に加えて当主と血縁がなかったことでなんとか逆賊扱いにして処理できたものの、イオクは人員・装備を大量に無駄遣いして死ぬまでなお謹慎処分以上の措置ができなかったため、事態の悪化に拍車をかけた。
当主が病床の身で後継者も戦死したイシュー家、現当主が戦死したクジャン家、血縁関係が世間に暴かれ後継者がいなくなったファリド家は断絶。
ボードウィン家も後継者であるガエリオが年単位の長期療養により表舞台から退かざるを得なくなり、残りの2家は当主が事なかれ主義であったため、エリオン家以外まともな仕事ができる状態ではなくなってしまう。
結果、今までのような運営に限界を悟ったラスタルの手で組織改革が行われ、世襲制ではなく民主的な体制に移行した。
ラスタルはこれと同時に火星支部を縮小。図らずも火星の自治が実現する形になったのは皮肉としか言いようがない。
組織構造
主な部署・部隊
◆監査局
その名の通り内部監査を担当する部署。立場が立場である故、セブンスターズの関係者及び極一部のエリートしか所属できない。
統制局の許可を必要としない独自の部隊運用権限を持つが、その動きには大きな影響も伴うため、些事に介入することは世論への不信感を煽る危険性も孕んでいる。
当初マクギリスとガエリオはここに所属していた。
◆統制局
軍事行動の中核を担う部署。情報統制や反乱分子の排除はここの担当。
些細な不穏分子もマッチポンプすら厭わずに炙り出し、虐殺する、明らかに過剰かつ汚いやり口には内部からも嫌悪感を示す兵もいる。
◆地球外縁軌道統制統合艦隊
地球軌道上の守護部隊。司令官は第1期ではカルタ・イシュー、第2期ではマクギリス。
主な駐留域が地球外縁軌道という関係で独自に地球への降下権限も持ち合わせており、地球へ降下を許した敵勢力の迅速な追撃が可能となっているなど聞いただけではエリート集団のような部隊だが、地球圏でギャラルホルンに楯突く命知らずはおらず、アリアンロッド艦隊の職域が広いこともあって、モビルスーツによる式典参加やアクロバットの披露を主な任務としているお飾り同然の閑職と化している。
戦闘員の技量自体は高く、幾度となく鉄華団の機体に肉薄するパイロットも多いのだが、実戦経験の不足が大きなマイナス点となってしまっている。
2期ではマクギリスが内部改革を進め、青年将校が主となる編成は同じながらより実戦に即した部隊へと生まれ変わった。
◆月外縁軌道統合艦隊
通称「アリアンロッド艦隊」。月の公転軌道外を管轄とし、圏外圏との境目で小さないざこざが頻発する宙域を管轄するギャラルホルン最大規模を誇る部隊。司令官はラスタル・エリオン。
平時は各コロニーに部隊を駐留させ、監視行動に務めている。
よってギャラルホルンの中では最も実戦経験豊富で、MSも最新のものが優先的に回される。
作中ではこの辺りから「腕の立つモブ兵士」が出てくる。落伍した友軍機を即座にカバーするグレイズや、三日月と数回に渡って切り結んだ名無しのグレイズなど。
◆
火星支部
火星軌道上の宇宙ステーション「アーレス」を本部とする火星管轄担当。コーラル・コンラッドが支部長を務める。
エイハブ・ウェーブの妨害のせいで電子的な監視の目が非常に緩いこともあって、ギャラルホルンでは特に腐敗が進んでいる。
コーラルは半ば公然と民間業者と癒着しており、その確認のために本部から監査官が派遣されたことで、ギャラルホルン側の物語が始まる。
狙撃対象の監視をしくじる観測員、数と装備で圧倒しながら少年兵達の善戦を許す
モビルワーカー(MW)隊、ロクな戦果も挙げずに潰される名無しのグレイズなど、辺境の地ということもあってか、戦闘員の練度はあまり高くない。
二期でマクギリスの勢力が増してからは多少のテコ入れはあったが、イオクの失態により一部施設をハシュマルに食われて損失。
新部長の新江が蝙蝠を決め込むなどあんまり支部員の態度が改善したとはいえず、結局ラスタル新体制下で縮小され火星都市の自治獲得に繋がった。
◆総務局
経理や人事などの事務仕事を担当する部署。
◆警務局
警察業務を担当する部署。
各部署に共通して、カルタしかりコーラルしかりマクギリスしかり、MS操縦技能を有する指揮官が多い。
劇中に登場した彼らは1人の例外を除き、並み以上の腕前を発揮している。ここら辺は武力組織だけあって、実戦部隊には叩き上げの人間が多いのだろうか。
階級制度
上述の通り、階級呼称は自衛隊と同様。
◆監査局
上から局長、特務一佐、特務二佐、特務三佐、特務一尉、特務二尉、特務三尉
所属する兵は特務階級扱いとなり、立場は統制局の通常階級よりも一段上級となる。
◆統制局
上から統制幕僚長、支部幕僚長、准将、一佐、二佐、三佐、一尉、二尉、三尉、曹長、一曹、二曹、三曹、士長、一士、二士
基本的に将官は司令部務め。佐官は艦隊提督や作戦指揮官及び圏外圏支部長。尉官はMSパイロット。下士官はMW、各種車両、歩兵、オペレーター、整備士での運用となる。
中核
◆イズナリオ・ファリド(地球本部司令官。セブンスターズ・ファリド家当主/イシュー家後見人)
◆ガルス・ボードウィン(セブンスターズ・ボードウィン家当主)
地球外縁軌道統制統合艦隊
◆カルタ・イシュー一佐(司令官、セブンスターズ・イシュー家当主代行)
◆コーリス・ステンジャ(太平洋方面防衛部隊・指揮官)
火星支部
◆
コーラル・コンラッド三佐(支部長)
◆
オーリス・ステンジャ二尉(MSパイロット)
◆
クランク・ゼント二尉(MSパイロット)
◆
アイン・ダルトン三尉(MSパイロット。後にボードウィン家傘下へ)
中核
◆マクギリス・ファリド准将(地球外縁軌道統制統合艦隊司令官、セブンスターズ・ファリド家当主)
◆ラスタル・エリオン(アリアンロッド艦隊司令官、セブンスターズ・エリオン家当主)
◆イオク・クジャン(アリアンロッド艦隊部隊指揮官、セブンスターズ・クジャン家当主)
◆ガルス・ボードウィン(セブンスターズ・ボードウィン家当主)
◆ネモ・バクラザン(セブンスターズ・バクラザン家当主)
◆エレク・ファルク(セブンスターズ・ファルク家当主)
地球外縁軌道統制統合艦隊
◆石動・カミーチェ(司令補佐、MSパイロット)
アリアンロッド艦隊
◆ジュリエッタ・ジュリス(MSパイロット)
◆ヤマジン・トーカ(技術部長)
火星支部
◆新江・プロト三佐(支部長)
所属人員
◆
マクギリス・ファリド
CV.
櫻井孝宏
ギャラルホルン監査局所属の特務三佐。有能かつ高潔な人物。後に准将に昇格し、地球外縁軌道統制統合艦隊司令となる。
詳細は当該項目を参照。
◆
ガエリオ・ボードウィン
CV.松風雅也
マクギリスの護衛のために火星に派遣された特務三佐。
マクギリスとは親友同士で、彼の妹がマクギリスの許嫁になっているなど、家同士の交流も深い。
詳細は当該項目を参照。
◆
アイン・ダルトン
CV.内田雄馬
ギャラルホルン火星支部所属の三尉。配属されて日が浅いものの有能な新米MSパイロット。
詳細は当該項目を参照。
セブンスターズとその関係者
◆
イズナリオ・ファリド
CV.
速水奨
ギャラルホルンの地球本部司令官。ファリド家当主にしてマクギリスの養父。
マクギリスの婚約を認めたり、カルタの後見を務めるなど、セブンスターズ内部での地位固めを怠らないばかりか、アーブラウ連邦のフリュウ議員とコネクションを作り、自身の権力を盤石にしようとする。
稚児趣味があり、金髪碧眼の美少年ばかりを囲っては夜な夜な弄ぶド変態鬼畜男。
しかし趣味に合えば身分関係なく食うなどある意味で平等であり、その中から優秀だったマクギリスを見出し「妾の子」との体裁をつけて養子にした。本当の妻子がいたことがあるのかは不明。
養子にした後もマクギリスにはアザができるほどのプレイを行なっていたため、マクギリスからは激しく恨まれている。
当のイズナリオは、マクギリスの抱く憎悪にはこれっぽっちも気付いていなかったのだが。
その変態さ加減はラスタルを始めとした一部の者は知っていた模様。
第1期終盤でマクギリスの手回しによって失脚し、亡命する羽目となった。
その後はどうなったか不明だが、マクギリスの死亡によりファリド家は断絶。
彼の変態ぶりも騒動の情報合戦で公になってしまい、復権や新たな後継者を迎えることもままならない状況であったと思われる。
◆ガルス・ボードウィン
CV.星野充昭
ボードウィン家当主にしてガエリオとアルミリアの父。
長身で体格のいい偉丈夫だが人当たりのいい穏やかな性格で、娘婿となるマクギリスにも期待を寄せている。
しかし、年端もいかない娘の政略結婚に応じてしまうあたり、悪意はないのだがギャラルホルンの悪い面にも染まっている。
マクギリスに騙されたと知り、ファリド家にいたアルミリアを迎えに行こうとするが本人に拒絶される。
その回が最後の登場だった為、最終回エピローグでは、どうしているかは不明。
◆アルミリア・ボードウィン
CV.加隈亜衣
ガエリオの妹。9歳。この年でマクギリスと許婚の関係を結ばされているあたり、ギャラルホルンという組織の貴族主義・権力志向な傾向が覗える。
もっとも本人はいたって無邪気で、マクギリスを「マッキー」と呼んで大いに慕い、彼の未来の妻になろうと頑張っている。
同時に、子供の自分を婚約者としたことでマクギリスに向けられる白眼視も気にしている様子。
戦いや貧困とは無縁の世界で生きていたが、兄・ガエリオが戦死したことで他人事ではないことを知る。
兄の命を奪ったのがマクギリスであったことを、生きていたガエリオの宣言で知ることになった。
最初はマクギリスに復讐しようとしたが、マクギリスへの愛を捨てきることができず、苦悩の末に自害を図り、マクギリスの捨て身の行動で止められる。
マクギリスが戦場に赴いてからしばらくして、父からボードウィン家に戻るように命じられるが、夫の罪を共に背負うことにしたアルミリアは、マクギリスの血が付いた布を身代わりのように持ち続け、彼の帰りを待った……が、それが果たされることはなかった。
その後、形はどうあれマクギリスの望んだ変革は果たされ、兄・ガエリオも今度こそ生存したが、最終回エピローグにアルミリアの姿はなく、ガエリオの口からもアルミリアの名は出てこなかった。その去就は現在のところ不明。
放送終了後の「鉄華団ラジオ」の長井監督発言によると、「皆様にお見せできる状態ではない」らしい。
◆ラスタル・エリオン
CV.大川透
セブンスターズの一家門・エリオン家の当主。ワイルドな髭面が特徴の大男で、見た目に違わず(表面上は)豪快な言動をする。
月外縁軌道統合艦隊の司令として、職域に干渉してくるマクギリスを内心で危険視し、真っ向から対抗する気でいる。
マクギリスやイズナリオが可愛く見えるほどの情け容赦ない策謀家。
政敵排除やギャラルホルンの正当性の誇示のために紛争のマッチポンプを演出したり、まともに使用できない兵器を労働者に流出させ、最低限の被害で鎮圧するといった隙のない策を数々と実行した。
自分が「胡散臭い大人」であるという自覚はあり、ヤクザ企業であるテイワズやノブリスとも繋がりを持っている。
一方で軍人としては高潔であり、私欲のために自らの立場を利用することは一切ないとも言及されている。
マクギリス同様、ラスタルも穏健派とはいえギャラルホルンの改革を心掛ける一人であり、スタッフインタビューではマクギリスと手を取り合う道もあったことが示唆された。
実際マクギリスや配下の石動が目指した身分に捉われない門戸開放政策はラスタルによって一部取り入れられている。
ガラン・モッサは同期であり、彼が全てを捨てて尽くすほどの信頼を得ている。
その他にもヴィダールやジュリエッタ、イオクと彼を慕う者は数知れず。
こうしたラスタルの姿勢は『
清濁併せ呑む』と作中で度々呼称された。
単純な善悪論でこの豪傑は語ることが出来ない。
後見人を務めているイオクに対しては、(名君だったクジャン家先代当主を知っていることもあり)出来の悪い子ほど可愛いと思っているようだが、その甘さが色々と厄介なことになる。
地球でマクギリスの権力を殺ぐために経済圏同士の戦争を起こさせて影響力を落とさせるが、それから、しばらくして、イオクが火星でMAを目覚めさせる大失態を起こす。
鎮圧後、イオクには釘を刺すにとどめ、見限りはしなかったが、イオクは独断で暴走を繰り返した挙句、ヤクザにネタを握られテイワズのマクマード・バリストンと「手打ち」をせざるを得なくなり、イオクを謹慎させるが、この件で「目の見えるところに置いておいた方がマシ」と思ったのか、イオクを手元に戻し、直々に指導者教育を行うようになる。
バエルを手にしたマクギリス、並びに彼に加担する鉄華団と交戦。革命派に仕込んだ間者にダインスレイヴを使わせ、報復という形でダインスレイヴを使うための大義名分を作り上げ、革命派の戦力をほぼ壊滅させた。更に、情報操作も用いて、逃亡する革命派を追い詰めていく。
マクギリスに見切りをつけて交渉を持ちかけたオルガも意に介さず、マクギリスと鉄華団団長の首だけではギャラルホルンの威厳は回復できない事、威厳回復のための生け贄として鉄華団そのものを壊滅させることを宣言。
オルガへの宣言の中で告げた時刻を変えることなく鉄華団への攻撃を開始したのは、オルガの任侠心への敬意だったのか、それとも嘘をつき不意打ちをする必要すらない、という余裕の表れか。
マクギリスや鉄華団を討ち取ることに成功するが、その戦いでイオクを喪う。
鉄華団に対しても3機のガンダム・フレームMSとそのパイロットを仕留め、基地もダインスレイヴで壊滅させたが、三日月達の命懸けの時間稼ぎで多くの団員の脱出を許している。
にも関わらず残存兵の追撃は行わなかった。この理由は後述。
その後、敵対しながらも思うところのあったマクギリスの遺志を継ぐかのように、セブンスターズを廃止。
民主的組織として再編成されたギャラルホルンの初代代表となり、クーデリアと協力しながら、ヒューマンデブリ廃止にも尽力した。
クーデリアの側近のユージンが鉄華団の生き残りであることには気づいたようだが、彼女は鉄華団は今も生きていることや自分も鉄華団の誇りを持つ者であることを間接的にアピール。
ラスタルは、争いを繰り返さないためか、それともクーデリア達の新たな決意が気に入ったのか、クーデリアと鉄華団を排除しようとはしなかった。
ジュリエッタにも、仇である自分と相対しても目的の一致のためにこれまでの遺恨は飲み込んで笑顔で対応したクーデリアの姿勢を見習うよう促している。
ガンダムシリーズのラスボスでは珍しく五体満足で生き残ったこともあって、一人勝ちの印象が強いが、実際は改革をしなければならないほどにギャラルホルンが失墜したため、革命派の勝ちという見方もできなくはない。
クーデリアの議長就任の一因に、イオク失態の件でマクマードに迫られた「手打ち」も含まれているのではとジュリエッタは見ており、マクマードに格好の餌を与えてしまったことにもなる。
…しかしそもそもラスタルは初めからギャラルホルンの改革を志していたので、この結末は彼にとって理想の形だったのだろう。
放映終了後の鉄ラジ長井監督の発言によると、上記の鉄華団掃討の段取りと、残党の掃討をまともに行わなかった理由は自陣の「大義」の演出の一環として「バルバトスを倒す絵面を必要としていたため」とのことであり、
その目的が果たせた以上、もはや丸腰の鉄華団残党はどうでも良かったということなのだろう。
◆
イオク・クジャン
CV.
島﨑信長
セブンスターズの一家門・クジャン家の当主。現在はアリアンロッドの第2艦隊提督。
真面目で血気盛んで行動力はあるのだが、上記の通り「行動力だけは無駄にある」状態でモビルスーツの操縦技術も低く、出撃する度に部下がフォローに振り回されている。
おまけに本人にその自覚はゼロなのだが、部下からは(名君だった亡き先代当主の父と重ねられているため)かなり慕われている。
そして良くも悪くも真面目な性格をジャスレイに利用されたことで大きな騒動を起こしてしまう…
劇中での活躍は当該項目を参照。……なに、あまり参考にならない? ニコニコ大百科とかPixiv百科事典とか併読するといいんじゃないかな(震え声)。
◆
ネモ・バクラザン
CV.佐々健太
エゥーゴの量産型モビルスーツみたいな名前のセブンスターズの一家門・バクラザン家の当主。
眉毛、口髭、モミアゲ、耳たぶがとにかく長い老爺で、のらりくらりでやる気はあまりない。
◆エレク・ファルク
CV.綿貫竜之介
セブンスターズの一家門・ファルク家の当主。
恰幅のいい壮年男性。
火星支部
◆コーラル・コンラッド
CV.家中宏
ギャラルホルン火星支部長。階級は三佐。側頭部を刈り上げたおじさん。
個人的なスポンサーであるノブリス・ゴルドンの資金提供を期待して独断でクーデリア抹殺を強行するが、思わぬ抵抗で失敗し、タイミング悪く監査団がやってきてにっちもさっちもいかなくなる。
マクギリスに袖の下を送ろうとするもあえなく撥ね付けられ、廊下の壁や自室の机に何度もヘッドバットをするという醜態を晒す羽目に。
最後は自らMSで出撃し、作戦中の事故を装って独断専行の証拠を消そうとするが、昭弘機の援護で生まれた隙を突かれ、バルバトスにコクピットを貫かれた。
言動のせいであまり注目されないが、実は三日月をあと一歩の所まで追い詰めた屈指の実力者であり、わざわざ格納庫まで出向いて、それぞれ経験が浅いアインやオーリスの激励をするなど、パイロットの誇りも残っていた様子。
◆クランク・ゼント
CV.間宮康弘
火星支部所属のMS乗り。階級は二尉。「クランク兄ぃ」ではない。ごっついオジ様。
確かな腕前と状況判断力を兼ね備えたベテランMS乗り。人格者でもあり、アインからは深く尊敬されている。
オーリスのお守りとしてCGS本部襲撃に参加し、突如出現したバルバトスを相手に部下たちを庇いつつ善戦し、辛うじて離脱に成功。
その後、コーラルからCGS殲滅を命じられた際には自分ですべての責任を背負うため、そして部下達に「子供殺し」の烙印を押させないために単身出撃し、バルバトスに一騎打ちを挑む。
良識に則った武人肌の軍人であることに間違いはないのだが、哀しいことにその判断は命を狙われた少年達からすれば「独善」でしかなく、三日月には途中で会話を打ち切られる。
クランク側から見れば上司との命令と少年兵に対する葛藤の軋轢に挟まれる格好となったため、ある意味とても不幸な人。
最後は深手を負い、三日月に介錯される。「ありがとう」と言いかけた瞬間に鉛玉をぶち込む三日月に恐怖した視聴者も多いのではなかろうか。
鹵獲された彼のグレイズはグレイズ改「流星号」のベース機として採用された。結果的にこれが勝利した鉄華団の報酬となり、貴重な戦力として血路を開いていくことになるのだった。
◆オーリス・ステンジャ
CV.木島隆一
火星支部所属のMS乗り。階級は二尉。
顔が濃い金髪青年だが、間違った貴族風の格式ばった言動が全てを台無しにしている。顔芸が酷い。
クランクのかつての教え子だが、昇進した途端に何かが壊れてしまったのか、彼の助言をガン無視する。
CGS本部襲撃の指揮を任されるも、見栄を優先して無駄に損害を広げた挙句、バルバトスの奇襲を受けてグレイズのコクピットごと圧殺された。
◆新江・プロト
CV.相馬康一
コーラルの戦死後、マクギリスの推薦で火星支部長代理となった三佐。
夜明けの地平線団討伐後に正式な支部長就任を拝命し、鉄華団とも協力的な関係を築いている。
マクギリスが革命に失敗し敗走、火星に着陸しようとした時はギャラルホルン側有利と踏みつつもまだマクギリスに油断できないと判断、マクギリスの着陸を見ないふりをするという蝙蝠っぷりを披露した。
地球外縁軌道統制統合艦隊
◆
カルタ・イシュー
CV.
井上喜久子
ギャラルホルン地球外縁軌道統制統合艦隊指揮官の一佐。セブンスターズの一家門・イシュー家の出身で、ガエリオとは幼馴染。少女期よりマクギリスに惚れており、彼に似た金髪の美男子達を親衛隊として側近に置いている。
白髪と丸まっこい眉(いわゆる麻呂眉)、赤い紅と帯刀する日本刀が和のテイストを醸し出す。第2期OPでの初登場時にはぶっ飛んだルックスに視聴者が沸いた。
当主である父が病気で仕事ができない状態のため、イズナリオの後見を得てやっと名ばかり幹部の閑職を得ている立場であり、ギャラルホルン内での状況は芳しくない。
感情の起伏が激しく、執念深いが乙女らしい面もある。コロコロと表情を変えてカリカチュアな面白い言動を連発するおばさんお姉さん。
側近の部下達には「面壁九年、堅牢堅固」の標語を斉唱させるのが癖らしい。
決して無能ではないのだが、ギャラルホルンの格式ばった考え方に染まりきっており、危機管理能力に難がある。
昔の陣形をそのまま実行したり、貧民育ち中心の鉄華団相手に上流階級の流儀を期待するなど悪い意味で教科書通りのことをしようとする。
とはいえ腐敗と差別が横行する現在のギャラルホルンにおいて、それに染まらず高潔さを持ち続けている誇り高い人物でもあり、出身での差別もしない。
お飾り艦隊のお飾り指揮官という地位にも腐らず、部下とともに日々厳しい訓練を続けており、部下からは強く慕われている。
戦場に降り立った直後、かっこよくポーズと決め台詞を見せるが、その隙を突かれて鉄華団に攻撃されるという、シリアスな笑いを披露。
戦いの最中、敵の司令塔であるオルガとビスケットが乗るMWに攻撃を行うも、ビスケットの犠牲でオルガを叩くことには失敗し部下に救出される。
撤退後、マクギリスに激励されたカルタは残った2人の部下と共に、ア-ブラウに向かう途中の鉄華団に3対3の決闘を申し込む。
その内容は「自分たちが勝てば、クーデリアと蒔苗を引き渡してもらう」「自分たちが負けたら通って良し」という、以前のクランク同様に相手側に筋の通ったメリットのない独善的なものだった。
その結果、決闘を無視した三日月のバルバトスの奇襲を受けて、部下を喪い、自身も死にかける。
ただし、この時彼女は「準備ができたら」と言いかけており、それに準じれば「準備OKだから襲いかかった三日月は不意打ちではなかった」と言えなくもない。
キマリストルーパーで駆けつけたガエリオに助けられて戦場から離脱するも、すでに虫の息であり、ガエリオをマクギリスと思い込みながら息を引き取った。マクギリスからは死を望まれていたことを知る由もなく……。
あるいは、そうとは知らずに死ねたことは幸運だったのだろうか。
病床の父も間も無く死亡したとみられ、彼女の死によりイシュー家は断絶した。
◆コーリス・ステンジャ
CV.木島隆一
オーリスの双子の兄。カルタの旗下である太平洋方面防衛部隊で司令官の座に就いている。
弟と比べて落ち着いた印象を受けるが、弟の仇を打とうとするなど情に流される一面も。
カルタの命令でミレニアム島に潜伏した鉄華団と交戦するが、MS隊は殆ど迎撃され、伏兵の上陸部隊もビスケットの策で壊滅してしまう。
その後、エドモントンの都市防衛部隊と連携して鉄華団を追撃し、波状攻撃をかける。
ガエリオの援護を受け、部隊を率いてMW隊の援護へ向かうが、グシオンリベイクの前に部隊は壊滅。彼の消息は不明だが、恐らくは乗機と運命を共にしたと思われる。
◆右から2番目の人(仮称)
地球外縁軌道統制統合艦隊所属。カルタ親衛隊8人衆の1人である金髪イケメン。
標語斉唱で少しずれてしまい、カルタから「右から2番目、遅れてる!」と叱責されたので視聴者からこう呼ばれることになった。
地球軌道上の戦闘では残りの7人と最終盤にグレイズリッターで出撃。帰還限界点を前に僚機が離脱する中、彼はカルタへの贖罪としてバルバトスに特攻。
機動力が強化された第5形態のバルバトスと凄まじい切り合いを繰り広げるが、機体の首元から突っ込まれた太刀に押し潰された挙句、機体を大気圏突入用のバリュート代わりにされてしまう。
どう見てもただの名無しモブとは思えない気迫と実力は視聴者に多大な感銘を与えた。
スタークジェガンのパイロットといい、近年のガンダムは名無しパイロットの活躍が増えている。
◆
石動・カミーチェ
CV.
前野智昭
地球外縁軌道統制統合艦隊所属。マクギリスとは彼が監査局にいた頃から面識があり、思想にも賛同したことから副官に任命された。
「独自のネットワーク」によって圏外圏情勢に詳しい。雑誌等によれば、彼の出自には秘密があるようだが……。
マクギリスのお下がりであるシュヴァルベ・グレイズを難なく乗りこなす腕利きパイロットでもある。
後ろ盾のいないスペースコロニーの出身であることに絶望していた時、マクギリスと出会い、「身分に囚われない」理想に感銘を受けている。
アリアンロッド艦隊との戦闘ではガエリオの駆るキマリスヴィダールに翻弄され、マクギリスとガエリオの戦闘に手も足も出せずにいたが、
ガエリオの猛攻で撤退ができないマクギリスを助けるためにその盾となり、撤退を促しながら散っていった。
アリアンロッド艦隊
◆
ジュリエッタ・ジュリス
CV.M・A・O
アリアンロッド艦隊所属のMSパイロット。敵味方問わず、常に敬語で接するが、敬愛する人物とそうでない人物では温度差が激しい。
ちょうちょはたべもの。
金髪のショートヘアが良く似合う、自由奔放で直情的な性格。ゆえに物事もあまり深く考えないし他人の発言も裏を疑わない…
というかちょっとアホの娘の素質がある。
可愛い。
アリアンロッド内の立場としては少々変わっており、階級はつけられていない。これはあくまでも彼女の立場はアリアンロッド総司令であるラスタルの私兵扱いとなっているため。
ただ、一部隊を預かって戦闘を請け負っている場面もあるので、実質部隊長クラスの扱いはされている。
親しい人間からは『ジュリー』の愛称で呼ばれている。
元々、ジュリエッタは幼いうちに両親を亡くしてしまっており、孤独な存在だった。彼女もまた、三日月やオルガ同様
「孤児(オルフェン)」なのである。
そんな彼女に転機が訪れたのは通わされた施設で訓練指導を行っていた
ガラン・モッサとの出会いである。MSの操縦技術などで才能を開花させたジュリエッタはガランに可愛がってもらい、鍛えてもらうこととなる。
遂にはガランの推薦でラスタルとの運命的な出会いを果たす。
親友からの推薦ということもあって、ラスタルはジュリエッタを迎え入れた。
彼女がラスタルの私兵扱いで階級がないのは、こうした経歴に起因している。
唯一自慢できる自らの能力と、それを認めてくれたラスタルに強い誇りを抱き、ガランの事も「ひげのおじさま」と慕っている。
その意思はそのまま本人の強さや生命力に繋がっており、特に生命力は作中屈指のものでバルバトスに重傷を負わされてもわずかな時間で復帰するという驚異的なものであった。
その反面、気に入らない相手に対しては凄くシビアだったり辛辣だったりする。特にイオクとヴィダール。
中でもヴィダールに対しては感情を隠さず、ジト目になったり、ドヤ顔になったり表情豊か。
かなり可愛い。当然ながらイオクには良く思われておらず、「猿」呼ばわりされる犬猿の仲。
乗機のレギンレイズは両腕にツインパイルを携行した近接戦仕様。
夜明けの地平線団戦、オセアニア連邦コロニーでの反乱鎮圧でもイオクのお守りに苦労させられたが、火星でのハシュマルの件でついにブチ切れ、イオクの尻拭い役として苦労を強いられる姿が多くの視聴者の同情を誘った。
それでも見限らない辺り、ジュリエッタの真面目さがうかがえる。
それと、ハシュマルの騒動の時のヴィダールに必死に応援を求める様子はかなり可愛らしい。
<ヴィダール!何をしているんですか?
<早く来てくださいヴィダール!
ちなみに胸のサイズは控えめ。というかお世辞でも大きくはない、貧乳である。まあまだ若いし成長期だから…。
ハシュマル戦で自身の無力さを見せつけられた後、ラスタルのためにより強い力を求めるようになり、ついにはラスタルの忠告を聞きながらも、新型MSであるレギンレイズ・ジュリアのテストパイロットの任に就くばかりか、作戦そのもの(と、ついでにイオク)に嫌悪感を感じながらも、タービンズ掃討作戦に加担してしまう。
MSの性能差は圧倒的、本来ならば膠着にすらならない勝負。しかし状況はレギンレイズ・ジュリアの装備を最大限に活用してもなおジュリエッタの方が圧倒されていた。
何故自分では止めることさえできないのか。対峙する相手を駆りたてるものは何なのか。 ダインスレイヴによる砲撃で機能停止した相手に対し、ジュリエッタは安堵してしまった事に驚いていた。
革命派との戦闘では、ラスタルを救うも自身は怒りに燃える三日月の猛攻で死にかける。
火星のMA騒動後、更なる改修を受けたバルバトス相手にジュリエッタは一歩も引かなかった。明確なダメージは与えらず、レギンレイズ・ジュリアの損傷は大きくなる一方。
実力の差は圧倒的、それでも守るべきもののために…
ついにはラスタルを最大の窮地に陥れたガンダム・フラウロスのスーパーギャラクシーキャノンの弾道さえ、渾身の一撃で凌ぎきった。
最終的にはレギンレイズ・ジュリアは中破。ジュリエッタも重傷を負ったが、なんとか生還。
アリアンロッド艦隊の勝利に貢献した彼女の戦績は大きいといえよう。
戦闘終了後、見舞いに来たガエリオにジュリエッタは自分なりの結論を語る。
悪魔と対峙したような恐怖、決して届かない人ならざる力。それを目にしてもなお人として強くなることを決意した少女の姿をみたガエリオの表情はどこか安堵を含むものだった。
それはかつて止めることのできなった大切な部下が選べなかったもう一つの選択肢だったのだから…
鉄華団掃討戦においては、大義を持たずとも信じるもののために戦う三日月に驚愕しながらも、すでに息絶えた彼のバルバトスルプスレクスの首級を掲げ、ギャラルホルンの勝利を宣言する。
掲げる大義もなく、ただ前に進み続けていく姿勢はジュリエッタには理解できなかった。
搭乗者の三日月がもう既に事切れる寸前であったという事実も彼女を一層苦しめる。
全てが終わり、バルバトスの首を掲げ勝利を謳う彼女の姿が『悪魔の首を取った凛々しき女騎士』と称えられたことに何を思ったのだろうか…
ラスタルの下、民主体制に移行しつつある中でジュリエッタは次代のギャラルホルンを担う後継者として噂される渦中の人物となった。
清濁併せ呑み、自らの理想の為に奮闘するクーデリアの姿に思うところがありつつも、ジュリエッタは療養中のガエリオを見舞う。
思い返すのは火星の地で相対したあの機体とパイロット。当時は分からなかったが今なら理解できる。
人ならざる存在としてして自分たちが恐れていた彼らこそ誰よりも人間らしい存在だったことに。
ただひたすらに生きるために戦っていたからこそ恐れていたのだと。
一連の騒動で彼女は絶対的なものと疑わなかった自身の価値観を揺さぶる様々なものに対峙した。
異なる価値観を目にすることで成長を遂げていったといっても過言ではないだろう。
そして軽薄な性格に戻ったガエリオに呆れつつも焼肉屋へ向かうのだった。
作中を通して尊敬する相手のために強敵と対峙し、あらゆる価値観を学び成長していくという主人公属性を兼ね備えたヒロインであり、実質ギャラルホルン側の主人公ポジションであるといってもおかしくはないキャラクター。
彼女の孤児という設定も三日月やマクギリスと出発点を同じくしながらもちょっとしたことで運命は変わっていくということを表現するためのものだったことがスタッフインタビューで明かされている。また、作中でも言及されていた誇りある上官のために戦う姿はアインと、本人の意思に関わらずジャンヌ・ダルクのような救世主として称えられる姿はクーデリアと似通っており、様々な本作のキャラクターと対比するようにイメージされている。
◆ヴィダール
CV.松風雅也
ジュリエッタ同様ラスタルに拾われた鉄仮面の男。自身の名を冠したMS、ガンダム・ヴィダールを駆る。仮面は光る。
マクギリスと鉄華団に異様な執着を持っているがその声にあまり激しさは無く、似た境遇のジュリエッタとの会話ではむしろ悟りや自嘲とも取れる発言をしている。ぶっちゃけ声優表記で正体が丸わかり
当初はジュリエッタから信頼されていなかったが、現在は多少見直されている。
◆
ヤマジン・トーカ
CV.
生天目仁美
アリアンロッド艦隊で技術部長を務めている女性メカニック。
フランクな性格でヴィダ―ルやジュリエッタに対して気軽に接し、特にジュリエッタに対しては「ジュリー」という愛称で呼んでいる。
その一方、ギャラルホルンの一員でありながら、阿頼耶識に肯定的という、危うい一面も持つ。
最終回エピローグにおいて、ギャラルホルンに回収・封印されたガンダム・バエルの格納庫を後にする意味深なシーンが描かれた。
その他の貴族・役人
◆ヴィル・クラーセン
没落したウォーレン家に代わって月のアバランチ地区を管理する三十代後半の男、ヴォルコを坊ちゃんと呼んでいる。
イズナリオの不正事件発覚後は玉突き人事で監査局月方面監査室室長となる。
実は10年前にヴォルコの父親を嵌めてウォーレン家を没落させた張本人。
また結託して資金を不正使用しているロザーリオを唆して今回の事件を起こさせた黒幕である。
ガンダム・ウヴァルに装着したアスタロトオリジンの装甲やグレイズ・フレームを調達してくるなど何かしらの伝手がある模様。
◆ジルト・ザルムフォート
「月鋼」2期から登場。セブンスターズに次ぐ名門ザルムフォート家の当主で、月〜火星間の定期航路を管理・交渉を担当する役人。
長年に亘ってアフリカンユニオン中央議会と不正な取引をしていたが内部監査を免れる為に娘を利用して他の家に濡れ衣を着せるなど冷酷な一面を持つ。
娘・ミーナの生存を知ると、保身のためにミーナを保護していたリナリアに引き渡しを要求するが決裂し、息子のザディエルにミーナの確保を命じるが、騒ぎを聞きつけたアリアンロッド艦隊に逆に身柄を拘束され、その2か月後に家を取りつぶされる。
◆
デイラ・ナディラ
CV:
上田麗奈
「月鋼」2期から登場。ザルムフォート家に並ぶ名門ナディラ家の次期当主。乗機はガンダム・グレモリー。
容姿端麗だが人の話を聞かない一面がある。
一方で自らの非を認めた場合は謝罪をし、融通を効かせるなど本質的には善良な人物である。
先代当主である父親がアフリカンユニオンとの癒着の濡れ衣を着せられた冤罪のためギャラルホルン内での権限を失った為、南極の近くに身を隠していた。
後述のミーナの婚約者。そして女性。
ミーナ側の事情によりその婚約者関係は解消されるのだが、「愛しの」と言っていたり後書きにてミーナにアプローチをしていたり、少なくともデイラは本気で惚れているようにも見える。
◆ジジル・ジジン
CV:土師孝也
「月鋼」2期から登場。
ナディラ家が独立管理してきた極秘の内部統制部隊「オレルス」の隊長。オルトリンデのパイロット。
ナディラ家の潔白を証明するためにミーナを追っており、彼女の安否を確認するため、あえてタントテンポに拘束される。
ミーナの生存を知り、真相を探るためにヴィルと接触するが、彼の策略によって事故に偽装され暗殺される。
◆ザザ・フォッシル
CV:八代拓
「月鋼」2期から登場。ダンタリオンのパイロット。所属は不明。
名乗れと言われた際には「ザザ・フォッシルと名乗っておこう」と返しており、本名かは不明。
アルジ達に保護したセルリアン姉妹(特に妹のミーナ)を渡すように通告している。
実は外伝への登場に先駆けてダンタリオンとともに「ガンダムトライエイジ」に登場している。
上述のジルトの息子でザルムフォート家の嫡男で本名はザディエル・ザルムフォート。
父親であるジルトへの不信感からダンタリオンを強奪し身分を偽って行動していた。
ミーナの生存とジルトの不正を知ると、父親と家の罪を償うためにあえてザルムフォート家に帰還。
ドルトコロニー宙域でアルジと戦うことでアリアンロッドを呼び寄せ、自身も拘束される。
◆ミーナ・ザルムフォート
「月鋼」2期から登場。
実の父であるジルトの謀略に巻き込まれるも生存しており、追手から逃れる為に記憶喪失を装っていた。
脱退・離脱者
◆
ガラン・モッサ
CV.三宅健太
新たに発足したアーブラウ防衛軍に所属する歴戦の傭兵。元ギャラルホルン所属。
詳細は当該項目を参照。
◆
ヴォルコ・ウォーレン
CV:興津和幸
外伝「月鋼」に登場。
ギャラルホルンの一家門であるウォーレン家の嫡子であったが、ウォーレン家は10年前に父親の不正取引疑惑で取り潰されている。
それ以降は付き合いの深かったダディ・テッドの温情により、タントテンポに身を寄せる運びとなった。
脳に埋め込んだ記憶チップの恩恵により記憶能力に優れ、アスタロトの装備の復元や補修も過去のデータを参照する事で可能となっている。
その代償として身体能力、とりわけ空間認識能力が低下しており、歩行するのにも杖が手放せない体となった。
ガンダム・アスタロトの本来の所有者である。
保有施設
◆ヴィーンゴールヴ
地球本部が置かれている超巨大メガフロート。
三胴式の艦船で、右舷は空港施設、中央胴船はマスドライバー、左舷が居住区といった構成。
地下深くにはガンダム・バエルと7つの家門のガンダム・フレームを安置する「バエル宮殿」が存在する。
◆グラズヘイム
地球軌道上に1、2、3の3基が存在する低軌道ステーション。グラズヘイム1は地球外縁軌道統制統合艦隊の拠点となっている。
◆アーレス
火星支部本部である低軌道ステーション。
グラズヘイムと同型。
保有兵器
◆
スキップジャック級大型戦艦
その名の通り
カツオを彷彿とさせるフォルムをした、アリアンロッドの旗艦。
全長は約800mと、ハーフビーク級の2倍という圧倒的巨大さを誇る。
◆ハーフビーク級宇宙戦艦
400mクラスの主力艦。連装主砲2基とミサイルランチャー、両側面の対空砲4基を装備し、MS運用能力も備える。
アリアンロッド艦隊は暗い青色、地球外縁軌道統制統合艦隊は白色、ボードウィン家専用艦は薄いパープルに塗装されている。
◆ビスコー級クルーザー
50mクラスの多目的巡洋艇。構造はかなり簡素で、見た目はかなり箱っぽい。
船体後部下面にMS発着用ハッチがあり、最低でも2機を収容可能。
モンターク商会などの民間団体にも出回っている。
◆強襲揚陸艦
海上艦。MS複数機の運用能力を備える。
◆NK-17 ギャラルホルンモビルワーカー
最新鋭MW。主武装は中型単装砲やロケットランチャーの選択式。別途据え付けられた対人機銃やガス弾発射機など、対人装備が充実している。
◆ゲイレール・フレームMS
グレイズ・フレームの先代機。現在は辺境部隊で使用されるほか、退役した傭兵に払い下げられている模様。
◆
ガンダム・キマリス
数少ないガンダム・フレーム現存機。ボードウィン家に伝わる伝統の機体。
◆
ガンダム・アスタロト/アスタロトオリジン
かつてウォーレン家が保管していたガンダム・フレーム機。同家の癒着が暴かれて取り潰された後、傷物として扱われてアングラな市場へ放出される事になった。
◆ガンダム・ダンタリオン
ザルムフォート家が保管しているガンダム・フレーム機。
◆ガンダム・グレモリー
ナディラ家が保管していたガンダム・フレーム機。不正の嫌疑をかけられた当主と共に姿を消している。
追記・修正は、その身に7つ星を纏ってから。
- 依頼によりコメント欄をリセットしました -- 名無しさん (2017-12-02 14:57:31)
- 後ろ盾のいないスペースコロニーの出身の石動は親がギャラルホルン関係者の地球人なの? -- 名無しさん (2018-06-26 19:04:54)
- ガンダムで一番階級に謎が多い組織 -- 名無しさん (2018-10-29 13:53:46)
- ある意味シリーズでは珍しい自滅した組織…に当てはまるのだろうか? -- 名無しさん (2018-10-29 14:39:30)
- ↑ 扱い次第で忠実な部下にも出来ただろう相手を寝返らせたりしつつ、自分たちの大義的には勝ったつもりでも手段がやばすぎて結果的に他の宇宙移民の立場まで危うくしたデラーズフリートはどうだろう -- 名無しさん (2018-10-29 14:48:43)
- ↑デラーズフリートはテロリストだし軍事組織のギャラルホルンとは根本的に違うだろ -- 名無しさん (2018-10-29 15:00:01)
- まぁイオクのコメント欄なんぞ作ったら200%大荒れになることは確実だからあの処置は正解だね。内容は胸糞だが、ここに書いてある通り、ほかのサイトを見れば真実が載っているからな… -- 名無しさん (2020-02-06 21:53:25)
- 今後のスパロボに鉄血が参戦したら、αシリーズのティターンズやブルーコスモスの様に、自軍に圧力をかけて機体の接収や計画の乗っ取りをやってもおかしくはなさそう。 -- 名無しさん (2021-03-07 11:40:19)
- ガンダム界のデストロン/ディセプティコン(敵対者には容赦しないわ、組織内で下剋上が起こるわ)ともいえる -- う (2021-08-31 18:10:24)
- ↑2 64のグラドス軍に対するスペシャルズみたいに「地球を征服した異星人の腰巾着」扱いになってたりして -- 名無しさん (2021-08-31 19:29:34)
- ↑で、ラスタルとかはその状況をよしとせず裏で主人公たちを支援する味方枠になりそう。 -- 名無しさん (2021-08-31 19:51:17)
- ↑3実写版とかプライムとかまだしもG1やマイクロン伝説のデストロンはこんな正義の見方モドキを見たらこんな奴と一緒にするなと言ってそう(特にG1のメガトロンやマイクロンのメガトロンとスタースクリームとか) -- 名無しさん (2021-08-31 23:14:09)
- 結局バクラザン家のガンダムフレームは本編でも外伝でも明かされなかったな。 -- 名無しさん (2021-08-31 23:37:48)
- 「復活のルルーシュ」のシェスタールのキャストは敢えて狙ってるとしか思えん。 -- 名無しさん (2021-09-19 14:47:50)
- 「セブンスターズが各家に一機ガンダムフレームを保有していた」と言う設定にすれば商品展開もできたのに。 -- 名無しさん (2021-11-25 00:23:41)
- >ラスタルとかはその状況をよしとせず裏で主人公たちを支援する味方枠になりそう いやマジでやめろ。マッチポンプで労働員を皆殺ししたり火星圏の治安維持を放棄したり戦争を引き起こし&泥沼化させた屑オブ屑だぞ。どう考えても敵役にしかなれん。 -- 名無しさん (2021-11-30 16:25:29)
- ラスタルは結果的に見ればギャラホの空中分解を防ぎつつ各経済圏が独自に戦力を持って歯止めが効かなくなる事態を回避したぐうの音も出ない有能だがな。地に足つかない目標を持って盛大に爆発させて混乱を生み出したガンダムシリーズの指導者がどんだけいたと思ってるんだ… -- (2021-11-30 17:14:42)
- そもそも各経済圏が独自に戦力を持とうとする原因はGHへの不信で合って事実い -- 名無しさん (2021-11-30 17:48:47)
- ↑事実一期も「治安維持よりも組織の維持に腐心~」と明言したんけどね。しかも政敵の足を引っ張るだけのために戦争を引き起こしたんだよね。さらにほかの件は完全にホワイトテロそのもの。GH単体で見ればそりゃ有能だろうな(皮肉) -- 名無しさん (2021-11-30 17:53:34)
- 加えてエピローグまではラスタルの目的は一切語れてない。7スターズの解体も半数以上がお家断絶のためってのが大きい。ってか軍隊が民主的な改革って意味不明にもほどがある。そもそも「テロ政治を行った人が実は善人でした」とか無理がありすぎる。 -- 名無しさん (2021-11-30 18:03:14)
- ↑2 -- 名無しさん (2021-11-30 18:45:30)
- ↑2 -- 名無しさん (2021-11-30 18:45:49)
- そりゃその最低限の「組織の維持」すらできなかった連中に比べりゃ十分有能よ。加えて政敵であるマッキー自身がホワイトテロやらかしてひっかき回したうえで権力を握った人物でしかない。そもそもラスタル自身が自分は善人でもないことを自覚してるのにどっからラスタルが善人て話が出るのか意味が分からん… -- 名無しさん (2021-11-30 18:51:26)
- >政敵であるマッキー自身がホワイトテロ まずはホワイトテロの意味を調べて。マッギーの行ったことはせいぜい「内紛を市区に巻き込んだ」程度でラスタルのやらかしはそれとはまったく比べようがないほど悪質だがな。え、善人じゃないと自覚できれば戦争を引き起こしたりマッチポンプを誘発したり非法兵器を使いまくれるの? -- 名無しさん (2021-11-30 19:12:44)
- え、別に体制側が反体制を拡大前に圧殺するのは何も問題ないだろ、少なくとも民主主義でもない企業管理の寡頭制っぽいあの世界では。非合法兵器っても中世のクロスボウ禁止レベルの話でNBC兵器みたいな広域汚染によるものじゃないからそこまで忌避する理由がわからん。ダインスレイヴもイオクのやらかしのときはともかくマッキー戦での利用はあんなど真ん中にMS付スパイに気づかなかったマッキー側の不手際がでかいのが… -- 名無しさん (2021-12-01 06:34:25)
- イオクについても最後の艦隊戦でシノがモノホンのダインスレイヴを使用してるからタービそもそもラスタルはきちんと暴走した反体制派を始末してギャラルホルンを崩壊させず体制へんを軟着陸させて混乱を収束させたって話になんで正義何だと誰も言ってない話が出てくるのか意味不明なんだけど… -- 名無しさん (2021-12-01 06:41:39)
- ↑テロリストにテロ紛いの手段で対応する正規軍とか頭コズミックイラかよ -- 名無しさん (2021-12-12 01:25:01)
- 軍事は統制局、警察業務は警務局って分かれてるけど、アリアンロッド艦隊が反体制派や海賊の摘発など警察っぽいことやってるせいで警務局の業務内容がイマイチわかんないんだよな。案外積極的な摘発などの「攻め」はアリアンロッド艦隊(というか統制局)が担当して、警務局は依頼を受けての護衛や巡回などの「守り」を担当してるのかな。 -- 名無しさん (2022-01-13 08:56:58)
- 七星のバクラザン家とファルク家も独自戦力を持ってるみたいだけど、あの2家の当主って -- 名無しさん (2022-01-13 09:00:07)
- ↑【修正】あの2家の当主(とガエリオパパ)って当主以外にも役職持ってたりするのかな。 -- 名無しさん (2022-01-13 10:21:17)
- 案外アグニカは阿頼耶識のやりすぎで子供を残せず組織の地盤固めもできずに早死にしてしまった可能性もある。(謀殺された可能性もある)だとしたら彼と親しかった戦友たちによって阿頼耶識=悪って認識になったり、あっさり組織が腐敗していったのも分からないではないかもしれない。 -- 名無しさん (2022-01-16 22:59:26)
- そもそもアグニカ自体ギャラルホルンの始祖たちによって作られた架空の人物で、人物としては本当は存在してないんじゃないかな?あるいはバエルのパイロットは何人もいて、それらをまとめてアグニカという一人の人物の神話を作り上げることでギャラルホルンの威厳や秩序とかを厄祭戦後も確固たるものにしたかったのではないのかな。 -- 名無しさん (2022-01-17 00:05:20)
- ようやく始まったウルズハントでファルク家のガンダムも登場したみたいだけど、他のセブンスターズのガンダムも明らかになっていくんだろうか。何故かバクラザン家に対応すると思われるガンダムのみ不在と思わしき描写や、断絶したセブンスターズのガンダムの行方とか色々どうなったのか……。 -- 名無しさん (2022-12-04 10:53:47)
- ファルク家のガンダムガミジンは恐らくガンダム・フレーム4号機でファルク家はセブンスターズ内ではイシュー家とバクラザン家の次っぽい序列だから、イシュー家とバクラザン家のガンダムはアガレスかウァサゴになるのかな。 -- 名無しさん (2022-12-04 11:14:31)
- 思えばファリド家のガンダム・フレーム、「そもそもマクギリスはファリド家の養子となりギャラルホルンそのものの組織の在り方を理解した幼少期の時点で真っ先にバエルを狙っていた」「イズナリオの態度からしてまずマクギリスにファリド家のガンダムを使わせるのは許さなさそう」と二重の意味で本編の時代に出番がなさそうだったのなかなか不便だな……。むしろ腕自体はちゃんとしてるとはいえ息子に先祖伝来の家宝使わせてくれたガエリオパパの親バカぶりほんとなんなの -- 名無しさん (2022-12-04 11:22:12)
- 昔は騎士の象徴として式典に出てたらしいがもう倉庫に仕舞ってあってそこまで大切なものってわけじゃないようだからな -- 名無しさん (2023-04-16 16:09:54)
- マクギリスの事件後のモビルアーマーはどうなっている? -- 名無しさん (2024-02-07 07:47:14)
最終更新:2024年02月07日 07:47