真壁誠

登録日:2016/03/06 (日) 09:12:58
更新日:2024/04/14 Sun 01:28:34
所要時間:約 4 分で読めます





金田一少年の事件簿』の登場人物。

CV:山崎たくみ
演:佐野瑞樹(堂本版)/浅利陽介(山田版)/細田佳央太(道枝版)


□概要

不動高校3年生でミステリー研究会(以下ミス研)に所属。
一時期部長に就任していたが、後に七瀬美雪にその座を譲り渡した(『吸血桜殺人事件』冒頭ではなぜか彼がミス研の活動を仕切っていた)。
身長172cmで体重62kg。血液型はA型で山羊座。
主人公金田一一の“自称”ライバル(笑)。


ウェーブがかった縮れ髪を持つ事から、一などからは裏で「ワカメ男」と呼ばれている。
ドヤ顔になった時に流し目をする癖がある。本人はカッコつけてるつもりなのだろうが、その目つきはかなり嫌らしく見えるため評判は悪い。
陰険でイヤミな性格。初登場時にも本を読まない無知な一を見下す態度を取っていた。
また学校内で美人な女生徒を見かけては見境なしに手を出そうとする好色な面も持ち、同級生の桜樹るい子を力ずくで抱こうと目論んでいたり、人気のないところで美雪に詰め寄り手篭めにしようとした事もある(この時にワカメのようにグネグネしていたため、作者から「こいつ人間か~~!!」と突っ込まれていた)。
そんな事もあって美雪から忌み嫌われており、一からも「キライな男の代名詞」として毛嫌いされている。


これでも「推理大賞」で入賞を果たした鬼才の高校生作家として知られる存在である。
受賞した作品のタイトルは「ブレスレット殺人事件」。その受賞を鼻にかけ、それを自慢するためにそのポスターをミス研の壁にデカデカと貼っていた。
「高校生初受賞」という事もあって一躍時の人となっているらしく、『学園七不思議殺人事件』に携わった時はマスコミから「新進推理作家が本物の殺人事件に挑戦か!?」などと書きたてられていた。
その後はマスコミの前で自信満々に密室殺人のトリックを解き明かしたため、推理力もある程度持っているようだが……?


以下ネタバレ



















実は後輩の鷹島友代に小説を書かせ、それを自分が書いた作品と偽って発表しただけであり、自分の実力で入賞したわけではなかった。つまり鷹島にゴーストライターを頼んでいたのである。
おまけに鷹島を愛人にしているような描写もあり、誰もいないトイレで鷹島の胸を揉むなど不埒な事を平気な顔で行っていた。
鷹島もこんなやつにつき合わされさぞかし不満が溜まっている事だろうと思われたが、意外にもこの関係を楽しんでいるような節があり、真壁の言いなりになっているように見せかけて逆に彼を思い通りに操っているようである(その証拠に真壁の頭にアンテナが立っている事が)。
また、アニメ版ではトリック説明のために怪人に扮した一の姿に怯えた鷹島に抱き着かれた際、煩わしそうにするでもなくきちんと抱き留めており、真壁の側もあながち鷹島の文才と身体だけが目的とも言えないようだ。
公式ガイドブックによれば、「この事件がきっかけでゴーストライターの事がばれて人気が失墜し、鷹島も人が変わり2人の力関係が完全に逆転した」ようであるが、作者がうっかり忘れたのか設定を変更したのか後に再登場した時もそれほど変化は見られなかった(アンテナはまだ残っていたが)。
後にこの設定はドラマ版で生かされる事となる。


推理力はある程度持っているようではあるが、それでも一には遠く及ばず、『学園七不思議殺人事件』では真犯人の思惑通りに推理させられ、結果完全に一に敗北する。
推理に負けた事を根に持っているのか、真相を解き明かした一を一方的にライバル視するようになる。
たまにエピソードの冒頭で登場し、一を出し抜いて美雪と行動を共にしようと画策する事もあるが、毎回一にそれを看破され辛酸を舐めている。
また『誰が女神を殺したか?』では、同じく一をライバル視している朝基を仲間に引き入れ、徹夜で考えた完全犯罪トリックの実演をしようとしたが、一からは「バカがうつる」と全く相手にされなかった。
後にそのメンバーに京谷雅彦が加わって3バカトリオとなり、3人で一に精神攻撃(マインドアタック)を仕掛けると、流石の一もどう対応したらいいか分からず困惑していた。

ここだけの話、ぶっちゃけ『学園七不思議殺人事件』でこいつがいなかったら尾ノ上は死ななかったし、美雪も重傷を負うこともなかった
というのも、真犯人が「あるもの」を隠すために真壁のポスターを貼っており、尾ノ上と美雪は真壁を嫌ってポスターを剥がそうとしたために真犯人に襲われた。勿論この事件で一番悪いのは真犯人だが…
ある意味、真犯人を一番振り回した人物と言えなくもない。真壁…お前…どんだけ嫌われてんだ……!


□ドラマ版

原作だと『学園七不思議殺人事件』以降のエピソードでは、登場したとしても冒頭と末尾くらいしか出番がなく、話の本筋に関わるような活躍は少ない。
しかし、ドラマ版では大幅に出番が増加しており、性格も改変されている。

  • 堂本版
このシリーズでは一と同学年となっており、性格も丸くなっている。容姿は原作の佐木に近い。
プライドの高い面はややあるが、一との関係も良好であり腐れ縁のような仲となっている。
丸メガネをかけた優等生タイプだが、後にこのメガネは伊達メガネである事が判明。
本人曰く「インテリっぽく見える」からという理由でかけるようになったらしいが、回を追う毎に間の抜けた行動をとる事も多くなっていった。
しかし成績面は良いらしく、期末試験は学年7位であった。
原作どおり鷹島をゴーストライターとして利用していたが、前述どおりガイドブックの設定が組み込まれたため、事件以降は完全に立場が逆転し鷹島の尻に敷かれていた。
ドラマスタッフにとって使い勝手が良かったからか、原作のゲストキャラの役割を兼任する事も多い。
怪盗紳士の殺人』ではオリジナルキャラの弟・実が登場。容姿は兄とそっくりで、一からは「2人合わせて“誠実ブラザーズ”」と呼ばれていた。
スペシャル版『金田一少年の事件簿 永久保存版』では、葬儀の司会者に「自称天才高校生推理作家」とわざわざ「自称」を付けて紹介された。

  • 山田版(Neo)
松本版、亀梨版では未登場となったが、このシリーズで久々に登場。
このシリーズでは原作同様一の先輩に戻り、ミス研の部長となっている。
一との関係は堂本版の時と同様に良好であり、親しみやすい先輩ポジションに収まっている(鷹島が登場しないためゴーストライター云々の件はカット)。
ミス研部長なのにオカルトに興味を持っており、『銀幕の殺人鬼』では「スコーピオン」の呪いを解明しようとしたり、『金田一少年の決死行』では催眠術に興味を持ち一たちを引き連れてショーを観に行った事もある。
原作ではポアロという子犬は一が預かっていたが、このシリーズでは真壁が飼い主という事になっている。
また『薔薇十字館殺人事件』では白樹紅音のポジションを兼任した事で久々に容疑者入りし、同時に高遠遙一の兄弟候補にもなっていた。
この事件で、物心つく前に生き別れとなった兄がいる事が明らかとなり、後に容疑者の1人・佐久羅京が実の兄である事が判明。事件を通じて久々の再会を喜んだ。

  • 道枝版
堂本版同様一と同級生になっている。ただし佐木や剣持のようにレギュラーではなく「学園七不思議殺人事件」でゲスト出演するのみで、堂本版や山田版のように一との関係は良好ではない。
ゴーストライターをさせていたのは後輩の佐木に差し替えられており、尾ノ上からゴーストライターの一件を疑われた際には激しく詰め寄った上、警察から佐木がすべて打ち明けたことを聞かされると露骨に舌打ちをして睨みつけるなど、原作以上に粗暴な人物として描かれている。原作同様桜樹に言い寄る場面はあるが、美雪に言い寄る場面はない。
事件後は佐木から絶縁宣言され、考え直すよう佐木に説得するが、結局佐木は一につくことになる。それ以降の出演はなし。



□金田一37歳の事件簿

タワマンマダム殺人事件』から登場。
この時代では警視庁白金署の刑事となっており、意外すぎる形での登場に多くの読者が驚いた。
階級は警部のようだか、連載版で「真壁警部」と呼ばれていた箇所がコミックス版では「真壁刑事」と修正されていたりと、あまりハッキリしていない。
事件現場で再会した一に嫌味を言う場面もあったが、『少年』時代よりは性格が丸くなっており、一の推理にも信頼を寄せていた。
事件解決後は一に事情聴取に付き合うように言った後で飲みに誘っており、一も快く応じていた。
余談だが、明智のことは一が彼のコネで下っ端の警察官を黙らせたことから、恐怖の対象として認識している。
なお、シレっと鷹島と結婚した事が明かされている。



追記・修正は髪がワカメな人にお願いします。


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最終更新:2024年04月14日 01:28