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六月透(東京喰種:re)

登録日： 2016/03/06 Sun 03:16:28
更新日：2024/01/05 Fri 13:07:08
所要時間：約 11 分で読めます



邪魔じゃない…
だいじょうぶだよ…

つらいよね…　ひとりぼっちは…
くるしいよね…　……




六月透（むつき　トオル）　三等→一等捜査官（77期）
19→20（12/14生）女　Blood type：AB
身長:165cm
体重:48
Rc type：尾赫
Quinque：[アブクソル]、[イフラフト]（鱗赫 -Rate/B）
Skill：両利き、常時赫眼（右）
Exstra sense：視力
CV: 藤原夏海



人物像


石田スイ作『東京喰種』の続編『東京喰種:re』の登場人物。
苗字は「むつき」と読むが、（0H0）でもなければにゃしいとか言う駆逐艦でもなく、「ろくがつ」と書く。
愛称は「ムッちゃん」「むつ子」「ムッちゃん子」「ちゃんこむ」などなど。
浅黒い褐色の肌と右眼の眼帯、そして傷だらけのスレンダーな肢体が特徴。
血を見るのが苦手なほど気弱で自己主張が控え目な人柄で、人前では「俺」、内心では「私」と一人称を使い分ける。
……初期は「僕」だったり、内心の方も「俺」だったり。テキトーだな。
クインケ内臓型喰種捜査官「クインクス（Qs）」の一員として佐々木琲世指導官の元、幾度も死線を潜り抜けることとなる。

喰種に両親と兄を殺され、［CCG］アカデミー入りした典型的孤児。
線の細い中性的な美少年のような容姿だが、実は男性として振舞っているだけの女の子。
決して性同一性障害というわけではなく、自分が男であると偽って日々を暮らしているのは、単に「自分を見る男性の視線が気持ち悪い」「自分の女としての存在に嫌悪感を覚える」ため。
作中で彼女の正体に気付いているのは実情を知る［CCG］上層部と、実際に衣服をひん剥いたトルソーと月イチのあの日を嗅ぎ分けてしまった瓜江のみ。……変態だなこいつら。
なお、トルソーには邂逅以後も異常なまでの執着を向けられている。

Qs班内では非力な常識人（役立たずの偽善者：byウリ坊）という役回りで、瓜江や不知の暴走を止めることも出来ず、瓜江に代わって班長の座と苦労を一手に背負い込んだ不知のフォローにも回らず、才子の自由かつ怠惰な生活態度に手も足も出せなかった……が、ここ最近は瓜江を尻に敷くほどの大胆さをも身に着けている。
その一方、瓜江も何故か彼女には頭が上がらず、逆らうこともなく渋々従う。
指導官（メンター）であるハイセには物語冒頭から従順かつ好意的に接しており、アカデミー生時代からクインケ操術指導のために足繁く母校に通っていた彼を「先生」と呼び慕う。
そのハイセを一人の男性として意識するような場面もあり、「ロゼ（月山家）」殲滅戦を境に変貌を遂げた彼の心身を案じる一面さえある。もうこの子がヒロインでいいんじゃないかな。ピーチ姫的な意味で。
ハイセへの風当たりや新設された頃のQs班のポンコツっぷりもあり、［CCG］内での当初の評価は低く、対抗馬とされる平子班にも思い切り嘗められていたが、オークション掃討戦（ビッグマダム駆逐）以後は互いに切磋琢磨する相手として認識を改められている。
六月も自身のスキルアップを目指して鈴屋准特等（後に特等）に師事し、クインケ操術や「弱さを飼い慣らす」心構え、プリンのプッチンなどの卓越した技術を獲得し、精神的にも大きく成長した。

在籍していた第二アカデミーの教官・戸影豪正とは何らかの因縁がある模様。
第二は「過去に問題のあった子」が集められる傾向にあるらしく、母校では六月に対する根も葉もない噂話が広まっていたこともあり、彼女はこういった過去を「良い事ないなあ　私の人生…」と想い起こしている。

Qs施術の影響で赫眼が右眼に常に発現しつつ制御も出来ず、それを眼帯で隠している。
また、低いRc数値のため筋力・俊敏性などの強化が見られず、序盤は赫子を出すことも出来なかった。
このディスアドバンテージでしばしば苦戦を強いられていたが、物語が進むうちに改善が見られる。
今では赫子とナイフ型クインケ二刀流を使いこなすオールラウンダー。
赫子は甲虫の肢を思わせる複数の節に分かれた尾赫。

なお、貧乳である。貧乳である（念押し）
貧乳である（さらにもう一発）いや、一向に構わないんだけどね。


おっぱいは自分でやる!!
おっぱいは自分でやる!!

自分でやるからァァァ


本作第二巻末オマケの四コマでは、ハイセ主導Qs総出（瓜江抜き）の女装潜入作戦にて、このように取り乱した姿が描かれたが、これは男装女子である事実が露見することを恐れての行動と思われる。
ただ、彼女の胸部装甲は簡素な布切れを巻いて楽々隠蔽することが可能なほど薄い。
別にバレるような心配はなかったのでは……




トルソー捜査編


単独行動を取る瓜江と不知とは分かれ、才子と別件で周辺地域の捜査を行なっていた。
ただし才子は仮病を使ってアキバでエンジョイしていた。サボリである。
問題児二人が勝手に「トルソー」を捜査しているという事情もあり、ハイセと共にトルソーを追うことになるが、下口班に絞られて凹む指導官の姿を目の当たりにしたり、当の問題児二人に歯向かわれて佐々気（sasaki）を出す指導官に軽く引いたり、連れられて来た喰種収容所「コクリア」でドナートにビビらされたり。

Qs班がトルソーの本格的捜査を始めてから25日目、対象の嗜好と犯行パターンを分析したハイセの指示で外科医院周辺を調査していた折、獲物を品定めしていたトルソー（＝冴木空男）を遠目で発見し、咄嗟にそのタクシーに乗り込む。
別のルートから同じ人物を捜査対象と確定させた瓜江と不知が追撃を仕掛けてくるまで車内で応戦するものの、上着を剥かれて女性だとバレてしまい、赫子に縫い止められて拘束されてしまう。
瓜江と不知がトルソーと戦っている間、赫子を出せない無力感に苛まれる。

その後、乱入してきた「オロチ」に対抗するためハイセも参戦。
まるで別人のように苛烈な戦いぶりを見せる彼の姿から、六月は「怖れ」を胸に刻み付けた。


オークション掃討戦編


瓜江に代わって班長となった不知・ハイセと一緒に、「ナッツクラッカー」捜査の新任務を受けた帰りに、喫茶店「:re」を訪れ、その後から上の空になりがちなハイセの様子を気にする。
不知が無理矢理連れ出すことに成功した才子も合流し、ナッツ（略）の鈴屋班との合同捜査は一進一退。
ハイセ発案の女装潜入作戦の決行でオークションの情報を獲得。
お酒が回っていたのでその場で踊り出した。

オークション当日、鈴屋と共に先行していたはずが、「隻眼の喰種」として競売の商品にさせられてしまう。
ビッグマダムとカナエに目を付けられ、「ノーフェイス」には作戦の失敗を告げられ、一時は戦意を喪失。
そのままナッツに連れ去られかけていたところで鈴屋の強襲と掃討作戦の開始を察知。
［CCG］の突入に乗じてナッツから逃げおおせるが、カナエとトルソーが次々と現れ、深手を負わされる。

自分を巡って争い始めたカナエとトルソーを尻目に傷を負いながらも更に逃げようとするが、そこを再びカナエに襲われ、しかしここでようやくハイセとQs班の救援を受ける。
六月は瓜江と共に本陣へ退却することとなったが、施設の間取りを忘れたフリをした瓜江によって、地下の喰種達の逃走経路にまで（鈴屋も一緒に）侵入させられる羽目に。
「自分の弱さを飼い慣らしたい――」……獅子奮迅の活躍を見せる瓜江と鈴屋と共に、怪我をおして彼女も残存喰種の掃討に参加し、自慢の視力を活かしてビッグマダムの発見に至る。

しかし瓜江はマダムに返り討ちにされた上に赫子を暴走させ、救援に駆け付けるものの護衛に無力化されてしまった六月は、弱りながらも暴走を続ける瓜江に腹部を貫かれてしまう。
直後、正気に戻った瓜江を、彼女は覚醒した自身の赫子で優しく包み込んだ。
我が子を慈しむかのように抱擁する六月から漂う血の匂いから、瓜江は彼女の正体を見破った。

結局マダムは鈴屋班が駆逐し、Qs班員全名は本作戦の特別功労者となった。
六月は情報入手とマダム駆逐の貢献を評価され、二階級特進を遂げた。


ロゼ殲滅戦編


ハイセからのクリスマスプレゼントの新しいアイパッチを身に着け、ヘアスタイルもイメチェン。
鈴屋班とオークションのデブリーフィングを済ませ、大量誘拐事件の主犯とされる「ロゼ（この時はまだ仮称）」を追うべく、S1班・キジマ・下口・伊東班との合同捜査を始める。
ハイセに連れられて来たマスク屋「Hysy」では、店主のウタの声に聞き覚えがあるように感じつつ、マスク作成のために大人しく採寸を受けた。

そんな折りにカナエがけしかけた「アオギリの樹」ナキ一門の少数メンバーに奇襲を受ける。
分断されるがまま因縁のトルソーと再会し、鈴屋に伝授されたナイフ術で圧倒する。
しかしクインケを駆使する「墓盗り」の妨害も加わり、自在に発動出来るようになった赫子も相手の手数に対応し切れず、瓜江と不知の力添えがなければ押し切られるところであった。

アオギリ襲撃を受けて採決されたマスク作戦では何の偶然か「眼帯の喰種」と左右対になる仮面（作：ウタ）を被って捜査に挑み、各区の喰種事情を収集。
この時に得たアオギリの情報とキジマが月山家使用人から吐かせた情報から、大規模作戦が組まれる。

月山の残りカスを追い、殲滅戦にもつれ込んだ戦場では瓜江と共に前衛を担当し、Qs班は阿吽の呼吸で次々と喰種を駆逐していくが、索敵で先行するハイセと別れた途端に「ノロ」と遭遇。
圧倒的な火力と再生力を誇るノロの猛攻にQs・伊東班は壊滅的打撃を受けるも、全生命を賭して赫子を進化させた不知の絨毯爆撃と瓜江の駄目押しにより、アオギリ最強格とも目されるノロを駆逐。

しかしこの高らかな功績に対する代償は大きく、不知はQs班に看取られながら死亡。
「隻眼の梟」を撃退して屋上から降りてきたハイセは、自分達に打って変わって冷酷な言葉を浴びせる。
不知の遺体を抱き締めるハイセを囲み、第一世代のQs班全員とその指導官が一同に会するのはこれが最後だった。


「隻眼の王」編


不知の死を忘れないためにも難病に苦しむ不知の妹の治療費を払い続ける。
Qs班は本当の意味で初めて心を一つに、団結したのだが……

新入班員を迎えたQs班とは別行動を取り、各班のサポートに回っていた六月だったが、アオギリの本拠地として候補に挙がっていた流島に鉢川班と共に上陸。
斥候として情報を集め、何故か小舟で島から離れる「スケアクロウ」を目撃しながら喰種の会合を監視していたが、迎撃に出た「オウル」と「死堪」の急襲で鉢川班は壊滅。
穂木を連れて海に撤退するものの、そこでトルソーと三度邂逅を果たし、拉致されてしまう。

目覚めた時、流島の何処とも判別し難い岩場の崩落現場に六月はいた。
そこへトルソーがやって来て、我が物にしたと満足気にのたまう。
彼女は四肢を切断され、身動ぎ一つ出来ない身体で拘束されてしまっていた……

幼少期は父親に目つきがムカつくという理由でぶん殴られ、浴槽に水を張り「お父さん最高！」と言うまで顔を押し付けられるなど、虐待を受けていた。また、父親にいやらしい目で見られており、性的虐待までも受けていた模様。


空や海を自由に走れたら、
すぐにでも、ここから逃げ出せるのに。

私はきっとこういう運命なんだ
男に奪われるばかり……


手も足も出ない



監禁後、抵抗したという理由でトルソーから暴力を受けるが、父親に愛しい人間の少女を殺されたと語るトルソーに共感し、分かり合えるかもしれないと希望を見出す。しかし、ある日トルソーに持ち上げられて何処かに連れ去られ、抵抗するも頭を岩に叩きつけられ意識を失う。






瓜江くん、俺の項目の追記修正頼んでいいかな？
任せたからね！　頼むよ！　それじゃ！



来ちゃった　ひさしぶり…


（何だ今のは……）＞
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・この後、ネタバレ注意










喰種が殺した



一家惨殺事件 犯人は１２歳の長女





喰種の中でもとびきりイカレているトルソーに痛めつけられ、意識が遠のく中、分かり合おうと思ったことを後悔したトオル。

「人殺しは人殺しだ」。そう、トオルは思い出した。命乞いをするトオルの家族を、斧を手にした少女が惨殺したときのように。
血まみれの服に、焦点の合っていない目つき。彼女と目が合ったとき、その素顔にトオルは愕然とした。その少女は、喰種などではなかった。


彼女の家族を殺したのは、酷い家族に苦しめられた「六月透」自身だった。



少年院を出所後、身寄りを失ったトオルはCCGの第ニアカデミーに通うことになった。しかしそこでまた猫をナイフで切り刻み、舌を瓶に詰めてコレクションしていた。問題児が多いという第二アカデミーでさえ、狂気に満ちたトオルの行動は理解されなかった。
(ちなみにヤモリを拷問した戸影が解体の手伝いをしている。 何人のキチガイに影響を与えているんだ？)
オークション戦でも、牢獄で死体を提供された。餓えていたトオルはその肉を喰種のように貪っていた。


家族も猫も楽しんで殺した。生き延びようとして人肉まで喰った。
自分は生きてる価値のない犯罪者。キモイキモイ、気持ち悪い。


私、生きてちゃ駄目だ…


いっそこのまま、トルソーに殺してもらおう。

しかし再び意識を取り戻すと、そんな絶望的な願いすら叶わないことに気付いた。そのトルソーさえ無意識の中、自分の手で殺したのだから。

見せてあげると言われた崖の下の花畑。サプライズだと無邪気に喜ぶ病んだ同類の首を、衝動に駆られ刎ね飛ばした。その後、トルソーの両手足を落として肛門を突き刺し、顔面を原型を留めないほど破壊して切断した男性器を押し込み、そして舌を切り落として誰にも見つからないようにした。

かつて慕った上官のような白髪になり果てたトオルはすべてに気付き、壊れたように狂笑をあげた。


人が最も耐え難い“嘘”とは

“自分自身の嘘”であると

“少年殺人犯（わたし）”はおもいました！





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最終更新：2024年01月05日 13:07