アロマ(遊戯王OCG)

登録日:2016/03/02(水) 02:02:05
更新日:2024/01/24 Wed 12:04:45
所要時間:約 27 分で読めます





   フレグランスあふれる癒やしをあなたに!(物理)


アロマとはクラッシュ・オブ・リベリオンで登場した遊戯王OCGのカテゴリの1つ。


概要

ストレスや病気等の心身の治療を目的としたアロマセラピーをモチーフに、長い歴史を持つ遊戯王でも珍しい『ライフ・アドバンテージ』を重視したテーマとなっており、
1ターンに1度、自分のLPが相手より多い時にフィールド全体に影響を与える効果と、ライフゲインをトリガーとした効果を備えているのが特徴。

種族は主に植物族を中心に構成され、モンスター名は「アロマ」と、魔法使いを意味する英単語"mage"(発音は「メイジ」)を合わせた造語の「アロマージ」にアロマやハーブとして使われる植物を足したものとなっている。
その名前からこのカテゴリ以前に存在していた【アロマ・コントロール】という《魔封じの芳香》を軸に互いの魔法カードの発動を阻害するデッキと区別するために、単にアロマージとも呼ばれる。

また、種族こそ植物族だがアロマージのモンスターは蟲惑魔マドルチェよろしく、アロマキャンドルの杖を携えた魔法使いの美男子/美少女の姿しており、どれも華やかでイラストアドが高い。


だが、その癒やし感たっぷりな名前と見た目とは裏腹に大体は


と若干脳筋気味。加えてアロマと回復要素の2つを揃える必要上どうしても始動が遅く、どちらかと言うと戦術はコントロール寄りで、短期決戦には向かない。
トリガー効果の発動が強制なので、一部カードは回復効果を使用するタイミングを誤ると逆にピンチを招く可能性があるのも痛い。
また、アドバンテージがフィールドに依存しやすい関係上、除去カード1枚で固めた布陣に亀裂が走ることもざら……と、登場して日が浅いがゆえの至らなさはまだあるものの、
全体のバランスや個々のポテンシャル自体は悪くなく、アロマで最高に「ハイ!」ってやつだアアアを維持しつつ展開できればきっと癒やしに繋がるだろう。
近年ではシンクロやリンクとエクストラのアロマも登場しており、展開や除去も強力な物が台頭してきたため脳筋以外の戦法も確立しつつある。
後述の《アロマブレンド》をはじめとしたサーチャーやリソース回復も充実してきたため、植物族の横の繋がりの強さもあってなかなかオールマイティに戦えるテーマへと強化されている。
フィニッシュは大体マグノリアでバンプアップしてタコ殴り決める脳筋手段だが

デュエルリンクスでもジャスミン・カナンガ・ローズマリー・ベルガモット・アンゼリカとアロマガーデン、シンクロのローズマリーが実装されている。かつてはサポートも含めた必須パーツすべてがカードトレーダーで揃ったため、貧乏デッキとして知られていた。後に第26段ミニパックのフォートレスオブギアにてローリエ・マジョラムとガーデニング、風三種が実装されたためトレーダーのみで必須カードを揃えることは出来なくなった。しかしミニパック一種とトレーダーのみで必須カードを揃えることができ、またパック産高レアが《潤いの風》のみなので依然組みやすいデッキには変わりはない。
また、入手が簡単なスキル「LP回復α」や「バランス」との相性が非常に良い。
現在は「バランス」の弱体化やカードプールの増加で魔法・罠が除去されることが増えたので、かつての勢いはないが、刺さる相手には大きく刺さるデッキであることには変わりない。


カード一覧

メインデッキのアロマ

アロマージ-ローリエ
効果モンスター
星1/風属性/植物族/攻 800/守 0
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のLPが相手より多い場合に発動できる。 このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分のLPが回復した場合、フィールドの植物族モンスター1体を対象として発動する。 このターン、そのモンスターをチューナーとして扱う。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。 自分は500LP回復する。

CHIMにて登場したローリエなのにショタ。
自己特殊召喚の条件は相手よりLPが上の場合とアロマにおいてはあって無いようなもの。
リンクジャスミンのリリース元としても大変使いやすく、(3)の効果も発動できる。
LP回復時の効果は植物族モンスターのチューナー化。
自身に使用するのは勿論、他モンスターに使用することでアンゼリカだけでは難しかった高レベルシンクロも可能となる。
(3)の効果は墓地送り時のライフゲインであり、送られる場所を問わない。
各種破壊はもちろん、手札コスト・デッキからの直接墓地送り、X素材にも対応。
総じて便利な効果を持つからかカード名指定でターン1制限が課せられており、複数枚のローリエを用いたコンボは不可能であることに注意。
CHIM出身のアロマには今まで忘れていたかのように同様の制限がかかっており、マジョラムが割を食ってしまっている

モチーフはウラジーミル・ナボコフ作の小説月桂樹の葉を乾燥させた香辛料。
料理の消臭や香り付けに用いられる。

アロマージ-ジャスミン
効果モンスター

星2/光属性/植物族/攻 100/守1900
(1):自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分は通常召喚に加えて1度だけ、
自分メインフェイズに「アロマージ-ジャスミン」以外の植物族モンスター1体を召喚できる。
(2):1ターンに1度、自分のLPが回復した場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。

愛らしい姿をした銀髪ちびっ子。
ライフ優勢時には追加の召喚権で展開力を、回復時にはドローを得ることができる。
ドロー効果は言わずもがな、召喚権の追加で他の植物族やアドバンス召喚に繋げられる等、非常に優秀な一枚。
《潤いの風》と共にアロマを動かす中核となるカードであるため《和睦の使者》等で可能な限り長く、もしくは複数場に並べることでアドバンテージを確保しておきたい。ただし、複数並べてもひとつ以上召喚権が増えない点には注意。
《ローンファイア・ブロッサム》《ギガプラント》《超栄養太陽》等を使えば更なる展開にも繋げられる。

モチーフは白い小さな花を咲かせるジャスミン。その香りは多幸感をもたらしマタニティブルーの解消に役立つとか。

アロマージ-カナンガ
効果モンスター
星3/地属性/植物族/攻1400/守1000
(1):自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。
(2):1ターンに1度、自分のLPが回復した場合、
相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動する。
そのカードを持ち主の手札に戻す。

ライフ優勢時には相手全体に攻守500ダウン与えることで攻撃の補助と、そこそこ高い1900打点としても扱えるメガネくん。
後半の魔法・罠のバウンス効果で攻撃時の安全確保やフリーチェーンの回復カードを使うことで擬似エンドサイクとしても扱えたりとサポート補助に秀でている。
問題点としては、バウンス効果は強制なので場に残った《リビングデッドの呼び声》などの再利用を許してしまったりすることか。
ドイツ語版では男性名詞が使われているため、男性モンスターだと思われる。

モチーフは何とも形容し難き花を咲かせるバンレイシ科のカナンガ。
鎮静作用の他に虫刺されにも効果があるとされる。

アロマージ-ローズマリー
効果モンスター
星4/水属性/植物族/攻1800/守 700
(1):自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分の植物族モンスターが攻撃する場合、
ダメージステップ終了時まで相手はモンスターの効果を発動できない。
(2):1ターンに1度、自分のLPが回復した場合、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターの表示形式を変更する。

モンスター効果の発動阻害は厄介なリバースや破壊等をトリガーとするリクルーターを始め、かの
「ダメステいいですか?^^」
をドヤ顔で煽り返せる上、それを植物族全体で共有出来るというもの。
表示形式変更は攻撃力の低いジャスミンや相手モンスターの攻撃を止めたりとアロマの中でも使い勝手がよく、後述のベルガモットに繋がれば無駄なくダメージも与えられる。
静かな力強さという花言葉に恥じず、お淑やかそうな青髪の少女という外見の割には戦闘に秀でている上に打点も高め。
ただし、カナンガと同じくこちらも強制発動するタイプなので場の状態には気をつけたい。

モチーフとなったローズマリーには記憶力や集中力に効果があるとされ、アロマ以外にも料理用のハーブとしても使われる。
また、魔除けやファラオの墓の埋葬品として用いられていたことも。

アロマージ-マジョラム
効果モンスター
星5/闇属性/植物族/攻2000/守1600
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の植物族モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。 このカードを手札から特殊召喚する。 その後、自分は500LP回復する。
(2):自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 自分の植物族モンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(3):自分のLPが回復した場合、自分フィールドの 「アロマ」モンスターの数まで相手の墓地のカードを対象として発動する。 そのカードを除外する。

何故か空いていた星5と闇属性の穴を埋めるお姉さん。
彼女とローリエによって「アロマ」だけでなく「アロマージ」でも星1から6、全属性が揃うことになった。
自己特殊召喚能力を持ち、下記のベルガモットよりは手札に来た際の処理がしやすい。
が、トリガーが植物族モンスターの戦闘破壊とやや受動的なため相手ターンでのサーチにより戦闘をやや牽制できる効果と考えるべきか。
ライフ優先時の効果は戦闘ダメージの抑制。
攻撃表示のままのジャスミンなどに対する戦闘ダメージによってライフ差逆転、といった心配がなくなる便利な効果だが、破壊はされるので過信はできない。
(3)の効果は相手の墓地カードの除外。
複数枚の除外ができる状況も珍しくなく第二の手札をボロボロにできる効果は魅力的ではあるのだが、直接盤面に干渉できる訳ではなくなおかつ強制効果の為効果使用後に墓地肥やしをされる可能性がある、複数枚での同時利用不可とタイミングを選ぶ必要がある。

モチーフはシソ科の多年草、マジョラム(和名:マヨラナ)。
香辛料や精油として用いられ、血流促進・血圧降下作用・筋肉痛や頭痛や不眠に効果があるとされる。

アロマージ-ベルガモット
効果モンスター
星6/炎属性/植物族/攻2400/守1800
(1):自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分の植物族モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
(2):1ターンに1度、自分のLPが回復した場合に発動する。
このカードの攻撃力・守備力は相手ターンの終了時まで1000アップする。

ライフ回復時に癒やしを力に超戦士へと変貌するアロマ上級モンスターのイケメン兄貴。
その豹変ぷりは遊戯王で一つの指針となっている3000打点をゆうに飛び超え、後述の《アロマガーデン》と合わせれば一気に3900。そのまま相手ターンでも回復すればさらに驚愕の4900にまで届く。
どうしてそうなった。
(2)は某防御で空いた横腹にリバーブローを叩き込むボクサーよろしく貫通効果をこのカードを含む植物族全員に与えるという何とも野性的なもので、
ローズマリーと揃えれば4000打点の相手でも安全に処理しつつダメージを与えられ、状況次第では天敵のシンクロドラゴンズにも殴り勝つことも。
アロマじゃなくてドーピングじゃなかろうか

モチーフはおそらくシソ科のベルガモット。ハーブティーとして用いられ不眠症や胃を整える効果があるとされる。
また、その名前の由来となったミカン科のベルガモット(こちらはアロマオイルとしても使われる)と区別するため、ワイルドベルガモットとも呼ばれる。

アロマポット
リバース・効果モンスター
星1/風属性/岩石族/攻 500/守 400
(1):リバースしたこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、
このカードは戦闘では破壊されない。
(2):リバースしたこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する場合、
お互いのエンドフェイズ毎に発動する。
自分は500LP回復する。

いわゆるポット系モンスター。
数えるほどしかいない風属性・岩石族という珍しい組み合わせ。
エンドフェイズ毎に回復できるので相手ターンでもアロマの効果が発動できるのは嬉しい。
しかし、アロマサポートこそ受けられるが植物族では無い点やリバース故の遅さ、回復するだけなら《神の恵み》《黄金の天道虫》といったライバルも多い。
もちろん戦闘破壊耐性を活かした壁役やカナンガでの擬似エンドサイクが可能となるといった利点もあるので、評価は一長一短といったところか。
ちなみに非常に珍しい「リバース時の効果を持たないリバースモンスター」の1体である。

モチーフはアロマオイルを熱するのに使うアロマポットそのまま。
イラストでは周囲にアロマージたちの由来となった植物が散らばっている。
今までのポット系モンスターは無機物でありながら目や口がついているものが大半だったが、このカードは完全に「単なる道具」として描かれており、イラストだけではとてもモンスターとは思えない。

アロマセラフィ-アンゼリカ
チューナー・効果モンスター
星1/光属性/植物族/攻 0/守 0
「アロマセラフィ-アンゼリカ」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨て、自分の墓地の「アロマ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力分だけ自分のLPを回復する。この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地に存在し、自分のLPが相手より多く、自分フィールドに「アロマ」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

INOVにて登場した、妖精みたいな姿をしたチューナー。

自己再生能力を持つ☆1・植物族チューナーではあるものの、自分の場に「アロマ」モンスターがいる状態でライフが相手より多い時のみ自己再生出来るので完全にアロマ専用。
(1)の効果でライフを回復しつつ墓地に送れるので(2)の自己再生に繋げやすくなる、と言った具合に単体で効果が完結しており無駄がない。
攻撃力の高く、シンクロ先に優秀なのが多いローズマリーやベルガモットを選択するのが基本か。
特に(1)の効果でベルガモットを選択すれば大幅に回復しつつ、光属性チューナーなのでライフゲインと相性の良いエンシェント・ホーリー・ワイバーンを出せるのが魅力的。

ただし、自己再生には除外デメリットがあるので要注意。
幸い☆1・攻守0・光属性・植物族と受けられるサポートは豊富なので自己再生を使わずとも蘇生やリクルートは容易である。
一応、アロマポットとランク1になる事で除外デメリットを無視できるがエクシーズ先の選択肢が少ないのでエクストラの枠を割くにはちょっと微妙な所。

モチーフはセリ目セリ科の植物セイヨウトウキの英名アンゼリカ。根や種がアロマオイルの原料として使用される他、茎や葉柄を蜜煮にして乾燥させればお菓子の材料にもなる。
「アンゼリカ」の語源はラテン語で天使を表す「Angelicus」であり、それを踏まえると「アロマセラフィ」も「アロマセラピー」+「セラフィム」(熾天使)の造語だと推測される。

アロマリリス-ロザリーナ
チューナー・効果モンスター
星1/闇属性/植物族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに、このカードを手札から捨て、自分フィールドの「アロマ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力の半分だけ自分のLPを回復する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキからチューナー以外の「アロマ」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。

アンゼリカとは対をなすような見た目、属性、効果の2体目のアロマチューナー。
(1)は身も蓋も無い言い方をすれば対象がフィールドに変わったアンゼリカ。
此方もフリーチェーン回復なためアロマではいくらあっても良い効果ではあるが、フィールド対象なためチェーンで除去されると不発になる・回復量は攻撃力の半分とアンゼリカと比べるとやや目落ちしてしまうか。
どちらかと言えば(2)の効果がメインで、なんとNS・SSどちらでもデッキからチューナー以外のアロマを呼び出せる。
発動後に植物族以外出せなくはなるが、チューナーじゃなければレベルの指定もない上に効果も無効化されない。
シンクロ・リンクと何でもござれのアロマの展開の要となるカードなため、《ローンファイア・ブロッサム》《ワン・フォー・ワン》等で何としても場に引き釣り出したい。

モチーフはオーストラリア原産のティーツリーの近種種(フトモモ科メラレウカ属)から採れる精油で、ラベンダーに近い成分・香りを持つことからラベンダーティーツリーとも呼ばれている。
元来のティーツリーよりもマイルドで、フローラルな香りをしているためルームフレグランスにも使いやすいと評判。
「リリス」の方は、闇属性や「セラフィム(熾天使)」の対と言う点から考えるとユダヤ神話における悪霊「リリス」が語源か。

エクストラデッキのアロマ

アロマセラフィ-ローズマリー
シンクロ・効果モンスター
星5/光属性/植物族/攻2000/守 900
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの植物族モンスターの攻撃力・守備力は500アップする。
(2):1ターンに1度、自分のLPが回復した場合、
相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動する。
そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。

シンクロにより新たなる姿を得たゆるふわローズマリー。
スーレアと言う事もあってそのイラストはたいへん可愛らしい。
植物族限定アロマガーデンを内包したパンプアップと、効果無効化という強力な能力を持つ。
…ように見えるのだが、肝心の無効化がLP回復→効果発動、という処理を終えてからとなるため、肝心の無効にしたいカードに対してチェーンすることができないという欠陥を抱えている。
幸い打点強化による恩恵は攻撃力の低さやジャスミンの生存力を補強出来るアロマとの相性は悪くはないので、無効効果は牽制程度に考えるのがいいだろう。居座るタイプのモンスターや、永続系カードを潰すのがベター。

アロマセラフィ-スイート・マジョラム
シンクロ・効果モンスター
星6/光属性/植物族/攻2200/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「潤いの風」「渇きの風」「恵みの風」のいずれか1枚を手札に加える。
(2):自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの植物族モンスターは相手の効果の対象にならない。
(3):自分のLPが回復した場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動する。
そのカードを破壊する。

進化前と同時に登場したシンクロゆるふわマジョラム。
下記の永続罠サポートカードのサーチ・対象耐性付与・カード破壊の3つの効果を持つ。
(1)はシンクロ召喚成功時のサポートカードのサーチ。
基本的にデュエル序盤にはサーチカードの《潤いの風》、ライフゲイン条件が非常に緩くリンクジャスミンやロンファのリクルート先を確保できる《恵みの風》をサーチすることになるだろう。《渇きの風》については後述。
(2)はライフ優勢時の植物族モンスターへの対象体制付与。
自身は基本的にジャスミンのリンク先に出すこととなるため、戦闘破壊+対象耐性と(近年大盤振る舞いの破壊+対象耐性には若干劣るものの)かなり場持ちが良い。
(3)の効果は《渇きの風》と同条件であるにも関わらず魔法・罠も対象にでき表裏を問わない破壊というあちらの上位互換
このため若干サーチの優先順位は下がるものの、《渇きの風》の(2)は対象を取らない破壊であり、なおかつこちらの制約により1ターンに一枚しかカードを割れないため併用は十分に考えられる。

スイート・マジョラム(ノッテッド・マジョラムとも)とはハーブとしてのマジョラムの別称。
ワイルド・マジョラムやポット・マジョラムなどと区別するためにこう呼ばれることがある。

アロマセラフィ-ジャスミン
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク2/光属性/植物族/攻1800
植物族モンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のLPが相手より多い場合、 このカード及びこのカードのリンク先の植物族モンスターは戦闘では破壊されない。
(2):このカードのリンク先の自分のモンスター1体をリリースして発動できる。 デッキから植物族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(3):1ターンに1度、自分のLPが回復した場合に発動する。 デッキから植物族モンスター1体を手札に加える。

LVP1より登場したリンクゆるふわジャスミン。
戦闘耐性付与、植物族のリクルートとサーチといった3つの効果を持つ。
戦闘耐性付与は植物族限定かつ自己を含むリンク先のみだが、アロマガーデンやカナンガといったステータス変化カードが引けず満足にバンプアップができていない状態では重宝する。
(2)はリンク先限定・自己リリース不可・守備表示で特殊召喚と制約が多いものの第二のロンファと言える効果。
もちろんロンファをリクルート→リリースとする事で実質デッキの植物族を好きなように持ってくることができ、【植物族】全体や今は亡き出張セットで汎用性のある効果となっている。
(3)はLP回復をトリガーとする植物族のサーチ…なのだが、よく見るとカード名共通でのターン1制約は(2)にしかかかっていないため、複数枚の展開やバウンスによる再利用によって1ターンに何度でもサーチ効果を発動可能
本家ジャスミンと組み合わせることにより、回り始めると回せば回すほど手札が増えるという恐ろしい状況になる。

アロマリリス-ローズマリー
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク3/闇属性/植物族/攻2200
植物族モンスター2体以上
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「アロマ」カード1枚を手札に加える。
(2):自分のLPが回復した場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。
手札から「アロマ」モンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに3体まで特殊召喚する。
(3):このカードのリンク先のモンスター1体をリリースし、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外し、自分は1000LP回復する。

シンクロに次いでリンクにもなったローズマリー。闇属性に変わり、他のものより打点も少し上がっている。
(1)はシンプルなサーチで、モンスターは勿論魔法・罠もサーチできる。
後述の《アロマブレンド》をサーチすれば永続風3種も発動できるため、実質テーマの全カードにアクセスできる。
(2)は回復をトリガーに手札からアロマをリンク先に特殊召喚できる効果。
このカードのリンク先が全て自分側にあるため一気に3体も展開できるのは良いのだが、このカード自体がリンク3と召喚に少しリソースを費やすため、手札消費が荒いこの効果をフルに活かすには下準備が必要か。
とは言え3体展開が強力なのは言うまでもなく、決まれば驚異的な盤面が約束されると言っても過言ではない。
回復がトリガーなため相手ターンに展開することも可能。
(3)はリンク先をリリースして、場のカードを何でも除外しながら回復もできる除去効果。
あくまで起動効果なため除去性能としてはまずまずだが、アロマ待望の破壊以外の除去なため耐性持ちにも強く出られる。

アロマリリス-マグノリア
融合・効果モンスター
星8/闇属性/植物族/攻2600/守1800
「アロマ」モンスター+植物族モンスター
(1):自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの植物族モンスターは相手の効果では破壊されない。
(2):1ターンに1度、2000LPを払って発動できる。自分フィールドの「潤いの風」「渇きの風」「恵みの風」の数だけ、フィールドのカードを除外する。
(3):1ターンに1度、自分のLPが回復した場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。
その数値分だけ、自分フィールドの全ての植物族モンスターの攻撃力はターン終了時までアップする。

アロマ初の融合体にして、レベルも唯一の最上級となるアロマの新たな切り札。
融合素材はアロマならまず困ることは無いため、非常に緩いと言っていい。
(1)により自身を含めた《アロマポット》以外のアロマモンスターに耐性を付与し、(2)で対象を取らない除外と言う強力な除去ができ、自身の最上級にしてはやや頼りない打点も(3)で補える。
…と言えば聞こえはいいが、(1)は効果破壊耐性のみ、(2)もライフコストと条件を有するわりには起動効果、(3)は決まればゲームセット級の破壊力を秘めているがやはり下準備が必要…と文句なしに強力とは言い難い。
と言うか、効果を使うには外部からの条件やサポートが必要なためこのカード1枚では何もできない点も痛い。
幸い素材の緩さから《アロマブレンド》の墓地効果で容易に呼び出す事は可能なため、先行で出すなら効果は気にせず展開の素材に使い、主に後攻の捲りに使っていきたい。
何気にアロマでは珍しく(3)の回復トリガーのバンプアップは任意効果なため、微弱な回復は無視して本命の大回復で大幅強化を狙える。

モチーフはモクレン目モクレン科に属する春の花・モクレン(木蓮)の別名。
通常のモクレン以外にもピンク色のシモクレン(紫木蓮)や白いハクモクレン(白木蓮)と色々な種類があるが、どれもレモンにも似た爽やかなシトラスノートに甘さを加えたお花の香りがする。
実はその香りを精油として抽出するのは大変難しく、5kgのお花につき1mLの精油しか採取できないためマグノリアの香水は高価なことでも知られている。

アロマに関する効果を持つ魔法・罠

アロマガーデン
フィールド魔法
(1):1ターンに1度、自分フィールドに
「アロマ」モンスターが存在する場合にこの効果を発動できる。
自分は500LP回復する。
この効果の発動後、次の相手ターン終了時まで
自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は500アップする。
(2):自分フィールドの「アロマ」モンスターが戦闘・効果で破壊され
墓地へ送られた場合にこの効果を発動する。
自分は1000LP回復する。

打点の低いアロマの強化と効果発動トリガーを同時にこなせる重要カード。
《テラ・フォーミング》で早い段階で手元に持って来れれば一気にこちらの戦線を安定させられる上、発動後は効果が切れるまでアロマ以外のモンスターにも効果が適用されるおまけ付き。
アロマが破壊された際にも回復効果が発揮されるため、後述の《渇きの風》と併用するとなお良い動きができるだろう。

アロマガーデニング
永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分が「アロマ」モンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分は1000LP回復する。
(2):自分のLPが相手より少ない場合、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
デッキから「アロマ」モンスター1体を特殊召喚する。

召喚・特殊召喚をトリガーとした回復とリクルート効果を持った永続魔法。
回復量は1000LPとアロマカードの中でも随一であり相手のLPと差をつけやすい。
(2)は「自分のLPが相手より少ない場合」という劣勢時の切り返しを想定してデザインしたと思われる効果であり、リクルート自体は強力かつ(1)の発動によりすぐさまモンスター効果を使用できる。
しかし相手モンスターの攻撃宣言時という条件が思いっきり足を引っ張ってしまう。
ただでさえ攻撃反応罠にとって辛い環境であるというのにこのカードは永続魔法。もはや見えている地雷であり、攻撃を放棄するだけで対処できてしまう。
とはいえ(1)の効果によりライフ差が逆転してしまったら元も子もないので相手はまずこのカードを破壊することを考えるだろう。

アロマブレンド
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。手札・デッキから「潤いの風」「渇きの風」「恵みの風」のいずれか1枚を自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材として除外し、植物族の融合モンスター1体を融合召喚する。自分のLPが相手より多い場合、自分の墓地の植物族モンスターを除外して融合素材とする事もできる。

PHNIにて登場した、何気にアロマでは初の通常魔法。
手札コストこそ必要なものの、場に後述の永続罠を直接セットできる優れもの。
これまでもサーチであれば《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》が存在してはいたが、発動にラグが発生する罠カードをすぐ発動できるため使い勝手は格段に上。
しかも場にセットなため、全デッキに入ってるであろう《灰流うらら》に止められない点もgood。手札コストを有するサーチカードでこの強みは非常に大きい。
3枚の罠から選べるため、このカード1枚でサーチ、破壊、蘇生を使い分けることができる非常に汎用性が高いカードとなっている。
墓地から除外することで植物族融合もでき、相手よりLPが勝っていたら墓地融合も可能。
アロマを使う上で追加効果は狙わずともあるようなものなので、シンクロやリンクに使った素材を有効活用しよう。
融合先が植物族なこと以外縛りは無いため、実は《アロマリリス-マグノリア》以外も召喚は可能。
…ではあるが、他の融合植物族が【捕食植物】関連4体、初期のバニラ融合《バラに棲む悪霊》、《NEX》の効果でしか出せないためこのカードじゃ出せない《N・ティンクル・モス》の計6体しかいないため現状ではほぼ選択肢は無いようなもの。
一応《捕食植物ドラゴスタペリア》は効果自体は有用なため、融合モンスター側の素材を用意すれば出す価値はある。

潤いの風
永続罠
「潤いの風」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):1000LPを払ってこの効果を発動できる。
デッキから「アロマ」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分のLPが相手より少ない場合にこの効果を発動できる。
自分は500LP回復する。

発動に1000LPとやや高めなコストが必要だが、後半の回復効果でそのコストを軽減しつつアロマの効果発動を満たすことができるので、回復を得意とするアロマではさほど気にはならない。
状況に応じたアロマを毎ターンサーチしつつ回復の回数を増やすことで安定性を高め、ついでに目の保養ができるという申し分のなさである。

渇きの風
永続罠
「渇きの風」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のLPが回復した場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてこの効果を発動する。
そのモンスターを破壊する。
(2):自分フィールドに「アロマ」モンスターが存在し、
自分のLPが相手より3000以上多い場合、
その差分のLPを払ってこの効果を発動できる。
攻撃力の合計が、この効果を発動するために払ったLPの数値以下になるように、
相手フィールドの表側表示モンスターを選んで破壊する。

場にこれがあるだけで《アロマガーデン》と《潤いの風》が一気に除去カードへと化ける。
ベルガモットでは対処できない高打点や効果持ちを回復するだけで処理でき、相手ターンでも使えるという頼もしい一枚。
後半の効果は対象を取らない除去だが、相手とのライフ差を一気に0してしまう大博打。
ここぞという場面以外では使用は控えよう。

恵みの風
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる。
●手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
植物族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
自分は500LP回復する。
●自分の墓地の植物族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻す。
その後、自分は500LP回復する。
●1000LPを払って発動できる。
自分の墓地から「アロマ」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

暫く間を置いて登場した三枚目の、3つの効果を持った永続罠サポート。
(1)は植物族の墓地送り+回復。
植物族には墓地に置いておきたいモンスターが多く、ジャスミンのドロー効果でそのようなカードが手札に来ることも多いものの、そのような既にデッキが回転している状況では他の効果を使いたいためいまいち噛み合わない。
最序盤にアロマカードを捨てアンゼリカの対象を確保するのには使えるか。
(2)は墓地の植物族をデッキに戻し回復する効果。
上記の通り植物族は墓地アドバンテージの比重が大きいため対象を吟味する必要があるものの、リンクジャスミンやロンファのリクルート先を継続的に確保することができる。
一見すると、一番目と二番目の効果はアロマにしては噛み合いが微妙な気がするがこの効果の真価は好きなタイミングでライフを回復することにある
アロマサポートの潤いの風のライフ回復効果は相手よりライフが下回っていないと使用できないため相手ターンに使用する場合、相手よりライフが少なくなるように調整する必要があった。
しかし、恵みの風のおかげでライフ調整をする必要が大幅に減り好きなタイミングで回復することで相手のターンにアロマモンスターの効果を使用できるようになった。
(3)の効果はアロマの完全蘇生。
唯一ボード・アドバンテージを取れる効果であるがいくらアロマといえども毎ターンライフコスト1000は大きい。
ローリエやアンゼリカが残っていれば二番目の効果→デッキリクルートでも似たような盤面になるので状況に合わせるべきか。
また、この効果は蘇生するアロマに条件が無いためベルガモットは勿論、スイートマジョラム、ジャスミン(リンク)、ローズマリー(シンクロ)も蘇生できる。

アロマヒーリング
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分は自分フィールドの「アロマ」モンスターの種類×1000LP回復する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「アロマ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。その後、自分は500LP回復する。この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。

《アロマブレンド》と同時期に登場した、こちらもアロマでは初となる通常罠。
効果はフィールドのアロマの種類だけ回復できるシンプルな回復と、墓地除外でアロマを蘇生しながら回復もできると一度に二度美味しいカード。
(1)はどちらかと言えばおまけに近い効果だが、フリーチェーンの回復なためアロマではいくらあっても困る効果ではない。
本命は(2)の効果で、こちらもフリーチェーンで蘇生ができる上に回復もしてくれるかなり便利なもの。
アロマであればレベルも種類も問わない上にしっかり蘇生した後に回復効果を挟むため、蘇生したアロマの効果発動も狙える。
墓地に落ちてすぐ使えるため、セットしたらさっさと使ってもいいし、何なら《おろかな副葬》等で直接墓地に送ってもいい。
蘇生したアロマはフィールドから離れると除外されてしまう点だけは注意したいところ。

相性の良いカード

展開力に優れた豊富な植物族サポートとライフ回復サポート系は幸いにも数が多い。
既にそちらに詳しいキュアバーン植物族があるので、ここではある程度割合する。

◆ジュラゲド
バトルフェイズに手札から特殊召喚後、ライフを回復できる。
相手ターンでも使用できる回復要員。更に自身をリリースすることで打点の低いアロマモンスターの攻撃力も補うことも出来る。

機皇帝グランエル∞
ライフ量に応じて攻撃力を上げるシンクロキラー。
ライフを扱うアロマの構成的に高攻撃力になりやすく、《デストラクト・ポーション》を使えば回復と召喚の両方を活かすことも可能。

デビル・フランケン
おなじみのハイリスク・ハイリターンなフランケン。
ライフコスト5000は回復に長けたこのデッキであっても気軽に払えるものではないものの、永続カードを守れるエクストリオやバーン持ちのフェネクスなどを前準備なしで呼び出せるのは頼もしい。
低攻撃力のこのカードが狙われるとライフを大幅に削られてしまうので、できればジャスミンとX召喚を行うなどして回避したいところ。
なお、回復に関する効果を持つ融合モンスターのうち、このカードで出せるのは受動的な効果のDDD神託王ダルクしかいない。残念である。

◆サボウ・クローザー
自分の場にサボウ・クローザーと他に植物族が場に存在する限りお互いに特殊召喚出来なくなる能力を持つ。簡単に非常に強力なロックをかけられる。ジャスミンで召喚権を増やしサボウ・クローザーを召喚するという流れもできる。ただし、特殊召喚出来なくなるためシンクロやリンクの恩恵が受けられなくなる。また、他に植物族が存在する必要があるためジャスミン→サボウ・クローザーの流れだとジャスミンが攻撃表示で棒立ちすることになるため対策は必須。候補としてはジャスミンに月鏡の盾を装備することで解消できる。アロマガーデンを使えばクローザーの攻撃力が2300となるため突破されることは少なくなる。
デッキから特殊召喚出来ないのでロンファでリクルートすることは出来ない。
が、ジャスミン(リンク)のおかげでサーチができるようになったため結構簡単にサーチ、召喚ができる。

◆チューナー
自己再生持ちの《スポーア》《グローアップ・バルブ》、
特殊召喚効果持ちの《夜薔薇の騎士(ナイトローズナイト)》《デブリ・ドラゴン》等。
シンクロにはぶっぱ持ちで植物族に縁のある《ブラック・ローズ・ドラゴン》、
フィールド魔法破壊時に回復できる《エンシェント・フェアリー・ドラゴン
ライフ差がそのまま攻撃力になる《エンシェント・ホーリー・ワイバーン》等、相性の良い物が多く、
高い汎用性の《エフェクト・ヴェーラー》《幽鬼うさぎ》をチューナーとしても無理なく活かせる。
特殊召喚効果で展開を補助できる上に条件次第でライフゲインも可能な《レッド・リゾネーター》を採用すると戦術の幅が広がるだろう。

近年ではアロマのテーマ内に優秀なチューナーが存在すること、融合・リンクと選択肢が増えていること、シンクロ体のアロマが微妙なことから採用が必須ではなくなっている。

◆儚無みずき
毎年恒例となったお化けチューナーモンスター(※公式称*1)が一人。
通常ワンキル阻止の為にライフゲインを行うカードであるが、ライフが相手を上回ることを重視するアロマにおいてはそれ以上の意味を持ち、他デッキより特殊召喚抑制のプレッシャーが大きくなる。
しかし同時にライフ半分のデメリットが他デッキ以上に打撃を受けるため、なるべく特殊召喚にチェーンする形で発動していきたい。
当然チューナーなのでいざという時は各種シンクロ召喚にも使える。

◆No.49 秘鳥フォーチュンチュン
素のステータスこそ低いが効果の対象にならない&回復効果持ちランク3エクシーズ。
《工作列車シグナル・レッド》《クレーンクレーン》で出しやすいのも魅力。

◆メリアスの木霊
同じくランク3エクシーズ。
素材に地属性という縛りはあるがデッキの植物族1体を墓地へ送るか、墓地から植物族1体を表側守備表示で特殊召喚できる。
幸い(というかおそらく意図的に)星3のカナンガが地属性なので、そこまで出しにくくもない。
アロマはフィールドに居るだけでも効果を発揮するので使い所は多い。
また、このカード自身も植物族なのでサポートを共有できる。

ダイガスタ・フェニクス
2回攻撃ができるランク2エクシーズ。
《アロマガーデン》下であれば100打点のジャスミンが4000ダメージソースに化ける。
他同ランクには戦闘破壊耐性&バウンス持ちの《神騎セイントレア》、サルベージ持ちの《聖光の宣告者》等もいるのでお好みで。

魔法
◆ご隠居の猛毒薬
入れておいてまず損はない、回復・バーンのどちらかを選んで使えるおじいちゃんの速攻魔法。
トークン、コントロール奪取系を使うのならリリースすることで大回復も狙える、同じく速攻魔法の《神秘の中華なべ》という手も。

◆ご隠居の大釜
17年越しに突然現れたおじいちゃんの永続魔法。
《ご隠居の猛毒薬》と比較して最初の回復量こそ微弱かつ目論見が相手に丸わかりであるものの、ライフが回復することそのものを重視するアロマにとっては毎ターン使用できるこのカードの価値は大きく、相手にとっては何としても除去したいカードになるだろう。
もちろん維持できればバーン効果によるフィニッシャーにもなりうる。

◆マジック・プランター
永続罠カード1枚を2枚ドローに変換する。
ダブったり不要な永続罠を整理でき、回数制限がある《潤いの風》《乾きの風》を腐らせずに済む。

スモール・ワールド
テーマ内はやっぱり《アロマポット》を除いて植物族で統一はされているがそれ以外はバラバラなため、安定して使っていける。
特に展開の要のロザリーナを呼び込める貴重な手段となり、入れておいて損はない。

他には、ファンデッキ寄りにはなるが香り繋がりで《フレグランス・ストーム》を入れてみるのも面白いだろう。



◆三位一択
3000のライフ回復する機会が得られるが、エクストラデッキのカードの種類が相手よりも多くなければ効果が得られない。
しかし、アロマは単体でも割とがっつり殴れるのでそれほど発動に苦労はしないだろう。

◆スターライト・ロード、大革命返し、宮廷のしきたり、
 和睦の使者、スクリーン・オブ・レッド
アロマは全体除去や攻撃力の低さが致命打になりやすいので防御用に。
特に《アロマガーデン》《潤いの風》《乾きの風》《恵みの風》の4つがコンボの基本になる関係上、《ハーピィの羽根帚》《ツインツイスター》を防げる《宮廷のしきたり》《スターライト・ロード》は特に重宝するだろう。

◆生命力吸収魔術、炎虎梁山爆
前者は効果モンスターを、後者は永続魔法&永続罠の数に応じて回復量が増大するカード。
回復量こそ不安定だがどちらもアロマでは条件が満たしやすい。
生命力吸収魔術の方は裏守備モンスターを表返す効果もあるため、セットしたジャスミンを表側守備表示にしつつ、ドロー効果を即座に発揮できる。

◆ドレインシールド
ジャスミン等への攻撃を無効にしつつ、ちゃっかりその攻撃力分回復できる。
相手によっては大量のライフを稼げるが、攻撃反応型なので割られやすい。
回復しなくても良いなら《魔法の筒》でもライフ差を広げることはでき、そちらはエンドカードにもなり得るので終盤に強いという特徴がある。
こちらは序盤・中盤に強く得意分野が異なるので、採用はお好みで。


追記・修正はライフを回復しながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王OCG
  • 植物族
  • 癒やし
  • ライフゲイン
  • アロマ
  • ハーブ
  • 脱法ハーブ
  • ドーピング
  • 貧乏デッキ
  • デュエルリンクス
  • 遊戯王OCGデッキテーマ項目
  • ライフ回復
  • アロマテラピー
  • 回復
  • ライフ・アドバンテージ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月24日 12:04

*1 レガシー・オブ・ザ・デュエリスト:リンク・エボリューションより