本土坊薫

登録日:2016/02/28 (日) 17:20:56
更新日:2024/04/10 Wed 00:57:29
所要時間:約 5 分で読めます






ビアンヴニュ! よおこそ、
ワタシのレストランへ!


逆転裁判』シリーズの登場人物。

CV:落合福嗣(アニメ)


仏料理専門レストラン「吐麗美庵(とれびあん)」のオーナーシェフ。年齢は39歳。
ノースリーブかつピンクのコック服に身を包むムッチリしたオッサン。
それに加え、髪の毛やあご髭がトランプの絵柄のように全てカールしている。
見た目はマッチョなオッサンだが中身は乙女そのもので、口調や仕草も女性的なオカマ(今で言うオネエ系)である。会話の合間にフランス語を交えて喋る。
趣味はアロマテラピーと詩集作り。
アロマテラピーに使っているボトルはモルニーフル社の最高級品で、その人に合う香りを調合しては半ば強引にそれを勧めてくる。
ちなみに詩人である時のペンネームは「クラリス・ホンドボー」。
名前の由来は「フォンドヴォー香る」。
名前の読みがオバチャンと被ってることについては「一人くらい被りがいてもいいだろう」としたとか。

店の内装は彼の趣味が色濃く出ており、ピンクの暖色で統一された店内にはヒラヒラしたレースのカーテンがいくつもかけられている。
その趣味はキッチンにも徹底していて、ドレッサーや香水のボトル収納ケースなど料理と全く関係ないものまで置いてある。
これでも一応シェフだが料理の腕は壊滅的。本人曰く「本格的な変化球」を追求した味らしいが成歩堂のメモによれば「想像を絶するマズさ」。フレンチに慣れてない糸鋸圭介をして「珍味」「マズい」と言わしめるほど。
コーヒーもまともに淹れる事が出来ず、コーヒー好きのゴドー検事ですら「ひと口飲む価値はあるが、それ以上の価値はない」と酷評していた。
その辺は一応「お口に合わない人もいる」と割り切っているようだが、むしろそっちの方が多そう。
これでもパリで5年間修行を積んだようではあるが、そこで料理長に「あと10年修行が必要だ」と言われた事で自分の店を開く決心がついたらしく、2年前に帰国して吐麗美庵を開店した。要するに修行を続けるのが嫌になって逃げ出してきたのである。
料理の腕前は最低クラスだが、その味に自信を持っているからか値段がやたら高い。
ランチの「ニクハチセット」は2980円で、それにドリンク、デザート、お土産がついた「ムシレセット」は6400円。コーヒーは一杯だけで980円もする。
オフィシャルファンブックによれば他にも恐怖のメニューが存在するようで、本土坊が持てる力全てを注ぎ込んだ特製ディナー「ジゴクコース」45900円なんてものもある。
語呂合わせよりも適正価格を考える方が先だと思うのだが‥‥
ちなみにメニューの片隅には「オマールえびとアワビのフリカッセバルサミコ酢風味なにか」というように「風味」「なにか」と書かれており、オマールえびなどの高級食材は使っていないらしい。
本人曰く「風味」とつけるところがミソらしいが、消費者センターや保健所から指摘が入らないか心配である。

このような経営体制なため当然店は閑古鳥状態であり、多額の借金を抱えてしまっている。
数少ない常連客の爺さんすら、メニューを美味いと思ったことはなく本当はウェイトレスさんの制服目当てと言うのだからお察しである。
ちなみに「吐麗美庵」の名前には「吐息が漏れるほど美味しい」という意味が込められているようだが、最近ではこの名前に含まれる「吐」のイメージが悪いから客が来ないのではと思っている。他に直すべきところがあるだろ。
攻略本では「アロマテラピーの店をやったほうが流行るんじゃないか?」と示唆されていた。

実は盗癖があり、過去に客が持っていたハンカチを盗んだ事がばれて逮捕された過去を持つ。
釈放後もその癖が抜けきっておらず、成歩堂龍一が持っていた勾玉も失敬してキッチンに置いていた。

彼が登場する2年前の事件を書いた『蘇る逆転』では吐麗美庵の開店チラシが登場する。
そのチラシの裏を使って糸鋸が事件の報告をしていたが、それを受け取った御剣怜侍は裏面を見ずに「うまいフランス料理の店」「刑事なりの励ましなのだろう」だと勘違いしていた。
それにしてもよくこの有り様で2年ほども店が存続できたものである。


逆転裁判3』の第3話「逆転のレシピ」で登場。
店内で岡高夫が毒殺される事件が発生し、そのどさくさに紛れて彼の持っていた宝くじを一枚盗んでしまう。
その宝くじで100円当たったようだが、この事に関してはなぜか特にお咎めはなかった。
後に証人・五十嵐将兵の証言の矛盾を立証するために検察の要請で出廷。事件当時の店内の様子を証言する。


この下はネタバレよ。気を付けて読んでシルブプレるかしら?



















第3話の事件の犯人の1人。
と言っても真犯人・芝九蔵虎ノ助に脅迫されて手伝っていただけで、事件が起きる寸前まで店内で殺人が起きるとは夢にも思っていなかった。
芝九蔵の会社から借金していた彼は、返せる当てがなかったため芝九蔵の無茶な要求にも黙って従うしかなかった。
事件が起きた後は芝九蔵の指示通り動き、殺害された高夫の遺体と、彼が倒れるのを見て気絶した須々木マコをキッチンに運ぶ。
しかし、マコに全ての罪を着せるという事は聞かされておらず、彼女のエプロンに毒薬と5000万円の当たりくじを仕込んだかを問われると「ワタシじゃない!」と完全否定した。

第2回法廷の前日に、成歩堂から「うらみの診断書」を奪えとの命令を芝九蔵から受け、「許して‥‥」と言いつつ成歩堂を殴る(結局イトノコ刑事の介入で失敗に終わるが)。
そして芝九蔵に偽証を強いられて、やむなく法廷でウソの証言を行った。
しかしウソを重ねていくうちに成歩堂に矛盾を指摘され、とうとう隠し通す事ができなくなって最後には涙ながらに、芝九蔵に命令されて犯行に加担した事を自供する。

その後は偽証罪などの罪に問われて逮捕されたようで、エンディングにも登場しなかった。
しかし、第5話「華麗なる逆転」の時点では既に釈放されたのか、糸鋸が勝訴を祝うために吐麗美庵に予約を入れていた。
ただやったことが普通なら軽くても10年以上の懲役になってもおかしくないことの上に、彼にはうらみのように権力がバックについてるわけでもなく、借金まみれで保釈金があるわけでもないため、
本当に釈放されているのか、釈放されたとしてもまた営業を再開できたかについてはかなり疑問が残る。
経営権は別の人に移って追い出されているとか、すでに閉店して別の店になっているが糸鋸はわかりやすい会場の所在地として言っただけという可能性もあるかもしれない。
何せ、イトノコ刑事も吐麗美庵の料理の味を知っているので

このように劇中にて様々な犯罪行為を行なった彼だが、TVアニメ版では尺の都合によりその殆どがカットされ、行った犯罪行為は裁判パートの偽証行為と事件の協力のみになっている。

アニメでは、岡が読んでいた新聞に「落合三冠」なる記事が載っていたが、これは声を演じた落合福嗣氏の父・博満氏関連の小ネタである。

漫画版『逆転裁判』の第6話「逆転食いしん坊」にも登場。
テレビ番組「食いしん坊バトル」にて「蜂蜜たっぷりの激マズ激甘カレー」を調理し、挑戦者に振舞っていた。




ホンドボー「あらあらあら、アナタ。
      なんか、wiki篭りみたいなカオして。つかれてるのねえ。
      そおゆうときは、これよお。
      追記と修正の香水がオ・ス・ス・メ。」


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最終更新:2024年04月10日 00:57