ナックル星人

登録日:2016/02/27 Sat 00:04:03
更新日:2023/10/24 Tue 08:58:25
所要時間:約 14 分で読めます





ナックル星人とは、ウルトラシリーズに登場する宇宙人である。


●概要

こいつを表す最適の言葉は「セコいが危険」
ともすれば小物になりがちな「セコい謀略を回らせるキャラ」を極限まで「実力者」として描き出した悪の化身の如き存在であり、
ウルトラ怪獣の中でもメジャーな部類に入る。

初登場は『帰ってきたウルトラマン』第37話で、ウルトラマンジャックを倒すために徹底して研究を重ね、
親友と恋人を抹殺したうえで夕方に2対1で挑むという万全にも程がある姿勢で挑み一度は完封勝ちをはたした。
その印象が余りに強いため、『帰マン』の宇宙人の中でもラスボスであるバット星人以上の知名度を有している。




●登場作品毎の個体

なお、ナックル星人は個体差が激しい事でも知られている。

帰ってきたウルトラマン

種別:暗殺宇宙人
身長:2~43m
体重:250㎏~2万t
出身地:ナックル星
CV:沢りつお
隊長格の人間態:成瀬昌彦(『ウルトラセブン』一のトラウマエピソードと名高い「第四惑星の悪夢」のロボット長官役の人)

初登場。第37話「ウルトラマン夕陽に死す」、38話「ウルトラの星光る時」に登場。
ウルトラマンジャック抹殺を目論み暗躍する宇宙人で、胸や手首にはもふもふとした毛が生え、全身に赤い玉のような突起が着いている。
顔は黒く、赤い水晶のような突起が数多く付いている。その下には黒い切れ込みがあり、恐らくはここが眼球なのだろう。
単に目が5つあるだけなのかもしれないが。

格闘戦が得意であり、ナックルの名に恥じずパンチは黒部ダムを破壊するほどの威力*1。眼から白色破壊光線を放つことも出来る。
そのファイトスタイルはチンピラか悪役レスラーと言った感じの一目でヒールと分かるもの。

ジャックを倒すため、ナックル星人は地球人に化け、宇宙科学研究所を隠れ蓑に研究を続ける。
隊長格の人物(他にも研究員に化けたナックル星人が多数潜伏)は所長に扮し、
部下と共に時代を感じさせる馬鹿でかいコンピューターで侵略の邪魔となるウルトラマンジャックを徹底して研究する。

手始めに必殺技の威力を探るべく、津波怪獣シーゴラス、宇宙大怪獣ベムスターをけしかけた。

シーゴラスはシーゴラス(再生)などと表記されることが多いが、
以前のシーゴラスは角が折られただけでピンピンしているため、実際は別個体なのだろう、多分。
この個体がタイラントになったのだろうか?

かくてシーゴラスは大津波を起こして暴れ回ったがブレスレットしてないジャックのウルトラバリアーで津波は推し戻され、
スペシウム光線で角をへし折られて倒される。

続いて息つく間もなく現れたベムスター*2も、ジャックはブレスレットでバラバラに切り刻んで倒す。
こういったデータが予想していた値を上回ったことに感嘆したナックル星人たちは「もうひと押し」を求め、更なる策謀を張り巡らせる。

なお、これは全くの余談だが、(放映時にはカットされているものの)裏設定によればグドンもけしかけてスピンキックの噛ませ犬にしていたらしい。
作中で隊長格が「ウルトラスピンキックはその瞬間105G!」と口にしたのは、この戦闘を表しているもの。
3万5千t×105=367万5千tの威力があるってことか?

ナックル星人はMATの超高性能爆薬「サターンZ」輸送計画を妨害し、用心棒怪獣ブラックキングを囮に職員を殺して車ごと奪取。
こうして武力(抑止力)を手に入れたナックル星人は次なる一手を打つ。

ジャックが郷秀樹と肉体を共有していることを知ったナックル星人は、郷の恋人である坂田アキを拉致し、止めようとした兄・健を躊躇なく轢殺
更にアキも自分を誘拐したのが宇宙人と知り、パニックで高速で走る車から逃げ出そうとし、逃亡させまいと一度開いたドアは閉められた結果、
服を挟んで引き摺り回される結果となり、瀕死の重傷を負ってしまった後、病院で郷にプレゼントの時計を渡すも死亡。
ナックル星人は当初はアキだけを人質として考えていたようで、健やアキの殺害は予定外の事態になったものの、
最終的に「ウルトラマンジャックこと郷秀樹の精神を乱す」という策を成功させた。

そして、ナックル星人は、ウルトラマンのエネルギーが低くなる夕方を狙って遂に計画を実行。
ブラックキングを東京A地区に向かわせると、隊長格はジャックが弱るのを待ってから巨大化し、2対1でジャックを挟撃。

ブラックキングと組んだナックルは一方的にジャックを手玉に取り、精神的に弱っていたこともあってジャックは惨敗。
絶命は免れたものの仮死状態となる。

勝ちを確信したナックル星人は別働隊を向かわせ、ジャックを捕縛すると宇宙船に釣るし、都民にウルトラマンを倒したことと処刑を宣誓した。
かつてガッツ星人が行ったセブン磔刑よりも更に激烈な死体蹴りに、多くの視聴者が絶望した一幕である。
ちなみにこの1カ月後にもっとひどいやられ方をするのだが

ジャックを倒した後は、地球防衛のもう一つの要であるMATを無力化すべく、
妨害電波でMATの戦闘機を無力化して宣戦布告。12時間以内の無条件降伏を命じる。
当然、MATはそれを跳ね除けるが、ナックル船団は宇宙ステーションを十字砲火で撃滅した。
衝撃を受けたMATは直ちに妨害電波の解除を目論むが、ナックル軍は宇宙電波研究所に赴いた、伊吹隊長、南隊員、岸田隊員、上野隊員の4人を洗脳。
MATも掌握してしまった。

もはや勝ちは見えたかに思えたその時、ナックル星に侵入者が現れる。
そう、初代ウルトラマンウルトラセブンだ!!

物凄く久しぶりに黒部進と森次晃嗣が再登場し視聴者が仰天する中、年長二人はジャックの拘束具を破壊し、護送船を撃墜。
これぞまさしくウルトラの星作戦!
ビックリ仰天した処刑艦隊は急いで撤退を図るが、初代マンのスペシウム光線で艦隊はあっという間に全滅(よ、弱い……)。

ジャックはマンとセブンに感謝して地球へと舞い戻るが、既にMATはナックル星人に洗脳された隊員たちに支配されていた。
郷は処刑されそうになるが、唯一逃げ延びていた丘隊員と共に、伊吹たちを叩きのめし、洗脳用の針も解除。
丘に伊吹たちを任せて、宇宙電波研究所撃滅に向かった。

ナックル星人はブラックキングをけしかけ、郷がジャックに変身するとなりふり構わず巨大化して挟撃を仕掛ける。
ジャックは電波発信アンテナをスペシウム光線で破壊。それにより、復活したMATもジャックに加勢するが、やはりこの凶悪タッグは強い。

またもカラータイマーが赤になるまで追い込まれるが、初代マンとセブンとの友情を思い出して奮起したジャックはブラックキングをスライスハンドで倒すと、
続けざまに背後からナックル星人を抱えて跳躍し、上空からのウルトラ投げで葬り去った。*3

頭を痛打し、死に瀕してなおナックル星人はサターンZによる東京壊滅計画を仄めかしてMATとジャックに絶望を齎そうとするが、
余計な事を言ったせいで郷はサターンZの在り処を突き止め、あっさり計画は阻止されるのだった……。

「何も言わなければ爆発に巻き込まれて郷も死んだんじゃないの?」と思った視聴者も多かろう。
策士策に溺れる、奢れる者は久しからず。



本エピソードは『帰マン』の中でも人気が高く、後に内山まもるの漫画版『ウルトラマンレオ』や『ウルトラ超伝説』でも続編が描かれている。

『レオ』においてはこのナックル星人は両腕に無数の銛を仕込んだサイボーグになって甦り、「シャドウマン」の名を騙りアサシンとして暗躍。
怨嗟骨髄に染み渡るウルトラ戦士に報復すべく暗躍し、ジャックを血祭りにあげる(わざわざ「お前は特に念入りに殺してやる!」と発言)と、
初代マン、エース殺害

ゾフィーの奇策に嵌り追い詰められると加速装置を発動して体感速度を爆上げするというチート能力を用い、
瞬く間にタロウとアストラを倒し、ゾフィーにも瀕死の重傷を負わせる。

しかし最後の力を振り絞ってゾフィーが動きを止め、涙を振り払ったレオの一撃で再び地獄に突き落とされた。

『超伝説』で蘇った時には数十倍の力にパワーアップしたブラックキングと共にコンビを組んで、アンドロメロスと戦った。
また別のナックル星人も登場し、こちらはキングジョー(最新機)と共にアンドロマルスに挑む。




なお、内山まもる版『帰マン』では轢き逃げだとさすがにまずいからか、
ケーキ型の時限爆弾での爆殺(それはショッカーがもうやってるっつーに)という
せこいが卑劣な手段で坂田兄妹を殺害(ナックル星人としては郷を殺すつもりだったので計画ミス)。
苦しむ郷の変身したジャックをブラックキングと共に苦しめるが、
ジャックが間一髪避けたブラックキングの体当たりをモロに食らってしまい、角が突き刺さって死ぬという自業自得の末路を遂げた。
ちなみによほど資料が僅少だったのか、顔つきはまるでヒヒのように細長く、身体も水疱瘡のように斑点の浮き出たTV版とは似ても似つかぬ姿で描かれており、
前述したシャドウマン(恐らく内山版帰マンで前述のマヌケな死に方をした奴と同個体)はTV版準拠の姿になっている。整形したんだろうか?



ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟


かつてウルトラ戦士たちにより、神戸沖に封印された究極超獣Uキラーザウルスの復活を目論む「宇宙人連合」のリーダー格。
この個体は『帰マン』個体よりも顔が細長く、身体もひび割れた姿をしている。
また、紫色の光弾(速い話が波動拳)を放つ能力があり、初代以上に身が軽い。

テンペラー星人ザラブ星人との戦いで疲労困憊したメビウスを狙い、計画を実行。
ガッツ星人との戦闘でボロボロになったメビウスを捕縛し(ガッツとナックルはどちらもウルトラ戦士を磔刑にした宇宙人と言う共通点がある)、
神戸の街を黒雲とバリアで覆うと、かつて同個体がそうした通り人類に宣戦布告。

それを見て覚悟を決めたウルトラ4兄弟は最後の力を振り絞って変身を敢行し、卑劣な2大宇宙人に立ち向かう。
エースとジャックを圧倒するものの、ダブルキックを受けて怯んだところにスペシウム光線とメタリウム光線を受けてぶっ倒れる。

しかし起き上がったガッツとナックルは4兄弟をエネルギービームで拘束し、捕獲。
それを咎めたメビウスもガツナクダブルフラッシャー(仮)で変身解除に追いやり、Uキラーザウルスの復活を敢行する。

ジングウジ・タカトを初めとする子供達や人々の希望を胸に再び立ち上がったメビウスとの再戦ではガッツ星人を殺され、自身も地面にめり込むほど殴り飛ばされてしまうが、
Uキラーザウルスは更に強力になったUキラーザウルス・ネオとして復活を遂げた。

勝利を確信したナックル星人はウルトラ兄弟を嘲笑い、地球を手に入れたも同然と高らかに宣言するものの、
復活したUキラーザウルス・ネオ(の中のヤプール)に捨て駒と見なされ、殺害されてしまい、連合軍の円盤も、Uキラーザウルス・ネオから放たれた光線によって破壊されてしまった。

結局はこの4人も、ヤプールを利用するつもりで逆に利用されていただけであった。


『大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』

CV:中尾みち雄

第3話に登場。外見は『メビウス』版と瓜二つ。
スペースビーストガルベロスを操るレイオニクスで、主人公・レイのトラウマであるゼットンを幻影として作り出し
レイの操るゴモラを消耗させてから倒そうというせこいが効果的な手法でレイを追い詰めた。

しかし、追い詰めすぎてレイがキレてしまい、ゴモラはレイオニックバーストして超振動波を放つ。
ガルベロスは粉々に粉砕され、巻き込まれてナックル星人も二人仲良く怪獣墓場に直行した。

後に映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にも登場したが、巨大化せず、怪獣使いでもない。
マグマ星人ダダババルウ星人と組んでレイを襲うが逆にコテンパンにされてしまった。


漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』

本作はTVドラマ『大怪獣バトル』の更に未来が舞台であり、ナックル星軍はペダン星人と戦争をしている。
ブラックキングだけでは決定打に欠けると判断したナックル星人達はあろうことかヤプールと手を組み、ナックル・超獣連合軍としてペダン星に総攻撃を仕掛けた。

しかし、ヤプール達がレイオニクスの少年・イオに気を取られ、
そちらに総攻撃をかけてしまったことで本陣はキングジョー部隊の猛攻を受けるハメになる。
焦燥したナックル軍総司令官は矢も盾もたまらず、最終兵器であるEXタイラントに手を出してしまう。

暴れ狂うEXタイラントはキングジョー軍団を蹴散らしていくものの、
ペダン星人の指揮官・ドロシー将軍の用いたコピーバトルナイザーで洗脳されてしまう。
そしてEXタイラントは串刺しにした超獣サウンドギラーをナックル軍の旗艦に叩きつけて幹部たちは枕を並べて爆発四散。
残った連中も這う這うの体で逃げ出していった。


ナックル星人グレイ

CV:平野勲人

あらぁ~ん、アタシのことについても記述してくれるのね! 嬉しいわん!
アタシは『ウルトラマンギンガ』に登場する異形の物の下で働いているのよ、ウッフン。
他にもイカルスちゃんバルキーちゃんも一緒に活動してるわよ~ん。

外見は『メビウス』版の個体に似ているけど、顔の色は薄灰色よ。いや~ん、色白美人だわ~ん。
いつもフリフリの扇子を持って活動してるのよん。可愛いでしょ、やだ~ん。

今までのナックル星人とは違って、光のを使う力があるのよ。あ~ら美しい。女王様とお呼び!

地球人たちを唆したり、拉致したりして幾度となくダークライブを行ってきた美しいアタシだけどん、
第10話では最強怪獣スーパーグランドキングに変身して戦っちゃうわよ! 男は度胸! 女は愛嬌! オカマは最強よ!!!
で~も、残念ながら美鈴ちゃんをグランドキングから引っこ抜かれてしまったのが運のつきだったわ。
最後はギンガに負けて封印されちゃったの。キーッ! 悔しいー!!

そんなアタシは続編の『ウルトラマンギンガS』で再生を遂げたわ! ステキ!!
イカちゃんやバルキーちゃんに加え、新たなお仲間のゼットン星人ベルメも加えたダークルギエル特選隊の結成よ!
でもUPGのオジャマのおかげでまた人形に戻されて、最後は闇の支配者様がやられちゃったから、UPGの下で働かされているわ。覚えてらっしゃい!!


ナックル星人ナクリ

CV:グレイと同じよ~ん(以下、この口調で書くのは辛すぎるので普通に戻ります)

ウルトラマンX』第9話「われら星雲!」(ラグビーW杯応援エピソード)に登場。
ナクリは人間の時に名乗っている「名栗」からでありクレジットでは「ナックル星人 名栗」と表記されている。
外見も性格も言動もグレイとそっくり。

Blu-ray BOXの解説では並行世界の同一人物という見解が示されている一方、
前提供画面でのテロップ「あの『元』エージェント3人組が登場!」と書かれている。単に『ウルトラマンギンガS』を知らない人への配慮ともとれる。
UPGでこき使われる生活から逃亡したのか不明だが、完全に悪事から足を洗い、イカルスやバルキーと共に星雲荘をルームシェアして暮らしている。
地球侵略は全く企てておらず温厚な性格で、拾ったお金も警察に届けるきれいなナックル星人。

人間体も演じた平野氏はTwitteとブログでナクリの事をグレイと呼んでいる。


ナックル星人バンデロ

CV:岸哲生

ウルトラマンX』第5話「イージス光る時」に登場。
上記のナクリとは全く逆の邪悪の権化のような性格の死の商人であり、外見も『帰マン』版に瓜二つ。
ぶっとい革ベルトに茶色のポンチョと荒野の流れ者のような姿をしている。

『X』の世界は『帰マン』の世界とは別次元の並行宇宙であり、本来は『帰マン』世界の住人。
しかし時空間に穴を空ける光線銃を有し、空に穴を空けることで並行宇宙に移動する*4
この方法で『帰マン』世界から脱出して『X』世界に向かい、ウルトラマンゼロに追われていた。

初代やメビウス同様に俊敏な格闘戦を得意とするだけではなく、恥も外聞もなく岩を拾って投げるなど狡猾な性格で、
エックスに「こいつ、できるぞ!」と言わしめるほどの強者で、ゼロとの戦闘でも互角の勝負を繰り広げていた。
多分今までのナックル星人3人がかり(ハゲ・フリーザ・オカマ)でも倒せるかどうか怪しい所。

Xioが護送していたスパークドールズに目をつけて、ブラックキングと共に(映像作品では44年ぶり)Xioを襲撃。
かつての同族が行ったようにXを挟撃して苦しめるがゼロの助太刀を受け、
不利と見るやXioのルイ研究員の乗った車(スパークドールズが積んである)を奪って別宇宙に逃走。

辿り着いた惑星ギレルモでブラックキングの折れた角をドリルに改造し、スパークドールズを取り引きしようと目論むも、
同族とは逆に車に跳ね飛ばされ、更にルイに綿飴銃で視界を遮られてスパークドールズを奪い返されたことで激昂。

巨大化してルイを殺そうとするが、そこにゼロが間一髪駆けつけ、更にゼロの力を借りてXまでもが襲来。
Xにブラックキングカスタムを向かわせ自身はゼロと闘うが、フォームチェンジで手玉に取られ、
最後はミラクルゼロスラッガーを受けて怯んだところにゼロツインシュートを叩き込まれて粉々にされてしまった。


なお、この時取引しようとしていた相手は第14話に登場する武器商人(マーキンド星人)である。

ちなみに岸哲生氏はウルトラマンナイス役でもお馴染みだが、
ギンガシリーズではブラックキングを演じており、Twitteで極悪コンビ両方を演じる事が出来た喜びを語っている。


ナックル星人ナグス

CV:岸哲生
ウルトラマンオーブ』第6話「入らずの森」から登場。
惑星侵略連合の一員。光線銃を武器とする。顔つきも声もバンデロそっくり。

粗暴で残虐な性格であり、地球人が堕落したことを嘆くノストラに「いっそひと思いにぶっ殺してやりますか」と皆殺しを提案したり、
ジャグラス ジャグラーに挑発されると簡単に乗せられて即銃を抜いている。

黒スーツを着た部下2名を引き連れ、アジトのある入らずの森に調査に訪れたSSPと渋川を襲う。
(過去何度か同様に森に踏み込んだ人間を殺害しているようであり、「森に入った人は出てこれなくなる」という都市伝説になっていた)

しかし助けに現れたガイに部下共々ボッコボコに叩きのめされた挙句、
ジャグラーがアリブンタを召喚してガイの気がそちらに向いた隙に「覚えてろ!」と小物全開の捨て台詞を吐きながら(しかも誰も聞いてない)
這々の体で逃走した。

その後第10話にてノストラの密命を受け、オーブと交戦するブラックキングに命令を送っていたジャグラスジャグラーを背後から奇襲、暗殺に成功する。
円盤に帰還して意気揚々とノストラに報告するが、その最中にやっぱり生きていたジャグラーが舞い戻り、
自分がやったように背後から斬られて因果応報な最期を遂げた。
冒頭にジャグラーに怪獣カード占いで「地獄に落ちる」と占われており、その通りになってしまった。


劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!

CV:岸哲生
沖縄にある宇宙人街の住人として登場。
MJガリレーでライハに喧嘩を売って返り討ちにされた結果、大乱闘を引き起こした。


ウルトラマンR/B

CV:岸哲生
第18話『明日なき世界』にただのモブ宇宙人として登場
美剣サキの地球爆破宣言で地球が大騒ぎになっていることを知り、子供たちを連れて地球見物に行きたいと語っていた。


ナックル星人オデッサ

CV:石橋保
ウルトラマンタイガ』第10話「夕映えの戦士」にて登場。
かつては「夕映えの戦士」の名を轟かせた最強の暗殺者。
これまでのナックル星人の印象を変えた個体でもある。詳細は該当項目にて。


ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀

Chapter.2で描かれたウルトラ大戦争のシーンに登場。
エンペラ星人の配下として光の国に侵攻するが、ババルウ星人共々ケンに敗れた。
元々エンペラ星人に脅されて協力させられていたようでババルウ共々降伏し命乞いするが、ベリアルに容赦なく抹殺されてしまった。


『グラビア版 ウルトラ兄弟物語アンドロメロス』

てれびくん1981年12月号に登場。
「再生ナックル星人」として、改造ブラックキングを連れてタンカーを襲撃、さらに灯台も破壊して、駆けつけたメロスを2人がかりで苦しめるも、駆けつけたウルフにブラックキングを倒されて敗走。
1982年1月号で、改造キングジョーのコントロール装置を装着して再登場、キングジョーにメロスを海底に引きずり込ませるも、駆けつけたウルフにコントロール装置を破壊され、キングジョー共々、メロスとウルフの光線技・アンドロタイフーンの同時発射攻撃であるビームハリケーンで倒された。

居村眞二氏の漫画版では1号と2号の二人が登場、1号は改造ブラックキングを連れて地球を襲撃、2号は改造キングジョーを連れてSP5星雲の宇宙基地を襲撃するという二面作戦を行う。
1号はブラックキングと共に地球にいたエースを退け、駆けつけたメロスを苦しめるも、ブラックキングを倒され、ウルフの救助に向かったメロスと交代で戦いに加わった80のサクシウム光線で倒された。
2号は駆けつけたウルフをキングジョーと共に苦しめるも、メロスが駆けつけた事で形勢逆転、二人のビームハリケーンでキングジョー共々倒された。

後に2月号で他の改造怪獣達と共に復活、全員でメロスとウルフを取り囲んで高速旋回しながら炎の渦を発生させる火炎車戦法を仕掛けるも、結局は破られ、二人のアンドロビームで倒された。


かがやけ ウルトラの星

『ザ・ウルトラマン』で知られる内山まもるの漫画作品。
ヤプールバルタン星人メトロン星人ゴドラ星人ガッツ星人という悪夢のようなメンツと共に地球に襲来し、
他の幹部たちと同様怪獣軍団を率いて暴れ回った(ナックルの担当区域は四国)。

120体もの怪獣と共にウルトラ6兄弟殲滅を図り、仲間との集中砲火で初代マン、ジャック、エースを倒すも、
最後はウルトラセブンのアイスラッガーソードマスターヤマト方式に切り刻まれて全員纏めてあの世に直行した。


『ウルトラマンSTORY 0』

ウルトラマンたちの住む世界の裏の次元に存在する暗黒宇宙の犯罪結社「星間連合」の大幹部。
配下の雑魚ナックル星人(色黒でモフモフが無い)も数多く登場している。
大幹部たちはそれぞれの種族の代表者と言うことで「星人」を省略されている。

ザラブが宇宙戦艦メトロンが薬物、ガッツが星の声の開発を進める中、
ナックルは怪獣の量産を計画しており、ブラックキングを始めとする怪獣達の牧場を経営し、品種改良を交えつつ戦力として養殖していた。

怪獣のことを道具としてしかみなしておらず、カプセル怪獣を仲間と呼ぶセブンやザージを嘲笑している。
犬型宇宙人・リリパット族の住む惑星オズを支配して蹂躙し怪獣牧場の建築を進め、子供たちを拉致して人質にしていた*5

正々堂々と決闘をすると言っておきながら劣勢になるや否や人質を取るなど、武人の風上にも置けない腹黒い性格の持ち主。

卑劣な策略でセブン、カラレス、サージ、フレアの4人を捕らえ、
調子に乗ったナックルは星間連合への報告を終えるや否や他の大幹部たちを差し置いて光の国への侵攻をかけようとする。

しかし、調教のし過ぎで暴走したアギラによる反逆と、
リリパットと共に侵入をかけたゴライアンの破壊工作により宇宙船は崩壊を始め、4戦士も救出されてしまう。

憤激したナックルはまたも人質作戦を取ろうとするが、
リリパット族長の命を懸けたホワイトホール形成で亜空間が壊され、子供達も救い出されてしまった。

そうこうしてる間に宇宙船は崩壊し、ナックルは飛行型ブラックキングに乗って脱走を図る。
しかしウルトラ戦士たちにより悉く計画は阻止されてしまい、人質を取る振りをしてセブンの戦意を奪おうとするが、
足首が凍り付いている(=ザージが攻撃した=人質はもういない)ことを見抜いたセブンに浅知恵を見透かされてしまう。

憤激したナックルは全パワーを解放してムキムキの姿(ブラックキングそのものを上回るパワー)になってセブンに襲い掛かるが、
護る物が一つもない悪党に、ウルトラ戦士が負けるはずもない。

最後はセブンのアイスラッガーで真っ二つに断ち割られ、悪の計画はここに断たれることとなった。


ウルトラ怪獣擬人化計画

電撃版で登場。
飛行甲板の如き胸を持つ少女で、顔の下半分を模したボンテージアーマーの上から作業服のように白いアウターを着ている。
持っている杖は恐らくジャックを縛り付けた十字架がモデル。

ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』では(帰マン38話がクリスマス回だったのもあって)
ブラックキングと一緒にクリスマスを過ごしていた。


その他派生作品

ウルトラマン超闘士激伝』では強豪宇宙人の一角という設定だったものの、何の活躍もしないうちに終わった。
ヤプール戦役の始まる前はテンペラー道場マグマ星人ヒッポリト星人らと過ごしており、
ヤプールの強さを間近で見せつけられたことにより、ウルトラの星のヤプール迎撃に助太刀した(らしい)。

映画『ウルトラマンZOFFY』ではヤプールと共に地球を襲撃。
ジャックに敗れた直後「東京にはバラバがいるぞ…」と言い残し事切れた。

『ウルトラマンオーブ直前スペシャル』では、ジャックと戦う個体が新撮映像で登場した。
着ぐるみはバンデロそのまんまなので、アイツがゼロに追い回される直前のシーンなのかもしれない。

スーパーヒーロー作戦』では宇宙脱獄囚の犯罪結社「ETF」のメンバーとして登場。
轢き逃げ云々はカットされ、巨大化して子供を掴んで暴れ回り「ウルトラマンよ、出てこなければこの子供を地面に叩きつけるぞ!」と脅迫するなど、
非常に粗暴なキャラとして描かれている。
最後はウルトラの星で傷病を治療して帰ってきたウルトラマン(分かりにくいが、初代マン/ハヤタ)とセブン、そしてジャックの三人により倒された。

スーパー特撮大戦2001』では帰マンシナリオのラスボスとして抜擢された。
ブラックキングの他、あのゼットン(天然物)まで使ってジャックと戦い、プレイヤーの溜飲を下げさせた。
使い回しとは言えジャックとゼットン(天然物)が戦うという、本編では見られなかった夢の対決である。


●余談

歴代星人担当者はなぜか全員「顔出し経験」持ちという共通点を持ち、また一人を除いて全員が「劇団所属」という過去経歴を持っている。
  • 沢りつお:劇団「テアトル・エコー」所属
  • 成瀬昌彦:劇団「青年座」創立時メンバー
  • 中尾隆聖:劇団「ドラマティックカンパニー」主宰、『電子戦隊デンジマン』にゲスト出演
  • 中尾みち雄:教育番組『くらし発見』1991年度レギュラー
  • 平野勲人:劇団『TEAM 発砲・B・ZIN』(2007年に解散、主宰はきだつよし)出身
  • 岸哲生:劇団『KUSARE芸道R』(現在は活動休止)主宰、また『TEAM 発砲・B・ZIN』の公演に客演し平野と共演経験あり。




「…まずい、こんな項目ではウルトラマンには勝てないかもしれない。すぐに追記・修正しろ」

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最終更新:2023年10月24日 08:58

*1 だが「ウルトラ怪獣大百科」によれば「あまり武芸に秀でた宇宙人ではないとのこと…嘘つけ!と言いたいところではあるが、実際このビデオの解説は誤情報等が少なくないため仕方ないといえば仕方ないのかもしれない

*2 ベムスターを倒した直後、「津波が収まった」と言う台詞があるため、シーゴラス襲来から全くラグなく送り込まれた様子

*3 因みにこの戦いにおけるジャックのナックル星人に対する怒りは相当なものでブラックキングを適当にあしらいつつ終始ナックル星人に対して猛攻を仕掛けている。

*4 ちなみにこの光線銃は威力もかなり高く、ゼロとの勝負では二発分でガルネイトバスターと相殺し、次の攻撃ではルナミラクルゼロをダウンさせ元のゼロに戻していた。

*5 体の球体はその牢獄。漫画版『マジンガーZ』でブロッケン伯爵が似たようなことをしている