諸伏高明

登録日:2016/02/26 (金) 17:21:05
更新日:2024/04/15 Mon 08:01:15
所要時間:約 4 分で読めます




名探偵コナン』の登場人物。

CV:速水奨岡本信彦(少年時代)


□概要

長野県警刑事部捜査一課の刑事で階級は警部。年齢は35歳。
シャープかつ理知的な雰囲気が漂う人物。
先端が上に向いている特徴的な眉毛を持ち、口髭は「ハ」の字になっている。
聡明そうな見た目に違わず穏やかで丁寧な口調で話し、『三国志』に登場する賢人が残した教訓や中国の故事などを好んで用いる。
一人称は基本「私」だが、たまに「僕」を使う事もある。
歩く時や立っている時は両腕を後ろで組んでいる事が多い。
持っている車は左ハンドルの外車で、ナンバーは「も 624」。

名前の由来とモデルは、『三国志』に登場する軍師として有名な賢人「諸葛孔明」と、彼の別名である「伏龍」から。
ちなみに彼が原作で初登場した当時は、赤壁の戦いをテーマにした映画『レッドクリフ』が上映されていた。
同じ長野県警の大和敢助警部からは、下の名前を音読みにした「コウメイ」というあだ名でよく呼ばれている。
また所轄時代には、「諸葛孔明」をもじって「所轄のコウメイ刑事」とも呼ばれていた。
ちなみに彼の担当声優を務める速水氏は横山光輝版「三国志」では諸葛孔明を演じている。

同僚には大和、及び上原由衣などがいる。黒田兵衛はかつての上司。
特に大和とは小学校時代からの幼なじみで、上原によればその頃から何かにつけて競い合っていたらしいが、ほとんど諸伏が勝っていたらしい。
小説家の小橋葵とも同級生で、彼女の代表作『2年A組の孔明君!』に登場する少年探偵は小学生時代の諸伏がモデルとなっている*1
既婚者となった葵に対して今でも好意を持っているらしく、彼女の書いた本を今でも車のグローブボックスの中に入れて大事にしている。


東都大学法学部を首席で卒業しているが、キャリア試験を受けずノンキャリアとして長野県警本部に入った変わり者。
大和と同等かそれ以上の推理力を有している優秀な刑事で、おまけに知識も豊富。
大和と同様に江戸川コナンの推理力を高く評価しており、彼を「白眉の少年」と呼んで彼の推理も真剣に聞き入れている。

一見完璧な人物に見えるが、一旦推理に入ると周りが見えなくなるほど没頭し、こうと決めたらいかなる危険をも顧みずに突き進むという弱点も持つ。
半年ほど前に大和が雪山で行方不明となった時もこの悪い癖が発動してしまい、上司の命令を無視して強引な捜査を行い、大和が追っていた容疑者を確保して大和の入院している病院を見つけ出す。
だがその後にこの強引な捜査の責任を問われ、所轄へと異動になってしまった。
その他、学生時代に演劇部に所属していたかは不明だが、酔っ払いの演技がやけに上手い。

作者の青山先生曰く、「状況に合った内容の名言を言わせたらカッコいいんじゃね?」と思い彼の台詞を考えていたようだが、場面に合った名言がなかなか浮かばず苦労を強いられた模様。
その甲斐あって最終的に諸伏らしいキャラクターに仕上がったので、彼の初登場エピソードはお気に入りでもあるらしい。


□主な活躍

初登場は第65巻収録の『死亡の館、赤い壁』で、この頃は新野警察署に配属されていた。
ふとした事で殺人事件の第一発見者となり、大和たちに加わりつつ独自のやり方で真相に近づいていく。
その途中で犯人に殺されかけるが、上原の助けで何とか生還。最後はコナンや大和たちと組んで一芝居打ち、犯人を罠にかけて事件を解決に導いた。
その後は事件の報告書などを大和から任されるが、実は彼が諸伏に手柄を与えて県警本部に復帰させようとしている事を見抜いており、「余計な事を……」と眉をひそめて不機嫌になる。
そして「私ならもっと巧妙にやっていた」などとイヤミを言って大和を怒らせてしまうが、彼がお目付け役としてコナンを連れて来てくれた事に関してはとても感謝していた。
後に『毒と幻のデザイン』で再登場した時は、自力で県警本部に復帰していた。

県警本部に復帰した後は大和の捜査班に加わる。
本部に戻っても大和に対しイヤミを言う事が多く、また「大親友」と言われる事を嫌う。
だがそれは互いに意地っ張りであるゆえに憎まれ口を叩きあっているだけで、実際は厚く信頼しあっている名コンビである。
また『赤い女の惨劇』では、15年前の警察学校の研修で交番勤務だった時に赤女の事件に遭遇しており、凶器についての互いの見解が食い違っていたため、それ以来事ある毎にその件に関して言い争っていた。

後に、実は弟がいたことが判明。黒の組織にNOCとして潜入していたものの、ある経緯から自決を遂げた「スコッチ」こと諸伏景光その人である。
幼い頃に両親が殺害された際、景光が東京の親戚に引き取られ離れ離れになっていた。
兄弟間で連絡や手紙のやり取りはしていたようで、東都大学在学中に1度だけ景光と会っており、その時に景光に東京で出来た友達だという降谷零(安室透)を紹介されている。
その後景光が警察官になった事を写真と手紙で知らされていたが、彼が公安部に配属され「警察を辞めた」と言って以降は連絡も途絶えてしまっていた。

それから数年が経った現在。『キッドvs高明 狙われた唇』で、零経由で景光の遺品であるスマホを受け取りに警視庁へ出向く。
そのスマホに黒いシミ(=血痕)と銃弾の跡、裏に景光が自身のサインで使っていた「H」の文字が彫られているのを見つけると、「人生、死あり 修短は命なり」と言い、景光が公安の任務中に殉職したと察した。

後に『36マスの完全犯罪』で、小五郎と一緒にいた男(安室)とかつて会っていた事を思い出し、景光のスマホが入っていた封筒に「0」が記されていた事から、景光のスマホを警視庁に届けたのは彼だと見抜いた。
その直後に黒田兵衛から「大事」についての連絡を受けるが何を話したかは不明。現場に到着して安室と対面すると初対面のフリをしていた。



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最終更新:2024年04月15日 08:01