ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン

登録日:2016/02/12 Tue 17:35:00
更新日:2023/12/14 Thu 00:47:33
所要時間:約 11 分で読めます






ニンジャスレイヤー
フロムアニメイシヨン
NINJA SLAYER FROM Animation



ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨンとは、Twitter連載小説『ニンジャスレイヤー』のアニメ作品である。
2015年4月より放送開始、全26話連続2クールの放送形態になっている。
アニメ化範囲は第一部『ネオサイタマ炎上』から。
視聴者からの略称は「シヨン」


製作会社はキルラキル異能バトルは日常系のなかでハッカドール、インフェルノコップなどを手掛けたTRIGGER。
シリーズディレクター、シリーズ構成は雨宮哲。
脚本は雨宮哲。
メインキャラクターデザインは天元突破グレンラガンを手掛けた今石洋之。
女性キャラクターやサブキャラクターデザイン担当は芳垣祐介、saitom、稲戸せれれ、信じろ。


原作者ブラッドレー・ボンド&フィリップ・ニンジャ・モーゼズ両者の「各メディアミックスの特性を生かす」という理念のもと、様々な新しい試みが取り入れられた意欲的な作品になっている。




◆アニメイシヨンのとくひつなてん◆

◆画面サイズ4:3◆

現在放送されているTV番組の画面構成は16:9が一般的だが、今作ではそれに逆行して4:3の形式になっている。
4:3では画面の両端に黒い縦線が見える、つまりアナログ放送基準のサイズになる。


◆モノラル音声◆

現在使われている「ステレオ音声」ではなく単一音声の「モノラル音声」での放送となる。
そのためほかのアニメや番組に比べて独特のサウンドが味わえる。

なお以上二つの特徴はわざわざ16:9ステレオで作ったものを変換して製作している。
ちなみに16:9ステレオ版はもったいないのでDVD/BDの映像特典に収録される。
が、最終話の演出の点から初見はぜひ本放送版を先に見てほしい


◆全世界同時ネット配信◆

放送はTV局の番組ではなくネット上の動画サイトでの配信限定となっている。
ニコニコ動画で世界最新生放送後、順次に別動画サイトや他国の動画サイトに配信するという形をとっている。


◆EDテーマ毎回入れ替わり◆

アニメイシヨン中最も多く予算が使われていると思われる箇所。
よくあるアニメのOPやEDは一クールで一本、クールが変わると新OP,ED、稀に特別バージョンがあるくらいだろう。
しかし、忍殺では各話ED毎に異なるアーティストを起用しEDを製作するのである。
さらにその大半が今アニメ用に新規で書き下ろした曲なのだ!おお。ゴウランガ!
+ 以下豪華絢爛なアーティスト一覧
メインテーマ(OP)BOOM BOOM SATELLITES「BACK IN BLACK」
第1話ED:Boris「キルミスター」
第2話ED:Melt-Banana「Halo Of Sorrow From Animation」
第3話ED:THE PINBALLS「劇場支配人のテーマ」
第4話ED:8otto「SRKEEN」
第5話ED:6EYES「RADIO」
第6話ED:ELECTRIC EEL SHOCK「Ninja Slayer」
第7話ED:Shinichi Osawa「Ninja Prayer」
第8話ED:taffy「Suicidal Bunny」
第9話ED:80KIDZ「Hide」
第10話ED:Sawagi「Jag Jag」
第11話ED:Boris「Aurashi no Ken」
第12話ED:skillkills「NEO CYBER MADNESS」
第13話ED:Drop’s「Purple My Ghost」
第14話ED:赤い公園「もんだな(NINJA MIX)」
第15話ED:TK from 凛として時雨「Fantastic Magic」
第16話ED:GEEKS「NINJA SOUL」
第17話ED:MINE「TEAR OF THE PIERROT」
第18話ED:taffy「Dr.K」
第19話ED:SCAM CIRCLE「Alone」
第20話ED:人間椅子「泥の雨〜ニンジャスレイヤーver.」
第21話ED:MOJA「Hight Speed」
第22話ED:memento森「sick hack-忍殺ver.-」
第23話ED:Lillies and Remains「Body」
第24話ED:Sawagi「KHAKKHARA」
第25話ED:ギターウルフ「JETT REASON」
第26話ED:Boris「キルミスター」
EDソングをまとめたCD「ニンジャスレイヤー フロムコンピレイシヨン」の「忍」「殺」も発売された。
後述のアニメ演出はEDに予算を吸われすぎたからではないか?と予測するヘッズもいる。


◆独特なキャラデザイン◆

ニンジャスレイヤーはメディア毎に同じキャラでもそのデザインが大きく変わるのが特徴である。
主役級のキャラでも例外はない。
…が、アニメイシヨンのキャラデザインはなんかなのである。
関節にフィグマーアーめいたディテールがあるとか(別にサイバネ者とかではないキャラで)、なんか背中にスイッチがあるとか、レバーを引いたらパンチを出すトイめいたパーツ構成など、ニンジャを中心に明らかに異常な点が散見される。 Flashと親和して妙な安定感を醸し出してはいるが全体的にフィギアを彷彿させるデザインに仕上がっている。

また、キャラのハイライト色も独特であり、グリーンイエローピンクなど中々奇抜な色となっている
また所属組織やニンジャか否かでハイライト色が変わるなど細かい演出もある。


◆アニメの演出方法◆


良くも悪くも今作最大の特徴。
詳細は後述する




◆ストーリー◆

ニンジャ抗争で妻子を殺されたサラリマン、フジキド・ケンジ。
彼自身も死の淵にあったそのとき、謎のニンジャソウルが憑依。
一命をとりとめたフジキドは「ニンジャスレイヤー」――ニンジャを殺す者となり、復讐の戦いに身を投じる。
近未来都市ネオサイタマを舞台に、ニンジャスレイヤーVSニンジャの死闘が始まった。
マッポーの世に救いはないのか?走れ、ニンジャスレイヤー、走れ!*1



◆主要登場人物◆

ニンジャスレイヤー(CV:森川智之
ニンジャ…殺すべし!
主人公。本名フジキド・ケンジ。
かつては平凡なサラリマンだったが、ニンジャに妻子を殺され自身も瀕死の重傷を負う。
が、その時ナラク・ニンジャが憑依、ニンジャスレイヤーと化す。
妻子の仇、そしてニンジャの暴虐への怒りを糧に全ニンジャ抹殺を誓う。
詳しくは項目で。
ハイライトは蛍光グリーン


ナラク・ニンジャ(CV:麦人)
ワシに任せよ…殺すのだ!
フジキドに憑依した邪悪なニンジャソウル。
大抵のニンジャソウルは憑依時にその自我を失うが、彼は全ニンジャ殺害という確固たる自我を保持している。
ニンジャ抹殺のためフジキドに力を与える反面、罪なき一般市民も巻き添えにしたり、フジキドの精神も乗っ取ろうと画策するなどフジキドにとって最大の味方かつ敵となっている。


ラオモト・カン(CV:津嘉山正種)
所詮、地べたを這いずる虫に、イーグルの思考は理解できん。
邪悪なニンジャ組織「ソウカイ・シンジケート」、通称「ソウカイヤ」の首魁。
ニンジャスレイヤーにとって復讐の終着点ともいうべき存在。
詳しくは項目で。
ハイライトはイエロー


ダークニンジャ(CV:速水奨)
貴様はやり過ぎた。ソウカイヤというタイガーの尾を踏んだのだ。
本名フジオ・カタクラ。「ハガネ・ニンジャ」の憑依者。
ラオモト・カンの右腕であり、作中でも指折りのカラテの持ち主。
そしてフジキドの妻子を殺めた張本人でもある。
妖刀「ベッピン」のイアイで全ての敵を切り裂く。
当初はフジキドとの因縁を知らなかったが、発覚後は度々立ちふさがる最大の宿敵である。
ハイライトはイエロー


ナンシー・リー(CV:斎藤千和
なんて苦しい戦いだったのかしら…
非ニンジャの天才ハッカー。
鎖国状態の日本では珍しいコーカソイド(白人)女性で、そのバストは豊満である。
とある事件を追った際にニンジャスレイヤーと接触、以後社会不正を繰り返す暗黒メガコーポやソウカイヤの悪事を暴くべく共闘するようになる。
そして尺稼ぎにおけるお色気担当。豊満フィーヒヒヒ!
ハイライトはシアン


ドラゴン・ゲンドーソー(CV:秋元羊介)
ニンジャソウルに呑まれるなかれ。手綱を握るのはおまえ自身。
平安時代から続くドラゴンニンジャ・クランの末裔の老ニンジャ。
ニンジャソウル憑依によらず修行によってニンジャとなった「リアルニンジャ」であり、日本最後のリアルニンジャと称される。
ニンジャスレイヤーのナラクによる暴走を鎮めたことをきっかけに彼と関わりを持つようになり、後にわずかな期間ながら師弟の関係になる。
ハイライトはオレンジ


ドラゴン・ユカノ(CV:種田梨沙
キエーッ!
ゲンドーソーの孫娘。そのバストは豊満である。
修行の身でありニンジャではない。
第11話後、行方不明となってしまうが…
ハイライトはオレンジ


ヤモト・コキ(CV:雨宮天
今から私はアタイだ。さあ。サヨナラ。
キョート共和国からネオサイタマに移住してきた女子高生。その胸は平坦である。
ある事件に巻き込まれたことでニンジャソウルが憑依、それをきっかけにニンジャの世界に吸い込まれていく。
詳しくは項目で。
ハイライトはピンク




◆各話リスト◆

OP.バック・イン・ブラック(OPの映像でバック・イン・ブラックの断片的なシーンが流されている)
1.ボーン・イン・レッド・ブラック☆
2.マシン・オブ・ヴェンジェンス
3,4.ラスト・ガール・スタンディング
5.レイジ・アゲンスト・トーフ
6.ネオヤクザ・フォー・セール
 サプライズド・ドージョー
7.ベイン・オブ・サーペント
 ザゼン・アンド・ニンジャ
8.アポカリプス・インサイド・テインデッド・ソイル
9,10.ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ
11.メナス・オブ・ダークニンジャ
12.デイ・オブ・ザ・ロブスター
 コンスピーラシィ・アポン・ザ・ブロークン・ブレイド
 デイ・オブ・ザ・ロブスター2
13,14.スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ
15.スシ・ナイト・アット・ザ・バリケード
16.アット・ザ・トリーズナーズヴィル
17.トレジャー・エヴリー・ミーティング☆
18.エヴァー・フェルト・チーティド☆
19,20.ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション
21.ライク・ア・ブラッドアロー・ストレイト
22.ダークニンジャ・リターンズ
23.アンド・ユー・ウィル・ノウ・ヒム・バイ・ザ・トレイル・オブ・ニンジャ
24.ダークダスク・ダーカードーンpart1
25.ニンジャスレイヤー傑作選☆
26.ダークダスク・ダーカードーンpart2

☆マークのエピソードは物理書籍限定収録エピソードの内容になる。
これはアニメイシヨンにて物理書籍限定エピソード5つ中4つを制覇したことになる(残り一つは第二巻の「パンキチ・ハイウェイ・バーンナウト」)。オトク!
またユカノ、ヤモトの二人が出演したエピソードも全てアニメ化されることになった。
やはりカワイイ重点か…




◆Flashについて◆

本作の最大の特徴は、その独特な映像演出。
独特というより奇抜という方が正しいかもしれない。
四の五の言わずに第一話の最初のシーンを見ていただこう
ワントゥースリー





みぃ~つけたぁ

お前が最後なんだろ?起きろ!



地 獄 へ よ う こ そ



そう、Flash仕様のアニメーションなのだ

Flashアニメとは、瞬間画像と音声や文字を組み合わせて作ったアニメ全般のこと。
つまり登場キャラクターが解像度の低い2,3パターンほどの立ち絵で表現され、その立ち絵が手足を動かすことなく背景の中をスライド移動したり、回転したり、揺れたりするのである。
イメージとしては、蛙男商会製作のFlashアニメ「秘密結社鷹の爪」の動きでバトルアニメをやる感じである。

当然Flashに関する事前告知は0。多くのヘッズ(ファン)、ニュービー(新規ファン)共々ARS(アニメイシヨン・リアリティ・ショック)を与え、ニューロンに多大な影響を及ぼした。(ちなみにPVをよく見ると敵ニンジャのシルエットがすでにFlash仕様のものであることが分かる)

かと思えば時折それまでが嘘のように動き出すアニメーションになり、場面を盛り上げることもある。
戦闘シーンにおける決めシーンなどはもちろん、その他のシーンで使用されることも多い。まるでアニメのようだ!

が、突然思い出したかのようにFlash仕様に逆戻りしたりもする。通称、「スシ切れ」
あまりの作画の乱高下に視聴者の頭のう指数は大いに下がることとなった。

つまり、
『Flashアニメめいた超絶簡素なパートを中心に合間合間の実際よく動くアクションシーンを挟み込む』
という予想の斜め上を行く手法を用いた奇妙キテレツな作品に仕上がったのである。


忍殺のFlashアニメなんてテストにでないよぅ…


以上、チープ感溢れる演出や時折TRIGGERの本領を余すとこなく発揮したアニメーション、そして原作のエキセントリック感との融合により、本作は従来の日本アニメとは違った独特な魅力に溢れている。
まさしく原作者の「多様性重点」を体現した作品であろう。
それが良かったかどうかは別として。



◆ザ・TVショウ◆

アニメ本編の後に配信された実写番組。シヨン本編と同じく15分。
公式サイトによると『深夜音楽番組アトモスフィアの無国籍バラエティー番組』とのこと。
レギュラー出演者は古川タロヲ氏と白川未奈氏。
毎回、(主に)エンディングテーマを担当したアーティストをゲストに呼んでトークを繰り広げる。
生放送ではシヨン本編の直後に続けて放送されるため、本編ですばらしいエンディングテーマを聴いたすぐ後に、担当アーティストのトークや裏話を聞ける。
……と、言うとまっとうな音楽番組に聞こえるが、トークの合間に(流れをぶった切るかのように)『スシ物語』などの狂気を感じさせるショートドラマや、水着美女によるお色気コーナー『ニンジャガールズ』などが挿入。
トークパート自体も、合成で表現された背景や、唐突に出る笑う観客たちの映像ーーーと海外の古い深夜番組のようなアトモスフィアを醸し出している。
担当者はビールとドリトスを多量に摂取しながらばんぐみを編集したのではないだろうか?ボブは訝しんだ。



◆反響◆

当然、第一話放送後の反応は凄まじいものだった。
やはり批判が集まったのは作画
作画崩壊ぐらいまでなら事前に覚悟していたヘッズの想定をも遥かに超えた「普通のアニメではない」という事態に
Flashアニメはもちろん、露骨な尺稼ぎや同じ絵の使いまわしも頻繁に行われた(ただ、余りに露骨なので演出と考えた方が自然か。)。
TRIGGER社はセプクせよ!と叫ぶボブもネット上に大量発生する事態に。

放映後、ザ・ヴァーティゴ=サンからTwitter上で「こういう作風だから合わない人は無理して観なくてもよい」という旨のアナウンスが行われたが、「直前まで(Flash要素を)伏せておいてそれはない」「今さら逃げを打つのか」とアニメの出来に不満を持った視聴者からの批判が集まった。

一方で動くときは動くのもまた事実であり、そこを評価する声も多い。
特に5話はFlashシーンがほとんどない(厳密にはわずかに使われている。しかしスゴイ級の演出やカットによってそれと気づきにくいものとなっている)。
よく動く回は「アニメ回」と称される。(対義語はFlash回)
※ちなみにこの「よく動く」5話、エンディングのスタッフロールによると原画・動画担当はそれぞれ僅か「1人」である。トリガーは狂っていた。


また原作再現のレベルの批判もあった。
前述の通り一話15分なためとにかく時間がない。だというのに尺稼ぎやテンドン・ジツを多用するためますます時間が足らなくなる。
台詞や一部シーンのカットなどヘッズからすると不満足な出来となっているところもしばしば(特に18話が顕著)。
どれくらい圧縮しているかというと、例えば第二話はコミカライズ版では一巻丸々用いて連載された(5話分)。
それを15分で仕上げたというのだから驚きである。

ナンシー=サンのお色気シーンやヤモト=サンのカワイイシーンのある回はそのシーンが優先的にアニメーションで、それ以外が基本的にFlashになるので
お気に入りニンジャの名シーンがFlashにされたり丸々ケジメられたりした不満の声も上がった。

キャラクターにおいても、原作で示されている外見要素と異なるデザインや、異なる描写がなされているものが散見される。
例を挙げると、第一話の敵ニンジャ・オフェンダーとミュルミドンは文中で前者は黄土色、後者は白色と装束の色が明言されているが、アニメでは前者が白色、後者がオレンジ色に変更されている(ただアニメ版に限った話ではなく、物理書籍版でも原作から装束色の変更がなされたキャラクターは小数存在する)。

そして、25話総集編にて原作では戦闘の末首をヘシ折られたサボターが捨て台詞を吐きながら落下して爆発四散(しかも首は折られていない)していたり、心臓をえぐり取られたミニットマンが体当たりで弾き飛ばされただけで爆発四散していたりと、一部キャラクターの敗北時の描写が原作と異なっている。また、OPアニメでも原作中で一糸乱れぬ動きを強調されることの多いクローンヤクザの集団痰吐きがバラバラのタイミングで行われていた(後に修正)。
一部視聴者からは、こうした改変は製作陣の原作へのリスペクト欠如だという声が少なからず上がった。

一応、ストーリーの大筋はきっちり描写されているので初見でさっぱり分からない、ということは無い(はず)。
内容の長いエピソードや重要なエピソードは複数話取って放送するなど配慮もされている。
が、ロブスターに挟まれ4分ちょいで主役回が終わったダークニンジャ=サンは泣いていい。


一方で声優の方々の演技力やBGM、EDについては概ね高評価。
特にED曲はどれもヤバイ級の仕上がりになっている。
放送後にED担当アーティストを集めたライブイベントが行われるなどその人気ぶりがうかがえる。
EDの映像自体は、ネオサイタマのビルの間を上がる単調に上がっていく背景に、各回で登場したニンジャなどの人物(うちフジキドにスレイされた者は血塗れになっている)の絵が表示されていき、最後にビルの屋上に佇むニンジャスレイヤー、というもの。


豪華かつ実力派の面子が揃った声優陣だがゲスト陣は初めコミカルな演技で臨もうとした方も多かったらしい
だが主人公たる森川氏の演技を目の当たりにする事で作品の毛色を知りシリアスな演技で臨むようになったとか。

以上あまりにぶっ飛んだ作画や演出に批判が集まる一方、声優陣の熱演やED曲の評価は高く、大きく評価が分かれる結果となった。ヤンナルネ…。



◆吹き替え版◆

期間限定で1話、3話、6話、7話の英語吹き替え版が配信された。
日本語版と勝るとも劣らない声優さんの熱演とFlash作画の醸し出すアトモスフィアによって、この作品が元から海外のレトロなテレビアニメイシヨンだったのではないかと錯覚しそうになるほどに引き込まれる、ヤバイ級のクォリティとなっている。
今後何らかの形で全話の吹き替え、あるいは配信分だけでもソフト化されて欲しいものである。



◆余談◆

●実はTRIGGERのFlashアニメ仕様という暴挙手法はこれが初めてではない。
ここは2012年にWEBアニメ「インフェルノコップ」を製作している。
その演出がアニメイシヨンと全く同じなのだ。
そのため、ごく一部のヘッズは「もしかしてトンチキな忍殺だからインフェルノコップめいたアニメになるのでは?」と訝しむ者もいた。
願わくばその予想は外れてほしかったのだが。


●アニメイシヨン中には様々なパロディが見られる。
例えばOPの最終カットは世界忍者戦ジライヤOPの、第一話のフジキド変身シーンは超者ライディーンの、第5話のビホルダーの演説でトランスする暴徒の顔(赤画面)はキング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』のジャケットイラストのパロディとなっている。
このようにスタッフの遊び心が多々隠れており、それを探しながら見るのもまた一興である。


●賛否を読んだFlashだが、原作者は「リアルなデザインであまり動かないニンジャスレイヤー」と「独自のデザインでとても動くTRIGGERのニンジャスレイヤー」どちらがいいかと問われた際、解答は
「TRIGGERに決まっている」
「リアルなのはハリウッド実写でやればいいだろう!アニメなんだからアニメでしかできない事をやるんだ!」
……というものだった。是非はともかく、アニメイシヨンは原作者が選んだニンジャスレイヤーの一つの形なのである。


●アニメイシヨン開始に伴いTwitterに公式広報用のアカウントが作られた。
アニメ配信情報からイベント速報まで、(ほんやくチームと異なり)正しい日本語で発信してくれるニュービーにも優しいアカウント。

…と本放送まではそう認識されていた

~以下発言例~
(第1話配信後、騒然とするヘッズを尻目に)「わーい\(^o^)/」
「つまり……とにかく百回くらい見てください(>_<)」
「現在無料配信中です!観ないと...まず皆さんの薬指を...」
「...1回観た?..1回しか観てない?...次は皆さんの中指を...」

…とまあやはり忍殺、じゃあくな本性を発揮したバッチリ研修済であったことが判明した。
その鉄壁のハイテンションに、「なまじ普通の日本語な分、余計恐怖を感じる」「ほんやくチーム以上の狂気を感じる」「真の元凶はほんチでもTRIGGERでもなくシヨンこうしきだったのではないのか」とヘッズ達から慄かれる存在となった。
ザ・ヴァーディゴ=サンによると「こわいね、本物の迫力を感じるよ」とのこと

他にも喘ぎ声のみが映った台本を見せて次のエピソードを予想させる需要がサッパリ分からないアイコンを配布するなど言葉だけでなく行動もまさしく狂人であった。


●第1話の配信直後から賛否両論を巻き起こした本作だが、ニコニコ動画ではなんとその第1話が約一週間でミリオン再生達成という快挙を成し遂げた。
「Flashが病みつきになってしまった」「100回みたら良作画に見えてきた」「一周回ってこれで良いんじゃないかって思えてきた」など複数回に渡って視聴した重篤ヘッズ及び新規ファンが多数発生した。
あまりに1話の影響が強かったのか、各話OP後には第1話冒頭(上の画像のやり取り)における「みぃ~つけたぁ」というセリフのコメントが多々流れるほどである。
公式が狂人なら、それを見る視聴者もまた狂人だったということだろうか…

そして3月19日、配信開始から約11か月でダブルミリオン再生達成となった。
アイエエエ狂人!




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最終更新:2023年12月14日 00:47