宝月巴

登録日:2016/02/14 (日) 10:35:40
更新日:2024/02/23 Fri 07:44:34
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宝月巴(ほうづき ともえ)と申します。
‥‥地方検事局・主席検事です。


逆転裁判』シリーズの登場人物。


地方検事局の主席検事で綾里千尋の法科大学時代の先輩。年齢は29歳。
雰囲気や容姿は千尋に似ている。軍服をモチーフとしたスーツの胸に勲章をつけていて、首に赤いマフラーを巻いている。
御剣怜侍の上司に当たる人物であり、彼と一緒に事件の捜査を行った事もある。
妹には科学捜査官を志している女子高生のがいるが、最近の姉妹仲は悪いらしい。

丁寧な口調であるがとてもクールな性格。
おまけに実の妹の茜にすらつき放すような態度をとり、茜の依頼で弁護を引き受けた成歩堂龍一に対しても「この案件を引き受けるのはあり得ない選択」と素っ気ない態度をとる(最終的には成歩堂に弁護を任せたが)。
昔はこうでもなかったらしく、茜曰く「昔は優しくてみんなから好かれていた」ようである。
どうやら彼女の雰囲気が別人のように変貌したのは、2年前のある事件がきっかけのようであるが‥‥?

検事になる前は警察局ナンバーワンの腕を誇る捜査官であり、現警察局長の巌徒海慈と組んであらゆる事件を解決に導いた。
その活躍ぶりは警察局で伝説となっているらしく、局内では知らない者はいない名コンビだった。
ある事件の解決後は検事に転職し、この若さで主席にまで登り詰めたエリートとなるが、その出世の早さに不信感を抱く人間が多く、黒い噂も絶えないらしい。
ちなみに法科大学もトップの成績で卒業している。


『蘇る逆転』にて、殺人事件の被告人として登場。
地方検事局の地下駐車場で、刑事の多田敷道夫をナイフで刺している場面を市ノ谷響華に目撃され、ほぼ現行犯のような形で取り押さえられる。
ナイフを使った時に手にケガを負い、自分の容疑を全面的に認めていたが、その犯行を立証する決定的な証拠はなく、その発言の真偽を聞くと不自然な黙秘を続ける。
そして事件の裁判が進むうちに、かつて彼女が解決に導いた「SL9号事件」の存在が浮上し、2日目の法廷の時にその事件で不正な捜査があった事実を認める。
その発言によって法廷は騒然となり審理は中断、結審は最終日に持ち越される事となる。
その前日の留置所での面会の場面で、成歩堂に対し自分は多田敷の命は奪っていないと明かすのだが‥‥?


ここから先は、事件の真相が書いてあります。ネタバレに注意してください。



















多田敷道夫殺害の実行犯ではないが、真犯人の共犯者という立場で今回の殺人事件に関わっていた。
2年前まで捜査官をしていた彼女は、SL9号事件の容疑者である青影丈を逮捕し、他の捜査官と一緒に警察局で取調べを行っていた。
その時に局内で落雷による停電が発生。その騒ぎに乗じて青影が逃走してしまう。
青影を追って自分のオフィスへと向かった彼女は、そこでオフィスにあった鎧の剣に刺さり死亡している罪門直斗検事と、その側で気を失っている青影と茜を発見する。
その光景を目の当たりにし、ここで何があったのかを悟った彼女は、後から来た“ある人物”に手伝ってもらい、茜に容疑がかからないように現場に偽装工作を施してしまった。

後に開かれた裁判では、捏造した証拠品を直斗の後任となった御剣に渡し、青影の犯罪を立証させた。
こうして青影に死刑判決が下される事となり、事件に関わった捜査官は多田敷を除いた全員が相次いで“整理”されていったのだった。

この事件の解決以降は、予定通り検事局に主席検事として異動する。
しかし、SL9号事件で捏造に協力してくれた“ある人物”に「茜のために事件で捏造を行った」という弱みを握られてしまう事となったため、主席となった今でもその人物に逆らえないでいた。

その人物が今回多田敷を殺害し、彼の命令で事件の後始末を任される。
多田敷に刺さったままのナイフを隠蔽するために茜に電話をかけようとしたのだが、その前に罪門恭介巡査の協力を得ようと彼にも電話をかけていた。
しかし、その電話が証拠保管室の事件を引き起こす原因となってしまい、それで恭介が犯罪に手を染めてしまった時はその事に関して悔やむ表情を見せていた。
その一部始終を響華に目撃され、茜と電話をしていた時に身柄を拘束されてしまう。
拘留された後も「自分が犯人だ」と主張し続けたが、法廷での成歩堂の弁護によって彼女の殺人容疑は次第に晴れていった。

SL9号事件の真相が明かされるまで、今まで茜が直斗を誤って殺害したものと思い込んでいたが実はそれは間違いであり、直斗を殺害したのもその時に居合わせた“ある人物”の仕業だった。
検事局を裏で操り、捜査の全権限を牛耳ろうとしていたその人物は、巴がオフィスに来る前に罪門を殺害し、その容疑が茜に向くよう偽装工作をする。
こうする事で後から来た巴が証拠の捏造の協力を申し出ると踏み、結果その人物の思惑通りに事が進み今に至るのだった。

しかしその企ても成歩堂と御剣によって全て暴かれ、事件の真犯人が逮捕された時にようやく呪縛から解き放たれる。
そして本当の笑顔を取り戻した彼女は、成歩堂と御剣の活躍に敬意を表し感謝の言葉をかけた。
多田敷殺害については無罪判決が下されたが、脅迫されていたとはいえ死体損壊や偽証などの罪が残っていたため、後日改めてそれらの件に関して審理が開かれる事となった。

今回の件を通じて茜とも和解し、彼女に昔自分が使っていた「よくわかる科学捜査入門」という本をプレゼントする。
その後は茜の能力向上のために、アメリカにいる一流の検視官の知り合いの下に彼女を預けた。
今回の件で検事の辞職は免れないものの、エンディングでは「また違う立場で必ず現場に戻ってきます」と約束し、「いつか一緒に事件を追いたいですね」と再会を望んでいた。


ちなみに、彼女に弁護士バッジをつきつけると、「数年もすればバッジの金メッキは剥がれ落ち、その時にきっとあなたの本当の姿が見えるでしょう」という意味深な発言をする場面がある。
それに続けて「あなたの3年後‥‥楽しみにしています」とも言ったが、まさかその成歩堂が3年後には弁護士資格を失って別の職に就くとは、当時の彼女もそこまで予想していなかった事だろう‥‥


トモエ「アニヲタwikiが抱えている全項目をマクロな形で把握して‥‥
    適切な項目の追記と修正。利用者が荒らし行為をしないかをつねに監視する‥‥
    ‥‥wiki篭もりの行動をカンタンに言えば、そんなところでしょうか」

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最終更新:2024年02月23日 07:44