東京大学プロテスタント魔人連盟(ダンゲロス1969)

登録日:2016/02/13(土) 11:05:37
更新日:2023/02/23 Thu 01:23:17
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この項目では、小説作品『ダンゲロス1969』に登場する勢力の1つ、「東京大学プロテスタント魔人連盟(プロ魔連)」に所属するキャラクターについて説明させていただきます。

多くのネタバレが含まれている為ご注意下さい。(一部核心を突く文章、能力の解説などはステルスや折り畳みで隠しております)

※各キャラクターと彼らの能力・設定は、原作ゲーム「戦闘破壊学園ダンゲロス」で様々な人たちによって作られたものを元にしています。
登場人物たちと世界観について気になった方は、原作wikiを覗いていただければより楽しめるかもしれません。






ユキミ
本作の主人公である、高校三年生の少年。

「岩波事件」によってかけがえのない友人であった魔人・岩波文子を失ってしまう。
更にその原因が彼女の誕生日祝いに自身の能力を利用した悪戯であることから、事件以来悔恨と謝罪の思いに沈んだ日々を生きるようになる。

その後せめてもの贖罪の為に学生運動参加を決意。1967年に革マジに加入する。
しかし革マジが行う運動の数々が結果と目的を度外視したものであることに気付き、半年後に脱退。

それからは革命の為に必要な活動と、その先にある自身が本当に求めている未来の二つを明確にするべく模索を行う。
もがき探し続ける中で、ド正義克也の存在と彼が掲げる法令案である「学園自治法」を知る。
ド正義とプロ魔連の活動体制、「学園自治法」による未来こそ自身が求めていた「光」だという結果に行き着き、1968年にプロ魔連に加入する。

若さにおける未熟さ故の単直な考えと行動を抑えつつ、あらゆる物事に対し常に理性的な構えを取るよう努力している。
一方で、自身の心の中で渦巻く「何か」を感じながらも、それの正体を解らずにいる。

シリーズ1作目「戦闘破壊学園ダンゲロス」では、ハルマゲドンに参戦している魔人の全抹殺の任務を受けた転校生の1人として登場。
ベテラン転校生としての手腕を存分に発揮し、同じく転校生のムー、黒鈴に対して常に的確な指示を与える頼りになるリーダー役として活躍した。

また、今作に登場するユキミとは別の世界線のユキミであることが作中で判明している。
「安田講堂事件」の後、自身の能力の悪用を目論むプロ魔連元メンバーからの襲撃に遭った際「転校生」として覚醒した。
本作の世界線のユキミもまたそれから同じ道を辿る、筈だった――――

能力『有無』
+ 解説・ネタバレ
特定の場所や地域などをペンなどで書かれた枠線で囲んだ地図に触れている魔人の能力を、その枠線の内側全域に及ぼすことを可能にさせる最強の補助系能力の1つ。
要は、どんな魔人もEFB能力者にしてしまうEFB能力。

応用として、出鱈目な範囲を指定した地図を戦闘中の敵の魔人に咄嗟に触れさせることで、その場における能力の発動を封じるという使い方もある。

能力が悪用されるのを防ぐ為、ユキミは岩波以外の誰にも自身のこの能力について話したことはない。




ド正義 克也(どせいぎ かつや)
プロ魔連の議長を務める魔人。東大大学院博士課程に在籍。七三に分けた頭髪と眼鏡、常に身を包んでいる白ランが特徴。

「相手も人間。話せば分かる」の言葉を信条にしており、また口癖のようによく言う。
その言葉通り、どんな人間に対しても暴力ではなく徹底的な言論と議論による説得を行おうとし、また如何なる時もその姿勢を崩さない絶対的意思を持つ。

真面目ではあるが決して堅物というわけではない柔軟な性格をしている。
更に異性からの好意に全く気付かないぐらい鈍感で天然な部分がある為、他のメンバーは非常に親しみやすい人物として彼に接している。

自身が説く考えや行動の爪の甘さを理解しており、その分だけメンバーの意見を尊重し信頼と信用を持ってくれる指導者としての重要な要素も持ち合わせている。

シリーズ1作目「戦闘破壊学園ダンゲロス」の登場キャラクターの一人、ド正義卓也の実父その人である。
漫画版での容姿は、髪型が微妙に違うこと以外息子に瓜二つのものとなっている。

能力『革命の構造』
+ 解説・ネタバレ
プロ魔連においても自身の右腕であるタルジュにしか明かしていない謎の能力。ド正義の説得を聞いた人間1人を対象とするらしいが・・・・?




タルジュ
プロ魔連副議長を務める、中東に位置する宗教国家・アルファルド王国からの留学生。
フルネームは、「アルファルヌ・ヴン・ガンギマリ・タルジュ」。アルファルド王国第二十六位王位継承者の王子である。

戦前の日本よりも酷い魔人優位主義を掲げている為に内部紛争が頻発している祖国を嫌っており、行く行くは日本への帰化を考えている。
そして自身の第二の故郷となるであろう日本での魔人差別問題を排除する為、常日頃プロ魔連の活動に勤しんでいる。

プロ魔連立ち上げ自体はタルジュ本人によるもの。
プロ魔連結成後は、確かな手腕と正論による武装を施した実直的な活動理念を持つド正義を議長として立候補した。
それより以前には「学園自治法」の本格的な構築に一役買ったりと、彼なしでは現状を生み出すことは不可能だったと言えるぐらいの貢献を果たしている。

計画に支障を来すこと、たとえド正義でも他メンバーの私情が絡むことによって活動の進行が阻害されるのを何よりも嫌っている。
また基本的に冷静ではあるものの激情に駆られやすい性格をしており、他人を激しく叱責することがよくある。

能力『オープン・セサミ』
+ 解説・ネタバレ
領土宣言した土地を、勝手にアルファルド王国の植民地にしてしまう国際問題不可避の領土侵犯能力。

宣言後の対象の領土の周縁部には、不可視の結界「税関ライン」を展開させる。
これにより、タルジュが設定した関税が支払われない限り外部からの自然物を除く人や物、エネルギーの一切合切はラインより内側の領域への侵入は不可能となる
また、外部の人間からは税関ラインは「ただの壁」としか認識されない為、能力を話さない限り対策を取られることはまずない。

能力を発動するには、領土範囲などの設定を書類という形で一式準備をする必要があり、発動後の設定は税関率を除いて変更不可能になる。

税関率を天文学的な値にまで設定してしまえば文字通りの「鉄壁」を誇ることになるこの強力な能力は、安田講堂防衛戦最大の要となった。




筑摩 泰斗(ちくま たいと)
芋のような顔が特徴の筋骨隆々の大男の魔人。

革マジとの折衝と彼らの動向の逐一監視を目的に、仲介役を務めている苦労人。
挙句には革マジメンバーに自身の能力を内ゲバでの拷問とその証拠隠滅の為に使われたりと、完全に便利な人扱いされている。

しかしこのような役回りを文句なく果たしているということは、ド正義との相互理解と信頼は大きいということを表してる。

「戦闘破壊学園ダンゲロス」で描かれた未来において、プロ魔連元メンバーということから世間から指弾されても尚ド正義のことを友として慕う数少ない理解者として登場している。

能力『レメゲトン』
+ 解説・ネタバレ
あらゆる扉を開けることのできる鍵を生み出す能力。また壁や遮蔽物、人体などに鍵を挿せばそこに扉が生まれる。

さらに筑摩の「扉は空間と空間を繋ぐものである」という認識により、本来向こう側に空間がない筈の地面などに鍵を挿せば扉と共に相応の空間を発生させることができる。

非常に便利な能力であるが、鍵自体は1本しか生み出せない上に誰でも気軽に使える為厳重な注意を必要とする。




マゆゆ
体長20メートルを誇る、メスのUMAの魔人。本名は、「マンコゆるゆる女」。
人間に近い風貌をしているものの、大きく見開かれた瞳や顔の半ばまで裂かれた大きい口など特徴の1つ1つはヒトのソレとは大きくかけ離れている。常に全裸。

普段は安田講堂1階2階を貫く食堂にて正座で待機し、頭部は3階会議室に床をぶち抜いて突き出している。

「ガバガバ!」としか喋れないが、絶妙なイントネーションや発音の高低、間の置き方などによって細かい内容を話している事が既に判明しており、
少なくともプロ魔連メンバー全員は彼女との意思疎通を問題なく行っている。意外にも高くて可愛らしい声をしているらしい。

その恐ろしい見た目とは裏腹に、本作でも屈指の人格者。争いを好まず、他人が無闇に傷付くのを避ける為に常に自分から動こうとする心優しき怪物。
時には子供のように喜んだり、時には年上の女性として振舞ったりと感情表現のバリエーションも豊富。

将来の夢は弁護士。
法曹界進出を目指し、故郷のヒマラヤ山脈から日本へと上陸。それから25年を費やし東大生となった経歴を持つ。

後にユキミと恋人関係になる。

能力『ガバメント・オブ・セックス』
+ 解説・ネタバレ
自身の腔内に数や大きさ関係なく、あらゆるものを受け入れるようになる能力

腔内は仏法の神秘により宇宙へと通じており、そこに生身の人間が全身を晒してしまえばたちまち発狂・複雑骨折を起こし戦線離脱を余儀なくされる。

マゆゆ自身の巨体も合わさり、一連の光景を見てしまった人間に対しても多大なショックを与えることができる能力である。




紅畑(べにばたけ) 詩衣豚(しいとん)
3メートルを超える巨体を持ち、そのほとんどが厚い脂肪に覆われている魔人。頭部と両手両足は取って付けたように小さく見えているだけで、さながら肉の毬にしか見えない。

ねっとりとした喋り方が特徴的。
敵対する勢力に対して罵りが混じった言葉をよく吐くが、それをメンバーに指摘され非があることに気付けばその場で素直に謝罪する程度に理知的な男。
若輩な面が目立つユキミに対してはよき先輩として接しており、彼が質問を投げかける度に真面目に答えてくれている。

恋人の芹沢のことを何よりも大切に想っており、彼女の身に危険が迫れば全身全霊を以てそれに挑む。

プロ魔連きっての武闘派魔人でもあり、自身の肉体をフルに活かしたスピーディーでインパクトのある戦法を得意としている。

能力『アブソリュートハイパーフライングジャイアントフルボディゴールデンハンマープレッシャーアタック』
+ 解説・ネタバレ
己の気力と肉厚の全てを込めて地上にいる敵全てを押しつぶす、シンプルかつパワフルな能力。

この能力に関しては、原作wikiでの同一名キャラの解説を元に記述しており、能力名は作中では出てきていない。




芹沢 清姫(せりざわ きよひめ)
良家のご息女を思わせる気品ある雰囲気を持つ、三度の飯より露出が好きな魔人。紅畑の恋人。
バイトで忙しいこともあって普段からの活動参加自体は少ないものの、参加しているときのメンバー内での話し合いでは積極的に自身の意見を言っている。

他の女性に対して焼餅を焼きやすい性格をしている。
白金が初めてプロ魔連の夕食会に参加した時は、彼女の美貌に対抗するためその場で全裸になってストリップを敢行した。
漫画版6話でも原作通りにストリップを敢行する。
たわわに実ったおっぱいも合わさり股をくぱぁするその様はエロいことこの上ないのだが、迫力のあるエフェクトと股間を律儀に隠す小物のせいで興奮しきれないシーン一連となっている。

彼女もまた恋人の紅畑に対する想いは厚く、2人の間には絶対的信頼が築かれている。

病弱な身体であるにも関わらず、安田講堂防衛戦では寒空の下己の裸を晒し続け戦いに最も貢献した。

能力『裸の劇場のお姫様』
+ 解説・ネタバレ
芹沢が初めてバイト先のストリップ小屋で自身の股間を観客に見せつけたとき、
彼らが拍手と歓声で応えてくれたことで「己の股間には人を魅了する魔力が秘められている」と勘違いした直後に魔人として覚醒し手に入れた能力。

他の生き物が彼女の股間を見ている限り、涙を流しながら絶え間ない賞賛と拍手を送り続けることしかできなくなる。




蟻地獄(ありじごく) たまこ
ユキミと同じく元革マジメンバーの魔人。ユキミより一足先にプロ魔連に入っている。

入ったばかりのユキミに対して色々と面倒を見てくれるお姉さん的存在。ユキミとマゆゆの交流の接点も彼女が築いてくれた。
マゆゆとは特に仲が良く、彼女からは度々励みの言葉を贈ってもらっている。

小学生時代に魔人として覚醒した際、能力によって想い人の佐藤君の命を奪ってしまったという悲しき過去を持つ。
それ以来、罪悪感に苛まれながら陰鬱とした暮らしを送ってきたが、アトランティス鈴木に革マジの立ち上げを誘われたことで生きる道に光が射したと実感した。

恩人でもあるアトランティスに対し淡い想いを抱きながら活動を行ってきたが、やがてその想いが決して叶わぬものだと悟ってしまい革マジを抜ける。
しかし、プロ魔連加入後もアトランティスに対する未練は未だ払拭できずにいる。
そしてアトランティスが警察に逮捕された件によって遂に彼女の激情に火が点き、事態の急転を招くこととなってしまう。

クラウドファンディングによって商品化が実現した「ボードゲーム版ダンゲロス」において、他の登場人物よりもいち早く横田氏によるデザインが判明したキャラクターの1人。
アリジゴクのアゴをイメージした2本の角が左右に生えたような髪型をした、お淑やかな雰囲気の女性である。

能力『砂の女』
+ 解説・ネタバレ
たまこがその場で脱糞することによって、彼女を中心とした巨大な蟻地獄を出現させる能力。脱糞が激しさを増すごとに蟻地獄の範囲は広がり、砂の流れは加速する。

小学校5年生の頃に参加したマラソン大会にて、たまこは終盤戦のさ中突如襲来した強烈な便意に耐え切れずゴール手前で脱糞してしまう。その直後、魔人として覚醒。

小学生時代特有の大便をしただけで容赦なく貼られるレッテルに対する恐怖心、大勢の目の前で野糞を漏らしてしまったこと、片思いの男子生徒にそれを見られたこと。
これらの要素によってたまこの羞恥心は一気に限界値を突破。精神が崩壊する直前に強く念じた「穴があったら入りたい」という願いが「特殊能力」という形で顕現することとなった。




あへん と たいま
常にレズセックスをしている幼い風貌をした双子の魔人。あへんが姉で、たいまが妹。

人目も憚らず69やディープキス、股ズリ等のプレイを行っているが、幹部一同は既に慣れているのか特に気にしていない。
彼女たちがどのような経緯でプロ魔連に入ったのか非常に気になるが、最後まで書かれることはなかった。

他にコレと言って特徴がなく、登場頻度も少ない影の薄い姉妹。

能力『VITAL×2(バイタル・バイツ)』
+ 解説・ネタバレ
生物の個体を2つに分裂させる能力。分裂時、身長・筋力は元の状態のちょうど2分の1に分かれる。

分裂を行うには、あへんとたいまが対象の両手をそれぞれ引っぱり能力を発動しなければならない。
しかし元の個体に戻る場合は、同じ分裂体同士が任意のタイミングで互いを抱き合うだけで可能となっている。












































以下、最重要ネタバレによりステルス
















「革命の構造」の効果、それは――――



「60分の内に自身の説得や主張に同意しなかった人間を問答無用で即死させる」というもの。




効果は「話を聞いた人間1人」にではなく、「話を1度でも聞いた人間全員」を対象とする。これは、ド正義が唯一自身の能力を明かしたタルジュにすら偽っていたことでもある。

安田講堂戦においてド正義がスピーカー越しに主張を発し、それをテレビが放送した時点で効果範囲は日本全国に及ぶことになった。

ド正義はこのことを計算に入れつつ安田講堂防衛戦初日から説得を行い続けたが、「『革命の構造』の発動」自体は「切ってはならない切り札」として最後まで躊躇っていた。

しかし安田講堂陥落手前の逆境の中、ユキミが東大敷地内全体を囲んだ地図を手に持ち自身の能力を打ち明けたことにより、5300名以上にも及ぶ死者を出した大惨劇が起こることとなる・・・・







相手が人間ならば、どんなに頑なでも誠心誠意を以て理を説いていけば自分の考えをきっと分かってくれる。しかし、それでも分かってくれなかった場合、それはきっと相手は人間じゃないということを意味しているに違いない。



――――人間じゃないのなら死んでも構わない。







「革命の構造」の原理であるこの考えは、彼が最も重んじる「相手は人間。話せば分かる」という考えを醜く歪ませたものに過ぎない。

絶対的な死と、それを何の前触れもなく他人の意思を無視して行使させるその暴力性は、ド正義自身が何よりも己の信条を心から信じていないことを意味している・・・・

















「俺はキミのことが何より大切なんだ。キミに危険が及ぶような状況になれば・・・・・・その時はきっと・・・・・・」






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最終更新:2023年02月23日 01:23