ランサー(蒼銀のフラグメンツ)

登録日:2016/02/09 (火) 00:16:52
更新日:2023/10/25 Wed 14:37:07
所要時間:約 14 分で読めます




「優しいひと。優しいサーヴァント。そんなにも優しいと、私」

「困ります」



Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツに登場する槍兵サーヴァント
サーヴァント階位は第四位。


身長:172cm
体重:52kg
出典:北欧神話
地域:欧州
属性:中立・善


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B+ A A C E A

◆スキル
クラス別スキル
対魔力:B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:A
天馬に騎乗した逸話から。
神獣ランクを除くすべての獣、乗り物を自在に操れる。
逸話通りであればA+となるところ、ランサーとして召喚された事から低下している。


保有スキル
魔力放出(炎):B
炎に包まれた館の中で眠りについたという逸話がスキルとなったもの。
情念が深まるごとに炎は強くなり、魔力を元にして燃え盛る。

原初のルーン
北欧の大神の娘たる姉妹の一人であるランサーは、彼の大神が見出した原初のルーンを直伝されている。
これは第三の宝具とも言える強大なもので、最大稼動状態では現代のルーン魔術の数百万倍の破壊力となるとんでもない代物。

普段は父を裏切った自責の念から自ら封じているが、彼女がその自責の念を消し飛ばすほどに精神を崩壊させてしまったならばその限りではない。
もしそのような事態となれば、彼女は半神としての力を解放し、己の身を燃やし尽くすまで暴走を続けるだろう。
ただし、このスキルを使用する場合は広域破壊能力を持つ第二宝具『わたしだけの冥府への旅(ブリュンヒルデ・コメーディア)』の使用が制限される。

英雄の介添:C
英雄を勝利に導く性質がスキルとなったもの。
魔力を同調させ、対象が行うあらゆる成功判定にプラス補正を与える。

神性:E
神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。
本来ならばランサーは神霊に類する存在であるが、父である大神によって神性を剥奪されているため、そのランクは最低まで落ちている。



◇概要

ナイジェル・セイワードのサーヴァント。
巨大な槍を携え、炎を操る鎧を纏った女性。

聖杯戦争においては全サーヴァントとの緒戦という口頭命令と、「最大の難敵と定めた相手の前でとある霊薬を飲み干せ」という令呪による強制命令を与えられている。
そしてセイバーとの初戦でその命令を実行し、姿を消す。




以下ネタバレ




「何て愛おしいのでしょう、英雄(あなた)たちは」



その真名は、戦乙女ワルキューレの長姉、ブリュンヒルデ
『ヴォルスンガ・サガ』において大英雄シグルドの運命の相手であるシグルドリーヴァと同一視される戦乙女であり、
古エッダ『シグルドリーヴァの歌』『ブリュンヒルドの冥府への旅』でも同様にシグルドと恋に落ちるワルキューレとして語られている。

かつてはワルキューレとして勇士達の魂を尊き館へと導くシステムに近い存在であったが、
ある時、本来大神の祝福を受けて勝利する筈の人物を敗北させるという裏切りを犯してしまう。
それに対し、大神は彼女から神性を奪い取り、戒めのルーンによって眠りに落としたブリュンヒルデを永劫に消えぬ炎に包まれたヒンダルフィヨルの山頂にある炎の館へと幽閉した。
そして大神は預言を告げた。「いずれその館に、愛を告げて眠りを覚ます運命の勇士が現れる。そしてお前はその男と結ばれ、破滅の未来をもたらす」と。

そうして彼は現れた。
北欧最大の英雄、シグルド。竜の心臓を口にし、無敵の力と神々の智慧を手にした窮極のひと。

彼女は自身が破滅させるであろう英雄が現れる事が無いように願っていた。
彼は哀れな戦乙女を救えども、決して愛しはしないと誓っていた。


しかし、だがしかし。彼らは出会った瞬間に恋に落ちた。そしてその瞬間に、ワルキューレとしての機能は決定的に破壊され、ブリュンヒルデは人となった。
彼女は原初のルーンを始めとする全ての知識とわざを彼へと与えた結果、シグルドの力はブリュンヒルデを優に超え、共に破滅の未来を防ごうと心を砕いた。


そして、彼らは結ばれなかった。


山を下り、訪れたギューキ王の宮廷で、シグルドは王女グズルーンを彼に娶らせようとする王妃グリームヒルドによってブリュンヒルデの事を忘れてしまった。
そしてあろう事か、自分以外の男にブリュンヒルデを娶らせるための謀略に加担し、その男に彼女を与えたのである*1


許せるはずもなかった。例えそれが預言された結末そのものであったとしても、許す事は出来なかった。
そうして彼の妻となった女の一族郎党を焼き尽くし、シグルドさえも殺し、ブリュンヒルデはその炎の中で自ら命を絶った。


「私が愛する男は、シグルドだけ。他にはいない」

「誰も、誰も、誰も、誰も、彼以外に私の体に触れて良い者はいない」



そして此度、サーヴァントとして現界したブリュンヒルデは、その愛を利用される事となる。

先述した霊薬の正体は、強制的に対象を愛させる「愛の霊薬」。つまりは惚れ薬である。
心理の支配者とも称され、感情を操作する霊薬の創造によって封印指定を執行される程の魔術師であるナイジェルの霊薬は、サーヴァントにすら影響を及ぼす。
そしてわざわざそんな霊薬を彼女に服用させたのは、その宝具の効果があまりにも特殊なものだったからである。


宝具

死がふたりを分断つまで(ブリュンヒルデ・ロマンシア)
ランク:B 種別:対人宝具


「好き」

「嫌い」

「好き」

「嫌い」

「好き」

「好き」

「好き」

「好き」

「好き」

運命の相手への深い愛憎の情を、生前に使用した魔銀の槍として形成させた宝具。
パッションリップもこの宝具を流用した同一の名前の宝具を振るう。

その効果は、「相手への愛が深まるほどに重く、大きく変化する」というもの。
名だたる英雄、戦士達に対して彼女は戦乙女として敬愛の念を抱いているため、これだけでもかなりの重量武器としては機能する。
しかし、彼女が深い愛情を注ぐ対象に対する一撃は、一線を画する。
手首を使った槍の回転だけでさえ、周囲の空間を切断する真空波を巻き起こし、繰り出されるその一撃は原子分解攻撃にも匹敵する。
更に愛が極まれば、その一撃は神霊すら殺し得るものになるという。

本来であれば、これ程の効果はシグルドへの特効を意味するものでしかない。
しかしナイジェルは強制的に愛を抱かせることで、最大の難敵への切り札としてこの宝具を機能させる事を目論んだのである。



が、ナイジェルには知り得ない誤算があった。
それはブリュンヒルデが召喚された理由、正しき英霊でもなく、反英霊でもない彼女がサーヴァントして選ばれた理由。

世界の破壊をもたらそうとする脅威、彼の『悪しき竜(ドラッヘン)』にも匹敵する程の存在、万象全てを生贄に捧げ、ただ一人の想い人の願いを遂げんとする『何もかもを喰らう恋心(ポトニア・テローン)』。


即ち、沙条愛歌に対する抑止力。それこそがブリュンヒルデが現世へと召喚された真の理由であった。
その結果、大神による因果干渉か、はたまた抑止力としての機構か、ブリュンヒルデは暴走を始めてしまう。
半神としての機能を限定解除し、原初のルーンを行使可能となったブリュンヒルデの力はおよそ万能に近く、
令呪の命令すら弾き、自身の霊核すら燃料としてセイバーを探し求めるが、その前に現れた愛歌の存在に正気を取り戻し、その槍を振り下ろす。


が、



「残念ね。軽すぎるみたい」



この槍は、愛する者を相手にした時、その威力を最大まで高める。
それは逆に言えば、愛なく、恋なく、賞賛なく、ただ敵意と憎悪と恐怖のみを抱く最大の敵に対しては何の力も発揮できない事を意味する。
――身も蓋もない言い方になってしまうが、抑止力としては致命的な人選ミスだったのである。

そして愛歌は「重さすら感じない」と一撃を指一本で止めてみせ、ヒトに関わる全ての存在への特効とも言うべき恐るべき力によってブリュンヒルデは操られ、
全身全霊の誇りある一騎打ちによる決着を望むセイバーの元へ消耗した状態のまま向かわされ、その剣によって貫かれることとなった。

しかしその最期に、ブリュンヒルデは正気を取り戻し、大聖杯に潜むものの存在を告げ、世界を守る役目をセイバーへと託し、消滅していった。


「世界、を…」

終わらせないで。
どうか救ってください。

―――儚くも気高い、誰より愛しき私の英雄よ―――





彼女の死によって、残るサーヴァントは三騎。そしてマスターは一人。
原典へと連なる極点の物語は、終わりの幕を上げる。




Fate/Grand Order




「だめ...だめ...私に優しくしないで」



ランサーのサーヴァントとして登場。レアリティは☆5。
CVは能登麻美子さん。

FGOにおいては蒼銀の影響を引きずっているのか、はたまた抑止力として召喚されてないからなのか、カルデアに召喚されるブリュンヒルデは『シグルドを殺すモノ』として形作られてしまっており、
仮にシグルドと対面した場合、自動的にその槍を彼に向ける事になるという。
精神状態も(直接霊薬の影響を受けていないだけ蒼銀後半よりマシだが)かなり不安定で、優しくされるとシグルドと対象を混同し始め、最終的にその対象と近づく女を殺そうとする。きよひーもびっくりのヤンデレ具合である。というか狂化も精神汚染も持っていないのにコレなので下手したらあちらよりヤバい。

マスターに対してもそれは変わらず。
彼女にとって愛しいと思える人物=シグルドという風に認識されてしまうので、絆を深めれば深めるほど親愛の情とともに殺意も漲ってくるというかなり危険なサーヴァント。マスターのことをきちんとシグルドとは違う最も新しい英雄と理解していても、この衝動が消えることはないようだ。

またシグルドと源を同じくするジークフリートに対しては「すごく似てる」という事で最初から好意(さつい)を向けている。すまないさんの受難は留まることを知らない…勝手に黄金律も上げられたし
更にはエミヤに対してもシグルドを連想させているようで、
「エミヤ、なんて哀しい背中……あの哀しい背中を見るとまるであの人を思い出してしまいます」と不穏なセリフを呟く始末。相変わらずの女難の相っぷりである。


アルテラのキャラクエである「私の記憶」ではジークフリートとアルテラが同じ人物を妻に娶ったという話の、「妻に娶った」という部分を曲解してアルテラに襲いかかっている。
ちなみに『ヴォルスンガ・サガ』、古エッダの『グズルーンの唄』『シグルズの短い歌』等ではアッティラ王(アトリ王)の妹とされる。
ブリュンヒルデの幕間によれば、そもそもワルキューレはアルテラの本体とも言えるセファールの欠片から製造されたらしい。
それ故、ある意味では彼女たちワルキューレは確かにアルテラの妹と言える。


聖杯にかける願いは「シグルドとの再会」。
どちらの意図で再会を願っているのかは彼女しか知らない。


◆性能

性能としてはランサーの中でも屈指のバランスタイプ。
通常攻撃はQuickの性能が良いため、NP効率がとても良い。

『魔力放出(炎)』(自身のバスターカードの性能&宝具威力をアップ(1ターン))、
『原初のルーン』(敵単体のクリティカル発生率ダウン(3ターン)&宝具威力ダウン(1ターン))、
『英雄の介添』(味方単体にスター集中状態を付与(3ターン)&HPを回復)
とスキルがとても便利かつ高性能。
更に『英雄の介添』は幕間の物語Ⅱクリアでクリティカル威力アップ(3ターン)の追加、スター集中率の大幅アップ(LV10で無窮の武練LV1と同じ超高倍率)が成され、誰でもクリティカルアタッカーに仕立て上げる事が可能という無二の個性を獲得。

  • 宝具
Buster属性で効果は【敵単体に超強力な[愛する者]特攻攻撃&味方全体のスター発生率アップ(3ターン)】。幕間の物語Ⅰのクリアで基本威力とスター発生率が強化される。
[愛する者]属性を持っているキャラが分かりづらいが、普通に宝具をぶっ放すだけでも充分に強力。
なお[愛する者]の判定基準に性別は関係ない模様。

セリフは上述の「好き」「嫌い」を連呼するもので、囁くような「好き」「嫌い」から徐々に艶のある「好き」の連呼の変化。能登女史の好演が光る。
そして2018年7月、モーション変更や新ボイス追加に伴い、新たな宝具ボイスも収録された。


「届け」

「届け」

「届け」

「私の───」

死がふたりを分断つまで(ブリュンヒルデ・ロマンシア)』!


「好き」「嫌い」とは違う、最初から余裕のない悲痛な叫びは必聴。
能登女史の演技も、最早怪演の域へと足を突っ込んでいる。


以上のことから、同じ☆5のスカサハランサーアルトリア(白)と違ってアタッカーもサポーターも高い次元でこなせる事が最大の利点。
敢えて弱点を挙げるなら、その良すぎるバランスの良さからの器用貧乏さ。また防御面も回避・無敵・防御バフのいずれも持たずかなり脆い。
だが基本的に相性の悪い組み合わせがないので、主にBusterパーティに組み込んでやるといいだろう。


◆劇中の活躍

メインシナリオでは(終局特異点での顔見せを除けば)第2部第2章でようやく初登場。

2016年2月の実装時には体験クエストが実装され、彼女の他に北欧の勇者ベオウルフ、ケルトの王フィン・マックールをお試しで使用できた。
(何故かベオウルフとフィンはどちらかしか使用できない仕様)
ストーリーはロンドンに残る亡霊を退治するべく、
自分こそがマシュ・キリエライトであるという暗示を主人公にかけたブリュンヒルデがベオウルフとフィンにドン引かれながら暴れまわるというもの。
これによって一部ではブリュンヒルデを指して槍マシュと呼ぶプレイヤーもいるとか。


2016年4月に行われた期間限定イベント『ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊』ではジャンヌ・オルタによって作られた贋作英霊の一人として登場。
クラスはバーサーカーに変化している。ある意味オリジナルより強くなってね?
実は単なる贋作英霊ではなく、ジャンヌ・オルタを語る上で欠かせない最重要キャラの一人でもある。

ジャンヌ・オルタは「一人くらい同性の部下がいてもいいか」という気楽な気持ちで作ったようなのだが、
彼女の奥底の「同性のフランクな友人が欲しい」という願いを聖杯の欠片が斜め上に解釈した結果、
ジャンヌ・オルタをお姉様(シグルド)と慕うガチレズドM」として顕現してしまい、
終始ジャンヌ・オルタの下半身に纏わり付いたり、マッサージ(意味深)を迫ったり、蹴っ飛ばされたかと思いきやテケテケのように高速で這って戻ってくる、
終いには直火で炙られているのに愛を感じて悶えるなど、完全に妖怪かなんかと化していた。
だがオリジナル特有の愛する者絶対殺す状態にはならないなど精神面は変態な以外は安定しており、完全に嫁である。
そしてなんだかんだ言いながらも、ジャンヌ・オルタ自身も彼女には甘えていた節も見受けられた。
ブリュジャンキテル…

最後にはジャンヌ・オルタに「英霊として縛られずにもしもの生活を楽しめた」と感謝の言葉をジャンヌ・オルタに残し、
他の6体の贋作英霊の思いを代弁して彼女に礼を告げ、消滅していった。
しかし、彼女がジャンヌ・オルタに与えためっちゃ危ない「愛」は卑屈なだけだったジャンヌ・オルタを大きく変え、
ただの「ジャンヌ・ダルクの紛い物」ではない個を確立させる決定的な要因となったのである。

この贋作英霊としての記憶は本来のブリュンヒルデには無いとの事だが、
SSR2体を引き当てる強運と財力の持ち主ならば2人を同時運用してあげるのも乙なものかもしれない。
圧倒的な攻撃力を誇るジャンヌ・オルタとスター集中を他者に与えるブリュンヒルデとの相性も良好である。
贋作でありながらも、ある意味で本物以上の人気を誇る事や、本人のバーサーカークラスの適正も高いため、贋作ブリュンヒルデの限定配布枠などでのサーヴァント化を望む声も多い。

余談だが、後に出てきたジャンヌ・オルタの子供の姿にしてジャンヌ姉妹の三女(?)・ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ
彼女の立ちポーズや攻撃モーションは、ブリュンヒルデに非常によく似ている。
また終局特異点ではオリジナルのブリュンヒルデとジャンヌ・オルタが揃って登場している。
今でも彼女の中でブリュンヒルデが大切な存在として強く心に残っている事の証明と言えるだろう。


『ネロ祭2017』では何故か主人公に再び暗示をかけ、他の英霊達が実力を競い合っている裏で彼をカルデアスの前に連れ出す。
新宿のアーチャーに入れ知恵された彼女は、数多の実力者が集うこの祭典の中から英霊を選び、原始のルーンで擬似的な転臨を行い最強の英霊を作り出そうとしていた。
無論、サーヴァントの身でそんな無茶を行えば、霊基は確実に崩壊してしまう。
企みに気付いたマシュ、レオニダスが引き連れたサーヴァント達の説得に一時は折れかけるも、既に想いが暴走していたブリュンヒルデは自らを止めることが出来ず戦闘に。
敗北後、自分を止めてくれたマスターに感謝を述べたところで、祭典の裏に繰り広げられた事件は解決をみることとなる。
そして、一人のアラフィフがお仕置きの如くバリツを食らわされたことは誰も知らない


そして2018年7月、FGOメインクエスト第2部「Cosmos in the Lostbelt」第2章、「無間氷焔世紀ゲッテルデメルング/消えぬ炎の快男児」が配信。舞台が北欧(の異聞帯)ということもあり遂に本編への参戦を果たす。更には配信と同時に☆5セイバーとしてシグルドも念願の実装。恒常ではなく期間限定でな!

シグルドは英霊となったことで無事記憶を取り戻しており、完全に愛を取り戻している。
その上、自分に殺意を向けてくるサーヴァントとしてのブリュンヒルデに対しても、それを愛の証明であるとし、全て受け止めるつもりでいる。
そんなシグルドのカッコよさにブリュンヒルデも我慢できなくなりそうだが、マスターの手前どうにかこうにか自制している様子。
しかし、仮に自制できなくなったとしても、シグルドの愛は最早一切揺らぐことはないだろう。

ストーリーではブリュンヒルデは汎人類史側として召喚される。
オフェリアとしてはシグルドの魔剣にかけさせることが忍びなく、スカサハ=スカディに至っては「愛する」という思考であったため、命は取られずガルフピッゲン山の炎の館への幽閉で済まされていた。
炎の館に主人公たちがやって来たことで幽閉を破り復活し、カルデアと行動を共にする。
この時点ではシグルドがいないためか常識人な振舞いが目立ち、集落の子どもたちには優しいお姉さんとして振舞っている。
口説いてくるナポレオンにはルーンで幻惑してやり過ごしたりするも、敬意をこめて「皇帝陛下」と呼ぶこともあった。
妹たちであるワルキューレ三姉妹と対峙し、姉としてその心理を見透かし、暴走するヒルド、スルーズを倒した。

そして決戦時。シグルドが炎を使った(生前のシグルドは禁じていた)ことから、シグルドがシグルドではないと看破。
シグルドの霊核を砕き、スルトを復活させてしまう。

その戦いで受けたダメージでブリュンヒルデの狂気も収まりを見せ、シグルドも正気に戻った結果、シグルドから堂々と惚気られ、嬉しいやら照れ臭いやらで顔を真っ赤にしている。
ちなみにヒンダルフィヨルで共に暮らしていた頃は常時こんな感じだった様子。

そしてシグルドと共にスルトを討ち果たし、次に会えた時は迷わず当方に槍を向け、愛を証明するがいい。当方はその上で生き延び、当方の愛を証明するというシグルドの宣誓に涙ぐみながら消滅していった。


その後もイベントや幕間にちょくちょく顔を出すが、シグルド本人が来たことでこれまでのアブナイ枠からBAR-カップル枠に華麗にジョブチェンジを果たしてしまった。
ちなみにシグルドのたまに発する寒すぎるボケには割としっかりツッコミを入れており、一方的についていくだけの伴侶ではない。

もちろん槍はデカくなるのでシグルドにはガシガシダメージが入るが、シグルド本人がガッツで耐久普通にしているので何の問題もなかった。

真面目なところではワルキューレもカルデアに来たため、長姉としての姿も見ることができる。


追記・修正はシグルドへの深い愛憎を抱きながらお願いします。

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最終更新:2023年10月25日 14:37

*1 原典の一つ「ヴォルスンガ・サガ」によれば、シグルドの体から忘れ薬の効果が消え、彼が全てを思い出したのは『その男とブリュンヒルデの結婚式を終えた日の夜』だったという。つまり……